JP2007195342A - ブレーキ付きモータおよびそのモータを用いたエレベータ駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】多段式ブレーキ構造のブレーキ付きモータにおいて、コストのかかる機械的な変更を要することなく、簡単な手段で、電磁ブレーキ機構のコイルに電流を流す際のモータの内部や周辺への漏れ磁束を的確に低減してモータの信頼性を高める。
【解決手段】回転軸4の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構8a,8bを備え、各電磁ブレーキ機構8a,8bは、回転軸4と一体に回転する円板体14a,14bと、これら円板体14a,14bに対して接離する可動部材13a,13bと、コイル11a,11bを有し、このコイル11a,11bへの通電で電磁力を発生して可動部材13a,13bを移動させる電磁石12a,12bとを備えてなり、各電磁石12a,12bのコイル11a,11bには、その電磁石12a,12bごとで互いに逆向きとなる電流を流して電磁石12a,12bを駆動するブレーキ付きモータとした。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸4の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構8a,8bを備え、各電磁ブレーキ機構8a,8bは、回転軸4と一体に回転する円板体14a,14bと、これら円板体14a,14bに対して接離する可動部材13a,13bと、コイル11a,11bを有し、このコイル11a,11bへの通電で電磁力を発生して可動部材13a,13bを移動させる電磁石12a,12bとを備えてなり、各電磁石12a,12bのコイル11a,11bには、その電磁石12a,12bごとで互いに逆向きとなる電流を流して電磁石12a,12bを駆動するブレーキ付きモータとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸に制動をかける電磁ブレーキ機構を備えるブレーキ付きモータおよびそのモータを用いたエレベータ駆動システムに関する。
この種のブレーキ付きモータにおいては、その回転軸の一端側の端部に電磁ブレーキ機構が設けられている。この電磁ブレーキ機構は、モータの回転軸を周回するように配置された電磁石およびこの電磁石で制御される可動部材を備えている。電磁ブレーキ機構を駆動する際には電磁石のコイルが励磁される。このコイルの励磁により磁束が発生するが、この磁束が漏れて、回転軸に連結されたエンコーダや、回転軸を支持した軸受などの磁性材料からなる部品に悪影響が及ぶことがある。これについてさらに詳しく説明する。
図9には、従来のブレーキ付きモータ1の構造を示してある。このモータ1は、筒状のケース2を有し、このケース2の内部中心軸線上に軸受3を介して回転軸4が回転自在に支持されている。回転軸4は鉄などの磁性材料で形成されている。ケース2の内周部にはステータ7が取り付けられ、このステータ7の突極にそれぞれ駆動コイル6が巻回されている。回転軸4の外周部には、円筒状のロータ5が嵌着固定され、このロータ5の外周面とステータ7の内周面とが僅かな隙間をあけて互いに対向し、前記駆動コイル6への通電に応じてロータ5が回転軸4と一体に回転する。
ケース2の一端側の端部には、回転軸4を囲むように電磁ブレーキ機構8が設けられ、さらにこの電磁ブレーキ機構8の端面側に磁気式のエンコーダ9が配置されている。電磁ブレーキ機構8は、電磁石12と、この電磁石12に対向して設けられた可動部材13と、前記回転軸4に取り付けられた制動部材としての円板体14とを備えてなる。
電磁石12は磁性材料で形成された環状のヨーク10と、このヨーク10の一方の端面側に前記回転軸4の周方向に沿って周回するように装着されたコイル11とで構成されている。可動部材13は磁性材料により環状に形成され、ヨーク10の一方の端面と対向するように配置され、かつ複数のガイドシャフト18を介して回転軸4の軸方向に移動可能に支持されている。
回転軸4に取り付けられた円板体14は、その基部を除き、前記可動部材13とケース2の端面との間の隙間内に介入されている。可動部材13はガイドシャフト18に設けられたばね15によりヨーク10の反対側に弾性的に付勢されている。そして、コイル11が通電され、電磁石12に電磁力が発生しているときには、その電磁力により可動部材13がばね15に抗して吸引される。この状態からコイル11の通電が切られ、電磁力が消失すると、可動部材13がばね15の付勢力でヨーク10の反対側に移動してブレーキシュー19を介して前記円板体14に圧接し、この圧接による摩擦力で回転軸4に対して制動がかけられる。そして、コイル11が再び通電され、電磁石12に電磁力が発生したときに、その電磁力により可動部材13がばね15に抗して吸引され、回転軸4に対する制動が解除される。
エンコーダ9は軸受16を介して回転軸4に連結され、その回転軸4の回転時の回転角を検出する。このエンコーダ9はカバー17で覆われている。
エンコーダ9は軸受16を介して回転軸4に連結され、その回転軸4の回転時の回転角を検出する。このエンコーダ9はカバー17で覆われている。
このように、ブレーキ付きモータ1においては、回転軸4に制動をかけるときに、電磁石12のコイル11に電流を流してヨーク10を磁化し、可動部材13を吸引する。コイル11に電流が流れたときには、ヨーク10と共に、磁性材料からなる回転軸4も同時に磁化され、回転軸4が電磁石となって内部に磁束が形成される。回転軸4が磁化されると、回転軸4と接触している軸受3、回転軸4の端部に設けられたエンコーダ9、エンコーダ9と回転軸4との間の軸受16、回転軸4の近傍の他の磁性材料からなる部材を磁束が通過する。図9には電磁ブレーキ機構8を通る磁束および回転軸4を通る磁束を破線で示してある。
ところが、磁気式のエンコーダ9の部分に漏れ磁束が通ると、その検出精度に悪影響が及び、また回転軸4の軸受3やエンコーダ9の軸受16に磁束が通ると、磁性材料からなるその軸受3,16の外輪、内輪、ボール、保持器などがそれぞれ磁気的に吸引し合い、回転抵抗となる恐れがある。これらの問題が生じると、回転角の検出不良などでモータ1の運転に支障が生じるばかりでなく、軸受3,16や回転軸4が破損する恐れもある。また、場合によっては、ロータ5に悪影響が及び、トルクの脈動が発生する恐れもある。
ところで、この種のブレーキ付きモータとして、ブレーキトルクを増大し、また安全性の観点から図10に示すように、電磁ブレーキ機構を回転軸4の軸方向に2つ並べて設けた多段式ブレーキ構造のものもある。諸外国においては、エレベータの巻上機に使用するブレーキ付きモータとしてはこのような多段式ブレーキ構造のものを使用することが義務付けられている場合がある。
このような多段式ブレーキ構造の場合には、各電磁ブレーキ機構8a,8bのコイル11a,11bに電流を流したときに、回転軸4の磁化はさらに強くなる。このときの磁束の流れを図10に破線で示してある。したがって、この場合には、回転軸4に付設されているエンコーダ9や回転軸4を支持している軸受3などへの悪影響がより大きくなる。
以上のような回転軸の磁化による問題を解決する手段として、特開平5−111213号(特許文献1)、実開平3−70060号(特許文献2)、特開昭59−70165号(特許文献3)では、エンコーダの近傍の回転軸の一部などを非磁性材料とすることで回転軸の磁化の影響を緩和する対策が提案されている。また、実開平6−74066号(文献4)では電磁ブレーキのコイルを2分割し、その内側と外側のコイルに流す電流の向きを逆にすることで電磁ブレーキの内側の回転軸の磁化を低減させ、エンコーダや軸受への影響を小さくする対策が提案されている。
特開平5−111213号公報
実開平3−70060号公報
特開昭59−70165号公報
実開平6−74066号公報
しかしながら、エンコーダの近傍の回転軸の一部などを非磁性材料とする手段を採用するとなると、その回転軸などの構造が複雑となり、また部品点数も増え、コストが高くなる。さらに、回転軸の一部を非磁性材料とする場合でも、電磁ブレーキ機構が回転軸の軸方向に複数並んで配置される多段式ブレーキ構造の場合では、回転軸が磁化されると、ブレーキ機構が1つの場合に比べて大きな磁束が回転軸に形成されるため、エンコーダの近傍の部材を非磁性材料としても、エンコーダの周辺への漏れ磁束が大きくなり、十分な磁化低減効果が得られない。
一方、コイルを2分割する手段では、電磁ブレーキのヨークおよびコイルの構造が複雑となり、また部品点数も増大する。そして多段式ブレーキ構造の場合には、さらに構造が複雑化してしまう。
本発明はこのような点に着目してなされたもので、多段式ブレーキ構造のブレーキ付きモータにおいて、コストのかかる機械的な変更を要することなく、簡単な手段で、電磁ブレーキ機構のコイルに電流を流す際のモータの内部や周辺への漏れ磁束を的確に低減してモータの信頼性を高めることを目的とし、またそのモータをエレベータの巻上機として用いることにより、エレベータを円滑に駆動して乗り心地を高めることを目的とする。
