JP6636470B2 - 巻上機及びエレベーター - Google Patents

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Description

本発明は、綱車の駆動の制動を行う電磁ブレーキ装置を有する巻上機、及びこの巻上機を備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合錘と、乗りかごと釣合錘を連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。巻上機は、駆動部と、駆動部に接続された回転軸と、回転軸に回転可能に支持され、ロープが巻回される綱車と、綱車に接続されるブレーキディスクと、を有している。さらに、巻上機には、ブレーキディスクの回転を制動することで綱車の制動を行う電磁ブレーキ装置が設けられている。
電磁ブレーキ装置は、ブレーキディスクの近傍に設けられた固定部材を介して巻上機に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−7254号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電磁ブレーキ装置は、電磁駆動部を構成する可動部材及び電磁コアの外側において、固定部材の一対のアーム片に支持されていた。そのため、一対のアーム片の間隔が広がり、固定部材及び巻上機全体の小型化を図ることができない、という問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、電磁ブレーキ装置を支持する固定部材の小型化を図ることができる巻上機及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の巻上機は、ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機である。巻上機は、ブレーキディスクと、電磁ブレーキ装置と、固定部材と、を備えている。ブレーキディスクは、綱車に固定され、綱車と共に回転する。電磁ブレーキ装置は、ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、綱車の駆動を制動する。固定部材は、電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する。
また、電磁ブレーキ装置は、ボディと、可動部材と、電磁コアと、を備えている。ボディは、ブレーキディスクの一部を覆い、かつ第1ブレーキシューが設けられ、一対のアーム片に移動可能に支持される。可動部材には、第2ブレーキシューが設けられている。電磁コアは、可動部材と対向し、ボディと連結部材を介して連結される。また、電磁コアは、突出部と、フランジ部と、を有している。突出部は、可動部材と対向する磁極面を有し、磁極面の外径が、可動部材における磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定されている。フランジ部は、突出部における磁極面とは反対側の端部から連続し、磁極面の外径よりも大きな外径を有している。そして、突出部が可動部材と対向した際に、フランジ部と可動部材との間に空間部が形成され、一対のアーム片における互いに対向する側の端部は、空間部に配置される。
また、本発明のエレベーターは、昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターである。エレベーターは、乗りかごに連結されたロープと、ロープが巻き掛けられる綱車を有し、ロープを介して乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。そして、巻上機は、上述した巻上機が用いられる。
本発明の巻上機及びエレベーターによれば、電磁ブレーキ装置を支持する固定部材の小型化を図ることができる。
実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 実施の形態例にかかる巻上機を示す正面図である。 実施の形態例にかかる巻上機を示す側面図である。 実施の形態例にかかる巻上機の電磁ブレーキ装置を示す断面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁駆動部を示す分解斜視図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁駆動部を示す側面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁コアを示す正面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の動作を示す断面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の動作を示す断面図である。
以下、巻上機及びエレベーターの実施の形態例について、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
1−1.エレベーターの構成
