JPWO2010058568A1 - 錠剤払出装置 - Google Patents

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Abstract

装置本体1と、種類別に複数の錠剤が収容され、装置本体1の前面に上下方向に並設され、錠剤の払出方向を側方としてなる複数の錠剤カセット2と、各錠剤カセット2に対応して、装置本体1の前面に、錠剤カセット2が並設される側方で、上下方向に並設され、払い出された錠剤を一旦貯留し、下方部に、有底筒状の錠剤容器6へと払出可能とする払出部を有する複数のシューター3と、を備えた構成とする。

Description

本発明は、錠剤払出装置に関するものである。
従来、錠剤払出装置として、円筒チャンバからホッパーへと錠剤を払い出して、一旦、貯留し、このホッパーから錠剤容器へと貯留した薬剤を払い出すようにした半自動構成のものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、他の半自動の錠剤払出装置として、固形製剤供給装置からシュートに供給される種々の固形製剤をビンに払い出すようにしたものも公知である(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の錠剤払出装置として、錠剤容器の供給をも自動化したものも公知である(例えば、特許文献3参照)。
米国特許第7412302号公報 米国特許第6595384号公報 米国特許第6644504号公報
しかしながら、特許文献1に記載された錠剤払出装置では、円筒チャンバの前方にホッパーが突出し、前後方向に大型化することは避けられない。円筒チャンバの構造が複雑で、大型化することが避けられないという問題がある。また、特許文献2に記載された錠剤払出装置では、種々の固形製剤が全て同じシュートを介して排出されるため、シュートに先の固形製剤の残留物が付着するという問題(いわゆるコンタミ:contamination)がある。そして、特許文献1及び2のいずれの構成であっても、最終的な薬剤の払出で、排出口への錠剤容器の配置とは別に、すなわち、錠剤容器を把持する手とは別の手による操作が必要となる(例えば、特許文献2では、仕切板27を操作する必要がある。)。
また、特許文献3に記載された錠剤払出装置では、錠剤容器の供給をも自動化するために構造が複雑化し、高価なものとなる。
そこで、本発明は、構成が簡単で、安価、かつ、コンパクトな構成であって、しかも錠剤容器への錠剤の払出作業を容易に行うことのできる錠剤払出装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
錠剤払出装置を、
装置本体と、
種類別に複数の錠剤が収容され、前記装置本体の前面に上下方向に並設され、錠剤の払出方向を側方としてなる複数の錠剤カセットと、
前記各錠剤カセットに対応して、前記装置本体の前面に、前記錠剤カセットが並設される側方で、上下方向に並設され、払い出された錠剤を一旦貯留し、下方部に、有底筒状の錠剤容器へと払出可能とする払出部を有する複数のシューターと、を備えた構成としたものである。
この構成により、装置本体に対して、錠剤カセットとシューターとを列を代えて上下方向にそれぞれ並設することができる。つまり、装置本体への錠剤カセットとシューターの組付作業を簡素化して迅速に行うことが可能となる。また、全体構成を前後方向に薄型に形成することができる上、錠剤カセットやシューターの交換や清掃等のメンテナンス作業を、全て前面側で行うことができ、作業性に優れている。
前記シューターは、装置本体の前面側に斜め下方に向かって突出し、前記シューターのうち、上下方向に並設されるシューターは、下方側に位置するシューターの上方部分に、その上方側に位置するシューターの下方部分が重なることにより、上方側に位置するシューターから錠剤を払い出す際、下方側に位置するシューターが錠剤容器をガイド可能とするのが好ましい。
この構成により、特別な構成を追加することなく、手作業による錠剤容器への錠剤の払出作業を容易かつ確実に行うことが可能となる。
前記シューターの払出部は、該払出部に配置される錠剤容器に押圧されることにより、該錠剤容器の開口部のサイズに応じて開口面積を調整可能であるのが好ましい。
この構成により、錠剤容器の開口部のサイズが小さければ、払出部の開口面積を小さくし、逆に大きければ大きくすることにより、錠剤が周囲にこぼれ落ちにくくして確実に錠剤容器内に錠剤を払い出すことが可能となる。
前記シューターは、錠剤容器の一部を押し当てた状態で、前記シューターの下方部に配置することにより開放し、前記シューター内に貯留した錠剤を錠剤容器へと払出可能とする開閉部材を備えるのが好ましい。
この構成により、シューターの下端部に錠剤容器を配置するだけで、他の操作を必要とすることなく、作業効率良く錠剤容器内にシューター内に貯留した錠剤を一気に排出することができる。
前記開閉部材は、前記シューターに対して上下方向に移動可能に取り付けられる支軸を中心として、前記シューターの下端開口部を開閉可能に取り付けられる開閉プレートを備え、
前記開閉プレートは、錠剤容器の開口部外面によって押込可能な押圧受部を備えるようにすればよい。
この構成により、錠剤容器をほぼ水平方向に押し込むだけで押圧受部を介して開閉プレートを開放することができ、使用する錠剤容器の開口部のサイズに応じて必要量だけ開放して、錠剤を周囲にこぼれ落ちることなく迅速かつ一気に錠剤容器に払い出すことが可能となる。
前記シューターは、開閉プレートが回動する際、シューターの下方部での位置が変化しないようにガイドするガイド部を備えるのが好ましい。
この構成により、錠剤容器で開閉プレートの押圧受部を押し込むと、シューターの開口部に対して錠剤容器の開口部の位置を平行に移動させることができる。したがって、シューターの開口部が開放して行くに従って、その開口部分に対して常に錠剤容器の開口部を位置させることができ、安定した払出状態を維持することが可能となる。
前記開閉部材は、前記シューター内を開閉プレートの動きに連動して移動する摺動プレートをさらに備えるのが好ましい。
この構成により、錠剤を周囲にこぼれ落ちることなく迅速に錠剤容器に払い出すことができるだけでなく、シューター内の錠剤の詰まりを防止して、シューター内の錠剤を確実に錠剤容器へと払い出すことが可能となる。
前記シューター及び前記摺動プレートは、上方側から、互いに対向する幅広部と、該幅広部から徐々に対向方向に接近する幅狭部と、を備え、
前記摺動プレートが上方位置に移動すると、該摺動プレートの幅狭部が、前記シューターの幅広部に対向するように構成するのが好ましい。
この構成により、摺動プレートを移動させることにより、錠剤の詰まりを発生させる可能性のある幅の狭い領域をなくすことができる。
前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成するのが好ましい。
この構成により、カバーを取り外して内部の清掃を行うことが可能となる。
前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックするロック機構を備えるようにすればよい。
前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成し、
前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックし、前記開閉プレートを開放位置に位置決めするロック機構を備え、
前記シューター本体に係止受部を形成し、
前記カバーに、前記係止受部に係脱する係止部を形成し、
前記係止部によって回動し、係止爪部を備えた回動片と、
前記開閉プレートに形成され、回動片の係止爪部が係脱する係止受部と、からなる第2のロック機構をさらに備えるのが好ましい。
この構成により、誤操作によりロック機構によるロック状態が解除されたとしても第2のロック機構によりロック状態が維持されるので、開閉プレートが閉鎖位置に回動し、誤って錠剤が払い出されてしまうといった不具合の発生を防止することが可能となる。なお、開閉プレートが閉鎖位置に位置していることが検出されていない間は、シューターへの錠剤の払出を中止するようにすればよい。
処方データに基づいて、該当する錠剤が収容された錠剤カセットを駆動することによりシューターに錠剤を払い出させる制御手段を備え、
前記制御手段は、シューターに既に払い出された錠剤がある場合、その後の処方データに、前記シューターに払い出す錠剤が含まれている場合、待機処方として、前記シューターから錠剤が排出されるまで、該当する錠剤の払い出しを一時停止させるのが好ましい。
この構成により、処方データを滞留させることなく処理することができ、他のシューターへの錠剤の払出を先に進めておくことにより、効率よく払出処理を行うことが可能となる。また、シューターに払い出された錠剤を錠剤容器に回収する作業を行っている間に、他の錠剤カセットを駆動して錠剤をシューターに払い出しておく。これにより、同時に複数のカセットが駆動しないため、急激な電圧上昇や、サージによるノイズの発生を防止し、より効率的で安定した運転を行うことができる。
前記待機処方の数を判別可能に表示する表示手段を備えるのが好ましい。
前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した各錠剤容器の最大錠剤数に基づいて、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定する錠剤容器決定手段と、
前記錠剤容器決定手段によって決定された錠剤容器を示す表示手段と、を備えるのが好ましい。
この構成により、サイズの異なる複数の錠剤容器に対し、処方された錠剤の数量に応じて自動的に適切なサイズの錠剤容器を選定することができ、作業性を向上させることが可能となる。また、患者に対して処方した薬剤を提供する場合、この薬剤を収容する錠剤容器の数量を必要最小限の値に抑制することができる。
前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
処方データに含まれる錠剤の処方された錠剤の数量が、前記記憶手段に記憶した最大錠剤数よりも大きいか否かに基づいて分割処方すべきか否かを判定する分割有無判定手段と、
前記分割有無判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
前記分割有無判定手段で得られた判定結果を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えるのが好ましい。
この構成により、単一の錠剤容器では収容不能な量の錠剤であっても、対応することができ、あまり使用されることのない大型の錠剤容器を用意しておく必要がなくなり、在庫管理が楽になる。また、患者に対して処方した薬剤を提供する場合、この薬剤を収容する錠剤容器の数量を必要最小限の値に抑制することができると共に、そのサイズも必要以上に大きくなることがない。
前記分割有無判定手段によって分割処方すべきであると判定された場合、処方された錠剤の数量が最大錠剤数の何倍であるのかに基づいて分割数を決定する分割数決定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記分割数決定手段によって決定された分割数を、前記表示手段に表示させるようにすればよい。
前記表示手段は、採用する錠剤容器のうち、基準となるサイズの基準錠剤容器の最大錠剤数に対する、基準錠剤容器以外の他の錠剤容器の最大錠剤数の比率を表示する設定画面を表示可能であるのが好ましい。
前記記憶手段は、基準となるサイズの基準錠剤容器に収容する各錠剤の最大錠剤数に対する、他の錠剤容器への最大錠剤数の比率をそれぞれ記憶し、
前記錠剤容器決定手段は、前記記憶手段に記憶した比率に基づいて、前記他の錠剤容器に収容可能な最大錠剤数を換算し、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定するのが好ましい。
この構成により、採用する錠剤容器がどのようなサイズのものであっても、データ登録の手間が煩雑となることなく、柔軟に対応することができる。
待機処方が、次の処方であるのか、あるいは、同一処方に於ける分割処方であるのかを、前記表示手段に識別可能に表示させる制御制御手段を備えるのが好ましい。
本発明によれば、錠剤容器とシューターとを列を相違させて上下方向に並設するようにしたので、装置本体への組付作業を効率良く行うことが可能となる。
本実施形態に係る錠剤払出装置の正面図である。 本実施形態に係る錠剤払出装置の斜視図である。 図1の錠剤カセットの斜視図である。 図1の錠剤カセットの底面図である。 図1の錠剤カセットの底面側から見た斜視図である。 図1の錠剤カセット及びシューター(2段分)の斜視図である。 図1に示すシューターの第2ケースを取り外した状態を示す斜視図である。 図7のシューターを異なる角度から見た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る錠剤払出装置のブロック図である。 本実施形態に係る払出処理の内容を示すフローチャートである。 図1の液晶モニタに表示させるメイン画面を示す図である。 図11のメイン画面にポップアップ表示させるインフォメーション画面を示す図である。 図11のメイン画面で錠剤カセット領域をタッチ操作することにより表示される払出インフォメーション画面を示す図である。 図1の液晶モニタに表示させるマニュアル入力画面を示す図である。 他の実施形態に係る錠剤カセット及びシューター(1段分)の斜視図である。 図15から円筒ガイドを取り外した状態でのシューターの一部を示す斜視図である。 図16からさらにノズルケースを取り外した状態を示す斜視図である。 図5のノズルプレートの斜視図である。 他の実施形態に係るシューターの斜視図である。 図19からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図20の下端側の拡大斜視図である。 図20から第2半部を取り外した状態を示す斜視図である。 図21を反対側から見た状態を示す斜視図である。 図19のカバーを反対側から見た状態を示す斜視図である。 図19の第1半部及び第2半部を取り外した状態を示す部分斜視図である。 図11のメイン画面に表示されるカセット欄を示す図である。 図1の液晶モニタに表示する優先順位決定欄を示す図である。 図1の液晶モニタに表示する初期化完了画面で、シューターに錠剤カセットが残留している状態を示す図である。 図9の制御ユニットの記憶部に記憶する、バイアル瓶に収容可能な錠剤の最大錠剤数の比率を示すリスト表である。 本実施形態に係る分割処方処理の内容を示すフローチャートである。 本実施形態に係る分割処方処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1及び図2は、本実施形態に係る錠剤払出装置を示す。この錠剤払出装置は、装置本体1に錠剤カセット2とシューター3とからなる複数の払出ユニット4を上下左右に並設したもので、錠剤カセット2からの錠剤の払出処理等は制御ユニット5によって制御されている。錠剤カセット2から排出された錠剤はシューター3に貯留され、錠剤容器6に手動により回収する。ここでは、錠剤容器6として合成樹脂製の有底筒状(横断面円形のほか、四角形、六角形等の多角形のものも含む)のものが使用されており、その開口端近傍の外周には鍔部が形成されている。また、錠剤容器6には、収容する錠剤の大きさや錠剤数の違いに応じて、サイズの異なる複数種類のものがある。
装置本体1は、略直方体形状で、払出ユニット4が上下左右に整列して装着可能となっている。錠剤カセット2とシューター3とは左右に位置をずらせて上下に整列されている。これにより、錠剤カセット2は、上下方向に殆ど隙間無く配置することが可能となっている。また、シューター3は、斜め前方に突出するように構成されており、下方側に位置するシューター3の上部に、上方側に位置するシューター3の下部が重なって位置決めされるようになっている。これにより、上方側に位置するシューター3から錠剤を払い出す際、下方側に位置するシューター3を錠剤容器6のガイドとして機能させることが可能となっている。また、装置本体1の上面にはアーム7が設けられ、アーム7の先端には液晶モニタ8が設けられている。
液晶モニタ8は、タッチパネルで構成され、初期状態では、図10に示すメイン画面が表示されるようになっている。メイン画面には、装置本体1に設けた各錠剤カセット2に対応してカセット情報(カセット番号、薬品名、インジケータ等)が表示されている。インジケータは、例えば、3つの異なる色で発光する表示部(図示せず)で構成し、複数の処方データで同じ錠剤が含まれている場合、次の払出処理があることを示すために点灯させるようにすればよい。具体的に、2処方分が待機していれば、表示部を2箇所で点灯させるようにすればよい。
錠剤カセット2は、図3から図5に示すように、カセット本体9に開閉可能な蓋体10を設けた構成で、種類別に錠剤が多数収容されている。但し、ある錠剤がよく払い出される場合、複数の錠剤カセット2でその薬剤を収容するようにしてもよい。錠剤カセット2は、装置本体1の支持台に着脱されるが、装着状態で、図示しないロック機構により自由に取り外すことができないようになっている。
カセット本体9は、円筒状のロータ収容部11と、その上方に位置する矩形筒状の錠剤収容部12とからなる。錠剤収容部12には、ロータ13の上面(円錐面13a)と側壁とによって錠剤を収容可能な空間が形成される。
ロータ収容部11は、図5に示すように、側方部分に錠剤排出口15とスリット16が形成されている。スリット16の近傍には仕切部材17が固定され、そのブラシ部17aがスリット16を介してロータ収容部11内に突出している。
また、ロータ収容部11の底面には、中心部に貫通孔(図示せず)が形成され、その近傍には中間ギア18が回転可能に取り付けられている。中間ギア18は、第1ギア18aと第2ギア18bを軸心方向に並設一体化した構造である。
さらに、ロータ収容部11の底面には、前記中間ギア18の第2ギア18bと噛合するウォームギア19が取り付けられている。そして、このウォームギア19を介してモータ20からの駆動力が中間ギア18に伝達され、ロータ13が回転するようになっている。
ロータ13は、円柱状で、上面が中心部に向って突出する円錐面13aで構成されている。ロータ13の外周面には軸方向に延びる案内溝(図示せず)が形成され、錠剤が上下に順次収容されるようになっている。案内溝内の錠剤は、前記仕切部材17のブラシ部17aによって上下に分離され、下方側の1つの錠剤のみが前記錠剤排出口15を介して落下する。ロータ13の底面中央部には回転軸が一体化され、前記ロータ収容部11の底面に形成した貫通孔を貫通し、その突出部分には従動ギア21が固定されている。従動ギア21は、前記中間ギア18の第1ギア18aと噛合している。これにより、ウォームギア19を回転させると、中間ギア18を介して従動ギア21及びロータ13が回転する。
シューター3は、図6及び図7に示すように、左右に2分割された第1ケース22と第2ケース23とで形成される前方に向かって斜め下方に突出する案内通路24で構成されている。そして、シューター3の上面には、プリント基板に各種電子部品を実装してなる制御部25が設けられている。制御部25では、モータ20の駆動状態を検出したり、図示しない錠剤検出センサからの検出信号に基づいて錠剤の貯留の有無や、シューター3からの排出数を検出したりして、その結果を制御ユニット5へと出力する。また、制御ユニット5からの制御信号を受けてモータ20を駆動制御してロータ13を回転させる。
ここで、本発明では排出される錠剤に対して、錠剤のかけらや粉塵と区別するため、前記図示しない錠剤検出センサを錠剤が通過する通過タイミングによって判断している。
具体的な実施例としては、前記錠剤検出センサを5つ設け、各センサにおけるAD変換値と長周期平均AD変換値との差分を積分して得られた値の合計値と、予め各カセットに収容された錠剤の大きさや形状に対応して設定された錠剤の通過タイミング(閾値)とを比較し、この設定された通過タイミングを外れた、例えば前記積分して得られた合計値が設定した通過タイミングより小さい場合には欠片等の錠剤以外のものであると判断して計数しない(オミットする)。
更に具体的には、設定周期毎に錠剤(又は欠片等)が各センサを通過したAD変換値のピーク値を記憶しておき、錠剤無しとみなせる値となったとき、予め設定した通過タイミング(例えば薬種によって4段階の閾値を設定)と比較し、ピーク値の合計が前記通過タイミングを超えた場合には適切に錠剤が通過したと判断して計数し、超えなかった場合には欠片等が通過したと判断して計数しない。
尚、前記センサーの幾つかが同時に変動したときにはノイズと判断するように設定できる。
案内通路24は、前方に向かって斜め下方に突出し、その内部には、図7に示すように、開閉プレート26と、摺動プレート27とが取り付けられている。案内通路24には、上面の錠剤カセット2側に開口が形成され、そこには、錠剤カセット2から払い出された錠剤を案内するための案内部28が装着されている。案内部28は、詳しい構成については図示しないが、錠剤カセット2の錠剤排出口15に向かって斜めに延びる傾斜面を備え、そこには錠剤の排出方向に沿って複数列の突条が形成されている。また、案内通路24は、中間部から下方側が徐々に断面積(例えば、幅寸法)が小さくなる通路制限部29が形成されている。つまり、案内通路24の上方部分は断面積が大きくて大量の錠剤を貯留することができ、下方部分は徐々に断面積が小さくなって、下端開口部の開口面積は錠剤容器6への錠剤の払出に適したものとなっている。さらに、案内通路24は、少なくとも前面部分が透光性を有する材料で構成され、そこには、収容される錠剤数を示す目盛が表示されている。これにより、錠剤フィーダから供給された錠剤がどの程度貯留されているのかを一目で判断することができ、払い出す錠剤容器6のサイズが間違っていないかどうか判断する目安とすることが可能となっている。さらにまた、案内通路24の前面部分には赤色と青色の2つのLEDを備えた表示部30が設けられ、錠剤カセット2から錠剤が払い出されること等により、LEDが点灯したり、点滅したりする。
開閉プレート26は、支軸31を中心として開放位置と閉鎖位置との間で回動可能となっている。支軸31は、案内通路24を構成する側壁に形成したガイド溝32に沿ってスライド可能である。開閉プレート26の先端部分は円弧状に形成され、その下面には、案内通路24の下端開口部から突出する押圧受部33が設けられている。また、押圧受部33の近傍にはガイドピン26aが設けられ、このガイドピン26aは、案内通路24に形成したガイド溝24aに沿って下端開口部と平行に移動するようになっている。このため、開閉プレート26を閉鎖位置から開放位置に回動させる際、案内通路24の下端開口部から突出する押圧受部33の寸法(下端開口部からの突出寸法)が変化することはない。押圧受部33は、先端部分に前方側へと直角に屈曲した係止爪34を備える。係止爪34は、錠剤容器6で押圧受部33を押し込む際、その開口端外周に当接し、押圧受部33に対する錠剤容器6の(主に、上下方向の)位置ずれを防止する。また、押圧受部33の前面には、ゴム等を貼着してなる滑止部35が形成されている。この滑止部35は、錠剤容器6の開口端に形成した鍔部の外周縁が当接し、錠剤容器6の位置ずれを防止する。開閉プレート26は、案内通路24の背面側に向かって押圧受部33を押し込むことにより、開閉板が支軸31を中心として回動し、案内通路24の下端開口部を開放する。また、開閉プレート26は、背面側に設けた閉鎖用スプリング36によって前方側すなわち閉鎖位置へと付勢されている。閉鎖用スプリング36は、開閉プレート26が閉鎖方向に回動してガイドピン26aがガイド溝24aをスライドする際、開閉プレート26がコイルスプリング39から受ける下方への付勢力によりガイドピン26aが受ける負荷を軽減し、開閉プレート26の閉鎖動作をスムーズに行わせる。
摺動プレート27は、案内通路24の内面のうち、錠剤カセット2とは反対側に位置る側面部27aと、背面側の約半分に位置する背面部27bとからなる略L字形に折り曲げられた形状をしている。摺動プレート27は、中間部よりも下方側が、案内通路24の形状に合わせて湾曲させることにより、錠剤を開閉プレート側へと案内できるように構成されている。摺動プレート27の下端部は、前記開閉プレート26の支軸31に連結されている。これにより、摺動プレート27は、ガイド溝32に沿って移動する支軸31と共に案内通路24を昇降する。この摺動プレート27の昇降動作により、案内通路24内に貯留された錠剤が、例えば、架橋状態となって詰まることを防止することが可能となっている。また、摺動プレート27の背面部の背面にはスプリング受部37と係合受部38とが設けられている。スプリング受部37にはコイルスプリング39が保持されている。そして、コイルスプリング39は、第1ケース22及び第2ケース23の天井面との間に圧接状態となって、摺動プレート27を下方側へと付勢している。このため、開閉プレート26の押圧受部33の押込動作を解除すれば、摺動プレート27は自動的に元の下方位置へと復帰することになる。また、係合受部38には、図示しないが、ソレノイドを励磁・消磁することにより進退するロッドの先端に設けた係合部40が係脱するようになっている。摺動プレート27には、下方位置に位置した状態で、係合受部38に係合部40が係合可能となり、位置決めされる。したがって、摺動プレート27と連動する開閉プレート26は閉鎖位置に位置決めされ、この状態で錠剤を勝手に排出することは不可能となる。
制御ユニット5は、サーバ等から入力される処方データに基づいて、該当する錠剤カセット2を駆動制御してシューター3へと錠剤を払い出させる等、後述するように、一連の錠剤払出処理を実行する。
次に、前記構成の錠剤払出装置の動作について、図10に示すフローチャートに従って説明する。
図示しないサーバ等から処方データが入力されれば(ステップS1)、その処方デに基づいて、該当する錠剤カセット2を特定する(ステップS2)。この場合、処方データの入力は、自動で行うようにしているが、図14に示すマニュアル入力画面を利用して、手動で入力するようにしてもよい。
そして、特定した錠剤カセット2で、モータ20を駆動してロータ13を回転させることにより錠剤の払出を開始する(ステップS3)。このとき、シューター3の赤色のLED(表示部30)を点灯し(ステップS4)、オペレータに対してシューター3に錠剤が払い出されていることを報知する。また、液晶モニタ8には、図11に示すメイン画面41を表示する。メイン画面41は、錠剤カセット2のレイアウトを表示する、マトリックス状に配置された複数のカセット欄41aと、その下方側の各種ボタンとで構成されている。カセット欄41aの表示形態(背景色、表示文字色等)は、錠剤カセット2の状態に応じて変更する。ここでは、背景の枠部を青色表示し、そこにカセット番号を表示すると共に、中央部に薬剤名を表示している。
続いて、シューター3に払い出された錠剤の数量が、処方データに含まれる錠数に到達すれば(ステップS5)、モータ20を停止して錠剤の払出を中止する(ステップS6)。この場合、赤色のLEDは点灯状態に維持しておく。また、赤色のLEDは点灯状態に維持しておく。払出途中で錠剤に欠品が生じた場合、カセット欄41aの枠部を赤色表示に変更する。処方がキャンセルされた場合、枠部を青色表示としたままで、薬剤名を赤色に変更する。その他、処方エラー、処方キャンセル、薬剤が未登録、錠剤カセット2が未装着等によっても、ユーザが識別可能となるように表示形態を変更する。これにより、ユーザは、一目で各錠剤カセット2の状態を把握することができ、作業性を向上させることが可能となる。
また、ある処方データに基づいて錠剤カセット2からシューター3に錠剤を払い出しそのシューター3から錠剤が錠剤容器6に回収される前に、そのシューター3に払い出すべき錠剤を含む次の処方データの入力があった場合(待機処方)、次のようにしてカセット欄41aの表示を変更する。すなわち、カセット欄41aにはインジケータ(ここでは、5つの正方形からなるブランクを横方向に並設したもの)が表示されている。そして、次の処方データを制御ユニット5の記憶部に一時的に記憶させる一方、液晶モニタ8のメイン画面41(図11参照)のカセット欄41a(図26参照)に表示させたインジケータ41bを点灯する。ここでは、5つあるうちの1つ目のブランクを(例えば、緑色で)点灯させることにより、1つの処方が待機状態であることを報知する。さらに次の処方データがあれば、2つめのブランクをも点灯させるようにすればよく、最大5処方分まで待機データに対応することが可能となっている(この場合も、記憶部には順次処方データを一時的に記憶させる。)。
1つのシューター3に待機処方が複数ある場合、予め設定した優先順位に従って錠剤の払出を行うようにすることも可能である。例えば、図27に示す優先順位決定欄を表示させ、処方データの優先ランク(ここでは、5段階)を設定できるようにすればよい。これにより、あるシューター3に対して複数の待機処方がある場合、その待機順序に拘わらず、先に払い出す錠剤を優先順位に従って払い出すことが可能となる。
なお、前記インジケータは、後述するように、分割処方の際にも利用することができる。
ここで、錠剤を払い出す錠剤容器6に貼着したバーコード(処方データに基づいて、別途、印刷したもの)がバーコードスキャナで読み取られれば(ステップS7)、このバーコードに対応する錠剤が収容されたシューター3の青色のLED(表示部30)を点滅させる(ステップS8)。これにより、オペレータはどのシューター3から錠剤を払い出せばよいのかが一目で分かる。また、ソレノイドを駆動して摺動プレート27の係合受部38への係合部40の係合状態を解除する(ステップS9)。これにより、シューター3で開閉プレート26が回動可能な状態となる。なお、液晶モニタ8には、図12に示すインフォメーション画面をポップアップ表示させる。インフォメーション画面には、錠剤カセット2からシューター3に払い出された錠剤数に基づいて、使用する錠剤容器6の最適サイズを算出し、表示するのが好ましい(例えば、"40DR is the best!"等)。また、次の払出待ち処方が複数入力されていれば、「Work Queue」欄42に表示させ、「Next」ボタン43の操作により順番を入れ代えるようにしてもよい。
そこで、シューター3から錠剤容器6への錠剤の払出作業を開始するが、案内通路24の前面が透光性を有し、目盛が表示されているので、前記錠剤容器6が案内通路24内の錠剤を全て払い出すのに適したものであるか否かを一目で判断することができる。したがって、使用する錠剤容器6のサイズを間違える心配がない。
錠剤の払出作業では、錠剤容器6の開口部側を、青色のLED(表示部30)が点滅するシューター3の押圧受部33に当接させる。このとき、錠剤容器6の外周面に係止爪34を、鍔部に滑止部35をそれぞれ当接させる。これにより、押圧受部33に対して錠剤容器6を押し込んだとしても、錠剤容器6が位置ズレすることはない。続いて、錠剤容器6で押圧受部33を押し込むと、開閉プレート26は支軸31を中心として回動し、案内通路24の下端開口部を徐々に開放させる。このとき、開閉プレート26の回動に伴ってガイドピン26aがガイド溝24aを移動する。したがって、錠剤容器6の押込方向が変化せず、案内通路24の下端開口部に対して、錠剤容器6の上方開口部の位置を平行に移動させることができる。このため、払い出された錠剤がスムーズに、しかも一気に錠剤容器6内へと収容され、周囲にこぼれ落ちることがない。また、支軸31がガイド溝32を移動し、摺動プレート27が上方へと移動する。このため、案内通路24内に貯留されている錠剤が上方側で詰まっていたとしても、その詰まり状態を摺動プレート27によって強制的に解消することができ、案内通路24内に錠剤が残留することがない。そして、錠剤容器6の開口部内面に案内通路24の下端部に設けた容器係止部24bが当接することにより開閉プレート26の回動が阻止され、錠剤容器5の開口部の開口面積に応じた開度が得られる。つまり、錠剤容器6の開口部のサイズ応じた開度が得られ、錠剤が周囲にこぼれ落ちるといった不具合が発生することがなく、しかも錠剤容器6内に錠剤を一気に払い出すことができる。
以上のようにして案内通路24から錠剤容器6への錠剤の払出が完了すれば、液晶モニタ8に、払出が完了した錠剤の処方データ(患者データ等を含めるようにしてもよい。)を表示させる(ステップS10)。オペレータは、表示された内容を確認して、液晶モニタ8に表示された、例えば、「確認」ボタンをタッチ操作する確認操作を行えばよい。確認操作が実行されれば(ステップS11)、ソレノイドを駆動して開閉プレート26を鎖位置にロック状態とする(ステップS12)。これにより、一連の錠剤払出処理が完了する。
(割込処理)
ところで、あるシューター3に払い出したある錠剤が錠剤容器6に払い出される前に、他のシューター3に払い出した他の錠剤を払い出す割込処理を行う場合、次のようにして行う。すなわち、他の薬剤を払い出す錠剤容器6のバーコードを読み取らせる。そして、このバーコードが読み取られれば、先のシューター3でLEDを消灯し、ソレノイドを駆動して開閉プレート26を閉鎖位置に維持するロック状態とする。これにより、誤って先の錠剤が他の錠剤容器6に払い出されてしまうといった不具合を防止することができる。但し、先のシューター3に錠剤が払い出されていることが分かるように、別途、異なる色のLEDを点灯する等によりオペレータに報知するようにするのが好ましい。
(トラブル処理)
また、錠剤カセット2で、錠剤の払出中に詰まり(ジャム)が発生したり、錠剤がなくなったり(欠品)した場合、該当する錠剤カセット2を液晶モニタ8で特定したり(例えば、背景を赤色表示として識別容易とする。)、該当する錠剤カセット2の取付部に設けたLED2aを点灯させたりする。この場合、ジャムと欠品とで報知方法を相違させるのが好ましい。なお、ジャムは、モータ20への通電状態、あるいは、モータ20の出力軸の回転状態等に基づいて、欠品は、錠剤検出センサからの検出信号に基づいて、それぞれ検出すればよい。これにより、オペレータは、問題のある錠剤カセット2を即座に特定して対処することができる。また、液晶モニタ8の該当する錠剤カセット2の領域をタッチ操作することにより、図13に示す払出インフォメーション画面を表示させるようにしてもよい。払出インフォメーション画面には、「Reset」ボタン44等を表示させ、必要な処理を行うようにすればよい。
(処方中止処理)
さらに、錠剤の払出が途中で中止された場合(処方の中止)、すなわち、処方をキャンセルとする信号が入力された場合、ロータ13の回転を停止し、払出途中の錠剤が貯留されたシューター3のLEDを点灯する。オペレータは、前述と同様にして、案内通路24から錠剤容器6に貯留されている錠剤を払い出せばよい。そして、液晶モニタ8に処方キャンセル完了を示す「完了」ボタンを表示させ、このボタンをタッチ操作することにより処方中止処理が完了する。
(同種薬剤連続払出処理)
同種の薬剤を連続して払い出す場合、シューター3には先に払い出した錠剤が貯留されており、次の錠剤を払い出すことができない。そこで、シューター3から錠剤容器6に錠剤が払い出されるまで、錠剤カセット2の動作を中止し、液晶モニタ8にその旨を表示させるようにすればよい。この場合、液晶モニタ8には、前記錠剤カセット2で錠剤の払出が待機状態にあることを表示するほか、錠剤の払出数等の他の情報をも表示するのが好ましい。これにより、錠剤を誤って異なる錠剤容器6に払い出すといった不具合を防止することが可能となる。
(薬剤回収処理)
薬剤がシューター3に払い出された状態で、停電等により電力が非供給となって装置が停止した場合、次のようにして薬剤回収処理を実行する。
すなわち、各シューター3には、入力される処方データに基づいて錠剤が払い出される。したがって、この状態で、装置が停止すると、既にシューター3内に錠剤が払い出されているにも拘わらず、払い出された錠剤に関する装置側でのデータが消失する。このため、電力の供給が復帰した後、装置の停止前の状態から継続して処理を続けることができない。
この場合、手動で、既に各シューター3に払い出された錠剤を回収する必要がある。そこで、液晶モニタ8に、初期化要求(INITIALIZATION REQUIRED)画面を表示し、初期化(INITIALIZE)ボタンがタッチ操作されることにより全シューター3のロック状態を解除し、初期化完了画面に切り替える。そして、シューター3から払い出された錠剤を回収する。回収作業が終了すれば、初期化完了画面でOKボタンをタッチ操作することにより薬剤回収処理を終了する。但し、シューター3に払い出された錠剤が残っている場合、初期化完了画面で警告表示する。ここでは、図28に示すように、錠剤が残っているシューター3に対応するカセット欄41aの背景を赤色で表示する。また、各シューター3のLEDを点灯する。これにより、ユーザが一目でどのシューター3の錠剤が残っているのかを簡単に判別することが可能となる。
このように、停電等による停止から復帰する際であっても、どのシューター3に錠剤が残っているのかを一目で判別することができるので、簡単に錠剤の回収処理を行うことができる。このため、シューター3に錠剤が残ったままとなることがなく、装置の再起動をスムーズに行わせることが可能となり、その後に処方した薬剤を払い出す際に、数量違い等のトラブル発生を防止することができる。
(推奨瓶サイズ表示処理)
制御ユニット5の記憶部には、使用する各サイズの錠剤容器6(バイアル瓶)にそれぞれ収容可能な錠剤の最大錠剤数が、錠剤の種類別にそれぞれ記憶されている。例えば、図29に示すリスト表では、サイズ20DRのバイアル瓶に収容可能な錠剤Aの最大錠剤数が100錠である場合、そのときの比率(Rate)を1とし、20DRのバイアル瓶を基準錠剤容器としている。この基準錠剤容器に対して、サイズ30DRのバイアル瓶は比率1.5で記憶され、最大錠剤数は150錠と計算される。また、サイズ40DRのバイアル瓶は比率2で記憶され、最大錠剤数は200錠と計算される。
ここで、処方データに含まれるある錠剤(例えば、錠剤A)の払出数に応じて次のにして、払い出すバイアル瓶を決定する。すなわち、最も小さいサイズのバイアル瓶から順に収容する錠剤数の範囲を区切って行き、各範囲に各サイズのバイアル瓶を関連付ける。そして、払出数がいずれの範囲に属するのかで、バイアル瓶のサイズを決定する。具体的に、前記例では、払出数NがN<100であれば、決定するバイアル瓶のサイズを20DRとし、100≦N<150であれば30DRとし、150≦N<200であれば40DRとする。そして、決定された推奨瓶サイズを液晶モニタ8に表示する。これにより、ユーザは処方データに基づいて自動的に決定されて表示されたサイズに従って該当するバイアル瓶を用意すればよく、効率良く錠剤の払出作業を進めることができる。なお、払出数が200錠を超える場合、エラー報知したり、後述するように分割処理を実行したりすればよい。また、錠剤B、C等の種類の異なる他の錠剤については、前記錠剤Aと同様に、錠剤B、C毎にユーザが採用している20DRの錠剤容器6に収容可能な最大錠剤数を記憶させてもよいし、錠剤Aの最大錠剤数に対する比率として記憶させてもよい。後者の場合、記憶された比率に従ってバイアル瓶を決定すればよい。さらに、該当するサイズのバイアル瓶の在庫がない場合、その在庫情報に基づいて1つサイズの大きなバイアル瓶を自動選択できるようにしてもよい。
(店舗採用瓶情報登録処理)
ところで、店舗によって採用しているバイアル瓶のメーカーやサイズが異なる。しかし、各メーカーの種々のサイズのバイアル瓶の個々について、全ての薬剤の最大錠剤数をそれぞれ登録するのは、その数が膨大であるため、非常に手間がかかるという問題がある。また、新たにバイアル瓶や錠剤を登録する場合にも同様な問題が発生する。そこで、マスタデータには、基準錠剤容器に対する各薬剤の最大錠剤数を記憶させ、他のバイアル瓶(同一メーカーの異なるサイズのバイアル瓶のみならず、他のメーカーの各種異なるサイズのバイアル瓶)については、この値に対する各バイアル瓶の比率を記憶させる。そして、収容する錠剤の種類に応じて、基準錠剤容器の最大錠剤数に前記比率を乗算して、他のバイアル瓶の最大錠剤数を算出する。これにより、他のバイアル瓶に錠剤毎の最大錠剤数を記憶させる必要がなくなり、煩雑な登録の手間を省くことができると共に、新たに登録するバイアル瓶や錠剤にも柔軟に対応することができる。
(分割処方処理)
また、採用しているバイアル瓶のうち、収容可能な錠剤数が最大のものであっても、ある処方データに含まれるある錠剤の全ての払出数を収容しきれない場合、次のようにして複数のバイアル瓶に分けて分割処方する。
すなわち、図30及び図31のフローチャートに示すように、まず、処方データに基づいて錠剤の処方数(処方された錠剤の数量)を読み込み(ステップS21)、処方箋をプリントアウトする(ステップS22)。
ここで、錠剤の処方数Sが最も大きいバイアル瓶に収容可能な錠剤数T(最大錠剤数Tmax)を超えているか否かを判断する(ステップS23)。処方数Sが最大錠剤数Tmax以下であれば、その処方数に基づいて前記同様にして推奨瓶サイズを決定する(ステップS24)。処方数Sが最大錠剤数Tmaxを超えている場合、さらに処方数Sが最大錠剤数の2倍を超えているか否かを判断する(ステップS25)。処方数が最大錠剤数の2倍を超えている場合、さらに、その処方数が最大錠剤数の3倍を超えているか否かを判断する(ステップS26)。
処方数Sが最大錠剤数Tmaxの2倍以下である場合、処方数に基づいて最適なバイアル瓶のサイズを決定する(ステップS27)。ここでは、処方数を2分割し、得られた値に基づいて、前記ステップS22と同様にしてバイアル瓶のサイズを決定する。バイアル瓶のサイズが決定されれば、その旨を液晶モニタ8に表示する(ステップS28)。そして、バーコードリーダにより処方箋に印刷されたバーコードが読み取られれば(ステップS29)、該当する錠剤をシューター3へと払い出す(ステップS30)。この場合、同一錠剤が複数の錠剤カセット2に収容されているのであれば、その2箇所でそれぞれ払い出すようにすればよい。また、1箇所にしかなければ、まず、分割された錠剤数を払い出すようにすればよい。そして、錠剤を払い出したシューター3のLEDを点灯する(ステップS31)。この場合、LEDを2回点滅させることにより、2分割である旨を報知するのが好ましい。また、2回の点滅を所定時間毎に行うようにすれば、ユーザが見逃すこともない。2箇所に払い出す場合と、1箇所に払い出す場合とで識別可能な表示(色を変更する等)とするのが好ましい。2箇所に払い出す場合、2個のバイアル瓶を使用して各シューター3から回収するようにすればよい。1箇所に払い出す場合、処方数の半分が払い出されたシューター3からのバイアル瓶への回収作業が完了した後、再度、シューター3に残る半分の錠剤を払い出すようにすればよい。このとき、LEDを1回点滅させることにより(所定時間毎に行うのが好ましい。)、残る半分の回収作業が残っていることを報知するのが好ましい。
処方数が最大錠剤数の3倍以下である場合、処方数を3分割し、得られた値に基づいて、前記ステップS27と同様にしてバイアル瓶のサイズを決定する(ステップS32)。そして、バイアル瓶のサイズが決定された後は、2分割する場合と同様の処理を行う(ステップS33〜S36)。なお、薬剤を同一の錠剤カセット2からシューター3に払い出す場合(1箇所に払い出す場合)、分割数をシューター3に設けたインジケータの点灯数で表示するようにしてもよい。これにより、一目で分割数を把握することができる。そして、バイアル瓶に払い出される毎に、インジケータの点灯数を減らしていけばよい。これにより、バイアル瓶への回収作業の残り数をも把握することが可能となる。なお、2分割する場合や3分割する場合、カセット欄41aのインジケータで、分割数に応じたブランク数を点灯すればよい。
処方数が最大収容錠剤数の3倍を超えている場合、「払出不可」の信号を出力し(ステップS37)、一連の処理を終了する。
このように、分割処方を可能としたので、大量の錠剤を払い出す必要がある場合であっても、複数のバイアル瓶に分けて払い出すことができ、柔軟に対応することが可能となる。また、前記例では、3分割するまでとしたが、4分割以上としても構わない。また、分割処方は、一部のサイズのバイアル瓶が欠品している場合に、サイズの小さいバイアル瓶への払出を可能とするために利用してもよい。
(他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、シューター3の構成は、前記実施形態の構成に代えて、図15から図17に示すように構成することができる。
すなわち、図15から図17に示すシューター50は、左右に2分割された第1ケース51と第2ケース52とで形成される前方に向かって斜め下方に突出する案内通路53で構成されている。案内通路53は、前方に向かって斜め下方に突出し、少なくとも前面が透光性を有し、そこには収容される錠剤数を示す目盛が表示されている。但し、案内通路53は、前記実施形態とは異なり、下方側の断面積は上方側と同じである。
案内通路53の外周側には、少なくとも前面側が透光性を有する円筒ガイド54が装着されている。さらに、案内通路53の内側にはロックリング55が取り付けられ、その内側には、ノズルケース56が上下動可能に配置されている。そして、ノズルケース56には、4枚のノズルプレート57が取り付けられている。各ノズルプレート57は、図18に示すように、軸部58と、この軸部58から延びる略三角形状の閉鎖片59と、この閉鎖片59から側方の周方向に延びるガイド片60と、閉鎖片59の外面から外径方向に延びる押圧受部61とで構成されている。各ノズルプレート57は、ロックリング55の内周側に配置され、軸部58をロックリング55の内周側軸受部55aに回転可能に支持されている。また、ロックリング55が案内通路53の先端鍔部53aとの間に設けたコイルスプリング62によって弾性支持されている。そして、ノズルプレート57は、押圧受部61の外面がロックリング55の開口縁部に当接して、軸部58を中心として内径側に回動し、閉鎖片59の外縁同士を互いに当接させてシューター50の下端開口部を閉鎖する。また、ノズルケース56の一部が案内通路53の外周面に沿って上方へと延び、その先端部分には係止受部56aが形成されている。係止受部56aには、シューター50の背面側に設けたソレノイド(図示せず)のロッド63が係脱するようになっている。係合時には、ロックリング55の上方側への移動が阻止され、ノズルプレート57の閉鎖片9が開放しないようになっている。
前記構成のシューター50では、前記同様、処方データに基づいて、シューター50案内通路53内に所定数の錠剤が払い出されれば、シューター50に設けた赤色LED(表示部64)が点灯する。そして、案内通路53内に収容された錠剤数に応じたサイズの錠剤容器6(図15から図17では図示せず)に貼着したバーコードをバーコードスキャナで読み取らせることにより、シューター50に設けた青色LED(表示部64)が点滅し、ソレノイドが駆動することによりロッド63がロックリング55の係止受部55aから離脱し、ノズルプレート57のロック状態が解除される。
そこで、錠剤容器6の上方開口部をシューター50の下端開口部に位置させ、上方へと押し付ける。これにより、ノズルプレート57がコイルスプリング62の付勢力に抗してロックリング55を押し上げ、ノズルプレート57の押圧受部61は外径側へと広がることになる。これにより、閉鎖片59が離れ、案内通路53内に貯留されている錠剤が錠剤容器6へと排出される。このとき、閉鎖片59は錠剤容器6内へと広がり、錠剤容器6への錠剤の排出はスムーズに行われる。また、ノズルプレート57が広がると、隣接する閉鎖片59の間に隙間が生じるが、この部分にはガイド片60が位置することになり、錠剤が錠剤容器6以外へとこぼれ落ちることが防止される。
このように、図15から図18に示す構成のシューター50によれば、下端開口部に対して錠剤容器6を上方側、すなわち、下端開口部に押し付けるようにして錠剤容器6に錠剤を払い出すように構成している。錠剤容器6の開口縁部をノズルプレート57に押し付けることにより、錠剤容器6の開口部のサイズに応じて閉鎖片59を開放することができる。したがって、錠剤容器6の開口部のサイズの違いに拘わらず、開度を適切な値として、錠剤がこぼれ落ちたり、払出速度が低下したりすることを確実に防止することができる。また、案内通路53は真っ直ぐに形成されているので、ノズルプレート57を開放するだけで、案内通路53に錠剤を残留させることなく、確実かつ一気に錠剤容器6へと払い出すことが可能である。
また、前記シューター3の構成は、前記実施形態の構成に代えて、図19から図25に示すようにシューター本体71の前面側にカバー72を着脱可能な構成のシューター70とすることもできる。
シューター本体71は、図20に示すように、第1半部73と第2半部74とで構成されている。第1半部73の側壁内面は、中間部分から徐々に内側に向かって膨出する本体側第1ガイド壁75で構成されている。すなわち、本体側第1ガイド壁75は、上方側から連続する、第1直線部75a、湾曲部75b、及び、第2直線部75cで構成されている。本体側第1ガイド壁75のさらに内側には摺動プレート93の側縁部をガイドする突条部76が形成されている。第2半部74は、側壁内面が中間部分から徐々に内側に向かって膨出し、摺動プレート93の側面をガイドする本体側第2ガイド壁77で構成されている。また、第1半部73の下方部分には第1補助部材78が、第2半部74の下方部分には第2補助部材79がそれぞれ取り付けられている。
第1半部73と第1補助部材78の間には、図25に示すように、LED80が取り付けられている。LED80は、シューター本体71にカバー72が装着され、後述する開閉プレート102により下端開口部が閉鎖された状態となることにより点灯する。つまり、シューター70への錠剤の払出準備が完了することにより点灯する。また、LED80は、錠剤が払い出されることにより点滅し、錠剤容器6(図19から図25では図示せず)による回収が可能となったことを報知する。
第1半部73と第1補助部材78で構成される下端部には、図21に示すように、第1係合孔81が形成されている。第1係合孔81内にはロック機構82が設けられている。このロック機構82は、図25に示すように、支軸83aを中心として回動可能に設けた回動片83と、この回動片83を付勢するコイルスプリング84とを備える。回動片83の先端には爪部85が、中間部側縁には係止突部86がそれぞれ形成されている。爪部85は、第1係合孔81に挿入されるカバー72の第1係合突部110(後述する)によって押圧される。また、係止突部86は後述する開閉プレート102の係止受部106に係脱する。コイルスプリング84は、係止突部86の係止受部106への係止状態を維持する方向に開閉プレート102を付勢する。そして、シューター本体71にカバー72が装着され、爪部85が第1係止突部90に押圧されて、コイルスプリング84の付勢力に抗して回動片83が回動することにより、係止突部86が係止受部106から脱落するようになっている。なお、係止突部86の先端下面にはテーパ面が形成され、開閉プレート102の係止受部106への係止がスムーズに行われるようになっている。また、第1半部73の前面には、LED80からの光を案内する軸状の案内部73aが形成されている。
第2半部74と第2補助部材79の間には、図23に示すように、検出センサ87が配設されている。検出センサ87は、後述する開閉プレート102の被検出部98を検出し、摺動プレート93が上方位置(開閉プレート102が閉鎖位置)に位置しているか否かの判断に利用される。
第2補助部材79と第2半部74とで構成される下端部には、図21に示すように、第2係合孔88が形成されている。また、第2補助部材79の外側面にはノブ89が回動可能に取り付けられている。ノブ89の回転軸は、図22に示すように、第2半部74の内部空間へと突出し、そこにはアーム部90が固定されている。アーム部90の中間部には、図20に示すように、第2半部74に形成した切欠き74aを介して出没可能な係止片91が固定されている。また、アーム部90の先端側縁部は、図22に示すように、後述する開閉プレート102の突出部105に当接し、この開閉プレート102を開閉動作可能となっている。さらに、アーム部90の先端には凹部90aが形成されている。この凹部90aは、後述する開閉プレート102の突出部105に係脱する。そして、係合状態で、開閉プレート102を開放位置に位置決めする。第1半部73と第2半部74とで構成されるシューター本体71の仕切壁中央部には矩形状の開口部(図示せず)が形成され、その背面側の空間には、図23に示すように、ソレノイド100が配設されている。
摺動プレート93は、図20に示すように、背面側の第1ガイド壁94と、第2半部74側の第2ガイド壁95とを備える。
本体側第1ガイド壁94には、図23に示すように、その背面に沿って平行に上方へと延びる筒状のスプリング受部96と、背面方向に略U字状に突出する係止受部97と、じく背面方向に筒状に突出する被検出部98とがそれぞれ形成されている。スプリング受部96、係止受部97及び被検出部98は、前記シューター本体71に形成した開口部を介して背面側の空間に突出している。スプリング受部96には、シューター本体71の背面側空間を構成する上面との間に配置したコイルスプリング99が取り付けられている。このコイルスプリング99の付勢力を受けた摺動プレート93は、第1ガイド壁94の側縁部がシューター本体71の第1半部73に形成した突条部76に当接し、第2ガイド壁95の外面がシューター本体71の第2半部74の内面に当接する下方位置に位置決めされる。係止受部97にはソレノイド100のロッド101が係脱する。被検出部98は、摺動プレート93が上方位置に位置する際、検出センサ87によって検出される。
本体側第2ガイド壁95は、図20に示すように、カバー72及び第2半部74の側壁内面に沿う形状に形成されている。すなわち、第2ガイド壁95は、第1直線部95aと、その下方側に連続する湾曲部95bと、さらにその下方側に連続する第2直線部95cとで構成されている。そして、摺動プレート93は、シューター本体71の背面に沿って昇降する。摺動プレート93が下方位置に位置する場合、第2ガイド壁95の内面が第1半部73の側壁内面及び前面カバー72とで薬剤通路を構成する。詳しくは、第1直線部75a、95a、及び、後述する112aにより幅広通路が形成され、湾曲部75b、95b、及び、後述する112bにより徐々に通路断面積が小さくなって、第2直線部75c、95c、及び、後述する112cにより幅狭通路が形成されている。摺動プレート93が上方位置に位置する場合、第2直線部95cが、第1直線部75a、112aの対向位置から湾曲部75b、112b、あるいは、第2直線部75c、112cの対向位置へと移動する。この状態では、幅狭通路を構成する第1直線部95cが移動することにより、通路断面積が小さくなる部分がなくなり、錠剤の詰まりを防止することができる。また、摺動プレート93には、第1ガイド壁94の下端部に開閉プレート102が回動可能に取り付けられている。
開閉プレート102は半円筒状で、図25に示すように、先端部分が先端に向かうに従って徐々に下方側へと傾斜している。開閉プレート102の上端部には回転軸103が形成されている。回転軸103は摺動プレート93の第1ガイド壁94の下端部に回動可能に連結されている。また、開閉プレート102の背面側中央部は支軸104aを介して補助プレート104の一端部が回動可能に連結されている。補助プレート104の他端部は、支軸104bを介して第1半部73と第2半部74との間に回転可能に支持されている。これにより、開閉プレート102の回動動作により摺動プレート93が昇降動作する。
開閉プレート102の回転軸103の一端側は、図22に示すように、側方へと突出する突出部105となっている。突出部105には、ノブ89に固定したアーム部90の先端部分によって押圧される。そして、アーム部90の先端の凹部90aに突出部105が係合することにより、開閉プレート102が開放位置に位置決めされる。開閉プレート102の背面側縁部からは、図25に示すように、側方に向かって係止受部106が突設されている。係止受部97は、断面略U字形に形成されることにより剛性が高められている。係止受部106の上面は湾曲面が形成され、シューター本体71に設けた回動片83の係止突部67が係止しやすくなっている。
開閉プレート102は、摺動プレート93が下方位置に位置するときは、回転軸103が下方側へと位置規制されている。これにより、開閉プレート102は、第1半部73、摺動プレート93及びカバー72によって形成された錠剤通路の下端部を閉鎖する閉鎖位置に位置決めされる。また、開閉プレート102は、ノブ89を操作すると、アーム部90の先端部で突出部105を押圧されることにより、閉鎖位置から開放位置へと回動する。また、開閉プレート102の先端側背面には、下端部よりも下方側へと突出する押圧受部108が形成されている。この押圧受部108は、前記実施形態と同様に、錠剤容器6の上方開口部によって押し込まれ、開閉プレート102を閉鎖位置から開放位置へと回動させる。
カバー72は、図24に示すように、溝状で、透光性を有する材料で形成されている。カバー72の上端部には段部109が形成されている。段部109は、錠剤カセット2側の受部に係合する。また、カバー72の下端部両側には第1係合突部110と第2係合突部111がそれぞれ形成されている。各係合突部110、111は、シューター本体71に設けた係合孔81、88にそれぞれ係脱する。第1係合突部110は、第1係合孔81に挿入されることにより、回動片83の爪部85を押圧し、回動片83をコイルスプリング84の付勢力に抗して回動させる。これにより、回動片83の爪部85が開閉プレート102の係止受部106との係止状態を解除することが可能となる。カバー72は、シューター本体71に装着されることにより錠剤通路の前面側を構成する。カバー72の表面には目盛りが形成され、視覚による確認が可能となっている。したがって、貯留された錠剤数が適切であるか否かの判断や、貯留された錠剤を払い出すための錠剤容器6の選定を容易に行うことができる。
カバー72には、側壁の内側に、シューター本体71の本体側第1ガイド壁75及び本体側第2ガイド壁77とで、下方側に向かうに従って徐々に断面積が小さくなる空間を形成するカバー側第1ガイド壁112及びカバー側第2ガイド壁113がそれぞれ形成されている。すなわち、カバー側第1ガイド壁112及びカバー側第2ガイド壁113は、上方側から、第1直線部112a、113a、湾曲部112b、113b、及び、第2直線部112c、113cで構成されている。側壁とカバー側第2ガイド壁113との間には係止受壁114が形成されている。係止受壁114には、ノブ89によって回動するアーム部90に設けた係止片91が係止可能となっている。そして、前述のように、段部109と第1係合突部110により、カバー72はシューター本体71に対して前方への脱落が防止される。また、前記係止状態により、カバー72はシューター本体71に対して下方側への脱落が防止される。これにより、ノブ89を操作することなしにシューター本体71からカバー72を取り外すことができないようになっている。
前記構成からなるシューター70では、前記同様、処方データに基づいて錠剤カセット2からシューター70へと所定数の錠剤が払い出される。シューター70では、開閉プレート102が閉鎖位置に位置し、錠剤カセット2から払い出された錠剤が貯留される。ユーザは、錠剤容器6の上方開口部で開閉プレート102の押圧受部108を押し込むことにより開閉プレート102を閉鎖位置から開放位置へと回動させ、貯留された錠剤を錠剤容器6内へと払い出す。
ところで、前記シューター70では、使用により、錠剤から脱落した微粉末が内面に付着することがある。そして、そのシューター70を他の錠剤の払出に利用すれば、コンタミ(contamination)の問題が発生する。このため、シューター70の清掃が必要となる。そこで、シューター本体71からカバー72を取り外して付着した微粉末の清掃を行う。このとき、ノブ89を操作し、アーム部90の係止片91をカバー72の係止受壁114から離脱させる。これにより、カバー72はシューター本体71に対して下方側へとスライド移動させることにより取り外し可能となる。また、開閉プレート102は、ノブ89を操作することにより、突出部105がアーム部90の先端に形成した凹部90aに係合し、開放位置に位置決めされる。これに伴い、摺動プレート93は上方位置に位置決めされる。
カバー72をシューター本体71から取り外す際、同時に係合突部110、111が係合孔81、88からそれぞれ離脱する。第1係合突部110が第1係合孔81から離脱する際、回動片83が第1係合突部110による支持を失ってコイルスプリング84の付勢力によって回動し、係止突部86が開閉プレート102の係止受部106に係止する。これにより、前記凹部90aと突出部105との係合に加えて、開閉プレート102の回動が阻止され、第2のロック機構として機能する(いわゆるダブルロック機構)。摺動プレート93は、被検出部98が検出センサ87によって検出されることにより、上方位置に位置決めされていると判断される。この状態では、検出センサ87による検出信号に基づいて錠剤カセット2からの錠剤の払出が中止される。
シューター本体71からカバー72が取り外されれば、拭き取りや吸引等により微粉末が付着した箇所等を清掃する。シューター2の前面側全体を占めるカバー72を取り外した状態で清掃することができるので、作業効率良く、全領域の清掃が可能となる。
清掃作業が終了すれば、シューター本体71にカバー72を装着する。すなわち、シューター本体71に対して斜め上方に向かってカバー72を接近させ、カバー72の段部109を錠剤カセット2側の受部に係合させると共に、係合突部110、111を係合孔81、88へとそれぞれ挿入する。第1係合突部110が第1係合孔81へと挿入されることにより、回動片83がコイルスプリング99の付勢力に抗して押し込まれる。そして、係止突部86が開閉プレート102の係止受部106から離脱し、摺動プレート93はコイルスプリング99の付勢力により下方位置へと回動する。これに伴い、開閉プレート102は閉鎖位置へと回動する。そして、摺動プレート93が下方位置へとスライド移動することにより、被検出部98が検出センサ87によって検出される。これにより、錠剤カセット2からシューター70への錠剤の払出が可能となる。
なお、清掃作業中に、誤ってノブ89に接触したとしても、開閉プレート102は、その係止受部106に回動片83の係止突部86が係止しているため、開放位置を維持し、閉鎖位置に回動することはない。したがって、検出センサ87により被検出部98が検出されることがなく、錠剤カセット2からの錠剤の払出は拒否される。
前記実施形態では、装置本体1を1つだけ設ける場合について説明したが、装置2以上設けるようにしてもよい。この場合、2以上の装置本体1に対して液晶モニタ8を兼用することも可能である。この場合、図11に示すメイン画面41で、画面切換ボタンをタッチ操作することにより、いずれかの装置本体1の錠剤カセット2の状態を示す画面に切り換えるようにすればよい。
また、前記実施形態では言及しなかったが、前記錠剤払出装置から錠剤が払い出された場合の処方数をカウントし、月単位で集計して画面表示するようにしてもよい。また、払出の詳細を日単位、週単位、月単位等で表示できるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、図示しないソレノイドによってシューター3、50、70をロック状態とし、錠剤が勝手に排出されないようにしているが、各シューター3、50、70のソレノイドの駆動制御は制御ユニット5により自由に行うことが可能である。例えば、各シューター3、50、70のロック状態を、個別に、あるいは、列単位で解除するように設定することも可能である。ロック状態が解除されたことは、メイン画面41に表示させたカセット欄41aの表示形態を変更することにより識別可能とすればよい。これにより、シューター3、50、70を清掃する場合等、ロックの解除を希望するシューター3、50、70を任意に設定することができ、ユーザのニーズに応じて柔軟に対応することが可能となる。
また、前記実施形態では、処方データに基づく錠剤の払出を、優先順位を設定する場合を除いて、入力順に行うようにしたが、約束処方時間を設定し、待ち時間の長い処方を優先的に払い出すようにしてもよい(約束処方)。すなわち、約束処方時間(例えば、60分)を設定し、処方データの受信から約束処方時間が経過すれば、その処方データに基づく錠剤の払出を他の処方よりも優先して行わせるようにすればよい。これにより、ある処方について、長時間に亘って待たされるといった不具合の発生を防止することが可能となる。
また、前記実施形態では、同じ錠剤カセット2に対して錠剤の払出要求が連続した場合(待機処方)、液晶モニタ8のメイン画面41のカセット欄41aに表示させたインジケータの数を変更するだけとしたが、次のような構成を追加してもよい。
すなわち、同じ錠剤カセット2に対して錠剤の払出要求が連続した場合、現在、シューター3、50、70に払い出されている錠剤が、いずれの処方についてのものであるのかを、処方箋に印刷されたバーコードをバーコードリーダで読み取ることにより、液晶パネル8にその処方箋に関するものであるのか否かを表示するようにしてもよい。例えば、シューター3、50、70に払い出された錠剤が処方箋に印刷されたものと合致していなれば、液晶パネル8に「その薬剤はまだ払い出されていません」と表示するようにすればよい。また、その処方が何番目であるのかを表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは払い出された錠剤がどの処方箋に対応するものであるのかを確認することができる。なお、払出要求が連続する場合としては、通常処方、約束処方、あるいは、優先処方が、単独あるいは複合して連続する場合が該当する。
1…装置本体
2…錠剤カセット
3…シューター
4…払出ユニット
5…制御ユニット
6…錠剤容器
7…アーム
8…液晶モニタ
9…カセット本体
10…蓋体
11…ロータ収容部
12…錠剤収容部
13…ロータ
15…錠剤排出口
16…スリット
17…仕切部材
18…中間ギア
19…ウォームギア
20…モータ
21…従動ギア
22…第1ケース
23…第2ケース
24…案内通路
25…制御部
26…開閉プレート
27…摺動プレート
28…案内部
29…通路制限部
30…表示部
31…支軸
32…ガイド溝
33…押圧受部
34…係止爪
35…滑止部
36…閉鎖用スプリング
37…スプリング受部
38…係合受部
39…コイルスプリング
40…係合部
41…メイン画面
41a…カセット欄
41b…インジケータ
42…「Work Queue」欄
43…「Next」ボタン
44…「Reset」ボタン
50…シューター
51…第1ケース
52…第2ケース
53…案内通路
53a…先端鍔部
54…円筒ガイド
55…ロックリング
55a…内周側軸受部
56…ノズルケース
56a…係止受部
57…ノズルプレート
58…軸部
59…閉鎖片
60…ガイド片
61…押圧受部
62…コイルスプリング
63…ロッド
70…シューター
71…シューター本体
72…カバー
73…第1半部
74…第2半部
74a…切欠き
75…本体側第1ガイド壁
75a…第1直線部(幅広部)
75b…湾曲部(幅広部)
75c…第2直線部(幅狭部)
76…突条部
77…本体側第2ガイド壁
78…第1補助部材
79…閉鎖片
80…LED
81…第1係合孔
82…ロック機構
83…回動片
83a…支軸
84…コイルスプリング
85…爪部
86…係止突部
87…検出センサ
88…第2係合孔
89…ノブ
90…アーム部
91…係止片
93…摺動プレート
94…第1ガイド壁
95…第2ガイド壁
95a…第1直線部(幅広部)
95b…湾曲部(幅広部)
95c…第2直線部(幅狭部)
96…スプリング受部
97…係止受部
98…被検出部
99…コイルスプリング
100…ソレノイド
101…ロッド
102…開閉プレート
103…回転軸
104…補助プレート
104a…支軸
104b…支軸
105…突出部
106…係止受部
108…押圧受部
109…段部
110…第1係合突部
111…第2係合突部
112…カバー側第1ガイド壁
112a…第1直線部(幅広部)
112b…湾曲部(幅広部)
112c…第2直線部(幅狭部)
113…カバー側第2ガイド壁
113a…第1直線部
113b…湾曲部
113c…第2直線部
114…係止受壁
本発明は、錠剤払出装置に関するものである。
従来、錠剤払出装置として、円筒チャンバからホッパーへと錠剤を払い出して、一旦、貯留し、このホッパーから錠剤容器へと貯留した薬剤を払い出すようにした半自動構成のものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、他の半自動の錠剤払出装置として、固形製剤供給装置からシュートに供給される種々の固形製剤をビンに払い出すようにしたものも公知である(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の錠剤払出装置として、錠剤容器の供給をも自動化したものも公知である(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された錠剤払出装置では、円筒チャンバの前方にホッパーが突出し、前後方向に大型化することは避けられない。円筒チャンバの構造が複雑で、大型化することが避けられないという問題がある。また、特許文献2に記載された錠剤払出装置では、種々の固形製剤が全て同じシュートを介して排出されるため、シュートに先の固形製剤の残留物が付着するという問題(いわゆるコンタミ:contamination)がある。そして、特許文献1及び2のいずれの構成であっても、最終的な薬剤の払出で、排出口への錠剤容器の配置とは別に、すなわち、錠剤容器を把持する手とは別の手による操作が必要となる(例えば、特許文献2では、仕切板27を操作する必要がある。)。
また、特許文献3に記載された錠剤払出装置では、錠剤容器の供給をも自動化するために構造が複雑化し、高価なものとなる。
米国特許第7412302号公報 米国特許第6595384号公報 米国特許第6644504号公報
そこで、本発明は、構成が簡単で、安価、かつ、コンパクトな構成であって、しかも錠剤容器への錠剤の払出作業を容易に行うことのできる錠剤払出装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
錠剤払出装置を、
装置本体と、
種類別に複数の錠剤が収容され、前記装置本体の前面に上下方向に並設され、錠剤の払出方向を側方としてなる複数の錠剤カセットと、
前記各錠剤カセットに対応して、前記装置本体の前面に、前記錠剤カセットが並設される側方で、上下方向に並設され、払い出された錠剤を一旦貯留し、下方部に、有底筒状の錠剤容器へと払出可能とする払出部を有する複数のシューターと、
を備えた構成としたものである。
この構成により、装置本体に対して、錠剤カセットとシューターとを列を代えて上下方向にそれぞれ並設することができる。つまり、装置本体への錠剤カセットとシューターの組付作業を簡素化して迅速に行うことが可能となる。また、全体構成を前後方向に薄型に形成することができる上、錠剤カセットやシューターの交換や清掃等のメンテナンス作業を、全て前面側で行うことができ、作業性に優れている。
前記シューターは、装置本体の前面側に斜め下方に向かって突出し、前記シューターのうち、上下方向に並設されるシューターは、下方側に位置するシューターの上方部分に、その上方側に位置するシューターの下方部分が重なることにより、上方側に位置するシューターから錠剤を払い出す際、下方側2に位置するシューターが錠剤容器をガイド可能とするのが好ましい。
この構成により、特別な構成を追加することなく、手作業による錠剤容器への錠剤の払出作業を容易かつ確実に行うことが可能となる。
前記シューターの払出部は、該払出部に配置される錠剤容器に押圧されることにより、該錠剤容器の開口部のサイズに応じて開口面積を調整可能であるのが好ましい。
この構成により、錠剤容器の開口部のサイズが小さければ、払出部の開口面積を小さくし、逆に大きければ大きくすることにより、錠剤が周囲にこぼれ落ちにくくして確実に錠剤容器内に錠剤を払い出すことが可能となる。
前記シューターは、錠剤容器の一部を押し当てた状態で、前記シューターの下方部に配置することにより開放し、前記シューター内に貯留した錠剤を錠剤容器へと払出可能とする開閉部材を備えるのが好ましい。
この構成により、シューターの下端部に錠剤容器を配置するだけで、他の操作を必要とすることなく、作業効率良く錠剤容器内にシューター内に貯留した錠剤を一気に排出することができる。
前記開閉部材は、前記シューターに対して上下方向に移動可能に取り付けられる支軸を中心として、前記シューターの下端開口部を開閉可能に取り付けられる開閉プレートを備え、前記開閉プレートは、錠剤容器の開口部外面によって押込可能な押圧受部を備えるようにすればよい。
この構成により、錠剤容器をほぼ水平方向に押し込むだけで押圧受部を介して開閉プレートを開放することができ、使用する錠剤容器の開口部のサイズに応じて必要量だけ開放して、錠剤を周囲にこぼれ落ちることなく迅速かつ一気に錠剤容器に払い出すことが可能となる。
前記シューターは、開閉プレートが回動する際、シューターの下方部での位置が変化しないようにガイドするガイド部を備えるのが好ましい。
この構成により、錠剤容器で開閉プレートの押圧受部を押し込むと、シューターの開口部に対して錠剤容器の開口部の位置を平行に移動させることができる。したがって、シューターの開口部が開放して行くに従って、その開口部分に対して常に錠剤容器の開口部を位置させることができ、安定した払出状態を維持することが可能となる。
前記開閉部材は、前記シューター内を開閉プレートの動きに連動して移動する摺動プレートをさらに備えるのが好ましい。
この構成により、錠剤を周囲にこぼれ落ちることなく迅速に錠剤容器に払い出すことができるだけでなく、シューター内の錠剤の詰まりを防止して、シューター内の錠剤を確実に錠剤容器へと払い出すことが可能となる。
前記シューター及び前記摺動プレートは、上方側から、互いに対向する幅広部と、該幅広部から徐々に対向方向に接近する幅狭部と、を備え、前記摺動プレートが上方位置に移動すると、該摺動プレートの幅狭部が、前記シューターの幅広部に対向するように構成するのが好ましい。
この構成により、摺動プレートを移動させることにより、錠剤の詰まりを発生させる可能性のある幅の狭い領域をなくすことができる。
前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成するのが好ましい。
この構成により、カバーを取り外して内部の清掃を行うことが可能となる。
前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックするロック機構を備えるようにすればよい。
前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成し、
前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックし、
前記開閉プレートを開放位置に位置決めするロック機構を備え、
前記シューター本体に係止受部を形成し、
前記カバーに、前記係止受部に係脱する係止部を形成し、
前記係止部によって回動し、係止爪部を備えた回動片と、
前記開閉プレートに形成され、回動片の係止爪部が係脱する係止受部と、
からなる第2のロック機構をさらに備えるのが好ましい。
この構成により、誤操作によりロック機構によるロック状態が解除されたとしても第2のロック機構によりロック状態が維持されるので、開閉プレートが閉鎖位置に回動し、誤って錠剤が払い出されてしまうといった不具合の発生を防止することが可能となる。なお、開閉プレートが閉鎖位置に位置していることが検出されていない間は、シューターへの錠剤の払出を中止するようにすればよい。
処方データに基づいて、該当する錠剤が収容された錠剤カセットを駆動することによりシューターに錠剤を払い出させる制御手段を備え、
前記制御手段は、シューターに既に払い出された錠剤がある場合、その後の処方データに、前記シューターに払い出す錠剤が含まれている場合、待機処方として、前記シューターから錠剤が排出されるまで、該当する錠剤の払い出しを一時停止させるのが好ましい。
この構成により、処方データを滞留させることなく処理することができ、他のシューターへの錠剤の払出を先に進めておくことにより、効率よく払出処理を行うことが可能となる。また、シューターに払い出された錠剤を錠剤容器に回収する作業を行っている間に、他の錠剤カセットを駆動して錠剤をシューターに払い出しておく。これにより、同時に複数のカセットが駆動しないため、急激な電圧上昇や、サージによるノイズの発生を防止し、より効率的で安定した運転を行うことができる。
前記待機処方の数を判別可能に表示する表示手段を備えるのが好ましい。
前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した各錠剤容器の最大錠剤数に基づいて、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定する錠剤容器決定手段と、
前記錠剤容器決定手段によって決定された錠剤容器を示す表示手段と、
を備えるのが好ましい。
この構成により、サイズの異なる複数の錠剤容器に対し、処方された錠剤の数量に応じて自動的に適切なサイズの錠剤容器を選定することができ、作業性を向上させることが可能となる。また、患者に対して処方した薬剤を提供する場合、この薬剤を収容する錠剤容器の数量を必要最小限の値に抑制することができる。
前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
処方データに含まれる錠剤の処方された錠剤の数量が、前記記憶手段に記憶した最大錠剤数よりも大きいか否かに基づいて分割処方すべきか否かを判定する分割有無判定手段と、
前記分割有無判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
前記分割有無判定手段で得られた判定結果を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えるのが好ましい。
この構成により、単一の錠剤容器では収容不能な量の錠剤であっても、対応することができ、あまり使用されることのない大型の錠剤容器を用意しておく必要がなくなり、在庫管理が楽になる。また、患者に対して処方した薬剤を提供する場合、この薬剤を収容する錠剤容器の数量を必要最小限の値に抑制することができると共に、そのサイズも必要以上に大きくなることがない。
前記分割有無判定手段によって分割処方すべきであると判定された場合、処方された錠剤の数量が最大錠剤数の何倍であるのかに基づいて分割数を決定する分割数決定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記分割数決定手段によって決定された分割数を、前記表示手段に表示させるようにすればよい。
前記表示手段は、採用する錠剤容器のうち、基準となるサイズの基準錠剤容器の最大錠剤数に対する、基準錠剤容器以外の他の錠剤容器の最大錠剤数の比率を表示する設定画面を表示可能であるのが好ましい。
前記記憶手段は、基準となるサイズの基準錠剤容器に収容する各錠剤の最大錠剤数に対する、他の錠剤容器への最大錠剤数の比率をそれぞれ記憶し、
前記錠剤容器決定手段は、前記記憶手段に記憶した比率に基づいて、前記他の錠剤容器に収容可能な最大錠剤数を換算し、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定するのが好ましい。
この構成により、採用する錠剤容器がどのようなサイズのものであっても、データ登録の手間が煩雑となることなく、柔軟に対応することができる。
待機処方が、次の処方であるのか、あるいは、同一処方に於ける分割処方であるのかを、前記表示手段に識別可能に表示させる制御制御手段を備えるのが好ましい。
本発明によれば、錠剤容器とシューターとを列を相違させて上下方向に並設するようにしたので、装置本体への組付作業を効率良く行うことが可能となる。
本実施形態に係る錠剤払出装置の正面図である。 本実施形態に係る錠剤払出装置の斜視図である。 図1の錠剤カセットの斜視図である。 図1の錠剤カセットの底面図である。 図1の錠剤カセットの底面側から見た斜視図である。 図1の錠剤カセット及びシューター(2段分)の斜視図である。 図1に示すシューターの第2ケースを取り外した状態を示す斜視図である。 図7のシューターを異なる角度から見た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る錠剤払出装置のブロック図である。 本実施形態に係る払出処理の内容を示すフローチャートである。 図1の液晶モニタに表示させるメイン画面を示す図である。 図11のメイン画面にポップアップ表示させるインフォメーション画7面を示す図である。 図11のメイン画面で錠剤カセット領域をタッチ操作することにより表示される払出インフォメーション画面を示す図である。 図1の液晶モニタに表示させるマニュアル入力画面を示す図である。 他の実施形態に係る錠剤カセット及びシューター(1段分)の斜視図である。 図15から円筒ガイドを取り外した状態でのシューターの一部を示す斜視図である。 図16からさらにノズルケースを取り外した状態を示す斜視図である。 図5のノズルプレートの斜視図である。 他の実施形態に係るシューターの斜視図である。 図19からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図20の下端側の拡大斜視図である。 図20から第2半部を取り外した状態を示す斜視図である。 図21を反対側から見た状態を示す斜視図である。 図19のカバーを反対側から見た状態を示す斜視図である。 図19の第1半部及び第2半部を取り外した状態を示す部分斜視図である。 図11のメイン画面に表示されるカセット欄を示す図である。 図1の液晶モニタに表示する優先順位決定欄を示す図である。 図1の液晶モニタに表示する初期化完了画面で、シューターに錠剤カセットが残留している状態を示す図である。 図9の制御ユニットの記憶部に記憶する、バイアル瓶に収容可能な錠剤の最大錠剤数の比率を示すリスト表である。 本実施形態に係る分割処方処理の内容を示すフローチャートである。 本実施形態に係る分割処方処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1及び図2は、本実施形態に係る錠剤払出装置を示す。この錠剤払出装置は、装置本体1に錠剤カセット2とシューター3とからなる複数の払出ユニット4を上下左右に並設したもので、錠剤カセット2からの錠剤の払出処理等は制御ユニット5によって制御されている。錠剤カセット2から排出された錠剤はシューター3に貯留され、錠剤容器6に手動により回収する。ここでは、錠剤容器6として合成樹脂製の有底筒状(横断面円形のほか、四角形、六角形等の多角形のものも含む)のものが使用されており、その開口端近傍の外周には鍔部が形成されている。また、錠剤容器6には、収容する錠剤の大きさや錠剤数の違いに応じて、サイズの異なる複数種類のものがある。
装置本体1は、略直方体形状で、払出ユニット4が上下左右に整列して装着可能となっている。錠剤カセット2とシューター3とは左右に位置をずらせて上下に整列されている。これにより、錠剤カセット2は、上下方向に殆ど隙間無く配置することが可能となっている。また、シューター3は、斜め前方に突出するように構成されており、下方側に位置するシューター3の上部に、上方側に位置するシューター3の下部が重なって位置決めされるようになっている。これにより、上方側に位置するシューター3から錠剤を払い出す際、下方側に位置するシューター3を錠剤容器6のガイドとして機能させることが可能となっている。また、装置本体1の上面にはアーム7が設けられ、アーム7の先端には液晶モニタ8が設けられている。
液晶モニタ8は、タッチパネルで構成され、初期状態では、図10に示すメイン画面が表示されるようになっている。メイン画面には、装置本体1に設けた各錠剤カセット2に対応してカセット情報(カセット番号、薬品名、インジケータ等)が表示されている。インジケータは、例えば、3つの異なる9色で発光する表示部(図示せず)で構成し、複数の処方データで同じ錠剤が含まれている場合、次の払出処理があることを示すために点灯させるようにすればよい。具体的に、2処方分が待機していれば、表示部を2箇所で点灯させるようにすればよい。
錠剤カセット2は、図3から図5に示すように、カセット本体9に開閉可能な蓋体10を設けた構成で、種類別に錠剤が多数収容されている。但し、ある錠剤がよく払い出される場合、複数の錠剤カセット2でその薬剤を収容するようにしてもよい。錠剤カセット2は、装置本体1の支持台に着脱されるが、装着状態で、図示しないロック機構により自由に取り外すことができないようになっている。
カセット本体9は、円筒状のロータ収容部11と、その上方に位置する矩形筒状の錠剤収容部12とからなる。錠剤収容部12には、ロータ13の上面(円錐面13a)と側壁とによって錠剤を収容可能な空間が形成される。
ロータ収容部11は、図5に示すように、側方部分に錠剤排出口15とスリット16が形成されている。スリット16の近傍には仕切部材17が固定され、そのブラシ部17aがスリット16を介してロータ収容部11内に突出している。
また、ロータ収容部11の底面には、中心部に貫通孔(図示せず)が形成され、その近傍には中間ギア18が回転可能に取り付けられている。中間ギア18は、第1ギア18aと第2ギア18bを軸心方向に並設一体化した構造である。
さらに、ロータ収容部11の底面には、前記中間ギア18の第2ギア18bと噛合するウォームギア19が取り付けられている。そして、このウォームギア19を介してモータ20からの駆動力が中間ギア18に伝達され、ロータ13が回転するようになっている。
ロータ13は、円柱状で、上面が中心部に向って突出する円錐面13aで構成されている。ロータ13の外周面には軸方向に延びる案内溝(図示せず)が形成され、錠剤が上下に順次収容されるようになっている。案内溝内の錠10剤は、前記仕切部材17のブラシ部17aによって上下に分離され、下方側の1つの錠剤のみが前記錠剤排出口15を介して落下する。ロータ13の底面中央部には回転軸が一体化され、前記ロータ収容部11の底面に形成した貫通孔を貫通し、その突出部分には従動ギア21が固定されている。従動ギア21は、前記中間ギア18の第1ギア18aと噛合している。これにより、ウォームギア19を回転させると、中間ギア18を介して従動ギア21及びロータ13が回転する。
シューター3は、図6及び図7に示すように、左右に2分割された第1ケース22と第2ケース23とで形成される前方に向かって斜め下方に突出する案内通路24で構成されている。そして、シューター3の上面には、プリント基板に各種電子部品を実装してなる制御部25が設けられている。制御部25では、モータ20の駆動状態を検出したり、図示しない錠剤検出センサからの検出信号に基づいて錠剤の貯留の有無や、シューター3からの排出数を検出したりして、その結果を制御ユニット5へと出力する。また、制御ユニット5からの制御信号を受けてモータ20を駆動制御してロータ13を回転させる。
ここで、本発明では排出される錠剤に対して、錠剤のかけらや粉塵と区別するため、前記図示しない錠剤検出センサを錠剤が通過する通過タイミングによって判断している。
具体的な実施例としては、前記錠剤検出センサを5つ設け、各センサにおけるAD変換値と長周期平均AD変換値との差分を積分して得られた値の合計値と、予め各カセットに収容された錠剤の大きさや形状に対応して設定された錠剤の通過タイミング(閾値)とを比較し、この設定された通過タイミングを外れた、例えば前記積分して得られた合計値が設定した通過タイミングより小さい場合には欠片等の錠剤以外のものであると判断して計数しない(オミットする)。
更に具体的には、設定周期毎に錠剤(又は欠片等)が各センサを通過したAD変換値のピーク値を記憶しておき、錠剤無しとみなせる値となったとき、予め設定した通過タイミング(例えば薬種によって4段階の閾値を設定)と比較し、ピーク値の合計が前記通過タイミングを超えた場合には適切に錠剤が通過したと判断して計数し、超えなかった場合には欠片等が通過したと判断して計数しない。
尚、前記センサの幾つかが同時に変動したときにはノイズと判断するように設定できる。
案内通路24は、前方に向かって斜め下方に突出し、その内部には、図7に示すように、開閉プレート26と、摺動プレート27とが取り付けられている。案内通路24には、上面の錠剤カセット2側に開口が形成され、そこには、錠剤カセット2から払い出された錠剤を案内するための案内部28が装着されている。案内部28は、詳しい構成については図示しないが、錠剤カセット2の錠剤排出口15に向かって斜めに延びる傾斜面を備え、そこには錠剤の排出方向に沿って複数列の突条が形成されている。また、案内通路24は、中間部から下方側が徐々に断面積(例えば、幅寸法)が小さくなる通路制限部29が形成されている。つまり、案内通路24の上方部分は断面積が大きくて大量の錠剤を貯留することができ、下方部分は徐々に断面積が小さくなって、下端開口部の開口面積は錠剤容器6への錠剤の払出に適したものとなっている。さらに、案内通路24は、少なくとも前面部分が透光性を有する材料で構成され、そこには、収容される錠剤数を示す目盛が表示されている。これにより、錠剤フィーダから供給された錠剤がどの程度貯留されているのかを一目で判断することができ、払い出す錠剤容器6のサイズが間違っていないかどうか判断する目安とすることが可能となっている。さらにまた、案内通路24の前面部分には赤色と青色の2つのLEDを備えた表示部30が設けられ、錠剤カセット2から錠剤が払い出されること等により、LEDが点灯したり、点滅したりする。
開閉プレート26は、支軸31を中心として開放位置と閉鎖位置との間で回動可能となっている。支軸31は、案内通路24を構成する側壁に形成したガイド溝32に沿ってスライド可能である。開閉プレート26の先端部分は12円弧状に形成され、その下面には、案内通路24の下端開口部から突出する押圧受部33が設けられている。また、押圧受部33の近傍にはガイドピン26aが設けられ、このガイドピン26aは、案内通路24に形成したガイド溝24aに沿って下端開口部と平行に移動するようになっている。このため、開閉プレート26を閉鎖位置から開放位置に回動させる際、案内通路24の下端開口部から突出する押圧受部33の寸法(下端開口部からの突出寸法)が変化することはない。押圧受部33は、先端部分に前方側へと直角に屈曲した係止爪34を備える。係止爪34は、錠剤容器6で押圧受部33を押し込む際、その開口端外周に当接し、押圧受部33に対する錠剤容器6の(主に、上下方向の)位置ずれを防止する。また、押圧受部33の前面には、ゴム等を貼着してなる滑止部35が形成されている。この滑止部35は、錠剤容器6の開口端に形成した鍔部の外周縁が当接し、錠剤容器6の位置ずれを防止する。開閉プレート26は、案内通路24の背面側に向かって押圧受部33を押し込むことにより、開閉板が支軸31を中心として回動し、案内通路24の下端開口部を開放する。また、開閉プレート26は、背面側に設けた閉鎖用スプリング36によって前方側すなわち閉鎖位置へと付勢されている。閉鎖用スプリング36は、開閉プレート26が閉鎖方向に回動してガイドピン26aがガイド溝24aをスライドする際、開閉プレート26がコイルスプリング39から受ける下方への付勢力によりガイドピン26aが受ける負荷を軽減し、開閉プレート26の閉鎖動作をスムーズに行わせる。
摺動プレート27は、案内通路24の内面のうち、錠剤カセット2とは反対側に位置する側面部27aと、背面側の約半分に位置する背面部27bとからなる略L字形に折り曲げられた形状をしている。摺動プレート27は、中間部よりも下方側が、案内通路24の形状に合わせて湾曲させることにより、錠剤を開閉プレート側へと案内できるように構成されている。摺動プレート27の下端部は、前記開閉プレート26の支軸31に連結されている。これにより、摺動プレート27は、ガイド溝32に沿って移動する支軸31と共に案内通路24を昇降する。この摺動プレート27の昇降動作により、案内13通路24内に貯留された錠剤が、例えば、架橋状態となって詰まることを防止することが可能となっている。また、摺動プレート27の背面部の背面にはスプリング受部37と係合受部38とが設けられている。スプリング受部37にはコイルスプリング39が保持されている。そして、コイルスプリング39は、第1ケース22及び第2ケース23の天井面との間に圧接状態となって、摺動プレート27を下方側へと付勢している。このため、開閉プレート26の押圧受部33の押込動作を解除すれば、摺動プレート27は自動的に元の下方位置へと復帰することになる。また、係合受部38には、図示しないが、ソレノイドを励磁・消磁することにより進退するロッドの先端に設けた係合部40が係脱するようになっている。摺動プレート27には、下方位置に位置した状態で、係合受部38に係合部40が係合可能となり、位置決めされる。したがって、摺動プレート27と連動する開閉プレート26は閉鎖位置に位置決めされ、この状態で錠剤を勝手に排出することは不可能となる。
制御ユニット5は、サーバ等から入力される処方データに基づいて、該当する錠剤カセット2を駆動制御してシューター3へと錠剤を払い出させる等、後述するように、一連の錠剤払出処理を実行する。
次に、前記構成の錠剤払出装置の動作について、図10に示すフローチャートに従って説明する。
図示しないサーバ等から処方データが入力されれば(ステップS1)、その処方デに基づいて、該当する錠剤カセット2を特定する(ステップS2)。この場合、処方データの入力は、自動で行うようにしているが、図14に示すマニュアル入力画面を利用して、手動で入力するようにしてもよい。
そして、特定した錠剤カセット2で、モータ20を駆動してロータ13を回転させることにより錠剤の払出を開始する(ステップS3)。このとき、シューター3の赤色のLED(表示部30)を点灯し(ステップS4)、オペレータに対してシューター3に錠剤が払い出されていることを報知する。また、液晶モニタ8には、図11に示すメイン画面41を表示する。メイン画面41は、錠剤カセット2のレイアウトを表示する、マトリックス状に配置された複数のカセット欄41aと、その下方側の各種ボタンとで構成されている。カセット欄41aの表示形態(背景色、表示文字色等)は、錠剤カセット2の状態に応じて変更する。ここでは、背景の枠部を青色表示し、そこにカセット番号を表示すると共に、中央部に薬剤名を表示している。
続いて、シューター3に払い出された錠剤の数量が、処方データに含まれる錠数に到達すれば(ステップS5)、モータ20を停止して錠剤の払出を中止する(ステップS6)。この場合、赤色のLEDは点灯状態に維持しておく。また、赤色のLEDは点灯状態に維持しておく。払出途中で錠剤に欠品が生じた場合、カセット欄41aの枠部を赤色表示に変更する。処方がキャンセルされた場合、枠部を青色表示としたままで、薬剤名を赤色に変更する。その他、処方エラー、処方キャンセル、薬剤が未登録、錠剤カセット2が未装着等によっても、ユーザが識別可能となるように表示形態を変更する。これにより、ユーザは、一目で各錠剤カセット2の状態を把握することができ、作業性を向上させることが可能となる。
また、ある処方データに基づいて錠剤カセット2からシューター3に錠剤を払い出しそのシューター3から錠剤が錠剤容器6に回収される前に、そのシューター3に払い出すべき錠剤を含む次の処方データの入力があった場合(待機処方)、次のようにしてカセット欄41aの表示を変更する。すなわち、カセット欄41aにはインジケータ(ここでは、5つの正方形からなるブランクを横方向に並設したもの)が表示されている。そして、次の処方データを制御ユニット5の記憶部に一時的に記憶させる一方、液晶モニタ8のメイン画面41(図11参照)のカセット欄41a(図26参照)に表示させたインジケータ41bを点灯する。ここでは、5つあるうちの1つ目のブランクを(例えば、緑色で)点灯させることにより、1つの処方が待機状態であることを報知する。さらに次の処方データがあれば、2つめのブランクをも点灯させるようにすればよく、最大5処方分まで待機データに対応することが可能となっている(この場合も、記憶部には順次処方データを一時的に記憶させる。)。
1つのシューター3に待機処方が複数ある場合、予め設定した優先順位に従って錠剤の払出を行うようにすることも可能である。例えば、図27に示す優先順位決定欄を表示させ、処方データの優先ランク(ここでは、5段階)を設定できるようにすればよい。これにより、あるシューター3に対して複数の待機処方がある場合、その待機順序に拘わらず、先に払い出す錠剤を優先順位に従って払い出すことが可能となる。
なお、前記インジケータは、後述するように、分割処方の際にも利用することができる。
ここで、錠剤を払い出す錠剤容器6に貼着したバーコード(処方データに基づいて、別途、印刷したもの)がバーコードスキャナで読み取られれば(ステップS7)、このバーコードに対応する錠剤が収容されたシューター3の青色のLED(表示部30)を点滅させる(ステップS8)。これにより、オペレータはどのシューター3から錠剤を払い出せばよいのかが一目で分かる。また、ソレノイドを駆動して摺動プレート27の係合受部38への係合部40の係合状態を解除する(ステップS9)。これにより、シューター3で開閉プレート26が回動可能な状態となる。なお、液晶モニタ8には、図12に示すインフォメーション画面をポップアップ表示させる。インフォメーション画面には、錠剤カセット2からシューター3に払い出された錠剤数に基づいて、使用する錠剤容器6の最適サイズを算出し、表示するのが好ましい(例えば、"40DR is the best!"等)。また、次の払出待ち処方が複数入力されていれば、「Work Queue」欄42に表示させ、「Next」ボタン43の操作により順番を入れ代えるようにしてもよい。
そこで、シューター3から錠剤容器6への錠剤の払出作業を開始するが、案内通路24の前面が透光性を有し、目盛が表示されているので、前記錠剤容器6が案内通路24内の錠剤を全て払い出すのに適したものであるか否かを一目で判断することができる。したがって、使用する錠剤容器6のサイズを間違える心配がない。
錠剤の払出作業では、錠剤容器6の開口部側を、青色のLED(表示部30)が点滅するシューター3の押圧受部33に当接させる。このとき、錠剤容器6の外周面に係止爪34を、鍔部に滑止部35をそれぞれ当接させる。これにより、押圧受部33に対して錠剤容器6を押し込んだとしても、錠剤容器6が位置ズレすることはない。続いて、錠剤容器6で押圧受部33を押し込むと、開閉プレート26は支軸31を中心として回動し、案内通路24の下端開口部を徐々に開放させる。このとき、開閉プレート26の回動に伴ってガイドピン26aがガイド溝24aを移動する。したがって、錠剤容器6の押込方向が変化せず、案内通路24の下端開口部に対して、錠剤容器6の上方開口部の位置を平行に移動させることができる。このため、払い出された錠剤がスムーズに、しかも一気に錠剤容器6内へと収容され、周囲にこぼれ落ちることがない。また、支軸31がガイド溝32を移動し、摺動プレート27が上方へと移動する。このため、案内通路24内に貯留されている錠剤が上方側で詰まっていたとしても、その詰まり状態を摺動プレート27によって強制的に解消することができ、案内通路24内に錠剤が残留することがない。そして、錠剤容器6の開口部内面に案内通路24の下端部に設けた容器係止部24bが当接することにより開閉プレート26の回動が阻止され、錠剤容器5の開口部の開口面積に応じた開度が得られる。つまり、錠剤容器6の開口部のサイズ応じた開度が得られ、錠剤が周囲にこぼれ落ちるといった不具合が発生することがなく、しかも錠剤容器6内に錠剤を一気に払い出すことができる。
以上のようにして案内通路24から錠剤容器6への錠剤の払出が完了すれば、液晶モニタ8に、払出が完了した錠剤の処方データ(患者データ等を含めるようにしてもよい。)を表示させる(ステップS10)。オペレータは、表示された内容を確認して、液晶モニタ8に表示された、例えば、「確認」ボタンをタッチ操作する確認操作を行えばよい。確認操作が実行されれば(ステップS11)、ソレノイドを駆動して開閉プレート26を鎖位置にロック状態とする(ステップS12)。これにより、一連の錠剤払出処理が完了
17する。
(割込処理)
ところで、あるシューター3に払い出したある錠剤が錠剤容器6に払い出される前に、他のシューター3に払い出した他の錠剤を払い出す割込処理を行う場合、次のようにして行う。すなわち、他の薬剤を払い出す錠剤容器6のバーコードを読み取らせる。そして、このバーコードが読み取られれば、先のシューター3でLEDを消灯し、ソレノイドを駆動して開閉プレート26を閉鎖位置に維持するロック状態とする。これにより、誤って先の錠剤が他の錠剤容器6に払い出されてしまうといった不具合を防止することができる。但し、先のシューター3に錠剤が払い出されていることが分かるように、別途、異なる色のLEDを点灯する等によりオペレータに報知するようにするのが好ましい。
(トラブル処理)
また、錠剤カセット2で、錠剤の払出中に詰まり(ジャム)が発生したり、錠剤がなくなったり(欠品)した場合、該当する錠剤カセット2を液晶モニタ8で特定したり(例えば、背景を赤色表示として識別容易とする。)、該当する錠剤カセット2の取付部に設けたLED2aを点灯させたりする。この場合、ジャムと欠品とで報知方法を相違させるのが好ましい。なお、ジャムは、モータ20への通電状態、あるいは、モータ20の出力軸の回転状態等に基づいて、欠品は、錠剤検出センサからの検出信号に基づいて、それぞれ検出すればよい。これにより、オペレータは、問題のある錠剤カセット2を即座に特定して対処することができる。また、液晶モニタ8の該当する錠剤カセット2の領域をタッチ操作することにより、図13に示す払出インフォメーション画面を表示させるようにしてもよい。払出インフォメーション画面には、「Reset」ボタン44等を表示させ、必要な処理を行うようにすればよい。
(処方中止処理)
さらに、錠剤の払出が途中で中止された場合(処方の中止)、すなわち、処方をキャンセルとする信号が入力された場合、ロータ13の回転を停止し、払出途中の錠剤が貯留されたシューター3のLEDを点灯する。オペレータは、前述と同様にして、案内通路24から錠剤容器6に貯留されている錠剤を払い出せばよい。そして、液晶モニタ8に処方キャンセル完了を示す「完了」ボタンを表示させ、このボタンをタッチ操作することにより処方中止処理が完了する。
(同種薬剤連続払出処理)
同種の薬剤を連続して払い出す場合、シューター3には先に払い出した錠剤が貯留されており、次の錠剤を払い出すことができない。そこで、シューター3から錠剤容器6に錠剤が払い出されるまで、錠剤カセット2の動作を中止し、液晶モニタ8にその旨を表示させるようにすればよい。この場合、液晶モニタ8には、前記錠剤カセット2で錠剤の払出が待機状態にあることを表示するほか、錠剤の払出数等の他の情報をも表示するのが好ましい。これにより、錠剤を誤って異なる錠剤容器6に払い出すといった不具合を防止することが可能となる。
(薬剤回収処理)
薬剤がシューター3に払い出された状態で、停電等により電力が非供給となって装置が停止した場合、次のようにして薬剤回収処理を実行する。
すなわち、各シューター3には、入力される処方データに基づいて錠剤が払い出される。したがって、この状態で、装置が停止すると、既にシューター3内に錠剤が払い出されているにも拘わらず、払い出された錠剤に関する装置側でのデータが消失する。このため、電力の供給が復帰した後、装置の停止前の状態から継続して処理を続けることができない。
この場合、手動で、既に各シューター3に払い出された錠剤を回収する必要がある。そこで、液晶モニタ8に、初期化要求(INITIALIZATION REQUIRED)画面を表示し、初期化(INITIALIZE)ボタンがタッチ操作されることにより全シューター3のロック状態を解除し、初期化完了画面に切り替える。そして、シューター3から払い出された錠剤を回収する。回収作業が終了すれば19、初期化完了画面でOKボタンをタッチ操作することにより薬剤回収処理を終了する。但し、シューター3に払い出された錠剤が残っている場合、初期化完了画面で警告表示する。ここでは、図28に示すように、錠剤が残っているシューター3に対応するカセット欄41aの背景を赤色で表示する。また、各シューター3のLEDを点灯する。これにより、ユーザが一目でどのシューター3の錠剤が残っているのかを簡単に判別することが可能となる。
このように、停電等による停止から復帰する際であっても、どのシューター3に錠剤が残っているのかを一目で判別することができるので、簡単に錠剤の回収処理を行うことができる。このため、シューター3に錠剤が残ったままとなることがなく、装置の再起動をスムーズに行わせることが可能となり、その後に処方した薬剤を払い出す際に、数量違い等のトラブル発生を防止することができる。
(推奨瓶サイズ表示処理)
制御ユニット5の記憶部には、使用する各サイズの錠剤容器6(バイアル瓶)にそれぞれ収容可能な錠剤の最大錠剤数が、錠剤の種類別にそれぞれ記憶されている。例えば、図29に示すリスト表では、サイズ20DRのバイアル瓶に収容可能な錠剤Aの最大錠剤数が100錠である場合、そのときの比率(Rate)を1とし、20DRのバイアル瓶を基準錠剤容器としている。この基準錠剤容器に対して、サイズ30DRのバイアル瓶は比率1.5で記憶され、最大錠剤数は150錠と計算される。また、サイズ40DRのバイアル瓶は比率2で記憶され、最大錠剤数は200錠と計算される。
ここで、処方データに含まれるある錠剤(例えば、錠剤A)の払出数に応じて次のようにして、払い出すバイアル瓶を決定する。すなわち、最も小さいサイズのバイアル瓶から順に収容する錠剤数の範囲を区切って行き、各範囲に各サイズのバイアル瓶を関連付ける。そして、払出数がいずれの範囲に属するのかで、バイアル瓶のサイズを決定する。具体的に、前記例では、払出数NがN<100であれば、決定するバイアル瓶のサイズを20DRとし、100≦N<150であれば30DRとし、150≦N<200であれば40DRとする。そして、決定された推奨瓶サイズを液晶モニタ8に表示する。これにより、ユーザは処方データに基づいて自動的に決定されて表示されたサイズに従って該当するバイアル瓶を用意すればよく、効率良く錠剤の払出作業を進めることができる。なお、払出数が200錠を超える場合、エラー報知したり、後述するように分割処理を実行したりすればよい。また、錠剤B、C等の種類の異なる他の錠剤については、前記錠剤Aと同様に、錠剤B、C毎にユーザが採用している20DRの錠剤容器6に収容可能な最大錠剤数を記憶させてもよいし、錠剤Aの最大錠剤数に対する比率として記憶させてもよい。後者の場合、記憶された比率に従ってバイアル瓶を決定すればよい。さらに、該当するサイズのバイアル瓶の在庫がない場合、その在庫情報に基づいて1つサイズの大きなバイアル瓶を自動選択できるようにしてもよい。
(店舗採用瓶情報登録処理)
ところで、店舗によって採用しているバイアル瓶のメーカーやサイズが異なる。しかし、各メーカーの種々のサイズのバイアル瓶の個々について、全ての薬剤の最大錠剤数をそれぞれ登録するのは、その数が膨大であるため、非常に手間がかかるという問題がある。また、新たにバイアル瓶や錠剤を登録する場合にも同様な問題が発生する。そこで、マスタデータには、基準錠剤容器に対する各薬剤の最大錠剤数を記憶させ、他のバイアル瓶(同一メーカーの異なるサイズのバイアル瓶のみならず、他のメーカーの各種異なるサイズのバイアル瓶)については、この値に対する各バイアル瓶の比率を記憶させる。そして、収容する錠剤の種類に応じて、基準錠剤容器の最大錠剤数に前記比率を乗算して、他のバイアル瓶の最大錠剤数を算出する。これにより、他のバイアル瓶に錠剤毎の最大錠剤数を記憶させる必要がなくなり、煩雑な登録の手間を省くことができると共に、新たに登録するバイアル瓶や錠剤にも柔軟に対応することができる。
