JP7292230B2 - 非常止め装置及びエレベーター - Google Patents

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    • B66B5/22Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces by means of linearly-movable wedges

Description

本発明は、非常時に乗りかごを停止させる非常止め装置及びこの非常止め装置を備えたエレベーターに関するものである。
一般的に、ロープ式のエレベーターは、乗りかごと釣合おもりを連結する主ロープ及びコンペンロープや、乗りかご又は釣合おもりの速度を検出するために用いられる調速機ロープ等の長尺物を有している。また、エレベーターには、安全装置として、ガイドレールに沿って昇降する乗りかごの速度が規定された値を超えたときに、乗りかごの運転を自動的に停止する非常止め装置を設けることが規定されている。
近年では、調速機を用いずに電気的に非常止め装置の制動機構を作動させる非常止め装置が提案されている。従来の、この種の非常止め装置としては、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。この特許文献1には、ブレーキリンクと、接続部と、弾性体部と、ロック部と、制御部と、を備えた技術が記載されている。特許文献1におけるロック部は、接続部に接続しブレーキリンクの位置を、ブレーキがかからない第1位置にロックしたりブレーキがかかる第2位置に解放する。そして、特許文献1には、制御部が、ロック部にブレーキリンクの位置を第2位置にすることにより、弾性体部に蓄えたエネルギーを解放して昇降体にブレーキをかけるように制御することが記載されている。
特開2013-189283号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ブレーキリンクを第1位置に保持するロック部としてソレノイドやリンク等を用いている。そのため、特許文献1に記載された技術では、ブレーキリンクを第1位置に保持するブレーキ機構の構成が煩雑なものとなっていた。
さらに、特許文献1に記載された技術は、解放された弾性体部を復帰させる復帰部を有しており、この復帰部には、リニアアクチュエータが用いられている。そして、制動動作時に、ロック部のソレノイドやリンクだけでなく、復帰部のリニアアクチュエータが摺動する。その結果、特許文献1に記載された技術では、摺動する部材があることからスムーズに制動動作を行うためにガイド装置を設ける必要があるなど装置全体の構成が煩雑なものとなっていた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、構成の簡略化を図り、かつ制動動作をスムーズに行うことができる非常止め装置及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、非常止め装置は、制動機構と、駆動機構と、作動機構と、を備えている。制動機構は、昇降体に設けられ、かつ昇降体が摺動するガイドレールを挟持する制動子を有し、昇降体の移動を停止させる。駆動機構は、制動機構の制動子に接続し、制動子を引き上げる。制動機構は、駆動機構に接続され、駆動機構を作動させる。作動機構は、駆動機構に接続されて、駆動機構と共に可動する接続部材と、接続部材に固定された可動鉄心と、可動鉄心を分離可能に吸着する電磁コアと、電磁コアを可動鉄心に対して接近及び離間する方向に移動可能に支持する移動機構と、を備えている。そして、電磁コアには、移動機構と螺合する螺合部が設けられている。
また、エレベーターは、昇降路内を昇降移動する昇降体を備えたエレベーターにおいて、
昇降路内に立設されて昇降体を摺動可能に支持するガイドレールと、昇降体の昇降移動の状態に基づいて昇降体の移動を停止させる非常止め装置と、を備えている。また、非常止め装置としては、上述した非常止め装置が用いられる。
上記構成の非常止め装置及びエレベーターによれば、構成の簡略化を図り、かつ制動動作をスムーズに行うことができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の制動機構を示す斜視図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を上方から見た平面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を示す斜視図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構が作動した状態を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構が作動した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構の復帰動作の初期状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構の復帰動作の初期状態を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構の復帰動作の途中の状態を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構の復帰動作の完了直前の状態を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を上方から見た平面図である。
以下、実施の形態例にかかる非常止め装置及びエレベーターについて、図1~図14を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1-1.エレベーターの構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる昇降体の一例を示す乗りかご120と、主ロープ130と、昇降体の他の例を示す釣合おもり140と、を備えている。また、エレベーター1は、巻上機100と、非常止め装置5とを備えている。
また、エレベーター1は、制御部170と、反らせ車150と、を備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
