JP2008120581A - エレベータの遠隔監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震等の発生により、乗客が乗りかご内に閉じ込められた場合であっても、外部への連絡を可能とする。
【解決手段】地震等の発生によりエレベータ12が停止し、乗りかご15内に乗客17が閉じ込められた際に、遠隔監視センタ34は、公衆回線37を介して外部連絡先38への接続を行う。これにより、乗りかご15内のインターホン28を通じて外部連絡先38へ連絡できる状態となり、乗客17は乗りかご15から職場や家庭などの個人的な場所に連絡して、自分の状況を知らせることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各地に点在するエレベータの状態を遠隔監視するエレベータの遠隔監視システムに関する。
通常、エレベータの乗りかごには、非常時に遠隔監視センタと連絡を取るために非常呼びボタンとインターホンが設置されている(例えば、特許文献1参照)。
乗客が非常呼びボタンを押下すると、遠隔監視センタへ電話回線が繋がり、インターホンを通じて遠隔監視センタ内のオペレータと通話可能な状態になる。これにより、乗客はオペレータに現在の状況を説明して、救出を求めることなどができる。
特開昭61−238672号公報
しかしながら、上述した乗りかご内のインターホンは、遠隔監視センタとの連絡手段であり、一般の電話器のように任意の場所へ連絡することはできない。したがって、乗りかご内に閉じ込められた乗客は、遠隔監視センタに連絡できたとしても、職場や家庭などの個人的な場所には連絡を取れず、重要な用事などがあった場合に対処できないといった問題があった。
なお、近年、多くの人たちが携帯電話機を持ち歩く機会が増えてきた。しかし、エレベータの乗りかごの中は、構造的に電波が届きにくい環境にあるため、たとえ乗客が携帯電話機を所持していたとしても、外部へ連絡できないのが現状である。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、地震等の発生により、乗客が乗りかご内に閉じ込められた場合であっても、外部へ連絡することのできるエレベータの遠隔監視システムを提供することを目的とする。
本発明のエレベータの遠隔監視システムは、監視対象とするエレベータが停止した際に、そのエレベータの乗りかご内に乗客が閉じ込められているか否かを判断する乗客判断手段と、この乗客判断手段によって上記乗りかご内に乗客が閉じ込められていると判断された際に、その乗客に対し外部連絡への要求を確認する要求確認手段と、この要求確認手段の結果に応じて、上記乗りかご内に設置されたインターホンを通じて上記外部連絡先へ連絡できるように通信回線の切換え制御を行う回線切換え制御手段とを具備して構成される。
本発明によれば、地震等の発生により、乗客が乗りかご内に閉じ込められた場合であっても、外部へ連絡することができる。したがって、職場や家庭などの個人的な場所に連絡を取って、重要な用事などがあった場合に対処することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの遠隔監視システムの構成を示す図である。図2は同実施形態におけるエレベータの乗りかご内の構成を示す図である。
複数の階床を有する建物11にエレベータ12が設置されている。このエレベータ12は、駆動源である巻上機13と、この巻上機13に巻き掛けられたメインロープ14と、このメインロープ14を介して昇降路内を昇降動作する乗りかご15とカウンタウェイト16などからなる。乗りかご15は、乗客17を乗せて各階床間を移動する。
図2に示すように、乗りかご15には、かごドア21、表示器22、操作盤23などが設けられている。かごドア21は、着床時に図示せぬ乗場ドアに係合して開閉動作する。表示器22は、現在の階床数や何らかのメッセージなどを表示する。操作盤23には、行先階ボタン24、戸開ボタン25、戸閉ボタン26などを含む各種操作ボタンの他、外部(遠隔監視センタ)に連絡するための非常呼びボタン27とインターホン28が設けられている。
また、図1に示すように、乗りかご15の底部には、積載荷重を検出するための荷重センサ18が設置されている。この荷重センサ18の検出信号や、上記操作盤23の各種ボタンの信号などは、テールコード19などの伝送ケーブルを介して制御盤31に伝送される。
制御盤31は、例えば建物11の最上部の機械室10に設置されている。この制御盤31は、巻上機13を駆動するための機器など、エレベータ12の運行を制御するための各種機器類を搭載している。
また、機械室10には、地震の揺れを検出するための地震検知器32が設置されている。なお、この地震検知器32の設置場所は、機械室10に限らず、例えばエレベータ12の昇降路の最下部(ピット)であっても良い。
地震検知器32以外にも、エレベータ12には図示せぬ各種センサが適所に設置されている。そして、これらのセンサの信号の幾つかは、エレベータ12の制御盤31から通信ネットワーク33を介して遠隔監視センタ34に送信されることにより、エレベータ12の動作状態が常時監視される。
通信ネットワーク33は、公衆回線や専用回線、インターネットなどを含む。なお、図1の例では、エレベータ12が1台しか図示されていないが、実際には各地域に点在する多数のエレベータ12が通信ネットワーク33を介して遠隔監視センタ34に接続されている。遠隔監視センタ34は、これらのエレベータ12の動作状態を常時監視しており、必要に応じて制御盤31に対して制御信号を送ることにより、遠隔制御や遠隔点検などを行う。
また、遠隔監視センタ34は、地震の発生などによりエレベータ12が停止した場合には、そのエレベータ12の現場に保守員35を派遣する。その際、保守員35は、例えば携帯電話などの端末装置36を所持することで、遠隔監視センタ34からの指示を受けると共に、遠隔監視センタ34に対して作業状況を報告する。
さらに、遠隔監視センタ34は、非常呼びボタン27の信号を受信した際に、乗りかご15内のインターホン28を通じて乗客17との間で通話可能な状態を確立する。これにより、乗客17が乗りかご15内に閉じ込められた場合などに、遠隔監視センタ34に連絡して、現在の状況を説明して救出を求めることができる。
ここで、本実施形態において、遠隔監視センタ34は、乗りかご15との間の通信回線を公衆回線37を介して外部連絡先38へ接続する、所謂「電話交換器」としての機能を備えている。上記外部連絡先38は、緊急時にメッセージを受け付ける留守番電話のサービスセンタ、あるいは、乗客17が任意に指定した場所である。
以下に、この遠隔監視センタ34の電話交換機能に関して詳しく説明する。
図3は遠隔監視センタ34の機能構成を示すブロック図である。
遠隔監視センタ34には、通信インタフェース(I/F)41、回線切換え装置42、制御装置43、通話装置44、表示装置45、入力装置46、記憶装置47などが備えられている。
通信インタフェース41は、通信ネットワーク33に接続され、監視対象となるエレベータ12との間で各種信号の送受信を行う。上記各種信号には、地震検知器32の信号や非常呼びボタン27の信号などの他に、インターホン28を通じて送受信される通話信号も含まれる。
回線切換え装置42は、通信回線の切換えを行う装置であり、制御装置43の指示に従って、乗りかご15との間の通信回線を公衆回線37を介して外部連絡先38に接続する。
制御装置43は、CPUからなり、記憶装置47などに記憶されたプログラムの起動により遠隔監視に関わる一連の処理を実行する。本実施形態において、この制御装置43は、乗客判断部43a、要求確認部43b、切換え制御部43c、復旧計画作成部43d、予測時間算出部43e、救出連絡部43fを備えている。
乗客判断部43aは、監視対象とするエレベータ12が停止した際に、そのエレベータ12の乗りかご15内に乗客17が閉じ込められているか否かを判断する。要求確認部43bは、乗客判断部43aによって乗りかご15内に乗客17が閉じ込められていると判断された際に、その乗客17に対し外部連絡への要求を確認する。切換え制御部43cは、要求確認部43bの結果に応じて、乗りかご15内に設置されたインターホン28を通じて外部連絡先38へ連絡できるように通信回線の切換え制御を行う。
復旧計画作成部43dは、保守員が各物件を巡回する順番を記した復旧計画を作成する。予測時間算出部43eは、この復旧計画作成部43dによって作成された復旧計画に基づいて、各物件毎に乗客の救出作業を開始可能な予測時間を算出する。救出連絡部43fは、復旧計画に従って乗客17の救出作業が完了した際に、その旨を外部連絡先38へ連絡する。
通話装置44は、遠隔監視センタ34のオペレータが乗りかご15内の乗客17と通話するための装置であり、マイクなどの送話器44aと、スピーカなどの受話器44bを有する。
表示装置45は、各地域に点在するエレベータ12の動作状態を所定の形式で表示する。遠隔監視センタ34のオペレータは、この表示装置45の画面を通じて各エレベータ12の動作状態を監視している。入力装置46は、各種データや指示を行うためのものであり、キーボードなどからなる。
記憶装置47は、制御装置43の処理に必要な各種データを記憶している。この記憶装置47には、遠隔監視センタ34の電話交換機能を実現するためのデータテーブルとして、第1の連絡先テーブル47a、第2の連絡先テーブル47b、復旧計画テーブル47cが設けられている。
第1の連絡先テーブル47aは、外部連絡先38として留守番電話のサービスセンタを利用する場合のテーブルであって、図4に示すように、サービスセンタの電話番号が予め登録されている。これに対し、第2の連絡先テーブル47bは、乗りかご15内の乗客17が外部連絡先38を任意に指定した場合のテーブルであって、図5に示すように、乗客17の識別コードとその乗客17が指定した連絡先の電話番号が登録されている。
復旧計画テーブル47cは、エレベータ12が停止した各物件の復旧計画を記憶したテーブルである。この復旧計画テーブル47cには、保守員が各物件を巡回する順番とその物件の識別コード、復旧作業を担当する保守員35の識別コード、閉じ込め乗客の有無、さらに、作業状況を示すステータス情報、復旧開始の予測時間などが登録されている。
なお、保守員が各物件を巡回する順番は、予め地域毎に決められている。通常、病院等の公共性の高い物件を優先とし、続いて、オフィスビル、集合住宅といったように利用者数に応じて順位付けがなされているのが一般的である。
この他にも、特に図示しないが、物件に関する情報(物件の識別コード、住所やエレベータの台数、種別など)が登録された物件テーブル、保守員に関する情報(保守員の識別コード、担当エリアなど)が登録された保守員テーブルなどがある。
次に、本システムの動作を説明する。
図7および図8は本システムの動作を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートで示される遠隔監視センタ34側の処理は、図3に示した制御装置43が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
今、地震が発生したとする(ステップS11)。なお、地震が発生すると、P波とS波が伝播する。ここで、本震であるS波はP波に比べて伝播時間が遅いことから、P波を検出した時点でエレベータを管制運転モードで運転する手法が広く知られている。
P波が地震検知器32によって検出されると、制御盤31に対してP波検出に係る検出信号を出力する。この検出信号を入力した制御盤31は、エレベータ12を管制運転モードで運転するよう制御する。すなわち、乗りかご15を最寄階に自動的に着床させて乗客17を降車させ、そのまま運転を休止する。
その後、P波に続いてS波が伝播する。S波はP波に比べて大きな揺れを伴うため、エレベータ12を運行させるには危険である。そのため、例えば先に検知したP波が所定値よりも小さく管制運転モードが起動しなかったとしても、S波を検知した場合には制御盤31はエレベータ12を強制的に停止させる。
このように、所定値以上の大きさのP波やS波を検知することにより、エレベータ12は停止する(ステップS12)。また、所定値未満の震度であったとしても、建物11側の強度的な要因によりガイドレールが変形するなどすれば、エレベータ12の安全装置が作動してエレベータ12が停止することもある。
エレベータ12が停止した情報が制御盤31から通信ネットワーク33を介して遠隔監視センタ34に伝達されると(ステップS13)、遠隔監視センタ34に設けられた制御装置43は以下のような処理を実行する。
すなわち、制御装置43は、まず、停止状態にあるエレベータ12の乗りかご15内に乗客17が閉じ込められているか否かを判断する(ステップS14)。具体的には、荷重センサ18によって検出される乗りかご15の積載荷重の情報を取得し、その積載荷重の値が所定値以上であった場合に乗りかご15内に乗客17がいるものと判断する。
なお、別の方法として、例えば操作盤23上のボタン操作の有無や、そのボタン操作によってエレベータが動いているかどうか、さらに、図示せぬ人感センサや監視カメラの映像などを用いて判断することでも良い。また、乗客17がインターホン28を通じて閉じ込めの状況を連絡することも含む。
次に、制御装置43は、エレベータ12が停止した各物件を対象にして復旧計画を作成し、これを記憶装置47内に復旧計画テーブル47cに記憶する(ステップS15)。図6に示すように、この復旧計画テーブル47cには、復旧作業を要する各物件の情報が所定の順で記憶され、その中に上記ステップS14にて判断された乗客17の有無を示す情報が含まれる。
続いて、制御装置43は、上記復旧計画テーブル47cに記憶された各物件毎に復旧開始の予測時間を算出する(ステップS16)。これは、保守員35が最初の物件に到着する時間を基準にして、以後、各物件毎に平均的な作業時間を順次加算していくことで求められる。このようにして求められた復旧開始予測時間は、復旧計画テーブル47cの中の該当する項目欄に追加記憶される。
ここで、制御装置43は、復旧計画テーブル47cの中に復旧開始予測時間が所定の時間を超過する物件が存在するか否かを判断する(ステップS17)。該当する物件がなければ(ステップS17のNo)、制御装置43は、保守員35に各物件の行き先を指示する(ステップS18)。このときの指示の方法としては、例えば保守員35が所持する端末装置36に行き先を記した地図データを送信する方法などがある。
保守員35が現場に到着すると、地震検知器32をリセットして、乗りかご15を点検運転するなどしてエレベータ12の復旧作業を行う(ステップS19)。その際、乗りかご15内に乗客17が閉じ込められていれば、乗客17の救出作業を優先し、その後にエレベータ12の復旧作業を行うことになる。
復旧作業が完了すると(ステップS20)、保守員35は端末装置36を操作して遠隔監視センタ34に作業完了を連絡する(ステップS21)。遠隔監視センタ34では、制御装置43がこの作業完了の連絡を受けることで、復旧計画テーブル47cの中の当該物件の作業ステータス情報を「完了」に変更するなどして復旧計画の更新処理を行う(ステップS21)。
ここで、地震等の広域的災害が発生すると、多数の物件でエレベータ12が一斉に停止するため、全ての物件を保守員35が巡回するには非常に時間を要する。その際、乗りかご15内に閉じ込められた乗客17がいると、保守員35が来るまでの間、どこにも連絡ができずに困ってしまうことがある。
そこで、復旧計画テーブル47cの中に復旧開始予測時間が所定の時間を超過する物件があり、さらに、その物件の乗りかご15内に乗客17が閉じ込められている場合に(ステップS17→S23のYes)、制御装置43は、当該乗りかご15内の乗客17に対し外部連絡の要求を確認する(ステップS24)。
具体的には、図9に示すように、例えば「外部に連絡することができます。連絡を希望する場合には戸開ボタンを押して下さい」といったようなメッセージを乗りかご15内のインターホン28を通じて送信する。
このメッセージに従って、乗客17が操作盤23上の戸開ボタン25を押下し、その信号が制御盤31から通信ネットワーク33を介して遠隔監視センタ34に送られてくると、制御装置43は、外部連絡の要求ありと判断する(ステップS25)。
外部連絡の要求ありの場合には(ステップS25のYes)、制御装置43は、当該乗りかご15内のインターホン28を通じて外部連絡先38へ連絡できるように回線切換え装置42を制御する(ステップS26)。
ここで、外部連絡先38として、特定の場所である留守番電話のサービスセンタに連絡する場合であれば、制御装置43は、図4に示す第1の連絡先テーブル47aから上記サービスセンタの電話番号を読み出し、その電話番号に基づいて回線切換え装置42を制御して上記サービスセンタへの接続を行う。
また、外部連絡先38として、乗客17が指定した場所に連絡する場合であれば、乗客17にその連絡先を指定させる必要がある。その指定方法の1つとして、図10に示すように、例えば「連絡先を指定できます。行先階ボタンを利用して、4ケタのコードを入力した後、連絡先の電話番号を入力して下さい」といったようなメッセージを乗りかご15内のインターホン28を通じて送信する。
このメッセージに従って、乗客17が操作盤23上の行先階ボタン24を押下して、4ケタのコードと連絡先の電話番号を入力すると、制御装置43は、上記4ケタのコードを乗客17の識別コードとして用い、その乗客17によって指定された連絡先の電話番号と共に図5に示す第2の連絡先テーブル47bに記憶する。制御装置43は、この第2の連絡先テーブル47bに記憶された電話番号に基づいて回線切換え装置42を制御し、乗客17が指定した連絡先への接続を行う。
なお、外部連絡先38として留守番電話のサービスセンタにするか、任意に指定した場所にするのかを乗客17に選択させても良い。これは、例えば乗客17が戸開ボタン25を押下した場合に「サービスセンタ」、戸閉ボタン26を押下した場合に「任意に指定した場所」といったように、操作盤23上の操作ボタンを利用することで実現できる。
また、音声認識機能を利用して、乗客17に外部連絡の希望やその連絡先の電話番号などを音声で答えさせるようにしても良い。
このようにして、乗客17の要求に応じて通信回線が切り換えられると、乗りかご15内のインターホン28を通じて外部連絡先38に連絡できる状態になる。ただし、遠隔監視センタ34の回線数には限りがあるため、他の乗客17も連絡することも考慮して、所定の時間(例えば1分)が経過したときに(ステップS27のYes)、上記外部連絡先38に切り換えた通信回線の接続を解除するものとする(ステップS28)。
以上のように、本実施形態によれば、地震の発生によってエレベータ12が停止し、乗客17が乗りかご15内に閉じ込められた場合に、その乗りかご15内に設置されたインターホン28を利用して外部に連絡することができる。したがって、乗客17は乗りかご15から職場や家庭などの個人的な場所に連絡を取って自分の状況を知らせることができ、重要な用事などがあった場合でも対処することができる。
この場合、復旧作業を要する全ての物件に対して外部連絡先38への接続を行うのではなく、復旧作業が所定の時間を超過する物件だけを対象にして、乗客17の要求に応じて外部連絡先38への接続を行うようにしているので、回線がパンクする事態を回避できる。さらに、接続時間にも制限を設けてあるので、多数の乗客17から要求があった場合でも効率的に対応することができる。
なお、上記実施形態において、乗客17が救出された後に、遠隔監視センタ34から外部連絡先38に対して乗客17が救出された旨を連絡するような構成を追加することも可能である。これは、以下のような手順で実現できる。
すなわち、上記ステップS21で保守員35が端末装置36を用いて遠隔監視センタ34に完了連絡を行う際に、乗客17を救出したことを連絡する。遠隔監視センタ34では、制御装置43がこの救出連絡を受けることにより、図11に示すように、例えば「お客様は○○時○○分に無事救出されました」といったような伝言メッセージを外部連絡先38に送信する。
この場合、外部連絡先38が留守番電話のサービスセンタであれば、図4に示す第1の連絡先テーブル47aを参照して伝言メッセージの送信を行う。一方、外部連絡先38が任意の指定場所であれば、乗客17の識別コードに基づいて、図5に示す第2の連絡先テーブル47bを検索することにより、当該乗客17が指定した場所に伝言メッセージの送信を行う。
このように、遠隔監視センタ34から乗客17が救出された旨を自動的に連絡すれば、その連絡先の相手に乗客17の安否をいち早く知らせて、安心させることができる。
なお、上記実施形態では、地震の発生によってエレベータ12が停止した場合を想定して説明したが、例えば強風や津波などの災害によってエレベータ12が停止した場合でも同様である。
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの遠隔監視システムの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの乗りかご内の構成を示す図である。 図3は同実施形態における遠隔監視センタの機能構成を示すブロック図である。 図4は同実施形態における遠隔監視センタに備えられた第1の連絡先テーブルの一例を示す図である。 図5は同実施形態における遠隔監視センタに備えられた第2の連絡先テーブルの一例を示す図である。 図6は同実施形態における遠隔監視センタに備えられた復旧計画テーブルの一例を示す図である。 図7は同実施形態における遠隔監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。 図8は同実施形態における遠隔監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。 図9は同実施形態における外部連絡の要求確認用のメッセージの一例を示す図である。 図10は同実施形態における連絡先指定用のメッセージの一例を示す図である。 図11は同実施形態における救出連絡用のメッセージの一例を示す図である。
符号の説明
10…機械室、11…建物、12…エレベータ、13…巻上機、14…メインロープ、15…乗りかご、16…カウンタウェイト、17…乗客、18…荷重センサ、19…テールコード、21…かごドア、22…表示器、23…操作盤、24…行先階ボタン、25…戸開ボタン、26…戸閉ボタン、27…非常呼びボタン、28…インターホン、31…制御盤、32…地震検知器、33…通信ネットワーク、34…遠隔監視センタ、35…保守員、36…端末装置、37…公衆回線、38…外部連絡先、41…通信インタフェース、42…回線切換え装置、43…制御装置、43a…乗客判断部、43b…要求確認部、43c…切換え制御部、43d…復旧計画作成部、43e…予測時間算出部、43f…救出連絡部、44…通話装置、44a…送話器、44b…受話器、45…表示装置、46…入力装置、47…記憶装置、47a…第1の連絡先テーブル、47b…第2の連絡先テーブル、47c…復旧計画テーブル。

Claims (7)

  1. 監視対象とするエレベータが停止した際に、そのエレベータの乗りかご内に乗客が閉じ込められているか否かを判断する乗客判断手段と、
    この乗客判断手段によって上記乗りかご内に乗客が閉じ込められていると判断された際に、その乗客に対し外部連絡への要求を確認する要求確認手段と、
    この要求確認手段の結果に応じて、上記乗りかご内に設置されたインターホンを通じて上記外部連絡先へ連絡できるように通信回線の切換え制御を行う回線切換え制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの遠隔監視システム。
  2. 上記乗りかご内に設置された各種ボタンを有する操作盤を備え、
    上記要求確認手段は、上記乗りかご内の乗客に対して外部連絡への要求を確認した際に、上記操作盤上の特定のボタンが操作されたときに、外部連絡への要求ありと判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
  3. 上記回線切換え制御手段は、所定の時間の経過後、上記外部連絡先に切り換えた通信回線の接続を解除することを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
  4. 上記外部連絡先は、緊急時にメッセージを受け付ける留守番電話のサービスセンタであることを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
  5. 上記外部連絡先は、上記乗りかご内の乗客によって任意に指定されることを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
  6. エレベータが停止した各物件の復旧計画を作成する復旧計画作成手段と、
    この復旧計画作成手段によって作成された復旧計画に基づいて、各物件の復旧作業を開始する予測時間を算出する予測時間算出手段とを備え、
    上記要求確認手段は、上記予測時間算出手段によって算出された予測時間が所定の時間を超過する物件に対し、上記乗りかご内の乗客に外部連絡への要求確認を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
  7. 上記乗りかご内の乗客の救出作業が完了した際に、その旨を上記外部連絡先へ連絡する救出連絡手段を特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
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