JP2006193274A - エレベーター監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エレベーターの改装中に、そのエレベーターの異常表示をさせないようにしたエレベーター監視装置を得る。
【解決手段】 エレベーター制御装置5とプロトコル変換装置4により構成された各バンクに対応して接続された複数のバンク毎通信手段を有するサーバー装置2により、各バンクのエレベーターの運行状況を受信し、このサーバー装置2にイーサネット(登録商標)10を介して接続されたクライアント装置3で、各バンクのエレベーターの運行状況を表示すると共に、入力装置により入力されたエレベーターへの制御指令を対象とするバンクのエレベーター制御装置5に送信し、サーバー装置2は、バンク切り放し制御装置1により、バンク切り放し指令が出されたときは、サーバー装置2と該当するバンクとの接続を切断するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、改装中または工事中のエレベーターがある状態で、エレベーターの監視を行うエレベーター監視装置に関するものである。
従来のエレベーターの監視装置においては、例えば特許文献1に示されるものがある。この従来装置は、複数のエレベーターの運行を制御する群管理制御装置を含むエレベーター制御装置と、このエレベーター制御装置からの運行データを受信してエレベーターの運行状況を監視する運行監視装置と、この運行監視装置の制御下の運行状況を表示するモニタとを備え、エレベーターの運行状況を連続してモニタに表示させるようにしている。
特開2004−189358号公報(第3〜8頁、図1)
従来のエレベーター監視装置においては、エレベーターの運行状況を連続して監視する状態となっているため、エレベーターが正常な状態では、エレベーターの現在の運行状況をモニタに表示し、エレベーターが異常な状態では、エレベーターが異常であることをモニタに表示する。
しかし、ビルの一部のエレベーターを改装するために、エレベーター制御装置を停止してしまうと、モニタにはエレベーターの異常が発生したと表示されてしまうという問題点があった。これは、例えばエレベーターの改装が長期に亘って行われるとき、このような異常を常に検知している状態となる。また監視員は、実際に異常が発生しているのかエレベーターの改装中であるのかを知ることができないという問題点もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、エレベーターの改装中に、そのエレベーターの異常表示が行われないようにしたエレベーター監視装置を得ることを目的としている。
この発明に係わるエレベーター監視装置においては、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置をそれぞれ有する複数のバンク、各バンクに対応して接続された複数のバンク毎通信手段により、各バンクのエレベーターの運行状況を受信し、この受信したエレベーターの運行状況に基づき監視を行うサーバー装置、サーバー装置に接続され、サーバー装置が受信した各バンクのエレベーターの運行状況を表示すると共に、入力装置により入力されたエレベーターへの制御指令をサーバー装置を介して対象とするバンクのエレベーター制御装置に送信するクライアント装置、及びサーバー装置に接続され、バンク毎の切り放しを行うバンク切り放し指令及びその解除指令をサーバー装置に送信するバンク切り放し制御装置を備え、サーバー装置は、バンク切り放し制御装置からバンク切り放し指令を受信したときは、サーバー装置とバンク切り放し指令が対象とするバンクとの接続を切断すると共に、この切断されたバンクのエレベーターの運行状況の監視を停止するものである。
この発明は、以上説明したように、エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置をそれぞれ有する複数のバンク、各バンクに対応して接続された複数のバンク毎通信手段により、各バンクのエレベーターの運行状況を受信し、この受信したエレベーターの運行状況に基づき監視を行うサーバー装置、サーバー装置に接続され、サーバー装置が受信した各バンクのエレベーターの運行状況を表示すると共に、入力装置により入力されたエレベーターへの制御指令をサーバー装置を介して対象とするバンクのエレベーター制御装置に送信するクライアント装置、及びサーバー装置に接続され、バンク毎の切り放しを行うバンク切り放し指令及びその解除指令をサーバー装置に送信するバンク切り放し制御装置を備え、サーバー装置は、バンク切り放し制御装置からバンク切り放し指令を受信したときは、サーバー装置とバンク切り放し指令が対象とするバンクとの接続を切断すると共に、この切断されたバンクのエレベーターの運行状況の監視を停止するので、改装中のエレベーターの監視を一時的に停止して監視の対象から切り放すことにより、改装中のエレベーターの異常表示が行われないようにすることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置を示す構成図である。
図1において、各バンク毎に、複数のエレベーターの運行を制御する群管理制御装置を含むエレベーター制御装置5と、エレベーター制御装置5毎の監視盤との通信プロトコルの違いを吸収するプロトコル変換装置4を有する。プロトコル変換装置4は、イーサネット(登録商標)10により、バンク切り放し制御装置1と、サーバー装置2と、クライアント装置3に接続されている。
サーバー装置2は、各プロトコル変換装置4から送信されたエレベーターの運行状況を受信して処理を行う。クライアント装置3は、エレベーターの運行状況の表示制御とエレベーターの制御指令を行う。バンク切り放し制御装置1は、バンク毎に改装中であることを指定し、またその指定の解除を行う。
図2は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置の別の構成を示す構成図である。
プロトコル変換装置4とサーバー装置2とクライアント装置3とバンク切り放し制御装置1の接続方法としては、図1で示されるように、プロトコル変換装置4とサーバー装置2とクライアント装置3とバンク切り放し装置1とを同一のイーサネット(登録商標)10に配置する接続の他、図2で示されるように、サーバー装置2を中心として、サーバー装置2とプロトコル変換装置4を接続するイーサネット(登録商標)12と、サーバー装置2とクライアント装置3及びバンク切り放し制御装置1とを接続するイーサネット(登録商標)11とを分けるようにしてもよい。
図3は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のさらに別の構成を示す構成図である。
また、図3で示されるように、サーバー装置2を中心として、サーバー装置2とプロトコル変換装置4及びバンク切り放し制御装置1とを接続するイーサネット(登録商標)14と、サーバー装置2とクライアント装置3とを接続するイーサネット(登録商標)13とを分ける接続方法をとってもよい。
図4は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置の詳細を示すブロック図である。
図4において、サーバー装置2は、クライアント装置3に運行状況やバンク切り放し状態を送信する、クライアント装置へのデータ送信手段19と、バンク切り放し制御装置1から送信されたデータをクライアント装置3と該当バンクのバンク毎通信手段17に振り分ける、データ振り分け手段18と、各バンクのプロトコル変換装置16と通信を行う、バンク数分のバンク毎通信手段17を有する。
また、クライアント装置3には、画像表示装置21及び入力装置22が接続され、バンク切り放し制御装置1には、画像表示装置24及び入力装置25が接続されている。
クライアント装置3は、エレベーターが改装中であることを画像表示装置21に表示させる、表示制御手段20を有する。この表示制御手段20には、マウスやキーボードなどの入力装置22から信号が入力される。
バンク切り放し制御装置1は、入力装置25から入力された改装中のエレベーターを切り放すための指令をサーバー装置2に送信するバンク切り放し制御手段23を有する。このバンク切り放し制御手段23は、現在のバンクの切り放し状況を画像表示装置24に表示する。
なお、バンク切り放し制御装置1は、バンク切り放し制御手段23をサーバー装置2に組み込まれるように構成されてもよい。
図5は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のバンク切り放し制御装置によって画面表示装置に表示される画面を示す図である。
図5において、バンク切り放し制御装置1によって画面表示装置に表示される画面には、ビルの全てのバンクを選択できるバンク選択部分27があり、例えば、あるバンクが選択されると、バンク選択部分27の該当するバンクにチェックマーク28が表示される。すでにチェックマーク28が表示されているバンクは、現在改装中のために切り放されているバンクであることを示している。また画面は、送信ボタン26を有し、送信ボタン26をマウスなどの入力装置25でクリックすると、現在チェックマーク28が表示されているバンクにバンク切り放し指令を送信し、チェックの入っていないバンクにバンク切り放し解除指令を送信する。
図6は、この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のバンク毎通信手段の処理を示すフローチャートである。
次に、動作について説明する。
このように構成されたエレベーター監視装置においては、例えばバンク1でエレベーターの改装工事を開始するとき、バンク切り放し制御装置1にて、画面表示装置24の画面で、バンク1を選択し、チェックマーク28を出現させる。バンク1にチェックマーク28が入っている状態で、この画面の送信ボタン26をマウスなどの入力装置25によってクリックすると、バンク切り放し制御手段23が、バンク1のバンク切り放し指令をサーバー装置2に送信する。
サーバー装置2は、バンク切り放し制御手段23からのバンク切り放し指令を受信したとき、データ振り分け手段18により、バンク1に対応するバンク毎通信手段17aへバンク切り放し指令を送信する。これと同時にクライアント装置へのデータ送信手段19へバンク切り放し指令を送信する。
このバンク切り放し指令を受信したバンク1に対応するバンク毎通信手段17aは、図6に示されるフローチャートにしたがって処理を行う。
バンク1に対応するバンク毎通信手段17aは、データ振り分け手段18からバンク1のバンク切り放し指令を受信する(ステップS29)と、バンク毎通信手段17aの状態をバンク切り放し状態とし(ステップS30)、それまで通常に接続していたバンク1のプロトコル変換装置4との接続を切る(ステップS31)。その後、運行状態の監視を停止する(ステップS32)。
これにより、サーバー装置2及びプロトコル変換装置4間の通信状態の監視も停止されるため、前述の両者間の通信が異常となっても無視されることとなる。
その後、バンク1に対応するバンク毎通信手段17aは、現在発生している異常状態の復旧信号をデータ振り分け手段18に送信(ステップS33)し、データ振り分け手段18は、同信号をクライアント装置へのデータ送信手段19へと送信し、クライアント装置3にバンク1の異常信号の復旧を送信する。これにより、クライアント装置3の画像表示装置21では、バンク1の異常表示が復旧される。
一方、クライアント装置3では、バンク1のバンク切り放し指令を受信したとき、表示制御手段20にて、画像表示装置20のバンクの状態を示す部分に対して、現在バンク1のエレベーターの改装中であることを示す、例えば“工事中”などの表示を行う。これにより、監視員が、どのバンクが現在改装中であるかを、画像表示装置21を見ることによって知ることができる。
また、このとき表示制御手段20は、現在改装中のエレベーターであるバンク1の運行制御に関する制御指令操作を全てできないようにすることによって、改装中のエレベーターへの運行制御指令が送信されないようにする。
バンク1のエレベーターの改装が終了して、今まで改装中であったバンク1のエレベーターの監視を開始するときは、バンク切り放し制御装置1にて、バンク1を選択してチェックマーク28をはずす。バンク1にチェックマークが入っていない状態で、送信ボタン26をマウスなどの入力装置25によって実行させると、バンク切り放し制御手段23が、バンク1のバンク切り放し解除指令をサーバー装置2に送信する。
サーバー装置2は、バンク切り放し制御手段23からのバンク切り放し解除指令を受信したとき、データ振り分け手段18により、バンク1に対応するバンク毎通信手段17aへバンク切り放し解除指令を送信する。これと同時にクライアントへのデータ送信手段19へバンク切り放し解除指令を送信する。
図6のように、バンク1に対応するバンク毎通信手段17aは、データ振り分け手段18からバンク1のバンク切り放し解除指令を受信した(ステップS34)とき、それまで接続を切っていたバンク1のプロトコル変換装置16との接続を確立する(ステップS35)。その後バンク1のエレベーターの運行状態の監視を開始(ステップS36)し、通常状態となる。
一方、クライアント装置3では、バンク1のバンク切り放し解除指令を受信したとき、表示制御手段20にて、画像表示装置21のバンクの状態を示す部分に対して、今まで表示されていた現在バンク1のエレベーターが改装中であることを示す“工事中”の表示を消し、通常どおりの監視画面となる。
また、このとき表示制御手段20は、現在、改装中のエレベーターであるバンク1の運行制御に関する制御指令操作を全て操作可能にすることによって、通常どおりにバンク1も運行制御を行うことが可能となる。
これまで、バンク1のエレベーターを改装する際の例を元に説明を記してきたが、エスカレーターのバンクを含む他の全てのバンクについても同様な動作が成立することは言うまでもない。
実施の形態1によれば、改装中のエレベーターの監視を一時的に停止して監視の対象から切り放すことによって、画像表示装置のモニタ画面に異常を表示させないようにすることが可能になる。
また、画像表示装置のモニタ画面には、エレベーター改装中であることを示す表示がなされるため、監視員も改装中であることを知ることが可能となる。これにより、エレベーターの改装中に、監視員がそのエレベーターが異常ではなく、改装中であることを知ることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置の別の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のさらに別の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のバンク切り放し制御装置によって画面表示装置に表示される画面を示す図である。 この発明の実施の形態1によるエレベーター監視装置のバンク毎通信手段の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 バンク切り放し制御装置、2 サーバー装置、3 クライアント装置、
4 プロトコル変換装置、5 エレベーター制御装置、
10〜14 イーサネット(登録商標)、17 バンク毎通信手段、
18 データ振り分け手段、19 クライアント装置へのデータ送信手段、
20 表示制御装置、21 画像表示装置、22 入力装置、
23 バンク切り放し制御手段、24 画像表示装置、25 入力装置、
26 送信ボタン、27 バンク選択部分、28 チェックマーク。

Claims (4)

  1. エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置をそれぞれ有する複数のバンク、各バンクに対応して接続された複数のバンク毎通信手段により、各バンクのエレベーターの運行状況を受信し、この受信したエレベーターの運行状況に基づき監視を行うサーバー装置、上記サーバー装置に接続され、上記サーバー装置が受信した各バンクの上記エレベーターの運行状況を表示すると共に、入力装置により入力された上記エレベーターへの制御指令を上記サーバー装置を介して対象とするバンクのエレベーター制御装置に送信するクライアント装置、及び上記サーバー装置に接続され、バンク毎の切り放しを行うバンク切り放し指令及びその解除指令を上記サーバー装置に送信するバンク切り放し制御装置を備え、上記サーバー装置は、上記バンク切り放し制御装置から上記バンク切り放し指令を受信したときは、上記サーバー装置と上記バンク切り放し指令が対象とするバンクとの接続を切断すると共に、この切断されたバンクのエレベーターの運行状況の監視を停止することを特徴とするエレベーター監視装置。
  2. 上記バンク切り放し制御装置は、表示画面上で、上記バンクを選択することにより、この選択されたバンクに対して、上記バンク切り放し指令を上記サーバー装置に送信することを特徴とする請求項1記載のエレベーター監視装置。
  3. 上記サーバー装置は、上記バンク切り放し制御装置から上記バンク切り放し指令を受信したときは、上記バンク切り放し指令を上記クライアント装置に送信し、上記クライアント装置は、上記バンク切り放し指令に該当するバンクの切り放しを表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載のエレベーター監視装置。
  4. 上記クライアント装置は、上記バンク切り放し指令が出されているバンクのエレベーターへの制御指令の送信を停止することを特徴とする請求項3記載のエレベーター監視装
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