JPH0674066U - ブレーキ付モータ - Google Patents
ブレーキ付モータInfo
- Publication number
- JPH0674066U JPH0674066U JP1785193U JP1785193U JPH0674066U JP H0674066 U JPH0674066 U JP H0674066U JP 1785193 U JP1785193 U JP 1785193U JP 1785193 U JP1785193 U JP 1785193U JP H0674066 U JPH0674066 U JP H0674066U
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- rotor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキ外部への磁界の影響を安価に低減す
る。 【構成】 ロータと一体に回転するブレーキディスク7
と、このブレーキディスク7を挟むようにして設けられ
る固定プレート8及び軸方向可動な磁性板12と、この
磁性板12をブレーキディスク側に付勢する付勢手段
と、磁性板12を付勢手段の付勢力に抗して電磁吸引す
る環状のコイルと、このコイルを固定するヨーク9とを
備えてなるブレーキ付モータにおいて、前記コイルを、
電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイル20a,2
0bとしたもの。
る。 【構成】 ロータと一体に回転するブレーキディスク7
と、このブレーキディスク7を挟むようにして設けられ
る固定プレート8及び軸方向可動な磁性板12と、この
磁性板12をブレーキディスク側に付勢する付勢手段
と、磁性板12を付勢手段の付勢力に抗して電磁吸引す
る環状のコイルと、このコイルを固定するヨーク9とを
備えてなるブレーキ付モータにおいて、前記コイルを、
電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイル20a,2
0bとしたもの。
Description
【0001】
本考案は、ブレーキ付モータに関する。
【0002】
非駆動時にロータが負荷と共に妄りに回転することのないように、非駆動時は ロータにブレーキを掛けるようにしたブレーキ付モータが知られている。図4乃 至図5は従来のブレーキ付モータの一例を示すものである。
【0003】 図4、図5において、モータ本体1の一端側にはブレーキ部2が設けられてい る。このブレーキ部2は、モータ本体1の一端側に固定されたカップ状のケース 3と、このケース3の内部にねじ11で固定された円柱状のヨーク9と、このヨ ーク9内に巻回された環状のコイル10と、ヨーク9の開放端側に軸線方向に移 動可能に設けられたアーマチュアと称される磁性板12と、このアーマチュア1 2から一定間隔をおいて螺子18によりヨーク9と実質一体に設けられた固定プ レート8と、アーマチュア12と固定プレート8との間に介在させられた非磁性 体のブレーキディスク7とを有してなる。モータ本体1内には回転軸4と一体の ロータ5が適宜の軸受により回転自在に設けられている。回転軸4は上記ブレー キ部2の各構成部品の中心孔を貫いている。
【0004】 上記回転軸4は、図5に示されるように、ロータ5の近傍においてキー溝14 を有している。回転軸4のキー溝14形成部にはハブ6が嵌められ、回転軸4の キー溝14とハブ6のキー溝17とに股がってキー16が嵌合されることにより 、ハブ6が回転軸4と一体回転可能に設けられている。キー16の側方には図示 されないカラーを圧入または螺子止めなどの手段で固着することにより、回転軸 4に対するハブ6のスラスト方向のずれを防止している。ハブ6は、図5に示さ れるように、外形がほぼ矩形状になっており、中心孔の形状がハブ6の矩形状の 外形とほぼ同形に形成されたブレーキディスク7の上記中心孔に、ハブ6が嵌合 されている。従って、ロータ5及び回転軸4と共にハブ6及びブレーキディスク 7が一体回転することが可能で、またブレーキディスク7はハブ6に対してスラ スト方向に移動し得るようになっている。前記アーマチュア12は、適宜設けら れる付勢手段たるバネ13より、固定プレート8の方に向かって付勢されており 、この付勢力によりブレーキディスク7が固定プレート8に押し付けられるよう になっている。 なお、上記回転軸4及びロータ5には、その他にも図示はされていないが、ロ ータマグネットや磁気式エンコーダ等が付設されており、従ってこれら回転軸4 及びロータ5は磁性体により構成されている。
【0005】 ここで、モータの非駆動時はブレーキ部2のコイル10にも通電されず、従っ て、ブレーキディスク7はバネ13の付勢力で固定プレート8に押し付けられて いる。この押し付け力によってブレーキディスク7と固定プレート8との間に摩 擦力が発生し、この摩擦力がブレーキ力となって、ブレーキディスク7及びこれ と回転方向に関して実質一体の回転軸4が、回転不能に拘束される。
【0006】 モータを回転駆動する時は、上記コイル10に通電すると共に、図示されない モータの駆動コイルに通電する。コイル10に通電すると、同コイル10には、 図6(a)または(b)に示されるように、時計方向または反時計方向に電流が 流れ、コイル10が励磁されてアーマチュア12をバネ13の付勢力に抗して吸 引し、アーマチュア12、ブレーキディスク7、固定プレート8相互間に僅かな 隙間を形成し、上記ブレーキ力を開放してブレーキディスク7を回転可能な状態 にする。これと同時に、モータの駆動コイルへの通電によりロータ5が回転付勢 され、回転軸4が回転駆動される。
