JP2588824Y2 - ブレーキ付モータ - Google Patents

ブレーキ付モータ

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JP2588824Y2
JP2588824Y2 JP1993017851U JP1785193U JP2588824Y2 JP 2588824 Y2 JP2588824 Y2 JP 2588824Y2 JP 1993017851 U JP1993017851 U JP 1993017851U JP 1785193 U JP1785193 U JP 1785193U JP 2588824 Y2 JP2588824 Y2 JP 2588824Y2
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brake
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brake disk
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登 大槻
浩史 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブレーキ付モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】非駆動時にロータが負荷と共に妄りに回
転することのないように、非駆動時はロータにブレーキ
を掛けるようにしたブレーキ付モータが知られている。
図4乃至図5は従来のブレーキ付モータの一例を示すも
のである。
【0003】図4、図5において、モータ本体1の一端
側にはブレーキ部2が設けられている。このブレーキ部
2は、モータ本体1の一端側に固定されたカップ状のケ
ース3と、このケース3の内部にねじ11で固定された
円柱状のヨーク9と、このヨーク9内に巻回された環状
のコイル10と、ヨーク9の開放端側に軸線方向に移動
可能に設けられたアーマチュアと称される磁性板12
と、このアーマチュア12から一定間隔をおいて螺子1
8によりヨーク9と実質一体に設けられた固定プレート
8と、アーマチュア12と固定プレート8との間に介在
させられた非磁性体のブレーキディスク7とを有してな
る。モータ本体1内には回転軸4と一体のロータ5が適
宜の軸受により回転自在に設けられている。回転軸4は
上記ブレーキ部2の各構成部品の中心孔を貫いている。
【0004】上記回転軸4は、図5に示されるように、
ロータ5の近傍においてキー溝14を有している。回転
軸4のキー溝14形成部にはハブ6が嵌められ、回転軸
4のキー溝14とハブ6のキー溝17とに股がってキー
16が嵌合されることにより、ハブ6が回転軸4と一体
回転可能に設けられている。キー16の側方には図示さ
れないカラーを圧入または螺子止めなどの手段で固着す
ることにより、回転軸4に対するハブ6のスラスト方向
のずれを防止している。ハブ6は、図5に示されるよう
に、外形がほぼ矩形状になっており、中心孔の形状がハ
ブ6の矩形状の外形とほぼ同形に形成されたブレーキデ
ィスク7の上記中心孔に、ハブ6が嵌合されている。従
って、ロータ5及び回転軸4と共にハブ6及びブレーキ
ディスク7が一体回転することが可能で、またブレーキ
ディスク7はハブ6に対してスラスト方向に移動し得る
ようになっている。前記アーマチュア12は、適宜設け
られる付勢手段たるバネ13より、固定プレート8の方
に向かって付勢されており、この付勢力によりブレーキ
ディスク7が固定プレート8に押し付けられるようにな
っている。なお、上記回転軸4及びロータ5には、その
他にも図示はされていないが、ロータマグネットや磁気
式エンコーダ等が付設されており、従ってこれら回転軸
4及びロータ5は磁性体により構成されている。
【0005】ここで、モータの非駆動時はブレーキ部2
のコイル10にも通電されず、従って、ブレーキディス
ク7はバネ13の付勢力で固定プレート8に押し付けら
れている。この押し付け力によってブレーキディスク7
と固定プレート8との間に摩擦力が発生し、この摩擦力
がブレーキ力となって、ブレーキディスク7及びこれと
回転方向に関して実質一体の回転軸4が、回転不能に拘
束される。
【0006】モータを回転駆動する時は、上記コイル1
0に通電すると共に、図示されないモータの駆動コイル
に通電する。コイル10に通電すると、同コイル10に
は、図6(a)または(b)に示されるように、時計方
向または反時計方向に電流が流れ、コイル10が励磁さ
れてアーマチュア12をバネ13の付勢力に抗して吸引
し、アーマチュア12、ブレーキディスク7、固定プレ
ート8相互間に僅かな隙間を形成し、上記ブレーキ力を
開放してブレーキディスク7を回転可能な状態にする。
