JP2012086922A - エレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、エレベータ降車後も避難に時間がかかる、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者は、体重の軽さや体の小ささが原因で避難が後回しになるといった問題があった。
【解決手段】 この発明に係るエレベータ運転制御装置においては、女性、子供、老人、車椅子利用者の何れかの弱者の種別を識別可能な弱者識別手段と、前記弱者識別手段から入力した情報から弱者全体における所定の弱者種別の割合を検出する乗客判定手段と、前記検出結果である弱者の乗車状況に基づいて避難運転を開始するエレベータの順序を決定する避難運転計画手段と、避難運転計画手段の作成した計画に基づいてエレベータの制御盤へ運転指令を出す避難運転制御手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 この発明に係るエレベータ運転制御装置においては、女性、子供、老人、車椅子利用者の何れかの弱者の種別を識別可能な弱者識別手段と、前記弱者識別手段から入力した情報から弱者全体における所定の弱者種別の割合を検出する乗客判定手段と、前記検出結果である弱者の乗車状況に基づいて避難運転を開始するエレベータの順序を決定する避難運転計画手段と、避難運転計画手段の作成した計画に基づいてエレベータの制御盤へ運転指令を出す避難運転制御手段を備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、停電・火災・冠水等の災害時に対する避難管制運転を行うエレベータシステムに関する。
従来、エレベータが運転中に主電源の供給が停止すると、その場で非常停止することとなる。その後、予備電源から電源供給が受けられる場合、エレベータ非常停止後に、エレベータ停電時運転制御により、所定の階まで避難運転を行う。この際、一般に運転可能なエレベータの台数は例えば1台に制限される。
この避難運転について、従来、エレベータかご室内荷重を含むかごの総重量と、カウンターウェイトの総重量を比較することにより、かごの運行方向及び階床を決定し、乗客を避難させる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、エレベータかご室内に設置された撮像装置によって記録された映像情報から乗客の有無を判定し、乗客が乗っているエレベータを優先して避難させる方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
従来のエレベータでは、停電時のような運転可能なエレベータの台数が例えば1台に制限されている状況での避難運転は、エレベータかご室内荷重によって得られる乗客の重さや、撮像装置に記録された映像情報によって得られる乗客数より、避難運転をするエレベータ号機の順序を決定していたため、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者に対する避難運転が遅れてしまうことがあった。これらの弱者はエレベータ降車後の避難完了までに時間が掛かるが、従来のエレベータではこの点が考慮されていないという問題点があった。
この発明では、上記の課題を解決し、エレベータ降車後から出口までの避難完了に時間を要する女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者の比率を考慮し、そのエレベータ号機より優先的に避難運転を実施することを可能とするエレベータ運転制御装置の提供を目的とする。
この発明にかかるエレベータシステムでは、複数のエレベータを就役させ、停電時にも予備電源を用いて避難階へ運転させるエレベータシステムにおいて、エレベータかご室内の状況を記録する
かご内カメラなどの撮像装置やエレベータの乗客を識別可能なIDカード装置や指紋照合装置等(個人認証装置)により少なくとも女性、子供、老人、車椅子利用者の何れか2つの弱者の種別を識別可能な弱者識別手段と、前記弱者識別手段から入力した情報から弱者全体における所定の弱者種別の割合を検出する手段と、前記検出結果である弱者の乗車状況や災害の発生状況に基づいて避難運転を開始するエレベータの順序を決定する避難優先号機決定手段と、避難優先号機決定手段の判定結果に基づいて、エレベータの制御盤へ運転指令を出す停電時管制運転手段を備えるものである。
かご内カメラなどの撮像装置やエレベータの乗客を識別可能なIDカード装置や指紋照合装置等(個人認証装置)により少なくとも女性、子供、老人、車椅子利用者の何れか2つの弱者の種別を識別可能な弱者識別手段と、前記弱者識別手段から入力した情報から弱者全体における所定の弱者種別の割合を検出する手段と、前記検出結果である弱者の乗車状況や災害の発生状況に基づいて避難運転を開始するエレベータの順序を決定する避難優先号機決定手段と、避難優先号機決定手段の判定結果に基づいて、エレベータの制御盤へ運転指令を出す停電時管制運転手段を備えるものである。
この発明によれば、女性、子供、老人、車椅子利用者といったエレベータ降車後に時間を要する弱者が乗車している号機から優先的に避難運転を実施することが可能となる。このため上記弱者が逃げ遅れる可能性を低減することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るエレベータ運転制御装置について詳細に説明する。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るエレベータ運転制御装置について詳細に説明する。
図において、かご7及び乗場操作盤を含む昇降機A(3a)と各台制御盤A(2a)間では、乗場で発生した呼び登録情報をやり取りし、乗場やかご内の表示機を点灯する。各台制御装置A(2a)と群管理制御装置1との間では、満員による積み残しの発生や、呼び登録への他のかごが応答したことにより、他のかごを制御するための情報をやり取りする。本実施の形態においては、カメラによる画像情報もやりとりする。なお、各台制御装置2b、2cは2aと同様の構成であり、昇降路B(3b)とC(3c)は3aと同様の構成であるため説明を省略する。
まず、エレベータかご7には、弱者識別手段として、かご室内状況を撮像・記録するためのカメラ6aが設けられている。このカメラ6aで撮像した画像を一時記憶バッファ(図示せず)に記録し、記録した画像データは各台制御盤A(2a)を介してエレベータ群管理制御装置1へ伝送される。
各台制御装置A(2a)は2つの機能があり、1台のエレベータ内で制御を実施するものについては単体で制御を行い、複数のエレベータで用いるものについては、エレベータ群管理制御装置1に伝送する。
本実施の形態における、カメラ6aにおいて記録された画像は、各台制御装置A(2a)を介してエレベータ群管理制御装置1に伝送される。
エレベータ群管理制御装置1は、複数のエレベータにまたがる情報を各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)より受け取る。本実施の形態においては、弱者識別情報としてカメラからの画像データを受信し、この画像データより女性、子供、老人、車椅子利用者を判別し、この判別した弱者種別の割合に応じて、優先的にエレベータの避難運転を実施するよう、予備電源4を切り換えることによりエレベータ運行制御を行う。
各台制御装置A(2a)は2つの機能があり、1台のエレベータ内で制御を実施するものについては単体で制御を行い、複数のエレベータで用いるものについては、エレベータ群管理制御装置1に伝送する。
本実施の形態における、カメラ6aにおいて記録された画像は、各台制御装置A(2a)を介してエレベータ群管理制御装置1に伝送される。
エレベータ群管理制御装置1は、複数のエレベータにまたがる情報を各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)より受け取る。本実施の形態においては、弱者識別情報としてカメラからの画像データを受信し、この画像データより女性、子供、老人、車椅子利用者を判別し、この判別した弱者種別の割合に応じて、優先的にエレベータの避難運転を実施するよう、予備電源4を切り換えることによりエレベータ運行制御を行う。
エレベータ群管理制御装置1には、カメラ6aから入力した情報を元に、乗車有無だけでなく、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者の種別を判別する乗客判別手段1aと、乗客判別手段1aの結果を元に女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者の種類別、かつ、停電、地震、火災といった災害の種類別に定義された係数を入力する優先度係数入力手段1bと、優先度係数入力手段1bの結果を元に避難号機順序を決定し、避難運転計画を立案する避難運転計画手段1cと、避難運転計画手段1cによって作成された運行スケジュールに従って各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)への運行制御指令を発行する避難運転制御手段1dが含まれており、これら1aから1dの各手段はマイクロコンピュータ上のソフトウェアによって構成されている。
次に本発明の実施の形態の1におけるエレベータシステムの概略を図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、かご内弱者識別手段6aにより画像情報を乗客判定手段1aへ送信する(ステップS101)。乗客判定手段1aで各かご内弱者識別手段から受信した画像情報から各かごの弱者の種別を判定する(ステップS102)。次に、優先度係数入手段1bで、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者、もしくはそれ以外の乗客であるかに応じて図3のように定義された避難優先度係数を入力する(ステップS103)。次に、避難運転計画手段1cで、各かごの弱者種別ごとに優先順位を計算する(ステップS104)。そして避難運転計画手段1dで優先順位の最も高いかごに予備電源4を割り当てる情報を送信する(ステップS105)。各かごにおいて、予備電源4の割り当て情報により予備電源4のスイッチ5を切り換える(ステップS106)。そして予備電源4を割り当てられたかごは、避難運転を実施する(ステップS107)。そして最も優先順位の高いかごの避難運転が終了すると、2番目に優先順位の高いかごに予備電源4が切り換えられ、以後の動作を繰り返す。
