JP2011153019A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災時の避難にエレベータを利用したとき、かご内の避難者に予期し得ない危険が及ばないようにし、安全に乗客を避難させることが可能なエレベータの制御装置を提供する。
【解決手段】かご枠8に上下連結されたかご13、14と、各階床のホールのホール呼び登録装置24と、ホール呼びが登録された登録階に停止するかご14のかご室温度を測定する測定部23と、この測定部23が測定したかご室温度により登録階でのかご13への乗車が安全かどうかを判定する判定部31と、この判定部31の判定に用いる安全確認用のかご14およびエレベータ利用者の避難用のかご13を選択し、かご13、14の昇降制御および戸開閉制御を行う運転制御部29とを備え、この運転制御部29は、判定部31の判定結果が安全である場合、かご枠8を登録階へ移動させ、避難用のかご13を戸開させることを特徴とするエレベータの制御装置が提供される。
【選択図】図2

Description

本発明はエレベータの制御装置に関する。
従来、火災発生時に、ダブルデッキエレベータを各階の避難優先度を考慮して運転制御し、人を効率的に避難させることができるようにした避難運転方法が知られている(例えば特許文献1参照)。また、上下方向に連結された複数のかご室を有するマルチデッキエレベータが設けられた建物に火災が発生したときに、在館者をマルチデッキエレベータの利用により避難階に避難させるようにしたマルチデッキエレベータの避難支援装置も知られている(特許文献2参照)。
火災発生時、一般乗客用の通常エレベータは、居住者の避難の際、移動手段としては使用できないようにされる。非常用エレベータなど特殊なエレベータを除き、エレベータの制御装置は、エレベータ利用中の乗客のみを避難階へ輸送した後、エレベータを運転休止とし以後エレベータを使用出来ない様に制御する。この制御によって、エレベータ制御機器の冠水によるかご内への乗客の閉じ込め故障や、運転継続による火災発生階への乗客の降車など、二次災害の発生の防止を図っている。従って通常エレベータと異なる仕様で設置された非常用エレベータなどを除き、安全性確保の観点からエレベータを火災時の避難には利用することが出来なくなっている。
多連デッキエレベータは上下二つの階床にそれぞれ着床する上下一対のかご室を備えているため、火災発生時、この多連デッキエレベータを避難時の移動手段とし、あるいは多連デッキエレベータを用いて避難者の救出を行って、短時間に乗客の避難を完了させることも考えられている。
特開2005−225604号公報 特開2009−234778号公報
しかしながら、火災発生時に通常エレベータを移動手段に使用することは、様々なリスクが存在する。燃えないガスが充満している階床に、突然戸開してかご室の酸素を階床へ送り込むと爆発を起こし逆気流(バックドラフト)が生じる。エレベータの戸を無条件に戸開させるなどした場合、あるいは万が一エレベータホールが延焼していた場合や、かご室の空気によるバックドラフトによる火炎等により、かご内の人員に予期し得ない危険が及ぶ可能性がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、昇降路内に上かごおよび下かごを上下に連結してなるエレベータシステムを用いて火災発生時の避難者救出を行う運転制御に関し、火災時の避難にエレベータを利用したとき、かご内の避難者に予期し得ない危険が及ばないようにし、火災発生時、安全に乗客を避難させることに利用可能なエレベータの制御装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、かご枠にそれぞれ上下に連結された複数のかごと、前記複数のかごが停止する各階床のホールのホール呼び登録装置と、これらのホール呼び登録装置がホール呼びを登録した登録階に停止するいずれかのかごのかご室温度を測定する測定部と、この測定部が測定した前記かご室温度により前記登録階での前記かごへの乗車が安全かどうかを判定する判定部と、この判定部の判定に用いる安全確認用のかごおよびエレベータ利用者の避難用のかごを前記複数のかごから選択し、前記複数のかごの昇降制御および戸開閉制御を行う運転制御部と、を備え、この運転制御部は、前記判定部の判定結果が安全である場合、前記かご枠を前記登録階へ移動させ、前記避難用のかごを戸開させることを特徴とするエレベータの制御装置が提供される。
本発明によれば、多連デッキのエレベータを火災発生時に避難に利用したケースにおいて、安全にエレベータ利用者の救出を行えるようになる。例えば避難者の救出が可能なエレベータの制御システムを実現することが可能となる。
多連デッキエレベータの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータの制御装置を含むエレベータシステムの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータの制御装置が行う火災発生時の避難者救出制御の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータの制御装置が行う火災発生時の避難者救出制御の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータの制御装置について、図1乃至図4を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの制御装置は、上かごおよび下かごを配設したかご枠を昇降、停止させ利用者を運ぶ多連デッキエレベータにおいて火災が発生した際に避難者を救出する救出運転時の運転制御を行うエレベータ運転制御装置である。
図1は多連デッキエレベータの構成図である。多連デッキエレベータ7では、エレベータのかご枠8はメインロープ9を介してカウンタウェイト10に連結されており、トラクションシーブにメインロープ9を巻掛けられた巻上機11によってかご枠8が駆動され昇降路12を昇降する。
かご枠8には、上下2つのかご13、14が設けられている。これらのかご13、14にはそれぞれ上下の階床のホールドア15、16に対向するかごドア17、18が設けられている。かごドア17、18はそれぞれかご13、14に設けられたかご制御装置19、20からの指令により、図示しない駆動機構によって開閉駆動される。
それぞれのかご室内にはかご呼び釦や戸開閉釦を配設したかご内操作盤21、22が設けられている。かご内操作盤21、22は音声アナウンス用のスピーカ、及び情報表示用の表示器を有する。かご13、14のそれぞれの床板の下方には、荷重を検出する荷重検出装置33が設けられており、各荷重検出装置33が生成した荷重検出信号はそれぞれかご制御装置19、20へ出力される。かご内操作盤21、22はそれぞれかご制御装置19、20と信号入出力可能であり、これらのかご制御装置19、20は伝送路27a、27bを介してエレベータ制御装置26と信号収受可能である。伝送路27a、27bはテールコードである。
下側のかご14内には、かご出入口方向に撮影画角を向けた赤外線カメラ23(測定部)が取付けられている。一例として、赤外線カメラ23はかご14のかご室内あるいはかご室から乗降口を臨む監視領域内の画像を生成し、この監視領域での温度の分布を示す温度データを撮像データとしてエレベータ制御装置26に出力する。
各階床のホールには、その階床にエレベータを呼ぶためのホール呼び釦を設けたホール呼び操作盤24(ホール呼び登録装置)が設けられている。ホール呼び釦より入力されたホール呼びは、壁配線等の伝送路25により昇降路10の上部に設けられたエレベータ制御装置26に入力される。このエレベータ制御装置26へはかご13、14のかご呼び釦からのかご呼びも入力される。エレベータ制御装置26は入力されたホール呼び及びかご呼びに基づきかご13、14を運転制御する。
また、エレベータ制御装置26は、建物の各階床に設けられた火災感知器28から火災感知信号を通知される。エレベータ制御装置26は、火災発生を検知すると、かご13、14をそれぞれ避難階である上下の階床に着床させ、乗客を降車させた後、戸閉し、エレベータの運転を止める。本実施形態では、避難階までかご枠8を移動させる運転を行った後、ホール呼び登録が発生した場合、エレベータ制御装置26がこのホール呼びに応じてかご枠8を移動させるようにしている。
図2はエレベータ制御装置26を含むエレベータシステムの構成図である。同図中、既述の符号はそれらと同じ要素を表す。エレベータ制御装置26はCPU、ROM、RAMなどから構成される演算装置である。
