JPWO2010082650A1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

火災発生時にエレベータを利用した避難を効率的に行うことができ、またエレベータの避難運転が中止された場合に、避難者の残存状況の確認が可能なエレベータシステムを提供することを目的とする。そして、本発明では、避難呼び応答順序設定部(43)によって、火災状況受信部(22)で受信される火災発生情報に基づいて、避難専用呼び登録部26で登録された避難専用呼びに対する応答の優先順序を設定し、この優先順序に基づいて応答階を選択する。このようにして選択された応答階にかご(11)が向かうように、避難運転実施部(44)によってエレベータの運転を制御する。また避難運転可否判断部(42)によって避難運転が不可と判断されると、残存する避難専用呼びの登録階を避難運転終了部(45)によって避難専用呼び残存階表示部(28)に表示させる。

Description

本発明は、エレベータを制御するエレベータシステムに関し、より詳細には、たとえば火災発生時の避難に好適に用いられるエレベータシステムに関する。
マンションおよびオフィスビルなどの建物の高層化に伴い、火災などが発生したとき、建物の居住者、特に高齢者、乳幼児、車椅子利用者などの弱者を避難させる方法が問題となっている。このような弱者の避難方法として、建物に設置されているエレベータを避難手段として利用することが提案されている。たとえば、火災発生時などにおけるエレベータの制御に関する技術が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1には、火災発生検出部と、ビル設備状況検出部とを備え、それらの情報を用いて、避難運転の可否判断を行ったうえで、避難運転乗場呼び入力部から登録された避難運転乗場呼びに応答する技術が開示されている。
特許文献2には、複数のエレベータでサービス階を分担し合うエレベータ設備において、エレベータのサービス階を基準として火災発生階を区別して検知し、サービス階が火災発生階を含むエレベータ、火災発生階より上方の階を含むエレベータ、火災発生階より下方の階を含むエレベータの順に、火災管制運転を実行する技術が開示されている。
特開2005−187162号公報 特開平5−8954号公報
前述の特許文献1に開示される技術では、火災発生状況に基づいて避難運転の可否判断を行うように構成されているので、火災の進展状況によっては、エレベータを利用した避難を中止せざるを得ない場合がある。エレベータによる避難が中止された場合には、一部の居住者をエレベータで安全な階まで避難させることができないという問題がある。
前述の特許文献2に開示されるエレベータの運転方式では、火災階、火災上方階、火災下方階をサービス階とするエレベータから順に火災管制運転を行うように構成されている。しかし、火災管制運転の場合には、避難階に帰着後、エレベータは避難階で休止するので、避難運転を継続することができないという問題がある。
また、火災管制運転の順序は、エレベータがサービスする階と火災階との関係から決めている。つまり、エレベータでの避難を必要としている弱者がエレベータを待機している階と火災階との関係からエレベータの応答順序を決めているわけではないので、火災階もしくは火災直上階、または火災階に比較的近い火災階上方階の弱者の避難が完了する前に、他の階の避難者が先に救出されてしまうという問題がある。
また、一旦火災階および火災直上階の避難者がエレベータホールからいなくなったとしても、その後にエレベータで避難するためにエレベータホールに集まってくる可能性がある。そのような場合の応答順序の優先付けに関しては、特許文献2には何ら開示されていない。
さらに、エレベータによる避難が中止された場合には、消防隊などによる救出活動が必要となるが、介助が必要な弱者がどこに残されているのかが、救出活動者にとって分かりづらいという問題がある。
本発明の目的は、火災発生時にエレベータを利用した避難を効率的に行うことができるエレベータシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、エレベータの避難運転が中止された場合に、避難者の残存状況の確認が可能なエレベータシステムを提供することである。
本発明のエレベータシステムは、火災発生時に、利用者を避難させるための避難運転を行うようにエレベータを制御するエレベータシステムであって、火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、利用者によって登録される避難運転のときの専用の乗場呼びである避難専用呼びに対する応答の優先順序を設定し、前記優先順序に基づいて、前記避難専用呼びが登録された登録階のうち、応答する呼び応答階を選択する避難呼び応答順序設定部と、前記避難呼び応答順序設定部で選択された前記呼び応答階に向かうように、エレベータの運転を制御する避難運転実施部とを備えることを特徴とする。
また本発明のエレベータシステムは、火災発生時に、利用者を避難させるための避難運転を行うようにエレベータを制御するエレベータシステムであって、火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、避難運転の可否を判断する避難運転可否判断部と、前記避難運転可否判断部によって、避難運転が不可と判断されたとき、避難運転のときの専用の乗場呼びである避難専用呼びが利用者によって登録された登録階のうち、残存する登録階を表す残存階情報を出力する残存階出力部とを備えることを特徴とする。
本発明のエレベータシステムによれば、火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、利用者によって登録される避難専用呼びに対する応答の優先順序が、避難呼び応答順序設定部によって設定される。この設定された応答の優先順序に基づいて、応答する呼び応答階が選択され、この選択された呼び応答階に向かうように、避難運転実施部によってエレベータの運転が制御される。これによって、限られた数のエレベータで、効率的に避難を行うことができる。したがって、たとえば火災発生場所との近さおよび危険度に応じて応答の優先順序を設定し、この優先順序に基づいて応答階を選択することによって、火災の進展によってエレベータでの避難が困難となる前に、エレベータでの避難が緊急に必要な利用者をエレベータで避難させることが可能となる。
また本発明のエレベータシステムによれば、火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、避難運転の可否が避難運転可否判断部によって判断される。避難運転可否判断部によって、避難運転が不可と判断されたとき、残存する避難専用呼びの登録階を表す残存階情報が、残存階出力部によって出力される。これによって、避難運転が中止された場合に、避難専用呼びの残存状況を確認することができるので、避難者の残存状況を確認することができる。