まず、かご内弱者識別手段6aにより画像情報を乗客判定手段1aへ送信する(ステップS101)。乗客判定手段1aで各かご内弱者識別手段から受信した画像情報から各かごの弱者の種別を判定する(ステップS102)。次に、優先度係数入手段1bで、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者、もしくはそれ以外の乗客であるかに応じて図3のように定義された避難優先度係数を入力する(ステップS103)。次に、避難運転計画手段1cで、各かごの弱者種別ごとに優先順位を計算する(ステップS104)。そして避難運転計画手段1dで優先順位の最も高いかごに予備電源4を割り当てる情報を送信する(ステップS105)。各かごにおいて、予備電源4の割り当て情報により予備電源4のスイッチ5を切り換える(ステップS106)。そして予備電源4を割り当てられたかごは、避難運転を実施する(ステップS107)。そして最も優先順位の高いかごの避難運転が終了すると、2番目に優先順位の高いかごに予備電源4が切り換えられ、以後の動作を繰り返す。
ここで、図3について説明する。乗客は、子供、老人、女性、車イス利用者、その他に分類している。その他は健常者で子供でも老人でもない男性を表している。
エレベータ降車後の行動を鑑みると、災害の種類を問わず、子供は歩幅が小さいので時間を要し、老人は行動が遅いため時間を要し、車椅子利用者は、移動にある程度幅が必要なこと、小回りが利かないことなどより時間を要する。また女性は、子供よりは歩幅が大きいが男性よりも歩幅が小さいため時間を要する。これらを考慮し停電時における、その他(男性)を1.0、女性を1.1、子供を1.2、老人を1.3、車椅子利用者を1.4としている。
地震時の降車後の行動においては物が倒れていることの影響が大きいため、停電時を基本として、揺れの影響分を増分しており、その他(男性)を基準に、女性を+0.1、子供を+0.2、老人を+0.3、車椅子利用者を+0.4としている。
火災時の降車後の行動においては、心理的影響(パニック状態)はいずれも変わらないため、それぞれの増分を+0.1としている。
冠水時の降車後の行動においても、火災時と同様、心理的影響は何れも変わらないため、それぞれの増分を+0.1としている。
なお、図3における係数は、大きいほど優先順位が高いことを意味している。
エレベータ降車後の行動を鑑みると、災害の種類を問わず、子供は歩幅が小さいので時間を要し、老人は行動が遅いため時間を要し、車椅子利用者は、移動にある程度幅が必要なこと、小回りが利かないことなどより時間を要する。また女性は、子供よりは歩幅が大きいが男性よりも歩幅が小さいため時間を要する。これらを考慮し停電時における、その他(男性)を1.0、女性を1.1、子供を1.2、老人を1.3、車椅子利用者を1.4としている。
地震時の降車後の行動においては物が倒れていることの影響が大きいため、停電時を基本として、揺れの影響分を増分しており、その他(男性)を基準に、女性を+0.1、子供を+0.2、老人を+0.3、車椅子利用者を+0.4としている。
火災時の降車後の行動においては、心理的影響(パニック状態)はいずれも変わらないため、それぞれの増分を+0.1としている。
冠水時の降車後の行動においても、火災時と同様、心理的影響は何れも変わらないため、それぞれの増分を+0.1としている。
なお、図3における係数は、大きいほど優先順位が高いことを意味している。
例えば、1号機に成人女性、2号機に子供、3号機に車椅子利用者がそれぞれ1人ずつ乗車している状況を仮定する。停電のみが発生した状況では、ステップS103へ進む際の各号機別避難優先度は、1号機が1.1、2号機が1.2、3号機が1.4となるため、3号機が優先される。
次に、1号機に成人女性が2人、2号機に子供が1人、3号機に車椅子利用者が1人乗車している状況では、各号機別避難優先度は、1号機が2.2、2号機が1.2、3号機が1.4となるため1号機が優先される。
次に、災害が併発した場合を考える。例えば、停電と火災が併発し、1号機に成人女性、2号機に子供、3号機に車椅子利用者がそれぞれ1人ずつ乗車している状況では、各号機別避難優先度は、1号機が2.2(1.1+1.1=2.2)、2号機が2.3(1.2+1.1=2.3)、3号機が2.5(1.4+1.1=2.5)となるため、3号機が優先される。
なお、人数が増えればその分係数が加算される。なお、ここでは簡単のために加算を行ったものを示したが、平均化しても良く、またそれ以外の演算でも同じ加算・平均化・演算したもの同士で比較すれば同じ効果を奏する。
次に、1号機に成人女性が2人、2号機に子供が1人、3号機に車椅子利用者が1人乗車している状況では、各号機別避難優先度は、1号機が2.2、2号機が1.2、3号機が1.4となるため1号機が優先される。
次に、災害が併発した場合を考える。例えば、停電と火災が併発し、1号機に成人女性、2号機に子供、3号機に車椅子利用者がそれぞれ1人ずつ乗車している状況では、各号機別避難優先度は、1号機が2.2(1.1+1.1=2.2)、2号機が2.3(1.2+1.1=2.3)、3号機が2.5(1.4+1.1=2.5)となるため、3号機が優先される。
なお、人数が増えればその分係数が加算される。なお、ここでは簡単のために加算を行ったものを示したが、平均化しても良く、またそれ以外の演算でも同じ加算・平均化・演算したもの同士で比較すれば同じ効果を奏する。
以上の様に、この発明の実施の形態1では、弱者識別手段としてのカメラにより、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者を検出し、弱者の種別に応じて優先度を決定し、優先度の高いエレベータ号機に予備電源を切り換えて避難運転を行うようにしたので、エレベータ降車後に時間を要する弱者が乗車しているエレベータ号機より優先して避難運転を行うことができ、そのためこれら弱者が逃げ遅れるといった可能性を低減することができる。
例えば上記例のような乗車パターンにおける停電と火災が併発した状況においては、全号機に弱者が乗車している状況においても、乗客の種別ごとに優先度が2.5(1.4+1.1=2.5)である車椅子利用者が乗車している3号機、優先度が2.3(1.2+1.1=2.3)である子供が乗車している2号機、優先度が2.2(1.1+1.1=2.2)である成人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することができる。
本実施の形態では弱者識別手段としてエレベータかご内におけるカメラを用いているため、簡易な構成で実現できるという効果がある。特に防犯カメラを搭載しているエレベータにおいては防犯カメラと弱者識別手段としてのカメラを兼用することができる。
例えば上記例のような乗車パターンにおける停電と火災が併発した状況においては、全号機に弱者が乗車している状況においても、乗客の種別ごとに優先度が2.5(1.4+1.1=2.5)である車椅子利用者が乗車している3号機、優先度が2.3(1.2+1.1=2.3)である子供が乗車している2号機、優先度が2.2(1.1+1.1=2.2)である成人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することができる。
本実施の形態では弱者識別手段としてエレベータかご内におけるカメラを用いているため、簡易な構成で実現できるという効果がある。特に防犯カメラを搭載しているエレベータにおいては防犯カメラと弱者識別手段としてのカメラを兼用することができる。
以上、本発明の詳細について具体的な実施の形態に基づき説明してきたが、例えば弱者にけが人を追加しても良いし、係数を異なるものにしても良い。また、乗客数を前述したようにしたが建物の乗客などにより変更しても良く、更に、実施の形態の様に群管理装置に組み込んで設置するだけでなく、個別の装置として設置しても良い。このように本発明の範囲を逸脱することなく、各種の変形が可能なのは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記実施の形態に限定されるのではない。
実施の形態2.
上記実施の形態1では弱者識別手段としてエレベータかご内カメラを用いたものであったが、これを各階の乗場における個人認証装置とした実施の形態を以下に示す。
上記実施の形態1では弱者識別手段としてエレベータかご内カメラを用いたものであったが、これを各階の乗場における個人認証装置とした実施の形態を以下に示す。
図4は、本発明の実施の形態2におけるエレベータ運転装置を含む、本発明に関するエレベータ設備全体を示すブロック図である。
図において、かご7及び乗場操作盤を含む昇降路3aと各台制御盤A(2a)間では、乗場で発生した呼び登録情報や他階で発生した呼び登録情報をやりとりし、乗場やかご内の表示機を点灯する。各台制御盤A(2a)と群管理制御装置1との間では、満員による積み残しの発生や、呼び登録への他のかごが応答したことにより、他のかごを制御するための情報をやりとりする。本実施の形態においては、認証情報もやりとりする。なお、各台制御装置2b、2cは2aと同様の構成であり、昇降路3b、3cは3aと同様の構成であるため説明を省略する。
まず昇降路3aにおいて、各階の乗場には、個人認証装置にてIDカード・指紋・虹彩・声紋等により個人認証を行う弱者識別手段6b、6c、6dやホールランタンが設置されている。弱者識別装置6b、6c、6dは、認証結果よりエレベータの乗客が女性・子供・老人・車椅子利用者等の弱者を検出するために用いられる。
各台制御装置A(2a)は2つの機能があり、1台のエレベータ内で制御を実施するものについては単体で制御を行い、複数のエレベータで用いるものについては、エレベータ群管理制御装置1に伝送する。
本実施の形態における、弱者識別手段6b、6c、6dにおいて識別されたデータについては、各台制御装置A(2a)を介してエレベータ群管理制御装置1に伝送される。
エレベータ群管理制御装置1は、複数のエレベータにまたがる情報を各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)より受け取る。本実施の形態においては、弱者識別情報として女性、子供、老人、車椅子利用者のID情報、呼び登録情報、行先階情報を受信し、これらの履歴とエレベータの状況より、各かご内の弱者の種別の割合、人数を推定して、これに応じて、優先的にエレベータの避難運転を実施するよう、予備電源4を切り換えることによりエレベータ運行制御を行う。上記推定は、例えば、エレベータの呼び登録があり、行先階到着前に災害が発生した場合、その乗客がいるというように推定する。従って、推定を正確に行うため、全乗客が弱者識別手段でID認証を行っていることが前提となる。
各台制御装置A(2a)は2つの機能があり、1台のエレベータ内で制御を実施するものについては単体で制御を行い、複数のエレベータで用いるものについては、エレベータ群管理制御装置1に伝送する。
本実施の形態における、弱者識別手段6b、6c、6dにおいて識別されたデータについては、各台制御装置A(2a)を介してエレベータ群管理制御装置1に伝送される。
エレベータ群管理制御装置1は、複数のエレベータにまたがる情報を各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)より受け取る。本実施の形態においては、弱者識別情報として女性、子供、老人、車椅子利用者のID情報、呼び登録情報、行先階情報を受信し、これらの履歴とエレベータの状況より、各かご内の弱者の種別の割合、人数を推定して、これに応じて、優先的にエレベータの避難運転を実施するよう、予備電源4を切り換えることによりエレベータ運行制御を行う。上記推定は、例えば、エレベータの呼び登録があり、行先階到着前に災害が発生した場合、その乗客がいるというように推定する。従って、推定を正確に行うため、全乗客が弱者識別手段でID認証を行っていることが前提となる。
エレベータ群管理制御装置1には、弱者識別手段6aから入力した情報を元に、乗車有無だけでなく、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者の種別を判別する乗客判別手段1aと、乗客判別手段1aの結果を元に女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者の種類別、かつ、停電、地震、火災といった災害の種類別に定義された係数を入力する優先度係数入力手段1bと、優先度係数入力手段1bの結果を元に避難号機順序を決定し、避難運転計画を立案する避難運転計画手段1cと、避難運転計画手段1cによって作成された運行スケジュールに従って各台制御装置A(2a)、B(2b)、C(2c)への運行制御指令を発行する避難運転制御手段1dが含まれており、これら1aから1dの各手段はマイクロコンピュータ上のソフトウェアによって構成されている。
次に本発明の実施の形態2におけるエレベータシステムの概略を図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、乗場弱者識別装置6b、6c、6dより弱者情報を乗客判定手段へ送信する(ステップS108)。乗客判定手段1aで弱者識別手段から各かごの弱者の種別を判定する(ステップS109)。次に、優先度係数入力手段1bで、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者、もしくはそれ以外の乗客であるかに応じて、図3のように定義された避難優先度係数を入力する(ステップS103)。次に、避難運転計画手段1cで、各かごの弱者種別毎に優先順位を計算する(ステップS104)。そして避難運転制御手段1dで、優先順位の最も高いかごに予備電源4を割り当てる情報を送信する(ステップS105)。各かごにおいて、予備電源4の割り当て情報により予備電源4のスイッチ5を切り換える(S106)。そして予備電源4を割り当てられたかごは、避難運転を実施する(S107)。そして最も優先順位の高いかごの避難運転が終了すると、2番目に優先順位の高いかごに予備電源4が切り換えられ、以後の動作を繰り返す。
まず、乗場弱者識別装置6b、6c、6dより弱者情報を乗客判定手段へ送信する(ステップS108)。乗客判定手段1aで弱者識別手段から各かごの弱者の種別を判定する(ステップS109)。次に、優先度係数入力手段1bで、女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者、もしくはそれ以外の乗客であるかに応じて、図3のように定義された避難優先度係数を入力する(ステップS103)。次に、避難運転計画手段1cで、各かごの弱者種別毎に優先順位を計算する(ステップS104)。そして避難運転制御手段1dで、優先順位の最も高いかごに予備電源4を割り当てる情報を送信する(ステップS105)。各かごにおいて、予備電源4の割り当て情報により予備電源4のスイッチ5を切り換える(S106)。そして予備電源4を割り当てられたかごは、避難運転を実施する(S107)。そして最も優先順位の高いかごの避難運転が終了すると、2番目に優先順位の高いかごに予備電源4が切り換えられ、以後の動作を繰り返す。
以上の様に、この本発明の実施の形態2では、弱者識別手段により女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者を検出し、弱者の種別に応じて優先度を決定し、優先度の高いエレベータ号機に電源を与えて避難運転を行うようにしたので、エレベータ降車後に時間を要する弱者が乗車しているエレベータ号機より優先して避難運転を行うことができ、そのためこれら弱者が逃げ遅れるといった可能性を低減することができる。
例えば上記例のような乗車パターンにおける停電と火災が併発した状況においては、全号機に弱者が乗車している状況においても、乗客の種別ごとに優先度が2.5である車椅子利用者が乗車している3号機、優先度が2.3である子供が乗車している2号機、優先度が2.2である成人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することができる。
