JP6997225B2 - 電磁ブレーキ装置、巻上機及びエレベーター - Google Patents

電磁ブレーキ装置、巻上機及びエレベーター Download PDF

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Description

本発明は、綱車の駆動の制動を行う電磁ブレーキ装置、この電磁ブレーキ装置を有する巻上機、及びエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合おもりと、乗りかごと釣合おもりを連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。巻上機は、駆動部と、駆動部に接続された回転軸と、回転軸に回転可能に支持され、ロープが巻回される綱車と、綱車に接続されるブレーキディスクと、を有している。さらに、巻上機には、ブレーキディスクの回転を制動することで綱車の制動を行う電磁ブレーキ装置が設けられている。
また、特許文献1には、複数の制動軸の移動を制御する電磁マグネットを有し、電磁マグネットは、一方の制動軸に連結された可動鉄心と、他方の制動軸に連結された固定鉄心を備えた電磁ブレーキ装置に関する技術が記載されている。そして、特許文献1には、固定鉄心には、可動鉄心を吸引するための励磁コイルが設置され、且つ制動軸挿入穴及びばね挿入穴が形成され、制動軸挿入穴には、一方の制動軸の軸方向の一端が移動可能に挿入され、ばね挿入穴には、ブレーキばねが伸縮自在に挿入されることが記載されている。
特開2015-55259号公報
通常、電磁ブレーキ装置は、電磁コアと可動部材が接触する際に生じる接触音や衝撃力を緩和するために、可動部材と電磁コアとの間に緩衝ゴムが設けられる。そして、電磁コアには、付勢ばねを設置する凹部だけでなく、緩衝ゴムを設置するための凹部を設ける必要があり、電磁コアの磁極面の面積が減少していた。そのため、この減少した磁極面の面積を確保するために、電磁コアが大型化する、という問題を有していた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、電磁コアが大型化することを抑制することができる電磁ブレーキ装置、巻上機及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本目的を達成するため、電磁ブレーキ装置は、エレベーターの綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置である。
電磁ブレーキ装置は、ブレーキシューと、可動部材と、電磁コアと、付勢ばねと、緩衝機構と、を備えている。ブレーキシューは、綱車と共に回転する被制動体に接触する。可動部材は、ブレーキシューを支持する。電磁コアは、可動部材と対向し、電磁コイルが設けられている。付勢ばねは、電磁コアに設けた収容部に収容され、可動部材を電磁コアから離反する方向に付勢する。緩衝機構は、可動部材と電磁コアの間に介在される緩衝ゴムを有する。また、緩衝機構は、緩衝ゴムを保持する保持ロッドを有している。そして、保持ロッドは、収容部に収容された付勢ばねを貫通し、収容部に挿入される。
巻上機は、ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機であって、前記綱車に固定され、綱車と共に回転する被制動体と、被制動体に接触するブレーキシューを有し、綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、を備えている。そして、電磁ブレーキ装置は、上述した電磁ブレーキ装置が用いられる。
また、エレベーターは、昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターであって、
乗りかごに連結されたロープと、ロープが巻き掛けられる綱車を有し、ロープを介して乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。そして、巻上機は、上述した巻上機が用いられる。
上記構成の電磁ブレーキ装置、巻上機及びエレベーターによれば、電磁コアが大型化することを抑制することができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁コア及び可動部材を示す断面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁コアを示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。 第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。 第3の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。 第4の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。 第5の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。
