JP4812544B2 - エレベーター用巻上機 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、昇降路上部の狭い場所に用いられて好適なエレベーター用巻上機に関するものである。
従来、例えば、電磁ブレーキ装置として、一端側が回動支持される二組の制動腕に保持される制動片が被制動体としてのブレーキドラムの制動面に当接し、他端側を制動ばねで押圧する制動付加機構と、1個の電磁コイル、1個のケースを兼用した継鉄、2個の可動鉄心を対向配置され、この2個の可動鉄心の電磁吸引動作を制動腕の他端側を制動ばねに抗して動作させる制動解除機構とで構成されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、分野は少し異なるが、エスカレータ用ブレーキ装置として、一端側が回動支持される二組の制動腕に保持される制動片が被制動体としてのブレーキドラムの制動面に当接し、他端側を制動ばねで押圧する二組の制動付加機構をブレーキドラムの中心軸に対して点対称に配置され、電磁装置で制動ばねによる押圧力を解放する制動解除機構がブレーキドラムの中心軸に対して左右対称に配置されるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、また、エレベーター用巻上機として、電動機の出力軸の一方側に綱車、他方側に電磁ディスクブレーキ及び回転検出器を回転子を配置されたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−343608号公報 特公昭60−30853号公報 特許第3599616号
上記特許文献1に提案された電磁ブレーキ装置は、制動を付加する機構は二組あるが、この制動を解除する機構は一組であり二組の制動付加機構に対して共通に用いられている。すなわち、制動付加及び解除機構を有し制動機として独立に機能するものが二組の構成でない。したがって、制動機としての機能を二組必要な場合には適用できないという問題点があった。
また、上記特許文献2で提案されたブレーキ装置は、制動付加機構は二組あり、それぞれの組がブレーキドラム中心軸に対して点対称に配置にされているが、制動解除機構は一組でありブレーキドラム中心軸に対して線対称に配置されている。すなわち、特許文献1と同様に、制動付加及び解除機構を有し制動機として独立に機能するものが二組の構成でない。したがって、制動機としての機能を二組必要な場合には適用できないという問題点があった。
また、上記特許文献3で提案された巻上機は、ブレーキ装置としてディスクブレーキが用いられているが、ディスクブレーキ機構全体が閉塞構造であるため、ブレーキライニング、摩擦円盤などの保守・点検が難しいという問題点があった。
本発明の目的は、制動機としての機能が二組必要な場合にも適用可能、かつ、保守・点検が簡単な制動機を有するエレベーター用巻上機を提供するにある。
また、本発明の他の目的は、配置の自由度が良好なエレベーター用巻上機を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明は、円筒状の電動機、綱車、制動機及び回転検出手段によって構成され、前記電動機の出力軸の一方側に綱車、他方側に制動機及び回転検出手段を備えたエレベーター用巻上機において、前記制動機は電動機の出力軸の他方側に結合されるブレーキドラムと、このブレーキドラムを押圧して制動を付加する制動付加手段と、この押圧に抗し制動を解除する制動解除手段とで構成され、前記制動付加手段及び制動解除手段をそれぞれ二組で構成し、かつ、前記回転検出手段を前記ブレーキドラムの反電動機側に配置し、前記制動付加手段は、前記ブレーキドラムに当接する制動片を備えて回転支持される制動腕と、この制動腕を介して前記制動片がブレーキドラムに押圧するように配置される制動ばねとで構成し、前記制動付加手段の制動ばね及び制動解除手段は、前記制動腕の腕長方向に対して互いにずらして配置したことを特徴とする。
これにより、ブレーキドラムに押圧力を与え制動力を付加する機構とこの制動力を解除する機構とで構成され、すなわち、制動機として独立に機能するものが二組の構成のエレベーターの巻上機が得られる。また、制動片を備えた制動腕、制動片に押圧力を与え制動力を付加する制動ばね及び制動力を解除する機構で構成され、制動機として独立に機能するものが二組の構成のエレベーターの巻上機が得られるとともに、ブレーキ機構が開放的に構成され、保守・点検が簡単になる。更に、これにより、巻上機の高さ方向を短縮することができる。
また、本発明では、円筒状の電動機、綱車、制動機及び回転検出手段によって構成され、前記電動機の出力軸の一方側に綱車、他方側に制動機及び回転検出手段を備えたエレベーター用巻上機において、前記制動機は電動機の出力軸の他方側に結合されるブレーキドラムと、このブレーキドラムを押圧して制動を付加する制動付加手段と、この押圧に抗し制動を解除する制動解除手段とで構成され、前記制動付加手段及び制動解除手段をそれぞれ二組で構成し、かつ、前記回転検出手段を前記ブレーキドラムの反電動機側に配置し、前記制動解除手段は、継鉄と電磁コイルからなる電磁石と、この電磁石に電磁吸引される鉄片とで構成され、前記電磁石または鉄片の一方を固定体とし他方を可動体として配置すると共に、前記制動ばねのばね力に反発し前記制動腕を前記可動体で駆動し、前記制動付加手段の制動ばね及び制動解除手段は、前記制動腕の腕長方向に対して互いにずらして配置したことを特徴とする。
これにより、ブレーキドラムに押圧力を与え制動力を付加する機構とこの制動力を解除する機構とで構成され、すなわち、制動機として独立に機能するものが二組の構成のエレベーターの巻上機が得られる。また、制動付加及び解除機構を有し制動機として独立に機能するものが二組の構成、かつ、保守・点検が簡単なエレベーターの巻上機が得られ、とくに、制動機の制動解除手段を電気的に制御する場合に有効となる。更に、これにより、巻上機の高さ方向を短縮することができる。
また、本発明では、前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は、それぞれの組が前記制動腕の回転支持位置から制動片のブレーキドラム押圧位置、前記制動ばねのばね力作用位置、及び前記制動解除手段の力の作用位置が等比位置に配置されることを特徴とする。
これにより、制動付加及び解除機構を有し制動機として独立に機能するものが二組の構成のエレベーターの巻上機が得られ、とくに、二組の制動付加手段の制動ばねのばね力及び制動解除手段の出力設定を同じとする場合に有効となり、部品の共通化ができる。
また、本発明では、前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は、それぞれの組が前記ブレーキドラムの軸中心に関し線対称位置、または点対称位置に配置されることを特徴とする。
これにより、制動付加及び解除機構を有し制動機として独立に機能するものが二組の構成のエレベーターの巻上機が得られ、特に、巻上機の配置の自由度を高める場合に有効となる。
また、本発明では、前記制動解除手段は、減速手段を介して前記制動腕を駆動するようにしたことを特徴とする。
これにより、制動解除手段の出力を小さく、変位を大きくする場合に有効となる。
また、本発明では、前記減速手段は、前記ブレーキドラムの軸と直角方向の軸に回転支持されるL字状腕とし、このL字状腕の回転支持中心から短腕側が前記制動腕と係合し、回転支持中心から長腕側が前記制動解除手段の可動側と係合するとともに、前記制動解除手段の可動方向を前記ブレーキドラム軸と同一方向となるようにしたことを特徴とする。
これにより、制動解除手段の出力方向をブレーキドラム軸と同一方向とする場合に有効となる。
また、本発明では、前記制動解除手段の固定体と可動体との間に弾性体を介在させたことを特徴とする。
これにより、電磁石の電磁吸引による鉄片の吸引衝突の衝撃及び吸引解除時にブレーキドラムと制動片の衝突衝撃の緩和、可動体の突き放しを緩和する場合に有効となる。
また、本発明では、前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕及び制動解除手段を設置する第1の基台と、前記制動付加手段の制動ばねを設置する第2の基台とで構成するとともに、前記回転検知手段を前記第2の基台に設置したことを特徴とする。
これにより、制動付加手段、制動解除手段及び回転検知手段の各部品を基台ごとにまとめて設置する場合に有効となる。
また、本発明では、前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕及び制動解除手段を設置する第1の基台と、前記制動付加手段の制動ばねを設置する第2の基台とで構成するとともに、前記第1の基台に設けた支持部材に回転検出手段を設置したことを特徴とする。
これにより、制動付加手段、制動解除手段及び回転検知手段の各部品を基台ごとにまとめて設置する場合に有効となる。
また、本発明では、前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕、制動ばね及び前記制動解除手段を設置する第1の基台で構成するとともに、この第1の基台に設けた支持部材に回転検出手段を設置したことを特徴とする。
これにより、制動付加手段、制動解除手段及び回転検知手段の各部品を基台ごとにまとめて設置する場合に有効となる。
また、本発明では、前記第1の基台は、前記電動機の出力軸の他方側を支持する出力軸支持部材と一体的に形成したことを特徴とする。
これにより、電動機の支持部材と制動機の基台を共通化する場合に有効となる。
本発明によれば、制動機としての機能が二組必要な場合にも適用可能、かつ、保守・点検が簡単な制動機を有するエレベーター用巻上機を提供することができる。
また、配置の自由度が良好なエレベーター用巻上機を提供することができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の第1の実施形態になるエレベーター用巻上機の正面図、図2は図1の平面図、図3は図1のA−A矢視図、図4は回転検出器の別な取付形態を示す図2相当図、図5は図4のB−B矢視図、図6は図4のC−C矢視図である。
図1乃至図2において、1は円筒状の電動機、2はこの電動機の一方側の出力軸で支持部材1aに回転支持され、綱車3が設けられる。4はこの電動機の他方側の出力軸で支持部材1bに回転支持され、被制動体としてのブレーキドラム5が設けられ、このブレーキドラム5を制動するように制動機6が設けられる。7は電動機の回転制御するための回転検出器である。すなわち、巻上機は前記電動機1、綱車3、制動機6及び回転検出器7からなり、これらが直列状に配置される。そして、巻上機は昇降路上部の狭い場所に用いるために、電動機1は回転軸方向断面が矩形或いは円形の細長形状であるのが適当である。
8は前記支持部材1bと一体的に形成される第1の基台、9はこの第1の基台と前記支持部材1bに立設される立設部材1c間に設けられる第2の基台である。前記ブレーキドラム5の外周制動面5aにはそれぞれ制動片10a、10bが当接するようになっている。11a、11bは一対の制動腕で、それぞれに前記制動片10a、10bを備え一端部11cが前記支持部材1bに可回転的に支持されている。12a、12bは制動ばねで制動腕11a、11bの他端部11d近辺に配置され、この制動ばね12a、12bは前記第2の基台9に固定されるばね支持部材12c、12dと制動腕11a、11bの他端部11dに配置されるばねロッド13a、13bを介して設けられ、上記制動片10a、10bが制動面5aに押圧力を付加するようになっている。
14a、14bは制動付加手段で、前述したように、前記ブレーキドラム5に当接する制動片10a、10bを備えて回転支持される一対の制動腕11a、11bと、この制動腕11a、11bを介して前記制動片10a、10bがブレーキドラム5に当接し押圧するように配置される制動ばね12a、12bとで二組構成される。この際、2個の制動ばね12a、12bは、前記制動腕11a、11bの腕長方向に対して互いにずれて配置されている。
15a、15bは制動解除手段で、前記第1の基台8に設けられ、上記制動片10a、10bの押圧力を解除するように、この制動解除手段15a、15bの出力がそれぞれ前記制動腕11a、11bの中間部11eを係合部材16を介して駆動するようになっている。前記回転検出器7は前記電動機1の他方側の出力軸4に連結され前記ブレーキドラム5の反電動機1側に板ばね17を介して前記第2の基台9に設けられる。
即ち、前記制動機6は前記ブレーキドラム5と、このブレーキドラム5を押圧して制動を付加する制動付加手段14a、14bと、この押圧に抗し制動を解除する制動解除手段15a、15bとで構成され、前記制動付加手段14a、14b及び制動解除手段15a、15bをそれぞれ二組設けられている。そして、これら二組の制動付加手段14a、14b及び制動解除手段15a、15bは、それぞれの組が前記ブレーキドラム5の軸中心を通る直線、つまり、図1では水平方向線に対して上下対称位置に配置される。または、図1の状態から反時計方向に90度回転した状態では前記ブレーキドラム5の軸中心を通る縦直線に対して左右対称位置に配置される。この際、前記二組の制動解除手段15a、15bは、前記制動腕11a、11bの腕長方向に対して互いにずれて配置されている。
図3は制動解除手段15a、15bの出力と制動腕11a、11bの係合関係を示す。この図において、18a、18bは第1の基台8に立設される支持部材8a、8bに回転支持される梃子式の減速機能を有し減速手段となるL字状腕である。このL字状腕18a、18bの長腕端部18c、18dに前記制動解除手段15a、15bの可動出力となる出力ロッド24c、24dの他端24fが係合し、また短腕端部18e、18fに前記制動腕11a、11bに設けられる係合部材16が係合する。この係合部材16は制動腕11a、11bに螺結されるボルト19とこのボルト19を固定するナット20で構成される。この実施例ではL字状腕18a、18bを介して制動腕11a、11bに設けられる係合部材16に係合するようになっているが、出力ロッド24c、24dの他端24fが直接係合部材16に係合するようにしても良い。