【0007】
しかしながら、上記ブレーキ付モータにおいては、以下の問題点がある。 すなわち、コイル10通電時には、図7に示されるような磁界を生じるが、図 より明らかなように、回転軸(磁性体)4内部に達する磁束が多いので、上記ロ ータマグネットや磁気式エンコーダ等に悪影響を及ぼす畏れがある。 ここで、特願平3−296213号等に記載の装置においては、回転軸4の表 面を非磁性体でコーティングしたり、非磁性体のカラーを圧入する等して、上記 問題点に対処しているが、加工が煩雑となるので、高コストとなるという問題が ある。
【0008】 そこで本考案は、ブレーキ外部への磁界の影響の低減が安価になされるブレー キ付モータを提供することを目的とする。
【0009】
本考案のブレーキ付モータは上記目的を達成するために、ロータと一体に回転 するブレーキディスクと、このブレーキディスクを挟むようにして設けられる固 定プレート及び軸方向可動な磁性板と、この磁性板を前記ブレーキディスク側に 付勢する付勢手段と、前記磁性板を前記付勢手段の付勢力に抗して電磁吸引する 環状のコイルと、このコイルを固定するヨークとを備えてなるブレーキ付モータ において、前記コイルを、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイルとしたこ とを特徴としている。
【0010】
このような手段におけるブレーキ付モータによれば、回転軸に非磁性体を設け ることなく、回転軸内部に達する磁束の減少がなされる。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例を示すブレーキ付モータの要部の横断面図を示してお り、従来技術で説明したのと同一なものに対しては同一符号を付し、ここでの説 明は省略する。 この実施例のブレーキ付モータが従来技術のそれと違う点は、ヨーク9に固定 されるコイルを、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コイル20a,20bと した点である。
【0012】 ここで、モータを回転駆動すべく、上記内外2重コイル20a,20bに通電 すると共に図示されないモータの駆動コイルに通電すると、内側のコイル20a には、図2(a)に示されるように、例えば時計方向に、外側のコイル20bに はその逆の反時計方向に電流がそれぞれ流れる。
【0013】 すると、ブレーキ部2においては、図3に示されるような磁界を生じる。 この磁界は、図より明らかなように、従来技術で説明した図7の磁界に比して 、回転軸4内部に達する磁束が低減されており、従って回転軸4及びロータ5に 付設されるロータマグネットや磁気式エンコーダ等への磁界の影響を、大幅に低 減できるようになっている。
【0014】 そして、上述の如く、内外2重コイル20a,20bに通電がなされると、同 コイル20a,20bが励磁されてアーマチュア12がバネ13の付勢力に抗し て吸引され、アーマチュア12、ブレーキディスク7、固定プレート8相互間に 僅かな隙間が形成され、ブレーキ力が開放されてブレーキディスク7が回転可能 な状態になる。これと同時に、モータの駆動コイルへの通電によりロータ5が回 転付勢され、回転軸4が回転駆動される。
【0015】 また、モータの非駆動時の動作も上記従来例と同様である。すなわち、ブレー キ部2のコイル10にも通電されず、ブレーキディスク7はバネ13の付勢力で 固定プレート8に押し付けられている。この押し付け力によってブレーキディス ク7と固定プレート8との間に摩擦力が発生し、この摩擦力がブレーキ力となっ て、ブレーキディスク7及び回転軸4が、回転不能に拘束される。
【0016】 このように、本実施例においては、コイルを、電流が互いに逆方向に流れる内 外2重コイル20a,20bとしたので、回転軸4内部に達する磁束が少なくな っており、従ってブレーキ外部への磁界の影響を大幅に低減することが可能とな っている。 しかも、従来のような非磁性体を設けていないので、加工の煩雑さがなく、従 って装置を安価に構成できるようになっている。
【0017】 以上本考案者によってなされた考案を実施例に基づき具体的に説明したが、本 考案は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々 変形可能であるというのはいうまでもなく、例えば、上記実施例においては、内 側のコイル20aに流れる電流を時計方向、外側のコイル20bに流れる電流を その逆の反時計方向としているが、図2(b)に示されるように、内側のコイル 20aに流れる電流を反時計方向、外側のコイル20bに流れる電流をその逆の 時計方向とするように構成することも勿論可能である。
【0018】
以上述べたように本考案のブレーキ付モータによれば、コイルを、電流が互い に逆方向に流れる内外2重コイルとしたので、回転軸内部に達する磁束が少なく なり、従ってブレーキ外部への磁界の影響を大幅に低減することが可能となる。 しかも、従来のような非磁性体を設けていないので、加工の煩雑さがなく、従 って装置を安価に構成できる。
【図1】本考案の一実施例を示すブレーキ付モータの要
部の横断面図である。
部の横断面図である。
【図2】図1のコイルに流れる電流の方向を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図3】図1の磁界を説明するための図である。