エレベータ制御装置26は、各かご13、14の昇降制御および戸開閉制御を行う運転制御部29と、かご運転時に火災が発生すると、この運転制御部29に対し火災管制運転の実行を指令する火災管制運転部30と、下側のかご14の赤外線カメラ23からの撮像データを用いて、火災管制運転中、呼び登録が発生した階でのかご14への乗車が安全かどうかを判定する温度判定部31(判定部)とを備える。
運転制御部29は、各ホール呼び操作盤24及びかご内操作盤21、22からの呼びを受付け登録し、指定された階へかご枠8を移動させる指令を巻上機11へ出力する。運転制御部29は、上下のかご13、14のうちいずれかを、温度判定部31による温度判定に用いる安全確認用のかごとして選択する。
火災管制運転部30は、火災発生時、建屋にいる人が建屋外へ避難するときに使用する避難階を予め記憶した記憶部32を有する。火災管制運転部30は、何れかの階の火災感知器28からの火災感知信号が入力されると、運転制御部29へ停止指令を出力し、通常運転を解除するとともに避難階情報を記憶部32から読出し、移動中のかご枠8をこの避難階へ移動させて戸開する。
温度判定部31は赤外線カメラ23からの撮像データより、監視領域内で高温領域が現れるかどうか、あるいは高温領域が現れる時間がかごドア18の戸開中、一定時間継続するかどうかを判定し、安全確認用かごであるかご14のかご室内が高温かどうかを検知する。温度判定部31の判定結果が安全である場合、運転制御部29は上側のかご13を登録階へ移動させ、このかご13を戸開させ、避難しようとするエレベータの利用者を乗車させるようになっている。
即ち、エレベータ制御装置26は、運転制御部29と温度判定部31とを有する。運転制御部29は、伝送路27a、伝送路27bを介して、かご13のかご制御装置19およびかご14のかご制御装置20に接続され、ドアの開閉制御、かご内荷重の検出およびかご内の表示器の表示制御を行うようにしている。温度判定部31は、伝送路27bを介してかご14内の赤外線カメラ23と接続されている。さらに運転制御部29は、躯体内配線等の伝送路34を介して火災感知器28と接続されている。
以上のように構成されたエレベータ装置において第一の実施例について説明する。
図3は本実施形態に係るエレベータ制御装置26が行う火災発生時の避難者救出制御の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS1では火災発生信号を受信したかどうかが常時監視されており、火災が発生しない間、Nルートを通り、救出制御を行わず処理を終える。火災が発生し、火災感知器28が火災を感知すると、伝送路34を介して、火災感知信号が運転制御部29へ報知される。Yルートを通りステップS2にて火災発生により、運転制御部29はエレベータを避難階まで走行させる火災管制運転を実施する。
ステップS3において、運転制御部29は、伝送路27a、27bを介して戸開させる指令をかご制御装置19とかご制御装置20とに出力し、避難階で戸開させ、かご13とかご14とを一定時間戸開させる。この後、運転制御部29は、かご13とかご14との積載荷重が一定値以下であることを、伝送路27a、27bを介して得た荷重検出装置33からの情報を用いて検出し、この検出の後、戸開させる指令の出力を禁止する。この戸開指令の出力を禁止することで、かご13のかごドア17とかご14のかごドア18とを閉じる。
ステップS4において、運転制御部29は、いずれかの階からホール呼びが登録されているかどうかを判定する。ホール呼びが登録されている階が存在する場合、“有り”と付されたルートを通り、ステップS5において、運転制御部29はかご14をホール呼びが登録された登録階まで走行させる。ステップS6にて、運転制御部29はかご14内に未だ人が乗車中であるかどうかを荷重検出装置33により判定し、乗車中でないことを確認すると、Nルートを通り、ステップS7において一定時間戸開させる。
戸開中は、運転制御部29から伝送路27bを介して、かご14のかご制御装置20に音声アナウンスの鳴動を指令し、この指令を受けたかご内操作盤22は避難者の乗込みを抑制する旨のアナウンスをスピーカに鳴動させる。かご内操作盤22は赤外線カメラ23を用いてかご14内を撮影し、同時に伝送路27bを介して温度判定部31ヘかご14内の温度データを送信する。