前記制動解除手段15a、15bは、継鉄21a、21bに電磁コイル22a、22bを内蔵する電磁石23a、23bとこの電磁石23a、23bの磁極面23c、23dに対向して設けられる鉄片24a、24bで構成され、この鉄片24a、24bに出力ロッド24c、24dの一端24eが結合され電磁石23a、23bを貫通して軸受25a、25bに摺動支持され、出力ロッド24c、24dの他端24fが電磁石23a、23bの反鉄片24a、24b側に突き出ている。この実施例では前記電磁石23a、23bが固定体として第1の基台8に固定され、鉄片24a、24b及び出力ロッド24c、24dが可動体として可動になっているが、固定体、可動体を逆にして、鉄片24a、24bを第1の基台8に固定し、電磁石23a、23bに出力ロッド24c、24dを装着して可動体としても良い。23eは電磁石23a、23bの磁極面23c、23d部への塵埃混入防止のためのカバーである。
26aは、ばねあるいはゴムなどの弾性体であり、固定体としての前記電磁石23a、23bの継鉄21a、21bと可動体としての鉄片24a、24bの間に装着される。同様に、26bは、ばねあるいはゴムなどの弾性体であり、固定体としての継鉄21a、21bと可動体としての出力ロッド24c、24dの他端24f間に装着される。弾性体26aは電磁石23a、23bの通電時の電磁吸引衝撃を緩和するためにあり、弾性体26bは電磁石23a、23bの通電遮断時の制動ばね12a、12bによるばね力復帰衝撃を緩和するため及び出力ロッド24c、24dの他端24fとL字状腕18a、18bの長腕端18c、18dとの係合部のガタ防止のためである。
また、図1に示すように、この巻上機の高さ方向を短縮するために、二組の制動解除手段15a、15b及び制動付加手段14a、14bの制動ばね12a、12bが図1の縦方向一直線上に配置できず、左右方向にずらして配置する必要がある。そして、この際、制動解除手段15a、15b、制動ばね12a、12bの部品を共通的に用いるために、前記二組の制動付加手段14a、14b及び制動解除手段15a、15bは、それぞれの組が前記制動腕11a、11bの回転支持位置から制動片10a、10bのブレーキドラム5押圧位置、前記制動ばね12a、12bのばね力作用位置、及び前記制動解除手段15a、15bの力の作用位置が等比位置に配置されている。すなわち、制動腕11a、11bの腕長の関係は下記の通りである。
Figure 0004812544
l1a,l1b:制動腕11a、11bの回転支持位置から制動片10a、10bのブレーキドラム5押圧位置までの長さ
l2a,l2b:制動腕11a、11bの回転支持位置から制動解除手段15a、15bと係合する係合部材16aまでの長さ
l3a,l3b:制動腕11a、11bの回転支持位置から制動ばね12a、12bまでの長さ
この第1の実施形態は昇降路上部の巻上機設置場所において、高さ方向に制限があり、電動機1の水平方向の一方側に余裕がある場合に適用が良好であるが、巻上機の設置場所が高さ方向に余裕がある場合は、図1に示した実施形態で反時計方向に90度回転して、制動腕11a、11bが立設される縦形に配置しても良い。
図4乃至図6に回転検出器7の別な取付け形態を示す。これらの図において、前記同様に立設部材1cには第2の基台9が設けられるとともに、この立設部材1cは凹状に形成されており、窪み部27に支持部材28が設けられ、この支持部材28に回転検出器7が板ばね17を介して設けられる。すなわち、回転検出器7を第2の基台9でない別体の支持構造とすることにより、制動ばね12a、12b(図示せず)のばね力による第2の基台9のずれなどの影響を防止でき、電動機1の回転を確実に検出できる。29は第2の基台の回転検出器対向部に開けられた穴部で回転検出器の点検等に用いられる。30は穴部のカバーである。
この巻上機の動作は次の通りである。制動時は制動ばね12a、12bで制動腕11a、11bを介して制動片10a、10bがブレーキドラム5の制動面5aを押圧して制動状態になっている。すなわち、電動機1及び綱車3は回転しないので巻上機は停止している。制動解除時は、電磁コイル22a、22bに通電し磁束を発生させて、磁極面23d、23eに鉄片24a、24bを電磁吸引すると、出力ロッド24c、24dがL字状腕18a、18bを介して制動ばね12a、12bのばね力に抗して制動腕11a、11bが駆動され、制動片10a、10bが制動面5aから離間し制動が解除される。すなわち、電動機1が回転可能状態となるので電動機1に通電して巻上機を駆動し、綱車3に巻きかけたロープ(図示せず)を駆動しエレベーター(図示せず)を昇降運転する。
