JP2012030905A - エレベータの運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 車椅子利用者がエレベータで優先的に避難ができ、且つ健常者もエレベータを利用しながら迅速に避難することを可能にする。
【解決手段】 車椅子利用者用の特殊ホール呼びボタン12、カゴ内混雑度を検知する混雑度検知機構13、及びエレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知機構42と、これら12,23,42からの情報を基にエレベータの運行を制御する運行制御部30とを具備したエレベータの運行管理システムであって、運行制御部30は、災害避難モードのときに特殊呼び登録状況とカゴ内混雑度を確認しながら運転し、車椅子がカゴ内に入らないと判定された場合、健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろし、健常者に対して別経路への避難・待機を誘導し、カゴ22内が空又は車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、カゴ22を特殊呼び登録階に直行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの避難モード時に車椅子利用者を避難させるためのエレベータの運行管理システムに関する。
中高層ビル内において火災・地震などの災害が発生したとき、車椅子利用者(ベビーカーやショッピングカートも含み、以後これらを総称して車椅子利用者と記す)はエレベータを利用して避難する必要がある。
しかし、車椅子利用者は、エレベータのカゴ内が満員までは行かないが、ある程度込み合っていて乗れない場合、見送らなければならない。このため、エレベータを利用しないと避難できない車椅子利用者に限って、エレベータでの避難が遅れることが考えられる。
特開2003−267637号公報 特開2005−206313号公報
前述したように、中高層ビル内で災害が発生した場合、車椅子利用者はエレベータで避難するしかないが、エレベータのカゴ内に車椅子が入らない状況が発生し、車椅子利用者のエレベータでの避難が遅れると云う最悪の事態が予想される。
本実施形態は、災害等の発生時に、車椅子利用者がエレベータで優先的に避難することができ、且つ健常者もエレベータを利用しながら迅速に避難することを可能にしたエレベータの運行管理システムを提供する。
実施形態によれば、車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、を具備したエレベータの運行管理システムであって、前記運行制御手段は、前記エレベータが災害避難モードのとき、特殊呼び登録状況とカゴ内混雑度を確認しながら運転し、車椅子が前記カゴ内に入るか否かを判定し、前記車椅子が前記カゴ内に入らないと判定された場合、前記脱出経路検知手段により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況であるかを確認し、健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況を確認したら、前記途中階にて健常者に対して別経路への避難・待機を誘導し、前記カゴ内が空又は前記車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、前記エレベータを前記特殊呼びが登録された特殊呼び登録階に直行させる。
第1の実施形態に係わるエレベータの運行管理システムにおけるエレベータ及びそれに関連する施設を示す図。 第1の実施形態に係わるエレベータの運行管理システムの回路構成を示すブロック図。 第1の実施形態における特殊運転の基本フローを示す図。 第1の実施形態における特殊運転の基本フローを示す図。 第2の実施形態における特殊運転の基本フローを示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係わるエレベータの運行管理システムを説明するためのもので、(a)はエレベータ昇降路及び機械室を示す図、(b)は非常階段を示す図、(c)はエレベータホールを示す図である。
エレベータホールには、一般用の一般ホール呼びボタン11とは別に車椅子利用者がエレベータホールにてエレベータを呼ぶための車椅子用特殊ホール呼びボタン(特殊呼び登録手段)12と、例えばLEDを光源とし特殊運転していることを利用者に視覚的に知らせる表示装置(ホール特殊運転報知手段)13が設けられている。ここで、エレベータホールの表示装置13には、聴覚的に特殊運転状況を利用者に知らせるアナウンス装置等を設けるようにしても良い。
エレベータのカゴ22内には、表示装置13と同等の機能を持ち、カゴ22内の利用者に特殊運転をしていることを知らせる表示装置(カゴ内特殊運転報知手段)23が設けられている。このカゴ22内の表示装置23においてもエレベータホールの表示装置13と同様に、カゴ22内の利用者に聴覚的に特殊運転状況を知らせるアナウンス装置等を設けるようにしても良い。また、エレベータのカゴ22には、例えば荷重検知や映像分析、更にはカゴ内センサ類によるカゴ内の混雑度を検知するカゴ内混雑度検知機構(混雑度検知手段)24が設けられている。