ステップS8において、温度判定部31は、一定時間安全な温度状態が継続しているかどうかを判定する。高温を検出しなかった場合、温度判定部31は安全と判断し、また、温度判定部31は運転制御部29へ運転許可信号を送信し、“高温未検出”と付されたルートを通り、ステップS9に進む。ステップS8において温度判定部31が高温を検出した場合、温度判定部31は安全ではないと判断し、運転制御部29へ運転NG信号を送信し、“高温検出”と付されたルートを通り、ステップS4の処理を行う。この場合、運転制御部29はかご枠8をホール呼び登録階へ移動させずに別の階からのホール呼び登録の有無をチェックする。
ステップS9において運転制御部29は運転許可信号を受信したら、かご14のドアを閉じ、必要に応じてかご枠8を移動させてからホール呼び登録階にかご13を停止させ、かご13のドアを戸開させる。運転制御部29はこの戸開と共に、かご13のかご制御装置19に対して、利用者に乗込みを促す旨のアナウンスを鳴動させる指令を出力する。これにより、エレベータホールにいる避難者がかご13に乗車する。
ステップS10において、一定時間の経過もしくはかご13内の戸閉釦を押下されたことを運転制御部29が検知すると、かご13のドアを戸閉させる。戸閉後、運転制御部29は他の階のホール呼びの有無をチェックし、他の階にホール呼びが登録されている場合、ステップS5からステップS9までの運転処理と同様の運転にて運転制御部29は避難者を救出する制御を行う。
また、ステップS4においてホール呼びが無い場合、“無し”と付されたルートを通り、ステップS11において、運転制御部29はかご位置が避難階であるかどうかを判定し、かご位置が避難階でない場合、“避難階以外”と付されたルートを通り、ステップS12において運転制御部29は避難階へかご枠8を走行させ、ステップS3の処理を行いかご14を戸開させる。ステップS11にて、かご位置が避難階である場合、“避難階”と付されたルートを通り、ステップS3の処理を行う。ステップS6にて人が乗車中の場合、Yルートを通り、ステップS11の処理が行われる。
従って本実施形態に係るエレベータの制御装置では、多連デッキエレベータ7の特定のかごを安全確認を行うかごとして戸開させ、安全が確認出来たのち避難者を乗車させるかごにのみ、避難者を乗せることで、避難者を乗せたかごのドアを開かせるリスクを犯すことなく、安全に避難者をエレベータかごに乗車させることが可能となり、救出することが可能となる。
以上を総括すると、エレベータ制御装置26は、建物の火災発生時にエレベータ利用者を避難階へ走行させた後に利用者を降車させ、ホール呼びが登録された階があれば、ホール呼び登録階へかご枠8を走行させ、かご13、14のうち任意の一方をホール呼び登録階で戸開させる。戸開させる例えばかご14のかご室内には、赤外線カメラ23が設置されており、温度判定部31によって戸開時にかご室内の温度を測定し、異常な高温状態が継続しないかが判断される。安全が確認出来たのち、戸開中のかご14を戸閉後、戸開させなかったもう一方のかご13を、戸開させた階に移動させ、戸開させる。
このように、火災時の避難にエレベータを利用したとき、かご13、14内の人に予期し得ない危険が及ばない様にできる。多連デッキエレベータ7の任意のかごを戸開閉させることで、かご内の安全性を事前に確認したのち、避難者を救出する別のエレベータかごに避難者を乗車させることにより、火災発生時、安全に乗客の避難させることに利用することが可能になる。
供試用のかご14のかごドア18を戸開し、赤外線カメラ23の出力から、かご14の着床階が熱いかどうかがチェックされる。熱ければその階については空き室として運転サービスの対象から外されるようにしてもよい。
なお、赤外線カメラ22はかご13に設置してもよい。赤外線カメラ22からの温度データを取得するための安全確認用かごとしてはかご13が選ばれる。あるいは、かご13、14の両方に設置してもよく、安全確認用かごとして両方のかご13、14を状況に応じて使い分けるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態にて火災管制運転中、ホール呼び登録階にかご14が向かって戸開する際、バックドラフトの可能性がない訳ではない。階床に火炎が拡がっていることや、熱風が噴出することといった可能性もない訳ではない。本発明の第2の実施形態に係るエレベータの制御装置は、この場合、戸開時の扉の戸開量を調整する機能を有する。