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110に設けられている。エレベーター1は、昇降路110内を昇降動作し、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備えている。昇降路110の頂部には、機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
ロープ130の軸方向の一端には、乗りかご120が取り付けられており、ロープ130の軸方向の他端には、釣合錘140が取り付けられている。そのため、乗りかご120は、ロープ130を介して釣合錘140と連結される。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120が昇降路110内を昇降動作する。
1−2.巻上機の構成
次に、図2及び図3を参照して乗りかご100の構成について説明する。
図2は、巻上機100を示す正面図、図3は、巻上機100を示す側面図である。
図2及び図3に示すように、巻上機100は、マシンベース2と、駆動モータ3と、綱車4と、ブレーキディスク5と、軸受け台6と、固定部材7と、2つの電磁ブレーキ装置10、10とを有している。マシンベース2には、駆動モータ3、軸受け台6及び固定部材7が設置されている。
駆動モータ3には、回転軸8が接続されている。この回転軸8には、綱車4とブレーキディスク5が取り付けられている。綱車4には、ロープ130が巻き掛けられる。綱車4と駆動モータ3との間には、軸受け台6が設けられている。そして、回転軸8における駆動モータ3側の端部は、軸受け台6によって回転可能に支持される。
綱車4における軸受け台6と反対側には、ブレーキディスク5が設けられている。ブレーキディスク5は、綱車4に固定されて、綱車4と共に回転軸8に取り付けられている。そして、駆動モータ3が駆動すると、回転軸8が回転し、回転軸8の回転に連動して、綱車4とブレーキディスク5が回転する。また、回転軸8における駆動モータ3側の端部とは反対側の端部には、固定部材7が配置されている。
固定部材7は、回転軸8を回転可能に支持する軸受け部7aと、2つの支持部9、9とを有している。2つの支持部9、9は、軸受け部7aを間に挟んで水平方向の両側に突出している。2つの支持部9、9は、それぞれ同一の構成を有している。
支持部9は、一対のアーム片11、11を有している。一対のアーム片11、11は、上下方向に所定の間隔を空けて対向している。そして、一対のアーム片11、11には、電磁ブレーキ装置10が取り付けられている。
なお、本例では、2つの支持部9、9を水平方向に突出させて、一つのアーム片11、11を上下方向に対向させた例を説明したが、これに限定されるものではない。支持部9を突出させる方向は、水平方向に限定されるものではなく、上下方向や、水平方向及び上下方向から傾斜した方向に突出させてもよい。また、一対のアーム片11、11は、少なくともブレーキディスク5の周方向に沿って対向すればよい。
次に、図4〜図7を参照して電磁ブレーキ装置10及びアーム片11の詳細な構成について説明する。
図4は、電磁ブレーキ装置10を示す断面図である。
図2及び図4に示すように、アーム片11における軸受け部7a側と反対側の端部には、ガイド板12とガイドピン13が設けられている。ガイド板12は、回転軸8(図3参照)の軸方向に沿ってアーム片11と対向している。ガイドピン13は、ガイド板12とアーム片11を連結するようにしてガイド板12及びアーム片11に固定されている。また、アーム片11におけるガイドピン13の近傍には、フロート貫通孔11aが形成されている。さらに、一対のアーム片11、11における互いに対向する側の端部(以下、「対向側先端部」という)11bには、規制ピン15が固定されている。
[電磁ブレーキ装置]
次に、電磁ブレーキ装置10について説明する。
電磁ブレーキ装置10は、ボディ21と、電磁駆動部22と、第1ブレーキシュー23と、第2ブレーキシュー24とを有している。
[支持枠]
ボディ21は、枠体26と、支持板27とを有している。枠体26は、ブレーキディスク5の周縁部の一部を覆う形状に形成されている。枠体26におけるブレーキディスク5の一面5aと対向する内壁面26aには、第1ブレーキシュー23が取り付けられている。第1ブレーキシュー23は、ブレーキ軸23aと、ブレーキパッド23bとを有している。ブレーキ軸23aは、内壁面26aに固定されている。そして、ブレーキパッド23bは、ブレーキディスク5の一面5aと対向する。また、枠体26には、支持板27が連続して形成されている。
支持板27は、略平板状に形成されている。支持板27は、ブレーキディスク5における一面5aとは反対側の他面5bと対向する。また、支持板27の一部は、ブレーキディスク5を挟んで、枠体26の内壁面26aと対向する。支持板27は、2つのガイドピン軸受け部27aが設けられている。ガイド軸受け部27aは、支持板27における外縁部に形成されている。また、支持板27の外縁部は、支持部9におけるアーム片11とガイド板12の間に挿入される。そして、ガイド軸受け部27aには、ガイドピン13が摺動可能に挿入される。これにより、ボディ21は、2つのガイドピン13を介してアーム片11に移動可能に支持される。
また、支持板27のガイド軸受け部27aの近傍には、フローティングボルト41が固定されている。フローティングボルト41は、一端部が支持板27に固定されており、他端部がアーム片11のフロート貫通孔11aを貫通している。また、フローティングボルト41の他端部とアーム片11との間には、フローティングバネ42が介在されている。フローティングバネ42により、ボディ21は、第1ブレーキシュー23をブレーキディスク5の一面5aに当接させる方向に付勢される。
さらに、支持板27における枠体26の内壁面26aと対向する箇所には、貫通孔27bが形成されている。貫通孔27bには、第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが貫通している。
そして、支持板27におけるブレーキディスク5の他面5bと対向する一面と反対側の他面には、電磁駆動部22が配置されている。
[電磁駆動部]
次に電磁駆動部22について、図4から図7を参照して説明する。
図5は、電磁駆動部22を示す分解斜視図、図6は、電磁駆動部22を示す側面図であえる。図7は、電磁駆動部22を構成する電磁コア31を示す平面図である。なお、図6では、電磁駆動部22が作動し、後述する電磁コア31と可動部材32が吸着した例を示している。
図4に示すように、電磁駆動部22は、電磁コア31と、電磁コア31と対向する可動部材32と、電磁コイル37と、複数の付勢ばね37とを有している。
図5及び図6に示すように、可動部材32は、略円形をなす平板状に形成されている。可動部材32には、2つの挿通孔32a、32aが形成されている。また、可動部材32には、第2ブレーキシュー24が取り付けられている。
第2ブレーキシュー24は、ブレーキ軸24aと、ブレーキパッド24bとを有している。ブレーキ軸24aは、可動部材32の半径方向の略中央に取り付けられており、可動部材32の軸方向の一端から他端にかけて貫通している。また、ブレーキ軸24aにおける軸方向の一端部は、支持板27の貫通孔27bを貫通している。そして、ブレーキ軸24aの軸方向の一端部には、ブレーキパッド24bが設けられている。
ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5の他面5bと対向する。また、ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5を間に挟んで、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと対向して配置される。そして、巻上機100に停止時には、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bにより、ブレーキディスク5が挟持され、巻上機100におけるブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
ブレーキ軸24aの軸方向の他端部、すなわち可動部材32における電磁コア31と対向する対向面32bから突出する端部は、電磁コア31に向けて突出している。
電磁コア31は、一対のアーム片11、11の間に配置されている。また、電磁コア31は、突出部33と、フランジ部34とを有している。突出部33は、略円柱状に形成されている。突出部33には、円環状の取付溝部33aと、軸支持孔33cが形成されている。取付溝部33aは、突出部33における可動部材32の対向面32bと対向する磁極面33bから可動部材32と離間する方向に向けて凹んだ凹部である。この取付溝部33aには、電磁コイル37が固定樹脂等の固定手段により固定されている。
電磁コイル37は、所定の巻数で巻回されている。電磁コイル37には、不図示の制御部により制御されて電圧が印加される。電磁コイル37に電圧が印加されることにより、電磁コア31と電磁コイル37で電磁石が構成される。そして、電磁コア31における可動部材32と対向する磁極面33bが、可動部材32を吸着する吸着面となる。
また、磁極面33bには、2つの連結部材35が突出している。連結部材35は、可動部材32の挿通孔32aを貫通し、ボディ21の支持板27に固定される。これにより、電磁コア31は、連結部材35を介してボディ21と共に移動する。
なお、本例では、2つの連結部材35を突出部33の磁極面33bに設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、連結部材35は、フランジ部34に設けられてもよい。これにより、電磁コア31の電磁吸引力が連結部材35によって低下することを抑制することができる。
軸支持孔33cは、磁極面33bの半径方向の略中央に形成されている。そして、軸支持孔33cは、突出部33の軸方向の一端から他端にかけて貫通し、さらに後述するフランジ部34を貫通している。この軸支持孔33cには、可動部材32に設けた第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが摺動可能に挿入される。これにより、可動部材32は、第2ブレーキシュー24を介して電磁コア31に接近及び離間可能に支持される。
フランジ部34は、突出部33における軸方向の他端部、すなわち磁極面33bと反対側の面に連続して形成されている。フランジ部34は、略円板状に形成されており、突出部33の軸方向の他端部から半径方向の外側に向けて突出している。そして、フランジ部34の直径は、突出部33の直径よりも大きく設定されている。また、フランジ部34の直径は、可動部材32の直径と略等しくなるように設定されている。そのため、突出部33の直径は、可動部材32の直径よりも小さく設定されている。なお、突出部33の直径、すなわち磁極面33bの直径は、電磁ブレーキ装置10に求められる電磁吸引力に応じて設定される。
可動部材32の直径よりも小さい直径を有する突出部33により、図6に示すように、電磁コア31のフランジ部34と可動部材32の対向面32bの間、すなわち突出部33の周辺部には、空間部S1が形成される。この空間部S1には、一対のアーム片11、11における対向側先端部11bが挿入される。
これにより、一対のアーム片11、11の対向側先端部11bを互いに近づけることができる。そのため、従来の電磁ブレーキ装置のように電磁駆動部の外側に配置されたアーム片よりも一対のアーム片11、11の間隔H1を狭めることができる。その結果、電磁ブレーキ装置10を支持する固定部材7の小型化を図ることができ、巻上機100全体の小型化も図ることが可能となる。
フランジ部34には、複数の凹部34aが形成されている。複数の凹部34aは、フランジ部34における可動部材32の対向する一面に形成されている。また、図7に示すように、複数の凹部34aは、フランジ部34におけるアーム片11の対向側先端部11bと対向する箇所を避けて配置されている。具体的には、複数の凹部34aは、フランジ部34の上下方向における上部と下部を除く水平方向の両側に左右対称となるように形成されている。
なお、本例では、一対のアーム片11、11が上下方向に対向するため、複数の凹部34aをフランジ部34の上下方向の上部と下部を除く箇所に設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一対のアーム片11、11が水平方向で対向する場合、複数の凹部34aは、フランジ部34における水平方向の両側を除く箇所に設けられる。すなわち、複数の凹部34aが設けられる箇所は、一対のアーム片11、11が配置される位置に応じて設定される。
この複数の凹部34aには、付勢ばね38が配置されている。付勢ばね38は、フランジ部34の凹部34aに取り付けられて、フランジ部34と可動部材32の間に介在される。すなわち、付勢ばね38の一端部は、可動部材32の対向面32bに当接し、付勢ばね38の他端部は、凹部34aに配置される。そして、付勢ばね38は、所定の付勢力により可動部材32を電磁コア31から離間させる方向に付勢する。
また、上述したように複数の凹部34aは、水平方向の両側に左右対称となるように形成されているため、複数の付勢ばね38もフランジ部34の水平方向の両側に左右対称となるように配置される。これにより、複数の付勢ばね38で可動部材32をがたつくことなくバランスよく付勢することができる。
さらに、付勢ばね38をフランジ部34に配置し、吸着面となる突出部33の磁極面33bには付勢ばね38が配置されていない。これにより、付勢ばね38によって電磁コア31の電磁吸引力が低下することを防ぐことができる。
ここで、従来の電磁ブレーキ装置では、電磁コアと電磁コイルの磁性を消去させて、電磁コアから可動部材を素早く離間させるため、すなわち応答性を良くするために電磁コアの磁極面と可動部材の対向面との間に銅板等の非磁性体の部材を配置している。これに対して、本例の電磁ブレーキ装置10は、磁極面33bが形成される電磁コア31を凸型に形成し、磁極面33bの直径を、突出部33を有しない円柱状の電磁コアの直径や可動部材32の対向面32bの直径よりも小さくしている。これにより、円柱状の電磁コアからなる従来の電磁ブレーキ装置よりも電磁コア31の応答性の向上を図ることができる。
そのため、本例の電磁ブレーキ装置10では、電磁コア31の磁極面33bと可動部材32の対向面32bとの間に非磁性体の部材を配置していない。その結果、応答性を向上させるための非磁性体の部材が不要となるため、部品点数の削減を図ることができると共に、非磁性体の部材により電磁ブレーキ装置10が大型化することを防ぐことができる。
また、アーム片11の厚さが、フランジ部34と可動部材32との間に形成された隙間よりも大きい場合、フランジ部34におけるアーム片11の対向側先端部11bと対向する箇所に切り欠きを設けてもよい。これにより、フランジ部34とアーム片11が干渉することを防ぐことができる。
2.電磁ブレーキ装置の動作例
次に上述した構成を有する電磁ブレーキ装置10の動作例について図4、図8及び図9を参照して説明する。
図8及び図9は、電磁ブレーキ装置10の動作例を示す断面図である。
ここでは、ブレーキディスク5及び綱車4を制動した状態から、制動を解除した状態への動作について説明する。