また個人認証装置を用いているため、かご内カメラに比べて、各かご内の乗客の属性を性格に把握することが可能となる。
例えば上記例のような乗車パターンにおける停電と火災が併発した状況においては、全号機に弱者が乗車している状況においても、乗客の種別ごとに優先度が2.5である車椅子利用者が乗車している3号機、優先度が2.3である子供が乗車している2号機、優先度が2.2である成人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することができる。
また個人認証装置を用いているため、かご内カメラに比べて、各かご内の乗客の属性を性格に把握することが可能となる。
以上、本発明の詳細について具体的な実施の形態に基づき説明してきたが、例えば弱者にけが人を追加しても良いし、係数を異なるものにしても良い。また、乗客数を前述したようにしたが建物の乗客などにより変更しても良く、更に、実施の形態の様に群管理装置に組み込んで設置するだけでなく、個別の装置として設置しても良い。このように本発明の範囲を逸脱することなく、各種の変形が可能なのは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記実施の形態に限定されるのではない。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び2では、エレベータ降車までを考慮したものであったが、エレベータ降車後の避難用出口までの距離やエレベータ降車後の災害場所からの距離を考慮した実施の形態を以下に示す。
上記実施の形態1及び2では、エレベータ降車までを考慮したものであったが、エレベータ降車後の避難用出口までの距離やエレベータ降車後の災害場所からの距離を考慮した実施の形態を以下に示す。
ここでは、建物の区画について図9を用いて説明する。図9において、例えば建物の中には縦3列、横3列の計9つのバンクが設置されている。ここでバンクとは、同一のCPUによって制御されるエレベータのまとまり単位を表している。ここでは各バンク内に4台のエレベータを制御している。AバンクからEバンクについては後述する。
次に、この1つのバンクの構成として図6を用いて説明する。
ここでは図6の構成に災害場所を特定するための情報を入力するための防災用設備を含むビル管理設備と、ビル管理設備から入力された災害場所情報からエレベータと災害場所との距離を判定する災害場所判定手段を追加することにより、乗車している弱者の種類だけではなく、災害場所とエレベータとの距離や出口とエレベータとの距離によって、優先的に避難運転を実施する号機順序を判別することが可能なエレベータ運行制御装置を提供する方法を以下に説明する。
次に、この1つのバンクの構成として図6を用いて説明する。
ここでは図6の構成に災害場所を特定するための情報を入力するための防災用設備を含むビル管理設備と、ビル管理設備から入力された災害場所情報からエレベータと災害場所との距離を判定する災害場所判定手段を追加することにより、乗車している弱者の種類だけではなく、災害場所とエレベータとの距離や出口とエレベータとの距離によって、優先的に避難運転を実施する号機順序を判別することが可能なエレベータ運行制御装置を提供する方法を以下に説明する。
図6は、この発明の実施の形態3におけるエレベータ運転制御装置を含む、本発明に関するエレベータ関連設備の全体構成を示すブロック図である。
ここで、ビル管理設備8とエレベータ群管理制御装置1以外の構成については、実施の形態1(図1参照)と同じなので詳述を省略し、図6では、ビル管理設備8とエレベータ群管理制御装置1内の構成について記す。
図6では、図1の構成に加えて、災害場所を特定するための情報を入力するためのビル管理設備8と、エレベータ群管理制御装置1内に上記ビル管理設備から入力をした災害場所情報からエレベータと災害場所と避難用出口との距離関係別に定義された係数を入力する災害場所判定手段1eが含まれており、前記避難用場所と距離関係別に定義された係数を入力する優先度係数入力手段1fが実施の形態1及び2の優先度係数入力手段1bの代わりに配置されており、1a、1c、1dと同様にマイクロコンピュータ上にソフトウェアによって構成されている。
次に本発明の実施の形態3におけるエレベータ運転制御装置の動作概略を、Aバンクにて1号機に成人女性、2号機に子供、3号機に車椅子利用者が各号機1人ずつ乗車している状況において、火災が発生した場合を例にとり、図7のフローチャートを用いて説明する。
以下ステップS302からS305までは、優先度係数入力手段1fが災害場所情報に基づいて優先度を決定し、係数を入力する動作を示している。
ステップS302では、図6のビル管理設備4より災害場所(災害区画)を特定するための情報を入力してステップS303へ進む。
ステップS302では、図6のビル管理設備4より災害場所(災害区画)を特定するための情報を入力してステップS303へ進む。
ステップS303では、ステップS302で入力をした災害区画情報から図8のように定義された災害場所とエレベータとの距離関係から、災害場所とエレベータとの距離を特定してステップS304へ進む。