以下、電磁ブレーキ装置、巻上機及びエレベーターの実施の形態例について、図1~図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1-1.エレベーターの構成
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110に設けられている。エレベーター1は、昇降路110内を昇降動作し、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合おもり140と、巻上機100とを備えている。昇降路110の頂部には、機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
ロープ130の軸方向の一端には、乗りかご120が取り付けられており、ロープ130の軸方向の他端には、釣合おもり140が取り付けられている。そのため、乗りかご120は、ロープ130を介して釣合おもり140と連結される。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120が昇降路110内を昇降動作する。
1-2.巻上機の構成
次に、図2及び図3を参照して乗りかご100の構成について説明する。
図2は、巻上機100を示す正面図、図3は、巻上機100を示す側面図である。
図2及び図3に示すように、巻上機100は、マシンベース2と、駆動モータ3と、綱車4と、ブレーキディスク5と、軸受け台6と、固定部材7と、2つの電磁ブレーキ装置10、10とを有している。マシンベース2には、駆動モータ3、軸受け台6及び固定部材7が設置されている。
駆動モータ3には、回転軸8が接続されている。この回転軸8には、綱車4と、被制動体の一例を示すブレーキディスク5が取り付けられている。綱車4には、ロープ130が巻き掛けられる。綱車4と駆動モータ3との間には、軸受け台6が設けられている。そして、回転軸8における駆動モータ3側の端部は、軸受け台6によって回転可能に支持される。
綱車4における軸受け台6と反対側には、ブレーキディスク5が設けられている。ブレーキディスク5は、綱車4に固定されて、綱車4と共に回転軸8に取り付けられている。そして、駆動モータ3が駆動すると、回転軸8が回転し、回転軸8の回転に連動して、綱車4とブレーキディスク5が回転する。また、回転軸8における駆動モータ3側の端部とは反対側の端部には、固定部材7が配置されている。
固定部材7は、回転軸8を回転可能に支持する軸受け部7aと、2つの支持部9、9とを有している。2つの支持部9、9は、軸受け部7aを間に挟んで水平方向の両側に突出している。2つの支持部9、9は、それぞれ同一の構成を有している。
支持部9は、一対のアーム片11、11を有している。一対のアーム片11、11は、上下方向に所定の間隔を空けて対向している。そして、一対のアーム片11、11には、電磁ブレーキ装置10が取り付けられている。
なお、本例では、2つの支持部9、9を水平方向に突出させて、一つのアーム片11、11を上下方向に対向させた例を説明したが、これに限定されるものではない。支持部9を突出させる方向は、水平方向に限定されるものではなく、上下方向や、水平方向及び上下方向から傾斜した方向に突出させてもよい。また、一対のアーム片11、11は、少なくともブレーキディスク5の周方向に沿って対向すればよい。
図2に示すように、アーム片11における軸受け部7a側と反対側の端部には、ガイド板12とガイドピン13が設けられている。図3に示すように、ガイド板12は、回転軸8の軸方向に沿ってアーム片11と対向している。ガイドピン13は、ガイド板12とアーム片11を連結するようにしてガイド板12及びアーム片11に固定されている。また、アーム片11におけるガイドピン13の近傍には、フローティング部材16が設けられている。さらに、一対のアーム片11、11における互いに対向する側の端部には、規制ピン15が固定されている。
[電磁ブレーキ装置]
次に、電磁ブレーキ装置10について説明する。
電磁ブレーキ装置10は、ボディ21と、電磁駆動部22と、第1ブレーキシュー23と、第2ブレーキシュー24と、を有している。
[ボディ]
ボディ21は、枠体26と、支持板27とを有している。枠体26は、ブレーキディスク5の周縁部の一部を覆う形状に形成されている。枠体26におけるブレーキディスク5の一面と対向する内壁面には、第1ブレーキシュー23が取り付けられている。第1ブレーキシュー23のブレーキパッドは、ブレーキディスク5の一面と対向する。また、枠体26には、支持板27が連続して形成されている。
支持板27は、略平板状に形成されている。支持板27は、ブレーキディスク5における一面とは反対側の他面と対向する。また、支持板27の一部は、ブレーキディスク5を挟んで、枠体26の内壁面と対向する。支持板27の外縁部は、アーム片11とガイド板12の間に挿入される。そして、支持板27の外縁部には、ガイドピン13が摺動可能に挿入される。これにより、ボディ21は、2つのガイドピン13を介してアーム片11に移動可能に支持される。
