JP2011202705A - 電磁ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スプラインハブ上のディスクの軸方向の移動を容易にした電磁ディスクブレーキを提供することにある。
【課題手段】本発明は、固定部材5からアーマチュア3が離れる方向に細くなるテーパ11Sをスプラインハブ11に形成すると共に、このスプラインハブ11に遊嵌するディスク4,4A,4bのスプライン歯4Tの軸方向の傾斜を前記テーパ11Sの傾斜に対応させて形成したのである。
このように構成することで、固定部材5とアーマチュア3との挟圧力が開放された場合、ディスクは回転によりテーパ11Sの傾斜に沿って傾斜下端側に移動し易くなり、容易に固定部材3から離れることができる。
【選択図】図1
【課題手段】本発明は、固定部材5からアーマチュア3が離れる方向に細くなるテーパ11Sをスプラインハブ11に形成すると共に、このスプラインハブ11に遊嵌するディスク4,4A,4bのスプライン歯4Tの軸方向の傾斜を前記テーパ11Sの傾斜に対応させて形成したのである。
このように構成することで、固定部材5とアーマチュア3との挟圧力が開放された場合、ディスクは回転によりテーパ11Sの傾斜に沿って傾斜下端側に移動し易くなり、容易に固定部材3から離れることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は例えばエレベーター用巻上機に並設される電磁ディスクブレーキに係り、特に、回転軸のスプラインハブに遊嵌されるスプライン歯を内径側に有するディスクを備えた電磁ディスクブレーキに関する。
上述の電磁ディスクブレーキは、例えば特許文献1に開示のように、回転軸の周囲に軸方向に平行なスプラインハブを複数形成し、このスプラインハブに内径側にスプライン歯を有するディスクを遊嵌させ、ディスクを回転軸回転方向には回転軸と共に回転し、軸方向には自由に移動できるように構成されている。
このような電磁ディスクブレーキにおいて、回転軸の回転を停止させる場合には、ばね圧を介してアーマチュアによってディスクをスプラインハブに沿って固定部材側に移動させて押付け、アーマチュアと固定部材との挟圧力でディスクの回転を停止させ、また、回転軸を回転可能にさせる場合には、電磁石を励磁することでばね圧に逆らってアーマチュアを吸着することでばね圧による押圧力からディスクを開放させて回転可能にしている。押圧力から開放されたディスクは、回転により自動調芯されて固定部材から離れ自由に回転する。再度、回転軸の回転を停止させる場合には、電磁石を消磁させてばね圧によりアーマチュアを押圧してディスクを固定部材との間で挟圧する。
上記特許文献1に開示の電磁ディスクブレーキを含む電磁ブレーキにおいては、ディスクがスプラインハブ上を軸方向に移動するのに円滑性が求められ、ディスクのスプラインハブ上の移動が円滑でない場合、最悪の場合には、アーマチュアがディスクから離れてもディスクが固定部材に接触したまま回転することがある。ディスクが固定部材に接触したまま回転すると、当然各接触部が異常摩耗したり駆動機である電動機の負荷となったりすることがある。
このような状態の電磁ディスクブレーキをエレベーター用巻上機に適用した場合には、巻上機の電動機のトルクリップルの発生に繋がり、これがエレベーターの乗かご振動になり、乗り心地を低下させることになる。
上記摩耗粉や塵埃のディスクのスプライン歯とスプラインハブ近傍への付着は避けられず、その結果、保守点検を頻繁に行わねばならない問題がある。
本発明の目的は、スプラインハブ上のディスクの軸方向の移動を容易にした電磁ディスクブレーキを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、固定部材からアーマチュアが離れる方向に細くなるテーパをスプラインハブに形成すると共に、このスプラインハブに遊嵌するディスクのスプライン歯の軸方向の傾斜を前記テーパの傾斜に対応させて形成したのである。
このように、スプラインハブに固定部材からアーマチュアが離れる方向に細くなるテーパを形成し、スプライン歯の軸方向の傾斜を前記テーパの傾斜に対応させることで、固定部材とアーマチュアとの挟圧力が開放された場合、ディスクは回転によりテーパの傾斜に沿って傾斜下端側に移動しやすくなり、容易に固定部材から離れることができる。
その結果、ディスクが固定部材に接触したまま回転することはなくなり、ディスクが固定部材に接触したまま回転することによる諸問題を一掃することができる。
以下本発明による電磁ディスクブレーキの第1の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
電磁ディスクブレーキ1は、環状に形成された電磁石2と、この電磁石2を励磁することで吸着される環状盤状のアーマチュア3と、このアーマチュア3の反電磁石側に配置された環状盤状のディスク4と、このディスク4を押圧する前記アーマチュア3の押圧力を受けて前記ディスク4を挟み込む固定部材5とで構成されている。