本発明の実施の形態1に係るエレベータシステム1の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の他の形態であるエレベータシステムの構成を示すブロック図である。 避難運転モード制御部31の動作の処理手順を示すフローチャートである。 図3に示すステップa4における避難運転可否判断部42の動作の処理手順を示すフローチャートである。 図3に示すステップa7における避難呼び応答順序設定部43の動作の処理手順を示すフローチャートである。 図5に示すフローチャートの処理に用いられる優先ゾーンの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るエレベータシステム1aの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るエレベータシステム1bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るエレベータシステム1cの構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の一形態であるエレベータシステム1の構成を示すブロック図である。エレベータシステム1は、火災または煙の発生場所を示す情報に基づいて、適切な避難方法を決定し、決定した適切な避難方法に基づいて、建物に設置されたエレベータの運行制御および避難誘導を行う。エレベータシステム1は、避難運転時には、避難者が操作する避難専用呼びのみに応答し、通常の乗場呼びには応答しないようにエレベータを制御するように構成されている。
エレベータシステム1は、N(Nは1以上の整数値)台のかご11a〜11nと、乗場呼び釦12a〜12nと、N個のかご制御装置、具体的には第1〜第Nかご制御装置13a〜13nと、エレベータ制御装置21と、火災状況受信部22と、ビル設備状況受信部24と、避難専用呼び登録部26と、避難運転指令入力部27と、避難専用呼び残存階表示部28とを備えて構成される。乗場呼び釦12a〜12nは、各かご11a〜11nに対応して、かご11a〜11nと同数、すなわちN個が各階に設けられる。
エレベータ制御装置21は、避難運転モード制御部31、運行制御部32および火災管制運転モード制御部33を備える。避難運転モード制御部31は、避難運転モード開始判断部41、避難運転可否判断部42、避難呼び応答順序設定部43、避難運転実施部44および避難運転終了部45を備える。以下の説明において、不特定のかごを指す場合には、参照符号「11」の添え字「a」〜「n」を省略し、不特定の乗場呼び釦を指す場合には、参照符合「12」の添え字「a」〜「n」を省略し、不特定のかご制御装置を指す場合には、「第1」〜「第N」および参照符合「13」の添え字「a」〜「n」を省略する。
各乗場呼び釦12a〜12nは、乗場で対応するかご11a〜11nを呼ぶときに利用者によって操作される。乗場呼び釦12は、本実施の形態では各かご11に対応して、かご11と同数、すなわちN個が各階に設けられるが、1つの乗場呼び釦12が複数のかご11に対応するように設けられてもよい。
かご制御装置13a〜13nは、対応するかご11a〜11nを制御する。具体的には、かご制御装置13は、かご11の駆動系、ドア装置、照明装置および空調装置などの制御を行うとともに、かご内操作盤の表示に関する入力信号および操作釦からの入力信号を受取る。また、かご制御装置13は、乗場呼び釦12からの入力信号を受取る。
1つのかご11と、そのかご11に対応するかご制御装置13、乗場呼び釦12、駆動系、ドア装置、照明装置、空調装置およびかご内操作盤を含んで、エレベータが構成される。本実施の形態では、エレベータシステム1は、N台のエレベータを備える。
エレベータ制御装置21は、かご制御装置13と互いに通信可能に構成され、全てのエレベータ、具体的には全てのかご11の運行動作を制御する。本実施の形態では、かご制御装置13とエレベータ制御装置21とは分離して構成されているが、エレベータ制御装置21の機能を、かご制御装置13のうちのいずれか1つまたは複数に分割して搭載することによって、エレベータ制御装置21とかご制御装置13とを統合してもよい。
火災状況受信部22は、防災システム23と互いに通信可能に構成される。防災システム23は、火災検知器および火災報知機を有し、火災検知器の検知状況および火災報知機の報知状況を表す情報(以下「火災発生情報」という)を火災状況受信部22に送信する。火災発生情報は、火災または煙の発生場所を示す発生場所情報を含む。火災状況受信部22は、防災システム23から送信される火災発生情報を受信する。火災状況受信部22は、受信した火災発生情報をエレベータ制御装置21、具体的にはエレベータ制御装置21の避難運転モード制御部31および火災管制運転モード制御部33に与える。
ビル設備状況受信部24は、ビル設備管理システム25と互いに通信可能に構成される。ビル設備状況受信部24は、ビル内およびエレベータ関連の電力系統の状況、上下水道設備の状況、ならびに防火ドアおよびスプリンクラーなどの防火設備の稼動状況などのビルの設備状況を表すビル設備状況情報を、それらを管理するビル設備管理システム25から受信する。ビル設備管理システム25は、ビル設備状況情報をビル設備状況受信部24に送信する。ビル設備管理システム25は、1つのシステムで構成されていてもよいし、管理対象設備の種類毎、または管理対象設備毎に異なる複数のシステムから構成されていてもよい。
避難専用呼び登録部26は、避難運転時専用の乗場呼びの入力を行い、避難専用呼び登録情報を出力する。避難専用呼び登録部26は、通常の乗場呼び釦12と共用してもよいし、予め許可された人だけが操作可能な釦として独立して設置してもよい。予め許可された人だけが操作可能な釦としては、鍵付きの操作釦、IC(Integrated Circuit)タグリーダ、キータグリーダ、指紋認証装置、顔認証装置およびリモコンのうちの少なくともいずれか1つによって構成可能である。避難専用呼び登録部26は各階に少なくとも1つ設ける。また、図1の構成に替わりに、図2(図2は、エレベータシステムの他の実施例を示すブロック図である)に示すように、かご1台毎、各階毎に設けてもよい(図2の符号26a,26b・・・26n参照)。また、予め避難専用呼びの登録を許可された人が住む居室内に設置された専用釦、またはインターフォン装置に付属した釦などによって構成されてもよい。また、非常釦のようにカバー付きの釦により、許可されない人が利用することを心理的に抑制する構成の釦を用いてもよい。
また避難専用呼び登録部26は、通常の乗場呼び釦12と同様に、かご11が目的階に到着すると、呼びを解除する構成にしてもよいし、呼び登録解除操作を行うまで、呼び登録を保持する構成にしてもよい。また、乗場に人感センサまたはカメラを設けて、人が検知されている間だけ呼びを登録する構成でもよいし、呼び登録は利用者が操作することで行い、解除のみセンサが行う構成でもよい。
避難運転指令入力部27は、避難運転実施指令を入力するときに、ビル管理者または消防士などによって操作される。避難運転指令入力部27は、避難運転実施指令が入力されると、避難運転実施指令を表す信号(以下「避難運転指令信号」という)をエレベータ制御装置21の避難運転モード制御部31の避難運転可否判断部42に与える。避難運転指令入力部27は、消防署、エレベータ管理会社または警備会社などに設けて、遠隔処理を行うようにしてもよい。
