JP4391226B2 - 避難用エレベーター運行制御装置 - Google Patents
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Description
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態1における避難用エレベーター運行制御装置の構成を示したブロック図、図2は、この発明の実施の形態1における火災発生検出部の構成を示したブロック図、図3は、避難運転モード制御部41の動作手順を示すフローチャート、図4は、避難運転可否判断部412の動作手順を示すフローチャート、図5は、この発明の実施の形態1において、避難運転指令入力部8を設けた避難用エレベーター運行制御装置の構成を示したブロック図、図6は、避難運転指令入力部8の情報によって避難運転指令の有無を判断する処理手順を示すフローチャート、図7は、この発明の実施の形態1における避難用エレベーター運行制御装置に火災管制運転モード制御部43を備えた場合の構成を示すブロック図、図8は、図7における避難運転モード制御部41の動作手順を示すフローチャートである。
後述するエレベーター運行制御装置4は、かご制御装置3ー1〜3ーNと通信を行ない、かご全体の運行制御指示を行なう。ここでは、かご制御装置3ー1〜3ーNとエレベーター運行制御装置4は分離しているが、エレベーター運行制御装置4の機能が、かご制御装置3ー1〜3ーNのいずれかもしくは、複数に分割して搭載することによって、エレベーター運行制御装置4とかご制御装置3ー1〜3ーNを統合してもよい。
これらの機器は、1つづつ又は複数備えている。又、複数を備えている場合には、火災・煙発生場所情報統合部55も備えている。この火災・煙発生場所情報統合部55は、煙感知器51ー1〜51ーL、温度センサ52ー1〜52ーk、火災報知器53ー1〜53ーJ、管理者用スイッチ54などの出力を統合して、火災発生状態や火災発生場所を出力する。
火災・煙発生場所情報統合部55は、自ビルだけでなく、隣接したビルに設置された火災発生検出部などと接続し、隣接ビルの火災発生情報などを得て、火災発生情報を出力しても良い。
ビル設備状況検出部6は、ビル内およびエレベーター関連の電力系統の状況や、上下水道設備状況、防火ドアやスプリンクラー等の防火設備の稼動状況等のビル設備状況情報を出力する。
避難運転乗場呼び入力部7は、避難運転の際の乗場呼びの入力を行ない、避難運転乗場呼び登録情報を出力する。これは、通常の乗場呼び釦と共用しても良いし、避難誘導者や管理者、消防士、またはエレベーターでの避難が必要と認められた弱者など、予め許可された人だけが操作可能な釦として独立して設置しても良い。
予め許可された人だけが操作可能な釦としては、カギ付きの操作釦や、電波式タグリーダーを使った操作釦、リモコンなどから構成可能である。又、この避難運転乗場呼び入力部7は、通常の乗場呼び釦と同様に、かごが到着すると、呼びを解除する構成としても良いし、呼び登録解除操作を行なうまで、呼び登録をしつづけるものとしても良い。
このエレベーター運行制御装置4は、避難運転モード制御部41と運行制御部42から構成され、さらに避難運転モード制御部41は、図1に示すように避難運転モード開始判断部411と、避難運転可否判断部412と、避難運転実施部413と、避難運転終了部414から構成され、火災時に避難運転モードの開始決定や、避難運転動作の可否の決定ならびに、避難運転時の運行方法の決定を行ない、運行制御部42へ運行指令を出力する。
この運行制御部42はかご制御装置3ー1〜3ーNに対して、乗場呼びの割り当てや、待機動作、回送動作、停止階制限などの運行制御を行なう。又、避難運転モード時には、避難運転モード運行制御部41の出力に従って、運行制御を行なう。
まず、避難運転モード制御部41の処理は、次のように開始される。
避難運転モード開始判断部411が、火災発生検出部5から火災発生情報を得て、図3に示すようにS1の処理で火災発生の有無を判断する。火災が発生していない場合には、S11の処理へ進み、通常運転モードを続行し、火災発生判断S1へ戻る。火災が発生している場合には、S2の処理へ進み、通常運転モード終了、避難運転モード開始処理を行ない、S3の避難運転可否判断の処理へ進む。以上の処理は避難運転モード開始判断部411で実施する。
このS3では、火災発生検出部5から出力された火災発生情報、ビル設備状況検出部6から出力されたビル設備状況情報、避難運転乗場呼び入力部7から出力された避難運転乗場呼び登録情報に基づいて、避難運転の可否判断を行なう。