前記電磁石2は、継鉄6と電磁コイル7とで構成され、前記継鉄6は前記アーマチュア3との対向面に吸着面を形成しており、さらに、前記アーマチュア3を前記固定部材5側に押圧する制動ばね8を収納するばね収納部6Hを形成している。
一方、前記環状の電磁石2を貫通して回転軸9が前記固定部材5に接近して延在されており、この回転軸9の前記ディスク4の内径側に対向する位置には、回り止めキー10を介してスプラインハブ11が装着されている。
このスプラインハブ11は、前記固定部材5からアーマチュア3が離れる方向に小径となるテーパ11Sに形成されている。
前記ディスク4の内径側には、前記スプラインハブ11と遊嵌するスプライン歯4Tが形成されており、回転軸9と回転すると共に、軸方向にはスプラインハブ11に沿って自由に移動できるように形成されている。そして、スプライン歯4Tは、前記スプラインハブ11のテーパ11Sの傾斜に対応して電磁石側が大径となるようなテーパに形成されている。
さらに、前記アーマチュア3と固定部材5の前記ディスク4の外周部の表裏両面に対向する位置には夫々ブレーキライニング3L,5Lが装着されている。
以上のように構成した電磁ディスクブレーキ1は、回転軸9の回転を停止させる場合には、制動ばね8によるばね圧を介してアーマチュア3を固定部材5側に移動させることでディスク4をスプラインハブ11に沿って固定部材5側に移動させて押付け、アーマチュア3と固定部材5との挟圧力でディスク4の回転を停止させる。また、回転軸9を回転可能にさせる場合には、電磁石2を励磁することで制動ばね8のばね圧に逆らってアーマチュア3を吸着することで、押圧力からディスク4を開放させて回転可能にしている。押圧力から開放されたディスク4は、スプラインハブ11のテーパ11Sに沿って電磁石2側に変位するので、固定部材5から離れ自由に回転する。再度、回転軸9の回転を停止させる場合には、電磁石2を消磁させてばね圧によりアーマチュア3を押圧してディスク4を固定部材5との間で挟圧する。
尚、スプラインハブ11のテーパ11Sの向きを実験により確認したところ、図1において電磁石2側が大径で固定部材が小径となるテーパにした場合、電磁石2を励磁してアーマチュア3を吸着させ、ディスク4の挟圧力を開放しても、ディスク4は固定部材5側のブレーキライニング5Lに接触したままとなっていた。逆に、本実施の形態のようなテーパ11を形成した場合、ディスク4の挟圧力を開放すると、ディスク4は容易にスプラインハブ11のテーパ11Sに沿って移動し、固定部材5側のブレーキライニング5Lから開離することが確認された。
このように本実施の形態においては、ブレーキ開放時にディスク4が固定部材5に接触したまま回転することはなくなり、ディスク4が固定部材5に接触したまま回転することによる諸問題を一掃することができる。
以上説明した電磁ブレーキ1は、図3に示すように、巻上機12に適用することができる。
即ち、巻上機12は、駆動用電動機13と、この駆動用電動機13で回転駆動される綱車14と、前記駆動用電動機13の回転軸(図示せず)を利用して設けられた電磁ディスクブレーキ1とで構成される。
そして、前記綱車14には負荷に連結されたロープ(図示せず)が巻き掛けられている。
このように構成された巻上機12は負荷の巻き上げ、巻き降ろしに利用され、その際のブレーキの動作(制動・開放)を迅速に行うことができる。
図4は、上述の巻上機12をエレベーターに適用した場合である。
エレベーター15は、構造物内に形成された昇降路16内に上下方向に敷設されたガイドレール17に案内される乗かご18と、同様に上下方向に敷設されたガイドレール19に案内される釣合い錘20と、複数の滑車21を介して前記乗かご18と釣合い錘20を吊るロープ22とを有する。そして、図3に示す巻上機12の綱車14に前記ロープ22を巻き掛け、巻上機12を駆動することで前記乗かご18を昇降させている。
このように本発明による電磁ディスクブレーキ1を備えた巻上機12をエレベーター用巻上機として利用することで、乗かご18の起動停止を及び各階への正確な停止が行えると共に、電磁ディスクブレーキ1の開放時にディスク4が挟圧部材である固定部材5から容易に開離できるので、ディスク4の固定部材5との擦れによって生じる負荷抵抗による駆動用電動機13のトルクリップル、このトルクリップルにより発生する乗かご18の振動は一掃され、乗り心地の良いエレベーター15を得ることができる。
次に、本発明による電磁ディスクブレーキの第2の実施の形態を図5に基づいて説明する。尚、図1に示す実施の形態と同符号は同一構成部材を示すので、再度の詳細な説明は省略する。
本実施の形態における電磁ディスクブレーキ1Aは、制動時に2つのディスク4A,4Bをアーマチュア3と固定部材5とで挟圧する構成であり、2つのディスク4A,4Bの間には、中間部材23がアーマチュア3と同心で軸方向には自由に移動できるように保持されており、各ディスク4A,4Bの外周側両面に対向する位置には夫々ブレーキライニング3L,5L,23Lが設けられている。
上記構成の電磁ディスクブレーキ1Aの動作は、第1に実施の形態による電気ディスクブレーキ1と同じであるので、省略する。
また、第2に実施の形態においては、2つのディスク4A,4Bをアーマチュア3と固定部材5とで挟圧する構成であるが、ディスクの設置数はこれらに限定されるものではない。
1,1A…電磁ディスクブレーキ、2…電磁石、3…アーマチュア、4,4A,4B…ディスク、5…固定部材、6…継鉄、7…電磁コイル、8…制動ばね、9…回転軸、…スプラインハブ、11S…テーパ、12…巻上機、13…駆動用電動機、14…綱車、15…エレベーター、18…乗かご、20…釣合い錘、22…ロープ。
Claims (4)
- 回転軸に設けられたスプラインハブと、このスプラインハブに遊嵌されるスプライン歯を内径側に有するディスクと、このディスクをばね圧で回転軸方向に押圧するアーマチュアと、このアーマチュアの押圧力を支える固定部材と、前記アーマチュアをばね圧に逆らって吸着する電磁石とを備えた電磁ディスクブレーキにおいて、前記スプラインハブに固定部材からアーマチュアが離れる方向に細くなるテーパを形成すると共に、前記ディスクのスプライン歯の軸方向の傾斜を前記テーパの傾斜に対応させて形成したことを特徴とする電磁ディスクブレーキ。
- 前記ディスクは、第1のディスクと第2のディスクを有し、これら第1のディスクと第2のディスクの外周側両面に対向する位置に、前記アーマチュア及び固定部材に設けられたブレーキライニングが位置していることを特徴とする請求項1記載の電磁ディスクブレーキ。
- 駆動用電動機と、この電動機によって駆動される綱車と、電動機を制動する電磁ディスクブレーキを備えた巻上機において、前記電磁ディスクブレーキに請求項1に記載の電磁ディスクブレーキを用いたことを特徴とする巻上機。
- 昇降路内を昇降する乗かごと、この乗かごを吊下げるロープと、このロープを巻き掛けて前記乗かごを昇降させる巻上機とを備えたエレベーターにおいて、前記巻上機に請求項3記載の巻上機を用いたことを特徴とするエレベーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010069055A JP2011202705A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 電磁ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010069055A JP2011202705A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 電磁ディスクブレーキ |
Publications (1)
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JP2011202705A true JP2011202705A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44879567
Family Applications (1)
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JP2010069055A Pending JP2011202705A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 電磁ディスクブレーキ |
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JP (1) | JP2011202705A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016160089A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | サノシーテック株式会社 | エレベータ巻上機 |
-
2010
- 2010-03-25 JP JP2010069055A patent/JP2011202705A/ja active Pending
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JP2016160089A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | サノシーテック株式会社 | エレベータ巻上機 |
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