JP5193783B2 - エレベーター用巻上機 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降路内あるいは機械室内の狭い場所に用いられて好適なエレベーター用巻上機に関する。
特許第3725979号公報(特許文献1)並びに特開2008−7247号公報(特許文献2)に開示されるエレベーター用巻上機に設置される電磁ブレーキは、回動支持される制動腕に保持される制動片が被制動体としてのブレーキドラム外周面の制動面に当接し、制動腕を制動ばねで押圧し、この制動ばねのばね力に抗して制動腕を電磁石などの駆動手段によって駆動して制動付加状態を解除する。
特許文献1においては、制動腕の長さ方向が重力方向の縦方向であり、横方向から制動押圧力が付加される。また特許文献2においては、制動腕の長さ方向が横方向であり、縦の上下方向から制動押圧力が付加される。したがって、特許文献1の場合は、制動腕,制動片,制動ばね及び電磁手段の可動部などの重量がブレーキドラムへの押圧力としてほとんど作用しないが、特許文献2の場合は制動腕,制動片,制動ばね及び駆動手段の可動部などの重量がブレーキドラムへの押圧力として作用する。すなわち、特許文献2の場合、制動ばねのばね力によるブレーキドラム押圧力に対して、上側の制動腕,制動片,制動ばね及び駆動手段の可動部は加押圧力となり、下側の制動腕,制動片,制動ばね及び駆動手段の可動部は減押圧力となる。
特許第3725979号公報 特開2008−7247号公報
近年、機械室無のエレベーターが主流となって、昇降路内の昇降路壁と乗かごとの間の隙間に巻上機が設置されるようになった。そのため巻上機はできるだけ狭幅で薄型形状を要求されるようになった。そこで、実用的には扁平電動機を用いて、これに綱車及びブレーキ装置を備えた構成になる。綱車は、径の小さいロープを用いて外径を小さくできるが、制動腕を用いてブレーキドラムの外周を押圧するブレーキ装置は、制動腕の長さが長くなり、強度的に幅や厚さが大きくなって、巻上機の所定幅,厚さに納まらないという問題点がある。
特許文献1に開示される制動腕の長さ方向が重力方向になっている場合は左右の幅方向から制動押圧力が付加されるので制動片,制動腕の大きさが巻上機の幅方向を大きくする。つまり、ブレーキ装置が平面視で所定幅に設置することが難しい。
一方、特許文献2のブレーキ装置は、制動腕が横方向に設置され上下方向の重力方向に制動押圧力が付加されるので、横方向には寸法短縮ができるが、この制動腕,制動片,制動ばね及び駆動装置の可動部などの重量がブレーキドラムへの加減押圧力となる。すなわち、制動ばねのばね力によるブレーキドラム押圧力に対して、上側の制動腕及び制動片は増加押圧力となり、下側の制動腕及び制動片は減少押圧力となる。つまり、上下の制動片で押圧力が不平衡となる。従って、上下の制動片の押圧力が異なってくる。このため、制動片の磨耗量が不平衡となり、押圧力が高くなる方の制動片の磨耗が大きく、頻繁に調整を行うことが必要となる。
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、電動機及びブレーキ装置も含めて薄型化あるいは小型化できるとともに、安定した制動性能を有するエレベーター用の巻上機を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、基台に設けられる扁平な電動機と、前記電動機の回転子に設けられ乗かご及びつり合おもりを係合するロープが巻き掛けられる綱車と、前記回転子を被制動体とする電磁ブレーキとを備えるエレベーター用巻上機において、前記電磁ブレーキは、前記基台に設置され、前記回転子外周面を制動面にし、前記制動面に対向して配置される制動片を備えて回動支持される制動腕と、前記制動片が前記制動面を押圧し前記回転子を制動付加するように前記制動腕に圧力を付加する制動ばねと、一方側が前記制動腕と交差して、前記制動腕を連動し回動支持されるL字形状の連動手段と、前記制動ばねのばね力に抗して前記連動手段の一方側を横方向に駆動し前記制動片の押圧を解除し前記回転子の制動を解除するよう駆動出力方向が横方向になるように設置される電磁手段とを備えるとともに、前記制動腕の腕長さ方向における前記基台の幅内かつ前記回転子側のロープ端と前記基台の反回転子側端との間に配置したことを特徴とする。

