JP4184774B2 - エレベーター用巻上機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の回転子と駆動綱車が一体的に形成されて枠体内に装備されると共に、枠体内に制動機が配置されたトラクション式のエレベーター用巻上機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、トラクション式のエレベーター用巻上機として、電動機の回転子と駆動綱車が一体的に形成された椀状回転体が枠体内に装備されると共に、上記椀状回転体の内周面を制動面とする制動機が枠体内に配置されたものが提案されている(例えば引用文献1参照。)。
【0003】
また、制動機としての電磁ブレーキとして、ブレーキドラムの内周面をばね力で押圧して制動を付加し、電磁石の電磁吸引力でこのばね力に抗し制動を解除するものが提案されている(例えば引用文献2参照。)。
【0004】
【引用文献1】
特開2001−322781号公報(段落番号0007、図1)
【0005】
【引用文献2】
実開昭63−190628号公報(「問題点を解決するための手段」の項、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記引用文献1に提案されたエレベーター用巻上機は、制動機が制動腕方式であり、制動腕の一端を支持板にピン支持し、制動腕の中間に制動片を具備するアーマチャを配置し、制動腕の回動端と支持板間に制動ばねを配置して、このアーマチャを電磁吸引するように電磁石が配置されている。すなわち、制動腕及び制動ばねなど制動機としての構成部品の設置が支持板に関る構造であり、制動機として独立した構成になっていない。このため支持板に対して制動機の部品を組立て、調整しなければならないので組立、調整作業に時間を要するという問題点があった。
【0007】
また、上記引用文献2で提案された制動機は環状で外周面が磁極面の電磁石1個に対して制動片としてのブレーキシューを具備したアーマチャを複数配置したものであるため、電磁石が大形化し、重量が重くなって組立作業性に問題があった。
【0008】
本発明の目的は、組立作業が簡単で、かつ、調整作業が容易なエレベーター用巻上機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の請求項1では、開口縁部内周面に固定子巻線が設けられた椀状の枠体と、この枠体の底面から凹所側に突出するように設けられた主軸と、上記枠体の椀状内に配置され、上記主軸に枢持される駆動綱車を有する椀状回転体と、この椀状回転体の外輪部の外周に、上記固定子巻線に対抗して配置された電機子と、上記外輪部の内周面に設けられた制動面と、縁部が上記枠体の開口縁部に装着された支持板とからなるエレベーター用巻上機において、 上記支持板に、ヨークおよび励磁コイルからなる電磁石と、制動片を具備し上記ヨークによって制動面方向に摺動支持されるアーマチャと、このアーマチャを制動面方向に押圧し上記ヨークに具備される制動ばねとで構成された制動機を各々独立して上記椀状回転体の内側になるように複数個配置し、かつ、上記制動ばねの力によって上記アーマチャの制動片を上記制動面に圧接させて制動し、上記アーマチャを上記電磁石の電磁吸引力で上記制動面から離間させて制動を解除するようにすると共に、上記支持板は中心部に凸状部を有する凸状円板形であり、この凸状部の内側に空洞を形成し、上記凸状部と円板部との角部に上記制動機を装着し、かつ、上記電磁石の磁極面と上記アーマチャとの間の空隙を調整する空隙の調整手段を、上記支持板と上記電磁石との間に設け、そして、上記調整手段を調整する作業点を上記支持板の外側とすると共に、更に、上記制動機は、一端側面に備えた球面軸受で上記アーマチャを枢持し、他端側を上記ヨークで摺動支持される案内ロッドを備えたことを特徴とする。
【0010】
これにより、独立した制動機が複数個設置されるため、支持板に容易に組立設置することができるばかりか、電磁石の必要能力を分割でき、電磁石が小形、軽量になって組立作業が容易になる。また、電磁制動機として独立した制動機が設置でき、支持板に容易に組立設置することができる。更に、支持板の開放面から作業でき、アーマチャの変位調整作業が容易にできるばかりか、制動面と制動片の接触が自動的に調整でき、制動片の接触調整を不要にできる。