本実施形態に係るエレベータの制御装置も、多連デッキエレベータ7に設けられるエレベータ制御装置26である。運転制御部29は、任意の階でかご14を戸開させる際、ドアを全開まで開放させず、人が誤って乗込まれない程度の幅のみ戸開させるようにしている。この扉の戸開量は、エレベータ制御装置20に設けられた記憶部35に予め記憶されている。
この点以外の本実施形態に係るエレベータの制御装置を含むエレベータシステムの構成は、図1および図2の例と実質同じである。即ち、かご枠8には、かご13とかご14が設置されている。さらにかご13、14の各かご室のうち、いずれか一方又は両方に赤外線カメラ23が設置されている。例えばかご14に赤外線カメラ23が設けられる。また、エレベータ制御装置26には、運転制御部29と温度判定部31とが設けられている。運転制御部29は、伝送路27a、27bを介して、かご13のかご制御装置19およびかご14のかご制御装置20に接続され、ドアの開閉制御、かご内荷重の検出およびかご室内の表示器の制御を行っている。温度判定部31は、伝送路27bを介してかご14内の赤外線カメラ23と接続されている。さらに運転制御部29は伝送路34を介して火災感知器28と接続されている。
以上のように構成されたエレベータ装置において第二の実施例について図3のフローチャートを援用して説明する。ステップS1からステップS8の処理と実質同じ処理をエレベータ制御装置26は行う。
第一の実施例におけるステップS9において、かご14をホール呼びが登録された階で戸開させる際、運転制御部29はドア開放量を制限する指令を伝送路27bを介してかご14のかご制御装置20に対して出力する。
かご制御装置20のかご制御装置19は、開放量を制限した状態でドアを戸開させる。この時のドアの開放量は、かご制御装置20内の記憶部35に記憶されている開放量に従い、戸開させる。
従って本発明のこの実施形態に係るエレベータの制御装置26によれば、いずれか特定のかご14を用いていずれかの階床の安全確認を行う際、焦燥感などによってパニックを起こしている避難者が、安全確認を行うためのかご14に乗込むことを抑制することができ、全ての避難者を救出を行うためのかご13に乗込ませるようにすることが可能となる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態にて火災管制運転中、ホール呼び登録階にかご14が向かって戸開した際、人が誤って安全確認用のかご13に乗車することを防止する機能を実装してもよい。
本発明の第3の実施形態に係るエレベータの制御装置も、多連デッキエレベータ7に設けられる。運転制御部29は、任意の階でかご14を戸開させた際、かご14内の荷重検出装置33により一定量以上の荷重の増加を検出した場合、戸を戸閉させ避難階へかご枠8を走行させるようにしている。この荷重の増加量は、通常運転時に荷重検出に用いられる人の乗車時の荷重増加量と同じデータを用いることができる。
この点以外の本実施形態に係るエレベータの制御装置を含むエレベータシステムの構成は、図1および図2の例と実質同じである。即ち、かご枠8にはかご13とかご14とが設置されている。かご13内には、赤外線カメラ23が設置されている。エレベータ制御装置26には、運転制御部29と温度判定部31とが設けられている。運転制御部29は、伝送路27a、27bを介して、かご13のかご制御装置19およびかご14のかご制御装置20に接続されており、ドアの開閉制御、かご内荷重の検出およびかご室内の表示器の制御を行っている。温度判定部31は伝送路27bを介してかご14内の赤外線カメラ23と接続されている。さらに運転制御部29は伝送路34を介して火災感知器28と接続されている。
以上のように構成されたエレベータ装置において第三の実施例について説明する。
図4は本実施形態に係るエレベータ装置26が行う火災発生時の避難者救出制御の動作を説明するためのフローチャートである。火災発生が常時監視されており(ステップT1)、火災が発生しない間は救出制御を行わず処理を終える(Nルート)。火災が感知されると(Yルート)、運転制御部29は火災管制運転を実施する(ステップT2)。運転制御部29は、戸開させる指令をかご制御装置19、20に出力し、避難階にてかご13とかご14とを一定時間戸開させ、さらに、かご13、14に人が乗車していないことを確認し、この後、上下のかごドア17、18を閉じる(ステップT3)。
運転制御部29は、ホール呼びが登録されているかどうかを判定し(ステップT4)、ホール呼びが登録されている階が存在する場合、かご14を登録階まで走行させる(ステップT5)。運転制御部29はかご14内に未だ人が乗車中であるかどうかを判定し(ステップT6)、乗車中でない場合、一定時間戸開させる(ステップT7)。引き続き、温度判定部31は、安全な温度状態が継続しているかどうかを判定し(ステップT8)、高温を検出した場合、温度判定部31から運転制御部29へ運転NG信号が送信され、ステップT4の処理が行われる。ステップT8において、高温でない場合、温度判定部31から運転制御部29へ運転許可信号が送信される。運転制御部29は運転許可信号を受信すると、かご14のドアを閉じ、必要に応じてかご枠8を移動させてからホール呼び登録階にかご13を停止させ、かご13のドアを戸開させる(ステップT9)。これにより、エレベータホールにいる避難者がかご13に乗車する。
本実施形態では、運転制御部29が第一の実施例のステップS9〜ステップS10(図3)の戸開処理と同様の戸開を行った後、荷重検出処理を行い、戸閉を行うようにする。ステップT9において、運転制御部29がかご14をホール呼びが登録された階で戸開させた際、ステップT10において、かご制御装置20から伝送路27bを介して、かご14内のかご内荷重の情報を運転制御部29へ送信させるようにする。
ステップT10において例えば荷重検出値が人が乗車した程度の増加量を示した場合、運転制御部29は、かご14内の荷重が一定値以上に変化したと検出し、“変化有り”と付されたルートを通り、運転制御部29はかご位置が避難階であるかどうかを判定し(ステップT11)、かご位置が避難階でない場合、“避難階以外”と付されたルートを通り、ステップT12において運転制御部29は伝送路27bを介してかご14のかご制御装置20に対して送信しているドア開放信号の出力を禁止し、かご14のドアを戸閉させ、避難階へかご枠8を走行させる。運転制御部29は、かご13およびかご14を避難階に走行させ、避難階にかご枠8を停止させた後、伝送路27a、27bを介してかご制御装置19およびかご制御装置20にドアを開放させる信号を出力し、それぞれかご13とかご14のドアを開放する。その後、運転制御部29はステップT3の処理を行う。つまり、人が乗車したと判定する処理を運転制御部29は行って、人を乗せたまま他方のかご13を登録階へ移動させずに避難階へ直行する。
また、ステップT11にて、かご位置が避難階である場合、“避難階”と付されたルートを通り、ステップT3の処理を行う。ステップT6にて人が乗車中の場合、ステップT11の処理が行われる。
従って本発明のこの実施形態に係るエレベータの制御装置では、安全確認を行うための安全確認用のかご14に誤って避難者が乗込んでしまった場合の状況を検出し、避難階へかご枠8を走行させた後、戸開させることで、避難者を救出することが可能となる。
換言すれば、温度が異常な高温であるかどうかを試すための供試用としての階床のかご14内で荷重の変化が生じた場合、他の階でホール呼びがたとえ生じていた状況であったとしても他の階のホール呼び登録の有無を確認せずに、そのままエレベータ利用者を避難階へ戻す。荷重検出によって、救出かご13でないほうのかご14に人が乗ったと判断され、そのままかご枠8を避難階へ戻す。第1、第2の各実施形態では、救出かご13に人が乗るとエレベータ制御装置26は他階のホール呼びを一回調べてその他の階でホール呼びを行った人を助けにいくようにしているが、例えば供試用のかご14が温度が高くなりそうな状況などでは直行できるようになる。
以上説明したように本発明の第1乃至第3の実施形態に係るエレベータの制御装置によれば、多連デッキエレベータ7を火災発生時に避難に利用したケースにおいて、安全に避難者の救出を実行することが可能なエレベータの制御システムを実現することが可能となる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の実施形態では、かごのかご室内温度を測定する測定部には赤外線カメラ23が用いられたが、赤外線検出機能を有する各種赤外線受光素子を用いてもよい。
上記実施形態では、上下かご13、14間のかご室間隔は一定であったが、本発明の実施の形態に係るエレベータの制御装置は、これらのかご13、14間の相対距離を変化させるかご室駆動装置と、このかご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを設けてもよい。火災の状況に応じてかご枠8の着床階床を切替える必要が生じた場合、このかご室位置制御装置が、かご室駆動装置に、上下かご室間の距離を調整する動作を行わせ、行先階を変える。
上記実施形態では、上下2つのかご13、14であったが、かご室の数は3以上でもよい。
上記第2の実施形態において、ホール呼び登録階でかご室が万一高温になった状況になった場合に備えて、かご室に消化剤を噴霧する機構と、この機構を動作させるスイッチ類を設けてもよい。この機構は、かご制御装置20により直接指令を受けるようにし、温度判定部31が異常な値を示した場合、スイッチを動作可能にしスイッチが押下されると直ちに消化剤を噴霧するようにする。このようにすれば、かご室が高温にさらされることを回避できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
7…多連デッキエレベータ、8…かご枠、9…メインロープ、10…カウンタウェイト、11…巻上機、12…昇降路、13,14…かご、15,16…ホールドア、17,18…かごドア、19,20…かご制御装置、21,22…かご内操作盤、23…赤外線カメラ(測定部)、24…ホール呼び操作盤(ホール呼び登録装置)、25,27a,27b,34…伝送路、26…エレベータ制御装置、28…火災感知器、29…運転制御部、30…火災管制運転部、31…温度判定部(判定部)、32,35…記憶部、33…荷重検出装置。

Claims (6)

  1. かご枠にそれぞれ上下に連結された複数のかごと、
    前記複数のかごが停止する各階床のホールのホール呼び登録装置と、
    これらのホール呼び登録装置がホール呼びを登録した登録階に停止するいずれかのかごのかご室温度を測定する測定部と、
    この測定部が測定した前記かご室温度により前記登録階での前記かごへの乗車が安全かどうかを判定する判定部と、
    この判定部の判定に用いる安全確認用のかごおよびエレベータ利用者の避難用のかごを前記複数のかごから選択し、前記複数のかごの昇降制御および戸開閉制御を行う運転制御部と、を備え、
    この運転制御部は、前記判定部の判定結果が安全である場合、前記かご枠を前記登録階へ移動させ、前記避難用のかごを戸開させることを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 前記運転制御部は、任意の階において戸開させる前記避難用のかごのかごドアの戸開幅を、前記エレベータ利用者が誤乗車しない程度の幅に制限することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記複数のかごにかご内荷重を検出する荷重検出装置が設けられ、
    前記運転制御部は、任意の階において戸開させる前記安全確認用かごの前記荷重検出装置が一定量以上の荷重の増加を検出した場合、前記荷重を前記エレベータ利用者の乗車による増加と判定し、前記安全確認用のかごを戸閉し、このかごを避難階へ走行させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記運行制御部に対し、建物の火災発生を検出する火災検出装置と、
    この火災発生信号により各かごを避難階へ走行させて戸開させるよう前記運転制御部に指令する避難運転指令部と、を更に備え、
    前記運転制御部は、この避難運転指令部から指令を受けた後、エレベータ運行を継続することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記測定部は前記安全確認用のかごに設けられた赤外線カメラであり、前記判定部はこの赤外線カメラからの撮像データに含まれる監視領域の温度変化を検出し、前記安全確認用のかごのかごドアが戸開中に高温状態が一定時間継続することを検知することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記複数のかごのうちのいずれかを、前記かご枠に対して変位駆動してかご室間の相対距離を変化させるかご室駆動装置と、
    このかご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを更に備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
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