避難専用呼び残存階表示部28は、火災の進展などに伴い、避難の途中で避難運転が終了した場合に、避難専用呼びの登録が残っている状況、たとえば避難専用呼びの登録が残っている階数を表示する。これによって、その後の救出活動において、避難専用呼びの登録を残留避難者の存在判断に有効に活用することができる。
避難運転モード制御部31は、火災時に、避難運転モードの開始決定、避難運転動作の可否の決定および避難運転時の運行方法の決定を行い、運行制御部32へ運行指令信号を出力する。避難運転モードとは、建物において火災などが発生したとき、エレベータを避難手段として用いるときのエレベータの動作態様をいう。
運行制御部32は、かご制御装置13に対して、乗場呼びの割り当て、待機動作、回送動作および停止階制限などの運行制御を行う。また運行制御部32は、避難運転モード時には、避難運転モード制御部31の出力に従って、運行制御を行う。
火災管制運転モード制御部33は、通常運転モードの終了ならびに火災管制運転モードの開始および終了の動作を制御する。通常運転モードとは、乗場にいるエレベータの利用者によって指示された乗場呼びに応答して、利用者が待つ階までかご11を移動させて利用者を乗せた後、利用者によって指示された行先階までかご11を移動させて、利用者を行先階まで運ぶ動作態様をいう。火災管制運転モードとは、火災発生時にエレベータのかご11を最寄り階に停止後、避難階へ直通運転させてドアを開き、かご11内の乗客を避難させる動作態様をいう。火災管制運転モードにおける避難階は、避難運転モードにおける避難階と同一でもよいし、異なっていてもよい。
火災管制運転モード制御部33は、通常運転モードを終了させると、通常運転モードの終了を示す信号(以下「通常運転モード終了信号」という)をエレベータ制御装置21の避難運転モード制御部31の避難運転モード開始判断部41に与える。また火災管制運転モード制御部33は、火災管制運転モードを開始させると、火災管制運転モードの開始を示す信号(以下「火災管制運転モード開始信号」という)をエレベータ制御装置21の避難運転モード制御部31の避難運転モード開始判断部41に与える。
火災管制運転モードが開始されると、火災管制運転モード制御部33は、火災発生時に、一旦最寄り階にかご11を停止させた後、予め設定された避難階にかご11を移動させて休止させるように、運行制御部32へ運行指令信号を出力する。火災管制運転モードでは、運行制御部32は、火災管制運転モード制御部31から出力される運行指令信号に従って、運行制御を行う。火災管制運転動作が終了すると、火災管制運転モード制御部33は、火災管制運転モードを終了させて、火災管制運転モードの終了を示す信号(以下「火災管制運転モード終了信号」という)をエレベータ制御装置21の避難運転モード制御部31の避難運転モード開始判断部41に与える。
避難運転モード開始判断部41は、火災状況受信部22で受信した火災発生情報に基づいて火災発生の有無の判断を行うとともに、通常運転モードの終了判断、および火災管制運転モードの終了判断を行う。
避難運転可否判断部42は、火災状況受信部22で受信した火災発生情報、ビル設備状況受信部24で受信したビル設備状況情報、避難専用呼び登録部26から出力された避難専用呼び登録情報、および避難運転指令入力部27から出力された避難運転指令に基づいて、避難運転の可否判断を行う。避難運転可否判断部42は、避難運転の可否判断の結果、避難運転が可能であると判断した場合は、避難運転可能信号を出力し、避難運転が不可能であると判断した場合は、避難運転不可信号を出力する。
避難呼び応答順序設定部43は、避難専用呼び応答順序を設定する。避難運転実施部44は、避難運転実施処理を行う。避難運転終了部45は、避難運転終了処理を行う。
図3は、避難運転モード制御部31の動作の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートにおける各処理は、避難運転モード制御部31の避難運転モード開始判断部41、避難運転可否判断部42、避難呼び応答順序設定部43、避難運転実施部44および避難運転終了部45によって実行される。図3に示すフローチャートの処理は、たとえばエレベータシステム1の各部に電力を供給する電源が投入された場合やエレベータ制御装置21に設けられた避難運転有効スイッチがオン(ON)された場合などに開始され、ステップa1に移行する。
ステップa1では、避難運転モード開始判断部41は、火災発生の有無を判断する。具体的に述べると、避難運転モード開始判断部41は、火災状況受信部22から火災発生情報が与えられているか否かを判断し、火災発生情報が与えられている場合は、火災が発生していると判断してステップa2に移行し、火災発生情報が与えられていない場合は、火災が発生していないと判断して、火災状況受信部22から火災発生情報が与えられるまで待機する。
ステップa2では、避難運転モード開始判断部41は、通常運転モードが終了しているか否かを判断する。判断処理の一例を述べると、避難運転モード開始判断部41は、火災管制運転モード制御部33から、通常運転モード終了信号が与えられているか否かを判断し、通常運転モード終了信号が与えられている場合は、通常運転モードが終了していると判断してステップa3に移行し、通常運転モード終了信号が与えられていない場合は、通常運転モードが終了していないと判断して、火災管制運転モード制御部33から通常運転モード終了信号が与えられるまで待機する。本動作例は一例であり、本発明は通常運転モード終了信号を与えるものが火災管制運転モード制御部33に限られるものではない。
ステップa3では、避難運転モード開始判断部41は、火災管制運転モードが終了しているか否かを判断する。具体的には、避難運転モード開始判断部41は、火災管制運転モード制御部33から与えられる火災管制運転モード開始信号を受信した後、火災管制運転モード終了信号を受信したか否かによって、火災管制運転モードが終了しているか否かを判断する。
避難運転モード開始判断部41は、火災管制運転モード終了信号を受信した場合は、火災管制運転モードが終了していると判断してステップa4に移行し、火災管制運転モード終了信号を受信していない場合は、火災管制運転モードが終了していない、すなわち火災管制運転動作が現在行われていると判断し、火災管制運転モード終了信号を受信するまで待機する。つまり、避難運転モード開始判断部41は、火災管制運転モード制御部33による火災管制運転処理が終了し、全てのかご11が避難階で休止するまで待機する。
ステップa4では、避難運転可否判断部42は、避難運転の可否を判断する。具体的には、避難運転可否判断部42は、火災状況受信部22で受信された火災発生情報、ビル設備状況受信部24で受信されたビル設備状況情報、避難専用呼び登録部26から出力された避難専用呼び登録情報、および避難運転指令入力部27から出力された避難運転指令に基づいて、避難運転の可否を判断する。避難運転の可否は、後述する図4に示すフローチャートの処理手順に従って判断される。避難運転可否判断部42は、避難運転の可否判断の結果として、避難運転が可能なことを示す避難運転可能信号、または、避難運転が不可能であることを示す避難運転不可信号を出力する。ステップa4の処理の終了後は、ステップa5に移行する。
ステップa5では、避難運転可否判断部42は、避難運転不可信号が出力されたか否かを判断する。ステップa5において、避難運転可否判断部42は、避難運転不可信号が出力されていると判断した場合は、避難運転が不可能であると判断してステップa15に移行し、避難運転不可信号が出力されていない、すなわち避難運転可能信号が出力されていると判断した場合は、避難運転が可能であると判断してステップa6に移行する。
ステップa6では、避難運転可否判断部42は、避難運転指令入力部27から避難運転指令信号が与えられているか否かを判断し、与えられていればステップa7に移行し、与えられていなければ避難運転の待機状態となり、ステップa5に戻る。
ステップa7では、避難呼び応答順序設定部43は、優先ゾーンに基づいて、避難専用呼び応答階を設定する。避難専用呼び応答順序は、後述する図5に示すフローチャートの処理手順に従って設定される。ステップa7の処理の終了後は、ステップa8に移行する。ステップa8では、避難運転実施部44は、ステップa7で設定された避難専用呼び応答階へ向かってかご11を走行させる。具体的には、避難運転実施部44は、ステップa7で設定された避難専用呼び応答階にかご11を移動するように運行指令信号を運行制御部32に出力することによって、かご11を避難専用呼び応答階へ向かって走行させる。ステップa8の処理の終了後は、ステップa9に移行する。
ステップa9では、避難運転実施部44は、現在の避難専用呼び応答階よりも優先順位の高い優先ゾーンへの避難専用呼びの発生有無を判断する。ステップa9において、避難運転実施部44は、優先順位の高い優先ゾーンへの避難専用呼びが発生していると判断した場合はステップa10に移行し、優先順位の高い優先ゾーンへの避難専用呼びが発生していないと判断した場合はステップa11に移行する。ステップa10では、避難運転実施部44は、現在の避難専用呼び応答階をキャンセルして、ステップa7に戻る。
ステップa11では、避難運転実施部44は、呼び応答階に到着しているか否かを判断する。ステップa11において、避難運転実施部44は、呼び応答階に到着していると判断した場合はステップa12に移行し、呼び応答階に到着していないと判断した場合はステップa9に戻る。
ステップa12では、避難運転実施部44は、避難専用呼び応答階で戸開して避難者を乗車させた後、戸閉してステップa13に移行する。戸閉は、戸閉釦が操作されると実施される。予め定められた時間の経過後に戸閉するようにしてもよい。
ステップa13では、避難運転実施部44は、避難階へ向かってかご11を移動させる。具体的には、避難運転実施部44は、避難階にかご11を移動するように運行指令信号を運行制御部32に出力することによって、かご11を避難階へ移動させる。かご11が避難階へ到着すると、ステップa14に移行する。ステップa14では、避難運転実施部44は、避難階で戸開させ、避難者を下車させる。ステップa14の処理の終了後は、ステップa5に戻る。
このように本実施の形態では、1度に1つの避難専用呼びに応答した後は、かご11を避難階へ走行させているが、かご11内が満員になるまでは複数の避難専用呼び応答階に応答するように構成してもよい。この場合、1つ目の避難専用呼び応答階に応答後、次に応答する階としては、たとえば、1つ目の専用呼び応答階と同一の優先ゾーンで、かつ避難階に近い避難専用呼び登録階を選択するように構成すればよい。
ステップa5において、避難運転可否判断部42によって、避難運転不可信号が出力されている、すなわち避難運転が不可能であると判断されてステップa15に移行すると、ステップa15において、避難運転終了部45は、避難運転を終了させる。具体的には、避難運転終了部45は、エレベータの全てのかご11を避難階へ帰着させるように運行指令信号を運行制御部32に出力して、避難運転を終了させる。ステップa15の処理の終了後は、ステップa16に移行する。
ステップa16では、避難運転終了部45は、避難階へ帰着したかご11を休止させるように運行指令信号を運行制御部32に出力して、避難階でかご11を休止させる。ステップa16の処理の終了後は、ステップa17に移行する。
ステップa17では、避難運転終了部45は、ステップa15において休止させる運行指令信号を出力した時点で残っている避難専用呼びの登録状況を、避難専用呼び残存階表示部28に表示させる。つまり、避難運転終了部45は、残存階出力部として機能し、残存する避難専用呼びの登録階を表す残存階情報を、表示手段である避難専用呼び残存階表示部28に出力して表示させる。また避難運転終了部45は、避難専用呼び登録部26による避難専用呼びの新規登録を終了させる。ステップa17の処理の終了後は、ステップa18に移行する。
このように本実施の形態では、ステップa17の時点で避難専用呼びの新規登録を終了するように構成しているが、避難専用呼びの新規登録は継続し、避難専用呼び残存階表示部28への出力内容を新規登録時毎に更新するように構成してもよい。また本実施の形態では、避難専用呼びの登録状況を避難専用呼び残存階表示部28に表示するように構成しているが、他のシステム、たとえば防災システム23に避難専用呼び登録状況を送信する機能を設けて、他のシステムで避難専用呼びの残存状況を表示するように構成してもよい。
ステップa18では、避難運転終了部45は、避難運転モードを終了させる。ステップa18の処理の終了後は、避難運転モード制御部31は、全ての処理手順を終了する。
図4は、図3に示すステップa4における避難運転可否判断部42の動作の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートの処理は、前述の図3に示すフローチャートにおいてステップa3からステップa4に移行すると開始され、ステップb1に移行する。
ステップb1では、避難運転可否判断部42は、火災状況受信部22からの火災発生情報に含まれる発生場所情報に基づいて、エレベータシャフト内が安全であるか否かを判断する。避難運転可否判断部42は、たとえば、エレベータシャフト内およびその近くのエリア、ならびにエレベータシャフトと同一の防火区画内で、火災および煙などが発生していない場合、エレベータシャフト内は安全であると判断する。ステップb1において、エレベータシャフト内が安全であると判断した場合はステップb2に移行し、エレベータシャフト内が安全ではないと判断した場合は、ステップb3に移行する。
ステップb2では、避難運転可否判断部42は、電力系統の状況、エレベータ装置への水漏れ、エレベータシャフトおよび乗場の防火ドアの稼動の有無、エレベータシャフトおよび乗場でのスプリンクラーの稼動の有無などのビル設備状況情報に基づいて、エレベータの走行の可否を判断する。たとえば、電力が供給されており、エレベータ装置への水漏れがなく、エレベータシャフトおよび乗場の防火ドアが閉まっており、エレベータシャフトおよび乗場でスプリンクラーが動作していなければ、避難運転可否判断部42は、エレベータが走行可能であると判断する。
ステップb2において、エレベータが走行可能であると判断した場合はステップb4に移行し、エレベータが走行不可能であると判断した場合はステップb3に移行する。ステップb3では、避難運転可否判断部42は、避難運転不可信号を出力して、全ての処理手順を終了する。
ステップb4では、避難運転可否判断部42は、避難運転指令入力部27からの避難運転指令の有無を判断する。ステップb4において、避難運転指令入力部27からの避難運転指令があると判断した場合はステップb5に移行し、避難運転指令がないと判断した場合はステップb6に移行する。
ステップb5では、避難運転可否判断部42は、避難専用呼び登録部26からの避難専用呼び登録情報に基づいて、避難専用の乗場呼びの登録の有無を判断する。ステップb5において、避難専用の乗場呼びの登録があると判断した場合はステップb7に移行し、避難専用の乗場呼びの登録がないと判断した場合はステップb6に移行する。
ステップb6では、避難運転可否判断部42は、避難運転を待機するように指令する避難運転待機指令信号を出力する。ステップb6の処理の終了後は、ステップb8に移行する。ステップb7では、避難運転可否判断部42は、避難運転を実施するように指令する避難運転実施指令信号を出力する。ステップb7の処理の終了後は、ステップb8に移行する。ステップb8では、避難運転可否判断部42は、避難運転可能信号を出力する。ステップb8の処理の終了後は、全ての処理手順を終了し、前述の図3に示すステップa5に移行する。
図5は、図3に示すステップa7における避難呼び応答順序設定部43の動作の処理手順を示すフローチャートである。図6は、図5に示すフローチャートの処理に用いられる優先ゾーンの一例を示す図である。図6では、優先順位と、優先ゾーン名と、ゾーンに属する階床との関係を示す。図5に示すフローチャートの処理は、前述の図3に示すフローチャートにおいてステップa6からステップa7に移行すると開始され、ステップc1に移行する。
ステップc1では、避難呼び応答順序設定部43は、火災状況受信部22で受信された火災発生情報に基づいて、火災階を確定して、ステップc2に移行する。
ステップc2〜ステップc5では、避難呼び応答順序設定部43は、優先ゾーンの決定を行う。優先ゾーンとは、避難専用呼びに応答する順序を決定するときの優先度を与える階床のグループであり、たとえば図6に示すようなゾーン設定を予め行う。図6には、火災階ゾーン、火災直上階ゾーン、火災上方階ゾーンおよび火災下方階ゾーンの4つを示している。これらのゾーンは、エレベータが移動可能な全ての階床を、少なくとも1つのゾーンが複数の階床を含むように、複数のゾーンに分けたものである。
各ゾーンに属する階床としては、図6に示すように、火災階ゾーンは火災発生階のみ、火災直上階ゾーンは火災発生階の直上階のみ、火災上方階ゾーンは火災発生階の2階床上の階から最上階まで、火災下方階ゾーンは火災発生階の1階床下の階から避難階の直上階までに設定している。
優先ゾーンの設定は、これに限るものではなく、たとえば、火災階ゾーンとして火災発生階から任意の数の階を設定し、火災上方階ゾーンとして火災階ゾーンの最上階の1階床上の階から建物の最上階までを設定し、火災下方階ゾーンとして火災発生階の1階床下の階から避難階の直上階までに設定してもよい。また、複数の階床を含むゾーンは、さらに小さいゾーンに分割してもよい。
ステップc2では、避難呼び応答順序設定部43は、図6に従って、火災階ゾーンに属する階床を決定して、ステップc3に移行する。ステップc3では、避難呼び応答順序設定部43は、ステップc2と同様にして火災直上階ゾーンに属する階床を決定して、ステップc4に移行する。ステップc4では、避難呼び応答順序設定部43は、ステップc2と同様にして火災上方階ゾーンに属する階床を決定して、ステップc5に移行する。ステップc5では、避難呼び応答順序設定部43は、ステップc2と同様にして火災下方階ゾーンに属する階床を決定して、ステップc6に移行する。
ステップc6では、避難呼び応答順序設定部43は、全ての避難専用呼びの登録階の読込みを行う。ステップc6の処理の終了後は、ステップc7に移行する。
ステップc7では、避難呼び応答順序設定部43は、火災階ゾーンの避難専用呼びの登録の有無を判断する。ステップc7において、火災階ゾーンの避難専用呼びの登録があると判断した場合はステップc8に移行し、火災階ゾーンの避難専用呼びの登録がないと判断した場合はステップc9に移行する。
ステップc8では、避難呼び応答順序設定部43は、火災階ゾーンのうち火災発生階に最も近い階を応答階として選択する。本実施の形態では、火災階ゾーンには火災発生階のみが属するので、火災発生階が応答階として選択される。ステップc8の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。
ステップc9では、避難呼び応答順序設定部43は、火災直上階ゾーンの避難専用呼びの登録の有無を判断する。ステップc9において、火災直上階ゾーンの避難専用呼びの登録があると判断した場合はステップc10に移行し、火災直上階ゾーンの避難専用呼びの登録がないと判断した場合はステップc11に移行する。
ステップc10では、避難呼び応答順序設定部43は、火災直上階ゾーンのうち火災発生階に最も近い階を応答階として選択する。本実施の形態では、火災直上階ゾーンには火災発生階の直上階のみが属するので、火災発生階の直上階が応答階として選択される。ステップc10の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。
ステップc11では、避難呼び応答順序設定部43は、火災上方階ゾーンの避難専用呼びの登録の有無を判断する。ステップc11において、火災上方階ゾーンの避難専用呼びの登録があると判断した場合はステップc12に移行し、火災上方階ゾーンの避難専用呼びの登録がないと判断した場合はステップc13に移行する。
ステップc12では、避難呼び応答順序設定部43は、火災上方階ゾーンのうち最も上方の避難専用呼び登録階を応答階として選択する。ステップc12の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。火災上方階ゾーンの応答順序としては、上方階から応答するのではなく、火災階に近い階から応答するように応答階を選択するようにしてもよい。
ステップc13では、避難呼び応答順序設定部43は、火災下方階ゾーンのうち最も上方の避難専用呼び登録階を応答階として選択する。ステップc13の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。
以上のように本実施の形態のエレベータ制御装置21によれば、火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、利用者によって登録される避難専用呼びに対する応答の優先順序が、避難呼び応答順序設定部43によって設定される。この設定された応答の優先順序に基づいて、応答する呼び応答階が選択され、この選択された呼び応答階に向かうように、避難運転実施部44によってエレベータの運転が制御される。これによって、限られた数のエレベータで、効率的に避難を行うことができる。
したがって、たとえば火災発生場所との近さおよび危険度に応じて応答の優先順序を設定し、この優先順序に基づいて応答階を選択することによって、火災の進展によってエレベータでの避難が困難となる前に、エレベータでの避難が緊急に必要な利用者をエレベータで避難させることが可能となる。また、避難専用呼びの残存しないゾーンには避難者が残存していないことを確認することができる。
また本実施の形態によれば、避難専用呼びに対する応答の優先順序は、図6に示すようにゾーン単位に設定される。これによって、途中でエレベータの避難運転が継続不可能となった場合に、避難者が残存している階を物理的に近い階にまとめることができる。したがって、エレベータによる避難が継続不可能となった後の救出活動の負担を軽減することができる。
また本実施の形態によれば、図6に示すように、最も優先順位の高いゾーンは、火災発生階を含む火災階ゾーンである。これによって、火災発生階の利用者を最初に避難させることが可能となる。したがって、火災発生階の残存者を可及的に少なくすることができる。
また本実施の形態によれば、図6に示すように、2番目に優先順位の高いゾーンは、火災直上階を含む火災直上階ゾーンである。これによって、火災直上階の利用者を、火災発生階の利用者の次に避難させることが可能となる。したがって、火災発生階に近い階の残存者を可及的に少なくすることができる。
また本実施の形態によれば、図6に示すように、火災発生階以上の階床が属する火災階ゾーン、火災直上階ゾーンおよび火災上方階ゾーンは、火災発生階の下方の階床が属する火災下方階ゾーンよりも優先順位が高い。つまり、火災発生階以上の階床は、火災発生階の下方の階床よりも優先順位が高い。このような優先順位に従って応答階が選択されるので、火災の進展が予想される、火災発生階および火災発生階よりも上の階床の利用者から避難させることが可能となる。したがって、火災発生階および火災発生階に近い階の残存者を可及的に少なくすることができる。
また本実施の形態によれば、前述の図3に示すフローチャートのステップa11において、エレベータ、具体的にはエレベータのかご11が、呼び応答階に到着したか否かが判断される前に、ステップa9において、現在の避難専用呼び応答階よりも優先順位の高い優先ゾーンに避難専用呼びが発生しているか否かが判断される。つまり、エレベータが呼び応答階に到着するまでに、避難呼び応答順序設定部43で選択された呼び応答階で登録された避難専用呼びよりも優先順位の高い避難専用呼びが新たに登録されたか否かが判断される。
ステップa9において、現在の避難専用呼び応答階よりも優先順位の高い優先ゾーンに避難専用呼びが発生している、すなわち現在の避難専用呼び応答階の避難専用呼びよりも優先順位の高い避難専用呼びが新たに登録されたと判断されると、ステップa10において、現在の避難専用呼び応答階がキャンセルされて、ステップa7において、再度、避難専用呼び応答階が設定される。
このとき設定される避難専用呼び応答階は、ステップa9において現在の避難専用呼び応答階よりも優先順位の高い優先ゾーンに発生していると判断された避難専用呼びが登録された階床である。つまり、呼び応答階が、新たに避難専用呼びが登録された階床に変更される。これによって、避難専用呼びの登録が増加中であっても、優先順位の高い避難専用呼びへの応答を可能な限り早くすることができる。
また本実施の形態によれば、避難運転可否判断部42によって避難運転が不可と判断されたとき、残存する避難専用呼びの登録階を表す残存階情報が、残存階出力部である避難運転終了部45によって出力される。これによって、避難運転が継続不可となり、終了した場合、すなわち避難運転が中止された場合に、避難専用呼びの残存状況を確認することができるので、避難者の残存状況を確認することができる。
また本実施の形態によれば、残存する避難専用呼びの登録階は、避難専用呼び残存階表示部28に出力されて表示される。これによって、避難専用呼びの残存状況を目視によって確認することができるので、避難者の残存状況を容易に確認することができる。
以上のように本実施の形態では、避難運転終了部45は、避難運転が継続不可となって終了した場合、残存する避難専用呼びの登録階を出力手段である表示手段、具体的には避難専用呼び残存階表示部28に出力して表示させる。出力手段は、表示手段に限定されるものではなく、他の出力手段、たとえば送信手段であってもよい。
出力手段として送信手段が用いられる場合、送信手段は、他のシステム、たとえばビル設備管理システム25と通信可能に構成される。送信手段には、避難運転終了部45から、残存する避難専用呼びの登録階を表す残存階情報が与えられる。避難運転が継続不可となって終了したとき、残存階情報が送信手段に与えられ、他のシステムに送信される。
これによって、避難専用呼びの残存状況を他のシステムで確認することができるので、エレベータ制御装置21とは異なる装置、たとえばエレベータ監視システム、防災システム23またはビル設備管理システム25などで避難者の残存状況を確認し、自衛消防隊または消防隊による救出活動を支援することができる。また、他の場所に設置されるシステムへ送信することも可能であるので、他のシステムが設置される場所、たとえば消防署、エレベータ管理会社または警備会社などのような火災の発生場所から離れた場所で、避難者の残存状況を確認することができる。したがって、火災現場での混乱を避けることができ、残存する避難者の救出活動を円滑に行うことができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2に係るエレベータシステム1aの構成を示すブロック図を、図7に示す。
図7に示すエレベータシステム1aでは、図2に示すエレベータシステムの各避難専用呼び登録部26a,26b・・・26nに対して、避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nが各々個別に配設されている。たとえば、当該避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nは、各乗場に配設される。
図7に示すエレベータシステム1aにおいて、避難専用呼びに応答して停止したかご11a,11b・・・11nが、出発したとする。当該システム1aでは、当該出発後の一定時間において、当該階の避難専用呼びの登録は継続したまま、避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nは、再度呼び登録操作を行なうように各乗場の乗客(利用者)に対して案内を行う。当該案内を受けた乗客は、避難専用呼び登録部26a,26b・・・26nに対して、再度呼び登録操作を行うことができる。また、当該再度呼び登録操作が無ければ、呼びを解除するように構成しても良い。
ある階において呼び応答後すぐに避難専用呼びがキャンセルされ、別のかご11a,11b・・・11nがより低い優先度の他の階に応答してしまった後に、再度当該あり階で避難専用呼びが登録されたとする。このような場合には、応答階の選択がチャタリングしてしまう。
そこで、エレベータシステム1aのように避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nを設けることにより、上記応答階の選択がチャタリングすることを避けることができる。
また、エレベータシステム1aを次のように、構成しても良い。つまり、避難専用呼び残留階において当該階に火災が進展していない場合には、避難運転不可の判断後、避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nは、一定時間、再度呼び登録操作を促す案内を行う。さらに、当該一定時間が経過しても再度避難専用呼び登録操作がない場合に、避難専用呼びを解除し、当該階の残存階情報を出力しないように、当該システム1aを構成する。エレベータシステム1aをこのように構成することにより、確実に避難者が、乗場に残存している階を残存階情報として出力することが可能となる。
なお、本実施の形態に係るエレベータシステム1aが、実施の形態1に係るエレベータシステムが有する効果をも奏することは、言うまでもない。
<実施の形態3>
避難専用呼び登録部26a〜26nが、避難専用呼びを、居室のインターフォンやIC(Integrated Circuit)タグリーダ、キータグリーダ、指紋認証装置、顔認証装置などで登録する場合において、実施の形態2に係るエレベータシステム1aを次のように構成しても良い。
つまり、ストレッチャー、車椅子など階段の利用が全く不可能な人(前者)と、高齢者や乳幼児を連れた親など短距離であれば階段利用が可能な人(後者)とを識別できるように、エレベータシステム1aを構成する。そして、避難にかかる時間を演算できるように、エレベータシステム1aを構成する。そして、避難にかかる時間がその階に火災が進展する可能性がある時間よりも長い場合には、後者の人に対しては、避難専用呼びの登録を行わず、より優先度の低い階までの歩行移動を案内するように、エレベータシステム1aを構成する。さらに、前者に対しては、当該階からエレベータが利用できる旨を案内し、避難専用呼びを登録するように、エレベータシステム1aを構成する。
当該構成を具体的に示したものが、本実施の形態3に係るエレベータシステム1bである。図8に、当該エレベータシステム1bの構成を示すブロック図を示す。
エレベータシステム1aの避難運転モード制御部31内において、避難者属性情報記憶部416と避難時間予測部417と避難応答呼び選択部418とを付加した構成が、図8に示すエレベータシステム1bである。
避難者属性情報記憶部416は、避難者が避難専用呼び登録部26a,26b・・・26nに対して避難専用呼び登録操作を施したときに得られる、IDと避難者の属性情報とを関係付けて記憶する。当該属性情報としては具体的には、階段利用の可否の情報、高齢者であるか否かの情報、乳幼児であるか否かの情報、ストレッチャーであるか否かの情報、車椅子であるか否かの情報などである。
避難時間予測部417は、ある階の全避難専用呼びに応答して、全員を避難させるまでの避難完了時間を各階毎に予測する。ここで、当該予測は、登録済みの避難専用呼びの数、その避難専用呼びのIDを用いて避難者属性情報記憶部416から得られる避難者属性情報、および事前に設定されたエレベーターの定員・速度・階高情報とを用いて、実行される。
避難応用呼び選択部418では、火災状況受信部22からの情報と、予め設定された建物の耐火時間とから、火災がエレベータホールまで進展するまでの時間である火災進展時間を各階毎に推定する。
そして、避難応用呼び選択部418は、推定された火災進展時間と、避難時間予測部417で得られた避難完了時間とを、各階毎に比較する。
そして、火災進展時間より避難完了時間が長い所定の階がある場合には、避難応用呼び選択部418は、当該所定の階に最寄の優先度の低い階を選択する。
そして、避難応用呼び選択部418は、当該所定の階に設置されている避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nを介して、階段利用可能な避難者(上記後者)に対して、当該選択した階(最寄の優先度の低い階)まで階段で避難することを案内する。他方、避難応用呼び選択部418は、避難専用呼び案内部14a,14b・・・14nを介して、前記前者に対しては、当該階からエレベータが利用できる旨を案内する。
前記前者および前記後者の区別の判断は、避難専用呼び登録操作を施したときに得られ、避難者属性情報記憶部416に記憶された属性情報を用いて、避難応用呼び選択部418は行う。
なお、当該階の避難専用呼び登録者の属性が全て階段利用可能な属性のみの場合には、呼び登録をキャンセルする。
本実施の形態に係るエレベータシステム1bを採用することにより、上記前者および上記後者の各々を区別して、前者に適切な案内および後者に適切な案内を通知することが可能となる。
なお、本実施の形態に係るエレベータシステム1aが、実施の形態1に係るエレベータシステムが有する効果をも奏することは、言うまでもない。
<実施の形態4>
図2に示したエレベータシステムを、次のように構成しても良い。つまり、避難専用呼び登録部26a,26b・・・26nが乗場での乗車希望人数や車椅子、ストレッチャーの数を入力する、またはカメラ画像により、乗車希望人数や車椅子、ストレッチャーをセンシングする機能を備える。そして、かご11a,11b・・・11n内に余裕がある場合のみ、避難呼び専用階を出発後、避難階との間にあり、最も優先度の高い階へ応答する。ここで、最も優先度の高い階とは、より具体的に、待ち客数がかご11a,11b・・・11nの余裕より小さい残存避難専用呼び階のうち、最も優先度の高い階のことである。なお、かご11a,11b・・・11n内に余裕がない場合には、呼び応答階と避難階との間を、当該かご11a,11b・・・11nを直行させる。
上記構成を具体的に示したものが、本実施の形態4に係るエレベータシステム1cである。図9に、当該エレベータシステム1cの構成を示すブロック図を示す。
図9に示すように、図2に示したエレベータシステムの避難運転モード制御部31内において、途中階停止判断部419を付加している構成がエレベータシステム1cである。さらに、エレベータシステム1cは、図2に示したエレベータシステムと異なり、各避難専用呼び登録部26a,26b・・・26cに対して、待ち客数計測部15a,15b・・・15nが各々配設され、各かご制御制御装置13a,13b・・・13nに対して、かご内容量計測部16a,16b・・・16nが各々配設されている。
待ち客計測部15a,15b・・・15nは、各階毎に、乗車希望利用者人数や車椅子、ストレッチャーの待ち数を計測する手段である。当該待ち客計測部15a,15b・・・15nは、避難専用呼びを登録した乗客(利用者)が、乗車希望人数や車椅子、ストレッチャーの待ち数を入力する操作盤であっても良い。また、当該待ち客計測部15a,15b・・・15nは、カメラ画像などにより待ち客数や、車椅子、ストレッチャーの待ち数を計測する装置であっても良い。
かご内容量計測部16a,16b・・・16nは、各かご11a,11b・・・11n内の混雑度を測定する手段である。当該かご内容量計測部16a,16b・・・16nは、各かご11a,11b・・・11nに通常装備されている、秤装置の値から算出しても良い。また、当該かご内容量計測部16a,16b・・・16nは、各かご11a,11b・・・11n内にカメラなどを設置して、当該カメラで取得される情報から混雑度を計測しても良い。
途中階停止判断部419では、かご11a〜11nが避難専用呼びに応答して出発した後に、待ち客計測部15a,15b・・・15nで測定した前記待ち数と、かご内容量計測部16a,16b・・・16nで測定した前記混雑度とを用いて、次に記す階に、かご11a,11b・・・11nを停止させる。
具体的に、途中階停止判断部419は、出発階と避難階との間にある、残存避難専用呼び階の中から、優先度の高い階を順に選択する(第一の選択)。また、途中階停止判断部419は、前記待ち数と前記混雑度とから、かご11a〜11n内に乗車可能な乗客がいる階を選択する(第二の選択)。そして、途中階停止判断部419は、第一の選択の結果のうち、第二の選択の階であり、最も優先度の高い階に、かご11a,11b・・・11nを停止させる。つまり、乗車可能な乗客がいる階の内で、最も優先度の高い階に、途中階停止判断部419は、かご11a,11b・・・11nを停止させる。
