JPH0672656A

JPH0672656A - エレベーターの停止装置

Info

Publication number: JPH0672656A
Application number: JP23049592A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Ueki; 木勝博植
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-08-28
Filing date: 1992-08-28
Publication date: 1994-03-15
Anticipated expiration: 2014-08-03
Also published as: JP2928686B2

Abstract

(57)【要約】【目的】かご上に乗ってエレベータの点検をしようと
するときには、かご上点検スイッチを操作するだけの簡
単な操作により、かご上に乗る位置にエレベータを直行
させる。【構成】複数台のエレベータの間でホール呼びを共通
にしてこのホール呼び信号に基づいて最適なエレベータ
を割り付ける群管理運転装置７と、それぞれのエレベー
タが新たなホール呼びに応答しないように群管理運転か
ら制御モードを切り換える切換スイッチ１０ａ乃至１０
ｎと、群管理運転装置７から与えられた指令に従って個
々のエレベータの運転を制御するとともに、切換スイッ
チ１０ａ乃至１０ｎからのＯＮ信号に基づいて該当する
エレベータへのホール呼びの割り付けを禁止し、エレベ
ータを所定の位置に直行させる運転制御装置８ａ乃至８
ｎとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの停止装置
に係り、特に、点検用のかごに乗ってエレベータを点検
する時に、点検すべきエレベータをかごに乗れる位置に
速やかに停止できるよう構成したエレベータの停止装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】高層ビルに設置するエレベータは、群管
理制御の下に運転されるエレベータであり、最近では高
層ビルばかりでなく、中低層ビルでも群管理制御を採用
したエレベータが多数設置されている。

【０００３】群管理制御機能を有するバンク用エレベー
タでは、任意のホール呼びがエレベータの各号機間で共
通となっており、ホール呼びに対してどれが最適な号機
であるかが計算されて、その最適な号機が応答するよう
に割り付ける命令が与えられる。

【０００４】このようなエレベータでは、定期点検時
や、故障等が起きた時の点検、修理作業は専用のかごを
使用して行なわれるが、高層ビルでは、点検の対象とな
るエレベータの号機を捕まえるのに時間がかかることが
多い。特定の号機のエレベータをかご上に乗る位置に停
止させるためには、ホール呼びを作りエレベータを待た
なければならなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しばしば、何回かホー
ル呼びを繰り返す内に、目的のエレベータではなく、最
初に送ったエレベータが来てしまうことがある。このよ
うに点検しようとする号機を捕まえるのが難しく、目的
のエレベータが来ない間に、点検とは無関係のエレベー
タを何度も昇降させる分だけ無駄な時間がかかるととも
に、その間に無駄な電力エネルギーを費やしていた。一
方、何回かホール呼びを繰り返したにもかかわらず、点
検しようとするエレベータが来ない場合は、一時的に応
答したエレベータを群管理制御から切り離し、群外とし
て停止させて、一台ずつ群管理制制御から減らして捕ま
えるなど、さらにめんどうな手順操作が必要となる問題
点が指摘されている。そこで、本発明の目的は、上記従
来技術の有する問題点を解消し、かご上に乗ってエレベ
ータの点検をしようとするときには、かご上点検スイッ
チを操作するだけの簡単な操作により、かご上に乗る位
置にエレベータを直行させるようにしたエレベータ停止
装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、複数台のエレベータの間でホール呼びを
共通にしてこのホール呼び信号に基づいて最適なエレベ
ータを割り付ける群管理運転装置と、それぞれのエレベ
ータが新たなホール呼びに応答しないように群管理運転
から制御モードを切り換える切換スイッチと、前記群管
理運転装置から与えられた指令に従って個々のエレベー
タの運転を制御するとともに、前記切換スイッチからの
ＯＮ信号に基づいて該当するエレベータへのホール呼び
の割り付けを禁止し、エレベータを所定の位置に直行さ
せる運転制御装置とを具備したことを特徴とするもので
ある。

【０００７】

【作用】本発明によれば、エレベータの点検をする場合
には、切換スイッチを操作することにより、ホール呼び
は割り付けられずに、エレベータの運転制御が群管理運
転から、直ちにかご上に乗れる位置にエレベータを直行
させる制御に切り替わる。なお、実施態様としては、切
り替えスイッチをオンにした場合、該当するエレベータ
は既に作られたかご呼びがなくなるまで応答するように
してもよい。また、最終かご呼びの停止位置では、オー
トアナウンスにて、「ただいまより点検をしますので、
他のエレベータをご利用下さい。」と放送し、照明も消
して乗客もいなくなってから、すでに設定した停止位置
にエレベータを直行させるようにしてもよい。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、添付の図
面を参照して説明する。図１は、群管理制御されるエレ
ベータの昇降路および点検修理時に使用するかごを示す
概略図である。図中、１はホールドア、２はかごを示し
ている。このかご２は、ワイヤケーブル３に吊られて昇
降路４を図示しないエレベータと並ぶ位置に横付けにで
きるようになっている。この実施例では、点検作業員
が、かご２の天井部２ａの上に乗ってエレベータを点検
する場合には、先ず、点検を行なう図示しないエレベー
タの天井部分が最上階の床５のレベルに合うように、こ
のエレベータを停止させておいてから、ホールドア１の
鍵を解除して開け、エレベータを介してかご２の上に乗
ることになる。

【０００９】次に、図２は、ａ号機からｎ号機まである
バンク用エレベータを群管理運転制御する制御系統のブ
ロック図である。６はビルの各階からのホール呼び信号
を表している。このホール呼び信号６は群管理運転装置
７に入力され、この群管理運転装置７は、ホール呼びの
あった階に最適な号機を計算して割り付ける指令信号を
該当する各エレベータの号機の運転制御装置８ａ、８
ｂ、…、８ｎに出力する。この実施例では、群管理運転
制御装置７と、エレベータ各号機の運転制御装置８ａ、
８ｂ、…、８ｎとは、群外接点９ａ、９ｂ、…、９ｎを
介して接続されている。この群外接点９ａ、９ｂ、…、
９ｎは、任意のエレベータの号機を必要に応じて群外す
るための接点である。各群接点９ａ、９ｂ、…、９ｎ
は、常閉接点であって、故障、点検等により群管理運転
制御ができなくなった場合に、接点を開いて特定の号機
のエレベータを制御対象から切り離すことができる。

【００１０】ここで、各エレベータａ号機、ｂ号機、
…、ｎ号機の制御盤には、運転切換スイッチ１０ａ、１
０ｂ、…、１０ｎが設けられている。この運転切換スイ
ッチ１０ａ、１０ｂ、…、１０ｎがＯＮに設定されてい
るときには、各号機の運転制御装置８ａ、８ｂ、…、８
ｎには、群管理運転装置７からのかご呼びが割り付けら
れず、各号機の運転制御装置８ａ、８ｂ、…、８ｎは、
図３のフローチャートの処理内容に従って、エレベータ
ａ号機、ｂ号機、…、ｎ号機を群管理運転制御から外れ
て、エレベータを修理点検するための運転制御に移行す
るようになっている。一方、運転切換スイッチ１０ａ、
１０ｂ、…、１０ｎがＯＦＦに設定されているときに
は、ホール呼びを共通にして各エレベータａ号機、ｂ号
機、…、ｎ号機の運転を制御する通常の群管理運転制御
を実行するようになっている。

【００１１】次に、図３は、かご２の上に乗ってエレベ
ータを点検をするときのエレベータの運転制御をフロー
ャートにして表したもので、以下、このフローチャート
に従って、本実施例の作用について説明する。まず、点
検するエレベータがａ乃至ｎ号機のうち、例えば、ａ号
機であれば、このａ号機エレベータの切換スイッチ１０
ａをＯＮにすると、以下の処理が開始される。ステップ
Ｓ１では、群管理運転装置７は、ホール呼びがあっても
これから点検を始める点検するａ号機にはそのホール呼
びの割り付けを禁止し、ａ号機以外の他の号機に割り付
ける。なお、切り換えスイッチ１０ａがＯＮになる前
に、かご呼びがあった場合には、ステップＳ２のＹＥＳ
に進み、点検するａ号機に、すでに作られたかご呼びに
応答するステップＳ３の制御を実行する。この処理は、
切換スイッチ１０ａをＯＮに切り換える前に作られたか
ご呼びがなくなるまで行なわれ、かご呼びがなくなった
場合には（ステップＳ２のＮｏ）、ステップＳ４以下の
処理内容を行なう。