【0011】
また、請求項2においては、上記調整手段は勾配案内要素とこの勾配案内要素の勾配部に嵌合する勾配要素からなり、この勾配要素を上記制動面方向と直角方向に移動して上記電磁石を上記制動面方向に移動可能にしたことを特徴とする。
【0012】
これにより、支持板の開放面から作業が可能で、調整ボルトを回すだけで電磁石のヨークを上下でき、電磁石とアーマチャ間の空隙調整作業及びアーマチャの変位調整作業が容易にできる。
【0013】
また、請求項3においては、上記勾配案内要素は上記電磁石のヨーク底面に勾配部を形成したことを特徴とする。
【0014】
これにより、ヨーク底面を勾配案内要素として用いるので、勾配案内要素が不要にでき、部品点数を削減できる。
【0015】
また、請求項4においては、上記案内ロッドの他端に段部を形成し、上記ヨークと上記案内ロッドの段部間で上記制動ばねのばね力に抗して案内ロッドを変位させて制動力を解放する制動解放手段を装着できるようにし、上記制動機の制動力を解放できるようにしたことを特徴とする。
【0016】
これにより、停電等で電源が消失した場合に個別に手動開放でき、エレベーターを安全に最寄階に着床させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベーター用巻上機の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態になるエレベーター用巻上機を示す正面図、図2は図1のA−B−C−D断面図、図3は制動機を拡大して示す正面図、図4はアーマチャと電磁石間の空隙及びアーマチャの変位の調整手段を勾配要素で構成して示す断面図、図5は図4の正面図、図6は図4の保持具を示す側面図、図7は勾配部をヨークに設けた図4相当図、図8は勾配部をヨークに設けた図5相当図、図9はアーマチャと電磁石間の空隙及びアーマチャの変位の調整手段をねじ要素で構成した図4相当図、図10は引形梃子による制動解放手段を示す図、図11は押形梃子による制動解放手段を示す図、図12は楔による制動解放手段を示す図、図13は図12の楔を示す上面図、図14は図12の楔を示す正面図、図15は図2のエンコーダ部を示す詳細図、図16は別なエンコーダの設置を示す図2相当図である。
【0019】
図1〜図3において、1は椀状の凹所1Aを有する枠体で、この凹所1Aの開口縁部2、凹所1Aの底面3、下側に形成された脚部4、この脚部4を貫通して凹所1Aに連通した主索5の吊設孔6が設けられている。7は支持板で、中心部に凸状部8を有する凸状円板形でこの凸状部8の内側に空洞9が形成され、凸状部8を内側にして枠体1の開口縁部2全体を覆うように設けられている。10は締結具で、支持板7の縁部に挿通されて枠体1の開口縁部2にねじ込まれたボルトから構成されている。
【0020】
11は主軸で、枠体1の底面3から凹所1A側に突出するよう設けられている。12は固定子巻線で、枠体1の開口縁部2の内周面に設けられる。13は椀状回転体で、上記枠体1の凹所1Aと相似形の椀状をなすと共に、上記椀状回転体13には一体的に駆動綱車14が設けられ、この駆動綱車14は主軸11の外周部に軸受14Aを介して枢持されている。
【0021】
15は、枠体1の開口縁部2側の外周面に設けられた固定子巻線12に対向するように、椀状回転体13の外輪部13Aの外周に配置された電機子で、この電機子15と固定子巻線12とによって電動機を構成する。16は椀状回転体13の外輪部13Aの内周に設けられた制動面である。
【0022】
17は電磁制動機からなる制動機で、図1では4台配置した例を示す。この制動機17は支持板7の上記凸状部8と円板部との角部に配置され、ボルトからなる締結具10Aで固定される。これは独立した制動機能を有する制動機を複数台設置することが要求される場合があること及び必要制動力を分割して1台の制動機を小形化するためである。したがって、必要制動力によって2台或いは3台となる場合もある。
【0023】