機械室160には、巻上機100と、反らせ車150が配置されている。巻上機100における付図の綱車には、主ロープ130が巻き掛けられている。また、巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
主ロープ130の一端には、乗りかご120の上部が接続され、主ロープ130の他端には、釣合おもり140の上部が接続されている。巻上機100が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110を昇降する。以下、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降移動する方向を昇降方向Zとする。
乗りかご120は、不図示のガイド装置を介して2つのガイドレール201A、201Bに摺動可能に支持されている。同様に、釣合おもり140は、おもり側ガイドレール201Cに不図示のガイド装置を介して摺動可能に支持されている。2つのガイドレール201A、201Bと、おもり側ガイドレール201Cは、昇降路110内において昇降方向Zに沿って延在する。
また、乗りかご120には、乗りかご120の昇降移動を非常停止させる非常止め装置5が設けられている。非常止め装置5の詳細な構成については、後述する。
さらに、機械室160には、制御部170が設置されている。制御部170は、不図示の接続配線を介して乗りかご120に接続されている。そして、制御部170は、乗りかご120に制御信号を出力する。また、制御部170は、昇降路110内に設置されて、乗りかご120の状態を検出する不図示の状態検出センサが接続されている。
状態検出センサが検出する情報としては、昇降路110内を昇降移動する乗りかご120の位置情報、乗りかご120の速度情報や、乗りかご120の加速度情報等である。乗りかご120の位置情報としては、例えば、同一の昇降路110内に複数の乗りかご120が昇降移動するマルチカーエレベーターにおいて、上下に隣接する2つの乗りかご120の間隔が所定の間隔よりも接近した際に検出される異常接近情報である。
また、乗りかご120の速度情報としては、例えば、乗りかご120の下降速度が定格速度を超えて所定の速度に達した際に検出される異常下降速度情報である。そして、乗りかご120の加速度情報としては、例えば、乗りかご120の加速度が予め設定されたパターンから逸脱した際に検出される異常加速度情報である。状態検出センサは、検出した情報を制御装置に出力する。
制御部170は、状態検出センサで検出された情報に基づいて乗りかご120の状態が異常か正常であるかを判断する。そして、制御部170は、乗りかご120の状態が異常であると判断した場合、非常止め装置5に動作指令信号を出力する。これにより、非常止め装置5は、制御部170からの動作指令信号に基づいて、作動して、乗りかご120を停止させる。
なお、本例では、状態検出センサが、位置情報、速度情報及び加速度情報を検出する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、位置情報、速度情報及び加速度情報をそれぞれ異なるセンサで検出してもよい。さらに、制御部170は、位置情報、速度情報、加速度情報を選択して単独で取得してもよく、あるいは複数の情報を組み合わせて取得してもよい。
なお、制御部170と乗りかご120は、有線により接続される例に限定されるものではなく、無線により信号が送受信可能に接続されていてもよい。
以下、乗りかご120が昇降移動する方向を昇降方向Zとし、昇降方向Zと直交し、乗りかご120とガイドレール201Aと対向する方向を第1の方向Xとする。そして、第1の方向Xと直交し、かつ昇降方向Zとも直交する方向を第2の方向Yとする。
1-2.非常止め装置の構成
次に、非常止め装置5の詳細な構成について図2~図6を参照して説明する。
図2は、非常止め装置5を示す正面図である。
図2に示すように、非常止め装置5は、2つの制動機構10A、10Bと、作動機構11と、駆動機構12と、第1引き上げ棒13と、第2引き上げ棒14と、を有している。作動機構11は、乗りかご120の上部に設けられたクロスヘッド121に配置されている。
[駆動機構]
駆動機構12は、駆動軸15と、第1リンク部材16と、第2リンク部材17と、第1作動軸18と、第2作動軸19と、駆動ばね20とを有している。
第1作動軸18及び第2作動軸19は、乗りかご120の上部に設置されたクロスヘッド121に設けられている。第1作動軸18は、クロスヘッド121における第1の方向Xの一端部に設けられ、第2作動軸19は、クロスヘッド121における第1の方向Xの他端部に設けられている。第1作動軸18には、第1リンク部材16が回動可能に支持されており、第2作動軸19には、第2リンク部材17が回動可能に支持されている。
第1リンク部材16及び第2リンク部材17は、略T字状に形成されている。第1リンク部材16は、作動片16aと、接続片16bとを有している。作動片16aは、接続片16bから略垂直に突出している。また、作動片16aは、接続片16bの長手方向における中間部よりも一端部側に接続されている。そして、作動片16aは、乗りかご120の第1の方向Xのマイナス側(図中の左側をいう。以下、図中のXYZ軸における紙面の左側及び紙面の下側をマイナス側とし、XYZ軸にける紙面の右側及び紙面の上側をプラス側とする。)に配置されたガイドレール201Aに向けて突出している。作動片16aにおける接続片16bとは反対側の端部には、接続部26を介して第1引き上げ棒13が接続されている。
第1リンク部材16は、作動片16aと接続片16bが接続する箇所において第1作動軸18に回動可能に支持される。接続片16bにおける長手方向の一端部には、接続部25を介して駆動軸15が接続されている。また、接続片16bにおける駆動軸15と接続する端部とは反対側の端部、すなわち長手方向の他端部には、後述する作動機構11の接続部材41が接続されている(図4参照)。
第1リンク部材16は、接続片16bにおける長手方向の一端部を昇降方向Zの上方に向け、接続片16bにおける長手方向の他端部を昇降方向Zの下方に向けて配置される。
第2リンク部材17は、作動片17aと、接続片17bとを有している。作動片17aは、接続片17bから略垂直に突出している。また、作動片17aは、接続片17bにおける長手方向の中間部に接続されている。そして、作動片17aは、乗りかご120の第1の方向Xのプラス側に配置されたガイドレール201Bに向けて突出している。作動片17aにおける接続片17bとは反対側の端部には、接続部28を介して第2引き上げ棒14が接続されている。
接続片17bにおける長手方向の他端部には、接続部27を介して駆動軸15が接続されている。そして、第2リンク部材17は、作動片17aと接続片17bの接続箇所において第2作動軸19に回動可能に支持される。また、第2リンク部材17は、接続片17bにおける長手方向の一端部を昇降方向Zの上方に向け、接続片17bにおける長手方向の他端部を昇降方向Zの下方に向けて配置される。
駆動軸15における第1の方向Xの一端部は、第1リンク部材16の接続片16bに接続されており、駆動軸15における第1の方向Xの他端部は、第2リンク部材17の接続片17bに接続されている。また、駆動軸15の軸方向の中間部には、駆動ばね20が設けられている。
駆動ばね20は、例えば、圧縮コイルばねにより構成されている。駆動ばね20の一端部は、固定部21を介してクロスヘッド121に固定されており、駆動ばね20の他端部は、押圧部材22を介して駆動軸15に固定されている。そして、駆動ばね20は、押圧部材22を介して駆動軸15を第1の方向Xのプラス側に向けて付勢している。
作動機構11が作動すると、駆動軸15は、駆動ばね20によって付勢されて、第1の方向Xのプラス側に向けて移動する。これにより、第1リンク部材16は、作動片16aにおける第1引き上げ棒13が接続された端部が昇降方向Zの上方を向くように第1作動軸18を中心に回動する。また、第2リンク部材17は、作動片17aにおける第2引き上げ棒14が接続された端部が昇降方向Zの上方を向くように第2作動軸19を中心に回動する。その結果、第1引き上げ棒13と第2引き上げ棒14が連動して、昇降方向Zの上方に向けて引き上げられる。
また、第1引き上げ棒13における作動片16aが接続された端部とは反対側の端部には、第1制動機構10Aが接続されている。第2引き上げ棒14における作動片17aが接続された端部とは反対側の端部には、第2制動機構10Bが接続されている。そして、第1引き上げ棒13は、後述する第1制動機構10Aの一対の制動子31(図3参照)を昇降方向Zの上方に向けて引き上げる。また、第2引き上げ棒14は、後述する第2制動機構10B(図3参照)の一対の制動子31を昇降方向Zの上方に向けて引き上げる。
[制動機構]
第1制動機構10A及び第2制動機構10Bは、乗りかご120の昇降方向Zの下端部に配置されている。第1制動機構10Aは、乗りかご120の第1の方向Xの一端部において、ガイドレール201Aと対向して配置されている。また、第2制動機構10Bは、乗りかご120の第1の方向Xの他端部においてガイドレール201Bと対向して配置されている。
図3は、非常止め装置5の制動機構10A、10Bを示す斜視図である。なお、第1制動機構10Aと第2制動機構10Bは、同一の構成を有しているため、ここでは第1制動機構10Aについて説明する。以下、第1制動機構10Aを単に制動機構10Aと称す。また、昇降方向Zと直交し、かつ第1の方向Xとも直交する方向を第2の方向Yとする。
図3に示すように、制動機構10Aは、一対の制動子31(図3では、片側のみを図示)と、一対のガイド部材32、32と、連結部材33と、付勢部材34とを有している。
一対の制動子31は、ガイドレール201Aを間に挟んで第1の方向Xで互いに対向して配置される。そして、非常止め装置5が作動する前の状態では、一対の制動子31とガイドレール201Aとの間には、所定の間隔が形成されている。
制動子31におけるガイドレール201Aと対向する一面は、ガイドレール201Aの一面と平行、すなわち昇降方向Zと平行に形成されている。また、制動子31におけるガイドレール201Aと対向する一面とは反対側の他面は、昇降方向Zの下方から上方に向かうにつれてガイドレール201Aに接近するように傾斜している。したがって、制動子31は、くさび状に形成されている。
一対の制動子31は、連結部材33によって第1の方向Xに移動可能に支持されている。また、一対の制動子31は、連結部材33によって連結されている。連結部材33には、第1引き上げ棒13が接続される。そして、第1引き上げ棒13が昇降方向Zの上方に引き上げられることで、一対の制動子31及び連結部材33は、昇降方向Zの上方に向けて移動する。
また、一対の制動子31は、一対のガイド部材32、32によって移動可能に支持されている。一対のガイド部材32、32は、不図示の枠体を介して乗りかご120(図2参照)に固定されている。また、一対のガイド部材32、32は、ガイドレール201Aと一対の制動子31を間に挟んで第1の方向Xに所定の間隔を空けて対向する。
ガイド部材32における制動子31と対向する一面は、昇降方向Zの上方に向かうにつれてガイドレール201Aに接近するように傾斜している。そのため、一対のガイド部材32、32における制動子31と対向する一面の間隔は、昇降方向Zの上方に向かうにつれて狭まっている。
また、ガイド部材32における制動子31と対向する一面とは反対側の他面には、付勢部材34が配置されている。付勢部材34は、例えば、昇降方向Zと直交する水平方向で切断した断面形状がU字状の板ばねにより構成されている。付勢部材34における両端部は、ガイドレール201Aを間に挟んで第1の方向Xに所定の間隔を空けて対向する。そして、付勢部材34の両端部における互いに対向する一面には、ガイド部材32が固定される。
なお、付勢部材34としては、U字状の板ばねに限定されるものではなく、例えば、圧縮コイルばねを用いて、ガイド部材32と不図示の枠体との間に介在させてもよい。
一対の制動子31がガイド部材32に対して相対的に昇降方向Zの上方に移動すると、一対の制動子31は、ガイド部材32により互いに接近する方向、すなわちガイドレール201Aに接近する方向へ移動する。さらに、一対の制動子31が昇降方向Zの上方に移動すると、一対の制動子31は、ガイド部材32を介して付勢部材34の付勢力によりガイドレール201Aに押し付けられる。これにより、乗りかご120の昇降移動が制動される。
[作動機構]
次に、図4から図6を参照して作動機構11について説明する。
図4は、作動機構11を示す正面図、図5は、作動機構11を上方から見た平面図、図6は、作動機構11を示す平面図である。なお、図4から図6は、作動機構11の待機状態を示している。