まず、図4に示すように、巻上機100(図2参照)の停止時には、電磁コイル37には電圧が印加されておらず、電磁コイル37及び電磁コア31の磁性は、消去されている。また、可動部材32は、付勢ばね38により電磁コア31から離間する方向に付勢されている。そのため、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面33bとの間には、隙間G1が形成されている。
そして、可動部材32に取り付けられた第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられている。第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられることで、可動部材32における電磁コア31から離間する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の一側への移動が停止する。
そのため、電磁コア31は、付勢ばね38により可動部材32から離間する方向に付勢されて、ブレーキディスク5の他面5bから離間する方向に移動する。そして、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に、回転軸8(図3参照)の軸方向の他側へ移動する。これにより、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aに押し付けられる。その結果、ブレーキディスク5が第1ブレーキシュー23と第2ブレーキシュー24に挟持され、ブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
これに対して、巻上機100の運転時には、電磁コイル37に所定の電圧が印加され、電磁コア31が励磁される。これにより、電磁コア31には、付勢ばね38の付勢力を超える電磁吸引力が付与される。そのため、図8に示すように、可動部材32は、付勢ばね38の付勢力に抗して電磁コア31の磁極面33bに吸引される。そして、可動部材32が電磁コア31に接近する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の他側へ移動することで、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bから離間する。
また、可動部材32が電磁コア31に接近する方向に所定の長さ移動すると、可動部材32の対向面32bが規制ピン15に当接する。これにより、可動部材32における電磁コア31に接近する方向への移動が停止する。このとき、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bと、ブレーキディスク5の他面5bとの間には、隙間G2が形成される。
なお、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面33bとの間には、まだ隙間G3が形成されている。そして、可動部材32には、電磁コア31及び電磁コイル37の電磁吸引力が作用しつづける。上述したように、可動部材32は、規制ピン15により移動が規制されている。そのため、電磁コア31及び電磁コイル37に生じた電磁吸引力は、電磁コア31に作用し、電磁コア31が可動部材32に接近する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の一側へ移動する。また、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に、回転軸8(図3参照)の軸方向の一側へ移動する。
これにより、図9に示すように、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aから離間する。このとき、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと、ブレーキディスク5の一面5aとの間には、隙間G4が形成されている。第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23b及び第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5から離間することで、電磁ブレーキ装置10によるブレーキディスク5及び綱車4の制動が解除される。これにより、電磁ブレーキ装置10の動作が完了する。
なお、図9に示す状態から、図4に示す制動状態に戻る動作は、電磁コイル37への通電が停止し、電磁コア31及び電磁コイル37の磁性が消去される。そして、上述した動作と反対の動作を行うことで達成されるため、その説明は省略する。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、巻上機100を昇降路110の頂部に設けた機械室160に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。