図8はエレベータバンク毎の避難用出口への距離を表したものである。図8の数値例を図9を用いて説明する。図9は、前述の建物の区画を表したものであり、避難用出口に近い順に、Aバンク、B・Dバンク、Cバンク、Eバンクとなっている。バンク内にはエレベータが複数存在するが、バンクの中央位置をこの実施の形態における距離の始点としている。図8におけるエレベータバンク毎の避難用出口への距離は図9に例示するように、Aバンクが10m、Bバンク及びDバンクが100m、Cバンクが300m、Eバンクが500mとなっている。もちろんこれらの数値はあくまで一例である。
図8はエレベータバンク毎の避難用出口への距離を表したものである。図8の数値例を図9を用いて説明する。図9は、前述の建物の区画を表したものであり、避難用出口に近い順に、Aバンク、B・Dバンク、Cバンク、Eバンクとなっている。バンク内にはエレベータが複数存在するが、バンクの中央位置をこの実施の形態における距離の始点としている。図8におけるエレベータバンク毎の避難用出口への距離は図9に例示するように、Aバンクが10m、Bバンク及びDバンクが100m、Cバンクが300m、Eバンクが500mとなっている。もちろんこれらの数値はあくまで一例である。
ステップS304では、エレベータと避難用出口との距離関係から、避難用の出口とエレベータとの距離を特定してステップS305へ進む。
ステップS305では、ステップS303とステップS304の結果から、図10のように定義された避難優先度タイプを特定してステップS306へ進む。
図10はエレベータバンクから避難用出口の距離並びにエレベータバンクから災害場所の距離による避難優先度タイプをAかBかで表している。ここでは優先度Aの方が優先度Bよりも優先度が高いことを意味している。図10の数値例を図11を用いて説明する。図11において、災害場所から近い順に200m以下の領域、400m以下の領域を実線で表している。また出口から近い順に200m以下の領域、400m以下の領域を点線で表している。
図10において、Aバンクは、避難用出口から200m以下でありかつ災害場所から401m以上離れている。従って図10の左下欄に該当し優先度はBとなる。Bバンク、DバンクもAバンクと同様である。Cバンクは、避難用出口から200m以下でありかつ災害場所から400m以下である。従って図10の左中に該当し優先度はBとなる。Eバンクは、避難用出口から401m以上離れておりかつ災害場所から200m以下である。従って図10の右上に該当し優先度はAとなる。このように、災害場所からの距離が200m以下を優先度Aとしている理由は、災害場所から近いほど、被災の危険が高いため早くエレベータを動かして降車させる必要性が高いからである。また避難用出口からの距離が401m以上を優先度Aとしている理由は、避難用出口に遠いほど、降車後の避難に時間を要するため早くエレベータを動かして降車させる必要性が高いためである。
図10はエレベータバンクから避難用出口の距離並びにエレベータバンクから災害場所の距離による避難優先度タイプをAかBかで表している。ここでは優先度Aの方が優先度Bよりも優先度が高いことを意味している。図10の数値例を図11を用いて説明する。図11において、災害場所から近い順に200m以下の領域、400m以下の領域を実線で表している。また出口から近い順に200m以下の領域、400m以下の領域を点線で表している。
図10において、Aバンクは、避難用出口から200m以下でありかつ災害場所から401m以上離れている。従って図10の左下欄に該当し優先度はBとなる。Bバンク、DバンクもAバンクと同様である。Cバンクは、避難用出口から200m以下でありかつ災害場所から400m以下である。従って図10の左中に該当し優先度はBとなる。Eバンクは、避難用出口から401m以上離れておりかつ災害場所から200m以下である。従って図10の右上に該当し優先度はAとなる。このように、災害場所からの距離が200m以下を優先度Aとしている理由は、災害場所から近いほど、被災の危険が高いため早くエレベータを動かして降車させる必要性が高いからである。また避難用出口からの距離が401m以上を優先度Aとしている理由は、避難用出口に遠いほど、降車後の避難に時間を要するため早くエレベータを動かして降車させる必要性が高いためである。
例えば、上記例では、エレベータと災害場所までの距離は500mで、エレベータと避難用出口までの距離は10mとなるため、避難優先度タイプはBとなる。
優先度タイプAか優先度タイプBかが決まると、図12の係数テーブルを選択して、ステップS308以降の処理を行うこととなる。この実施の形態では、優先度タイプBの場合の係数は図3と同じ値であり、優先度タイプAの場合の係数は優先度タイプBに比べ、それぞれ0.1だけ係数を大きくしている。そして、それぞれのエレベータかごについて、弱者の種別、人数に基づいて係数を計算し、最も大きい優先順位となるエレベータかごに予備電源を割当てる点は、実施の形態1のステップS102〜S104と同様である。
優先度タイプAか優先度タイプBかが決まると、図12の係数テーブルを選択して、ステップS308以降の処理を行うこととなる。この実施の形態では、優先度タイプBの場合の係数は図3と同じ値であり、優先度タイプAの場合の係数は優先度タイプBに比べ、それぞれ0.1だけ係数を大きくしている。そして、それぞれのエレベータかごについて、弱者の種別、人数に基づいて係数を計算し、最も大きい優先順位となるエレベータかごに予備電源を割当てる点は、実施の形態1のステップS102〜S104と同様である。