図4及び図5に示すように、作動機構11は、接続部材41と、第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bと、第1可動鉄心44A及び第2可動鉄心44Bと、ベースプレート45と、駆動モータ46と、を備えている。また、作動機構11は、送りねじ軸47と、送りナット48と、コアプレート49と、を備えている。そして、作動機構11は、駆動機構12を作動させる。
ベースプレート45は、平板状の部材により形成されている。ベースプレート45は、クロスヘッド121に固定される。なお、ベースプレート45を固定する箇所は、クロスヘッド121に限定されるものではなく、昇降体である乗りかご120であれば特に限定されるものではない。ベースプレート45における昇降方向Zの上方の上面部45aには、固定ブラケット53と、第1軸支持部54と、第2軸支持部55と、補助保持部56と、コアガイド57が固定されている。
固定ブラケット53は、ベースプレート45における第1の方向Xの一端部に配置されている。また、第1軸支持部54は、ベースプレート45における第1の方向Xの一端部に配置され、第2軸支持部55は、ベースプレート45における第1の方向Xの他端部に配置されている。第1軸支持部54は、固定ブラケット53よりも第1の方向Xの他端部に配置される。なお、補助保持部56及びコアガイド57の詳細な構成については、後述する。
固定ブラケット53には、移動機構の一例を示す駆動モータ46が固定されている。駆動モータ46の回転軸46aは、固定ブラケット53から第1の方向Xの他端部に向けて突出している。駆動モータ46の回転軸46aには、カップリング51を介して送りねじ軸47が取り付けられている。
送りねじ軸47は、駆動モータ46から第1の方向Xの他端部に向けて突出する。送りねじ軸47の軸方向の一端部は、第1軸支持部54に回転可能に支持され、送りねじ行く47の軸方向の他端部は、第2軸支持部55に回転可能に支持されている。そして、送りねじ軸47は、その軸方向が第1の方向Xと平行に配置される。また、送りねじ軸47の外周面には、台形ねじが形成されている。送りねじ軸47には、後述する送りナット48が螺合する。
駆動モータ46は、制御部170により駆動が制御されている。駆動モータ46が正回転(正転)すると、後述するコアプレート49は第1の方向Xの一端部、すなわち第1の方向Xのマイナス側へ移動する。そして、駆動モータ46が逆回転(逆転)すると、コアプレート49は第1の方向Xの他端部、すなわち第1の方向Xのプラス側へ移動する。
次に、接続部材41について説明する。
接続部材41は、一対のアマチュアブラケット61A、61Bと、回転防止ブラケット62と、一対のレバーブラケット63A、63Bとを有している。アマチュアブラケット61A、61Bは、略L字状に形成されている。アマチュアブラケット61A、61Bは、固定面部61aと、接続面部61bとを有している。第1アマチュアブラケット61Aの固定面部61aには、第1可動鉄心44Aが固定部材68を介して固定され、第2アマチュアブラケット61Bの固定面部61aには、第2可動鉄心44Bが固定部材68を介して固定されている。
第1アマチュアブラケット61Aにおける固定面部61aの第2の方向Yの一端部からは、接続面部61bが略垂直に屈曲している。また、第2アマチュアブラケット61Bにおける固定面部61aの第2の方向Yの他端部からは、接続面部61bが略垂直に屈曲している。さらに、接続面部61bは、固定面部61aから第1の方向Xの一端部側に向けて屈曲している。そして、第1アマチュアブラケット61Aの接続面部61bと、第2アマチュアブラケット61Bの接続面部61bは、第2の方向Yにおいて間隔をあけて対向する。
接続面部61bは、接続ピン67を介してレバーブラケット63A、63Bに接続されている。なお、第1アマチュアブラケット61Aは、第1レバーブラケット63Aに接続ピン67を介して回動可能に支持され、第2アマチュアブラケット61Bは、第2レバーブラケット63Bに接続ピン67を介して回動可能に支持される。
レバーブラケット63A、63Bは、それぞれ略S字状に屈曲して形成されている。レバーブラケット63A、63Bの一端部は、アマチュアブラケット61A、61Bの接続面部61bに接続される。そして、レバーブラケット63A、63Bの一端部は、第2の方向Yにおいて間隔をあけて対向する。また、アマチュアブラケット61A、61B及びレバーブラケット63A、63Bによって、退避開口部Q1が形成される。制動動作時において、退避開口部Q1には、第1軸支持部54や送りねじ軸47が退避する。
また、レバーブラケット63A、63Bの他端部は、昇降方向Zの上方に向けて突出し、第2の方向Yにおいて互いに接近する。レバーブラケット63A、63Bの他端部は、固定ボルト66を介して回転防止ブラケット62に固定される。
回転防止ブラケット62は、2つの部品を重ね合わせることで形成されている。回転防止ブラケット62は、第1リンク部材16の接続片16bが挿入する挿入部62aが形成されている。挿入部62aは、接続片16bの形状に対応させて略矩形状に開口している。接続片16bを挿入部62aに挿入し、固定ボルト66により固定することで、接続部材41が第1リンク部材16に接続する。また、接続片16bが挿入部62aに挿入されることで、レバーブラケット63A、63Bが固定ボルト66を中心に回転することを防止している。
次に、第1可動鉄心44A及び第2可動鉄心44Bについて説明する。
第1可動鉄心44A及び第2可動鉄心44Bは、略円盤状に形成されている。そして、可動鉄心44A、44Bは、接続部材41に支持されて、その対向面44cが第1の方向Xの他端部側を向いている。また、第1可動鉄心44Aと第2可動鉄心44Bは、第2の方向Yにおいて間隔を空けて接続部材41に支持される。第1可動鉄心44Aと第2可動鉄心44Bの間隔の長さは、送りねじ軸47の直径よりも長く設定されている。
なお、本例では、可動鉄心44A、44Bを略円盤状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、矩形状や楕円形状等その他各種の形状で可動鉄心44A、44Bを形成してもよい。
また、第1可動鉄心44Aの対向面44cは、第1電磁コア43Aと対向し、第2可動鉄心44Bの対向面44cは、第2電磁コア43Bと対向する。図4から図6に示す待機状態において、第1可動鉄心44Aは、第1電磁コア43Aに吸着され、第2可動鉄心44Bは、第2電磁コア43Bに吸着される。