上記制動機17はヨーク18および励磁コイル19からなる電磁石20と、制動片21及び案内ロッド22を具備し、この案内ロッド22が上記ヨーク18によって制動面16方向に摺動支持されるアーマチャ23と、このアーマチャ23を制動面16方向に押圧し上記ヨーク18に具備される制動ばね24とで構成し、上記制動ばね24の力によって上記アーマチャ23の制動片21を制動面16に圧接させて制動し、このアーマチャ23を上記電磁石20の電磁吸引力で制動面16から離間させて制動を解除するようになっている。この際、制動片21が制動面16に均一に接触するように上記アーマチャ23と案内ロッド22は球面軸受25で連結されると良好であり、案内ロッド22はヨーク18に設けられる摩擦の少ない軸受26で摺動支持されると滑らかな摺動が得られる。また、上記案内ロッド22の反アーマチャ23側の端は後述する制動解放のための段部27が形成されている。28はアーマチャ23と電磁石20間の空隙及びアーマチャ23の変位の調整手段で、支持板7の凸状部8と電磁石20との間に設けられている。
【0024】
上記調整手段28は、図4〜図8に示すように、電磁石20のヨーク18側に設けられる勾配案内要素29とこの勾配案内要素29の勾配部29Aに嵌合する勾配要素30からなり、この勾配要素30を制動面16方向に対して直角方向に移動して上記電磁石20を上記制動面16方向に移動可能にしている。例えば、2個の勾配要素30を用い、一方の勾配要素30には右ねじ、他方の勾配要素30には左ねじを設け、そして右ねじ、左ねじを設けた両ねじボルト31をそれぞれの勾配要素30にねじ込む。この状態で両ねじボルト31を矢印A方向に回すと、両勾配要素30が互いに反対方向の矢印B方向に移動し、勾配部29Aによって電磁石20が勾配要素30の動きと直角方向の矢印C方向に移動する。また両ねじボルト31を逆に回すと、勾配要素30及び電磁石20の移動方向は上記説明と逆になる。32は両ねじボルト31を保持する保持具である。
【0025】
上記例では、勾配案内要素29として独立した部材を設けた例を説明したが、勾配案内要素29として独立した部材を設けず、図7、8に示すように、上記電磁石20のヨーク18底面に勾配部33を形成してもよい。なお、勾配案内要素29及び勾配部33をヨーク18側に配置した例で説明したが、逆にそれらを支持板7側に配置しても良い。
【0026】
また、上記調整手段28は、図9に示すように、支持板7の凸状部8にねじ孔31Aを設け、このねじ孔31Aにボルトからなるねじ要素31Bをねじ込んで先端部を電磁石20のヨーク18底面に接触させ、このねじ要素31Bを回転して上記電磁石20を上記制動面16方向に移動可能にするようにしてもよい。31Cはねじ要素31Bの固定するナットである。
【0027】
図10〜図14により、梃子、楔による制動解放方法を説明する。34は梃子あるいは楔からなる制動解放手段である。上記電磁石20のヨーク18と上記案内ロッド22の段部27間に装着して上記図3の制動ばね24のばね力に抗して案内ロッド22を変位させて制動力を解放するものである。
【0028】
図10は引く方向に力を加える場合の引形梃子34Aの例で、この引形梃子34Aの作用端34AEを矢印D方向に引くと、案内ロッド22及びアーマチャ23が矢印E方向に変位し、制動片21が制動面16から離間して制動が解放される。同様に、図11は押す方向に力を加える場合の押形梃子34Bの例で、この押形梃子34Bの作用端34BEを矢印F方向に押すと、案内ロッド22及びアーマチャ23が矢印E方向に変位し制動片21が制動面16から離間して制動が解放される。
【0029】
また、図12〜図14は制動解放手段34として楔34Cを用いた例である。上記ヨーク18の底面に勾配部35を形成し、上記案内ロッド22の段部27と上記ヨーク18の勾配部35との間に、同じ勾配35Aを有する楔34Cを装着し、この楔34Cを矢印G方向に圧入して上記図3の制動ばね24のばね力に抗して案内ロッド22及びアーマチャ23が矢印E方向に変位し制動片21が制動面16から離間して制動が解放される。
【0030】
この際、図10〜図12における梃子34A、34Bおよびは楔34Cをボルト等の固定具36で固定しておくと上記図3の制動ばね24を圧縮した状態、すなわち制動を解放した状態を保持できる。これにより、上記制動解放手段34がない場合は、上記図3におけるアーマチャ23、制動ばね24、電磁石20等の構成部品が個別に分解されるが、上記制動解放手段34を設けることにより個別に分解されることなく制動機17として一体物として形成でき、支持板7への取付け、取外しができる。
【0031】
図1、図15、図16に電動機の回転制御に用いられるエンコーダの取付構造の一例を示す。
【0032】
図1、図15において、37はエンコーダで、支持板7の凸状部8の空洞9部に配置され、上記主軸11の端面に駆動綱車14の回転を検出するように設けられる。すなわち、エンコーダ37本体が主軸11の端面に板ばね38を介して設置され、上記椀状回転体13の椀状底部に上記エンコーダ37を覆うようにして連結部材39を設け、この連結部材39を上記エンコーダ37の中空回転軸40と連結される。この連結部材39は一体物でも良いが連結体41と連結軸42とで構成しても良く、連結体41は椀状回転体13に連結され、連結軸42は連結体41とエンコーダ37の中空回転軸40とを連結する。この際、エンコーダ37本体からの出力ケーブル43を支持板7側の外に引出すために、連結軸42は中空状であり、エンコーダ37本体に設けられる中空状の保護管44が上記連結軸42の中に非接触で配置され、出力ケーブル43は上記保護管44の中を通される構成になっている。この取付構造の特長は、上記エンコーダ37の取付けが支持板7に影響しない、つまり、制動機17、電動機としての固定子巻線12、電機子15などを保守点検する際に、上記支持板7をはずす時にエンコーダ37を取外さなくとも点検ができることである。
【0033】
図16にエンコーダ37の取付構造の別な例を示す。
【0034】
エンコーダ37本体が支持板7の外面側に板ばね38を介して設置され、上記椀状回転体13の椀状底部に主軸11の端面と対向して連結部材39を設け、この連結部材39を上記エンコーダ37の中空回転軸40と連結される。この取付構造の特長は、エンコーダ37本体が支持板7側に板ばね38で取付けられるので、支持板7をはずす時にエンコーダ37が取外され、再組込み時に再度位置調整が必要があるが、上記図15における出力ケーブル43を引出すための部品が不要となって、エンコーダ37の取付構造が簡単になるということである。
【0035】
上記のように構成されたエレベーター用巻上機において、枠体1の脚部4を介して昇降路の固定部に据付けられ、また主索5が吊設孔6に挿通されて駆動綱車14に巻掛けられて吊設される。そして、電磁石20が付勢されて制動ばね24の押圧力に抗してアーマチャ23が吸引され、制動片21が椀状回転体13の制動面16から離間して駆動綱車14の制動が解除され、固定子巻線12と電機子15によって構成された電動機が付勢されると、駆動綱車14が回転して摩擦力により主索5が駆動され、図示が省略してあるが乗かご及びつり合いおもりを互いに反対方向に昇降させる。
【0036】
また、電磁石20が消勢されて制動ばね24の押圧力によって制動片21が椀状回転体13の制動面16に押圧されて駆動綱車14が制動され、図示が省略してあるが乗かご及びつり合いおもりが停止保持される。
【0037】
このように構成されたエレベーター用巻上機は、支持板7の凸状部8と円板部との角部に制動機17が複数台設置され、また制動機17がヨーク18および励磁コイル19からなる電磁石20と、制動片21を具備し上記ヨーク18によって制動面16方向に摺動支持されるアーマチャ23と、このアーマチャ23を制動面16方向に押圧し上記ヨーク18に具備される制動ばね24とで一体的、独立的に構成される。これにより、制動機17としての構成部品の設置が支持板7に関らない構造となる。したがって、制動機17が支持板7に容易に組立設置することができる。また独立した構成の制動機17を複数台設置としたので、電磁石20の必要能力を分割でき、制動機17の電磁石20が小形、軽量にでき組立作業が容易になる。
【0038】
また、上記支持板7は中心部に凸状部8を有する凸状円板形であり、この凸状部8の内側に空洞9を形成し、上記凸状部8と円板部との角部に上記制動機17が装着される。このため、電磁制動機として独立した制動機17が設置でき、支持板7に容易に組立設置することができる。
【0039】
また、上記電磁石20の磁極面とアーマチャ23との間の空隙を調整する空隙の調整手段28が上記支持板7と制動機17の電磁石20との間に設けられ、調整する作業点が支持板7の外側になっている。このため、支持板7の外側面から作業でき、電磁石20とアーマチャ23間の空隙調整作業が容易にできる。