なお、好ましくは、電磁ブレーキの重量で発生する制動片による回転子への押圧力を、制動腕又は連動手段に補正手段を設けるか、又は制動ばねのばね力で押圧力を補正する。補正手段としては、制動腕又は連動手段に設けたばね手段または質量を適用することができる。これにより、回転子の制動面に対する制動片の押圧力の不平衡を補正し、制動片磨耗の不平衡が改善できる。
また、好ましくは、電磁手段の駆動方向は押す方向又は引く方向とする。これにより、制動腕を駆動する電磁装置の配置性が良くなる。
本発明によれば、ブレーキ装置の安定した制動性能を確保しながら、ブレーキ装置も含めた巻上機全体を薄型化あるいは小型化できる。
第1の実施形態
本発明による実施形態を図1乃至図8で説明する。図1は、本発明による第1の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図、図2は図1の平面図で電磁ブレーキを平面寸法で所定範囲に配置する説明図、図3は図1の連動手段部の側面図、図4は電磁手段が制動腕と角度をなして設置される場合の図2相当図、図5,図6は図1の巻上機を昇降路内の下部に設置したエレベーターの概略構成の正面図,側面図、図7は図1の巻上機を90度回転配置した巻上機を示す図、図8は図7の巻上機を昇降路内の上部に設置したエレベーターの概略構成の図5相当図である。
図1において、電動機1は外側回転型である。電動機1の基台2は電動機1の固定子3を支持するとともに、回転子4を片持ち軸などによって回転可能に軸支している。回転子4は、扁平な形状を有し、その軸方向の寸法が直径よりも小さい。基台2を含めた巻上機全体についても、回転子4の軸方向の寸法が、回転子の径方向の寸法よりも小さく、薄型の巻上機となっている。電動機1においては、固定子3が回転子4の中で回転子4と対向している。回転子4はこの電動機1の被制動体であり外周面を制動面5としている。綱車6は、回転子4の側面の同一軸上に設けられ、両側に乗かご7及びつり合おもり8を係合するロープ9が巻き掛けられる。電磁ブレーキ10a,10bは、それぞれ回転子4の上部及び下部に配置され、それぞれ独立にブレーキとして機能して回転子4を制動する。巻上機11は、基台2,電動機1,綱車6及び電磁ブレーキ10a,10bで構成され、基台2が取り付けベースとして昇降路内に設置される。
電磁ブレーキ10a,10bの構成は次の通りである。一対の制動腕12a,12bは、それぞれ回転子4の制動面5に対向して配置される制動片13a,13bを備え、軸14a,14bに回動支持される。本実施形態では制動腕12a,12bの腕長さ方向が重力方向を縦として横方向になるように配置される。
制動ばね15a,15bは、制動片13a,13bが制動面5を押圧し回転子4を制動し、それぞれ制動腕12a,12bに圧力を付加する。すなわち、制動ばね15a,15bは、基台2に設けた固定部材16に対して、ばねロッド17を介して装着され、ばね押え18及びナット19で固定される。ナット19を回転して制動ばね15a,15bのばね力を調整する。
L字形状の連動手段20a,20bは、軸21a,21bに回動支持され、制動腕12a,12bを駆動するように配置される。連動手段20a,20bは、軸21a,21bを中心に長尺の一方側20cと短尺の他方側20dを有し、長尺の一方側20cが縦方向になるように配置される。長尺の一方側20cは制動腕と交差している。そして、L字形状の角度によって軸21a,21bに対して一方側20cの動きと他方側20dの動きを角度方向転換する。本実施形態では、方向転換角度が約90度である。
電磁手段23a,23bは、駆動出力方向が横方向になるように設置され、制動腕12a,12bを押圧する制動ばね15a,15bのばね力に抗して連動手段20a,20bの一方側20cをそれぞれ矢印Y1のような押す方向に駆動し、連動手段20a,20bの他方側20dで接触子22a,22bに接触して制動腕12a,12bを矢印Y1′のように縦方向に接触連動し、制動片13a,13bの押圧を解除して回転子4の制動を解除する。