第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bには、それぞれコイルが設けられている。不図示の電源からコイルに電力が供給され、コイルが通電すると、第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bとコイルにより電磁石が構成される。そして、電磁コア43A、43Bにおける可動鉄心44A、44Bの対向面44cと対向する一面が、可動鉄心44A、44Bを吸着する吸着面43cとなる。
また、第1電磁コア43Aと第2電磁コア43Bは、第2の方向Yに間隔を空けてコアプレート49に固定されている。コアプレート49は、第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bにおける可動鉄心44A、44Bと対向する吸着面43cとは反対側の他面に固定される。
コアプレート49は、略平板状に形成されている。コアプレート49における第2の方向Yの一端部側に第1電磁コア43Aが固定され、コアプレート49における第2の方向Yの他端部側に第2電磁コア43Bが固定される。
コアプレート49には、貫通孔49aが形成されている。貫通孔49aは、コアプレート49における第1電磁コア43Aと第2電磁コア43Bが固定される箇所の間、第2の方向Yの中間部に形成されている。貫通孔49aは、コアプレート49を第1の方向Xに沿って一端部から他端部にかけて貫通している。貫通孔49aには、送りねじ軸47が挿通する。
コアプレート49における電磁コア43A、43Bが固定される面とは反対側の面には、螺合部の一例を示す送りナット48が固定される。送りナット48には、送りねじ軸47のねじ部と螺合するねじ孔が形成されている。送りナット48のねじ孔は、コアプレート49の貫通孔49aと連通する。
送りねじ軸47が回転すると、ねじ部とねじ孔により送りねじ軸47の回転力が第1の方向Xに沿った力に変換される。そして、送りナット48は、第1の方向Xに沿って移動する。また、送りナット48が固定されたコアプレート49と、コアプレート49に固定された第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bも第1の方向Xに沿って移動する。
駆動モータ46及び送りねじ軸47により、電磁コア43A、43Bを可動鉄心44A、44Bに対して接近及び離間する方向(本例では、第1の方向X)に移動させる移動機構が構成される。
次に、補助保持部56及びコアガイド57について説明する。
補助保持部56及びコアガイド57は、第1軸支持部54と第2軸支持部55の間に配置される。補助保持部56及びコアガイド57は、送りねじ軸47の昇降方向Zの下方に配置される。
図4から図6に示す待機状態において、補助保持部56は、送りナット48及びコアプレート49の昇降方向Zの下方に配置される。補助保持部56としては、例えば、弾性を有する板ばねが適用される。補助保持部56は、コアプレート49又は送りナット48に当接する。そして、補助保持部56は、コアプレート49及び送りナット48を送りねじ軸47に向けて付勢する。補助保持部56がコアプレート49及び送りナット48を付勢することで、乗りかご120の動作時に生じる振動によって、送りナット48が移動することを防止することができる。
補助保持部56としては、板ばねに限定されるものではなく、コイルばねやゴム等その他各種の弾性を有する部材を適用してもよい。
また、コアガイド57は、補助保持部56よりも第1の方向Xの一端部側に配置される。コアガイド57は、略平板状に形成されている。コアガイド57は、第1の方向Xの一端部側に向かうにつれてベースプレート45の上面部45aから離れる向きに傾斜している。作動機構11の復帰動作時において、コアガイド57は、コアプレート49に接触する。そして、コアガイド57は、電磁コア43A、43Bを可動鉄心44A、44Bに向けてガイドする。
コアガイド57としては、略平板状の部材に限定されるものではなく、コアプレート49をガイドする傾斜面を有する部材であれば特に限定されるものではない。また、ベースプレート45の一部をコアガイド57として形成してもよい。
また、上述した作動機構11を構成する接続部材41、電磁コア43A、43B、可動鉄心44A、44Bと、ベースプレート45、駆動モータ46、送りねじ軸47、送りナット48及びコアプレート49は、不図示の筐体の中に収容される。このように、接続部材41や、保持部を構成する電磁コア43A、43A、移動機構を構成する送りねじ軸47や駆動モータ46を一つの筐体に収容することで、非常止め装置5が大型化することを抑制することができる。また、作動機構11の機能を一箇所に集約することで、メンテナンス作業も容易に行うことができる。
なお、上述した実施の形態例では、電磁コアと可動鉄心を2つずつ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、電磁コアと可動鉄心の数は、1つでもよく、あるいは3つ以上設けてもよい。
また、上述したように、駆動ばね20を作動機構11とは別の位置に配置し、リンク機構である第1リンク部材16を介して駆動ばね20と作動機構11とを接続している。これにより、作動機構11の小型化を図ることができる。
さらに、本例の非常止め装置5では、電磁コア43A、43B及びコアプレート49を送りねじ軸47の一つの軸で移動可能に保持している。これにより、電磁コア43A、43Bやコアプレート49を移動可能に支持するガイドレールやガイド軸等の部材を削減することができ、作動機構11の小型化を図ることができる。
1-3.非常止め装置の動作例
次に、上述した構成を有する非常止め装置5の動作例について図4~図12を参照して説明する。なお、ここでは、非常止め装置5における作動機構11の動作について説明する。
[待機状態での動作]
まず、図4から図6を参照して非常止め装置5の待機状態について説明する。
図4から図6に示すように、非常止め装置5の待機状態では、コアプレート49及び電磁コア43A、43Bは、送りねじ軸47における第1の方向Xの他端部側に配置される。また、電磁コア43A、43Bのコイルが通電されており、電磁コア43A、43Bが励磁されている。これにより、電磁コア43A、43Bとコイルによる電磁石が構成される。
電磁コア43A、43Bの吸着面43cに可動鉄心44A、44Bが吸着される。そのため、可動鉄心44A、44Bが固定された接続部材41を介して、第1リンク部材16の接続片16bの一端部を第1の方向Xのプラス側に向けて保持する。その結果、接続片16bの他端部に接続された駆動軸15は、駆動ばね20の付勢力に抗して、第1の方向Xのマイナス側に付勢される。
なお、待機状態では、駆動ばね20の付勢力が、第1リンク部材16、接続部材41及び可動鉄心44A、44Bを介して電磁コア43A、43Bに作用する。そのため、電磁コア43A、43B、送りナット48及びコアプレート49は、第1の方向Xの一端部側、すなわちマイナス側に向けて付勢される。この付勢力により、電磁子43A、43Bが第1の方向Xのマイナス側に移動するおそれがある。
しかしながら、本例の非常止め装置5では、上述したように、コアプレート49を介して電磁コア43A、43Bが固定された送りナット48が送りねじ軸47と螺合している。送りナット48と送りねじ軸47が螺合することで、摩擦力を高めることができる。これにより、駆動ばね20の付勢力により電磁コア43A、43Bが第1の方向Xのマイナス側に移動することを送りナット48と送りねじ軸47の螺合で防止することができる。
さらに、送りねじ軸47のねじ部に台形ねじを適用しているため、送りねじ軸47のねじ部と送りナット48のねじ孔は、面接触する。そのため、ねじ部とねじ孔との間にボールを設けたボールねじよりも送りねじ軸47と送りナット48との摩擦力及び送りナット48の保持力を高めることができる。そのため、台形ねじを適用することで、送りねじ軸47と送りナット48が直線運動を回転運動に変換する、いわゆる逆作動することを防止することができる。
これにより、駆動ばね20の付勢力により、意図に反して送りねじ軸47や送りナット48が回転し、電磁コア43A、43B及び可動鉄心44A、44Bが第1の方向Xのマイナス側に移動することを防ぐことができる。その結果、制動機構10A、10Bが誤作動することを防ぐことができる。さらに、待機状態においてブレーキ機構等を用いずに、可動鉄心44A、44Bの移動を停止することができ、非常止め装置5の簡略化を図ることができる。
また、送りナット48の保持を補助する部材として、板ばねからなる補助保持部56を用いている。このように、本例の非常止め装置5は、簡易な構成で送りナット48を保持することができる。
さらに、本例の非常止め装置5では、待機状態において送りナット48及びコアプレート49を、補助保持部56によって送りねじ軸47に付勢している。これにより、送りナット48と送りねじ軸47との摩擦力及び保持力を高めることができる。その結果、乗りかご120の動作時に生じる振動によって、送りねじ軸47や送りナット48が回転し、送りナット48が第1の方向Xのマイナス側に移動することを防ぐことができる。
なお、本例では、補助保持部56を設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、送りねじ軸47と送りナット48のねじ山の高さやねじのピッチ等を調整することで、補助保持部56を設けなくても、送りナット48を保持することができる。
[制動状態への動作]
次に、図7及び図8を参照して待機状態から制動状態への動作について説明する。
図7は、作動機構11が作動した状態を示す正面図、図8は、作動機構11が作動した状態を示す斜視図である。
乗りかご120(図1及び図2参照)が下降移動時において、乗りかご120の下降速度が所定の速度を超過したことを制御部170が判断すると、制御部170は、非常止め装置5に動作指令信号を出力する。これにより、電磁コア43A、43Bへの通電が遮断される。
電磁コア43A、43Bへの通電が遮断されることで、電磁コア43A、43Bの磁性が消去される。これにより、図7に示すように、駆動軸15は、駆動ばね20の付勢力により第1の方向Xのプラス側へ移動し、第1リンク部材16の一端部も駆動軸15と共に第1の方向Xのプラス側へ移動する。その結果、第1リンク部材16が第1作動軸18を中心に回動し、第2リンク部材17が第2作動軸19を中心に回動する。このように、作動機構11により駆動機構12が作動する。
また、図7及び図8に示すように、第1リンク部材16が回動することで、可動鉄心44A、44Bが電磁コア43A、43Bから分離する。第1リンク部材16の回動に伴って、接続部材41は、第1の方向Xのマイナス側に移動する。さらに、接続部材41の移動に伴って、アマチュアブラケット61A、61Bが接続ピン67を中心に揺動する。
第1リンク部材16及び第2リンク部材17が回動することで、第1引き上げ棒13と第2引き上げ棒14が連動して、昇降方向Zの上方に向けて引き上げられる。そして、第1引き上げ棒13に接続された第1制動機構10Aと、第2引き上げ棒14に接続された第2制動機構10B(図2参照)が作動する。その結果、第1制動機構10A及び第2制動機構10Bの一対の制動子31(図3参照)が昇降方向Zの上方に移動し、第2引き上げ棒14に連結する第2制動機構10Bの一対の制動子31がガイドレール201A、201Bを挟持することで、乗りかご120の昇降移動が機械的に停止される。
また、可動鉄心44A、44Bが電磁コア43A、43Bから分離することで、移動機構である送りねじ軸47と送りナット48との摩擦力及び保持力の影響を受けることなく、接続部材41を移動させることができる。
なお、本例の非常止め装置5では、作動機構11内に可動鉄心44A、44Bを保持する保持部と、可動鉄心44A、44Bを制動状態から待機位置に復帰させる復帰部を設けている。そのため、可動鉄心44A、44B及び接続部材41が移動する際に、作動機構11の他の部材と干渉するおそれがある。
これに対して、本例の作動機構11では、第1可動鉄心44Aと第2可動鉄心44Bとの間の間隔の長さを、送りねじ軸47の直径よりも長く設定している。そのため、図8に示すように、接続部材41が移動する際、送りねじ軸47は、第1可動鉄心44Aと第2可動鉄心44Bの間に形成された隙間を通過する。
また、接続部材41には、アマチュアブラケット61A、61B及びレバーブラケット63A、63Bによって、第1軸支持部54や送りねじ軸47が退避可能な退避開口部Q1が形成されている。そのため、接続部材41が移動する際、第1軸支持部54や送りねじ軸47は、アマチュアブラケット61A、61B及びレバーブラケット63A、63Bで形成された退避開口部Q1に入る。このように、待機状態から制動状態へ移行動作する際に、第1リンク部材16に接続された可動鉄心44A、44Bや接続部材41は、送りねじ軸47等の作動機構11を構成する他の部材と干渉することがない。
これにより、第1リンク部材16をスムーズに回動させることができ、駆動機構12をスムーズに作動させることができる。その結果、制動機構10A、10Bを素早く作動させることができ、非常止め装置5の信頼性を高めることができる。
なお、第1リンク部材16が待機状態から制動状態に移行した後は、制動機構10A、10Bの制動動作は完了している。そのため、第1リンク部材16が待機状態から制動状態に移行した後においては、接続部材41や可動鉄心44A、44Bは、第1軸支持部54や送りねじ軸47等の作動機構11を構成する他の部材に接触してもよい。
[復帰動作]
次に、図9~図12を参照して作動機構11における制動状態から待機状態に復帰する復帰動作について説明する。
図9は、復帰動作を示す斜視図、図10から図12は、復帰動作を示す正面図である。また、図9及び図10は、復帰動作の初期状態を示し、図11は、復帰動作の途中の状態を示し、図12は、復帰動作の完了直前の状態を示している。
まず、制御部170は、電源を制御し、電磁コア43A、43Bのコイルに通電する。これにより、コイルが通電されることで、電磁コア43A、43Bは、励磁する。次に、制御部170は、駆動モータ46を正回転で駆動し、送りねじ軸47を回転させる。このとき、図9及び図10に示すように、送りねじ軸47に螺合する送りナット48は、送りねじ軸47と共に回転する。そして、コアプレート49がベースプレート45の上面部45aに接触する。これにより、送りナット48の回転動作が規制される。
さらに送りねじ軸47が回転することで、送りねじ軸47と送りナット48のねじ部とねじ孔により送りねじ軸47の回転力が第1の方向Xに沿った力に変換される。そのため、図10及び図11に示すように、送りナット48は、第1の方向Xのマイナス側に向けて移動する。そして、送りナット48が固定されたコアプレート49は、ベースプレート45の上面部45aの上を滑り、第1の方向Xのマイナス側に移動する。さらに、コアプレート49に固定された電磁コア43A、43Bも可動鉄心44A、44Bに接近する向き、すなわち第1の方向Xのマイナス側に移動する。
コアプレート49が第1の方向Xのマイナス側に移動すると、コアプレート49は、コアガイド57に接触する。さらにコアプレート49が第1の方向Xのマイナス側に移動すると、図11に示すように、コアプレート49が回動し、その姿勢がコアガイド57によって矯正される。また、電磁コア43A、43Bの吸着面43cが可動鉄心44A、44Bの対向面44cと対向するように、電磁コア43A、43Bの向きがコアガイド57によってガイドされる。
次に、電磁コア43A、43Bの吸着面43cが可動鉄心44A、44Bの対向面44cに接触すると、図12に示すように、可動鉄心44A、44Bが電磁コア43A、43Bの吸着面43cに吸着される。このとき、アマチュアブラケット61A、61Bは、接続ピン67を中心に回動する。
可動鉄心44A、44Bが電磁コア43A、43Bに吸着されると、制御部170は、駆動モータ46を逆回転で駆動し、送りねじ軸47を回転させる。これにより、送りねじ軸47に螺合する送りナット48が第1の方向Xのプラス側に向けて移動する。そのため、コアプレート49、電磁コア43A、43B、電磁コア43A、43Bに吸着された可動鉄心44A、44及び接続部材41が第1の方向Xのプラス側に向けて移動する。
接続部材41が第1の方向Xのプラス側に移動することで、第1リンク部材16は、駆動ばね20の付勢力に抗して、回動する。そして、可動鉄心44A、44B及び電磁コア43A、43Bが図4~図6に示す待機位置まで移動すると、制御部170は、駆動モータ46の駆動を停止する。これにより、作動機構11の復帰動作が完了する。
なお、電磁コア43A、43Bやコアプレート49の位置の検出は、機械式のスイッチや光学式のスイッチ等を用いて行ってもよい。さらに、可動鉄心44A、44Bと電磁コア43A、43Bの吸着動作の検出は、電磁コア43A、43Bのコイルに流れる電流値から判断してもよい。
2.第2の実施の形態例
次に、非常止め装置の第2の実施の形態例について図13及び図14を参照して説明する。
図13及び図14は、第2の実施の形態例にかかる非常止め装置の作動機構を示すもので、図13は正面図、図14は上方から見た平面図である。
この第2の実施の形態例にかかる非常止め装置が、第1の実施の形態例にかかる非常止め装置5と異なる点は、補助保持部の構成である。そのため、ここでは補助保持部について説明し、第1の実施の形態例にかかる非常止め装置5と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図13及び図14に示すように、作動機構11Bは、接続部材41と、第1電磁コア43A及び第2電磁コア43Bと、第1可動鉄心44A及び第2可動鉄心44Bと、ベースプレート45と、駆動モータ46と、を備えている。また、作動機構11Bは、送りねじ軸47と、送りナット48と、コアプレート49と、を備えている。
ベースプレート45には、送りねじ軸47を回転可能に支持する第1軸支持部54と、第2軸支持部55と、コアガイド57が固定されている。また、第2軸支持部55には、補助保持部を構成する固定鉄心73が設けられている。固定鉄心73には、保持用ソレノイド71が吸着する。固定鉄心73としては、永久磁石を用いてもよい。
補助保持部を構成する保持用ソレノイド71は、支持部材72を介してコアプレート49に設けられている。待機状態では、保持用ソレノイド71に通電されており、保持用ソレノイド71は、固定鉄心73に吸着する。保持用ソレノイド71と固定鉄心73が吸着することで、コアプレート49に設けた送りナット48の移動を規制している。また、待機状態から制動状態へ動作する際は、保持用ソレノイド71への通電が遮断され、保持用ソレノイド71が固定鉄心73から分離可能となる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる非常止め装置5と同様であるため、それらの説明は省略する。このような補助保持部を有する第2の実施の形態例にかかる非常止め装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる非常止め装置5と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、作動機構11の電磁コアが移動する方向を第1の方向Xと略平行に設定した例を説明したが、これに限定されるものではない。作動機構11の電磁コアの移動方向は、昇降方向Zや第2の方向Yと略平行に設定してもよく、あるいは第1の方向X、第2の方向Yや昇降方向Zに対して傾斜した方向であってもよい。また、第1リンク部材16及び第2リンク部材17を乗りかご120における第2の方向Yの両端部に配置し、駆動軸15を第2の方向Yに沿って配置してもよい。
また、昇降体としては乗りかご120に限定されるものではなく、釣合おもり140を適用してもよい。そして、非常止め装置を釣合おもり140に設け、釣合おもり140の昇降移動を非常停止させてもよい。この場合、非常止め装置を構成する作動機構や駆動機構等は、釣合おもり140に配置される。
また、上述した実施の形態例では、非常止め装置の制御する制御部として、エレベーター1全体を制御する制御部170を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。制御部としては、乗りかご120に設けられて乗りかご120のみを制御する制御部や非常止め装置のみを制御する制御部等その他各種の制御部を適用できるものである。
さらに、エレベーターとして一つ昇降路内を複数の乗りかごが昇降移動するマルチカーエレベーターにも適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 5…非常止め装置、 10A、10B…第1制動機構、 11、11B…作動機構、 12…駆動機構、 13、14…引き上げ棒、 15…駆動軸、 16…第1リンク部材、 17…第2リンク部材、 16a、17b…作動片、 16b、17b…接続片、 18…第1作動軸、 19…第2作動軸、 20…駆動ばね、 31…制動子、 41…接続部材、 43A、43B…電磁コア、 43c…吸着面、 44A、44B…可動鉄心、 44c…対向面、 45…ベースプレート、 45a…上面部、 46…駆動モータ、 46a…回転軸、 47…送りねじ軸、 48…送りナット(螺合部)、 49…コアプレート、 49a…貫通孔、 53…固定ブラケット、 54…第1軸支持部、 55…第2軸支持部、 56…補助保持部、 57…コアガイド、 61A、61B…アマチュアブラケット、 62…回転防止ブラケット、 63A、63B…レバーブラケット、 66…固定ボルト、 67…接続ピン、 Q1…退避開口部、 71…保持用ソレノイド(補助保持部)、 72…支持部材、 73…固定鉄心(補助保持部)、 100…巻上機、 110…昇降路、 120…乗りかご(昇降体)、 121…クロスヘッド、 130…主ロープ、 140…釣合おもり(昇降体) 150…反らせ車、 160…機械室、 170…制御部、 201A、201B…ガイドレール

Claims (9)

  1. 昇降体に設けられ、かつ前記昇降体が摺動するガイドレールを挟持する制動子を有し、前記昇降体の移動を停止させる制動機構と、
    前記制動機構の前記制動子に接続し、前記制動子を引き上げる駆動機構と、
    前記駆動機構に接続され、前記駆動機構を作動させる作動機構と、を備え、
    前記作動機構は、
    前記駆動機構に接続されて、前記駆動機構と共に可動する接続部材と、
    前記接続部材に固定された可動鉄心と、
    前記可動鉄心を分離可能に吸着する電磁コアと、
    前記電磁コアを前記可動鉄心に対して接近及び離間する方向に移動可能に支持する移動機構と、を備え、
    前記電磁コアには、前記移動機構と螺合する螺合部が設けられている
    非常止め装置。
  2. 前記移動機構は、
    駆動モータと、
    前記駆動モータにより回転駆動する送りねじ軸と、を有し、
    前記送りねじ軸の軸方向は、前記電磁コアの移動方向と平行に配置され、
    前記送りねじ軸の外周面には、ねじ部が形成されており、
    前記螺合部は、前記送りねじ軸の前記ねじ部と螺合するねじ孔が設けられた送りナットである
    請求項1に記載の非常止め装置。
  3. 前記作動機構は、
    前記制動機構が作動していない待機状態において前記電磁コアを保持する補助保持部を有する
    請求項2に記載の非常止め装置。
  4. 前記補助保持部は、前記送りナットを前記送りねじ軸に付勢する
    請求項3に記載の非常止め装置。
  5. 前記補助保持部は、弾性を有する板ばねである
    請求項4に記載の非常止め装置。
  6. 前記電磁コアは、前記送りねじ軸の一つの軸によって移動可能に支持される
    請求項2に記載の非常止め装置。
  7. 前記作動機構は、
    前記電磁コアが前記可動鉄心に接近した際に、前記電磁コアの向きをガイドするコアガイドを有する
    請求項6に記載の非常止め装置。
  8. 前記接続部材及び前記可動鉄心には、前記制動機構が作動していない待機位置から前記制動機構を作動させる制動状態に移動する際に、前記送りねじ軸が通過する隙間が形成されている
    請求項2に記載の非常止め装置。
  9. 昇降路内を昇降移動する昇降体を備えたエレベーターにおいて、
    前記昇降路内に立設されて前記昇降体を摺動可能に支持するガイドレールと、
    前記昇降体の昇降移動の状態に基づいて前記昇降体の移動を停止させる非常止め装置と、を備え、
    前記非常止め装置は、
    前記昇降体に設けられ、かつ前記ガイドレールを挟持する制動子を有し、前記昇降体の移動を停止させる制動機構と、
    前記制動機構の前記制動子に接続し、前記制動子を引き上げる駆動機構と、
    前記駆動機構に接続され、前記駆動機構を作動させる作動機構と、を備え、
    前記作動機構は、
    前記駆動機構に接続されて、前記駆動機構と共に可動する接続部材と、
    前記接続部材に固定された可動鉄心と、
    前記可動鉄心を分離可能に吸着する電磁コアと、
    前記電磁コアを前記可動鉄心に対して接近及び離間する方向に移動可能に支持する移動機構と、を備え、
    前記電磁コアには、前記移動機構と螺合する螺合部が設けられている
    エレベーター。
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