JP2019116964A - ブレーキ装置、巻上機及びブレーキ装置の強制解除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受の保全作業を容易かつ迅速に実施できるエレベータ用のブレーキ装置を提供する。【解決手段】ブレーキ装置8は、巻上電動機11により回転駆動される回転体13と、回転体13に対して接離可能に配置された第1及び第2の制動部材24a、24bと、これら第1及び第2の制動部材に連結された第1及び第2のロッド25a、25bと、第1のロッド25aを介して第1及び第2の制動部材を駆動する電磁マグネット装置26と、を備える。第1のロッド25aの一端部は、電磁マグネット装置26のコア32の背面側に突出させ、第1のロッド25aの一端部側に装着された摺動部材43を、コア32の背面側に着脱自在に取り付けられた軸受カバー42に装着された軸受41により摺動自在に支持する。【選択図】図4
Description
本発明は、エレベータ用のブレーキ装置、巻上機及びブレーキ装置の強制解除方法に関する。
エレベータの巻上機には、昇降動作中の乗りかごに制動をかけると共に、停止した乗りかごを停止位置に保持するブレーキ装置が備えられている。従来、この種のブレーキ装置としては、回転体と、回転体に接触して回転体に制動力を付与するブレーキパッドと、一端にブレーキパッドが取り付けられるロッドと、ロッドを介してブレーキパッドを駆動する電磁マグネット装置と、を有し、ロッドが電磁マグネット装置を構成するコアの中心部に組み付けられた軸受により支持されたものが知られている(特許文献1参照)。
ところで、ロッドを支持する軸受にすべり軸受を使用する場合は、ロッドの動作に伴って経時的に軸受面が摩耗するため、周期的に交換する必要がある。また、軸受及びその周囲には、軸受の摩耗粉が堆積するため、定期的に清掃する必要もある。軸受の清掃及び交換といった保全作業は、エレベータの定期点検時に実施される。
しかしながら、特許文献1に記載のブレーキ装置は、軸受がコアの内部に組付けられているため、軸受の保全作業を実施するためには、比較的大掛かりなブレーキ分解作業が必要になると共に、軸受の交換時にはコアから軸受を取り外すための専用の工具が必要となるので、保全作業を容易かつ迅速に行うことが困難である。従って、従来技術には、この点において更なる改善の余地がある。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、軸受の保全作業を容易かつ迅速に実施できるエレベータ用のブレーキ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の一態様は、巻上電動機により回転駆動される回転体と、前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体への押圧時に前記回転体に制動力を付与する制動部材と、前記制動部材に連結されたロッドと、前記ロッドを介して前記制動部材の駆動を行う電磁マグネット装置と、を備えたブレーキ装置において、前記ロッドの一端部は、前記電磁マグネット装置のコアを貫通して前記コアの背面側に突出しており、前記ロッドの一端部側に装着された軸受を介して、前記コアの背面側に着脱自在に取り付けられた軸受カバーにより摺動自在に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、エレベータ用ブレーキ装置における軸受の保全作業を容易かつ迅速に実施できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下に記載する実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明に係るブレーキ装置、巻上機及びブレーキ装置の強制解除方法を図に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るブレーキ装置が適用されるエレベータの概略構成図である。図1に示すように、本例のエレベータ1は、昇降路2内を昇降する乗りかご3と、主索4を介して乗りかご3に連結されたつり合いおもり5と、昇降路2の上部に設けられた機械室6に配設され、主索4を駆動することにより乗りかご3及びつり合いおもり5を昇降させる巻上機7と、巻上機7に備えられた複数(図1の例では、3個)のブレーキ装置8と、巻上機7の近傍に配設された主索4の反らせ車9と、巻上機7及びブレーキ装置8の駆動及び停止を司る制御盤10と、を備えている。
図2は、巻上機7の側面図である。図2に示すように、本例の巻上機7は、巻上電動機11と、主索4が巻き掛けられ、巻上電動機11により回転駆動されるシーブ12と、シーブ12と同軸に配置され、巻上電動機11によりシーブ12と一体的に回転駆動される円盤状の回転体(ブレーキディスク)13と、巻上電動機11の主軸(図示省略)を回転自在に支承するペデスタル(固定部)14と、ペデスタル14に取り付けられ、回転体13に制動力を付与する複数のブレーキ装置8と、を備えている。巻上電動機11及びペデスタル14は、架台15上に固定される。
図3は、実施形態に係るブレーキ装置8の断面図である。図3に示すように、本例のブレーキ装置8は、本体部であるベース21と、ベース21の片面に突出形成されたキャリパー22と、キャリパー22内に配置され、被制動体である回転体13に制動力を付与する第1及び第2の制動部材(ブレーキシュー)24a、24bと、第1の制動部材24aに連結された第1のロッド25a及び第2の制動部材24bに連結された第2のロッド25bと、第1及び第2の制動部材24a、24bを回転体13の制動面に押し付ける方向(制動方向)又は回転体13の制動面から離れる方向(制動解除方向)に駆動する電磁マグネット装置26と、を備えている。
電磁マグネット装置26は、アマチュア(可動鉄心)31と、コア(固定鉄心)32と、ブレーキばね33と、励磁コイル34と、から構成されており、コア32の背面(アマチュア31と対向しない面)には、軸受41を介して第1のロッド25aの一端部を支持する軸受カバー42が取り付けられている。軸受41としては、自己潤滑性のすべり軸受が用いられるが、これに限定されるものではない。
ベース21の外周部は、ペデスタル14に備えられた支持軸51に摺動自在に装着されている。また、ベース21とペデスタル14との間には、ベース21及びキャリパー22を常時アマチュア31側に付勢する付勢部材52が備えられている。ベース21及びキャリパー22に付与する付勢力は、付勢部材52に備えられたボルト52aの締め込み量を調整することによって調整できる。さらに、アマチュア31とペデスタル14との間には、アマチュア31がコア32側に定められた距離以上に移動することを規制する規制部材53が備えられている。制動解除時における制動部材24a、24bと回転体13の相対位置は、規制部材53に備えられたボルト53aの締め込み量を調整することによって調整できる。
図3に示すように、キャリパー22には、回転体13の外周部を受け入れるための空間部22aが設けられており、当該空間部22aの内部には、回転体13の外周部が配置されている。また、図3に示すように、空間部22a内には、回転体13を挟むように、第1及び第2の制動部材24a、24bが配置されている。
第1の制動部材24aは、円盤状又は角盤状に構成されており、第1のロッド25aの一端に取り付けられている。第1のロッド25aは、ベース21に開設された貫通孔21aを貫通して、ベース21の反対側に延びている。また、第1のロッド25aは、長さ方向の中間部においてアマチュア31に固定されている。さらに、アマチュア31を貫通してコア32の背面側に突出した第1のロッド25aの一端部には、第1のロッド25aよりも大きな外径を有する摺動部材43が取り付けられている。摺動部材43の外周面には軸受41が装着されており、第1のロッド25aの一端部は、摺動部材43及び軸受41を介して軸受カバー42に支持されている。軸受41、軸受カバー42及び摺動部材43の構成については、後に図4を用いて詳細に説明する。
一方、第2の制動部材24bは、第2のロッド25bの一端に取り付けられており、第2のロッド25bの他端は、キャリパー22に螺合されている。第2の制動部材24bも例えば円盤状又は角盤状に構成されている。第1及び第2の制動部材24a、24bは、回転体13を間にして相対向に配置される。
キャリパー22と、キャリパー22の外面より突出した第2のロッド25bはすきま調整用のため螺合されており、第2のロッド25bの端部には、位置固定用のロックナット27が螺合されている。従って、第2のロッド25bの締め込み量を調整することにより、第2の制動部材24bと回転体13との間の隙間量を調整することができる。
電磁マグネット装置26のコア32は、アマチュア31に電磁力を付与する励磁コイル34と、アマチュア31にばね力を付与するブレーキばね33とを備え、ボルト・ナット26aによりベース21に連結されている。ブレーキばね33は、アマチュア31と相対向する面に形成されたばね挿入穴33a内に収納され、アマチュア31に対してコア32から離れる方向のばね力(弾性力)を付与する。
図4は、ブレーキ装置8の要部拡大断面図である。図4に示すように、第1のロッド25aの一端部は、コア32に開設された貫通孔32aを貫通してコア32の背面側に突出しており、その先端部には、第1のロッド25aよりも大きな外径を有する摺動部材43が螺着されている。第1のロッド25aと摺動部材43とは、第1のロッド25aの先端部に形成された雄ねじ29aに摺動部材43に形成された雌ねじを螺合することにより連結され、摺動部材43は第1のロッド25aと同心に配置される。なお、第1のロッド25aと摺動部材43の連結方式は、螺着以外の他の手段であっても良い。摺動部材43の外周面には、軸受41が圧入等の手段により装着される。
