JPH085386Y2 - 電磁式スプリングクラッチ - Google Patents
電磁式スプリングクラッチInfo
- Publication number
- JPH085386Y2 JPH085386Y2 JP1989099847U JP9984789U JPH085386Y2 JP H085386 Y2 JPH085386 Y2 JP H085386Y2 JP 1989099847 U JP1989099847 U JP 1989099847U JP 9984789 U JP9984789 U JP 9984789U JP H085386 Y2 JPH085386 Y2 JP H085386Y2
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- JP
- Japan
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- wheel
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- movable sleeve
- output wheel
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
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- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
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- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 この考案は電磁式スプリングクラッチに関するもの
で、特に、コイルスプリングの作動に与かる可動スリー
ブの摺動を円滑にし、クラッチの断続を迅速且つ確実に
改良したスプリングクラッチに関するものである。
で、特に、コイルスプリングの作動に与かる可動スリー
ブの摺動を円滑にし、クラッチの断続を迅速且つ確実に
改良したスプリングクラッチに関するものである。
先ず、従来の電磁式スプリングクラッチの一般的な構
造とその問題点を第2図により説明する。
造とその問題点を第2図により説明する。
第2図において、1は出力軸で、この軸に出力ホィー
ル4がピン11によって固定されている。3は歯車部6を
備える入力ホィールで、出力軸1に滑合され、その胴部
7は出力ホィール4の胴部10と対向している。胴部7お
よび胴部10は、各々の直径が相等しく作られている。
ル4がピン11によって固定されている。3は歯車部6を
備える入力ホィールで、出力軸1に滑合され、その胴部
7は出力ホィール4の胴部10と対向している。胴部7お
よび胴部10は、各々の直径が相等しく作られている。
5は電磁コイル18を備えるフィールドコアであり、出
力ホィール4と僅かの隙間を隔てて隣接して設けられ、
軸受20を介して出力軸1に滑合している。フィールドコ
ア5は通常、図示を省略した筐体などに固定される。
力ホィール4と僅かの隙間を隔てて隣接して設けられ、
軸受20を介して出力軸1に滑合している。フィールドコ
ア5は通常、図示を省略した筐体などに固定される。
14はフィールドコア5に吸引されて軸方向に摺動する
可動スリーブで、その内径両端部は入力ホィールの段差
部15と,出力ホィールの段差部16に支えられている。可
動スリーブは吸引されると図示の状態から右側に動き、
出力ホィール4のフランジ部に接触して停止するが、フ
ィールドコア5とは密着ないし関係寸法に各部材が設定
されている。なお出力ホィールは強度や耐摩耗性を要す
るために、その胴部,段差部およびフランジ部とも一体
に、鉄系金属など耐久性のある材料で作られることが多
い。
可動スリーブで、その内径両端部は入力ホィールの段差
部15と,出力ホィールの段差部16に支えられている。可
動スリーブは吸引されると図示の状態から右側に動き、
出力ホィール4のフランジ部に接触して停止するが、フ
ィールドコア5とは密着ないし関係寸法に各部材が設定
されている。なお出力ホィールは強度や耐摩耗性を要す
るために、その胴部,段差部およびフランジ部とも一体
に、鉄系金属など耐久性のある材料で作られることが多
い。
入・出力ホィールの胴部7,10の外径と可動スリーブ14
の内径との間にはコイルスプリング12が納められ、その
一端は入力ホィール3に,他の一端は可動スリーブ14に
留められている。従って可動スリーブは、コイルスプリ
ング12を介して、常に入力ホィール3と連動する。な
お、コイルスプリング12の径は胴部7,10の外径よりも大
径に巻かれている。ちなみにコイルスプリングの巻きの
向きも、入力ホィール3の回転の向きに応じて右巻き,
左巻きの何れかが選択組み合わされる。
の内径との間にはコイルスプリング12が納められ、その
一端は入力ホィール3に,他の一端は可動スリーブ14に
留められている。従って可動スリーブは、コイルスプリ
ング12を介して、常に入力ホィール3と連動する。な
お、コイルスプリング12の径は胴部7,10の外径よりも大
径に巻かれている。ちなみにコイルスプリングの巻きの
向きも、入力ホィール3の回転の向きに応じて右巻き,
左巻きの何れかが選択組み合わされる。
図はクラッチの切断状態,即ち出力軸1および出力ホ
ィール4は停止し、入力ホィール3および可動スリーブ
14は回転しているものとする。
ィール4は停止し、入力ホィール3および可動スリーブ
14は回転しているものとする。
この状態からフィールドコア5を励磁すると、吸引さ
れた可動スリーブ14は出力ホィール4のフランジ部に密
着して停止する。従って、コイルスプリング12はその出
力ホィール4の側の端が停止する一方、入力ホィール3
の側の端は回転を続けるために、両ホィールの胴部7,10
を巻き締めて連結し、かくしてクラッチが接続される。
れた可動スリーブ14は出力ホィール4のフランジ部に密
着して停止する。従って、コイルスプリング12はその出
力ホィール4の側の端が停止する一方、入力ホィール3
の側の端は回転を続けるために、両ホィールの胴部7,10
を巻き締めて連結し、かくしてクラッチが接続される。
(考案が解決しようとする課題) この様な構成のスプリングクラッチにあっては電磁コ
イル18に通電すると、隣接している出力ホィール4もフ
ィールドコア5と共に励磁され、その段差部16に載った
可動スリーブ14を強く吸着する。従って可動スリーブは
吸着力に抗して段差部上面に沿って摺動することとな
り、段差部と可動スリーブとの間に強い摩擦力が働くた