請求項1の発明は、回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構とを備え、前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、前記各電磁石のコイルには、その電磁石ごとで互いに逆向きとなる電流を流してなることを特徴としている。
請求項2の発明は、回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構と、これら電磁ブレーキ機構を駆動する電源回路とを備え、前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、前記電源回路は、前記各電磁石のコイルに、その電磁石ごとで互いに逆向きとなる電流を流す制御手段を有することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記2つの電磁ブレーキ機構が、前記回転軸の軸方向に並んで配置されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記各電磁石のコイルに互いに逆向きに電流を流す際に、その双方の電流の絶対値に差を設けてあることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円板体であることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円筒体であることを特徴としている。
請求項7の発明は、回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた複数の電磁ブレーキ機構とを備え、前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、前記複数の電磁石のコイルには、その複数のコイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で互いに流れの向きが逆方向となる電流を流してなることを特徴としている。
請求項8の発明は、回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた複数の電磁ブレーキ機構と、これら電磁ブレーキ機構を駆動する電源回路とを備え、前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、前記電源回路は、前記複数の電磁石のコイルに、その複数のコイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で互いに流れの向きが逆方向となる電流を流す制御手段を有することを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記複数の電磁ブレーキ機構が、前記回転軸の軸方向に並んで配置されていることを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記複数の電磁石のコイルのうち、同じ方向に電流が流れるコイルと、異なる方向に流れるコイルとの数が同数もしくは差が1つであることを特徴としている。
請求項11の発明は、請求項9に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記複数の電磁石のコイルに流す電流の方向が、それぞれ互いに隣り合って配置された電磁石のコイルごとで異なっていることを特徴としている。
請求項12の発明は、請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記各電磁石のコイルに電流を流す際に、異なる向きに流れる電流間の絶対値に差を設けてあることを特徴としている。
請求項13の発明は、請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円板体であることを特徴としている。
請求項14の発明は、請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円筒体であることを特徴としている。
請求項15の発明は、請求項1ないし14のいずれかに記載のブレーキ付きモータを、エレベータの乗りかごを駆動する巻上機として用いてエレベータの駆動システムとしてあることを特徴としている。
多段式ブレーキ構造のブレーキ付きモータにおいて、コストのかかる機械的な変更を要することなく、簡単な手段で、電磁ブレーキ機構のコイルに電流を流す際のモータの内部や周辺への漏れ磁束を的確に低減してモータの信頼性を高めることができる。またそのモータをエレベータの巻上機として用いることにより、エレベータを円滑に駆動して乗り心地の良いエレベータを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1および図2には第1の実施形態に係るブレーキ付きモータ1の構造を示してある。このモータ1においては、回転軸4の一端側の端部の外周部に第1および第2の2つの電磁ブレーキ機構8a,8bが回転軸4の軸方向に沿って並列するように設けられている。各電磁ブレーキ機構8a,8bは、それぞれヨーク10a,10bにコイル11a,11bを装着してなる電磁石12a,12bと、その電磁石12a,12bの端面に対向して配置され、ガイドシャフト18に沿って回転軸4の軸方向に移動することが可能な可動部材13a,13bと、前記可動部材13a,13bを電磁石12a,12bの反対側の方向に弾性的に付勢したばね部材15a,15bとを備えている。コイル11a,11bは回転軸4の周方向に沿って周回するようにヨーク10a,10bに装着されている。
回転軸4には、各電磁石12a,12bに対応して配置するように、第1および第2の2つの制動部材としての円板体14a,14bが取り付けられている。これら円板体14a,14bは回転軸4と一体に回転する。前記可動部材13a,13bはばね部材15a,15bの付勢力でブレーキシュー19a,19bを介して前記円板体14a,14bに圧接し、その摩擦力により回転軸4に制動がかかり、その回転が拘束される。
回転軸4に対する制動を解除するときには、電磁石12a,12bのコイル11a,11bに電流を流し、電磁石12a,12bに電磁力を発生させ、その電磁力で可動部材13a,13bをばね部材15a,15bに抗して吸引し、円板体14a,14bから引き離すことにより解除する。また、コイル11a,11bへの通電を切ることによりに、電磁石12a,12bの電磁力を消失させ、可動部材13a,13bをばね部材15a,15bの付勢力で電磁石12a,12bの反対側に移動させて円板体14a,14bに圧接させて回転軸4に制動をかける。
通常、このような2つの電磁ブレーキ機構8a,8bを有するブレーキ付きモータ1においては、それぞれの電磁ブレーキ機構8a,8bのコイル11a,11bに同等の電流を同方向に流して励磁している。
しかし、それぞれのコイル11a,11bに同方向の電流を流して励磁すると、コイル11a,11bの内側を貫通している回転軸4がそれぞれのコイル11a,11bの内側の部分で磁化されて電磁石となってしまい、かつその電磁石が直列に結合されたかたちとなるため、回転軸4の全体では非常に強い電磁石が形成されてしまう。
そこで、本実施形態のブレーキ付きモータ1では、第1および第2の2つのコイル11a,11bに対して互いに異なる逆方向の電流を流して励磁する構成としてある。例えば、第1のコイル11aに対しては、図1において紙面上向きの方向(+z方向)に電流を流し、第2のコイル11bに対しては、それとは逆向きとなる紙面下向きの方向(−z方向)に電流を流す。すなわち、図2に示すように、第1のコイル11aには、回転軸4の端面側から見て時計回りとなる方向に、第2のコイル11bには反時計回りとなる方向にそれぞれ電流を流す。
このように、双方のコイル11a,11bに対して互いに逆方向となる向きの電流を流すと、それぞれのコイル11a,11bの内側を貫通している回転軸4には第1のコイル11aに対応する部分と、第2のコイル11bに対応する部分との2箇所において互いに逆向きの磁極で磁化される。そして逆向きに磁化された回転軸4がその軸方向に一体となっているから、磁化が互いに打ち消し合うことになり、回転軸4の全体の磁化が大幅に低減する。コイル11a,11bに電流を流した際の磁束の向きを図1に破線で示してある。
コイル11a,11bに互いに逆向きの電流を流すためには、例えば図3に示すような電源回路を用いることが可能である。この電源回路は、電源40にスイッチ41を介して第1および第2のコイル11a,11bが並列に接続されている。そして第1のコイル11aに対して第1のサイリスタ42aが直列に接続され、第2のコイル11bに対して第2のサイリスタ42bが直列に接続されている。第1のサイリスタ42aはそのアノードが電源40の一方側の端子に接続され、カソードが第1のコイル11aに接続されている。また、第2のサイリスタ42bはそのアノードが電源40の他方側の端子に接続され、カソードが第2のコイル11aに接続されている。