また、支持板27の外縁部には、フローティング部材16が固定されている。フローティング部材16は、一端部が支持板27に固定されており、他端部がアーム片11を貫通している。また、フローティング部材16の他端部とアーム片11との間には、フローティングバネが介在されている。フローティングバネにより、ボディ21は、第1ブレーキシュー23をブレーキディスク5の一面に当接させる方向に付勢される。
さらに、支持板27における枠体26の内壁面と対向する箇所には、貫通孔が形成されている。貫通孔には、第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが貫通している。
そして、支持板27におけるブレーキディスク5の他面と対向する一面と反対側の他面には、電磁駆動部22が配置されている。
[電磁駆動部]
次に電磁駆動部22について、図4~図6を参照して説明する。
図4は、電磁駆動部22を示す側面図、図5は、電磁駆動部22を構成する電磁コア31を示す正面図である。
図4及び図5に示すように、電磁駆動部22は、電磁コア31と、電磁コア31と対向する可動部材32と、電磁コイル37と、複数の付勢ばね38と、複数(本例では、8つ)の緩衝機構40と、を有している。
図4に示すように、可動部材32は、略円形をなす平板状に形成されている。可動部材32の外縁部には、複数の固定孔34が形成されている。固定孔34は、可動部材32における軸方向の一端から他端にかけて貫通している。この固定孔34は、後述する電磁コア31の収容部33と対向する位置に形成されている。また、固定孔34の内壁には、雌ねじが形成されている。この固定孔34には、後述する緩衝機構40の保持ロッド41が固定される。
また、可動部材32には、ブレーキ軸24aを介して第2ブレーキシュー24が取り付けられている。第2ブレーキシュー24は、ブレーキ軸24aと、ブレーキパッドとを有している。ブレーキ軸24aは、可動部材32の半径方向の略中央に取り付けられており、可動部材32の軸方向の一端から他端にかけて貫通している。また、ブレーキ軸24aにおける軸方向の一端部は、支持板27(図3参照)の貫通孔を貫通している。そして、ブレーキ軸24aの軸方向の一端部には、ブレーキパッドが設けられている。
図3に示すように、第2ブレーキシュー24のブレーキパッドは、ブレーキディスク5の他面と対向する。また、第2ブレーキシュー24のブレーキパッドは、ブレーキディスク5を間に挟んで、第1ブレーキシュー23のブレーキパッドと対向して配置される。そして、巻上機100に停止時には、第1ブレーキシュー23のブレーキパッドと第2ブレーキシュー24のブレーキパッドが、ブレーキディスク5に接触する。そのため、ブレーキディスク5は、第1ブレーキシュー23のブレーキパッドと第2ブレーキシュー24のブレーキパッドにより挟持され、巻上機100におけるブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
ブレーキ軸24aの軸方向の他端部、すなわち可動部材32における電磁コア31と対向する対向面32aから突出する端部は、電磁コア31に向けて突出している。
図4及び図5に示すように、電磁コア31は、略円柱状に形成されている。電磁コア31には、取付溝部31bと、軸支持孔31dと、複数の収容部33が形成されている。
取付溝部31bは、電磁コア31における可動部材32の対向面32aと対向する磁極面31aから可動部材32と離間する方向に向けて凹んだ凹部である。この取付溝部31bには、電磁コイル37が固定樹脂等の固定手段により固定されている。
電磁コイル37は、所定の巻数で巻回されている。電磁コイル37には、不図示の制御部により制御されて電圧が印加される。電磁コイル37に電圧が印加されることにより、電磁コア31と電磁コイル37で電磁石が構成される。そして、電磁コア31における可動部材32と対向する磁極面31aが、可動部材32を吸着する吸着面となる。
軸支持孔31dは、磁極面31aの半径方向の略中央に形成されている。そして、軸支持孔31dは、電磁コア31をその軸方向の一端から他端にかけて貫通している。この軸支持孔31dには、可動部材32に設けた第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが摺動可能に挿入される。これにより、可動部材32は、第2ブレーキシュー24を介して電磁コア31に接近及び離間可能に支持される。
図6は、収容部33を示す断面図である。
図4に示すように、複数の収容部33は、電磁コア31における取付溝部31bよりも半径方向の外側に配置されている。複数の収容部33は、電磁コア31の周方向に等間隔に配置されている。また、図6に示すように、収容部33は、電磁コア31の磁極面31aから可動部材32と離間する方向に略円柱状に凹んだ凹部である。
図5及び図6に示すように、収容部33には、付勢ばね38と、緩衝機構40が配置される。付勢ばね38としては、例えば、圧縮コイルばねが用いられる。付勢ばね38は、電磁コア31の収容部33に収容されて、電磁コア31と可動部材32の間に介在される。付勢ばね38の一端部は、可動部材32の対向面32aに当接し、付勢ばね38の他端部は、収容部33の底面部33aに当接する。そして、付勢ばね38は、所定の付勢力により可動部材32を電磁コア31から離間させる方向に付勢する。