これと同時に、モータの駆動コイルへの通電によりロー
タ5が回転付勢され、回転軸4が回転駆動される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
レーキ付モータにおいては、以下の問題点がある。すな
わち、コイル10通電時には、図7に示されるような磁
界を生じるが、図より明らかなように、回転軸(磁性
体)4内部に達する磁束が多いので、上記ロータマグネ
ットや磁気式エンコーダ等に悪影響を及ぼす畏れがあ
る。ここで、特願平3−296213号等に記載の装置
においては、回転軸4の表面を非磁性体でコーティング
したり、非磁性体のカラーを圧入する等して、上記問題
点に対処しているが、加工が煩雑となるので、高コスト
となるという問題がある。
【0008】そこで本考案は、ブレーキ外部への磁界の
影響の低減が安価になされるブレーキ付モータを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のブレーキ付モー
タは上記目的を達成するために、ロータと一体に回転す
るブレーキディスクと、このブレーキディスクを挟むよ
うにして設けられる固定プレート及び軸方向可動な磁性
板と、この磁性板を前記ブレーキディスク側に付勢する
付勢手段と、前記磁性板を前記付勢手段の付勢力に抗し
て電磁吸引する環状のコイルと、このコイルを固定する
ヨークと、を備えてなるブレーキ付モータにおいて、前
記コイルを、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイ
ルとして、これら内外2重コイルを略円柱状のヨークに
固定してなり、上記略円柱状のヨークには、前記内外2
重コイルのそれぞれを半径方向に離して収容する内外2
重の凹部を設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】このような手段におけるブレーキ付モータによ
れば、回転軸に非磁性体を設けることなく、回転軸内部
に達する磁束の減少がなされる。またそのとき、内外2
重コイルのそれぞれは、略円柱状のヨークに設けられた
内外2重の凹部内に保護されるように収容されているた
め、製造工程での損傷を受けることなく長期にわたって
安定した固定状態に保持される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例を示すブレーキ付モータ
の要部の横断面図を示しており、従来技術で説明したの
と同一なものに対しては同一符号を付し、ここでの説明
は省略する。この実施例のブレーキ付モータが従来技術
のそれと違う点は、ヨーク9に固定されるコイルを、電
流が互いに逆方向に流れる内外2重コイル20a,20
bとした点である。上記ヨーク9は、ケース(図4中の
符号3参照)内に装着されるように略円柱状をなしてお
り、この略円柱状のヨーク9に、前記内外2重コイル2
0a,20bの各々を収容する凹部9a,9bが形成さ
れている。これらの凹部9a,9bは、半径方向に離し
て内外2重となるように配置されており、これら内外2
重の凹部9a,9b内に、前記内外2重コイル20a,
20bの各々が、保護されるようにそれぞれ収容され固
定されている。
【0012】ここで、モータを回転駆動すべく、上記内
外2重コイル20a,20bに通電すると共に図示され
ないモータの駆動コイルに通電すると、内側のコイル2
0aには、図2(a)に示されるように、例えば時計方
向に、外側のコイル20bにはその逆の反時計方向に電
流がそれぞれ流れる。
【0013】すると、ブレーキ部2においては、図3に
示されるような磁界を生じる。この磁界は、図より明ら
かなように、従来技術で説明した図7の磁界に比して、
回転軸4内部に達する磁束が低減されており、従って回
転軸4及びロータ5に付設されるロータマグネットや磁
気式エンコーダ等への磁界の影響を、大幅に低減できる
ようになっている。
【0014】そして、上述の如く、内外2重コイル20
a,20bに通電がなされると、同コイル20a,20
bが励磁されてアーマチュア12がバネ13の付勢力に
抗して吸引され、アーマチュア12、ブレーキディスク
7、固定プレート8相互間に僅かな隙間が形成され、ブ
レーキ力が開放されてブレーキディスク7が回転可能な
状態になる。これと同時に、モータの駆動コイルへの通
電によりロータ5が回転付勢され、回転軸4が回転駆動
される。
【0015】また、モータの非駆動時の動作も上記従来
例と同様である。すなわち、ブレーキ部2のコイル10
にも通電されず、ブレーキディスク7はバネ13の付勢
力で固定プレート8に押し付けられている。この押し付
け力によってブレーキディスク7と固定プレート8との
間に摩擦力が発生し、この摩擦力がブレーキ力となっ