図7は本発明の第2の実施形態になるエレベーター用巻上機の正面図で、前記第1の実施形態の図1相当図、図8は図7の平面図で前記第1の実施形態の図2相当図である。なお、第1の実施形態と同一部分については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
この第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、制動機6の制動腕11a、11b、制動付加手段14a、14b及び制動解除手段15a、15bの配置が異なることである。すなわち、二組の制動機6の一組が電動機1の一方側水平方向に、他の一組が電動機1の他方側水平方向に設置されることであり、昇降路上部の巻上機設置場所において、高さ方向に制限があり、電動機1の水平方向の両側に余裕がある場合に適用が良好である。
図7及び図8において、一組の制動付加手段14aと制動解除手段15aは、前記第1の実施形態の図1の上側に配置されるものと同じであり、他の一組の制動付加手段14bと制動解除手段15bは、前記第1の実施形態の図1の下側に配置されるものをブレーキドラム5の中心軸を通る縦方向の直線に対して左側に配置したものである。すなわち、それぞれの組がブレーキドラム5の中心軸に対して、点対称となる位置に配置したものである。
したがって、第1の基台8、第2の基台9は電動機1の水平方向両側に設けられ、それぞれ制動付加手段14a、14b及び制動解除手段15a、15bが一組づつ配置される。
この際、第1の実施形態の図1と同様に、二組の制動付加手段14a、14bと制動解除手段15a、15bは、それぞれの組が前記制動腕11a、11bの回転支持位置から制動片10a、10bのブレーキドラム5押圧位置、前記制動ばね12a、12bのばね力作用位置、及び前記制動解除手段15a、15bの力の作用位置が等比位置に配置されても良いし、あるいは、同位置に配置されても良い。
この実施形態においても、回転検出器7は前記第1の実施形態の図4乃至6で示した別な取付け形態が適用されても良い。
図9は本発明の第3の実施形態になるエレベーター用巻上機の正面図で、前記第1の実施形態の図1相当図、図10は図9の平面図で前記第1の実施形態の図2相当図である。なお、第1の実施形態と同一部分については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
この第3の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、制動ばね12a、12bが第1の基台8に設けられ、回転検出器7が別な支持部材31に設けられることである。
図9及び図10において、二組の制動付加手段14a、14bと制動解除手段15a、15bの配置は、前記第1の実施形態と同じであるが、ばね支持部材12c、12dが第1の基台8に一体的に構成され、前記第1の実施形態における第2の基台9がなく、そして、回転検出器7は支持部材31に回転検出器7が板ばね17を介して設けられる。これにより、前記第1の実施形態と同様に、制動ばね12a、12bのばね力の影響を防止でき、電動機1の回転を確実に検出できる。32は回転検出器のカバーである。
この実施形態においても、回転検出器7は前記第1の実施形態の図4乃至6で示した別な取付構造が適用されても良い。
本発明の第1の実施形態になるエレベーター用巻上機の正面図である。 図1の平面図である。 図1のA−A矢視図である。 回転検出器の別な取付け形態を示す図2相当図であう。 図4のB−B矢視図である。 図4のC−C視図である。 本発明の第2の実施形態になるエレベーター用巻上機の正面図である。 図7の平面図である。 本発明の第3の実施形態のエレベーター用巻上機の正面図である。 図9の平面図である。
符号の説明
1 電動機
1b 出力軸支持部材
2 出力軸の一方側
3 綱車
4 出力軸の他方側
5 ブレーキドラム
6 制動機
7 回転検出器
8 第1の基体
9 第2の基体
10a、10b 制動片
11a、11b 制動腕
12a、12b 制動ばね
14a、14b 制動付加手段
15a、15b 制動解除手段
18a、18b L字状腕
21a、21b 継鉄
22a、22b 電磁コイル
23a、23b 電磁石
24a、24b 鉄片
26a、26b 弾性体
28、31 支持部材

Claims (11)

  1. 円筒状の電動機、綱車、制動機及び回転検出手段によって構成され、前記電動機の出力軸の一方側に綱車、他方側に制動機及び回転検出手段を備えたエレベーター用巻上機において、