軸受カバー42は、有底円筒形の本体部42aと、本体部42aの開口端から本体部42aの外周方向に張り出されたフランジ部42bとから構成されている。軸受カバー42は、図4に示すように、コア32に開設された貫通孔32aと同心に配置され、取付ボルト28をもってコア32の背面に取り付けられる。本体部42aの内周面には、軸受41が圧入等の手段により装着される。軸受カバー42の内周面及び摺動部材43の外周面は、軸受41を介して第1のロッド25aの一端部を摺動自在に支持可能な直径に形成されている。
次に、実施形態に係るブレーキ装置8の動作について説明する。
励磁コイル34に通電すると、励磁コイル34の電磁力によりアマチュア31がブレーキばね33のばね力に抗してコア32側に吸引され、第1の制動部材24aが第1のロッド25aと共にコア32側に移動する。そして、アマチュア31が規制部材53に接触した後は、コア32がアマチュア31に吸引され、ブレーキばね33の反力が、コア32のボルト・ナット26a側からベース21を介してキャリパー22に作用し、第2のロッド25bが第2の制動部材24bと共に回転体13から離れる方向に移動する。これにより、第1及び第2の制動部材24a、24bが、それぞれ回転体13から離れ、回転体13が第1及び第2の制動部材24a、24bから開放された状態、即ち、制動解除状態となる。
また、励磁コイル34に対する非通電時には、励磁コイル34に対する通電が遮断され、アマチュア31に対するコア32の吸引が解除される。これにより、アマチュア31には、ブレーキばね33のばね力がコア32から離れる方向に作用し、アマチュア31がコア32から離れると共に、第1の制動部材24aが第1のロッド25aと共に制動方向に回転体13側に移動し、その表面が回転体13に接触する。
そして、ブレーキばね33の反力が、ベース21を介してキャリパー22に作用すると、第2のロッド25bが第2の制動部材24bと共に回転体13に近づく方向に移動し、その表面が回転体13に接触する。これにより、回転体13の幅方向の両端側が、第1及び第2の制動部材24a、24bによって押圧され、これら第1及び第2の制動部材24a、24bから回転体13に対して、ブレーキばね33のばね力による制動力が付与され、回転体13の回転が停止する。よって、ブレーキ装置8が制動状態となり、乗かご3及びつり合いおもり5が停止状態となる。
上記のように、ブレーキ装置8が制動状態から制動解除状態に切り換えられる際、及び制動解除状態から制動状態に切り換えられる際、第1のロッド25aは、摺動部材43に案内されて図4の左右方向に移動するので、軸受41の軸受面は摩耗する。軸受41が摩耗すると、摩耗粉が軸受41の周囲に付着する。これを放置すると軸受41の摩耗が促進されることになるので、適宜清掃する必要がある。また、軸受41の摩耗がある程度進行すると、ブレーキ装置8の動作が不安定になったり異音が発生するので、軸受41の交換作業が必要になる。
実施形態に係るブレーキ装置8は、第1のロッド25aの一端部をコア32の背面側に突出すると共に、コア32の背面に突出された第1のロッド25aの先端を、摺動部材43を介して、軸受41が装着された軸受カバー42により支持するので、ブレーキ装置8を分解することなく、軸受41の清掃作業及び交換作業を行うことが可能になる。
即ち、軸受カバー42は、取付ボルト28をもってコア32の背面側に取り付けられているので、取付ボルト28を取り外すことにより、コア32の背面側に第1のロッド25aの一端部、摺動部材43及び軸受41を露出させることができ、摺動部材43以外のブレーキ装置8の分解作業を行うことなく、第1のロッド25a、摺動部材43及び軸受41の清掃作業が可能になる。
また、軸受カバー42は、内周面に軸受41が装着されており、コア32に対して着脱自在に取り付けられているので、コア32から軸受カバー42を取り外すことにより、軸受カバー42に装着された軸受41も同時にコア32から取り外すことができる。よって、軸受41の交換作業も容易なものにできる。なお、軸受41の交換時には、軸受41が装着された軸受カバー42ごと交換することもできる。このようにすると、軸受カバー42からの摩耗した軸受41の取り外し及び軸受カバー42に対する新品の軸受41の取り付けが不要になるので、軸受41の交換作業をさらに容易化できる。
さらに、軸受カバー42は、本体部42aが有底円筒形に形成されているので、コア32の背面側に取り付けた後は、第1のロッド25a、摺動部材43及び軸受41に空気中の塵埃が付着するということがなく、軸受41の寿命を適正に維持することもできる。
加えて、摺動部材43は、第1のロッド25aの一端部に、第1のロッド25aよりも大きな外径を有する摺動部材43を取り付けたので、第1のロッド25aと摺動部材43との間に形成される段部を利用して、ブレーキ装置8の強制解除を行うことができる。本明細書においては、第1のロッド25aと摺動部材43との間に形成される段部を「強制解除用段部44」という。
実施形態に係るブレーキ装置8は、強制解除用段部44を利用することにより、エレベータ1が例えば非常停止した際に行われるエレベータ1の強制解除を容易に行うことができる。以下に、エレベータ1の強制解除に使用される強制解除用レバー部材の構成と、これを用いたエレベータ1の強制解除方法と、について説明する。
図5は、実施形態に係るブレーキ装置8の強制解除方法を示す図、図6は、実施形態に係るブレーキ装置8の強制解除に使用される強制解除用レバー部材の正面図である。図5及び図6に示すように、本例の強制解除用レバー部材100は、強制解除用段部44に係合可能なU字形に形成された係合部101と、係合部101に対して傾斜する操作部102と、を有している。
ブレーキ装置8の強制解除に際しては、図5に示すように、コア32から軸受カバー42を取り外した状態で、強制解除用段部44に係合部101を係合し、次いでコア32の背面に押し付けられた係合部101の端部(係合部101と操作部102の接続部)を支点として、操作部102をコア32に押し付ける方向に操作する。これにより、第1のロッド25aの一端部がコア32から引き出される。
第1のロッド25aの一端部がコア32から引き出されると、それに伴ってアマチュア31がブレーキばね33のばね力に抗してコア32側に移動し、第1の制動部材24aも第1のロッド25aと共にコア32側に移動する。そして、アマチュア31が規制部材53に接触した後は、コア32がアマチュア31側に移動して、ブレーキばね33の反力がコア32のボルト・ナット26a側からキャリパー22に作用し、第2のロッド25bが第2の制動部材24bと共に回転体13から離れる方向に移動する。これにより、第1及び第2の制動部材24a、24bが、それぞれ回転体13から離れ、制動解除状態となる。
実施形態に係るブレーキ装置8は、第1のロッド25aと摺動部材43との間に形成される強制解除用段部44を利用して強制解除を行うことができるので、従来のようにコア32の内部において特殊な強制解除用工具を第1のロッド25aに連結する必要がなく、ブレーキ装置8の強制解除作業を容易かつ短時間のうちに行うことができる。また、実施形態に係るブレーキ装置8は、第1のロッド25aの一端部に第1のロッド25aよりも大きな外径を有する摺動部材43を連結したので、大口径の軸受41を装着できて、軸受41の摩耗を抑制できると共に、第1のロッド25aを小径化できて、ブレーキ装置8の軽量化を図ることができる。
なお、上記の実施形態においては、第1のロッド25aの一端部に第1のロッド25aよりも大きな外径を有する摺動部材43を取り付けて、これら第1のロッド25aと摺動部材43との間に強制解除用段部44を形成したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、第1のロッド25aの一端部に、第1のロッド25aと同径の軸受装着部61を形成し、軸受装着部61の形成部よりもアマチュア31側に偏倚した位置に、前記強制解除用段部44として機能する強制解除用溝62を形成することもできる。本構成によると、摺動部材43を省略できるので、ブレーキ装置8をより低コストに製造できる。
また、図8に示すように、第1のロッド25aを、アマチュアと一体に形成された基部63aと、コア32の内部において基部63aに連結された連結部63bと、から構成し、コア32の背面側に突出する連結部63bの先端に、第1のロッド25aよりも大きな外径を有する軸受装着部61を形成して、連結部63bと軸受装着部61との間に強制解除用段部44を形成することもできる。基部63aと連結部63bとは、基部63aに形成された雌ねじ64に、連結部63bに形成された雄ねじ65を螺合することで連結できる。本構成によると、第1のロッド25aの直径を減少することなく強制解除用段部44を形成できるので、ブレーキ装置8の強度及び耐久性の低下を防止できる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々変更した形態を含むものである。例えば、前記実施形態においては、機械室6を備えたエレベータ1を例にとって説明したが、機械室6を有しない機械室レス型のエレベータにも適用できる。
また、前記実施形態においては、1:1ローピング方式のエレベータ1を示したが(図1参照)、例えば2:1ローピング方式等、他のローピング方式のエレベータにも適用できる。
さらに、前記実施形態においては、回転体13としてブレーキディスクが備えられ、制動部材24a、24bとしてブレーキパッドが備えられているが、回転体13として巻上電動機11の主軸により回転駆動されるブレーキドラムを備えると共に、制動部材24a、24bとしてブレーキドラムの円周面に押圧されるブレーキライニングを備える構成とすることもできる。