電磁手段23a,23bは図示を省略する継鉄と電磁コイルからなる電磁石24と、この電磁石24に電磁吸引される鉄片25とからなり、電磁石24を基台2に設けた固定部材26に横方向に固定設置し、鉄片25を可動とする。この鉄片25と結合するロッド27を連動手段20a,20bの一方側20cに螺結した押しボルト28に当接させ、電磁石24の付勢でロッド27が矢印Y1方向に押しボルト28を押して連動手段20a,20bを駆動する。そして、この押しボルト28の出し入れでロッド27の動作ストロークを調整するとともに、制動片13a,13bと制動面5との間隙を調整する。電磁石24と鉄片25間に設けられるばね29は、電磁手段23a,23bの固定部分である電磁石24と可動部分である鉄片25間に緊迫力を与え、がたつきを防止するとともに、電磁手段,連動手段,制動腕の係合系のがたつきを防止する。なお、本実施形態では、電磁石24を固定、鉄片25を可動としたが、逆に電磁石38を可動、鉄片39を固定にしても良い。
電磁ブレーキ10a,10bは、制動付加手段としての制動ばね15a,15b,制動解除手段としての電磁手段23a,23b,連動手段20a,20b、及び共役部品の制動腕12a,12b,制動片13a,13bから構成されて、独立に機能,動作する電磁ブレーキが被制動体としての回転子4の上部と下部に計二組設けられており、一組が故障しても他組で制動付加,制動解除の動作ができる二重系になっている。
センサ30a,30bは、それぞれ制動片13a,13bを備える制動腕12a,12bの動作をチェックする。同様に、センサ31a,31bは、それぞれ電磁手段23a,23bの動作をチェックする。これらのセンサ30a,30b,31a,31bとしては、マイクロスイッチなどが用いられ、制動付加状態でOFF又はON、制動解除状態では制動付加状態と逆にON又はOFFとなるように設定され、このON,OFF信号で電磁ブレーキ10a,10bの動作が正常,異常の判断や電磁手段23a,23bの電磁コイル(図示を省略)への通電制御をする。
ところで、上側の電磁ブレーキ10aでは、制動腕12a,制動片13a,制動ばね15a,連動手段20a,電磁手段23aの可動部分などの機構部品の重量によって回転子4への制動押圧力が増加し、同様に、下側の電磁ブレーキ10bでは機構部品の重量によって制動押圧力が減少する。この上下の制動押圧力の増減をなくすように、又は不平衡をなくすように補正する押圧力補正手段を設けている。
すなわち、ばね手段32a,32bを含むばね手段33a,33bによって、制動腕12a,12bに関わる制動押圧力が補正される。これにより、制動腕12a,12b,制動片13a,13b,制動ばね15a,15b,連動手段20a,20b,電磁手段23a,23bの可動部分などの重量による軸14a,14bに関してのモーメントで生じる制動片13a,13bの増加押圧力又は減少押圧力が相殺される。図1では軸14a,14bに関し制動腕12a,12bの重心Ga,Gbと同一側にこの制動腕12a,12bを矢印Ymのように引上げる方向にばね手段32a,32bのばね力を付加している。ばね手段32a,32bの取り付け構造としては、例えば制動ばね15a,15bと同様な構造が用いられる。
また、ばね手段33a,33bとして、軸14a,14bに関し制動腕12a,12bの重心Ga,Gbと反対側に制動腕12a,12bを延長して、この延長部分にばね手段34a,34bのばね力、又は単純に重量として作用する質量35a,35bを矢印Ymのように押下げる方向に付加しても良い。
また、連動手段20a,20bにばね力を付加して制動押圧力を補正するばね手段36a,36bを付加しても良く、又は、質量(図示を省略)を連動手段20a,20bの一方側20c,他方側20dのいずれかに付加しても良い。
また、制動ばね15a,15bで、制動腕12a,12b,制動片13a,13b,制動ばね15a,15b,連動手段20a,20b,電磁手段23a,23bの可動部分などの重量による制動押圧力を補正する。すなわち、上側の制動ばね15aでは所定ばね力から重量のばね力分を減少する。同様に、下側の制動ばね15bでは所定ばね力から重量のばね力分を増加する。
また、制動腕12a,12b,制動片13a,13b,制動ばね15a,15b,連動手段20a,20b,電磁手段23a,23bの可動部分などの重量による制動押圧力を補正できる電磁吸引能力を有する電磁手段23a,23bを設けても良い。
なお、この図1の実施形態では、電磁手段23a,23bが横方向に設置されているので、電磁手段23a,23bの可動部分の重量による影響はほとんどない。連動手段20a,20bの他方側20dと接触子22a,22bとが接触の一方向連動の場合と、例えばピン係合のように両方向連動の場合とでは、制動押圧力が異なるので、ばね手段又は質量の設置位置を適宜調整する。