緩衝機構40は、保持ロッド41と、緩衝ゴム42と、固定ナット43とを備えている。保持ロッド41は、円柱状に形成されている。なお、保持ロッド41の形状は、円柱状に限定されるものではなく、角柱状やその他各種の形状に形成されるものである。
保持ロッド41は、可動部材32の固定孔34から電磁コア31の収容部33に向けて挿入される。そして、保持ロッド41は、収容部33に収容された付勢ばね38の内径部38aを貫通して、収容部33に挿入される。
保持ロッド41の軸方向の一端部には、雄ねじ部41dが形成されている。雄ねじ部41dは、保持ロッド41の側面部に形成されている。雄ねじ部41dは、可動部材32の固定孔34の雌ねじに螺合される。そして、雄ねじ部41dは、可動部材32をその軸方向の一端から他端にかけて貫通する。
また、雄ねじ部41dの一部は、可動部材32における対向面32aとは反対側の面から突出する。そして、雄ねじ部41dにおける可動部材32における対向面32aとは反対側の面から突出する部分には、固定ナット43が螺合される。これにより、保持ロッド41が可動部材32に締結固定される。
保持ロッド41の軸方向の他端部は、収容部33に挿入される。そして、保持ロッド41の軸方向の他端部の端面41aは、収容部33の底面部33aと対向する。保持ロッド41の端面41aには、保持凹部41bが形成されている。保持凹部41bは、端面41aから保持ロッド41の軸方向に沿って可動部材32側の端部に向けて凹んだ凹部である。この保持凹部41bには、緩衝ゴム42が嵌め込まれる。
緩衝ゴム42は、略円柱状に形成されている。なお、緩衝ゴム42の形状は、略円柱状に限定されるものではなく、角柱状に形成してもよく、保持ロッド41に設けた保持凹部41bの形状に合わせて形成される。
緩衝ゴム42としては、弾性を有するゴム部材により形成される。そして、緩衝ゴム42は、保持ロッド41の保持凹部41bに保持されて収容部33の底面部33aに接触する。
緩衝ゴム42を設けたことで、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド及び第2ブレーキシュー24のブレーキパッドがブレーキディスク5に当接する際に生じる振動を緩衝ゴム42によって吸収することができる。また、電磁コア31と可動部材32が接触する際に、緩衝ゴム42がその弾性力に抗して圧縮される。そのため、電磁コア31と可動部材32が接触する際の移動速度が緩衝ゴム42により減速されると共に、電磁コア31と可動部材32が接触する際に生じる振動が緩衝ゴム42に吸収される。これにより、電磁コア31と可動部材32が接触する際に生じる接触音を緩衝ゴム42によって低減することができる。
また、固定ナット43の締め付け量を調整することで、保持ロッド41における可動部材32の対向面32aとは反対側の面からの突出長さLを調整することができる。その結果、保持ロッド41における収容部33への挿入長さを調整することができ、緩衝ゴム42の圧縮量を調整することができる。
図5に示すように、緩衝ゴム42を付勢ばね38と同じ収容部33に収容することで、緩衝ゴム42を収容する専用のゴム収容部と、付勢ばね38を収容する専用のばね収容部をそれぞれ独立して電磁コア31に設ける必要がなくなる。そのため、電磁コア31の磁極面31aの面積が、ゴム収容部とばね収容部によって減少することを防ぐことができる。その結果、磁極面31aの面積を確保するために電磁コア31が大型化することを抑制することができ、小型の電磁コア31であっても必要な磁極面31aの面積を確保することができる。
ここで、図6に示すように、保持ロッド41の外径をd1、付勢ばね38の内径部38aの内径をd2、付勢ばね38の外径をd3、収容部33の内径をd4とした場合、d4-d3>d2-d1の関係を有している。すなわち、保持ロッド41の側面部41cから付勢ばね38の内径部38aまでの間隔よりも、付勢ばね38の外周部から収容部33の側壁33bまでの間隔が長く設定されている。
これにより、付勢ばね38が自重により収容部33の下方によった際に、付勢ばね38の外周部が収容部33の側壁33bに接触する前に、付勢ばね38の内径部38aが保持ロッド41の側面部41cに接触する。これにより、付勢ばね38の外周部が収容部33の側壁33bに接触して、収容部33が摩耗し、摩擦粉が発生することを抑制することができる。その結果、摩擦粉により緩衝ゴム42の弾性変形や緩衝ゴム42の耐久性に影響を与えることを抑制することができる。
また、保持ロッド41の側面部41cは、他の部材よりも摩擦係数が低くなる低摩擦処理が施されている。これにより、付勢ばね38が保持ロッド41に接触した場合でも、異音の発生や、不要な摩擦粉の発生を抑制することができる。
なお、収容部33の側壁33bに対して低摩擦処理を施すことが考えられるが、部分的に低摩擦処理を行うことができない、そのため、収容部33に対して低摩擦処理を施す場合、電磁コア31全体に対して処理を行う必要がある。そのため、電磁コア31全体に対して低摩擦処理を施す場合よりも、保持ロッド41のみに低摩擦処理を施す場合のほうが、処理を容易に行うことができる。
さらに、収容部33と付勢ばね38が接触して収容部33が摩耗した場合、電磁コア31全体を交換する必要がある。これに対して、保持ロッド41に付勢ばね38が接触して保持ロッド41が摩耗した場合でも、交換する部材は、保持ロッド41のみとなり、交換作業を容易に行うことができる。
保持ロッド41としては、非磁性体により形成される。これにより、電磁コイル37に電圧が印加された際に、保持ロッド41が磁化することを防ぐことができ、保持ロッド41から磁力が漏れることを防ぐことができる。
また、緩衝ゴム42は、経年劣化により定期的に交換する必要がある。本例の電磁ブレーキ装置10では、緩衝ゴム42を保持ロッド41の保持凹部41bに嵌め込んでいる。そのため、緩衝ゴム42を交換する際は、固定ナット43を緩め、保持ロッド41を電磁コア31の収容部33及び可動部材32の固定孔34から引き抜く。これにより、保持ロッド41と共に緩衝ゴム42が収容部33から容易に取り出すことができる。その結果、電磁ブレーキ装置10全体を分解することなく、緩衝ゴム42の交換作業を容易に行うことができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図7を参照して第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置について説明する。
図7は、第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。
第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置が、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と異なる点は、緩衝機構の構成である。そのため、ここでは、緩衝機構について説明し、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と共通する部分については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7に示すように、緩衝機構50は、保持ロッド51と、緩衝ゴム52と、固定ナット43とを有している。保持ロッド51は、柱状に形成されている。保持ロッド51の軸方向の一端部は、可動部材32の固定孔34に螺合され、固定ナット43を介して可動部材32に締結固定されている。保持ロッド51の軸方向の他端部は、収容部33に収容された付勢ばね38を貫通して、収容部33に挿入される。
保持ロッド51における収容部33に挿入された他端部の端面51aには、保持凹部51bが形成されている。この保持凹部51bには、緩衝ゴム52が嵌め込まれている。この第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50では、緩衝ゴム52としてOリングが用いられている。緩衝ゴム52の外径は、保持ロッド51の他端部の外径よりも小さく設定されている。また、緩衝ゴム52の外径は、保持凹部51bの内径よりも若干小さく設定されている。そのため、緩衝ゴム52は、縮径した状態で保持凹部51bに嵌め込まれる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する緩衝機構50を備えた電磁ブレーキ装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50によれば、緩衝ゴム52としてOリングを用いて、この緩衝ゴム52を保持凹部51bに嵌め込んでいる。そのため、緩衝ゴム52の交換作業のときに、保持ロッド51を収容部33から引き抜く際に、緩衝ゴム52が収容部33内に残ることを防ぐことができる。これにより、第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50によれば、第1の実施の形態例にかかる緩衝機構40よりも緩衝ゴム52の交換作業を容易に行うことができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図8を参照して第3の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置について説明する。
図8は、第3の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。
第3の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置が、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と異なる点は、緩衝機構の構成である。そのため、ここでは、緩衝機構について説明し、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と共通する部分については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示すように、緩衝機構60は、保持ロッド61と、緩衝ゴム62と、固定ナット43とを有している。保持ロッド61は、柱状に形成されている。保持ロッド61の軸方向の一端部は、可動部材32の固定孔34に螺合され、固定ナット43を介して可動部材32に締結固定されている。保持ロッド61の軸方向の他端部は、収容部33に収容された付勢ばね38を貫通して、収容部33に挿入される。
保持ロッド61における収容部33に挿入された他端部の端面61aには、保持突起61bが形成されている。保持突起61bは、端面61aから略円柱状に突出している。保持突起61bには、緩衝ゴム62が取り付けられている。
緩衝ゴム62としては、第2の実施の形態例にかかる緩衝ゴム52と同様に、Oリングが用いられている。緩衝ゴム62は、その開口部を保持突起61bに挿入させることで、保持ロッド61に取り付けられる。なお、緩衝ゴム62の開口部の内径は、保持突起61bの外径よりも若干大きく設定される。そのため、緩衝ゴム62は、拡径した状態で、保持突起61bに取り付けられる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10及び第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する緩衝機構60を備えた電磁ブレーキ装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10及び第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置と同様の作用効果を得ることができる。
この第3の実施の形態例にかかる緩衝機構60によれば、第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50と同様に、第1の実施の形態例にかかる緩衝機構40よりも緩衝ゴム62の交換作業を容易に行うことができる。
4.第4の実施の形態例
次に、図9を参照して第4の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置について説明する。
図9は、第4の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。
第4の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置が、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と異なる点は、緩衝機構と可動部材の固定孔の構成である。そのため、ここでは、緩衝機構と可動部材の固定孔について説明し、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と共通する部分については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、可動部材32Aにおける電磁コア31の収容部33と対向する位置には、固定孔74が形成されている。固定孔74は、第1孔部74aと、第2孔部74bとを有している。第1孔部74aと、第2孔部74bは、同心円上に形成されている。第1孔部74aは、可動部材32Aにおける軸方向の一端部側、すなわち対向面32aとは反対側の端部に形成されている。第2孔部74bは、可動部材32Aにおける軸方向の他端部側、すなわち対向面32a側に形成されている。この第1孔部74aと第2孔部74bは、連通している。
また、第1孔部74aの内径は、第2孔部74bの内径よりも大きく設定されている。そのため、固定孔74における第1孔部74aと第2孔部74bが接続する箇所には、段差部が形成されている。また、第1孔部74aの内壁には、雌ねじが形成されている。この固定孔74には、緩衝機構70の保持ロッド71が固定ナット43を介して固定される。
緩衝機構70は、保持ロッド71と、保持ロッド71に保持された緩衝ゴム42と、固定ナット43とを有している。保持ロッド71は、柱状に形成されている。保持ロッド71における軸方向の一端部には、雄ねじ部71dが形成されている。雄ねじ部71dは、固定孔74における第1孔部74aの雌ねじと螺合する。
また、雄ねじ部41dの外径は、保持ロッド71における他の箇所の外径よりも大きく設定されている。そのため、雄ねじ部41dの軸方向の他端部側には、段差面部71eが形成されている。
この保持ロッド71を可動部材32Aの固定孔74から電磁コア31の収容部33に向けて挿入した場合、保持ロッド71の段差面部71eが、固定孔74の段差部に当接する。そのため、保持ロッド71における収容部33への挿入が規制される。この保持ロッド71の段差面部71eと固定孔74に形成された段差部の位置を予め調整することで、保持ロッド71における収容部33への挿入長さや緩衝ゴム42の圧縮量を容易に調整することができる。その結果、緩衝機構70の取り付け作業を第1の実施の形態例にかかる緩衝機構40よりも容易に行うことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する緩衝機構70を備えた電磁ブレーキ装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様の作用効果を得ることができる。
この第4の実施の形態例にかかる緩衝機構70においても、第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50や第3の実施の形態例にかかる緩衝機構60と同様に、緩衝ゴムとしてOリングを適用してもよい。
5.第5の実施の形態例
次に、図10を参照して第5の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置について説明する。
図10は、第5の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の緩衝機構及び付勢ばねを示す断面図である。
第5の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置が、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と異なる点は、緩衝機構の保持ロッドを電磁コアに固定した点である。そのため、ここでは、緩衝機構、可動部材及び電磁コアについて説明し、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と共通する部分については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図10に示すように、電磁コア31Bには、収容部33と、固定孔35が形成されている。また、固定孔35は、収容部33の底面部33aに連通している。そして、固定孔35は、収容部33の底面部33aから磁極面31aとは反対側に向けて形成されており、電磁コア31Bを貫通している。この固定孔35の内壁には、雌ねじが形成されている。固定孔35には、緩衝機構80の保持ロッド81が固定される。
また、第5の実施の形態例にかかる可動部材32Bには、固定孔が形成されていない。
緩衝機構80は、保持ロッド81と、緩衝ゴム42と、固定ナット83とを有している。保持ロッド81は、柱状に形成されている。保持ロッド81の軸方向の一端部、すなわち可動部材32Bの対向面32aと対向する側の端部一面には、保持凹部81bが形成されている。この保持凹部81bには、緩衝ゴム42が嵌め込まれている。そのため、第5の実施の形態例にかかる緩衝ゴム42は、可動部材32Bの対向面32aに接触する。
また、保持ロッド81の軸方向の他端部の端面81aは、収容部33の底面部33aに当接する。これにより、保持ロッド81における収容部33への挿入長さや緩衝ゴム42の圧縮量が調整される。
さらに、保持ロッド81は、雄ねじ部81dを有している。雄ねじ部81dは、端面81aから軸方向の他端部側に突出している。この雄ねじ部81dは、電磁コア31Bに設けた固定孔35に螺合される。また、雄ねじ部81dの一部は、電磁コア31Bを貫通し、電磁コア31Bにおける磁極面31aとは反対側の面から突出する。そして、雄ねじ部81dにおける電磁コア31Bから突出する部分には、固定ナット83が螺合される。これにより、保持ロッド81が電磁コア31Bに締結固定される。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する緩衝機構80を備えた電磁ブレーキ装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置10と同様の作用効果を得ることができる。
この第4の実施の形態例にかかる緩衝機構80においても、第2の実施の形態例にかかる緩衝機構50や第3の実施の形態例にかかる緩衝機構60と同様に、緩衝ゴムとしてOリングを適用してもよい。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、巻上機100を昇降路110の頂部に設けた機械室160に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。エレベーターとしては、例えば、昇降路内に機械室を有しない、いわゆる機械室レスエレベーターに適用してもよい。
さらに、上述した実施の形態例では、電磁ブレーキ装置として、被制動体を示すブレーキディスクを第1ブレーキシューと第2ブレーキシューで挟持することで、綱車を制動する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、被制動体として綱車と共に回転するドラム部材を適用し、電磁ブレーキ装置としては、このドラム部材に、可動部材に支持されたブレーキシューを押し付けることで、綱車を制動させてもよい。すなわち、電磁ブレーキ装置における綱車を制動する構成としては、その他各種の構成を適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 2…マシンベース、 3…駆動モータ、 4…綱車、 5…ブレーキディスク(被制動体)、 8…回転軸、 9…支持部、 10…電磁ブレーキ装置、 21…ボディ、 22…電磁駆動部、 23…第1ブレーキシュー、 24…第2ブレーキシュー(ブレーキシュー)、 31、31B…電磁コア、 31a…磁極面、 31b…取付溝部、 31d…軸支持孔、 32、32A、32B…可動部材、 32a…対向面、 33…収容部、 33a…底面部、 33b…側壁、 34、35、74…固定孔、 37…電磁コイル、38…付勢ばね、 38…内径部、 40、50、60、70、80…緩衝機構、 41、51、61、71、81…保持ロッド、 41a…端面、 41b…保持凹部、 41c…側面部、 41d、71d、81d…雄ねじ部、 42、52、62…緩衝ゴム、 43、83…固定ナット、 61b…保持突起、 71e…段差面部、 74a…第1孔部、 74b…第2孔部、 100…巻上機、 110…昇降路、120…乗りカゴ、 130…ロープ、 140…釣合おもり、 150…反らせ車、 160…機械室