【0040】
また、上記アーマチャ23の制動面16方向の摺動変位を調整する変位の調整手段28が上記支持板7と制動機17の電磁石20との間に設けられている。このため、支持板7の開放面から作業でき、アーマチャ23の変位調整作業が容易にできる。
【0041】
また、上記調整手段28は、勾配案内要素29とこの勾配案内要素29の勾配部33に嵌合する勾配要素30からなり、この勾配要素30を上記制動面16方向と直角方向に移動して上記電磁石20を上記制動面16方向に移動可能にされている。このため、支持板7の開放面から作業が可能で、調整ボルトを回すだけで電磁石20のヨーク18を上下でき、電磁石20とアーマチャ23間の空隙調整作業及びアーマチャ23の変位調整作業が容易にできる。
【0042】
また、上記勾配案内要素29は、上記電磁石20のヨーク18底面に勾配部33を形成される。このため、ヨーク18底面を勾配案内要素29として用いるので、勾配案内要素29が不要にでき、部品点数を削減できる。
【0043】
また、上記調整手段28は、ねじ要素31Bとこのねじ要素31Bをねじ締結する支持板7の凸状部8に設けたねじ孔31Aからなり、凸状部8の空洞部9からねじ要素31Bを回転して上記電磁石20を上記制動面16方向に移動可能にされている。このため、支持板7の開放面から作業が可能で、ねじ要素31Bを回すだけで電磁石20のヨーク18を上下でき、電磁石20とアーマチャ23間の空隙調整作業及びアーマチャ23の変位調整作業が容易にできる。
【0044】
また、一端に備えた球面軸受25で上記アーマチャ23を枢持し、他端側を上記ヨーク18で摺動支持される案内ロッド22を備えられている。このため、制動面16と制動片21の接触が自動的に調整でき、制動片21の接触調整を不要にできる。
【0045】
また、上記案内ロッド22の他端に段部27を形成し、上記ヨーク18と上記案内ロッド22の段部27間で上記制動ばね24のばね力に抗して案内ロッド22を変位させて制動力を解放する制動解放手段34を装着され、必要な場合に上記制動機17の制動力を解放できるようにされている。このため、停電等で電源が消失した場合に個別に手動開放でき、エレベーターを安全に最寄階に着床させることができる。
【0046】
また、上記制動解放手段34は、上記ヨーク18の底面に勾配部35を形成し、上記案内ロッド22の段部27と上記ヨーク18の勾配部35と間に装着した楔で構成される。このため、制動ばね24力に抗してアーマチャ23を引込み、制動機17として一体的に保持した状態で支持板7に設置でき、組立作業を容易にできる。
【0047】
また、上記制動解放手段34は、上記ヨーク18の底面と上記案内ロッド22の段部27と間に装着した梃子で構成される。このため、停電等で電源が消失した場合に、個別に引くあるいは押す方向に力を加えられるので、制動力の手動開放作業を容易にできる。
【0048】
また、上記主軸11の端面に駆動綱車14の回転を検出するエンコーダ37を設けられ、さらに上記椀状回転体13の椀状底部に上記エンコーダ37と対向して連結部材39を設けられ、この連結部材39を上記エンコーダ37の回転軸と連結される。このため、支持板7と係りなくエンコーダ37が設置でき、制動機17を取付けた支持板7の取付け、取外し作業が容易にできる。
【0049】
また、上記支持板7の凸状部8の空洞9部に駆動綱車14の回転を検出するエンコーダ37を設けられ、さらに上記椀状回転体13の椀状底部に上記主軸11の端面と対向して連結部材39を設けられ、この連結部材39を上記エンコーダ37の回転軸と連結される。このため、エンコーダ37が回転体の外側に設置でき、エンコーダ37の制動機17を取付け、取外し作業が容易にできる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、独立した制動機が複数個設置されるため、支持板に容易に組立設置することができるばかりか、電磁石の必要能力を分割でき、電磁石が小形、軽量になって組立作業が容易になるという顕著な効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態になるエレベーター用巻上機を示す正面図である。