【図4】従来技術を示すブレーキ付モータの横断面図で
ある。
ある。
【図5】図4の要部の一部破断斜視図である。
【図6】図4乃至図5中のコイルに流れる電流の方向を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図7】図4乃至図5中の磁界を説明するための図であ
る。
る。
5 ロータ 7 ブレーキディスク 8 固定プレート 9 ヨーク 12 磁性板 13 付勢手段 20a,20b 内外2重コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 ロータと一体に回転するブレーキディス
クと、このブレーキディスクを挟むようにして設けられ
る固定プレート及び軸方向可動な磁性板と、この磁性板
を前記ブレーキディスク側に付勢する付勢手段と、前記
磁性板を前記付勢手段の付勢力に抗して電磁吸引する環
状のコイルと、このコイルを固定するヨークと、を備え
てなるブレーキ付モータにおいて、 前記コイルを、電流が互いに逆方向に流れる内外2重コ
イルとしたことを特徴とするブレーキ付モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017851U JP2588824Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ブレーキ付モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017851U JP2588824Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ブレーキ付モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674066U true JPH0674066U (ja) | 1994-10-18 |
JP2588824Y2 JP2588824Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=11955170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993017851U Expired - Fee Related JP2588824Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ブレーキ付モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588824Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007083754A1 (ja) * | 2006-01-19 | 2007-07-26 | Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha | ブレーキ付きモータ及びそのモータを用いたエレベータ駆動システム |
JP2011026095A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Panasonic Home Elevator Co Ltd | 電動機の電磁ブレーキ装置及びこれを用いたエレベータの巻上機 |
CN103229255A (zh) * | 2011-11-28 | 2013-07-31 | 三菱电机株式会社 | 交流电磁铁构造 |
WO2020021632A1 (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | 三菱電機株式会社 | 電磁ブレーキ装置および巻上機 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP1993017851U patent/JP2588824Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007083754A1 (ja) * | 2006-01-19 | 2007-07-26 | Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha | ブレーキ付きモータ及びそのモータを用いたエレベータ駆動システム |
JP2011026095A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Panasonic Home Elevator Co Ltd | 電動機の電磁ブレーキ装置及びこれを用いたエレベータの巻上機 |
CN103229255A (zh) * | 2011-11-28 | 2013-07-31 | 三菱电机株式会社 | 交流电磁铁构造 |
WO2020021632A1 (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | 三菱電機株式会社 | 電磁ブレーキ装置および巻上機 |
JP6704533B1 (ja) * | 2018-07-24 | 2020-06-03 | 三菱電機株式会社 | 電磁ブレーキ装置および巻上機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588824Y2 (ja) | 1999-01-20 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |