JP2011084388A - エレベータの救出運転システム - Google Patents

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Abstract

【課題】火災等の発生場所に近い階床から優先的に救出運転して在館者を速やかに避難させる。
【解決手段】建物に複数号機のエレベータが並設されたシステムにおいて、群管理制御装置11に設けられた制御部21は、火災検出装置12によって検出された火災の発生場所に基づいて各号機を優先的に応答させる優先応答階を設定する。そして、制御部21は各号機の中から救出運転用の対象号機を優先応答階に応答させ、避難階まで直通運転する。これにより、火災の発生場所に近い階床から優先的に救出運転して在館者を速やかに避難させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物内で火災等の災害が発生したときに、各号機のエレベータを用いて救出運転を行うエレベータの救出運転システムに関する。
近年の建物の高層化に伴い、エレベータは建物の縦の移動手段として欠くことのできない役割を果たしている。また、車いすの利用者などの身体に障害を持つ人が建物の各階を移動するためにも、エレベータは重要な役割を果たす。
ここで、火災が発生した場合に、現在、エレベータを避難階へ走行後、運転を休止するといった運用がなされており、エレベータを避難手段として積極的に利用していないのが現状である。しかしながら、高層階から階段を使って避難階(通常1F)まで移動することは大変であり、避難するまでに時間もかかる。
そこで、近年では、火災発生時にエレベータを避難手段として積極的に利用する要求が高まってきている。例えば特許文献1では、火災発生時にエレベータを使って在館者を効率的に避難させる方法として、避難すべき階をグルーピングし、そこに在館者を誘導してエレベータを応答させる方法を開示している。
特開2007−131362号公報
しかしながら、上述した特許文献1の方法では、建物内に火災が発生したときに、グルーピングされた避難階まで階段を使って移動しなければならないため、高齢者や車いす利用者には困難を要する。また、グルーピングされた避難階に対して各号機のエレベータが応答することになるため、発生場所に近い階床に在館者がいても、必ずしも、その階床にエレベータが応答するとは限らず、救出に遅れが生じてしまうことがある。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、火災等が発生した場合に、その発生場所に近い階床から優先的に救出運転して在館者を速やかに避難させることのできるエレベータの救出運転システムを提供することを目的とする。
本発明は、複数号機のエレベータが並設された建物に用いられるエレベータの救出運転システムにおいて、上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、この災害検出手段によって検出された発生場所に基づいて優先応答階を設定する優先応答階設定手段と、この優先応答階設定手段によって設定された優先応答階に上記各号機の中の救出運転用の対象号機を応答させ、避難階まで直通運転する救出運転手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、火災等が発生した場合に、その発生場所に近い階床から優先的に救出運転して在館者を速やかに避難させることができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの救出運転システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの乗りかごの構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの乗場の構成を示す図である。 図4は同実施形態における救出運転時の各号機のエレベータの動きを示す図である。 図5は同実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を示すフローチャートである。 図6は同実施形態におけるエレベータの乗りかごに設置された表示器のメッセージ表示例を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの乗場に設置された表示器のメッセージ表示例を示す図である。 図8は本発明の第2の実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を部分的に示すフローチャートである。 図9は本発明の第3の実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を部分的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの救出運転システムの構成を示すブロック図である。
本システムは、群管理制御装置11と、火災検出装置12と、報知装置13と、単体制御装置14a,14b,14c…と、エレベータの乗りかご15a,15b,15c…と、乗場呼びボタン16a,16b,16c…とを有する。
群管理制御装置11は、建物に並設された複数号機のエレベータを群管理制御する。この群管理制御装置11は、コンピュータによって構成される。火災検出装置12は、建物の各階床に設置されており、火災の発生を検知して、その発生場所を群管理制御装置11に通知する。報知装置13は、火災検出装置12によって火災の発生が検知されたときに避難警告等を報知する。
単体制御装置14a,14b,14c…は、例えばかご呼びの登録やドアの開閉など、各号機のエレベータの運転を個別に制御するものである。この単体制御装置14a,14b,14c…についても、群管理制御装置11と同様にコンピュータによって構成される。乗りかご15a,15b,15c…は、図示せぬ巻上機の駆動により昇降路内を昇降動作し、乗客を乗せて各階床間を移動する。
また、乗場呼びボタン16a,16b,16c…は、各階床の乗場に設置されている。この乗場呼びボタン16a,16b,16c…の操作により、当該乗場の階床と行先方向を示す情報を含んだ乗場呼びの信号が群管理制御装置11に送られる。これにより、群管理制御装置11では、各号機のエレベータの運転状態に基づいて当該乗場呼びを割り当てるべきエレベータを選出して応答させる。
ここで、本実施形態において、群管理制御装置11には、制御部21と記憶部22が設けられている。
制御部21は、各号機のエレベータの運転制御に関わる処理を行うものであり、ここでは優先応答階設定部21a、救出運転部21b、出発回数カウント部21c、時間カウント部21d、在館者数カウント部21e、通知部21fを有する。
優先応答階設定部21aは、火災検出装置12によって検出された火災の発生場所に基づいて優先応答階を設定する。救出運転部21bは、優先応答階設定部21aによって設定された優先応答階に上記各号機の中の救出運転用の対象号機を応答させ、避難階まで直通運転する。
出発回数カウント部21cは、優先応答階に応答した号機が満員とならずに出発した回数をカウントする。時間カウント部21dは、優先応答階に応答した号機が満員とならずに出発してからの時間をカウントする。
在館者数カウント部21eは、優先応答階設定部21aによって設定された優先応答階の在館者数を検出する。通知部21fは、乗りかご内あるいは乗場に救出運転中であることを通知する。
記憶部22は、制御部21の運転制御に必要な各種情報を記憶している。この記憶部22には、救出運転用の対象号機として設定された号機の情報を記憶した対象号機設定部22aと、各号機のエレベータが満員とならずに出発した回数を記憶するための出発回数記憶部22bが設けられている。
図2はエレベータの乗りかごの構成を示す図である。
乗りかご15の正面には、かごドア31が開閉自在に設けられており、そのかごドア31の横に各種操作ボタンが配設された操作パネル32が設けられている。この操作パネル32には、乗客が行先階を指定するための行先階指定ボタン33の他、戸開ボタン34a、戸閉ボタン34bなどが設けられている。
また、この乗りかご15内には、メッセージを表示するための表示器35と音声アナウンスを行うためのスピーカ36が設置されている。
図3はエレベータの乗場の構成を示す図である。
エレベータの乗場17には、乗場ドア41が開閉自在に設けられている。乗場ドア41は、乗りかご15が着床したときにかごドア31に係合して開閉する。この乗場ドア41の近傍に乗場呼びボタン16が設けられている。
乗場呼びボタン16は、乗場呼びを登録するための操作ボタンであり、具体的には行先方向を指定するための上方向指定ボタンと下方向指定ボタンからなる。この乗場呼びボタン16と別に車いす利用者専用の乗場呼びボタン42が設けられている。この乗場呼びボタン42は、車いすに座った状態で操作できるような高さに配設されている。
また、乗場ドア41の上に現在のかご位置などを表示するためのインジケータ43が設けられている。さらに、乗場ドア41付近に、メッセージを表示するための表示器44と音声アナウンスを行うためのスピーカ45が設置されている。
次に、本システムの動作について説明する。
今、図4に示すように、1F〜20Fの建物に6台のエレベータが並設されたシステム想定する。なお、4Fと5Fは不停止階(エレベータが止まらない階)として設定されているものとする。また、1Fが火災発生時の避難階とする。
以下では、6台のエレベータをそれぞれA号機,B号機,C号機,D号機,E号機,F号機と称し、これらのエレベータの乗りかごを乗りかご15a,15b,15c,15d,15e,15fと記述する。
図5は第1の実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである群管理制御装置11が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
建物内で火災が発生すると、火災検出装置12によって火災発生場所(火災が発生した階床)が検出され、その検出信号が群管理制御装置11に与えられる(ステップS11)。これにより、群管理制御装置11に設けられた制御部21は、通常の運転モードから救出運転モードに切り替えて、まず、現在登録されているUP方向(上方向)の乗場呼びをすべてキャンセルすることにより、在館者が上方向へ移動することを禁止する(ステップS12)。
そして、制御部21は、その他の呼び、つまり、DN方向(下方向)の乗場呼びとかご呼びに各号機のエレベータを応答させた後(ステップS13)、以下のような救出運転を実行する。なお、UP方向だけでなく、DN方向の乗場呼びも一旦キャンセルすることでもよい。
なお、「乗場呼び」とは、各階の乗場に設置された乗場呼びボタン16の操作によって登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報が含まれる。この乗場呼びの信号は群管理制御装置11に与えられ、群管理制御装置11では、現在の運転状況から最適なエレベータを選出して、その乗場呼びが登録された階に応答させる。
これに対し、「かご呼び」とは、乗りかご15内に設けられた行先階指定ボタン33の操作によって登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報が含まれる。このかご呼びの信号は、それぞれに対応した単体制御装置14a,14b,14c…に与えられる。例えば、単体制御装置14aにかご呼びの信号が与えられたとすると、単体制御装置14aでは、行先階指定ボタン33の操作によって指定された行先階に乗りかご15aを移動させることになる。
救出運転モードにおいて、制御部21は、火災検出装置12によって検出された火災の発生場所に基づいて、各号機のエレベータを優先的に応答させる階床(これを優先応答階と称す)を設定する(ステップS14)。
上記優先応答階は、火災の発生場所に隣接する階床であって、基本的に火災が発生した階床の1つ上の階床に設定される。これは、火災が上方向に広がるため、火災発生場所の真上の階床に在館者がいた場合には最優先で救出しなければならないからである。
図4の例では、17Fで火災が発生したものとする。その場合、18Fが優先応答階として設定される。なお、火災発生場所である17Fは応答対象外とし、火災が発生したときに、報知装置13を通じて速やかにその場所から逃げるようにアナウンスすることが好ましい。
ここで、制御部21は、優先応答階で乗場呼びが発生したか否かを判断する(ステップS15)。優先応答階で乗場呼びが発生した場合、つまり、図4の例で18Fに在館者がいて、その階に設置された乗場呼びボタン16が押された場合には(ステップS15のYes)、制御部21は、記憶部22の対象号機設定部22aを参照して各号機の中で救出運転用の対象号機を選出して、その対象号機を優先応答階である18Fに応答させる(ステップS16)。
図4の例では、A〜E号機が救出運転用の対象号機として設定されている。この場合、例えばB号機に1Fのかご呼びが登録済みであれば、B号機は1Fまで移動した後、18Fに向かうことになる。F号機はフリーであり、各階床に応答可能である。
また、制御部21は、救出運転中である旨を乗りかご15や乗場17に対して通知する(ステップS17)。通知方法は、メッセージの表示であっても音声であっても良い。
図6はエレベータの乗りかご15に設置された表示器35のメッセージ表示例を示す図である。
救出運転用の対象号機を優先応答階である18Fに応答させるときに、例えば「現在、救出運転中です。このエレベータは18Fに向かいます。」といったようなメッセージを表示器35に表示する。これにより、救出運転中に在館者が誤って乗車してしまうことを防止できる。なお、同時にスピーカ36にて同様のメッセージを音声にて通知することでもよい。
図7はエレベータの乗場17に設置された表示器44のメッセージ表示例を示す図である。
救出運転を行うときに、各階の乗場17にて、例えば「現在、A〜E号機のエレベータが救出運転中です。18階への運転を優先しています。」といったようなメッセージを表示器44に表示する。これにより、18Fの在館者に対してエレベータが応答することを知らせて安心させることができる。
また、救出運転中は優先応答階以外の階の待ち時間が悪化するが、このようなメッセージを各階の乗場にて行うことで、比較的安全な階にいる在館者に対して、エレベータを使わずに、できるだけ階段を使って避難するように誘導できる。なお、同時にスピーカ44にて同様のメッセージを音声にて通知することでもよい。
このようにして、対象号機が優先応答階である18Fに応答し、在館者が乗車したときに、制御部21は、避難階である1Fのかご呼びを自動登録して出発する。この場合、避難階以外の他の階のかご呼びの登録は禁止されるものとする。
ここで、制御部21は、満員に近い状態で出発するか否かを判断する(ステップS18)。「満員に近い状態」とは、乗りかご15に定められた定格荷重の約80%程度であるとする。乗りかご15の積載荷重は図示せぬ荷重センサにて検出され、その検出された積載荷重から満員に近い状態であるか否かが判断される。満員に近い状態であれば(ステップS18のYes)、制御部21は、そのまま当該号機を避難階である1Fへ直通運転する(ステップS19)。
一方、満員に近い状態でなければ、つまり、当該号機が多少の余裕を残して出発する場合には(ステップS18のNo)、制御部21は、その出発回数をカウントし、記憶部22の出発回数記憶部22bに記憶する(ステップS20)。
この出発回数記憶部22bに記憶された出発回数が優先応答階の切替え条件として予め設定された回数(例えば5回)に達した場合には(ステップS21のYes)、制御部21は、現在の優先応答階に在館者なしと判断し、当該号機を避難階である1Fへ直通運転した後(ステップS22)、優先応答階を再設定する(ステップS23)。この場合、現在の優先応答階よりも1つの上の階が優先応答階に再設定される。つまり、図4の例では、19Fが次の優先応答階として再設定されることになる。
優先応答階が再設定されると、制御部21は、その再設定された優先応答階が「最上階+1」であるか否かを判断する(ステップS24)。「最上階+1」でなければ(ステップS24のNo)、上記ステップS15に戻って、再設定された優先応答階に対して同様の救出運転を行う。また、再設定された優先応答階が「最上階+1」であれば(ステップS24のYes)、制御部21は、応答すべき階床はないものと判断し、救出運転動作を終了する。
一方、上記ステップS15において、優先応答階の乗場呼びがなかった場合に、制御部21は、一定時間(例えば1分)だけ待つ(ステップS25)。この間に乗場呼びがなければ(ステップS25のYes)、制御部21は、当該階床に在館者がいないものと判断し、優先応答階を再設定する(ステップS23)。
なお、再設定の条件として、下記のような条件を加えても良い。
・火災が広がった場合、火災検出装置12からの追加情報によって再設定する。この場合、火災発生階は優先応答階禁止とする。優先応答階禁止となった場合には再設定。
・前回の優先応答階で乗場呼びが発生した場合、その前回の優先応答階を優先応答階として復帰させる。あるいは、対象号機の中から最も早く応答可能な号機を応答させる。
このように、本システムによれば、火災が発生したときに、その発生場所に近い階床から優先的に各号機のエレベータが応答するので、在館者は他の階に移動せずとも、エレベータを利用して速やかに避難することができる。
また、所定のタイミングで優先応答階を切り替えることで、各階床の在館者を効率的に避難階に運ぶことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、対象号機が満員とならずに出発した回数に基づいて優先応答階を切り替えるようにしたが、第2の実施形態では、対象号機が満員とならずに出発してからの経過時間に基づいて優先応答階を切り替えるものである。
なお、装置構成については上記第1の実施形態と同様であるため、ここでは、図8を参照して処理動作について説明する。
図8は本発明の第2の実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を部分的に示すフローチャートである。
上記第1の実施形態で説明したように、火災が発生すると、その発生場所の上の階床が優先応答階として設定され、その優先応答階に救出運転用の対象号機が応答する(図5のステップS11〜S17参照)。
ここで、優先応答階に応答した号機が満員とならずに出発した場合に、群管理制御装置11の制御部21は、その時点から時間のカウントを開始する(ステップA11)。そのカウント時間が所定時間(例えば1分)内であれば(ステップA12のNo)、制御部21はそのまま当該号機を避難階である1Fへ直通運転する(ステップS22)。
一方、カウント時間が所定時間に達した場合には(ステップA12のYes)、制御部21は、現在の優先応答階に在館者なしと判断し、当該号機を避難階である1Fへ直通運転した後(ステップS22)、優先応答階を再設定する(ステップS23)。
なお、上記時間のカウント中にいずれかの号機が優先応答階に応答した場合には、上記カウント時間をリセットして、再び満員とならずに出発した号機が出現したときに時間のカウントを開始するものとする。つまり、図4の例で、A〜E号機のいずれかが優先応答階に応答して満員とならずに出発した場合に、その状態が所定時間(例えば1分)連続した場合に、優先応答階の再設定が行われることになる。
以後の処理は上記第1の実施形態と同様である。
このように、対象号機が満員とならずに出発してからの経過時間に基づいて優先応答階を切り替えることでも、上記第1の実施形態と同様に、各階床の在館者を効率良く運ぶことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、救出運転用の対象号機の台数が予め決められていた。これに対し、第3の実施形態では、優先応答階の在館者の数に応じて対象号機の台数を段階的に決めるものである。
なお、装置構成については上記第1の実施形態と同様であるため、ここでは、図9を参照して処理動作について説明する。
図9は本発明の第3の実施形態における火災発生時の救出運転の処理動作を部分的に示すフローチャートである。
上記第1の実施形態で説明したように、火災が発生すると、その発生場所の上の階床が優先応答階として設定され、その優先応答階で乗場呼びが発生したか否かが判断される(図5のステップS11〜S15参照)。
ここで、優先応答階で乗場呼びが発生した場合、つまり、図4の例で18Fに在館者がいて、その階に設置された乗場呼びボタン16が押された場合に、制御部21は、その優先応答階にいる在館者の数を検出する(ステップB11)。
なお、在館者数の検出方法としては、例えば各階床の所定の場所にカメラを設置しておき、そのカメラの映像から各階床に存在する在館者の人数を検出する方法や、各階床毎に乗車人数と降車人数を記録しておき、その記録結果に基づいて現在各階床に存在する在館者の人数を検出する方法などがある。乗車人数と降車人数は、乗りかごの積載荷重の変化から推測できる。
また、IDカードなどで入館者の個人認証を行う機能を備えたセキュリティシステムが建物に設置されている場合には、そのセキュリティシステムから各階床の在館者数を取得することでもよい。
在館者数が検出されると、制御部21は、その在館者数に応じて対象号機の台数を段階的に決める(ステップB12)。例えば、乗りかごに乗車可能な人数が10名であるとすると、在館者数が10人未満であれば1台、10人〜20人未満であれば2台、20人〜30人未満であれば3台…といったように、対象号機の台数を段階的に決めるものとする。対象号機以外の号機はフリーとなり、各階床に応答する。
そして、制御部21は、その決定された台数に従って各号機の中で救出運転用の対象号機を選出して、その対象号機を優先応答階である18Fに応答させる(ステップB13)。
以後の処理は上記第1の実施形態と同様である。
このように、在館者数に応じて対象号機の台数を決めることで、在館者数が比較的多い場合には多数の対象号機を応答させて救出することができ、逆に、在館者数が比較的少ない場合にはフリー号機を増やして他の階床の待ち時間を解消することができる。
なお、上記各実施形態では、火災の発生場所以外の階床を優先応答階として設定するものとしたが、火災の程度によっては、発生場所の階床を優先応答階に含め、その階床を最優先で応答させるようにしても良い。ただし、火災が発生している階床は非常に危険であるため、1つ上の階床を優先応答階に初期設定することが好ましい。
また、上記各実施形態では、火災が発生した場合の救出運転を想定して説明したが、本発明は建物内で火災以外の何らかの災害が発生した場合にも同様に適用可能である。
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…群管理制御装置、12…火災検出装置、13…報知装置、14a,14b,14c…単体制御装置、15,15a,15b,15c…乗りかご、16,16a,16b,16c…乗場呼びボタン、21…制御部、21a…優先応答階設定部、21b…救出運転部、21c…出発回数カウント部、21d…時間カウント部、21e…在館者数カウント部、21f…通知部、22…記憶部、22a…対象号機設定部、22b…出発回数記憶部、31…かごドア、32…操作パネル、33…行先階指定ボタン、34a…戸開ボタン、34b…戸閉ボタン、35…表示器、36…スピーカ、41…乗場ドア、42…乗場呼びボタン、43…車いす利用者専用の乗場呼びボタン、43…インジケータ、44…表示器、45…スピーカ。

Claims (11)

  1. 複数号機のエレベータが並設された建物に用いられるエレベータの救出運転システムにおいて、
    上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、
    この災害検出手段によって検出された災害の発生場所に基づいて優先応答階を設定する優先応答階設定手段と、
    この優先応答階設定手段によって設定された優先応答階に上記各号機の中の救出運転用の対象号機を応答させ、避難階まで直通運転する救出運転手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの救出運転システム。
  2. 上記優先応答階設定手段は、上記災害検出手段によって検出された災害の発生場所の1つ上の階床を優先応答階として設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  3. 上記優先応答階設定手段は、所定のタイミングで、現在設定されている優先応答階の1つ上の階床を次の優先応答階として再設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  4. 上記優先応答階設定手段は、現在設定されている優先応答階で一定時間経過して乗場呼びが発生しなかったときに、その1つ上の階床を次の優先応答階として再設定することを特徴とする請求項3記載のエレベータの救出運転システム。
  5. 上記優先応答階に応答した号機が満員とならずに出発した回数をカウントする出発回数カウント手段を備え、
    上記優先応答階設定手段は、上記出発回数カウント手段によってカウントされた回数が所定回数に達したときに、その1つ上の階床を次の優先応答階として再設定することを特徴とする請求項3記載のエレベータの救出運転システム。
  6. 上記優先応答階に応答した号機が満員とならずに出発してからの時間をカウントする経過時間カウント手段を備え、
    上記優先応答階設定手段は、上記経過時間カウント手段によってカウントされた時間が所定時間を経過したときに、その1つ上の階床を次の優先応答階として再設定することを特徴とする請求項3記載のエレベータの救出運転システム。
  7. 上記救出運転手段は、上記各号機の中で予め救出運転用の対象号機として決められた台数の号機を上記優先応答階に応答させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  8. 上記優先応答階設定手段によって設定された優先応答階の在館者数を検出する在館者数検出手段を備え、
    上記救出運転手段は、上記在館者数検出手段によって検出された在館者数に応じて、上記各号機の中から救出運転用の対象号機の台数を段階的に決めて、これらの号機を上記優先応答階に応答させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  9. 上記救出運転手段による救出運転に伴い、各号機の乗りかご内に救出運転中であることを通知する通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  10. 上記救出運転手段による救出運転に伴い、各階床の乗場に救出運転中であることを通知する通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  11. 上記災害検出手段は、上記建物内で火災が発生したときに、その発生場所を検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
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