例えば、上記例では、避難優先度係数はBを使用するため、1号機は成人女性なので2.2(1.1+1.1=2.2)、2号機は子供なので2.4(1.2+1.2=2.4)、3号機は車椅子利用者なので2.8(1.4+1.4=2.8)となり、車椅子利用者が乗車している3号機、成子供が乗車している2号機、人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することになる。
もしも、上記例において、災害区画がA区画であった場合は、避難優先度係数はAを使用するため、1号機は成人女性なので2.4(1.2+1.2=2.4)、2号機は子供なので2.6(1.3+1.3=2.6)、3号機は車椅子利用者なので3.0(1.5+1.5=3.0)となり、車椅子利用者が乗車している3号機、子供が乗車している2号機、成人女性が乗車している1号機の順に避難運転を実施することになる。
以上の様に、この実施の形態3では、実施の形態1,2と同様に弱者識別手段により女性、子供、老人、車椅子利用者といった弱者を検出し、弱者の種別に応じて優先度を決定し、優先度の高いエレベータ号機に電源を与えて避難運転を行うようにしたので、エレベータ降車後に時間を要する弱者が乗車しているエレベータ号機より優先して避難運転を行うことができ、そのためこれら弱者が逃げ遅れるといった可能性を低減することができる。
更に上記に加え、エレベータと災害場所並びにエレベータと避難用出口の位置関係により、避難優先度係数を切換えることにより、エレベータ降車後から避難用出口までの移動時間を考慮した、避難手段としたので、乗客種類別にエレベータ降車後から避難用の出口までの移動時間の差を考慮した、弱者以外を含めた全乗客に対する適切な避難手段を提供することが可能となる。
以上、本発明の詳細について具体的な実施の形態に基づき説明してきたが、実施の形態の様にエレベータかごを1つのみ動かすのではなく、例えば停電時にエレベータかごを2つ同時に動かしても良い。この場合、割当時の乗場の弱者を含めて優先度を決定しても良い。このように本発明の範囲を逸脱することなく、各種の変形が可能なのは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記実施の形態に限定されるのではない。
1 個人認証装置
2 エレベータ運転制御装置
2a 乗客判定手段
2b 避難運転計画手段
2c 避難運転制御手段
2d 優先度係数入力手段
2e 災害場所判定手段
3 エレベータ制御盤
4 ビル管理設備
2 エレベータ運転制御装置
2a 乗客判定手段
2b 避難運転計画手段
2c 避難運転制御手段
2d 優先度係数入力手段
2e 災害場所判定手段
3 エレベータ制御盤
4 ビル管理設備
Claims (4)
- 複数のエレベータを就役させ、予備電源を用いて避難階まで運転するエレベータシステムにおいて、少なくとも女性、子供、老人、車椅子利用者の何れかの弱者の種別を識別可能な弱者識別手段と、前記弱者識別手段から入力した情報から弱者全体における所定の弱者種別の割合を検出する乗客判定手段と、前記検出結果である弱者の乗車状況に基づいて避難運転を開始するエレベータの順序を決定する避難運転計画手段と、避難運転計画手段の作成した計画に基づいてエレベータの制御盤へ運転指令を出す避難運転制御手段を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
- 前記弱者識別手段は、前記エレベータのかご内に設けられたカメラであることを特徴とする、前記請求項1記載のエレベータシステム。
- 前記弱者識別手段は、前記エレベータ乗場に設けられた個人認証装置であることを特徴とする、前記請求項1記載のエレベータシステム。
- ビル管理設備から災害場所情報を取得する災害場所判定手段を更に設け、前記避難運転計画手段は、前記弱者の乗車状況と、エレベータと前記災害場所情報からの災害場所との距離並びにエレベータと避難用出口との距離に基づいて、避難運転を開始するエレベータの順序を決定することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017214166A (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーターシステム |
JPWO2017145296A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2018-05-31 | 三菱電機株式会社 | エレベーター制御システム |
JP2019021311A (ja) * | 2017-07-17 | 2019-02-07 | オーチス エレベータ カンパニーOtis Elevator Company | サービスツール近接検出システム及びサービスツール近接検出方法 |
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2010
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