この避難運転可否判断は、例えば、図4のように行なう。
図4において、S3ー1では火災発生情報の火災場所の情報に基づいて、エレベーターシャフト内やその近くのエリアまたはエレベーターシャフトと同一の防火区画内で火災や煙などが発生していないことなどから、エレベーターシャフト内が安全であると判断されれば、S3ー2へ進み、安全でないと判断されれば、S3ー5へ進む。
S3ー2では、ビル設備状況情報に基づいて、電力系統の状況や、エレベーター装置への水漏れ、エレベーターシャフト、乗場の防火ドアの稼動の有無、エレベーターシャフト、乗場でのスプリンクラーの稼動の有無によって、エレベーターの走行可否を判断する。
例えば、電力が供給されており、エレベーター装置への水漏れがなく、エレベーターシャフト、乗場の防火ドアが閉まっており、エレベーターシャフト、乗場でのスプリンクラーが動作していなければ走行可能と判断する。走行可能と判断されれば、S3ー3へ進み、走行不可と判断されれば、S3ー5へ進む。
S3ー3では、避難運転乗場呼び登録情報から避難運転用の乗場呼びの登録の有無を判断し、避難運転用の乗場呼び登録があれば、S3ー4へ進み、なければS3ー5へ進む。
S3ー4では、避難運転可能信号を出力し処理を終了する。
S3ー5では、避難運転不可信号を出力し、処理を終了する。
この場合におけるS3(避難運転可否判断)の処理の詳細を図6に示す。
この場合は、図6に示すように、最初のステップであるS3ー6で、避難運転指令の有無を、避難運転指令入力部8の出力から判断する。
その他の処理は図4と同じであり、説明を省略する。
なお、この避難運転指令入力部8は、消防署やエレベーター管理会社、警備会社などに設け遠隔処理を行なっても良い。また上述(段落1010)したように、予め許可された人だけが操作可能な釦としては、カギ付きの操作釦や、電波式タグリーダーを使った操作釦、リモコンなどから構成可能である。又、この避難運転乗場呼び入力部7は、通常の乗場呼び釦と同様に、かごが到着すると、呼びを解除する構成としても良いし、呼び登録解除操作を行なうまで、呼び登録をしつづけるものとしても良い。
図3に示すS4からS7の避難運転実施処理は、避難運転実施部413で実施される。S4の避難運転モード乗場呼び登録状況確認では、避難運転モード乗場呼び入力部7で入力された避難運転モード乗場呼び情報を取得し、S5へ進む。
S5では、各避難運転乗場呼び登録階へかごを移動させ、各避難運転乗場呼び登録階で乗客を乗車させるように運行指令を出力し、S6の処理へ進む。
S6では、予め設定された避難階へかごを移動させるように運行指令を出力し、S7の処理へ進む。
S7では、避難階で乗客を降車させるように運行指令を出力し、避難運転実施部413の処理を一旦終了し、S3の処理へ戻る。
又、S8における避難運転終了の処理は、避難運転終了部414で実施する。
S8では、すべてのかごが避難階へ帰着させるように運行指令を出力し、避難運転を終了し、S9へ進む。
S9では、避難階へ帰着したかごを休止させるように運行指令を出力し、S10へ進み、S10で避難運転モードを終了する。
この場合、上記火災管制運転モード制御部43は、火災発生時に一旦最寄階へ停止後、予め設定された避難階へかごを移動させ休止させる。ここでの避難階は、避難運転モードにおける避難階と同一でも良いし異なってもよい。
この場合の、避難運転モード制御部41の処理の一例を図8に示す。
図8において、S12(火災管制運転終了待ち待機)の処理以外は、図3と同様の処理を行なう。
S12では、上記火災管制運転制御部43での処理が終了し、すべてのかごが避難階で休止するまで待機を行なうが、複数のかごが設置されている場合には、すべてのかごが避難階で休止するまで待機を行なうのではなく、火災管制運転を終え避難階で休止したかごから順次避難運転モードを開始しても良い。
ここでは、運転手がいなくても、火災管制運転後に、エレベーターを避難に用いるための自動避難運転モードに移行させ、火災や避難者の状況に応じた運行制御を行なう。
以上のように、エレベーター運行制御装置を構成することにより、火災発生時にビル居住者の避難にエレベーターを利用するための避難運転モードの実施が可能となる。
この発明の実施の形態2における避難用エレベーター運行制御装置は、
上記実施の形態1の避難運転実施部413において、乗客を乗車させるために停止する避難運転乗場呼び登録階をいくつかのグループに分割して、グループ毎に避難運転を行なうように変更したものである。