    前記制動機は電動機の出力軸の他方側に結合されるブレーキドラムと、このブレーキドラムを押圧して制動を付加する制動付加手段と、この押圧に抗し制動を解除する制動解除手段とで構成され、前記制動付加手段及び制動解除手段をそれぞれ二組で構成し、かつ、前記回転検出手段を前記ブレーキドラムの反電動機側に配置し、前記制動付加手段は、前記ブレーキドラムに当接する制動片を備えて回転支持される制動腕と、この制動腕を介して前記制動片がブレーキドラムに押圧するように配置される制動ばねとで構成し、前記制動付加手段の制動ばね及び制動解除手段は、前記制動腕の腕長方向に対して互いにずらして配置したことを特徴とするエレベーター用巻上機。
  2. 円筒状の電動機、綱車、制動機及び回転検出手段によって構成され、前記電動機の出力軸の一方側に綱車、他方側に制動機及び回転検出手段を備えたエレベーター用巻上機において、
    前記制動機は電動機の出力軸の他方側に結合されるブレーキドラムと、このブレーキドラムを押圧して制動を付加する制動付加手段と、この押圧に抗し制動を解除する制動解除手段とで構成され、前記制動付加手段及び制動解除手段をそれぞれ二組で構成し、かつ、前記回転検出手段を前記ブレーキドラムの反電動機側に配置し、前記制動解除手段は、継鉄と電磁コイルからなる電磁石と、この電磁石に電磁吸引される鉄片とで構成され、前記電磁石または鉄片の一方を固定体とし他方を可動体として配置すると共に、前記制動ばねのばね力に反発し前記制動腕を前記可動体で駆動し、前記制動付加手段の制動ばね及び制動解除手段は、前記制動腕の腕長方向に対して互いにずらして配置したことを特徴とするエレベーター用巻上機。
  3. 前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は、それぞれの組が前記制動腕の回転支持位置から制動片のブレーキドラム押圧位置、前記制動ばねのばね力作用位置、及び前記制動解除手段の力の作用位置が等比位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  4. 前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は、それぞれの組が前記ブレーキドラムの軸中心に関し線対称位置、または点対称位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  5. 前記制動解除手段は、減速手段を介して前記制動腕を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  6. 前記減速手段は、前記ブレーキドラムの軸と直角方向の軸に回転支持されるL字状腕とし、このL字状腕の回転支持中心から短腕側が前記制動腕と係合し、回転支持中心から長腕側が前記制動解除手段の可動側と係合するとともに、前記制動解除手段の可動方向を前記ブレーキドラム軸と同一方向となるようにしたことを特徴とする請求項記載のエレベーター用巻上機。
  7. 前記制動解除手段の固定体と可動体との間に弾性体を介在させたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  8. 前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕及び制動解除手段を設置する第1の基台と、前記制動付加手段の制動ばねを設置する第2の基台とで構成するとともに、前記回転検知手段を前記第2の基台に設置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  9. 前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕及び制動解除手段を設置する第1の基台と、前記制動付加手段の制動ばねを設置する第2の基台とで構成するとともに、前記第1の基台に設けた支持部材に回転検出手段を設置したことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  10. 前記二組の制動付加手段及び制動解除手段は基台に設けられ、この基台を、前記制動付加手段の制動腕、制動ばね及び前記制動解除手段を設置する第1の基台で構成するとともに、この第1の基台に設けた支持部材に回転検出手段を設置したことを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載のエレベーター用巻上機。
  11. 前記第1の基台は、前記電動機の出力軸の他方側を支持する出力軸支持部材と一体的に形成したことを特徴とする請求項8乃至10いずれかに記載のエレベーター用巻上機。
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