機械室には、エレベータのカゴ22を昇降駆動するための巻上機モーター21とエレベータ制御盤(運行制御手段)30が設けられている。エレベータ制御盤30は、通常の運転制御とは別に、特殊ホール呼び及び混雑度情報によりエレベータを通常運転から特殊運転に切り替え、カゴ内混雑具合が車椅子が乗込める程度と判断したときに、カゴ22を車椅子用特殊ホール呼びがあった階に向かわせる運転制御が追加されている。
また、図中の41は防火区域の別途安全な非常階段(非常脱出手段)、42は既知の火災検知器や映像分析器などによりその経路が火災などで通行できないことを検知する別途安全非常脱出経路検知機構(脱出経路検知手段)である。
カゴ内混雑度検知機構24は、車椅子が乗り込める混雑度が否かを測定することを目的とする。その手法として、次のような例が挙げられる。なお、その他映像分析やセンサ類を用いても同様な目的が達成されれば、手段は問わない。
一つの手法として、既存のエレベータで使用されている荷重検知を使用し、積載量を読み取り、最大積載量の一定割合以下であるかで判定する。別の手法として、例えば通常エレベータに設置される荷重検知とは別に、カゴ床に最大積載荷重から一定重量低い重量でスイッチが入る追加荷重検知装置を設置し、スイッチが入ったら混雑、入る前は車椅子乗車可能の混雑具合と判断する構造が考えられる。その他の手法として、カゴ内カメラからの映像を分析することにより混雑度を導く手法や、カゴ内センサを多数設けて、センサに反応した数を検知することにより混雑度を測定する。そして、これらの既知の何れかの混雑度検知手段を用い、車椅子が乗車できる混雑度の閾値によりON/OFFの信号をエレベータ制御盤30へ伝達する。
図2は、図1のエレベータ制御盤30の回路構成を示すブロック図である。
エレベータ制御盤30は、入力情報から運転パターン及び出力を判断する運転パターン判定回路31と、エレベータを制御するエレベータ制御回路32から構成される。通常のホール呼びボタン11から入力される一般ホール呼び入力信号Aと、車椅子利用者が特殊ホール呼びボタン12を押すことにより入力される特殊ホール呼び入力信号Bと、カゴ内混雑度検知機構24により入力される混雑度入力信号Cと、脱出経路検知機構42により入力される脱出経路入力信号Dが、エレベータ制御盤30に入力される。エレベータ制御盤30に入力された各信号A〜Dは運転パターン判定回路31へ入力され、この回路31により必要な運転パターンが算出される。そして、算出された運転パターンに基づいてエレベータ制御回路32によりエレベータが制御される。
また、運転パターン判定回路31では、必要に応じてホール特殊運転報知信号E及びカゴ内特殊運転報知信号Fが出力され、これらの信号E,Fは表示装置13,23に送出される。そして、エレベータホールの表示装置13に特殊運転をしていることを表示及びアナウンスすることによって他の利用者に報知すると共に、カゴ内の表示装置23に特殊運転をしていることを表示及びアナウンスすることによって他の利用者に報知するようになっている。
次に、本実施形態における動作について、図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
例えば、昇降行程10階床で避難階が1階にある建物で、9階にカゴがある状態で火災が発生したとする。エレベータが災害避難モードに切り替わった後(ステップS1)、車椅子利用者が4階にて特殊ホール呼びボタン12を押し、特殊ホール呼びを登録すると、エレベータ制御盤30は、カゴ22内の表示装置23を作動させ、さらに4階から非常脱出階までのエレベータホール内の表示装置13を作動させ、車椅子救出運転になったことを報知する(ステップS2)。
次に、カゴ内混雑度検知機構24により、カゴ22内に車椅子が入れるスペースがあるか否かを検知し、その情報をエレベータ制御盤30へ送る(ステップS3)。
ステップS3で車椅子が入れるスペースがあると判定された場合、次に現在カゴ22がある階から特殊呼び登録階まで(本例では5〜9階)の一般ホール呼びがあるか否かを確認する(ステップS4)。
ステップS4で一般ホール呼びがないと判定された場合、即ちカゴ22内に車椅子が入れるスペースがあり5〜9階のホール呼びがない場合、車椅子利用者用特殊呼び登録階に直行し、アナウンスにて車椅子の方に乗り込むよう促し、カゴ22及びエレベータホールの表示装置13,23における特殊運転報知を消す(ステップS5)。その後、通常の運転に戻る。
ステップS4で一般ホール呼びありと判定された場合、即ちカゴ22内に車椅子が入れるスペースがあり5〜9階のホール呼びがある場合、一般ホール呼び階から避難階まで非常階段で避難が可能であるか否かを、脱出経路検知機構42により確認する(ステップS6)。
ステップS6で脱出経路ありと判定されたら、その階の一般ホール呼びには応答せずに通過し(ステップS7)、ステップS4に戻る。通過したホールには、特殊運転中であり非常階段が安全であるため通過したことをアナウンスし、ホール乗客を非常階段41へ誘導する。
ステップS6で脱出経路なしと判定された場合、即ち一般ホール呼び階から避難階まで火災の状況により非常階段での避難ができないとしたら、その階の一般ホール呼びには応答する(ステップS8)。そして、乗客がカゴ22に乗り込み戸閉した後、再びカゴ22内の混雑状況確認のステップS3まで手順を戻す。
ステップS3でカゴ22内に車椅子が入れるスペースがないと判定された場合、健常者が別途避難可能な状況が、現在カゴ22がある階から特殊呼び登録階まで(9〜4階)にあるか否かを確認する(ステップS9)。
ステップS9で避難可能階ありと判定された場合、例えば健常者が別途避難可能な状況が7階にあれば、別途避難可能な途中階7階にカゴ呼び登録する(ステップS10)。次いで、健常者が別途避難可能な状況が7階にあった状況にて、途中階に一般ホール呼びがあるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11で一般ホール呼びなしと判定された場合、避難階に向かう。そして、7階に到着後、避難階段が安全な状況であることをアナウンスし、非常階段で避難するようにアナウンスする(ステップS12)。その後、特殊呼び登録階(4F)に直行し、ステップS5の動作を行う。
ステップS11で一般ホール呼びありと判定された場合、カゴ22が満員であるか否かを確認する(ステップS13)。ステップS13で満員と判定されたら、そのホール呼びには応答せず通過する(ステップS14)。そして、避難階である7階へ移動し、到着後乗客を降ろし、避難階段が安全な状況であることをアナウンスし、非常階段へ誘導する(ステップ12)。ステップS13で満員でないと判定された場合、前述ホール呼びに応答し(ステップS15)、健常者が別途避難可能な状況の7階に到着するまで本ルーチンを繰り返す。これが第1の避難動作である。
一方、ステップS9で避難可能階なしと判定された場合、即ちエレベータのカゴ22内に車椅子が入るスペースがなく、現在カゴ22がある階から特殊呼び登録階までに避難可能な状況がない場合、健常者が別途避難可能な状況が特殊呼び登録階よりも下の階(3F〜1F)にあるか否かを確認する(ステップS16)。
ステップS16で避難可能階ありと判定された場合、例えば別途避難可能な途中階が2階であった場合、2階にカゴ呼び登録する。ステップS16で避難可能階なしと判定された場合、即ち別途避難可能な途中階がない場合、避難階である1階にカゴ呼び登録する。
次に、一般ホール呼びがあるか否かを確認する(ステップS19)。ステップS19で一般ホール呼びなしと判定された場合、ステップS17又はS18で設定された避難階に向かう(ステップS12)。避難階に到着後、速やかに避難するようにアナウンスする。その後、ステップS5の動作を行う。
ステップS19で一般ホール呼びありと判定された場合、例えば健常者が別途避難可能な状況が2階にあった状況にて、4階より上の途中階に一般ホール呼びがある場合、カゴ22が満員であるか否かを確認する(ステップS20)。
ステップS20で満員と判定された場合、ホール呼びには応答せず通過し(ステップS21)、ステップS17又はS18で設定された避難階まで行き乗客を降ろし、避難階段が安全な状況であることをアナウンスし、非常階段へ誘導する(ステップS12)。その後、4階へ引き返し、車椅子呼びに応答する。そして、エレベータホール及びカゴ22内の表示装置13,23による特殊運転報知を消す。即ち、特殊呼び登録階(4F)に直行し、ステップS5の動作を行う。このように途中でカゴ22を引き返すのが第2の避難動作である。
ステップS20で満員でないと判定された場合、ホール呼びに応答し(ステップS22)、ホール呼びが特殊呼び登録階(4F)であるか否かを確認する(ステップS23)。ホール呼びが特殊呼び登録階でなければステップS19に戻り、特殊呼び登録階であれば車椅子利用者にカゴ22に乗ってもらう(ステップS24)。即ち、カゴ22が満員ではないとき5階まではホール呼びに応答し、4階に到着したときにまだ満員ではない場合、4階で戸開し、カゴ内乗客に車椅子の人を抱えて乗車するようにアナウンスし、車椅子利用者にカゴ22に乗ってもらう。そして、エレベータホール及びカゴ22内の表示装置13,23による特殊運転報知を消す。その後、通常の運転に戻る。このように健常者の協力を求めるのが第3の避難動作である。
なお、ステップS16で、健常者が別途避難可能な経路がない場合にエレベータで避難階に向かった場合、4階到着前に満員でないことを確認していれば前述の第3の避難動作を行い、特殊運転を解除するようにしても良い。さらに、4階通過直前時に満員である場合、1階までノンストップで移動し、到着後速やかに避難するようにアナウンスし4階へ再度向かうようにしても良い。
このように本実施形態によれば、災害等の発生時に、車椅子利用者がエレベータで優先的に避難することができ、健常者もエレベータを利用しながら迅速に避難することが可能になる。
より具体的には、エレベータが災害避難モードのとき、特殊ホール呼びボタン12により特殊呼びが登録された状況で、車椅子がカゴ22内に入らないと判断した場合に、脱出経路検知機構42により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況を確認したら、途中階にて健常者に対して別経路への避難・待機を誘導し、カゴ22内が空又は車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、エレベータを特殊呼び登録階に直行させる。
また、エレベータが災害避難モードのとき、特殊呼びが登録された状況で、車椅子がカゴ22内に入らないと判断した場合、健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況はないが、登録階を通過した途中階には別途避難可能又は待機可能な状況にある場合、エレベータを特殊呼び登録階を通過した途中階に移動し、カゴ22内が空又は車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、エレベータを特殊呼び登録階に直行させる。
また、エレベータが災害避難モードのとき、特殊呼びが登録された状況で、車椅子がカゴ22内に入らないと判断した場合、健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況がなく満員でない場合、エレベータを特殊呼び登録階に直行させ、特殊呼び登録階でアナウンス等により健常者に協力を仰ぎ、車椅子利用者を車椅子から降ろしてエレベータに乗せるよう誘導する。
上記の3つの手法を適宜選択することにより、車椅子利用者のエレベータでの避難を優先することが可能となり、しかも健常者に対しても安全な避難誘導を行うことができる。従って、車椅子利用者のエレベータでの避難が遅れると云う事態を確実に防止することができ、エレベータ利用における避難の安全性の向上をはかることができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係わるエレベータの運行管理システムにおける特殊運転の基本フローを示す図である。本実施形態では、避難用エレベータが同一バンクに複数台ある場合を想定している。
例えば、昇降行程10階床で避難階が1階で同一バンクにエレベータが3台あり、それぞれA号機、B号機、C号機とした場合において火災が発生したとする。エレベータが災害避難モードに切り替わった後(ステップS101)、車椅子利用者が4階にて前述の特殊ホール呼びボタン12を押し、特殊呼びを登録すると、エレベータ制御盤30は、カゴ22内の表示装置23を作動させ、さらに4階から非常脱出階までの表示装置13を作動させ、車椅子救出運転になったことを報知する(ステップS102)。次に、カゴ内混雑度検知機構24により、全てのカゴ内に車椅子が入れるスペースがあるか検知し、その情報をエレベータ制御盤30へ送る(ステップS103)。
次に、車椅子が乗り込み可能なカゴの台数が1台であるか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104で乗り込み可能なカゴの台数が1台と判定された場合、そのカゴを特殊呼び応答用のカゴに選定し(ステップS105)、選定したカゴを特殊呼びに応答させる(ステップS106)。このステップS106では、先に説明した第1の実施形態で説明したフローと同様の動作を行うようにすればよい。
ステップS104で乗り込み可能なカゴの台数が1台でないと判定された場合、全ての乗り込み可能なカゴが、避難階に対して特殊呼び登録階より遠い位置にいるか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107で全てのカゴが特殊呼び登録階より遠い位置にいると判定された場合、特殊呼び登録階に近い方を応答カゴに選定する(ステップS108)。例えば、A号機が6階、B号機が8階でそれぞれ対応可能な場合、特殊呼び登録階の4階に近いA号機を選定する。選定後、そのカゴでステップS106の応答を行う。
ステップS107で全てのカゴが特殊呼び登録階より遠い位置にいると判定されなかった場合、全ての乗り込み可能なカゴが、避難階に対して特殊呼び登録階に対して先行している位置にいるか否かを判定する(ステップS109)。
ステップS109で全ての乗り込み可能なカゴが、避難階に対して特殊呼び登録階に対して先行している位置にいると判定された場合、全てのカゴが特殊呼び登録階より遠い位置にいると判定された場合と同様に、特殊呼び登録階に近い方を応答カゴに選定する(ステップS108)。例えば、C号機が2階、B号機が3階でそれぞれ対応可能な場合、特殊呼び登録階の4階に近いB号機を選定する。選定後、そのカゴでステップS106の応答を行う。
ステップS109で否と判定された場合、即ち避難階に対して特殊呼び登録階より遠い位置にいるカゴと避難階に対して先行している位置にいるカゴがある場合、どちらが先に特殊呼びに対応できるか判別し、早いほうを選定する(ステップS110)。選定後、そのカゴでステップS106の応答を行う。
このように本実施形態によれば、同一バンク内の複数のエレベータのカゴ内混雑程度を監視し、混雑の状況により車椅子利用者に優先的にエレベータを利用させることができる。さらに、混雑の状況により健常者を安全な途中階で降ろし、車椅子が乗り込むスペースを確保してから車椅子呼びに即座に応答することもでき、全体の避難効率ロスが最小限になる運転制御が可能となる。
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。第1の実施形態では、ステップS19の動作で、特殊ホール呼びがあっても一般ホール呼びがない場合は避難階に向かうようにしたが、この場合であってもカゴ内が満員でなければ、特殊ホール呼び階にカゴを直行させ、前記した第3の避難動作を行うようにしても良い。
また、エレベータの構造には何ら限定されず、各種のエレベータに同様に適用することができる。さらに、エレベータホール内及びカゴ内の表示装置の構造、カゴ内混雑度検知機構の構成、及び脱出経路検知機構の構成等は、実施形態に何ら限定されるものではなく、仕様に応じて適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…一般用ホール呼びボタン
12…特殊ホール呼びボタン(特殊呼び登録手段)
13…ホール内表示装置(ホール特殊運転報知手段)
21…巻上機モーター
22…カゴ
23…カゴ内表示装置(カゴ内特殊運転報知手段)
24…カゴ内混雑度検知機構(カゴ内混雑度検知手段)
30…エレベータ制御盤(運行制御手段)
31…運転パターン判定回路
32…エレベータ制御回路
41…非常階段(非常脱出手段)
42…脱出経路検知機構(脱出経路検知手段)

Claims (6)

  1. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    を具備し、
    前記運行制御手段は、
    前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録されたら、前記登録された特殊呼び登録状況と前記混雑度検知手段により検知された混雑度を確認しながら運転し、車椅子が前記カゴ内に入るか否かを判定し、
    前記車椅子が前記カゴ内に入らないと判定された場合、前記脱出経路検知手段により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況であるかを確認し、
    健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況を確認したら、前記途中階にて健常者に対して別経路への避難・待機を誘導し、
    前記カゴ内が空又は前記車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、前記エレベータを前記特殊呼びが登録された特殊呼び登録階に直行させることを特徴とするエレベータの運行管理システム。
  2. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    を具備し、
    前記運行制御手段は、
    前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録されたら、前記登録された特殊呼び登録状況と前記混雑度検知手段により検知された混雑度を確認しながら運転し、前記車椅子が前記カゴ内に入るか否かを判定し、
    前記車椅子が前記カゴ内に入らないと判定された場合、前記脱出経路検知手段により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況であるかを確認し、
    健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況ではないが、前記特殊呼びが登録された特殊呼び登録階を通過した途中階には健常者を降ろせる状況である場合、前記エレベータを前記特殊呼び登録階を通過した途中階に移動し、前記カゴ内が空又は前記車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、前記エレベータを前記特殊呼び登録階に直行させることを特徴とするエレベータの運行管理システム。
  3. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    を具備し、
    前記運行制御手段は、
    前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録されたら、前記登録された特殊呼び登録状況と前記混雑度検知手段により検知された混雑度を確認しながら運転し、車椅子が前記カゴ内に入るか否かを判定し、
    前記車椅子が前記カゴ内に入らないと判定された場合、前記脱出経路検知手段により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況であるかを確認し、
    健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況でなく、且つ前記カゴ内が満員でない場合、前記エレベータを前記特殊呼びが登録された特殊呼び登録階に直行させ、前記特殊呼び登録階でアナウンスにより健常者に協力を仰ぎ、前記車椅子利用者を前記車椅子から降ろして前記カゴ内に乗せるよう誘導することを特徴とするエレベータの運行管理システム。
  4. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    を具備し、
    前記運行制御手段は、
    (a)前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録されたら、前記登録された特殊呼び登録状況と前記混雑度検知手段により検知された混雑度を確認しながら運転し、車椅子が前記カゴ内に入るか否かを判定し、
    (b)前記車椅子が前記カゴ内に入らないと判定された場合、前記脱出経路検知手段により健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況であるかを確認し、
    (c1)前記(b)で健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況を確認したら、前記途中階にて健常者に対して別経路への避難・待機を誘導し、前記カゴ内が空又は前記車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、前記エレベータを前記特殊呼びが登録された特殊呼び登録階に直行させ、
    (c2)前記(b)で健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況ではないが、前記特殊呼び登録階を通過した途中階には健常者を降ろせる状況である場合、前記エレベータを前記特殊呼び登録階を通過した途中階に移動し、前記カゴ内が空又は前記車椅子が入れる混雑具合になるまで健常者を降ろしたら、前記エレベータを前記特殊呼び登録階に直行させ、
    (c3)前記(b)で健常者を別途避難可能又は待機可能な途中階で降ろせる状況でなく、且つ前記カゴ内が満員でない場合、前記エレベータを前記特殊呼び登録階に直行させ、前記特殊呼び登録階でアナウンスにより健常者に協力を仰ぎ、前記車椅子利用者を前記車椅子から降ろして前記カゴ内に乗せるよう誘導することを特徴とするエレベータの運行管理システム。
  5. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    を前記エレベータ毎に具備した複数台エレベータの運行オペレーションシステムであって、前記運行制御手段は、
    前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録されたら、全てのエレベータカゴ内の混雑度を検知し、下記の状況(a)〜(d)に応じた方法で特殊呼びに応答させることを特徴とする。
    (a)複数台のカゴのうち最寄りのカゴが乗り込み可能な場合、該最寄りのカゴを請求項記載1〜3の何れかに記載のエレベータの運行管理システムにより応答させる。
    (b)複数台のカゴのうち最寄りのカゴが乗り込み不可能な場合、他のカゴの混雑状況を確認し、候補が1台であればそのカゴを請求項1〜3の何れかに記載のエレベータの運行管理システムにより応答させる。
    (c)複数台のカゴのうち最寄りのカゴが乗り込み不可能な場合、他のカゴの混雑状況を確認し、候補が複数台あれば、
    全てのカゴが避難階に対して特殊呼び階より遠い位置にいる場合、又は全てのカゴが避難階に対して先行している位置にいる場合は、最寄りのカゴを特殊呼び対応カゴに選定し、避難階に対して特殊呼び階より遠い位置にいるカゴと避難階に対して先行している位置にいるカゴがある場合は、到着予想時間が早い方を特殊呼び対応カゴに選定し、選定したカゴを請求項1〜3の何れかに記載のエレベータの運行管理システムにより応答させる。
    (d)複数台のカゴが全て車椅子乗り込み不可能である場合、特殊呼び階に対して最寄りのカゴを請求項1〜3の何れかに記載のエレベータの運行管理システムにより応答させる。
  6. 車椅子利用者がエレベータの呼び出しを登録するための特殊呼び登録手段と、
    前記エレベータのカゴ内混雑度を検知する混雑度検知手段と、
    非常時に前記エレベータ以外の脱出経路があるか否かを検知する脱出経路検知手段と、
    前記特殊呼び登録手段、前記混雑度検知手段、及び前記脱出経路検知手段からの情報を基に前記エレベータの運行を制御する運行制御手段と、
    をエレベータ毎に具備する複数台エレベータの運行管理システムであって、
    前記各運行制御手段は、
    前記エレベータが災害避難モードのとき、前記特殊呼び登録手段により特殊呼びが登録され、最寄りのカゴに車椅子が入れない状況であり、避難階に対して前記特殊呼び登録手段により登録された特殊呼び登録階より遠い位置にいるカゴ又は避難階に対して先行している位置にいるカゴが対応可能な状況に関しては、到着予想時間が早い方を前記特殊呼び登録階に向かわせることを特徴とする複数台エレベータの運行管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104071663A (zh) * 2014-06-19 2014-10-01 广州特种机电设备检测研究院 一种电梯制停参数检测方法

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