このように、いくつかのグループに分割することにより、エレベーターの1運行あたりの停止数が減少し、輸送効率が向上し、満員通過の発生を抑制できるとともに、全員が避難するために必要な所要時間も短縮可能となる。
各グループに対する避難運転の実施はかご毎に割り当てても良いし時分割処理を行なっても良い。
図9は、この発明の実施の形態2における避難用エレベーター運行制御装置の構成を示したブロック図である。
図9において、かご1ー1〜1ーN、乗場呼び釦2ー1〜2ーM、かご制御装置3ー1〜3ーN、火災発生検出部5、ビル設備状況検出部6、避難運転乗場呼び入力部7、避難運転指令入力部8は実施の形態1と同一の構成であり、ここでは説明を省略する。
又、エレベーター運行制御装置4において、運行制御部42ならびに避難運転モード制御部41の避難運転モード開始判断部411と、避難運転可否判断部412と、避難運転終了部414は実施の形態1と同一の構成であり、ここでは説明を省略する。
図10において、S13、S14、S15以外の処理は、実施の形態1で示したものと同じとなるので説明を省略する。
避難運転モード乗場呼び登録階をサービス階床グループに分割するステップS13と、各かごサービス階床グループを割当てるステップS14とは、図9のサービス階床グループ決定部415で処理が行なわれる。また、後述するサービス階床グループに含まれる避難運転乗場呼び階へサービスを実施するステップS15は、図9の避難運転実施部413で処理が行われる。
この場合には、例えば、避難運転モード乗場呼び階が7階、8階、9階、12階、13階、14階、18階とあった場合に、2階床づつグループ化を行なった場合、各グループは、図11のように構成される。
S13ー1ではグループ番号Gの、S13ー2では階床番号Fの初期化を行なう。
S13ー3では、サービス階床グループGに属する階床の数を初期化する。
次にS13ー4では、F階に避難運転モード乗場呼びが登録されているか否かを判断し、登録されている場合には、S13ー5へ、登録されていない場合には、S13ー8へ進む。
S13ー5では、F階をサービス階床グループGに追加する。
S13ー6では、サービス階床グループGに属する階床の数を1増加させる。
S13ー7ではサービス階床グループGに属する階床の数がXであるか否かを判断し、Xの場合には、S13―11へ進み、Xに満たない場合には、S13ー8へ進む。
S13―11では、グループ番号Gを1増加させ、S13ー12ではサービス階床グループGに属する階床数を初期化し、S13ー8へ進む。
S13ー8では、F階が最上階であるか否かを判断し、最上階の場合には、S13ー9へ進み、最上階でない場合にはS13ー10へ進む。
S13ー10では、階床番号Fを1増加させ、S13ー4へ戻る。
S13ー9では、そのときのグループ番号Gをサービス階床グループ数Hの値として設定し、処理を終了する。
ここで、サービス階床グループに属する階床数の最大値Xの設定は、様々な要因によって決めることが可能である。たとえば、時分割でサービス階床グループのスケジュールを行なわない場合には、グループの数がエレベーターの台数になるようにXを設定することが可能である。
この場合、避難運転モード乗場呼び階の数がRで合った場合、サービス階床グループに属する階床数の最大値Xは、下記の数式1によって得られる。
X =R/N
この場合の処理を図13に示す。
図13において、S13ー1〜S13−11は図12と同様の処理を行なう。
以下、S13ーA〜S13ーFについて説明する。
S13ーAでは、避難運転モード乗場呼び発生階の居住人口の総和Sを求める。
S13ーBでは、避難運転モード乗場呼び発生階の居住人口の総和Sをかご台数Nで割って1グループあたりの居住人口受け持ち数Uを演算する。
S13ーCでは、サービス階床グループGの受け持ち居住人口Vの初期化を行なう。
S13ーDでは、サービス階床グループGの受け持ち居住人口Vにサービス階床グループGに追加されたF階の居住人口を加算する。
S13ーEでは、1グループあたりの居住人口受け持ち数Uとサービス階床グループGの受け持ち居住人口Vの比較を行ない、UよりVが大きい場合には、S13−11に進み、小さい場合にはS13ー8へ進む。
S13ーFでは、サービス階床グループGの受け持ち居住人口Vの初期化を行なう。
又、かご台数よりサービス階床グループ数が小さければ、複数のかごを1つのサービス階床グループに割り当てればよい。
その際、1つのサービス階床グループに割り当てる、かごの数Yは、下記の数式2によって得られる。
Y = N/S