このような電源回路によれば、スイッチ41を投入すると、電源40から第1のコイル11aに流れる電流の向きが第1のサイリスタ42aにより一方向に規制され、第2のコイル11bに流れる電流の向きが第2のサイリスタ42bにより他方向に規制され、第1のコイル11aに流れる電流の向きと第2のコイル11bに流れる電流の向きとを互いに逆方向とすることができる。
このように本実施形態のブレーキ付きモータ1においては、回転軸4に対する磁化を大幅に低減でき、したがってその漏れ磁束に起因するエンコーダ9への影響や、回転軸4を支持した軸受3、エンコーダ9と回転軸4とを連結した軸受16などの回転軸4の近傍の磁性材料部材への影響を大幅に低減することができる。さらに、電磁ブレーキ機構8a,8bから回転軸4を通してロータ5側に及ぶ影響も小さくなり、電磁ブレーキ機構8a,8bから漏れた磁束に起因する回転軸4のトルク脈動などの問題も解消でき、モータを支障なく円滑に運転することができる。
また、本実施形態のブレーキ付きモータ1は、通常の多段式ブレーキ構造のモータと機械的な構成は同じで、電磁石12a,12bのコイル11a,11bに通電する電源回路を変更するのみで対応が可能であるため、部品点数の増加や構成の複雑化という問題がなく、既存のモータに対しても容易に適用することができる。
なお、本実施形態では、回転軸4の端面側から見て、第1の電磁石12aのコイル11aには時計回りの方向に、第2の電磁石12bのコイル11bには反時計回りの方向にそれぞれ電流を流すようにしたが、その2つのコイル11a,11bに流れる電流の向きが互いに逆方向とななれば、その向きはいずれであっても差し支えない。
次に、図4を参照して第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るブレーキ付きモータは、図1および図2に示した第1の実施形態のモータと同じ構造となっている。そして第1の実施形態の場合と同様に、電磁石12a,12bのコイル11a,11bに互いに逆向きとなる電流を流すが、この際、そのコイル11a,11bに流す電流の大きさが異なるように制御する。すなわち、磁化による問題が発生する箇所における磁束密度が低減するように、コイル11a,11bに流れる電流の絶対値に差をつける。
例えば、エンコーダ9の周辺において、コイル11aによる磁界のベクトルが発生して、エンコーダ9の周囲への漏れ磁束が大きくなっている場合には、第1のコイル11aに流す電流量を減少させるか第2のコイル11bに流す電流量を増加させ、もしくはそれぞれのコイル11a,11bの電流量を増減させて電流量に差をつける。これにより、エンコーダ9の周辺に漏れる磁束密度を小さくすることが可能となる。
この場合の電源回路の一例を図4に示してある。この電源回路は、第1の実施形態の場合の電源回路と同様に、電源40にスイッチ41を介して第1および第2のコイル11a,11bが並列に接続されている。そして第1のコイル11aに対して第1のサイリスタ42aが直列に接続され、第2のコイル11bに対して第2のサイリスタ42bが直列に接続されている。この場合のサイリスタ42a,42bは3端子サイリスタであり、第1のサイリスタ42aのゲートには第1のサイリスタ制御回路43aが接続され、第2のサイリスタ42bのゲートには第2のサイリスタ制御回路43bが接続されている。
このような電源回路によれば、各サイリスタ制御回路43a,43bにより各サイリスタ42a,43bを制御することにより各コイル11a,11bに流れる電流量に差が生じるように調整することができる。
このような第2の実施形態においては、コイル11a,11bに流す電流量に差をつけることにより、第1の実施形態の場合よりもさらに漏れ磁束を小さくして磁気による各部への影響をより低減することができる。
図5には第3の実施形態に係るブレーキ付きモータ1の構造を示してある。この実施形態においては、回転軸4の一端側の端部の外周部に第1および第2の2つの電磁ブレーキ機構20a,20bが回転軸4の軸方向に沿って並ぶように設けられている。
これら電磁ブレーキ機構20a,20bは、コイル25a,25bを有する電磁石24a,24bと、これら電磁石24a,24bの外周面側に配置された円弧状の可動部材23a,23bとを備え、可動部材23a,23bは電磁石24a,24bに対して接離する回転軸4の径方向に移動可能であるとともに、ばね部材22a,22bにより電磁石24a,24bから離間する方向に弾性的に付勢されている。なお、円弧状の可動部材23a,23bは、電磁石24a,24bの外周側にその電磁石24a,24bを隔てて回転軸4に対して対称的に配置するように複数個ずつ設けられている。
回転軸4には、各電磁石24a,24bに対応するように、それぞれ制動部材としての円筒体21a,21bが回転軸4と同心的に取り付けられている。前記電磁石24a,24bおよび可動部材23a,23bは、前記円筒体21a,21bの内側に配置され、前記可動部材23a,23bが前記円筒体21a,21bの内周面に対向するように支持されている。
円筒体21a,21bは回転軸4と一体に回転する。可動部材23a,23bはばね部材22a,22bの付勢力でブレーキシュー19a,19bを介して円筒体21a,21bの内周面に圧接し、その摩擦力で回転軸4に制動がかかる。
回転軸4に対する制動を解除するときには、電磁石24a,24bのコイル25a,25bに電流を流し、電磁石24a,24bに電磁力を発生させ、その電磁力で可動部材23a,23bをばね部材22a,22bに抗して吸引し、円筒体21a,21bから引き離す。これにより回転軸4の制動を解除することができる。また、コイル25a,25bへの通電を切ることによりに、電磁石24a,24bの電磁力を消失させ、可動部材23a,23bをばね部材22a,22bの付勢力で電磁石24a,24bから離間する方向に移動させて円筒体21a,21bに圧接させることにより回転軸4に制動をかけることができる。
このブレーキ付きモータ1においても、電磁ブレーキ機構20a,20bが回転軸4の軸方向に並んで配置されているため、それぞれのコイル25a,25bに同方向の電流を流すと、回転軸4が強く磁化されてしまう。したがって本実施形態においても、各コイル25a,25bに対して互いに逆方向となる電流を流す。これにより第1の実施形態の場合と同様の効果が得られ、漏れ磁束に起因する影響を低減させることができる。
また、第2の実施形態の場合と同様に、コイル25a,25bに互いに逆方向となる電流を流すとともに、その電流の大きさが異なるように制御することにより、漏れ磁束の大きさをさらに小さくすることが可能となる。
前記各実施形態では、電磁ブレーキ機構の数が2つである場合について説明したが、電磁ブレーキ機構の数は3つ以上の複数であってもよい。
図6には、3つの電磁ブレーキ機構8a,8b,8cを備える第4の実施形態のブレーキ付きモータ1を、図7には、4つの電磁ブレーキ機構8a,8b,8c,8dを備える第5の実施形態のブレーキ付きモータ1をそれぞれ示してある。なお、いずれの電磁ブレーキ機構8a,8b,8c,8dも第1の実施形態の場合と同様のディスクブレーキ構造で、回転軸4の軸方向に沿って並ぶように配置されている。
図6には、3つの電磁ブレーキ機構8a,8b,8cを備える第4の実施形態のブレーキ付きモータ1を、図7には、4つの電磁ブレーキ機構8a,8b,8c,8dを備える第5の実施形態のブレーキ付きモータ1をそれぞれ示してある。なお、いずれの電磁ブレーキ機構8a,8b,8c,8dも第1の実施形態の場合と同様のディスクブレーキ構造で、回転軸4の軸方向に沿って並ぶように配置されている。
これらのモータ1においては、コイル11a,11b,11c,11dに流す電流の向きを、その隣り合うコイル同士で互いに逆向きとなるように制御する。すなわち、図6のモータ1の場合には、3つのコイル11a,11b,11cのうちの中間のコイル11bに流れる電流の向きが、その両側の2つコイル11a,11cに流れる電流の向きとは逆方向となるようにする。また、図7のモータ1の場合には、回転軸4の端部から数えて1つ目と3つ目のコイル11a,11cに流れる電流の向きが、2つ目と4つ目のコイル11b,11dに流れる電流の向きとは逆方向となるようにする。
このように、コイル11a,11b,11c,11dごとで電流の流れる向きが逆向きになると、すべてが同じ向きである場合に比較して、回転軸4の全体の磁化を大幅に低減でき、回転軸4の磁化に起因する漏れ磁束によるモータ1の各部への影響を小さくすることができる。
また、コイルの数が偶数のときには、電流が一方向に流れるコイルの数と、電流が逆方向に流れるコイルの数とが同数となり、コイルの数が奇数のときには、電流が一方向に流れるコイルの数と、電流が逆方向に流れるコイルの数との差が1つとなることから、回転軸4の内部の各方向の磁界の大きさがほぼ同等となる。したがって、回転軸4の全体の磁化を効果的に弱めることができる。さらにコイル11a,11b,11c,11dに流す電流の向きを隣り合うコイルどうしで交互に逆向きとすることにより、回転軸4の磁化状態が比較的均一に相殺され、モータ1の内部や周辺への漏れ磁束の影響を的確に緩和することができる。
また、第2の実施形態の場合のように、各コイル11a,11b,11c,11dに流す電流の大きさをそれぞれ変えるようにしてもよく、この場合には漏れ磁束をより小さくすることができる。
なお、コイルの数が3つ以上の複数の場合、その複数のコイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で電流の流れの向きが逆方向となるようにすればよく、必ずしも交互に電流の流れの向きが変わるようにする必要はない。
図6および図7に示す第4および第5の実施形態のブレーキ付きモータ1では、制動部材として円板体14a〜14dを用いるディスクブレーキ構造としたが、第3の実施形態の場合のように円筒状の制動部材を用いるドラムブレーキ構造とすることも可能である。
また、本発明において、回転軸4に対して設ける電磁ブレーキ機構の数は2つ以上の複数であれば、その数は限定されず、任意の数だけ設けることが可能である。
そして、電磁ブレーキ機構の数が3つ以上の複数の場合、その複数の電磁ブレーキ機構の各コイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で電流の流れの向きが逆方向となるようにすればよく、必ずしも隣り合う電磁ブレーキのコイルに対して交互に電流の流れの向きを変えるようにする必要はない。
そして、電磁ブレーキ機構の数が3つ以上の複数の場合、その複数の電磁ブレーキ機構の各コイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で電流の流れの向きが逆方向となるようにすればよく、必ずしも隣り合う電磁ブレーキのコイルに対して交互に電流の流れの向きを変えるようにする必要はない。
以上のような本発明のブレーキ付きモータ1は、例えばエレベータの巻上機として用いることが可能である。図8には本発明のブレーキ付きモータ1をエレベータの巻上機31として用いた例を示してある。
すなわち、本発明のブレーキ付きモータ1の回転軸4にシーブ30を取り付けて巻上機31とし、この巻上機31を昇降路32の上部の例えば機械室に設置する。そしてシーブ30にロープ33を巻き掛け、このロープ33を介して昇降路32内に乗りかご34と釣合い重り35を吊下げ、モータ1の駆動によりシーブ30が回転させ、乗りかご34を昇降路32内で昇降させる。そしてモータ1の電磁ブレーキ機構の動作で、乗りかご34の昇降動作の停止と開始を制御する。
モータ1の回転軸4には磁化低減対策が施され、エンコーダや軸受、ロータへの漏れ磁束の影響が小さく抑えられており、このためエレベータの巻上機31として用いるときに、故障が起きにくく、また乗りかご34を滑らかに駆動でき、高い信頼性とより良い乗り心地を備えるエレベータとすることができる。
1…ブレーキ付きモータ
3…軸受
4…回転軸
5…ロータ
7…ステータ
8a.8b…電磁ブレーキ機構
9…エンコーダ
11a〜11d…コイル
12a.12b…電磁石
13a.13b…可動部材
14a〜14d…円板体
15a.15b…ばね部材
16…軸受
18…ガイドシャフト
19a.19b…ブレーキシュー
20a.20b…電磁ブレーキ機構
21a.21b…円筒体
22a.22b…ばね部材
23a.23b…可動部材
24a.24b…電磁石
25a.25b…コイル
30…シーブ
31…巻上機
32…昇降路
33…ロープ
40…電源
3…軸受
4…回転軸
5…ロータ
7…ステータ
8a.8b…電磁ブレーキ機構
9…エンコーダ
11a〜11d…コイル
12a.12b…電磁石
13a.13b…可動部材
14a〜14d…円板体
15a.15b…ばね部材
16…軸受
18…ガイドシャフト
19a.19b…ブレーキシュー
20a.20b…電磁ブレーキ機構
21a.21b…円筒体
22a.22b…ばね部材
23a.23b…可動部材
24a.24b…電磁石
25a.25b…コイル
30…シーブ
31…巻上機
32…昇降路
33…ロープ
40…電源
Claims (15)
- 回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構とを備え、
前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、