(分割処方処理)
また、採用しているバイアル瓶のうち、収容可能な錠剤数が最大のもので21あっても、ある処方データに含まれるある錠剤の全ての払出数を収容しきれない場合、次のようにして複数のバイアル瓶に分けて分割処方する。
すなわち、図30及び図31のフローチャートに示すように、まず、処方データに基づいて錠剤の処方数(処方された錠剤の数量)を読み込み(ステップS21)、処方箋をプリントアウトする(ステップS22)。
ここで、錠剤の処方数Sが最も大きいバイアル瓶に収容可能な錠剤数T(最大錠剤数Tmax)を超えているか否かを判断する(ステップS23)。処方数Sが最大錠剤数Tmax以下であれば、その処方数に基づいて前記同様にして推奨瓶サイズを決定する(ステップS24)。処方数Sが最大錠剤数Tmaxを超えている場合、さらに処方数Sが最大錠剤数の2倍を超えているか否かを判断する(ステップS25)。処方数が最大錠剤数の2倍を超えている場合、さらに、その処方数が最大錠剤数の3倍を超えているか否かを判断する(ステップS26)。
処方数Sが最大錠剤数Tmaxの2倍以下である場合、処方数に基づいて最適なバイアル瓶のサイズを決定する(ステップS27)。ここでは、処方数を2分割し、得られた値に基づいて、前記ステップS22と同様にしてバイアル瓶のサイズを決定する。バイアル瓶のサイズが決定されれば、その旨を液晶モニタ8に表示する(ステップS28)。そして、バーコードリーダにより処方箋に印刷されたバーコードが読み取られれば(ステップS29)、該当する錠剤をシューター3へと払い出す(ステップS30)。この場合、同一錠剤が複数の錠剤カセット2に収容されているのであれば、その2箇所でそれぞれ払い出すようにすればよい。また、1箇所にしかなければ、まず、分割された錠剤数を払い出すようにすればよい。そして、錠剤を払い出したシューター3のLEDを点灯する(ステップS31)。この場合、LEDを2回点滅させることにより、2分割である旨を報知するのが好ましい。また、2回の点滅を所定時間毎に行うようにすれば、ユーザが見逃すこともない。2箇所に払い出す場合と、1箇所に払い出す場合とで識別可能な表示(色を変更する等)とするのが好ましい。2箇所に払い出す場合、2個のバイアル瓶を使用して各シューター3から回収するようにすればよい。1箇所に払い出す場合、処方数の半分が払い出されたシューター3からのバイアル瓶への回収作業が完了した後、再度、シューター3に残る半分の錠剤を払い出すようにすればよい。このとき、LEDを1回点滅させることにより(所定時間毎に行うのが好ましい。)、残る半分の回収作業が残っていることを報知するのが好ましい。
処方数が最大錠剤数の3倍以下である場合、処方数を3分割し、得られた値に基づいて、前記ステップS27と同様にしてバイアル瓶のサイズを決定する(ステップS32)。そして、バイアル瓶のサイズが決定された後は、2分割する場合と同様の処理を行う(ステップS33〜S36)。なお、薬剤を同一の錠剤カセット2からシューター3に払い出す場合(1箇所に払い出す場合)、分割数をシューター3に設けたインジケータの点灯数で表示するようにしてもよい。これにより、一目で分割数を把握することができる。そして、バイアル瓶に払い出される毎に、インジケータの点灯数を減らしていけばよい。これにより、バイアル瓶への回収作業の残り数をも把握することが可能となる。なお、2分割する場合や3分割する場合、カセット欄41aのインジケータで、分割数に応じたブランク数を点灯すればよい。
処方数が最大収容錠剤数の3倍を超えている場合、「払出不可」の信号を出力し(ステップS37)、一連の処理を終了する。
このように、分割処方を可能としたので、大量の錠剤を払い出す必要がある場合であっても、複数のバイアル瓶に分けて払い出すことができ、柔軟に対応することが可能となる。また、前記例では、3分割するまでとしたが、4分割以上としても構わない。また、分割処方は、一部のサイズのバイアル瓶が欠品している場合に、サイズの小さいバイアル瓶への払出を可能とするために利用してもよい。
(他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、シューター3の構成は、前記実施形態の構成に代えて、図15から図17に示すように構成することができる。
すなわち、図15から図17に示すシューター50は、左右に2分割された第1ケース51と第2ケース52とで形成される前方に向かって斜め下方に突出する案内通路53で構成されている。案内通路53は、前方に向かって斜め下方に突出し、少なくとも前面が透光性を有し、そこには収容される錠剤数を示す目盛が表示されている。但し、案内通路53は、前記実施形態とは異なり、下方側の断面積は上方側と同じである。
案内通路53の外周側には、少なくとも前面側が透光性を有する円筒ガイド54が装着されている。さらに、案内通路53の内側にはロックリング55が取り付けられ、その内側には、ノズルケース56が上下動可能に配置されている。そして、ノズルケース56には、4枚のノズルプレート57が取り付けられている。各ノズルプレート57は、図18に示すように、軸部58と、この軸部58から延びる略三角形状の閉鎖片59と、この閉鎖片59から側方の周方向に延びるガイド片60と、閉鎖片59の外面から外径方向に延びる押圧受部61とで構成されている。各ノズルプレート57は、ロックリング55の内周側に配置され、軸部58をロックリング55の内周側軸受部55aに回転可能に支持されている。また、ロックリング55が案内通路53の先端鍔部53aとの間に設けたコイルスプリング62によって弾性支持されている。そして、ノズルプレート57は、押圧受部61の外面がロックリング55の開口縁部に当接して、軸部58を中心として内径側に回動し、閉鎖片59の外縁同士を互いに当接させてシューター50の下端開口部を閉鎖する。また、ノズルケース56の一部が案内通路53の外周面に沿って上方へと延び、その先端部分には係止受部56aが形成されている。係止受部56aには、シューター50の背面側に設けたソレノイド(図示せず)のロッド63が係脱するようになっている。係合時には、ロックリング55の上方側への移動が阻止され、ノズルプレート57の閉鎖片9が開放しないようになっている。
前記構成のシューター50では、前記同様、処方データに基づいて、シューター50案内通路53内に所定数の錠剤が払い出されれば、シューター50に設けた赤色LED(表示部64)が点灯する。そして、案内通路53内に収容された錠剤数に応じたサイズの錠剤容器6(図15から図17では図示せず)に貼着したバーコードをバーコードスキャナで読み取らせることにより、シューター50に設けた青色LED(表示部64)が点滅し、ソレノイドが駆動することによりロッド63がロックリング55の係止受部55aから離脱し、ノズルプレート57のロック状態が解除される。
そこで、錠剤容器6の上方開口部をシューター50の下端開口部に位置させ、上方へと押し付ける。これにより、ノズルプレート57がコイルスプリング62の付勢力に抗してロックリング55を押し上げ、ノズルプレート57の押圧受部61は外径側へと広がることになる。これにより、閉鎖片59が離れ、案内通路53内に貯留されている錠剤が錠剤容器6へと排出される。このとき、閉鎖片59は錠剤容器6内へと広がり、錠剤容器6への錠剤の排出はスムーズに行われる。また、ノズルプレート57が広がると、隣接する閉鎖片59の間に隙間が生じるが、この部分にはガイド片60が位置することになり、錠剤が錠剤容器6以外へとこぼれ落ちることが防止される。
このように、図15から図18に示す構成のシューター50によれば、下端開口部に対して錠剤容器6を上方側、すなわち、下端開口部に押し付けるようにして錠剤容器6に錠剤を払い出すように構成している。錠剤容器6の開口縁部をノズルプレート57に押し付けることにより、錠剤容器6の開口部のサイズに応じて閉鎖片59を開放することができる。したがって、錠剤容器6の開口部のサイズの違いに拘わらず、開度を適切な値として、錠剤がこぼれ落ちたり、払出速度が低下したりすることを確実に防止することができる。また、案内通路53は真っ直ぐに形成されているので、ノズルプレート57を開放するだけで、案内通路53に錠剤を残留させることなく、確実かつ一気に錠剤容器6へと払い出すことが可能である。
また、前記シューター3の構成は、前記実施形態の構成に代えて、図19から図25に示すようにシューター本体71の前面側にカバー72を着脱可能な構成のシューター70とすることもできる。
シューター本体71は、図20に示すように、第1半部73と第2半部74とで構成されている。第1半部73の側壁内面は、中間部分から徐々に内側に向かって膨出する本体側第1ガイド壁75で構成されている。すなわち、本体側第1ガイド壁75は、上方側から連続する、第1直線部75a、湾曲部75b、及び、第2直線部75cで構成されている。本体側第1ガイド壁75のさらに内側には摺動プレート93の側縁部をガイドする突条部76が形成されている。第2半部74は、側壁内面が中間部分から徐々に内側に向かって膨出し、摺動プレート93の側面をガイドする本体側第2ガイド壁77で構成されている。また、第1半部73の下方部分には第1補助部材78が、第2半部74の下方部分には第2補助部材79がそれぞれ取り付けられている。
第1半部73と第1補助部材78の間には、図25に示すように、LED80が取り付けられている。LED80は、シューター本体71にカバー72が装着され、後述する開閉プレート102により下端開口部が閉鎖された状態となることにより点灯する。つまり、シューター70への錠剤の払出準備が完了することにより点灯する。また、LED80は、錠剤が払い出されることにより点滅し、錠剤容器6(図19から図25では図示せず)による回収が可能となったことを報知する。
第1半部73と第1補助部材78で構成される下端部には、図21に示すように、第1係合孔81が形成されている。第1係合孔81内にはロック機構82が設けられている。このロック機構82は、図25に示すように、支軸83aを中心として回動可能に設けた回動片83と、この回動片83を付勢するコイルスプリング84とを備える。回動片83の先端には爪部85が、中間部側縁には係止突部86がそれぞれ形成されている。爪部85は、第1係合孔81に挿入されるカバー72の第1係合突部110(後述する)によって押圧される。また、係止突部86は後述する開閉プレート102の係止受部106に係脱する。コイルスプリング84は、係止突部86の係止受部106への係止状態を維持する方向に開閉プレート102を付勢する。そして、シューター本体71にカバー72が装着され、爪部85が第1係止突部90に押圧されて、コイルスプリング84の付勢力に抗して回動片83が回動することにより、係止突部86が係止受部106から脱落するようになっている。なお、係止突部86の先端下面にはテーパ面が形成され、開閉プレート102の係止受部106への係止がスムーズに行われるようになっている。また、第1半部73の前面には、LED80からの光を案内する軸状の案内部73aが形成されている。
第2半部74と第2補助部材79の間には、図23に示すように、検出センサ87が配設されている。検出センサ87は、後述する開閉プレート102の被検出部98を検出し、摺動プレート93が上方位置(開閉プレート102が閉鎖位置)に位置しているか否かの判断に利用される。
第2補助部材79と第2半部74とで構成される下端部には、図21に示すように、第2係合孔88が形成されている。また、第2補助部材79の外側面にはノブ89が回動可能に取り付けられている。ノブ89の回転軸は、図22に示すように、第2半部74の内部空間へと突出し、そこにはアーム部90が固定されている。アーム部90の中間部には、図20に示すように、第2半部74に形成した切欠き74aを介して出没可能な係止片91が固定されている。また、アーム部90の先端側縁部は、図22に示すように、後述する開閉プレート102の突出部105に当接し、この開閉プレート102を開閉動作可能となっている。さらに、アーム部90の先端には凹部90aが形成されている。この凹部90aは、後述する開閉プレート102の突出部105に係脱する。そして、係合状態で、開閉プレート102を開放位置に位置決めする。第1半部73と第2半部74とで構成されるシューター本体71の仕切壁中央部には矩形状の開口部(図示せず)が形成され、その背面側の空間には、図23に示すように、ソレノイド100が配設されている。
摺動プレート93は、図20に示すように、背面側の第1ガイド壁94と、第2半部74側の第2ガイド壁95とを備える。
本体側第1ガイド壁94には、図23に示すように、その背面に沿って平行に上方へと延びる筒状のスプリング受部96と、背面方向に略U字状に突出する係止受部97と、背面方向に筒状に突出する被検出部98とがそれぞれ形成されている。スプリング受部96、係止受部97及び被検出部98は、前記シューター本体71に形成した開口部を介して背面側の空間に突出している。スプリング受部96には、シューター本体71の背面側空間を構成する上面との間に配置したコイルスプリング99が取り付けられている。このコイルスプリング99の付勢力を受けた摺動プレート93は、第1ガイド壁94の側縁部がシューター本体71の第1半部73に形成した突条部76に当接し、第2ガイド壁95の外面がシューター本体71の第2半部74の内面に当接する下方位置に位置決めされる。係止受部97にはソレノイド100のロッド101が係脱する。被検出部98は、摺動プレート93が上方位置に位置する際、検出センサ87によって検出される。
本体側第2ガイド壁95は、図20に示すように、カバー72及び第2半部74の側壁内面に沿う形状に形成されている。すなわち、第2ガイド壁95は、第1直線部95aと、その下方側に連続する湾曲部95bと、さらにその下方側に連続する第2直線部95cとで構成されている。そして、摺動プレート93は、シューター本体71の背面に沿って昇降する。摺動プレート93が下方位置に位置する場合、第2ガイド壁95の内面が第1半部73の側壁内面及び前面カバー72とで薬剤通路を構成する。詳しくは、第1直線部75a、95a、及び、後述する112aにより幅広通路が形成され、湾曲部75b、95b、及び、後述する112bにより徐々に通路断面積が小さくなって、第2直線部75c、95c、及び、後述する112cにより幅狭通路が形成されている。摺動プレート93が上方位置に位置する場合、第2直線部95cが、第1直線部75a、112aの対向位置から湾曲部75b、112b、あるいは、第2直線部75c、112cの対向位置へと移動する。この状態では、幅狭通路を構成する第1直線部95cが移動することにより、通路断面積が小さくなる部分がなくなり、錠剤の詰まりを防止することができる。また、摺動プレート93には、第1ガイド壁94の下端部に開閉プレート102が回動可能に取り付けられている。
開閉プレート102は半円筒状で、図25に示すように、先端部分が先端に向かうに従って徐々に下方側へと傾斜している。開閉プレート102の上端部には回転軸103が形成されている。回転軸103は摺動プレート93の第1ガイド壁94の下端部に回動可能に連結されている。また、開閉プレート102の背面側中央部は支軸104aを介して補助プレート104の一端部が回動可能に連結されている。補助プレート104の他端部は、支軸104bを介して第1半部73と第2半部74との間に回転可能に支持されている。これにより、開閉プレート102の回動動作により摺動プレート93が昇降動作する。
開閉プレート102の回転軸103の一端側は、図22に示すように、側方へと突出する突出部105となっている。突出部105には、ノブ89に固定したアーム部90の先端部分によって押圧される。そして、アーム部90の先端の凹部90aに突出部105が係合することにより、開閉プレート102が開放位置に位置決めされる。開閉プレート102の背面側縁部からは、図25に示すように、側方に向かって係止受部106が突設されている。係止受部97は、断面略U字形に形成されることにより剛性が高められている。係止受部106の上面は湾曲面が形成され、シューター本体71に設けた回動片83の係止突部67が係止しやすくなっている。
開閉プレート102は、摺動プレート93が下方位置に位置するときは、回転軸103が下方側へと位置規制されている。これにより、開閉プレート102は、第1半部73、摺動プレート93及びカバー72によって形成された錠剤通路の下端部を閉鎖する閉鎖位置に位置決めされる。また、開閉プレート102は、ノブ89を操作すると、アーム部90の先端部で突出部105を押圧されることにより、閉鎖位置から開放位置へと回動する。また、開29閉プレート102の先端側背面には、下端部よりも下方側へと突出する押圧受部108が形成されている。この押圧受部108は、前記実施形態と同様に、錠剤容器6の上方開口部によって押し込まれ、開閉プレート102を閉鎖位置から開放位置へと回動させる。
カバー72は、図24に示すように、溝状で、透光性を有する材料で形成されている。カバー72の上端部には段部109が形成されている。段部109は、錠剤カセット2側の受部に係合する。また、カバー72の下端部両側には第1係合突部110と第2係合突部111がそれぞれ形成されている。各係合突部110、111は、シューター本体71に設けた係合孔81、88にそれぞれ係脱する。第1係合突部110は、第1係合孔81に挿入されることにより、回動片83の爪部85を押圧し、回動片83をコイルスプリング84の付勢力に抗して回動させる。これにより、回動片83の爪部85が開閉プレート102の係止受部106との係止状態を解除することが可能となる。カバー72は、シューター本体71に装着されることにより錠剤通路の前面側を構成する。カバー72の表面には目盛りが形成され、視覚による確認が可能となっている。したがって、貯留された錠剤数が適切であるか否かの判断や、貯留された錠剤を払い出すための錠剤容器6の選定を容易に行うことができる。
カバー72には、側壁の内側に、シューター本体71の本体側第1ガイド壁75及び本体側第2ガイド壁77とで、下方側に向かうに従って徐々に断面積が小さくなる空間を形成するカバー側第1ガイド壁112及びカバー側第2ガイド壁113がそれぞれ形成されている。すなわち、カバー側第1ガイド壁112及びカバー側第2ガイド壁113は、上方側から、第1直線部112a、113a、湾曲部112b、113b、及び、第2直線部112c、113cで構成されている。側壁とカバー側第2ガイド壁113との間には係止受壁114が形成されている。係止受壁114には、ノブ89によって回動するアーム部90に設けた係止片91が係止可能となっている。そして、前述のように、段部109と第1係合突部110により、カバー72はシューター本体71に対して前方への脱落が防止される。また、前記係止状態により、カバー72はシューター本体71に対して下方側への脱落が防止される。これにより、ノブ89を操作することなしにシューター本体71からカバー72を取り外すことができないようになっている。
前記構成からなるシューター70では、前記同様、処方データに基づいて錠剤カセット2からシューター70へと所定数の錠剤が払い出される。シューター70では、開閉プレート102が閉鎖位置に位置し、錠剤カセット2から払い出された錠剤が貯留される。ユーザは、錠剤容器6の上方開口部で開閉プレート102の押圧受部108を押し込むことにより開閉プレート102を閉鎖位置から開放位置へと回動させ、貯留された錠剤を錠剤容器6内へと払い出す。
ところで、前記シューター70では、使用により、錠剤から脱落した微粉末が内面に付着することがある。そして、そのシューター70を他の錠剤の払出に利用すれば、コンタミ(contamination)の問題が発生する。このため、シューター70の清掃が必要となる。そこで、シューター本体71からカバー72を取り外して付着した微粉末の清掃を行う。このとき、ノブ89を操作し、アーム部90の係止片91をカバー72の係止受壁114から離脱させる。これにより、カバー72はシューター本体71に対して下方側へとスライド移動させることにより取り外し可能となる。また、開閉プレート102は、ノブ89を操作することにより、突出部105がアーム部90の先端に形成した凹部90aに係合し、開放位置に位置決めされる。これに伴い、摺動プレート93は上方位置に位置決めされる。
カバー72をシューター本体71から取り外す際、同時に係合突部110、111が係合孔81、88からそれぞれ離脱する。第1係合突部110が第1係合孔81から離脱する際、回動片83が第1係合突部110による支持を失ってコイルスプリング84の付勢力によって回動し、係止突部86が開閉プレート102の係止受部106に係止する。これにより、前記凹部90aと突出部105との係合に加えて、開閉プレート102の回動が阻止され、第2のロック機構として機能する(いわゆるダブルロック機構)。摺動プレート93は、被検出部98が検出センサ87によって検出されることにより、上方位置に位置決めされていると判断される。この状態では、検出センサ87による検出信号に基づいて錠剤カセット2からの錠剤の払出が中止される。
シューター本体71からカバー72が取り外されれば、拭き取りや吸引等により微粉末が付着した箇所等を清掃する。シューター2の前面側全体を占めるカバー72を取り外した状態で清掃することができるので、作業効率良く、全領域の清掃が可能となる。
清掃作業が終了すれば、シューター本体71にカバー72を装着する。すなわち、シューター本体71に対して斜め上方に向かってカバー72を接近させ、カバー72の段部109を錠剤カセット2側の受部に係合させると共に、係合突部110、111を係合孔81、88へとそれぞれ挿入する。第1係合突部110が第1係合孔81へと挿入されることにより、回動片83がコイルスプリング99の付勢力に抗して押し込まれる。そして、係止突部86が開閉プレート102の係止受部106から離脱し、摺動プレート93はコイルスプリング99の付勢力により下方位置へと回動する。これに伴い、開閉プレート102は閉鎖位置へと回動する。そして、摺動プレート93が下方位置へとスライド移動することにより、被検出部98が検出センサ87によって検出される。これにより、錠剤カセット2からシューター70への錠剤の払出が可能となる。
なお、清掃作業中に、誤ってノブ89に接触したとしても、開閉プレート102は、その係止受部106に回動片83の係止突部86が係止しているため、開放位置を維持し、閉鎖位置に回動することはない。したがって、検出センサ87により被検出部98が検出されることがなく、錠剤カセット2からの錠剤の払出は拒否される。
前記実施形態では、装置本体1を1つだけ設ける場合について説明したが、装置2以上設けるようにしてもよい。この場合、2以上の装置本体1に対して液晶モニタ8を兼用することも可能である。この場合、図11に示すメイン画面41で、画面切換ボタンをタッチ操作することにより、いずれかの装置本体1の錠剤カセット2の状態を示す画面に切り換えるようにすればよい。
また、前記実施形態では言及しなかったが、前記錠剤払出装置から錠剤が払い出された場合の処方数をカウントし、月単位で集計して画面表示するようにしてもよい。また、払出の詳細を日単位、週単位、月単位等で表示できるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、図示しないソレノイドによってシューター3、50、70をロック状態とし、錠剤が勝手に排出されないようにしているが、各シューター3、50、70のソレノイドの駆動制御は制御ユニット5により自由に行うことが可能である。例えば、各シューター3、50、70のロック状態を、個別に、あるいは、列単位で解除するように設定することも可能である。ロック状態が解除されたことは、メイン画面41に表示させたカセット欄41aの表示形態を変更することにより識別可能とすればよい。これにより、シューター3、50、70を清掃する場合等、ロックの解除を希望するシューター3、50、70を任意に設定することができ、ユーザのニーズに応じて柔軟に対応することが可能となる。
また、前記実施形態では、処方データに基づく錠剤の払出を、優先順位を設定する場合を除いて、入力順に行うようにしたが、約束処方時間を設定し、待ち時間の長い処方を優先的に払い出すようにしてもよい(約束処方)。すなわち、約束処方時間(例えば、60分)を設定し、処方データの受信から約束処方時間が経過すれば、その処方データに基づく錠剤の払出を他の処方よりも優先して行わせるようにすればよい。これにより、ある処方について、長時間に亘って待たされるといった不具合の発生を防止することが可能となる。
また、前記実施形態では、同じ錠剤カセット2に対して錠剤の払出要求が連続した場合(待機処方)、液晶モニタ8のメイン画面41のカセット欄41aに表示させたインジケータの数を変更するだけとしたが、次のような構成を追加してもよい。
すなわち、同じ錠剤カセット2に対して錠剤の払出要求が連続した場合、現在、シューター3、50、70に払い出されている錠剤が、いずれの処方についてのものであるのかを、処方箋に印刷されたバーコードをバーコードリーダで読み取ることにより、液晶パネル8にその処方箋に関するものであるのか否かを表示するようにしてもよい。例えば、シューター3、50、70に払い出された錠剤が処方箋に印刷されたものと合致していなければ、液晶パネル8に「その薬剤はまだ払い出されていません」と表示するようにすればよい。また、その処方が何番目であるのかを表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは払い出された錠剤がどの処方箋に対応するものであるのかを確認することができる。なお、払出要求が連続する場合としては、通常処方、約束処方、あるいは、優先処方が、単独あるいは複合して連続する場合が該当する。
1…装置本体
2…錠剤カセット
3…シューター
4…払出ユニット
5…制御ユニット
6…錠剤容器
7…アーム
8…液晶モニタ
9…カセット本体
10…蓋体
11…ロータ収容部
12…錠剤収容部
13…ロータ
15…錠剤排出口
16…スリット
17…仕切部材
18…中間ギア
19…ウォームギア
20…モータ
21…従動ギア
22…第1ケース
23…第2ケース
24…案内通路
25…制御部
26…開閉プレート
27…摺動プレート
28…案内部
29…通路制限部
30…表示部
31…支軸
32…ガイド溝
33…押圧受部
34…係止爪
35…滑止部
36…閉鎖用スプリング
37…スプリング受部
38…係合受部
39…コイルスプリング
40…係合部
41…メイン画面
41a…カセット欄
41b…インジケータ
42…「Work Queue」欄
43…「Next」ボタン
44…「Reset」ボタン
50…シューター
51…第1ケース
52…第2ケース
53…案内通路
53a…先端鍔部
54…円筒ガイド
55…ロックリング
55a…内周側軸受部
56…ノズルケース
56a…係止受部
57…ノズルプレート
58…軸部
59…閉鎖片
60…ガイド片
61…押圧受部
62…コイルスプリング
63…ロッド
70…シューター
71…シューター本体
72…カバー
73…第1半部
74…第2半部
74a…切欠き
75…本体側第1ガイド壁
75a…第1直線部(幅広部)
75b…湾曲部(幅広部)
75c…第2直線部(幅狭部)
76…突条部
77…本体側第2ガイド壁
78…第1補助部材
79…閉鎖片
80…LED
81…第1係合孔
82…ロック機構
83…回動片
83a…支軸
84…コイルスプリング
85…爪部
86…係止突部
87…検出センサ
88…第2係合孔
89…ノブ
90…アーム部
91…係止片
93…摺動プレート
94…第1ガイド壁
95…第2ガイド壁
95a…第1直線部(幅広部)
95b…湾曲部(幅広部)
95c…第2直線部(幅狭部)
96…スプリング受部
97…係止受部
98…被検出部
99…コイルスプリング
100…ソレノイド
101…ロッド
102…開閉プレート
103…回転軸
104…補助プレート
104a…支軸
104b…支軸
105…突出部
106…係止受部
108…押圧受部
109…段部
110…第1係合突部
111…第2係合突部
112…カバー側第1ガイド壁
112a…第1直線部(幅広部)
112b…湾曲部(幅広部)
112c…第2直線部(幅狭部)
113…カバー側第2ガイド壁
113a…第1直線部
113b…湾曲部
113c…第2直線部
114…係止受壁

Claims (19)

  1. 装置本体と、
    種類別に複数の錠剤が収容され、前記装置本体の前面に上下方向に並設され、錠剤の払出方向を側方としてなる複数の錠剤カセットと、
    前記各錠剤カセットに対応して、前記装置本体の前面に、前記錠剤カセットが並設される側方で、上下方向に並設され、払い出された錠剤を一旦貯留し、下方部に、有底筒状の錠剤容器へと払出可能とする払出部を有する複数のシューターと、を備えた構成としたことを特徴とする錠剤払出装置。
  2. 前記シューターは、装置本体の前面側に斜め下方に向かって突出し、前記シューターのうち、上下方向に並設されるシューターは、下方側に位置するシューターの上方部分に、その上方側に位置するシューターの下方部分が重なることにより、上方側に位置するシューターから錠剤を払い出す際、下方側に位置するシューターが錠剤容器をガイド可能としたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤払出装置。
  3. 前記シューターの払出部は、該払出部に配置される錠剤容器に押圧されることにより、該錠剤容器の開口部のサイズに応じて開口面積を調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤払出装置。
  4. 前記シューターは、錠剤容器の一部を押し当てた状態で、前記シューターの下方部に配置することにより開放し、前記シューター内に貯留した錠剤を錠剤容器へと払出可能とする開閉部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の錠剤払出装置。
  5. 前記開閉部材は、前記シューターに対して上下方向に移動可能に取り付けられる支軸を中心として、前記シューターの下端開口部を開閉可能に取り付けられる開閉プレートを備え、
    前記開閉プレートは、錠剤容器の開口部外面によって押込可能な押圧受部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の錠剤払出装置。
  6. 前記シューターは、開閉プレートが回動する際、シューターの下方部での位置が変化しないようにガイドするガイド部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の錠剤払出装置。
  7. 前記開閉部材は、前記シューター内を開閉プレートの動きに連動して移動する摺動プレートをさらに備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の錠剤払出装置。
  8. 前記シューター及び前記摺動プレートは、上方側から、互いに対向する幅広部と、該幅広部から徐々に対向方向に接近する幅狭部と、を備え、
    前記摺動プレートが上方位置に移動すると、該摺動プレートの幅狭部が、前記シューターの幅広部に対向するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の錠剤払出装置。
  9. 前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の錠剤払出装置。
  10. 前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックするロック機構を備えたことを特徴とする請求項9に記載の錠剤払出装置。
  11. 前記シューターは、シューター本体と、該シューター本体から着脱可能なカバーとで構成し、
    前記シューター本体は、前記カバーをシューター本体に装着した状態でロックし、前記開閉プレートを開放位置に位置決めするロック機構を備え、
    前記シューター本体に係止受部を形成し、
    前記カバーに、前記係止受部に係脱する係止部を形成し、
    前記係止部によって回動し、係止爪部を備えた回動片と、
    前記開閉プレートに形成され、回動片の係止爪部が係脱する係止受部と、からなる第2のロック機構をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の錠剤払出装置。
  12. 処方データに基づいて、該当する錠剤が収容された錠剤カセットを駆動することによりシューターに錠剤を払い出させる制御手段を備え、
    前記制御手段は、シューターに既に払い出された錠剤がある場合、その後の処方データに、前記シューターに払い出す錠剤が含まれている場合、待機処方として、前記シューターから錠剤が排出されるまで、該当する錠剤の払い出しを一時停止させることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の錠剤払出装置。
  13. 前記待機処方の数を判別可能に表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の錠剤払出装置。
  14. 前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
    前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶した各錠剤容器の最大錠剤数に基づいて、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定する錠剤容器決定手段と、
    前記錠剤容器決定手段によって決定された錠剤容器を示す表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の錠剤払出装置。
  15. 前記錠剤容器はサイズの相違する複数種からなり、
    前記錠剤容器に収容可能な錠剤数の最大値である最大錠剤数を、サイズの異なる錠剤容器毎に記憶する記憶手段と、
    処方データに含まれる錠剤の処方された錠剤の数量が、前記記憶手段に記憶した最大錠剤数よりも大きいか否かに基づいて分割処方すべきか否かを判定する分割有無判定手段と、
    前記分割有無判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
    前記分割有無判定手段で得られた判定結果を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の錠剤払出装置。
  16. 前記分割有無判定手段によって分割処方すべきであると判定された場合、処方された錠剤の数量が最大錠剤数の何倍であるのかに基づいて分割数を決定する分割数決定手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記分割数決定手段によって決定された分割数を、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項15に記載の錠剤払出装置。
  17. 前記表示手段は、採用する錠剤容器のうち、基準となるサイズの基準錠剤容器の最大剤数に対する、他の錠剤容器の最大錠剤数の比率を表示する設定画面を表示可能であることを特徴とする請求項15又は16に記載の錠剤払出装置。
  18. 前記記憶手段は、基準となるサイズの基準錠剤容器に収容する各錠剤の最大錠剤数に対する、基準錠剤容器以外の他の錠剤容器への最大錠剤数の比率をそれぞれ記憶し、
    前記錠剤容器決定手段は、前記記憶手段に記憶した比率に基づいて、前記他の錠剤容器に収容可能な最大錠剤数を換算し、処方された錠剤の数量に対していずれの錠剤容器を選択するのかを決定することを特徴とする請求項14又は15に記載の錠剤払出装置。
  19. 待機処方が、次の処方であるのか、あるいは、同一処方に於ける分割処方であるのかを、前記表示手段に識別可能に表示させる制御制御手段を備えたことを特徴とする請求項12又は13に記載の錠剤払出装置。
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