ばね手段32a,32b、又はばね手段34a,34b、又は質量35a,35b、又はばね手段36a,36bにより、図1の上および下側の制動腕12a,12bに関わる機構部品の重量による制動押圧力が生じないよう、又は上および下側の制動押圧力が不平衡にならないように補正され、上および下側ともに同じ制動ばね15a,15bのばね力設定で所定の制動押圧力が付加される。また、制動ばね15,15bだけでも制動押圧力が補正できる。
なお、図1の実施形態では、制動腕12a,12bを腕長さ方向が重力方向を縦方向として横方向に配置すると、制動腕12a,12bに関わる機構部品の重量によって、上側の制動片13aでは制動押圧力が増加、下側の制動片13bでは制動押圧力が減少して付加されることを説明したが、この電磁ブレーキ10a,10bの構成で制動腕12a,12bの腕長さ方向が重力方向と任意の角度となる場合は、機構部品重量による制動押圧力をこの任意の角度による重力方向の分力を考慮すれば良い。例えば、制動腕の腕長さ方向が重力方向の縦方向に配置されている場合は、角度がほぼ0であるから制動腕12a,12b,制動片13a,13bの重量の影響はほとんどなくなるが、連動手段20a,20b,電磁手段23a,23bの可動部分の重量の影響が発生する。
また、図2の平面視で示すように、巻上機11は昇降路壁と乗かご7との間の狭いスペースに設置するために、電磁ブレーキ10a,10bはロープ9の延在方向が図の紙面と垂直方向にあるので、このロープ9と接触しないように配置する。すなわち、電磁ブレーキ10a,10bと制動腕12a,12bは、制動腕の腕長さ方向における基台2の幅(B)内かつ回転子4側のロープ9端から基台2の反回転子4側端面との間(W)の範囲に配置される。
図3に図1における連動手段20a,20bの側面図を示す。この連動手段20a,20bはL字形状で、軸21a,21bで回動支持され、軸21a,21bと押しボルト28間に孔20wが設けられ、この孔20wに制動腕12a,12bが貫通して接触干渉しないようになっている。
また、図4の平面視に示すように、例えば電磁手段23a,23bが大きくなってロープ9側にはみ出る場合は、図2の場合とは異なり、平面視で制動腕12a,12bに対して、連動手段20a,20b及び電磁手段の動作方向が角度を形成して配置され、電磁ブレーキ10a,10b全体としては、制動腕の腕長さ方向における基台2の幅(B)内かつ回転子4側のロープ9端から基台2の反回転子4側端面との間Wの範囲に配置される。この際、連動手段20a,20bの軸21aは電磁手段の動作方向と直角になるように設置される。
図2,図4のように、電磁手段及び制動腕を配置することにより、ブレーキを含めた巻上機全体を薄型化して小型化することができる。
本実施形態の巻上機は図5,図6に示すようにエレベーター昇降路に設置される。図5は昇降路の正面図、図6は図5の側面図を示す。すなわち、巻上機11は昇降路EVS下部で乗かご7と昇降路壁EVWとの間に設置され、乗かご7及びつり合おもり8を連結する主ロープ9が綱車6に巻き掛けられる。前述したように巻上機11は狭い場所に設置するために、薄型にするとともに、巻上機11に装着される電磁ブレーキ10a,10bは主ロープ9や乗かご7,つり合おもり8などの昇降体と接触しないように配置する。
また、この巻上機11は昇降路上部に設置して用いることもできる。すなわち、図1で示した巻上機11を左90度又は右90度回転して、図7では右90度回転した場合で示すが、重力方向を縦として制動腕の腕長さ方向が縦の縦置きにする。この巻上機11を図8に示すように、昇降路上部に設置してエレベーターを構成する。これにより、巻上機11の高さが低くなるので昇降路EVS上部の省スペース化が図れる。
要するに、この巻上機11は重力方向を縦として制動腕の腕長さ方向が横の横置き、又は腕長さ方向が縦の縦置きに設置でき、昇降路EVSの下部、あるいは上部に設置して用いることができる。なお、この際、制動腕が縦方向に設置されるので、それぞれに設けられるばね手段33a,33b,34a,34b,36a,36bは省略することができる。