前記各電磁石のコイルには、その電磁石ごとで互いに逆向きとなる電流を流してなることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた2つの電磁ブレーキ機構と、これら電磁ブレーキ機構を駆動する電源回路とを備え、
前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、
前記電源回路は、前記各電磁石のコイルに、その電磁石ごとで互いに逆向きとなる電流を流す制御手段を有することを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記2つの電磁ブレーキ機構は、前記回転軸の軸方向に並んで配置されていることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記各電磁石のコイルに互いに逆向きに電流を流す際に、その双方の電流の絶対値に差を設けてあることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円板体であることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項1または2に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円筒体であることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた複数の電磁ブレーキ機構とを備え、
前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、
前記複数の電磁石のコイルには、その複数のコイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で互いに流れの向きが逆方向となる電流を流してなることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 回転軸と、この回転軸の外周部に設けられた複数の電磁ブレーキ機構と、これら電磁ブレーキ機構を駆動する電源回路とを備え、
前記各電磁ブレーキ機構は、それぞれ前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する制動部材と、この制動部材に対して接離する方向に移動が可能な可動部材と、前記回転軸の周方向に沿って周回するコイルを有し、このコイルへの通電で電磁力を発生して前記可動部材を移動させる電磁石とを備えてなり、
前記電源回路は、前記複数の電磁石のコイルに、その複数のコイルのうちの少なくとも1つ以上のコイルと残りのコイルとの間で互いに流れの向きが逆方向となる電流を流す制御手段を有することを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記複数の電磁ブレーキ機構は、前記回転軸の軸方向に並んで配置されていることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記複数の電磁石のコイルのうち、同じ方向に電流が流れるコイルと、異なる方向に流れるコイルとの数が同数もしくは差が1つであることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項9に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記複数の電磁石のコイルに流す電流の方向が、それぞれ互いに隣り合って配置された電磁石のコイルごとで異なっていることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記各電磁石のコイルに電流を流す際に、異なる向きに流れる電流間の絶対値に差を設けてあることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円板体であることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項7または8に記載のブレーキ付きモータにおいて、
前記回転軸に設けられて該回転軸と一体に回転する各制動部材が円筒体であることを特徴とするブレーキ付きモータ。 - 請求項1ないし14のいずれかに記載のブレーキ付きモータが、エレベータの乗りかごを駆動する巻上機として用いられていることを特徴とするエレベータ駆動システム。
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