Claims (7)

  1. エレベーターの綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置であって、
    前記綱車と共に回転する被制動体に接触するブレーキシューと、
    前記ブレーキシューを支持する可動部材と、
    前記可動部材と対向し、電磁コイルが設けられた電磁コアと、
    前記電磁コアに設けた収容部に収容され、前記可動部材を前記電磁コアから離反する方向に付勢する付勢ばねと、
    前記可動部材と前記電磁コアの間に介在される緩衝ゴムを有する緩衝機構と、を備え、
    前記緩衝機構は、
    前記緩衝ゴムを保持する保持ロッドを有し、
    前記保持ロッドは、前記収容部に収容された前記付勢ばねを貫通し、前記収容部に挿入され、
    前記保持ロッドの側面部から前記付勢ばねにおける前記保持ロッドが貫通する内径部までの間隔よりも、前記付勢ばねの外周部から前記収容部の側壁までの間隔が長く設定され、
    前記保持ロッドの前記側面部には、他の部材よりも摩擦係数が低くなる低摩擦処理が施されてい
    磁ブレーキ装置。
  2. エレベーターの綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置であって、
    前記綱車と共に回転する被制動体に接触するブレーキシューと、
    前記ブレーキシューを支持する可動部材と、
    前記可動部材と対向し、電磁コイルが設けられた電磁コアと、
    前記電磁コアに設けた収容部に収容され、前記可動部材を前記電磁コアから離反する方向に付勢する付勢ばねと、
    前記可動部材と前記電磁コアの間に介在される緩衝ゴムを有する緩衝機構と、を備え、
    前記緩衝機構は、
    前記緩衝ゴムを保持する保持ロッドを有し、
    前記保持ロッドは、前記収容部に収容された前記付勢ばねを貫通し、前記収容部に挿入され、
    前記可動部材には、前記保持ロッドが貫通し、かつ前記保持ロッドが螺合される雌ねじが形成された固定孔が設けられ、
    前記保持ロッドには、前記固定孔の雌ねじと螺合する雄ねじ部が設けられ、
    前記緩衝ゴムは、前記保持ロッドにおける前記電磁コア側の端部に保持され
    磁ブレーキ装置。
  3. 前記緩衝ゴムは、Oリングである
    請求項1または2に記載の電磁ブレーキ装置。
  4. 前記固定孔には、段差部が形成され、
    前記保持ロッドには、前記段差部に当接し、前記保持ロッドの挿入を規制する段差面部が形成される
    請求項に記載の電磁ブレーキ装置。
  5. 前記電磁コアには、前記収容部に連通し、雌ねじが形成された固定孔が設けられ、
    前記保持ロッドには、前記固定孔の雌ねじと螺合する雄ねじ部が設けられ、
    前記緩衝ゴムは、前記保持ロッドにおける前記可動部材側の端部に保持される
    請求項1に記載の電磁ブレーキ装置。
  6. ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機であって、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転する被制動体と、
    前記被制動体に接触するブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、を備え、
    前記電磁ブレーキ装置として請求項1または請求項2に記載の電磁ブレーキ装置を用いた
    巻上機。
  7. 昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターであって、
    前記乗りかごに連結されたロープと、
    前記ロープが巻き掛けられる綱車を有し、前記ロープを介して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え、
    前記巻上機は、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転する被制動体と、
    前記被制動体に接触するブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、を備え、
    前記電磁ブレーキ装置として請求項1または請求項2に記載の電磁ブレーキ装置を用いた
    エレベーター。
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