【００１２】このステップＳ４では最終かご呼びに応答
して、ａ号機が停止した位置で乗客が乗り込まないよう
にするため、また、点検が始まることを知らない乗客が
乗り込んできた場合に、乗客に注意を喚起するため、点
検作業開始についての案内放送、例えば、「ただいまよ
りこのエレベータの点検を行ないますので、他のエレベ
ータを御利用下さい。」と放送する。

【００１３】次いで、ステップＳ５では、エレベータ内
の照明ランプが消灯され、しばらく間をおいてからドア
が閉められる。このようにして、点検を行なうために通
常の群管理運転から外されたエレベータａ号機に関係者
以外の者が乗らないように万全の対策を講じた後は、ス
テップＳ６に進んで、かご２の上に乗る位置にエレベー
タａ号機を直行させる運転信号が運転制御装置８ａに与
えられる。エレベータａ号機は、運転制御装置８ａの指
令を受けて、図１に示すように、最上階の床５のレベル
に天井部分が合うように停止する。この時、ホールドア
１の鍵は解除されており、作業員は、このホールドア１
を開けて、エレベータの天井面を介して、かご２の天井
部に乗り込めることができる。

【００１４】このように本実施例によれば、点検をしよ
うとするエレベータに対応する切換スイッチ１０ａ、１
０ｂ、…、１０ｎを入れるだけの簡単な操作で、ホール
呼びが共通の群管理運転制御からエレベータ点検用の制
御に切り替わるので、目的とするエレベータを直ちに捕
捉して、かご２の天井部２ａに乗るために必要な位置ま
で直行させることができる。

【００１５】以上、スイッチ１０ａ、１０ｂ、…、１０
ｎを機械室の制御盤に取り付けた実施例について説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
例えば、ホールに設置したパーキングスイッチに接点を
追加することにより、ホールからも操作できて同じ機能
が得られる。また、切換スイッチによる運転切換信号の
送受信の方式についても、無線方式あるいは、操作盤の
釦による暗号登録等の方法を採用することも可能であ
る。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、郡管理運転制御されているエレベータについ
て、点検修理を行う場合、一回の切換スイッチの操作に
より、目的とするエレベータをかご上に乗れる位置に直
ちに停止できるように構成されているため、点検所要時
間を短縮して能率的な点検修理作業を行って利用者への
サービスを向上し得るとともに、エレベータの無駄な運
転によるエネルギーの浪費をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】最上階ホールよりかご上に乗り込むために、エ
レベータの天井と最上階ホールのレベルを合わせた昇降
路の断面図。

【図２】群管理運転装置と各号機制御装置のブロック
図。

【図３】かご上点検をするまでの制御機能を表わしたフ
ローチャート。

【符号の説明】

１ホールドア２かご３ケーブル４昇降路５最上階の床６かご呼び信号７群管理運転装置８ａ〜ｎ各号機の運転制御装置１０ａ〜ｎ運転切換スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数台のエレベータの間でホール呼びを共
通にしてこのホール呼び信号に基づいて最適なエレベー
タを割り付ける群管理運転装置と、それぞれのエレベータが新たなホール呼びに応答しない
ように群管理運転から制御モードを切り換える切換スイ
ッチと前記群管理運転装置から与えられた指令に従って
個々のエレベータの運転を制御するとともに、前記切換
スイッチからのＯＮ信号に基づいて該当するエレベータ
へのホール呼びの割り付けを禁止し、エレベータを所定
の位置に直行させる運転制御装置とを具備したことを特
徴とするエレベータの停止装置。