JP4130094B2 - エレベータ遠隔監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を利用して各ビルに設けられたエレベータの動作を監視するとともに、定期的に各ビルに対して保守員を派遣して、各エレベータの動作の点検作業を実施させるエレベータ遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種のビルに設置された不特定多数の人が利用するエレベータにおいては、利用者の安全を確保するために、一定周期で保守点検することが義務付けられている。また、突然の停電や故障等に起因して、エレベータのかご内に利用者が長時間に亘って閉じこめられる事態を回避するために、エレベータの動作状態を常時監視し、異常が発生した場合には、直ちに、係員(保守員)が現場に駆けつけられるシステムが求められている。
【0003】
エレベータの保守点検や突然の異常に対する対処には、エレベータの構造や動作に精通している必要があるので、ビルオーナーやビル管理会社は、エレベータの保守点倹を専門に実施するエレベータの保守会社に、このエレベータに対する定期的な保守点検を委託するようにしている。
【0004】
ビルオーナーやビル管理会社等からエレベータの定期的な保守点検の実施を委託されたエレベータの保守会社は、定期的に委託先のビルへ保守員を赴かせて、この保守員に対してエレベータの保守点検を実施させている。
【0005】
この保守員によるエレベータの動作の点検作業を効率的に実施するために、エレベータのかごの上下移動を制御する駆動制御装置に対して点検のための各種の信号を出力する点検端末装置を備えている。
【0006】
そして、保守員は、この点検端末装置に対して各種の点検実施指令を操作入力する。保守員が目視で確認する必要のある点検結果以外の、かごの移動速度、巻上電動機等の電流、電圧等の電子的な点検情報は、公衆電話回線等の通信回線を介して、エレベータの保守会社内に設置されたエレベータサービス情報センターへ送信される。
【0007】
さらに、各エレベータに対して、このエレベータの動作を常時監視する遠隔監視端末を取付け、この遠隔監視端末とエレベータの保守会社のエレベータサービス情報センターとを公衆電話回線等の通信回線で接続し、エレベータサービス情報センターで、委託された各ビルのエレベータの動作を監視する。
【0008】
この場合、エレベータのかご内にエレベータサービス情報センター側と通話可能なインターホンを取付け、エレベータサービス情報センター側で、エレベータの異常を検出すると、エレベータサービス情報センターに常駐している監視員は、インターホンを介してエレベータのかご内に閉じこめられた利用者の有無の確認と、閉じこめられた利用者に対する指示を音声で与えるようにしている。
【0009】
一般に、エレベータにおいては、設備費や設置場所等の配慮から、点検端末装置の機能と遠隔監視端末の機能とを一つの遠隔監視点検端末に組込むようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような機能を有した遠隔監視点検端末をエレベータに組込み、この遠隔監視点検端末を通信回線を介してエレベータの保守会社のエレベータサービス情報センターに接続したエレベータ遠隔監視システムにおいても、まだ改良すべき次のような課題があった。
【0011】
すなわち、エレベータの保守会社のエレベータサービス情報センターに常駐する監視員は、監視対象のエレベータに異常が発生して、直ちに現場に、保守員を派遣する必要が生じた場合、各保守員のエレベータに対する点検スケジュールを参照して、現在時点で、異常発生エレベータの現場に最も近い、位置にいる保守員に現場に急行するように指示を出す。この場合の監視員から保守員への情報伝達は、一般的に、保守員が所持している携帯電話を用いて行う。
【0012】
しかし、保守員が病院等の携帯電話を使用できない建物(ビル)で、エレベータの点検作業を実施している期間においては、保守員は自己の携帯電話の電源を遮断した状態で点検作業を実施しているので、エレベータサービス情報センターの監視員は該当保守員に対して直ちに連絡できない。なお、携帯電話を使用可能なビルにおいても、エレベータの機械室やかご内では、携帯電話がかかりにくい場合もある。
【0013】
また、遠隔監視点検端末は、保守員による、点検操作中においても、エレベータの動作状態を監視して、異常があった場合には、この異常をエレベータサービス情報センターへ送信する。エレベータサービス情報センターの監視員は、該当エレベータが現在点検中であるか否かを判断できないので、点検操作中のエレベータから受信した異常が、点検のために故意に出した異常か、通常の運転中に発生した異常であるかを判断できない。