8…ブレーキ装置、13…回転体、24a…第1の制動部材、24b…第2の制動部材、25a…第1のロッド、25b…第2のロッド、26…電磁マグネット装置、31…アマチュア、32…コア、33…ブレーキばね、34…励磁コイル、41…軸受、42…軸受カバー、43…摺動部材。
Claims (8)
- 巻上電動機により回転駆動される回転体と、前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体への押圧時に前記回転体に制動力を付与する制動部材と、前記制動部材に連結されたロッドと、前記ロッドを介して前記制動部材の駆動を行う電磁マグネット装置と、を備えたブレーキ装置において、
前記ロッドの一端部は、前記電磁マグネット装置のコアを貫通して前記コアの背面側に突出しており、前記ロッドの一端部側が、前記コアの背面側に着脱自在に取り付けられた軸受カバーに装着された軸受を介して摺動自在に支持されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記軸受カバーは、有底円筒形の本体部と、前記本体部の開口端から前記本体部の外周方向に張り出されたフランジ部と、から構成されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1又は2のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
前記コアの背面側に突出した前記ロッドの一端部に、強制解除用治具を係合するための強制解除用段部を形成したことを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項3に記載のブレーキ装置において、
前記ロッドの一端部に、前記ロッドよりも大きな外径を有し、外周面に前記軸受を装着する摺動部材を着脱自在に取り付け、前記ロッドと前記摺動部材との間に前記強制解除用段部を形成したことを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項3に記載のブレーキ装置において、
前記ロッドの一端部に軸受装着部を形成し、前記軸受装着部よりも前記電磁マグネット装置のアマチュア側に偏倚した位置に前記強制解除用段部として機能する強制解除用溝を形成したことを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項3に記載のブレーキ装置において、
前記ロッドは、前記電磁マグネット装置のアマチュアと一体に形成された基部と、前記コアの内部において前記基部に連結され、一端部が前記コアを貫通して前記コアの背面側に突出する連結部とからなり、前記コアの背面側に突出する前記連結部の先端に前記ロッドよりも大きな外径を有する軸受装着部を形成し、前記ロッドと前記軸受装着部との間に前記強制解除用段部を形成したことを特徴とするブレーキ装置。 - エレベータの駆動源である巻上電動機と、前記巻上電動機により回転駆動される回転体と、前記回転体に制動力を付与するブレーキ装置と、を備えた巻上機において、
前記ブレーキ装置は、前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体への押圧時に前記回転体に制動力を付与する制動部材と、前記制動部材に連結されたロッドと、前記ロッドを介して前記制動部材の駆動を行う電磁マグネット装置と、を備え、
前記ロッドの一端部は、前記電磁マグネット装置のコアを貫通して前記コアの背面側に突出しており、前記ロッドの一端部側が、前記コアの背面側に着脱自在に取り付けられた軸受カバーに装着された軸受を介して摺動自在に支持されていることを特徴とする巻上機。 - エレベータの駆動源である巻上電動機により回転駆動される回転体と、前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体への押圧時に前記回転体に制動力を付与する制動部材と、前記制動部材に連結されたロッドと、前記ロッドを介して前記制動部材の駆動を行う電磁マグネット装置とを備えたブレーキ装置を、強制的に制動状態から制動解除状態に切り換えるブレーキ装置の強制解除方法において、
前記ロッドの一端部を、前記電磁マグネット装置のコアを貫通して前記コアの背面側に突出させ、前記コアの背面側に突出された前記ロッドの一端部に強制解除用段部を形成すると共に、
前記強制解除用段部に係合可能な係合部と、前記係合部に対して傾斜する操作部と、を有する強制解除用レバー部材を用意し、
前記強制解除用段部に前記強制解除用レバー部材の前記係合部を係合した後、前記コアの背面に押し付けられた前記係合部の端部を支点として前記操作部を押圧操作し、前記ロッドを前記コアから引き出すことを特徴とするブレーキ装置の強制解除方法。
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