て、ブレーキディスク7及び回転軸4が、回転不能に拘
束される。
【0016】このように、本実施例においては、コイル
を、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイル20
a,20bとしたので、回転軸4内部に達する磁束が少
なくなっており、従ってブレーキ外部への磁界の影響を
大幅に低減することが可能となっている。しかも、従来
のような非磁性体を設けていないので、加工の煩雑さが
なく、従って装置を安価に構成できるようになってい
る。さらに、上記内外2重コイル20a,20bのそれ
ぞれは、略円柱状のヨーク9に設けられた内外2重の凹
部9a,9b内に保護された状態で収容されているた
め、製造工程での損傷を受けることなく長期にわたって
安定した固定状態に保持される。
【0017】以上本考案者によってなされた考案を実施
例に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、内側のコイル20aに流れ
る電流を時計方向、外側のコイル20bに流れる電流を
その逆の反時計方向としているが、図2(b)に示され
るように、内側のコイル20aに流れる電流を反時計方
向、外側のコイル20bに流れる電流をその逆の時計方
向とするように構成することも勿論可能である。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案のブレーキ付モ
ータによれば、コイルを、電流が互いに逆方向に流れる
内外2重コイルとしたので、回転軸内部に達する磁束が
少なくなり、従ってブレーキ外部への磁界の影響を大幅
に低減することが可能となる。しかも、従来のような非
磁性体を設けていないので、加工の煩雑さがなく、従っ
て装置を安価に構成できる。さらに、上記内外2重コイ
ルのそれぞれを、略円柱状のヨークに設けた内外2重の
凹部内に保護状態にて収容・固定し、製造工程での損傷
をなくすとともに長期にわたって安定した固定状態に保
持しているため、ブレーキ付モータの品質・信頼性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブレーキ付モータの要
部の横断面図である。
【図2】図1のコイルに流れる電流の方向を説明するた
めの図である。
【図3】図1の磁界を説明するための図である。
【図4】従来技術を示すブレーキ付モータの横断面図で
ある。
【図5】図4の要部の一部破断斜視図である。
【図6】図4乃至図5中のコイルに流れる電流の方向を
説明するための図である。
【図7】図4乃至図5中の磁界を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
5 ロータ 7 ブレーキディスク 8 固定プレート 9 ヨーク 12 磁性板 13 付勢手段 20a,20b 内外2重コイル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータと一体に回転するブレーキディス
    クと、このブレーキディスクを挟むようにして設けられ
    る固定プレート及び軸方向可動な磁性板と、この磁性板
    を前記ブレーキディスク側に付勢する付勢手段と、前記
    磁性板を前記付勢手段の付勢力に抗して電磁吸引する環
    状のコイルと、このコイルを固定するヨークと、を備え
    てなるブレーキ付モータにおいて、 前記コイルを、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コ
    イルとして、これら内外2重コイルを略円柱状のヨーク
    に固定してなり、 上記略円柱状のヨークには、前記内外2重コイルのそれ
    ぞれを半径方向に離して収容する内外2重の凹部を設け
    ことを特徴とするブレーキ付モータ。
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JPH0674066U JPH0674066U (ja) 1994-10-18
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JP2007195342A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Toshiba Corp ブレーキ付きモータおよびそのモータを用いたエレベータ駆動システム
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JP6704533B1 (ja) * 2018-07-24 2020-06-03 三菱電機株式会社 電磁ブレーキ装置および巻上機

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