たとえば、車椅子やストレッチャーの待ち客しかいない場合で、かつ、既に当該待ち客を乗せるだけの余裕がかご11a,11b・・・11n内に無い場合には、途中階停止判断部419は、当該待ち客がいる階に、かご11a,11b・・・11nを停止させないと判断する。
他方、高齢者や乳幼児を抱えた親など、かご11a,11b・・・11n内においてそれほどスペースを取らない待ち客がおり、当該待ち客を乗せるだけの余裕がかご11a,11b・・・11n内にある場合には、途中階停止判断部419は、当該待ち客がいる階に、かご11a,11b・・・11nを停止させると判断する。
本実施の形態に係るエレベータシステム1cを採用することにより、単一の避難呼び階だけに応答するよりも、避難効率をアップさせることができる。さらに、優先度順に配車するため、かご11a,11b・・・11nに乗れないことによる待ち客の不安を防止することが可能となる。
なお、本実施の形態に係るエレベータシステム1aが、実施の形態1に係るエレベータシステムが有する効果をも奏することは、言うまでもない。
1,1a,1b,1c エレベータシステム、11a〜11n かご、12a〜12n 乗場呼び釦、13a〜13n 第1〜第Nかご制御装置、14a〜14n 避難専用呼び案内部、16a〜16n かご内容量計測部、15a〜15n 待ち客数計測部、21 エレベータ制御装置、22 火災状況受信部、23 防災システム、24 ビル設備状況受信部、25 ビル設備管理システム、26,26a〜26n 避難専用呼び登録部、27 避難運転指令入力部、28 避難専用呼び残存階表示部、31 避難運転モード制御部、32 運行制御部、33 火災管制運転モード制御部、41 避難運転モード開始判断部、42 避難運転可否判断部、43 避難呼び応答順序設定部、44 避難運転実施部、45 避難運転終了部、416 避難者属性情報記憶部、417 非難時間予測部、418 避難応答呼び選択部、419 途中階停止判断部。

Claims (13)

  1. 火災発生時に、利用者を避難させるための避難運転を行うようにエレベータを制御するエレベータシステムであって、
    火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、利用者によって登録される避難運転のときの専用の乗場呼びである避難専用呼びに対する応答の優先順序を設定し、前記優先順序に基づいて、前記避難専用呼びが登録された登録階のうち、応答する呼び応答階を選択する避難呼び応答順序設定部(43)と、
    前記避難呼び応答順序設定部で選択された前記呼び応答階に向かうように、エレベータの運転を制御する避難運転実施部(44)とを備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記避難呼び応答順序設定部は、エレベータが設置される建物の全ての階床を、少なくとも1つのゾーンが複数の階床を含むように複数のゾーンに分けたときの前記ゾーン単位に、前記避難専用呼びに対する応答の優先順序を設定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記避難呼び応答順序設定部は、前記複数のゾーンのうち、最も優先順位の高いゾーンに、火災が発生している火災発生階が含まれるように、前記優先順序を設定することを特徴する請求項2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記避難呼び応答順序設定部は、前記複数のゾーンのうち、2番目に優先順位の高いゾーンに、火災発生階の直上の階である火災直上階が含まれるように、前記優先順序を設定することを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
  5. 前記避難呼び応答順序設定部は、エレベータが設置される建物の全ての階床のうち、火災が発生している火災発生階以上の階床が、前記火災発生階の下方の階床よりも優先順位が高くなるように、前記優先順序を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  6. 前記避難呼び応答順序設定部は、前記エレベータが前記呼び応答階に到着するまでに、選択した前記呼び応答階で登録された前記避難専用呼びよりも優先順位の高い前記避難専用呼びが新たに登録されると、前記呼び応答階を、新たに前記避難専用呼びが登録された階に変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  7. 前記火災発生情報に基づいて、避難運転の可否を判断する避難運転可否判断部(42)と、
    前記避難運転可否判断部によって、避難運転が不可と判断されたとき、残存する避難専用呼びの登録階を表す残存階情報を出力する残存階出力部(28)とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  8. 火災発生時に、利用者を避難させるための避難運転を行うようにエレベータを制御するエレベータシステムであって、
    火災の発生場所を含む火災発生情報に基づいて、避難運転の可否を判断する避難運転可否判断部(42)と、
    前記避難運転可否判断部によって、避難運転が不可と判断されたとき、避難運転のときの専用の乗場呼びである避難専用呼びが利用者によって登録された登録階のうち、残存する登録階を表す残存階情報を出力する残存階出力部(28)とを備えることを特徴とするエレベータシステム。
  9. 前記残存階出力部は、前記残存階情報を表示手段に出力し、前記表示手段によって前記残存する避難専用呼びの登録階を表示させることを特徴とする請求項7または8に記載のエレベータシステム。
  10. 前記残存階出力部は、前記残存階情報を送信手段に出力し、前記送信手段によって前記残存階情報を送信させることを特徴とする請求項7または8に記載のエレベータシステム。
  11. 再度の呼び登録操作を行なうように各乗場の前記利用者に対して案内を行う、避難専用呼び案内部(14a,14b,14n)を、さらに備えることを特徴とする請求項1または8に記載のエレベータシステム。
  12. 各階毎に推定される火災進展時間と各階毎に測定される避難完了時間とを各階毎に比較し、前記火災進展時間より前記避難完了時間が長い所定の階がある場合に、前記所定の階に最寄の優先度の低い階を選択する避難応用呼び選択部(418)を、さらに備えることを特徴とする請求項1または8に記載のエレベータシステム。
  13. 各階毎に、待ち利用者数を計測する待ち客計測部(15a,15b,15n)と、
    かご内の混雑度を計測するかご内容量計測部(16a,16b,16n)と、
    前記待ち利用者数と前記混雑度とを用いて、乗車可能な利用者がいる階の内、最も優先度の高い階に、前記かご停止させる途中階停止判断部(419)とを、さらに備えることを特徴とする請求項1または8に記載のエレベータシステム。
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