エレベーターとしては、例えば、昇降路内に機械室を有しない、いわゆる機械室レスエレベーターに適用してもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 2…マシンベース、 3…駆動モータ、 4…綱車、 5…ブレーキディスク、 5a…一面、 5b…他面、 7…固定部材、 8…回転軸、 9…支持部、 10…電磁ブレーキ装置、 11…アーム片、 11a…フロート貫通孔、 11b…対向側先端部、 12…ガイド板、 13…ガイドピン、 15…規制ピン、 21…ボディ、 22…電磁駆動部、 23…第1ブレーキシュー、 23a…ブレーキ軸、 23b…ブレーキパッド、 24…第2ブレーキシュー、 24a…ブレーキ軸、 24b…ブレーキパッド、 26…枠体、 26a…内壁面、 27…支持板、 27a…ガイド軸受け部、 27b…貫通孔、 31…電磁コア、 32…可動部材、 32a…挿通孔、 32b…対向面、 33…突出部、 33a…取付溝部、 33b…磁極面、 33c…軸支持孔、 34…フランジ部、 34a…凹部、 35…連結部材、 37…電磁コイル、 41…フローティングボルト、 42…フローティングバネ、 100…巻上機、 120…乗りかご、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合錘、 150…反らせ車、 H1…間隔、 S1…空間部

Claims (5)

  1. ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機において、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、
    前記電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する固定部材と、
    を備え、
    前記電磁ブレーキ装置は、
    前記ブレーキディスクの一部を覆い、かつ前記第1ブレーキシューが設けられ、前記一対のアーム片に移動可能に支持されるボディと、
    前記第2ブレーキシューが設けられた可動部材と、
    前記可動部材と対向し、前記ボディと連結部材を介して連結される電磁コアと、を備え、
    前記電磁コアは、
    前記可動部材と対向する磁極面を有し、前記磁極面の外径が、前記可動部材における前記磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定された突出部と、
    前記突出部における前記磁極面とは反対側の端部から連続し、前記磁極面の外径よりも大きな外径を有するフランジ部と、を有し、
    前記突出部が前記可動部材と対向した際に、前記フランジ部と前記可動部材との間に空間部が形成され、
    前記一対のアーム片における互いに対向する側の端部は、前記空間部に配置される
    巻上機。
  2. 前記フランジ部には、前記可動部材を前記電磁コアから離間する方向に付勢する複数の付勢ばねが設けられ、
    前記複数の付勢ばねは、前記フランジ部における前記一対のアーム片の前記端部と対向する箇所を避けて配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  3. 前記突出部は、円柱状に形成され、
    前記フランジ部は、前記突出部における前記磁極面とは反対側の端部から前記突出部の半径方向の外側に向けて突出する
    請求項1に記載の巻上機。
  4. 前記磁極面と前記対向面との間には、非磁性体の部材が介在されない
    請求項1に記載の巻上機。
  5. 昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、
    前記乗りかごに連結されたロープと、
    前記ロープが巻き掛けられる綱車を有し、前記ロープを介して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え、
    前記巻上機は、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、
    前記電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する固定部材と、
    を備え、
    前記電磁ブレーキ装置は、
    前記ブレーキディスクの一部を覆い、かつ前記第1ブレーキシューが設けられ、前記一対のアーム片に移動可能に支持されるボディと、
    前記第2ブレーキシューが設けられた可動部材と、
    前記可動部材と対向し、前記ボディと連結部材を介して連結される電磁コアと、を備え、
    前記電磁コアは、
    前記可動部材と対向する磁極面を有し、前記磁極面の外径が、前記可動部材における前記磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定された突出部と、
    前記突出部における前記磁極面とは反対側の端部から連続し、前記磁極面の外径よりも大きな外径を有するフランジ部と、を有し、
    前記突出部が前記可動部材と対向した際に、前記フランジ部と前記可動部材との間に空間部が形成され、
    前記一対のアーム片における互いに対向する側の端部は、前記空間部に配置される
    エレベーター。
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