次に、上記のように構成される電磁ブレーキ及びエレベーターの動作を説明する。制動付加は電磁石24の電磁コイル(図示を省略)への通電を遮断して電磁石24を消勢して行い、制動ばね15a,15bのばね力が制動腕を介し制動片13a,13bで被制動体としての回転子4を押圧して制動状態となり、乗かご7及びつり合おもり8を停止保持する。制動解除は電磁石24の電磁コイル(図示を省略)に通電して電磁石24を付勢して行い、電磁吸引力により鉄片25を吸引し制動ばね15a,15bのばね力に抗して連動手段20a,20bを介して制動腕12a,12bを駆動し、制動片13a,13bを回転子4の制動面5から離間させて制動状態を解除し、電動機1を駆動して乗かご7及びつり合おもり8を昇降運転する。
したがって、巻上機11の平面視で前記基台2の幅(B)内かつ回転子4側のロープ9端から基台2の反回転子4側端面の間(W)の範囲に電磁ブレーキ10a,10bを設置できるようにし、かつ、ばね手段32a,32b、又はばね手段34a,34b又は質量35a,35b、又は制動ばね15a,15bによって一対の制動腕12a,12bに関わる機構部品の重量によるブレーキドラムへの押圧力を相殺して、制動押圧力の不平衡が補正されるので、制動片13a,13b磨耗の不平衡を改善して保守性が良好な電磁ブレーキを備えたエレベーター用巻上機が得られる。
第2の実施形態
図9は、本発明による第2の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図であり、前記図1相当図である。この実施形態が前記第1の実施形態と異なるのは、電磁手段37a,37bが前記連動手段20a,20bのそれぞれを矢印Y2のように引く方向に駆動し、制動腕12a,12bを押圧する制動ばね15a,15bのばね力に抗して、制動片13a,13bの押圧力を解除するようにしたことである。図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
電磁手段37a,37bは図示を省略する継鉄と電磁コイルからなる電磁石38と、この電磁石38に電磁吸引される鉄片39からなる。この鉄片38と係合するロッド40を連動手段20a,20bに係合しナット41で固定する。ナット41の回転によるロッド40の出し入れで鉄片39の動作ストロークを調整できるとともに、制動片13a,13bと制動面5との間隙を調整できる。なお、図1と同様に、電磁石38を基台2に設けた固定部材42に固定し、鉄片39を可動として連動手段20a,20bを駆動するが、逆に電磁石38を可動、鉄片39を固定にしても良い。
電磁石38と鉄片39間に設けられるばね43は、電磁手段37a,37bの固定部分である電磁石38と可動部分である鉄片39間に緊迫力を与え、がたつきを防止するとともに、電磁手段37a,37b,連動手段20a,20b,制動腕12a,12bの係合系のがたつきを防止する。本実施形態での電磁ブレーキ10a,10b及びエレベーターの動作及び効果は第1の実施形態と同様である。この構成により、とくに電磁手段37a,37bが基台2の幅方向中央部に設置できない時に有効な配置となる。
第3の実施形態
図10は、本発明による第3の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図であり、図9相当図である。この実施形態が図9の第2の実施形態と異なる点は、連動手段20a,20bを左右逆に配置し、軸21a,21bで回動支持される前記連動手段20a,20bのそれぞれを矢印Y3のように押す方向に、図1の第1の実施形態と同様の電磁手段23a,23bで駆動し、制動腕12a,12bを押圧する制動ばね15a,15bのばね力に抗して、制動片13a,13bの押圧力を解除するようにしたことである。図1及び図9と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態での電磁ブレーキ及びエレベーターの動作及び効果は第2の実施形態と同様である。この構成により、第2の実施形態と同じく電磁手段が前記基台の幅方向中央部に設置できない時に有効な配置となる。
第4の実施形態
図11は、本発明による第4の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図であり、図10相当図である。本実施形態が図10の第3の実施形態と異なる点は、連動手段20a,20bのそれぞれを矢印Y4のように引く方向に、図9の第2の実施形態と同様の電磁手段37a,37bで駆動し、制動腕12a,12bを押圧する制動ばね15a,15bのばね力に抗して制動片13a,13bの押圧力を解除するようにしたことである。電磁手段37a,37bと連動手段20a,20bの係合構造は図9の第2の実施形態と同様である。図9及び図10と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態でのブレーキ装置及びエレベーターの動作及び効果は第1の実施形態と同様である。