【図2】 図1のA−B−C−D断面図である。
【図3】 制動機を拡大して示す正面図である。
【図4】 アーマチャと電磁石間の空隙及びアーマチャの変位の調整手段を勾配要素で構成して示す断面図である。
【図5】 図4の正面図である。
【図6】 図4の保持具を示す側面図である。
【図7】 勾配部をヨークに設けた図4相当図である。
【図8】 勾配部をヨークに設けた図5相当図である。
【図9】 アーマチャと電磁石間の空隙及びアーマチャの変位の調整手段をねじ要素で構成した図4相当図である。
【図10】 引形梃子による制動解放手段を示す図である。
【図11】 押形梃子による制動解放手段を示す図である。
【図12】 楔による制動解放手段を示す図である。
【図13】 図11の楔を示す上面図である。
【図14】 図11の楔を示す正面図である。
【図15】 図1のエンコーダ部を示す詳細図である。
【図16】 別なエンコーダの設置を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1 枠体
1A 凹所
2 開口縁部
3 底面
7 支持板
8 凸状部
9 空洞
11 主軸
12 固定子巻線
13 椀状回転体
13A 外輪部
14 駆動綱車
15 電機子
16 制動面
17 制動機
18 ヨーク
19 励磁コイル
20 電磁石
21 制動片
22 案内ロッド
23 アーマチャ
24 制動ばね
25 球面軸受
28 調整手段
29 勾配案内要素
29A 勾配部
30 勾配要素
31A ねじ孔
31B ねじ要素
31C ナット
33 勾配部
34 制動解放手段
34A 引形梃子
34B 押形梃子
34C 楔
35 勾配部
37 エンコーダ
39 連結部材
40 中空回転軸

Claims (4)

  1. 開口縁部内周面に固定子巻線が設けられた椀状の枠体と、この枠体の底面から凹所側に突出するように設けられた主軸と、上記枠体の椀状内に配置され、上記主軸に枢持される駆動綱車を有する椀状回転体と、この椀状回転体の外輪部の外周に、上記固定子巻線に対抗して配置された電機子と、上記外輪部の内周面に設けられた制動面と、縁部が上記枠体の開口縁部に装着された支持板とからなるエレベーター用巻上機において、
    上記支持板に、ヨークおよび励磁コイルからなる電磁石と、制動片を具備し上記ヨークによって制動面方向に摺動支持されるアーマチャと、このアーマチャを制動面方向に押圧し上記ヨークに具備される制動ばねとで構成された制動機を各々独立して上記椀状回転体の内側になるように複数個配置し、かつ、上記制動ばねの力によって上記アーマチャの制動片を上記制動面に圧接させて制動し、上記アーマチャを上記電磁石の電磁吸引力で上記制動面から離間させて制動を解除するようにすると共に、上記支持板は中心部に凸状部を有する凸状円板形であり、この凸状部の内側に空洞を形成し、上記凸状部と円板部との角部に上記制動機を装着し、かつ、上記電磁石の磁極面と上記アーマチャとの間の空隙を調整する空隙の調整手段を、上記支持板と上記電磁石との間に設け、そして、上記調整手段を調整する作業点を上記支持板の外側とすると共に、更に、上記制動機は、一端側面に備えた球面軸受で上記アーマチャを枢持し、他端側を上記ヨークで摺動支持される案内ロッドを備えたことを特徴とするエレベーター用巻上機。
  2. 上記調整手段は、上記電磁石のヨーク側に設けられた勾配案内要素とこの勾配案内要素の勾配部に嵌合する勾配要素からなり、この勾配要素を上記制動面方向と直角方向に移動して上記電磁石を上記制動面方向に移動可能にしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用巻上機。
  3. 上記勾配案内要素は、上記電磁石のヨーク底面に勾配部を形成したことを特徴とする請求項2記載のエレベーター用巻上機。
  4. 上記案内ロッドの他端に段部を形成し、上記ヨークと上記案内ロッドの段部間で上記制動ばねのばね力に抗して案内ロッドを変位させて制動力を解放する制動解放手段を装着できるようにし、上記制動機の制動力を解放できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用巻上機。
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