S14ー1では、割り当て対象かごCの初期化を行なう。
S14ー2では、割り当て対象サービス階床グループGを火災発生階もしくは、その直上の避難モード乗場呼び発生階を含むサービ階床グループEに初期設定する。
S14ー3は、サービス階床グループGの割当てかご台数Qを初期化する。
S14ー4は、かごCをサービス階床グループGに割り当て、S14ー5でかごCを1増加させる。
S14ー6では、かごCがかご台数Nより大きいか否かを判断し、大きい場合には、処理を終了し、小さい場合にはS14ー7へ進む。
S14ー7では、サービス階床グループGの割当てかご台数Qを1増加させる。
S14ー8では、Qと予め設定された1グループあたりの割当てかご台数の上限値Wを比較し、QがWより大きい場合には、S14ー9に進み、小さい場合には、S14ー4に戻る。
S14ー9では、割当て対象サービス階床グループGが火災発生階もしくは、その直上の避難モード乗場呼び発生階を含むサービス階床グループEより大きいかを判断し、大きい場合にはS14ー12へ、小さい場合にはS14ー10へ進む。
S14ー10では、割当て対象サービス階床グループGがグループ番号の最小値1であれば、処理を終了し、1より大きければ、S14−11へ進む。
S14−11では、割り当て対象サービス階床グループGのグループ番号Gを1減少させて、S14ー3へ戻る。
S14ー12では、割り当て対象サービス階床グループGのグループ番号Gがサービス階床グループ数Hと等しければ、S14ー13へ進み、サービス階床グループ数Hより小さければ、S14ー14へ進む。
S14ー13では、割当て対象サービス階床グループGがグループ番号を火災発生階もしくは、その直上の避難モード乗場呼び発生階を含むサービス階床グループEより1つ小さい値に設定し、S14ー3へ戻る。
S14ー14では、割り当て対象サービス階床グループGのグループ番号Gを1増加させて、S14ー3へ戻る。
以上のように、エレベーター運行制御装置を構成することにより、避難運転モードにおいて、エレベーターの1運行あたりの停止数が減少し、輸送効率が向上し、満員通過の発生を抑制できるとともに、全員が避難するために必要な所要時間も短縮可能となる。
この発明の実施の形態3における避難用エレベーター運行制御装置は、
エレベーター全体に加えて、階床毎にも避難運転可否判断を行なうものである。
すなわち、上記実施の形態1の避難運転可否判断部412において、火災発生検出部5から出力された火災発生情報、ビル設備状況検出部6から出力されたビル設備状況情報、避難運転乗場呼び入力部7から出力された避難運転乗場呼び登録情報に基づいて、階床毎ならびにエレベーター全体の避難運転の可否判断を行ない、次の避難運転実施部413において、この避難運転可否判断部412で避難運転可と判断された階床に避難運転を行なうように変更したものである。
その他の構成は実施の形態1と同じであるため、ここでは避難運転可否判断部412と避難運転実施部413について、図15、図16に基づき説明する。
S3ーAー1では、火災発生情報の火災場所の情報に基づいて、エレベーターシャフト内が安全であると判断されれば、S3ーAー2へ進み、安全でないと判断されれば、S3ーAー7へ進む。
S3ーAー2では、ビル設備状況情報に基づいて、電力系統の状況や、エレベーター装置への水漏れ、エレベーターシャフト、乗場の防火ドアの稼動の有無、エレベーターシャフト、乗場でのスプリンクラーの稼動の有無によって、エレベーターの走行可否を判断する。
例えば、電力が供給されており、エレベーター装置への水漏れがなく、エレベーターシャフト、乗場の防火ドアが閉まっており、エレベーターシャフト、乗場でのスプリンクラーが動作していなければ走行可能と判断する。走行可能と判断されれば、S3ーAー3へ進み、走行不可と判断されれば、S3ーAー7へ進む。
S3ーAー3では、避難運転乗場呼び登録情報から、避難運転用の乗場呼びの登録の有無を判断し、避難運転用の乗場呼び登録があれば、S3ー4へ進み、なければS3ー7へ進む。
このS3ーAー4の可否判断は、例えば図16のように行なう。
S3ーAー4ー1では、判断する階Fの初期化を行なう。
S3ーAー4ー2では、避難運転乗場呼び登録情報からF階に乗場呼びの有無を判断し、乗場呼びがあれば、S3ーAー4ー3へ、なければS3ーAー4ー6へ進む。
S3ーAー4ー3では、火災発生情報の火災発生場所の情報に基づいて、F階乗場が安全であると判断されれば、S3ーAー4ー4へ進み、安全でないと判断されれば、S3ーAー4ー6へ進む。
S3ーAー4ー4では、ビル設備状況情報からF階乗場の防火ドアの開閉状況などからF階の安全性を判断し、安全であると判断されれば、S3ーAー4ー5へ進み、安全でないと判断されればS3ーAー4ー6へ進む。
S3ーAー4ー5では、F階の避難運転可能設定を行ない、S3ーAー4ー7へ進む。
S3ーAー4ー6では、F階の批判運転不可設定を行ない、S3ーAー4ー7へ進む。
S3ーAー4ー7では、全ての階について、避難運転可否判断を行なったか否かを判断し、全ての階についての判断が終了した場合にこの処理を終了する。
又、避難運転可否判断が終了していない階がある場合には、S3ーAー4ー8へ進み、F階を1階床増加して、S3ーAー4ー2へ戻る。
図16で行われた一連の処理(図15のS3ーAー4)が終わると、図15のS3ーAー5へ進み、S3ーAー4で設定した、各階の避難運転可能設定から、避難運転可能階床が1つでもあるか否かを判断し、1つでも避難運転可能階がある場合には、S3ーAー6へ進み、全くない場合には、S3ーAー7へ進む。
S3ーAー5では、避難運転可能信号を出力し処理を終了する。
S3ーAー7では避難運転不可信号を出力し、処理を終了する。
S4の避難運転モード乗場呼び登録状況確認では、避難運転可否判断部412で設定された各階避難運転可能設定を取得し、S5へ進む。
S5では、各避難運転可能設定階へかごを移動させ、各避難運転乗場可能設定階で乗客を乗車させるように運行指令を出力し、実施の形態1と同じようにS6の処理へ進む。
2−1〜2−M:乗場呼び釦
3−1〜3−N:かご制御装置
4: エレベーター運行制御装置
41: 避難運転モード制御部
411:避難運転モード開始判断部
412:避難運転可否判断部
413:避難運転実施部
415:サービス階床グループ決定部
42: 運行制御部
43: 火災管制運転モード制御部
5: 火災発生検出部
51−1〜51−L:煙感知器
52−1〜52−K:温度センサー
53−1〜53−J:火災報知器
54:管理者用スイッチ
55:火災・煙発生場所情報統合部
6: ビル設備状況検出部
7: 避難運転乗場呼び入力部
8: 避難運転指令入力部
Claims (5)
- 電力系統の稼働状況と、上下水道設備状況と、防火ドアの動作状況と、スプリンクラーの動作状況を検出するビル設備状況検出部、前記電力系統の稼働状況と上下水道設備状況から判断されるエレベーター装置への水漏れ状況と、エレベーターシャフトの防火ドアの動作状況と、乗場の防火ドアの動作状況と、エレベーターシャフトのスプリンクラーの動作状況と、乗場のスプリンクラーの動作状況から避難運転の可否を周期的に判断する避難運転可否判断部及び、この避難運転可否判断部の判断結果に基づいて避難運転時のエレベーターの運行を行なう避難運転実施部により構成された避難運転制御部を備えたことを特徴とするエレベーター運行制御装置。
- 前記避難運転可否判断部は、避難運転用の乗場呼び登録の有無を判断し、その結果に基づいて避難運転の可否判断を行なうことを特徴とする請求項1記載のエレベーター運行制御装置。
- 火災発生情報を検出する火災発生検出部及び、前記火災発生情報から火災発生の有無を判断し、通常運転モードの終了と避難運転モードの開始を判断する避難運転モード開始判断部を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター運行制御装置。
- 火災発生情報を検出する火災発生検出部、前記火災発生情報から火災発生の有無を判断し、通常運転モードの終了と避難運転モードの開始を判断する避難運転モード開始判断部、及び避難用乗場呼び登録階が登録され、前記避難運転モードの開始判断結果に基づいて避難運転時のエレベーター運行を行なう避難運転実施部を備え、避難運転用の乗場呼び登録数の数が均一化するように乗場呼び登録階をグループに分割することを特徴とするエレベーター運行制御装置。
- 火災発生情報を検出する火災発生検出部、前記火災発生情報から火災発生の有無を判断し、通常運転モードの終了と避難運転モードの開始を判断する避難運転モード開始判断部、避難用乗場呼び登録階が登録され、前記避難運転モードの開始判断結果に基づいて避難運転時のエレベーター運行を行なう避難運転実施部、及び避難運転モード乗場呼び登録階をサービス階床グループに分割するサービス階床決定部を備え、前記サービス階床グループに属する階床の居住人口が均一化するようにサービス階をグループごとに分割することを特徴とするエレベーター運行制御装置。
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