なお、上述した第2乃至4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、巻上機11を、左90度又は右90度回転し、重力方向を縦として制動腕の腕長さ方向が縦の縦置きにして、昇降路上部に設置することができる。
上述した各実施形態によれば、巻上機の平面視で所定幅,厚さの範囲に設置でき、かつ、制動腕に関わる付属部品の重量による制動押圧力が生じないようにするとともに、被制動体への押圧力の不平衡を補正し、制動片磨耗の不平衡を改善して保守性が良くなる。
また、上述した実施形態に限らず、本発明の技術的思想の範囲内において、種々の実施形態が可能である。例えば、本発明による巻上機は、上述したような、機械室の無い機械室レスエレベーターのみならず、機械室を有するエレベーターにも適用でき、機械室を省スペース化することができる。
第1の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図。 図1の平面図。 連動手段の側面図。 図1の他の平面図。 巻上機を昇降路内の下部に設置したエレベーターの概略構成正面図。 巻上機を昇降路内の下部に設置したエレベーターの概略構成側面図。 図1の巻上機を90度回転配置した巻上機。 図7の巻上機を昇降路内の上部に設置した図5相当図。 第2の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図。 第3の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図。 第4の実施形態であるエレベーター用巻上機の正面図。
符号の説明
1 電動機
2 基台
3 固定子
4 回転子
5 制動面
6 綱車
7 乗かご
8 つり合おもり
9 ロープ
10a,10b 電磁ブレーキ
11 巻上機
12a,12b 制動腕
13a,13b 制動片
15a,15b 制動ばね
20a,20b 連動手段
20w 孔
23a,23b 電磁手段
32a,32b,33a,33b,34a,34b,36a,36b ばね手段
35a,35b 質量

Claims (5)

  1. 基台に設けられる扁平な電動機と、前記電動機の回転子に設けられ乗かご及びつり合おもりを係合するロープが巻き掛けられる綱車と、前記回転子を被制動体とする電磁ブレーキとを備えるエレベーター用巻上機において、
    前記電磁ブレーキは、前記基台に設置され、前記回転子外周面を制動面にし、前記制動面に対向して配置される制動片を備えて回動支持される制動腕と、前記制動片が前記制動面を押圧し前記回転子を制動付加するように前記制動腕に圧力を付加する制動ばねと、一方側が前記制動腕と交差して、前記制動腕を連動し回動支持されるL字形状の連動手段と、前記制動ばねのばね力に抗して前記連動手段の一方側を横方向に駆動し前記制動片の押圧を解除し前記回転子の制動を解除するよう駆動出力方向が横方向になるように設置される電磁手段とを備えるとともに、前記制動腕の腕長さ方向における前記基台の幅内かつ前記回転子側のロープ端と前記基台の反回転子側端との間に配置したことを特徴とするエレベーター用巻上機。
  2. 請求項1において、前記電磁ブレーキの重量で発生する前記制動片による前記回転子への押圧力を補正する補正手段を備えることを特徴とするエレベーター用巻上機。
  3. 請求項1において、前記電磁ブレーキの重量で発生する前記制動片による前記回転子への押圧力を、前記制動ばねのばね力によって補正することを特徴とするエレベーター用巻上機。
  4. 請求項2において、前記補正手段は前記制動腕または連動手段に設けたばね手段又は質量のいずれかであることを特徴とするエレベーター用巻上機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記電磁手段の駆動方向は押す方向又は引く方向であることを特徴とするエレベーター用巻上機。
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