【0014】
また、各保守員の概略の居場所は、各保守員の点検スケジュールを参照して判断するが、各保守員が点検スケジュールに従って、実際に点検作業を開始したタイミングや、実際に点検作業を終了したタイミングを正確に把握できない。その結果、緊急時における保守員に対する連絡がさらに遅れる問題があった。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、エレベータサービス情報センターで、エレベータに対する点検を実施中の保守員を確認でき、かつエレベータサービス情報センター側で、エレベータから受信した情報を、通常時の情報か点検時の情報であるかを区別でき、システム全体の信頼性を向上できるエレベータ遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解消するために、本発明は、エレベータ内に組込まれ、エレベータの動作に対する自動監視を実施するとともに、保守員の操作指示に応じてエレベータの動作に対する点検を実施する遠隔監視点検端末と、この遠隔監視点検端末に対して通信回線を介して接続され、遠隔監視点検端末から送信されてきた異常発生情報を含む監視情報を受信して表示するエレベータサービス情報センターと、エレベータ側と前記エレベータサービス情報センター側との間でインターホン通話を行うインターホン装置とを備えたエレベータ遠隔監視システムにおいて、
遠隔監視点検端末に対して、操作入力された点検開始指示に応じてエレベータサービス情報センターへ点検開始情報を送信する手段と、点検開始指示に応じて監視情報のエレベータサービス情報センターへの送信を停止する手段と、操作入力された点検終了指示に応じて前記エレベータサービス情報センターへ点検終了情報を送信する手段と、点検終了指示に応じて監視情報のエレベータサービス情報センターへの送信停止を解除する手段とを付加している。
【0017】
また、エレベータサービス情報センターに対して、エレベータに対する保守員の点検スケジュールを表示する手段と、遠隔監視点検端末から受信した点検開始情報及び点検終了情報を点検スケジュールと共に表示する手段とを付加している。
さらに、インターホン手段として、エレベータのかご内及び遠隔監視点検端末近傍に設けられたエレベータ側インターホンと、このエレベータ側インターホンに対して通信回線を介して接続されエレベータサービス情報センターに設けられたセンター側インターホンと、点検開始から点検終了までの点検期間において、前記エレベータサービス情報センター内における通信回線の切換指示操作に応じて、前記センター側インターホンと前記エレベータ側インターホンとの間の音声通話を可能とする回線切換部とを付加している。
【0018】
このように構成されたエレベータ遠隔監視システムにおいては、保守員は、エレベータに対して点検を開始するに際して、点検開始指示を入力し、点検を終了するに際して、点検終了指示を入力する。
【0019】
すると、エレベータサービス情報センターには、点検開始情報及び点検終了情報が保守員の点検スケジュールと共に表示されるので、監視者は、該当保守員が点検作業を開始したこと、及び該当保守員が点検作業終したことを確認できる。よって、エレベータサービス情報センターの監視者は、点検作業中の保守員の所在を把握できる。
また、監視員は点検開始から点検終了までにエレベータから入力した情報は点検に起因する情報であると判断できる。
【0021】
また、点検期間中は通常の監視情報はエレベータサービス情報センターへ送信されないので、エレベータサービス情報センターの監視員は、点検中に送信されてきた情報を、通常の監視情報と誤って判断することはない。
【0023】
さらに、エレベータサービス情報センターの監視員は、たとえ保守員がエレベータに対して点検作業を実施期間中であっても、携帯電話等を用いずに、インターホンを用いて、該当保守員と会話を実施できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るエレベータ遠方監視システムの概略構成を示すブロック図である。
【0025】
各ビル内に設置されたエレベータ1は、通信回線としての電話網2を介してエレベータの保守会社内に設置されたエレベータサービス情報センター3に接続されている。このエレベータサービス情報センター3には、監視員9が常駐している。また、エレベータの保守会社に所属する保守員10は携帯電話11を持参して、自己の点検スケジュールに従って、各ビルのエレベータ1を巡回して、各ビルのエレベータ1に対する点検作業を実施する。
【0026】
エレベータサービス情報センター3と保守員10が所持する携帯電話11とは電話網2及び携帯電話網12を介して接続されている。したがって、保守員10がエレベータ1相互間で移動期間中は、エレベータサービス情報センター3の監視員9は保守員10と必要に応じて会話を実施できる。
【0027】
図2は、エレベータの保守会社内に設置されたコンピュータからなるエレベータサービス情報センター3の詳細ブロック図である。このエレベータサービス情報センター3内には、電話網2に接続された通信IF(インターフェース)13、切換部14、点検情報受験部15、点検情報ファイル16、点検スケジュールファイル17、表示器18、キーボードやマウス等の操作部19、監視情報受信部20、監視情報ファイル21、アラーム(異常)検出部22、ブザー23、インターホン24、電話機25等が組込まれている。
【0028】
点検スケジュールファイル17には、各エレベータ1毎に、顧客名(ビル名)、号機、住所、点検予定日時、保守員(点検担当者)等が記憶されている。表示器18には、図3に示すように、点検スケジュールファイル17に記憶された上述した点検スケジュール26と、各エレベータの点検状況欄27と、アラーム(異常)欄28、インターホンON/OFF欄29とが形成されている。
【0029】
切換部14は、通常状態においては、電話網2に接続された通信IF13を点検情報受信部15及び監視情報受信部20に接続している。そして、監視員9が一つのエレベータ1を指定してインターホン24の使用指示を操作部19へ入力すると、図3の表示器18の表示画面におけるインターホンON/OFF欄29に「使用中」が表示されるとともに、切換部14が電話網2に接続された通信IF13をインターホン24側に接続する。その結果、エレベータサービス情報センター3のインターホン24と指定されたエレベータ1に取付けられたインターホンとの間で通話が可能となる。
【0030】
点検情報受信部15は、各エレベータ1から電話網2及び通信IF13を介して点検開始情報を受信すると、図3の表示器18の送信元のエレベータ1の点検状況欄27に「点検開始」を書込む。また、点検情報受信部15は、各エレベータ1から点検終了情報を受信すると、図3の表示器18の送信元のエレベータ1の点検状況欄27の「点検開始」を「点検終了」に書換える。さらに、点検情報受信部15は、「点検開始」から「点検終了」までの点検期間中に受信した点検情報を点検情報ファイル16へ書込む。
【0031】
監視情報受信部20は、「点検開始」以前及び「点検終了」以降の点検期間中以外に受信した監視情報を監視情報ファイル21へ書込む。アラーム検出部22は、監視情報受信部20が受信した監視情報にエレベータ故障等の異常情報が含まれていることを検出すると、ブザー16を鳴動させると共に、図3の表示器18の送信元のエレベータ1のアラーム(異常)欄28に「異常発生」を表示する。
【0032】
電話機25は、一般の加入者電話機であり、通信IF13を介さずに直接電話網2に接続されている。この電話機25は、監視者9が保守員10と携帯電話11を介して通話するために用いる。
【0033】
図4は各エレベータ1の概略構成を示す模式図である。エレベータのかご30は駆動制御装置32が接続された巻上機31で上下移動される。駆動制御装置32は、かご30内に取付けられた呼びボタン33及び各階のエレベータホールに取付けられた呼びボタン35の呼び操作に応動して、巻上機31を介してかご30を目的階へ移動させる。
【0034】
コンピュータ等の情報処理装置で構成された遠隔監視点検端末36は、エレベータ1の動作に対する自動監視を実施するとともに、保守員10の操作指示に応じてエレベータの動作に対する点検を実施する。この遠隔監視点検端末36には、かご30内に取付けられたインターホン34、自己の近傍に取付けられたインターホン36、ビル管理室38内に取付けられたインターホン39が接続されている。さらに、この遠隔監視点検端末36には、保守員10が各種の点検指示を操作入力する操作部40が取付られている。さらに、この遠隔監視点検端末36は電話網2に接続されている。
【0035】
図5は、遠隔監視点検端末36の概略構成を示すブロック図である。この遠隔監視点検端末36内には、動作監視部41、監視情報メモリ42、アラーム検出部43、監視情報送信部44、通信制御部45、通信IF46、点検実行部47、操作部40、点検SW49、インターホン制御部50等が組込まれている。
【0036】
動作監視部41は、駆動制御装置32を介してかご30の動作を含むエレベータの全体動作を監視し、得られた監視情報を監視情報メモリ42へ書込む。アラーム検出部43は、動作監視部41で得られた監視情報に異常が含まれるか否かを判定し、異常が含まれる場合、異常検出を監視情報送信部44へ通知する。監視情報送信部44は、一定周期で監視情報メモリ42に書込まれた監視情報を読出して、通信制御部45へ送出するとともに、アラーム検出部43から異常検出が通知されると、即座に、監視情報メモリ42に書込まれた異常が含まれる監視情報を通信制御部45へ送出する。
【0037】
点検実行部47は、操作部40を介して保守員10が操作入力した各種の点検指示に対するエレベータの動作に対する点検を駆動制御部31に対して実行し、得られた点検情報を通信制御部45へ送出する。
【0038】
点検SW49が実線で示す中立位置又は点線で示す終了位置の場合は、通信制御部45は監視情報送信部44からの監視情報を選択して通信IF46を介してエレベータサービス情報センター3へ送信する。また、点検SW49が点線で示す開始位置の場合は、通信制御部45は点検実行部47からの点検情報を選択して通信IF46を介してエレベータサービス情報センター3へ送信する。
【0039】
さらに、点検SW49は、保守者10が、中立位置状態の点検SW49を点線で示す開始位置へ操作した瞬間に、点検開始情報を通信制御部45を介してエレベータサービス情報センター3へ送信する。また、点検SW49は、保守者10が、開始位置状態の点検SW49を点線で示す終了位置へ操作した瞬間に、点検終了情報を通信制御部45を介してエレベータサービス情報センター3へ送信する。
【0040】
さらに、インターホン制御部50は、点検SW49が点線で示す開始位置状態、すなわち、エレベータ1に対する点検期間中は、ビル管理室38のインターホン39を遮断状態に制御する。
【0041】
通信IF46は、通信制御部45から入力された、監視情報、点検情報、点検開始情報、点検終了情報を電話網2を介してエレベータサービス情報センター3へ送信すると共に、エレベータサービス情報センター3からの音声信号を各インターホン34、37、39へ取次ぐ。
【0042】
このように構成された遠隔監視点検装置36における点検動作を図6の流れ図を用いて説明する。
【0043】
保守者10が、点検SW49を点検開始位置へ操作(ON操作)すると(S1)、点検開始情報をエレベータサービス情報センター3へ送信し(S2)、監視情報のエレベータサービス情報センター3への送信を停止する(S3)。
【0044】
操作部40を介して保守者10からの点検実行指示が入力すると(S4)、点検SW49が点検開始位置状態(点検期間中)であることを確認の後(S5)、指示された点検を実施する(S6)。そして、点検情報をエレベータサービス情報センター3へ送信する(S7)。
【0045】
保守者10が、点検SW49を点検終了位置へ操作(OFF操作)すると(S8)、点検終了情報をエレベータサービス情報センター3へ送信し(S9)、監視情報のエレベータサービス情報センター3への送信停止を解除する(S10)。
【0046】
このように構成されたエレベータ遠隔監視システムによれば、各保守員10は、エレベータサービス情報センター3における点検スケジュールファイル17に予め登録された自己の点検スケジュールに従って、各ビルを訪問して、該当ビルのエレベータ1に対して遠隔監視点検端末36を用いて点検作業を開始するに際して、点検SW49を操作して点検開始指示を入力する。その後、遠隔監視点検端末36を用いて実際の点検作業を実施する。点検作業が終了すると、点検SW49を操作して点検終了指示を入力する。
【0047】
すると、エレベータサービス情報センター3の図3に示す表示器18の表示画面の点検状況欄27には、「点検開始」及び「点検終了」が保守員10の点検スケジュール26と共に表示される。
【0048】
したがって、監視者9は、該当保守員10が点検スケジュール26で指定されたエレベータ1に対して点検作業を開始したこと、及び該当保守員10が点検作業を終了したことを確認できる。よって、エレベータサービス情報センター3の監視者9は、点検作業中の保守員10の所在を把握できる。また、点検開始から点検終了までの点検期間中にエレベータ1から入力した情報は点検に起因する点検情報であると判断できる。
【0049】
点検期間中は、各エレベータ1から通常の監視情報はエレベータサービス情報センター3へ送信されないので、エレベータサービス情報センター3の監視員9は、点検中に送信されてきた情報を、通常の監視情報と誤って判断することはない。すなわち、エレベータ遠隔監視システムの信頼性を向上できる。
【0050】
さらに、エレベータサービス情報センター3の監視員9は、たとえ保守員10がエレベータ1に対して点検作業を実施期間中であっても、エレベータサービス情報センター3に組込まれているインターホン24を用いて、エレベータ1側のかご30内や遠隔監視点検端末36に設置された各インターホン34、37に呼出音を発生させて、かご30内や遠隔監視点検端末36近傍にいる保守員10と会話が可能となる。この場合、ビル管理室38内のインターホン39は遮断状態であるので、ビル管理室38の管理者に迷惑をかけることはない。
【0051】
このように、エレベータサービス情報センター3の監視員9は、保守員10がエレベータ1に対する点検作業の実施期間中であることを確認したのち、保守員10に対して、携帯電話等を用いずに、インターホン24、34、37を用いた会話を実施できる。
【0052】
その結果、エレベータサービス情報センター3の監視員9は、表示器18の表示画面上のアラーム(異常)欄28で、一つのエレベータ1に異常を発見すると、表示されている点検スケジュール26を参照して、このエレベータ1に最も近い位置にいる保守員10を特定できる。そして、該当保守員10がエレベータ1の点検作業中の場合は、インターホン24、34、37を用いて連絡をとり、該当保守員10がエレベータ1の点検作業中以外の場合は、通常の携帯電話11を用いて連絡をとることが可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエレベータ遠隔監視システムにおいては、エレベータ側から、点検開始情報及び点検終了情報をエレベータサービス情報センターへ送信している。
したがって、エレベータサービス情報センター側で、エレベータに対する点検を実施中の保守員を確認でき、かつエレベータサービス情報センター側で、エレベータから受信した情報を、通常時の情報か点検時の情報であるかを区別でき、システム全体の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレベータ遠隔監視システムの概略構成を示す模式図
【図2】同実施形態のエレベータ遠隔監視システムに組込まれたエレベータサービス情報センターの詳細構成を示すブロック図
【図3】同エレベータサービス情報センターの表示器の表示画面を示す図
【図4】実施形態のエレベータ遠隔監視システムの監視対象のエレベータの概略構成を示す図
【図5】同エレベータに組込まれた遠隔監視点検端末の詳細構成を示すブロック図
【図6】同遠隔監視点検端末における点検処理動作を示す流れ図
【符号の説明】
1…エレベータ
2…電話網
3…エレベータサービス情報センター
9…監視員
10…保守員
11…携帯電話
12…携帯電話網
15…点検情報受信部
16…点検情報ファイル
17…点検スケジュールファイル
18…表示器
19、40…操作部
20…監視情報受信部
21…監視情報ファイル
22、43…アラーム検出部
24、34、37、39…インターホン
26…点検スケジュール
30…かご
32…駆動制御装置
36…遠隔監視点検端末
41…動作監視部
47…点検実行部
49……点検SW

Claims (1)

  1. エレベータ内に組込まれ、エレベータの動作に対する自動監視を実施するとともに、保守員の操作指示に応じて前記エレベータの動作に対する点検を実施する遠隔監視点検端末と、この遠隔監視点検端末に対して通信回線を介して接続され、前記遠隔監視点検端末から送信されてきた異常発生情報を含む監視情報を受信して表示するエレベータサービス情報センターと、エレベータ側とエレベータサービス情報センター側との間でインターホン通話を行うインターホン手段とを備えたエレベータ遠隔監視システムにおいて、
    前記遠隔監視点検端末は、操作入力された点検開始指示に応じて前記エレベータサービス情報センターへ点検開始情報を送信する手段と、前記点検開始指示に応じて前記監視情報の前記エレベータサービス情報センターへの送信を停止する手段と、操作入力された点検終了指示に応じて前記エレベータサービス情報センターへ点検終了情報を送信する手段と、前記点検終了指示に応じて前記監視情報の前記エレベータサービス情報センターへの送信停止を解除する手段とを有し、
    前記エレベータサービス情報センターは、前記エレベータに対する前記保守員の点検スケジュールを表示する手段と、前記遠隔監視点検端末から受信した点検開始情報及び点検終了情報を前記点検スケジュールと共に表示する手段とを有し、
    前記インターホン手段は、前記エレベータのかご内及び前記遠隔監視点検端末近傍に設けられたエレベータ側インターホンと、このエレベータ側インターホンに対して前記通信回線を介して接続され前記エレベータサービス情報センターに設けられたセンター側インターホンと、点検開始から点検終了までの点検期間において、前記エレベータサービス情報センター内における前記通信回線の切換指示操作に応じて、前記センター側インターホンと前記エレベータ側インターホンとの間の音声通話を可能とする回線切換部とを有することを特徴とするエレベータ遠隔監視システム。
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