めに偏摩耗を生じ、その結果、可動スリーブの円滑な移
動が損われてクラッチ作動の応答遅れを起こすという問
題があった。
イル18に通電すると、隣接している出力ホィール4もフ
ィールドコア5と共に励磁され、その段差部16に載った
可動スリーブ14を強く吸着する。従って可動スリーブは
吸着力に抗して段差部上面に沿って摺動することとな
り、段差部と可動スリーブとの間に強い摩擦力が働くた
めに偏摩耗を生じ、その結果、可動スリーブの円滑な移
動が損われてクラッチ作動の応答遅れを起こすという問
題があった。
(課題を解決する手段) 上述の問題は、可動スリーブが出力ホィールの段差部
16に吸着されることに起因する。
16に吸着されることに起因する。
そこでこの考案は、従来は出力ホィール4の本体と同
材質で一体に作られていた段差部16を、例えば硬質の合
成樹脂などの非磁性材からなる円筒状の別部材として作
製し、これを出力ホィール本体に嵌め込む構造に改良す
ることにより、段差部16による吸着現象を無くして問題
を解消したものである。
材質で一体に作られていた段差部16を、例えば硬質の合
成樹脂などの非磁性材からなる円筒状の別部材として作
製し、これを出力ホィール本体に嵌め込む構造に改良す
ることにより、段差部16による吸着現象を無くして問題
を解消したものである。
(実施例) 第1図は、この考案の一実施例を示したものである
が、出力ホィール4の段差部16を本体とは別個の部材
(材質は硬質の合成樹脂)として本体に嵌め込んだこと
を除けば第2図と同一である。
が、出力ホィール4の段差部16を本体とは別個の部材
(材質は硬質の合成樹脂)として本体に嵌め込んだこと
を除けば第2図と同一である。
従ってクラッチとしての全般的な構成や作動について
の説明は、既に第2図の従来装置について述べたところ
と重複するので省略する。
の説明は、既に第2図の従来装置について述べたところ
と重複するので省略する。
この第1図の装置においては、出力ホィールの段差部
16は非磁性なので、電磁コイル18への通電によりフィー
ルドコアが可動スリーブを吸引する際にも磁化されな
い。従って可動スリーブとこれを支える段差部16との間
の磁気吸着現象は発生しないので偏摩耗の虞れはない。
16は非磁性なので、電磁コイル18への通電によりフィー
ルドコアが可動スリーブを吸引する際にも磁化されな
い。従って可動スリーブとこれを支える段差部16との間
の磁気吸着現象は発生しないので偏摩耗の虞れはない。
以上のとおり、この考案によれば可動スリーブの円滑
な作動を、従ってクラッチの当初の性能を長期に亙り保
つことができる。
な作動を、従ってクラッチの当初の性能を長期に亙り保
つことができる。
第1図はこの考案に係る電磁式スプリングクラッチの一
実施例を示す部分断面図、第2図は従来の電磁式スプリ
ングクラッチを例示する部分断面図である。 1……出力軸、3……入力ホイール 5……フィールドコア、4……出力ホイール 12……コイルスプリング、7,10……胴部 14……可動スリーブ、15,16……段差部
実施例を示す部分断面図、第2図は従来の電磁式スプリ
ングクラッチを例示する部分断面図である。 1……出力軸、3……入力ホイール 5……フィールドコア、4……出力ホイール 12……コイルスプリング、7,10……胴部 14……可動スリーブ、15,16……段差部
Claims (1)
- 【請求項1】出力軸1に固定された胴部10を備える出力
ホィール4と、出力軸に滑合しその胴部7が出力ホィー
ルの胴部10と対向している入力ホィール3と、出力ホィ
ールと僅かの隙間を隔てて隣接し出力軸に滑合している
フィールドコア5と、このフィールドコアに内装された
電磁コイル18と、入力ホィールの段差部15および出力ホ
ィールの段差部16に内径両端部を支えられ、フィールド
コアの吸引により軸方向に摺動する可動スリーブ14と、
入・出力ホィールの胴部7,10の外径と可動スリーブ14の
内径との間に納められその一端は入力ホィール3に,他
の一端は可動スリーブ14に留められたコイルスプリング
12とから構成される電磁式スプリングクラッチにおい
て、出力ホィールの段差部16が、出力ホィール本体とは
別個の非磁性材からなる円筒状部材であり、これが出力
ホィール本体に嵌め込まれていることを特徴とする電磁
式スプリングクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989099847U JPH085386Y2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 電磁式スプリングクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989099847U JPH085386Y2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 電磁式スプリングクラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0339630U JPH0339630U (ja) | 1991-04-17 |
JPH085386Y2 true JPH085386Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=31648880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989099847U Expired - Fee Related JPH085386Y2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 電磁式スプリングクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085386Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5765235U (ja) * | 1980-10-06 | 1982-04-19 | ||
JPS6012728U (ja) * | 1983-07-05 | 1985-01-28 | 小倉クラツチ株式会社 | 電磁スプリングクラツチ |
-
1989
- 1989-08-29 JP JP1989099847U patent/JPH085386Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339630U (ja) | 1991-04-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |