JPWO2010047202A1 - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Abstract

光ビームが覗き込まれることを防止することが出来るエレベータの安全装置を提供する。本発明に係るエレベータの安全装置は、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段及び制御手段を具えている。該制御手段は、両かごドアの全開状態では前記投光手段に出射動作を停止させ、両かごドアの閉じ動作の開始時点で或いは両かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を開始させる。

Description

本発明はエレベータの安全装置に関し、より具体的には、光ビームを用いて乗降口に存在する異物を検知するエレベータの安全装置に関するものである。
エレベータにおいては、例えば犬等のペットを紐に繋いで乗りかごに乗るとき、ペットが乗り場フロアに残ったまま人が乗りかごに乗り込むと、乗りかごの内部と乗り場フロアに跨って紐が張られた状態で、かごドアと乗り場ドアが閉じて、乗りかごが上昇若しくは下降することになる。この結果、ペットに繋がっている紐によって人の手が強く引っ張られ、場合によっては手首等に大きな傷を受ける虞がある。
エレベータのかごドアには、その閉方向端面から突出してかごドアに対して相対移動するセーフティシューフレームが取り付けられており、かごドアが閉じる過程で該セーフティシューフレームが人や異物と衝突し、該セーフティシューフレームに力が作用すると、かごドア及び乗り場ドアを閉じ動作から開き動作に反転させることが行なわれている。
又、乗りかごの乗降口を横切る光ビームを生成して、該光ビームを人や異物が遮ると、かごドア及び乗り場ドアを閉じ動作から開き動作に反転させることが行なわれている。光ビームを用いた異物検知方式として、種々の方式が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
実開昭61−203680号公報 特開平4−358685号公報
光ビームを用いて異物を検知するエレベータにおいては、投光器としてレーザが採用されることがある。
しかしながら、レーザ光は危険度に応じてクラス分けが行なわれており、比較的安全なクラスに属するレーザ光であっても、人が覗き込んだ場合には目に障害を受ける虞がある。又、覗き込んだことによって障害を受けていないか不安を抱くこともある。そこで、レーザ光等の光ビームを用いて異物を検知するエレベータにおいては、光ビームが覗き込まれることを防止する対策を講じることが必要となる。
本発明の目的は、光ビームが覗き込まれることを防止することが出来るエレベータの安全装置を提供することである。
本発明に係る第1のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、両かごドアの全開状態では前記投光手段に出射動作を停止させ、両かごドアの閉じ動作の開始時点で或いは両かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を開始させる。
上記本発明に係る第1のエレベータの安全装置においては、両かごドアの全開状態では、投光手段による出射動作が停止されて、異物検知手段による異物検知動作は行なわれない。
両かごドアの閉じ動作の開始時点或いは両かごドアの閉じ動作中に投光手段による出射動作が開始されて、異物検知手段による異物検知動作が開始される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、異物検知動作が開始されてから両かごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、異物検知動作が開始されてから両かごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記本発明に係る第1のエレベータの安全装置においては、上述の如く両かごドアの全開状態では投光手段による出射動作を停止させることによって、該状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、両かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに両かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、両かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如く両かごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、両かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、両かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、両かごドアの閉じ動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合には、異物検知手段により人の頭や肩が異物として検知され、その結果、両かごドアが閉じ動作から開き動作に反転すると共に、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、両かごドアの閉じ動作中に投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、両かごドアの閉じ動作中においても光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
本発明に係る第2のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアが所定の閉じ位置まで閉じたことを検知する閉じ位置検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、両かごドアの全開状態と両かごドアの閉じ動作が開始されてから前記閉じ位置検知手段により両かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されるまでは前記投光手段に出射動作を停止させ、前記閉じ位置検知手段により両かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されたときに前記投光手段に出射動作を開始させる。
上記本発明に係る第2のエレベータの安全装置においては、両かごドアの全開状態と、両かごドアの閉じ動作が開始されてから両かごドアの閉じ位置が所定の閉じ位置に到達するまでは、投光手段による出射動作が停止されて、異物検知手段による異物検知動作は行なわれない。ここで、該所定の閉じ位置は、両かごドアの互いに当接すべき閉方向端面間の幅が人の頭や肩が入らない幅となる位置に設定される。
両かごドアの閉じ位置が前記所定の閉じ位置に到達した時点で投光手段による出射動作が開始されて、異物検知手段による異物検知動作が開始される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、異物検知動作が開始されてから両かごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、異物検知動作が開始されてから両かごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記本発明に係る第2のエレベータの安全装置においては、上述の如く両かごドアの全開状態では投光手段による出射動作を停止させることによって、該状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。又、両かごドアの閉じ動作中は、両かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じた時点で投光手段による出射動作が開始されるので、出射動作が開始された後に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込むことは物理的に不可能であり、両かごドアの閉じ動作中においても光ビームが覗き込まれることを確実に防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、両かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに両かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、両かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如く両かごドアが所定の閉じ位置から閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、両かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、両かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
本発明に係る第3のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、両かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を実行させ、該状態で異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記本発明に係る第3のエレベータの安全装置においては、両かごドアの全開状態で、投光手段による出射動作が実行されて、異物検知手段による異物検知動作が実行される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、上記本発明に係る第3のエレベータの安全装置においては、上述の如く両かごドアの全開状態で異物検知信号が生成されたとき、投光手段による出射動作が停止されるので、両かごドアの全開状態で人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合、人の頭や肩が異物として検知され、その結果、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、両かごドアの全開状態で投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、両かごドアの全開状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアの全開状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたとき、両かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する。これによって、両かごドアの閉じ動作が開始される直前に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込もうとした場合に、かごドアが人の頭や肩に衝突することを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を停止させた後、両かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で前記投光手段に出射動作を開始させ、前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときは、前記投光手段に出射動作を停止させると共に両かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する一方、異物検知信号が生成されないときは、両かごドアの閉じ動作を開始する。
上記具体的形態においては、両かごドアの全開状態で、乗降口に異物が存在するために、或いは人が光ビームの覗き込み動作を行なっているために異物検知信号が生成されて投光手段による出射動作が停止された場合、その後、両かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で、投光手段による出射動作が開始される。ここで、再び異物検知信号が生成されたときは、乗降口に異物が残存しているか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を継続していると推定されるため、投光手段による出射動作が再び停止されると共に、両かごドアが全開状態に維持される。これに対し、異物検知信号が生成されないときは、投光手段による出射動作が継続されたまま両かごドアの閉じ動作が開始される。
更に具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、両かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に又、具体的形態において、前記制御手段は、両かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を実行させ、両かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに両かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、両かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、両かごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、両かごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如く両かごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、両かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、両かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、両かごドアの閉じ動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合、異物検知手段により人の頭や肩が異物として検知され、その結果、両かごドアが閉じ動作から開き動作に反転すると共に、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、両かごドアの閉じ動作中に投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、両かごドアの閉じ動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
上記本発明に係る第1乃至第3のエレベータの安全装置の具体的形態において、前記制御手段は、
前記異物検知手段による異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に両かごドアを閉じる強制戸閉め動作を実行する強制戸閉め手段と、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、或いは該強制戸閉め動作の実行中に、該強制戸閉め動作の実行を報知する報知手段
とを具えている。
上記具体的形態によれば、強制戸閉め動作の完了時に乗客がかごドアに挟まれるという事故の発生を防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は更に、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる乗りかご制御手段と、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に前記異物検知手段により異物検知信号が生成された場合に、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する第2の報知手段
とを具えている。
上記具体的形態によれば、人がいたずらで或いは故意に異物(例えば紐状の異物)を乗りかごと乗り場フロアとに跨らせている場合に、強制戸閉め動作の完了後に該異物がかごドア及び乗り場ドアに挟まれた状態で乗りかごの走行が開始されるという事故の発生を防止することが出来る。
本発明に係る第4のエレベータの安全装置は、戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、前記かごドアの全開状態では投光手段に出射動作を停止させ、前記かごドアの閉じ動作の開始時点で或いは前記かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を開始させる。
上記本発明に係る第4のエレベータの安全装置においては、かごドアの全開状態では、投光手段による出射動作が停止されて、異物検知手段による異物検知動作は行なわれない。
かごドアの閉じ動作の開始時点或いはかごドアの閉じ動作中に投光手段による出射動作が開始されて、異物検知手段による異物検知動作が開始される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、異物検知動作が開始されてからかごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、異物検知動作が開始されてからかごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記本発明に係る第4のエレベータの安全装置においては、上述の如くかごドアの全開状態では投光手段による出射動作を停止させることによって、該状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、前記かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如くかごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、かごドアの閉じ動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合には、異物検知手段により人の頭や肩が異物として検知され、その結果、かごドアが閉じ動作から開き動作に反転すると共に、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、かごドアの閉じ動作中に投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、かごドアの閉じ動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
本発明に係る第5のエレベータの安全装置は、戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアが所定の閉じ位置まで閉じたことを検知する閉じ位置検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、前記かごドアの全開状態と前記かごドアの閉じ動作が開始されてから前記閉じ位置検知手段により前記かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されるまでは前記投光手段に出射動作を停止させ、前記閉じ位置検知手段により前記かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されたときに前記投光手段に出射動作を開始させる。
上記本発明に係る第5のエレベータの安全装置においては、かごドアの全開状態と、かごドアの閉じ動作が開始されてからかごドアの閉じ位置が所定の閉じ位置に到達するまでは、投光手段による出射動作が停止されて、異物検知手段による異物検知動作は行なわれない。ここで、該所定の閉じ位置は、かごドアの閉方向端面と戸当たりフレームとの間の幅が人の頭や肩が入らない幅となる位置に設定される。
かごドアの閉じ位置が前記所定の閉じ位置に到達した時点で投光手段による出射動作が開始されて、異物検知手段による異物検知動作が開始される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、異物検知動作が開始されてからかごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、異物検知動作が開始されてからかごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記本発明に係る第5のエレベータの安全装置においては、上述の如くかごドアの全開状態では投光手段による出射動作を停止させることによって、該状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。又、かごドアの閉じ動作中は、かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じた時点で投光手段による出射動作が開始されるので、出射動作が開始された後に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込むことは物理的に不可能であり、かごドアの閉じ動作中に光ビームが覗き込まれることを確実に防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、前記かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如くかごドアが所定の閉じ位置から閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
本発明に係る第6のエレベータの安全装置は、戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置であって、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えている。そして、該制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を実行させ、該状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記本発明に係る第6のエレベータの安全装置においては、かごドアの全開状態で、投光手段による出射動作が実行されて、異物検知手段による異物検知動作が実行される。乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、上記本発明に係る第6のエレベータの安全装置においては、上述の如くかごドアの全開状態で異物検知信号が生成されたとき、投光手段による出射動作が停止されるので、かごドアの全開状態で人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合、人の頭や肩が異物として検知され、その結果、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、かごドアの全開状態で投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、かごドアの全開状態で光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたとき、前記かごドアを全開状態に維持する時間を延長する。これによって、かごドアの閉じ動作が開始される直前に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込もうとした場合に、かごドアが人の頭や肩に衝突することを防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を停止させた後、前記かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で前記投光手段に出射動作を開始させ、前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときは、前記投光手段に出射動作を停止させると共に前記かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する一方、異物検知信号が生成されないときは、前記かごドアの閉じ動作を開始する。
上記具体的形態においては、かごドアの全開状態で、乗降口に異物が存在するために、或いは人が光ビームの覗き込み動作を行なっているために異物検知信号が生成されて投光手段による出射動作が停止された場合、その後、かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で、投光手段による出射動作が開始される。ここで、再び異物検知信号が生成されたときは、乗降口に異物が残存しているか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を継続していると推定されるため、投光手段による出射動作が再び停止されると共に、かごドアが全開状態に維持される。これに対し、異物検知信号が生成されないときは、投光手段による出射動作が継続されたままかごドアの閉じ動作が開始される。
更に具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。これによって、かごドアの通常開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に又、具体的形態において、前記制御手段は、前記かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を実行させ、前記かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、前記かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる。
上記具体的形態においては、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、かごドアが全閉状態となるまで、投光手段から出射される光ビームは受光手段へ入射する。従って、受光手段による光ビームの検知が中断されることはなく異物検知信号は生成されない。これに対し、乗降口に異物が存在する場合には、かごドアが全閉状態となるまでの過程で、投光手段から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、受光手段による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
上記具体的形態においては、乗降口に異物が存在する場合、上述の如くかごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成され、その結果、かごドアが閉じ動作から開き動作に反転することになるのであるが、このとき、投光手段による出射動作が停止される。これによって、かごドアの反転開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、かごドアの閉じ動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光手段から出射される光ビームを覗き込もうとした場合、異物検知手段により人の頭や肩が異物として検知され、その結果、かごドアが閉じ動作から開き動作に反転すると共に、投光手段による出射動作が停止されることになる。従って、かごドアの閉じ動作中に投光手段から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、かごドアの閉じ動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
上記本発明に係る第4乃至第6のエレベータの安全装置の具体的形態において、前記制御手段は、
前記異物検知手段による異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に前記かごドアを閉じる強制戸閉め動作を実行する強制戸閉め手段と、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、或いは該強制戸閉め動作の実行中に、該強制戸閉め動作の実行を報知する報知手段
とを具えている。
上記具体的形態によれば、強制戸閉め動作の完了時に乗客がかごドアに挟まれるという事故の発生を防止することが出来る。
又、具体的形態において、前記制御手段は更に、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる乗りかご制御手段と、
前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に前記異物検知手段により異物検知信号が生成された場合に、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する第2の報知手段
とを具えている。
上記具体的形態によれば、人がいたずらで或いは故意に異物(例えば紐状の異物)を乗りかごと乗り場フロアとに跨らせている場合に、強制戸閉め動作の完了後に該異物がかごドア及び乗り場ドアに挟まれた状態で乗りかごの走行が開始されるという事故の発生を防止することが出来る。
本発明に係る第1乃至第6のエレベータの安全装置によれば、光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
図1は、本発明に係るエレベータの両かごドアの全開状態を示す正面図である。 図2は、該エレベータの両かごドアの全閉状態を示す正面図である。 図3は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す斜視図である。 図4は、該エレベータにおける第1反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図5は、該エレベータにおける第2反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図6は、該エレベータにおける異物侵入防止部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図7は、該エレベータにおける清掃具の取り付け状態を示す斜視図である。 図8は、該エレベータにおける第1反射部材と清掃具の位置関係を示す斜視図である。 図9は、オーバトラベルが有る場合における光ビームの配置例を示す水平断面図である。 図10は、オーバトラベルが無い場合における光ビームの配置例を示す水平断面図である。 図11は、紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図12は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図13は、他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図14は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図15は、他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図16は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図17は、上記エレベータの電気的構成を示すブロック図である。 図18は、第1実施例のエレベータにおいて実行される制御手続きを示すフローチャートである。 図19は、図18の分図である。 図20は、第2実施例のエレベータにおいて実行される制御手続きを示すフローチャートである。 図21は、図20の分図である。 図22は、第3実施例のエレベータにおいて実行される制御手続きを示すフローチャートである。 図23は、図22の第1の分図である。 図24は、図22の第2の分図である。 図25は、本発明の実施が可能な他のエレベータのかごドアの全開状態を示す正面図である。 図26は、本発明の実施が可能な他のエレベータの両かごドアの全開状態を示す正面図である。 図27は、本発明の実施が可能な他のエレベータの両かごドアの全開状態を示す正面図である。 図28は、本発明の実施が可能な他のエレベータのかごドアの全開状態を示す正面図である。 図29は、本発明の実施が可能な他のエレベータの要部を示す水平断面図である。 図30は、本発明の実施が可能な他のエレベータの要部を示す水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
第1実施例
本実施例のエレベータは、図1及び図2に示す如く、乗りかごの乗降口を開閉する左右一対のかごドア(2)(3)を具えたセンターオープンタイプのエレベータであって、乗降口上方のフレーム(102)にレール(1)が固定され、両かごドア(2)(3)はそれぞれ、ハンガー(21)(31)によってレール(1)に吊り下げられると共に、ドア下端部に突設されたガイドシュー(22)(32)が敷居(8)に摺動可能に嵌まって、水平方向の往復移動が案内されている。
又、フレーム(102)上には、両かごドア(2)(3)の開閉動作を制御する制御ユニット(100)が設置されている。
左側のかごドア(2)には、図1の如く、右側のかごドア(3)と当接すべき閉方向端面(2a)から右側のかごドア(3)側へ所定距離(例えば12mm)だけ離れた鉛直線上の上端位置に、鉛直下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記鉛直線上の下端位置には、鉛直上方へ向けて第1反射部材(5)が配備されている。
投光/受光ユニット(4)は、レーザ光のビーム(以下、光ビームという)Bを出射すべき投光器と入射してくる光ビームBを検知すべき受光器とを一体に具えたものであって、図3に示す如くかごドア(2)の閉方向端面(2a)に固定されたステー(41)によって支持されている。投光/受光ユニット(4)の光ビーム出射動作は、上記制御ユニット(100)によって制御されている。
尚、投光/受光ユニット(4)の投光器としては例えば赤色半導体レーザを採用し、これによって直径1〜2mmのスポットを形成する。投光/受光ユニット(4)の受光器は、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を上回っているときは、異物検知信号を出力しない。これに対し、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を下回っているときは、異物検知信号を出力する。
第1反射部材(5)は、図4に示す如く、左側のかごドア(2)の下端面に突設されたL字状のアーム部材(51)の水平アーム部に設けられており、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有している。該アーム部材(51)は、かごドア(2)のガイドシューが嵌まる敷居(8)の溝(81)の内部に、往復移動可能に収容されている。
尚、アーム部材(51)は、図8に示すステー(52)を介して左側のかごドア(2)に支持されている。ここで、ステー(52)はかごドア(2)に対してドア開閉方向の位置調節が可能に取り付けられ、アーム部材(51)はステー(52)に対してドア開閉方向とは直交する前後方向の位置調節が可能に取り付けられている。
右側のかごドア(3)の上端部には、図5に示す如く、両かごドアが閉じた状態で前記投光/受光ユニットを収容すべき収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、鉛直上方へ向けて第2反射部材(6)が配備されている。該第2反射部材(6)は、右側のかごドア(3)の閉方向端面(3a)と同じ位置から収容空間(30)の奥方へ延びる所定長さ(例えば8mm)の反射面を有し、収容空間(30)に侵入した投光/受光ユニットからの光ビームを鉛直上方へ反射する。
図6に示す如く、右側のかごドア(3)の下端部には、該かごドア(3)の閉方向端面(3a)と敷居(8)の表面との間に形成される隙間を埋める異物侵入防止部材(9)が下向きに突設されており、該異物侵入防止部材(9)の下端部は、敷居(8)の溝(81)に往復移動可能に収容されている。
更に、右側のかごドア(3)の下端部には、異物侵入防止部材(9)の後方位置に、図7の如く取付金具(72)が固定され、該取付金具(72)によってブラシからなる清掃具(7)が下向きに支持されている。
図2の如く両かごドア(2)(3)が全閉位置まで閉じる過程で、前記清掃具(7)が、左側のかごドア(2)に配備されている第1反射部材(5)の表面を清掃する(図8参照)。これによって、第1反射部材(5)の表面は常に良好な反射面に維持される。
尚、投光/受光ユニット(4)が鉛直下方に向き、第1反射部材(5)及び第2反射部材(6)が鉛直上方を向いている取り付け状態は、投光/受光ユニット(4)の構成(発光器及び受光器の配置等)やかごドアの設置姿勢のばらつき等に応じ、鉛直線に対して僅かな傾斜を有する取り付け状態をも含むものとする。
図9は、乗りかごの乗降口を形成する出入口柱(20)の端面を基準とするかごドア(2)の全開位置における閉方向端面の後退距離、即ちオーバトラベルTが存在する場合における光ビームBの配置例を表わしており、図9(a)に示す戸開状態での待機中では、光ビームBが乗降口の幅の外側に位置し、図9(b)に示す戸閉中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の内側に位置する様に、光ビームBを配置する。
又、図10は、オーバトラベルが無い場合における光ビームBの配置例を表わしており、図10(a)に示す戸開状態での待機中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の外側に位置し、図10(b)に示す戸閉中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の内側に位置する様に、光ビームBを配置する。
本実施例のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)の戸開状態での待機中と両かごドア(2)(3)の全閉位置からの通常戸開き動作中には、投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が停止されて異物検知動作は行なわれず、両かごドア(2)(3)の全開状態で戸閉動作が開始される時点で、投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が開始されて異物検知動作が開始される。
両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることなる。
その後、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)は右側のかごドア(3)に形成されている収容空間(30)に侵入し、これによって、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは第2反射部材(6)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることになる。
即ち、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)又は第2反射部材(6)によって反射され、投光/受光ユニット(4)へ戻ってくることになる。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームが検知されているときは異物検知信号を生成しない。そして、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で投光/受光ユニット(4)によって異物検知信号が生成されない限り、両かごドア(2)(3)の閉じ動作を継続する。
これに対し、投光/受光ユニット(4)は、光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成し、制御ユニット(100)へ出力する。これに応じて、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)を閉じ動作から開き動作に反転させると共に、投光/受光ユニット(4)に光ビームの出射動作を停止させる。
又、上述の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から閉じる過程でセーフティシューフレームが人や異物と衝突し、該セーフティシューフレームに力が作用したときに、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)を閉じ動作から開き動作に反転させると共に、投光/受光ユニット(4)に光ビームの出射動作を停止させる。
図11及び図12は、乗りかごの乗降口の中央部を通過して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図11(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、光ビームBは徐々に紐Sに接近し、更に図12(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sを横切ることになる。このとき投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図13及び図14は、左側のかごドア(2)にセーフティシューフレーム(27)が配備されているエレベータにおいて、左側のかごドア(2)とセーフティシューフレーム(27)に接触して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図13(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、最初は紐Sが光ビームBと左側のかごドア(2)の間に位置しているが、戸閉動作の進行に伴って紐Sは光ビームBと交叉する位置まで移動し、その後、図14(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sの外側へ移行することになる。この過程で、光ビームBが紐Sを横切るとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図15及び図16は、両かごドア(2)(3)にそれぞれセーフティシューフレーム(27)(37)が配備されているエレベータにおいて、左側のかごドア(2)とセーフティシューフレーム(27)に接触して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図15(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、最初は紐Sが光ビームBと左側のかごドア(2)の間に位置しているが、戸閉動作の進行に伴って紐Sは光ビームBと交叉する位置まで移動し、その後、図16(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sの外側へ移行することになる。この過程で、光ビームBが紐Sを横切るとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図17は、本実施例のエレベータの電気的構成を表わしている。ドア制御装置(300)からドア駆動用モータ(301)にドア駆動信号が供給され、これによって両かごドア(2)(3)が開閉される。ドア駆動用モータ(301)には、ロータリエンコーダ(302)が取り付けられており、ロータリエンコーダ(302)から得られるエンコーダパルス信号がドア制御装置(300)に供給される。ドア制御装置(300)では、エンコーダパルス信号に基づき両かごドア(2)(3)の位置が認識され、ドア位置信号が上記制御ユニット(100)に供給される。又、該エレベータには、両かごドア(2)(3)が全閉状態となったときにオフからオンに切り替わる戸閉終端位置検出装置(CTLと称されることもある)(101)が装備されており、戸閉終端位置検出装置(101)から得られるオン/オフ信号がドア制御装置(300)を介して上記制御ユニット(100)に供給される。制御ユニット(100)からドア制御装置(300)へはドア開閉指令が供給され、これによって、ドア制御装置(300)が制御されている。
上記投光/受光ユニット(4)にはレーザ駆動回路(400)が接続されており、該レーザ駆動回路(400)は、前記制御ユニット(100)に接続されている。制御ユニット(100)からレーザ駆動回路(400)へはレーザ投光オン指令及びレーザ投光オフ指令が供給され、レーザ駆動回路(400)は、レーザ投光オン指令を受けて投光/受光ユニット(4)に対しレーザ駆動信号を供給する一方、レーザ投光オフ指令を受けて投光/受光ユニット(4)に対するレーザ駆動信号の供給を停止する。投光/受光ユニット(4)は、レーザ駆動回路(400)からレーザ駆動信号の供給を受けて光ビームの出射動作を行ない、レーザ駆動信号の供給が停止されたときに光ビームの出射動作を停止する。投光/受光ユニット(4)から得られる異物検知信号は、レーザ駆動回路(400)を介して上記制御ユニット(100)に供給される。
図18及び図19は、上記制御ユニット(100)によって実行される制御手続きを表わしており、先ず図18のステップS1では、戸開き完了(全開状態)で待機すると共に、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止する。次にステップS2では、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS1に戻って、戸開き完了で待機すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。
戸開き開放時間が満了してステップS2にてイエスと判断されたときは、ステップS3に移行し、異物の検知によって反転戸開きを所定回数N以上繰り返した場合、又は、戸開き待機時間が所定時間Tに達した場合の何れかに該当するか否かを判断する。
ステップS3にてノーと判断されたときは、ステップS4に移行して、通常の速度(高速)で戸閉動作を実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を実行した後、ステップS5にて異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときには、乗りかごの乗降口に乗降中の人や異物が存在するか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を行なっているものと推定されるため、ステップS6に移行して、反転戸開きを実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止した後、ステップS1に戻って、戸開き完了で待機すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。
一方、ステップS5にて異物が検知されなかったと判断されたときは、ステップS7へ移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS4に戻って、通常の速度での戸閉動作を継続すると共に光ビームの出射動作を継続する。その後、戸閉動作が完了してステップS7にてイエスと判断されたときは、ステップS8にて投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、一連の手続きを終了する。
人がいたずらで或いは故意に何らかの異物を乗降口に置いている場合や投光/受光ユニットに常に異物検知信号を生成するオン故障が発生している場合等には、上記ステップS3にてイエスと判断されて図19のステップS9に移行し、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、戸閉動作を開始する旨の報知を行なうと共にかごドアから離れるよう警告を行なう。次にステップS10では、投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かに拘わらず強制的に低速でかごドアを閉じる強制戸閉動作をブザー等の鳴動を実行させながら行なうと共に、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を開始する。尚、この強制戸閉動作中は、投光/受光ユニットにより異物検知信号が生成された場合であっても反転戸開きは実行されず、投光/受光ユニットにより異物が検知されることによる反転戸開きは無効となる。一方、セーフティシューフレームにより異物が検知された場合には、反転戸開きが実行される。
その後、ステップS11では、強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されないときには、ステップS12に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときは、ステップS13にて強制戸閉動作を継続した後、ステップS11に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS12にてイエスと判断されたときに、ステップS20に移行して、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図18のステップS8に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
一方、強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されて図19のステップS11にてイエスと判断されたときには、ステップS14に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときは、ステップS15にて強制戸閉動作を継続した後、ステップS14に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS14にてイエスと判断されたときに、ステップS16に移行し、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、乗りかごの走行が開始されることを報知すると共に、この間は乗りかごの停止状態を維持する。尚、音声による報知を行なう場合には、上記ステップS9にて報知及び警告を行なったときの音声よりも音量を大きくしてもよい。続いてステップS17では、乗りかご内の戸開釦、或いは乗りかごの停止階に設けられている乗り場呼び釦が押下されたか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS18に移行して、乗りかごの走行開始の報知が終了してから所定時間、例えば2秒間が経過したか否かを判断する。ここでノーと判断された場合には、ステップS17に戻って、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されたか否かの判断を繰り返す。
乗りかごの走行開始の報知が終了してから前記所定時間が経過するまでの間に戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下された場合には、ステップS19にて、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止すると共に、戸開動作を実行する。これによって、強制戸閉動作時に両かごドアに挟まれた異物を除去することが出来る。その後、図18のステップS1に戻って、戸開完了で待機する。
これに対し、乗りかごの走行開始の報知が終了した後、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されることなく前記所定時間が経過した場合には、図19のステップS20にて、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図18のステップS8に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
上記手続きによれば、戸開状態での待機中は投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止され、戸閉動作の開始時点で投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が開始される。
その後、戸閉動作中に異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときに、反転戸開きが実行されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これに対し、異物が検知されることなく戸閉動作が完了した場合には、その完了時点で投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。
そして、異物の検知によって反転戸開きが所定回数N以上繰り返されたとき、或いは戸開き待機時間が所定時間Tに達したときには、強制戸閉動作が開始される旨が報知された後に強制戸閉動作が開始される。更に、この強制戸閉動作中に投光/受光ユニット(4)により異物が検知されたときには、強制戸閉動作の完了後に乗りかごの走行が開始される旨が報知され、その後、乗りかごの走行が開始される。
本実施例のエレベータにおいては、戸開待機中と通常戸開き動作中には投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されるので、戸開待機中及び通常戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、戸閉動作中に異物が検知されたとき、反転戸開き動作が実行されることになるのであるが、このとき、投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これによって、反転戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、戸閉動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを覗き込もうとした場合には、投光/受光ユニット(4)により人の頭や肩が異物として検知され、その結果、反転戸開き動作が実行されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されることになる。万が一、投光/受光ユニット(4)により人の頭や肩が異物として検知されなかった場合であっても、人の頭や肩がセーフティシューフレームに衝突し、その結果、反転戸開き動作が実行されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されることになる。従って、戸閉動作中に投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、戸閉動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に、強制戸閉動作が開始される前には強制戸閉動作が開始される旨が報知されるので、強制戸閉動作の完了時に乗客がかごドア及び乗り場ドアに挟まれるという事故の発生を防止することが出来る。又、強制戸閉動作が開始される旨が報知されたにも拘わらず、強制戸閉動作中に依然として投光/受光ユニット(4)により異物が検知された場合には、強制戸閉動作の完了後、乗りかごの走行が開始される前にその旨が報知されるので、人がいたずらで或いは故意に例えば紐状の異物を乗りかごと乗り場フロアとに跨らせている場合に、強制戸閉動作の完了後に該異物がかごドア及び乗り場ドアに挟まれた状態で乗りかごの走行が開始されるという事故の発生を防止することが出来る。
第2実施例
第1実施例のエレベータは、戸閉動作の開始時点で投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が開始されるものであるのに対し、本実施例のエレベータは、戸閉動作の開始後、両かごドア(2)(3)が所定の閉じ位置まで閉じたときに該出射動作が開始されるものである。本実施例のエレベータの全体構成及び電気的構成は、制御ユニットを除いて、第1実施例のエレベータと同じであるので説明を省略する。
図20及び図21は、本実施例の制御ユニットによって実行される制御手続きを表わしており、先ず図20のステップS21では、戸開き完了(全開状態)で待機すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止する。次にステップS22では、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS21に戻って、戸開き完了で待機すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。
戸開き開放時間が満了してステップS22にてイエスと判断されたときは、ステップS23に移行して、異物の検知によって反転戸開きを所定回数N以上繰り返した場合、又は、戸開き待機時間が所定時間Tに達した場合の何れかに該当するか否かを判断する。
ステップS23にてノーと判断されたときは、ステップS24に移行して、通常の速度(高速)で戸閉動作を実行すると共に光ビームの出射停止状態を継続し、ステップS25では、異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、セーフティシューフレームに何らかの力が作用したときには、乗りかごの乗降口に乗降中の人や異物が存在するものと推定されるため、ステップS26に移行して、反転戸開きを実行すると共に光ビームの出射停止状態を継続し、ステップS21に戻って、戸開き完了で待機すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。
一方、ステップS25にて異物が検知されなかったと判断されたときは、ステップS27に移行して、ドア制御装置から得られるドア位置信号に基づいて両かごドアが所定の閉じ位置に到達したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS24に戻って、通常の速度での戸閉動作を継続すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。前記所定の閉じ位置は、両かごドアの互いに当接すべき閉方向端面間の幅が人の頭や肩が入らない幅、例えば70mmとなる位置に設定される。
その後、両かごドアが前記所定の閉じ位置に到達してステップS27にてイエスと判断されたときは、ステップS28に移行して、通常の速度での戸閉動作を継続すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を実行した後、ステップS29にて異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときには、乗りかごの乗降口に異物が存在するものと推定されるため、ステップS26に移行して、反転戸開きを実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止した後、ステップS21に戻って、戸開き完了で待機すると共に光ビームの出射停止状態を継続する。
一方、ステップS29にて異物が検知されなかったと判断されたときは、ステップS30に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS28に戻って、通常の速度での戸閉動作を継続すると共に光ビームの出射動作を継続する。その後、戸閉動作が完了してステップS30にてイエスと判断されたときは、ステップS31にて投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、一連の手続きを終了する。
人がいたずらで或いは故意に何らかの異物を乗降口に置いている場合や投光/受光ユニットに常に異物検知信号を生成するオン故障が発生している場合等には、上記ステップS23にてイエスと判断されて図21のステップS32に移行し、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、戸閉動作を開始する旨の報知を行なうと共にかごドアから離れるよう警告を行なう。次にステップS33では、投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かに拘わらず強制的に低速でかごドアを閉じる強制戸閉動作をブザー等の鳴動を実行させながら行なう。尚、この強制戸閉動作中は、投光/受光ユニットにより異物検知信号が生成された場合であっても反転戸開きは実行されず、投光/受光ユニットにより異物が検知されることによる反転戸開きは無効となる。一方、セーフティシューフレームにより異物が検知された場合には、反転戸開きが実行される。
続いてステップS34では、ドア制御装置から得られるドア位置信号に基づいて両かごドアが上記所定の閉じ位置に到達したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS33に戻って、強制戸閉動作を継続する。
その後、両かごドアが前記所定の閉じ位置に到達してステップS34にてイエスと判断されたときは、ステップS35に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を開始した後、ステップS36にて強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されないときには、ステップS37に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS38にて、強制戸閉動作を継続した後、ステップS36に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS37にてイエスと判断されたときに、ステップS45に移行して、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図20のステップS31に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
一方、強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されて図21のステップS36にてイエスと判断されたときには、ステップS39に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS40にて、強制戸閉動作を継続した後、ステップS39に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS39にてイエスと判断されたときに、ステップS41に移行し、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、乗りかごの走行が開始されることを報知すると共に、この間は乗りかごの停止状態を維持する。尚、音声による報知を行なう場合には、上記ステップS32にて報知及び警告を行なったときの音声よりも音量を大きくしてもよい。続いてステップS42では、乗りかご内の戸開釦、或いは乗りかごの停止階に設けられている乗り場呼び釦が押下されたか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS43に移行して、乗りかごの走行開始の報知が終了してから所定時間、例えば2秒間が経過したか否かを判断する。ここでノーと判断された場合には、ステップS42に戻って、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されたか否かの判断を繰り返す。
乗りかごの走行開始の報知が終了してから前記所定時間が経過するまでの間に戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下された場合には、ステップS44にて、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止すると共に、戸開動作を実行する。これによって、強制戸閉動作時に両かごドアに挟まれた異物を除去することが出来る。その後、図20のステップS31に戻って、戸開完了で待機する。
これに対し、乗りかごの走行開始の報知が終了した後、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されることなく前記所定時間が経過した場合には、図21のステップS45にて、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図20のステップS31に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
上記手続きによれば、戸開状態での待機中と、戸閉動作が開始されてから両かごドア(2)(3)が所定の閉じ位置まで閉じるまでは投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止され、両かごドア(2)(3)が所定の閉じ位置まで閉じた時点で投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が開始される。
又、両かごドア(2)(3)が前記所定の閉じ位置まで閉じるまでは、セーフティシューフレームに何らかの力が作用したときに、光ビームの出射停止状態を維持して反転戸開きが実行される。両かごドア(2)(3)が前記所定の閉じ位置まで閉じた後は、異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときに、反転戸開きが実行されると共に、投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これに対し、異物が検知されることなく戸閉動作が完了した場合には、その完了時点で投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。
更に、異物の検知によって反転戸開きが所定回数N以上繰り返されたとき、或いは戸開き待機時間が所定時間Tに達したときには、強制戸閉動作が開始される旨が報知された後に強制戸閉動作が開始される。更に、この強制戸閉動作中に投光/受光ユニット(4)により異物が検知されたときには、強制戸閉動作の完了後に乗りかごの走行が開始される旨が報知され、その後、乗りかごの走行が開始される。
本実施例のエレベータにおいては、戸開待機中と通常戸開き動作中には投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されるので、戸開待機中及び通常戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
又、戸閉動作中及び強制戸閉動作中は、両かごドア(2)(3)が前記所定の閉じ位置まで閉じたときに投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が開始されるので、光ビームの出射動作が開始された後に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込むことは物理的に不可能であり、戸閉動作中に光ビームが覗き込まれることを確実に防止することが出来る。
更に、戸閉動作中に異物が検知されたとき、反転戸開き動作が実行されることになるのであるが、このとき、投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されるので、反転戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に又、強制戸閉動作が開始される前には強制戸閉動作が開始される旨が報知されるので、強制戸閉動作の完了時に乗客がかごドア及び乗り場ドアに挟まれるという事故の発生を防止することが出来る。又、強制戸閉動作が開始される旨が報知されたにも拘わらず、強制戸閉動作中に依然として投光/受光ユニット(4)により異物が検知された場合には、強制戸閉動作の完了後、乗りかごの走行が開始される前にその旨が報知されるので、強制戸閉動作の完了後に紐状の異物がかごドア及び乗り場ドアに挟まれた状態で乗りかごの走行が開始されるという事故の発生を防止することが出来る。
第3実施例
本実施例のエレベータは、戸閉動作中のみならず戸開状態での待機中においても投光/受光ユニット(4)による異物の検知を行なうものである。本実施例のエレベータの全体構成及び電気的構成は、制御ユニットを除いて、第1実施例のエレベータと同じであるので説明を省略する。
図22乃至図24は、本実施例の制御ユニットによって実行される制御手続きを表わしており、先ず図22のステップS51では、異物の検知によって反転戸開きを所定回数N以上繰り返したか否かを判断し、ノーと判断されたときは、ステップS52に移行して、戸開き完了(全開状態)で待機すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を実行した後、ステップS53にて投光/受光ユニットによる異物の検知を行なう。
ステップS53にてノーと判断されたときは、ステップS54に移行して、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、イエスの場合は、ステップS55にて戸開き待機時間が所定時間Tに達したかどうかを判断し、ノーと判断されたときはステップS56に移行して、通常の速度(高速)で戸閉動作を実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を実行した後、ステップS57にて異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときには、乗りかごの乗降口に乗降中の人や異物が存在するか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を行なっているものと推定されるため、ステップS58に移行して、反転戸開きを実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止した後、ステップS51に戻って、異物の検知によって反転戸開きを所定回数N以上繰り返したか否かの判断を行なう。
一方、ステップS57にて異物が検知されなかったと判断されたときは、ステップS59へ移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS56に戻って、通常の速度での戸閉動作を継続すると共に光ビームの出射動作を継続する。その後、戸閉動作が完了してステップS59にてイエスと判断されたときは、ステップS60にて投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、一連の手続きを終了する。
戸開状態での待機中に異物検知信号が生成されて上記ステップS53にてイエスと判断されたときは、乗りかごの乗降口に異物が存在するか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を行なっているものと推定されるため、図23のステップS62に移行して、戸開き開放時間を数秒間延長すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止した後、ステップS63にて戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS63にて同じ判断を繰り返す。その後、戸開き開放時間が満了してステップS63にてイエスと判断されたときは、ステップS64に移行して、戸開き待機時間が所定時間Tに達したかどうかを判断し、ノーと判断されたときはステップS65に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を実行した後、ステップS66にて投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かを判断する。ここで異物検知信号が生成されたときは、乗りかごの乗降口に異物が残存しているか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を継続しているものと推定されるため、ステップS62に戻って、戸開き開放時間を延長すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止する一方、ステップS66にてノーと判断されたときは、図22のステップS56に移行して、通常の速度(高速)で戸閉動作を実行すると共に投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を継続する。
一方、戸開き待機時間が所定時間Tに達して図23のステップS64にてイエスと判断されたときは、図24のステップS67に移行する。
異物検知による反転戸開きが前記所定回数N以上繰り返されて図22の上記ステップS51にてイエスと判断されたときは、図23のステップS61に移行して、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS61にて同じ判断を繰り返す。その後、戸開き開放時間が満了してステップS61にてイエスと判断されたときに、図24のステップS67に移行する。又、戸開き待機時間が所定時間Tに達して図22の上記ステップS55にてイエスと判断されたときにも、図24のステップS67に移行する。
ステップS67では、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、戸閉動作を開始する旨の報知を行なうと共にかごドアから離れるよう警告を行なう。次にステップS68では、投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かに拘わらず強制的に低速でかごドアを閉じる強制戸閉動作をブザー等の鳴動を実行させながら行なうと共に、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を開始する。尚、この強制戸閉動作中は、投光/受光ユニットにより異物検知信号が生成された場合であっても反転戸開きは実行されず、投光/受光ユニットにより異物が検知されることによる反転戸開きは無効となる。一方、セーフティシューフレームにより異物が検知された場合には、反転戸開きが実行される。
その後、ステップS69では、強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知信号が生成されないときには、ステップS70に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときは、ステップS71にて強制戸閉動作を継続した後、ステップS69に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS70にてイエスと判断されたときに、ステップS78に移行して、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図22のステップS60に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
一方、強制戸閉動作中に投光/受光ユニットにより異物が検知されて図24のステップS69にてイエスと判断されたときには、ステップS72に移行して、戸閉終端位置検出装置から得られるオン/オフ信号に基づいて強制戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときは、ステップS73にて強制戸閉動作を継続した後、ステップS72に戻る。その後、強制戸閉動作が完了してステップS72にてイエスと判断されたときに、ステップS74に移行し、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、乗りかごの走行が開始されることを報知すると共に、この間は乗りかごの停止状態を維持する。尚、音声による報知を行なう場合には、上記ステップS67にて報知及び警告を行なったときの音声よりも音量を大きくしてもよい。続いてステップS75では、乗りかご内の戸開釦、或いは乗りかごの停止階に設けられている乗り場呼び釦が押下されたか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS76に移行して、乗りかごの走行開始の報知が終了してから所定時間、例えば2秒間が経過したか否かを判断する。ここでノーと判断された場合には、ステップS75に戻って、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されたか否かの判断を繰り返す。
乗りかごの走行開始の報知が終了してから前記所定時間が経過するまでの間に戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下された場合には、ステップS77にて、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止すると共に、戸開動作を実行する。これによって、強制戸閉動作時に両かごドアに挟まれた異物を除去することが出来る。その後、図22のステップS51に戻る。
これに対し、乗りかごの走行開始の報知が終了した後、戸開釦或いは乗り場呼び釦が押下されることなく前記所定時間が経過した場合には、図24のステップS78にて、反転戸開きの回数をクリアすると共に通常の制御動作を再開する。これによって、乗りかごは走行を開始し得る状態となる。最後に、図22のステップS60に移行して、投光/受光ユニットによる光ビームの出射動作を停止して、上記一連の手続きを終了する。
上記手続きによれば、戸開状態での待機中に投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が実行され、戸開状態での待機中に異物検知信号が生成されたときに、戸開き開放時間が数秒間延長されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。その後、延長された戸開き開放時間が満了した時点で、投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が再開されて異物検知動作が再開され、その時点で再び異物検知信号が生成されたときは、乗降口に異物が残存しているか、或いは人が光ビームの覗き込み動作を継続していると推定されるため、再び戸開き開放時間が数秒間延長されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これに対し、異物検知動作が再開された時点で異物検知信号が生成されなかったときは、戸閉動作が開始されると共に投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が継続される。
又、戸閉動作中においても投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射動作が実行され、戸閉動作中に異物検知信号が生成されたとき、或いはセーフティシューフレームに何らかの力が作用したときに、反転戸開きが実行されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これに対し、異物が検知されることなく戸閉動作が完了した場合には、その完了時点で投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。
更に、異物の検知によって反転戸開きが所定回数N以上繰り返されたとき、或いは戸開き待機時間が所定時間Tに達したときには、強制戸閉動作が開始される旨が報知された後に強制戸閉動作が開始される。更に、この強制戸閉動作中に投光/受光ユニット(4)により異物が検知されたときには、強制戸閉動作の完了後に乗りかごの走行が開始される旨が報知され、その後、乗りかごの走行が開始される。
本実施例のエレベータにおいては、戸開き待機中に異物が検知されたときに投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されるので、戸開き待機中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを覗き込もうとした場合には、人の頭や肩が異物として検知され、その結果、投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されることになる。従って、戸開き待機中に投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを覗き込むことは出来ず、戸開き待機中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。又、異物が検知されたときに戸開き開放時間が延長されるので、戸閉動作が開始される直前に人が乗降口に頭や肩を入れて光ビームを覗き込もうとした場合に、両かごドア(2)(3)が人の頭や肩に衝突することを防止することが出来る。
又、戸閉動作中に異物が検知されたときに反転戸開き動作が実行されるのであるが、このとき、投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止される。これによって、反転戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。又、第1実施例と同様に、戸閉動作中に人が乗降口に頭や肩を入れて投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを覗き込もうとした場合には、反転戸開き動作が実行されると共に投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されることになるので、戸閉動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に、通常戸開き動作中には投光/受光ユニット(4)からの光ビームの出射が停止されるので、通常戸開き動作中に光ビームが覗き込まれることを防止することが出来る。
更に又、強制戸閉動作が開始される前には強制戸閉動作が開始される旨が報知されるので、強制戸閉動作の完了時に乗客がかごドア及び乗り場ドアに挟まれるという事故の発生を防止することが出来る。又、強制戸閉動作が開始される旨が報知されたにも拘わらず、強制戸閉動作中に依然として投光/受光ユニット(4)により異物が検知された場合には、強制戸閉動作の完了後、乗りかごの走行が開始される前にその旨が報知されるので、強制戸閉動作の完了後に紐状の異物がかごドア及び乗り場ドアに挟まれた状態で乗りかごの走行が開始されるという事故の発生を防止することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記第1実施例乃至第3実施例においては、本発明をセンターオープンタイプのエレベータの安全装置に実施しているが、図25に示す如く戸当たりフレーム(12)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具えたサイドオープンタイプのエレベータの安全装置に実施することも可能である。この種のエレベータの安全装置においては、例えば図示の如く、かごドア(23)には、戸当たりフレーム(12)と当接すべき閉方向端面(23a)から戸当たりフレーム(12)側へ所定距離だけ離れた位置を上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記直線上の下端位置に、上方へ向けて第1反射部材(5)が配備されている。
又、本発明は、図26に示す如く乗降口の上方に配備されたフレーム(80)及び乗降口の下方に配備された敷居(8)にそれぞれ投光/受光ユニット(4)及び反射部材(5)が配備されたエレベータの安全装置に実施することも可能である。この種のエレベータの安全装置においては、例えば図示の如く、一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる直線上の位置において、フレーム(80)には下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、敷居(8)には上方へ向けて反射部材(5)が配備されている。
又、本発明は、図27に示す如く乗降口の上方に配備されたフレーム(80)に投光/受光ユニット(4)が配備され、一対のかごドア(2)(3)の内、一方のかごドア(3)に反射部材(5)が配備されたエレベータの安全装置に実施することも可能である。この種のエレベータの安全装置においては、例えば図示の如く、フレーム(80)には、一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる直線上の位置に下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備され、一方のかごドア(3)には、他方のかごドア(2)と当接すべき閉方向端面(3a)の下端位置に上方へ向けて反射部材(5)が配備されている。
又、本発明は、図28に示す如く戸当たりフレーム(84)に投光/受光ユニット(4)及び反射部材(61)が配備されたエレベータの安全装置に実施することも可能である。この種のエレベータの安全装置においては、例えば図示の如く、戸当たりフレーム(84)には、かごドア(23)が当接すべき端面(84a)からかごドア(23)側へ所定の距離だけ離れた位置を上下に延びる直線上の上端位置に下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、該直線上の下端位置に上方へ向けて反射部材(61)が配備されている。又、かごドア(23)が全閉状態にて当接する当接位置R1(図29参照)を上下に延びる直線上の上端位置に投光/受光ユニット(4)を配備し、該直線上の下方位置に反射部材(61)を配備することも可能であって、この種のエレベータの安全装置においては、図29及び図30に示す如く、かごドア(23)が当接すべき戸当たりフレーム(84)の端面(84a)と、戸当たりフレーム(84)と当接すべきかごドア(23)の閉方向端面(23a)に、前記直線に沿って延びる一対の凹部(84b)(23b)又は一対の切欠き部(84c)(23c)が形成されており、かごドア(23)が全閉状態のときに光ビームを通過させるための通路(115)が該一対の凹部(84b)(23b)又は該一対の切欠き部(84c)(23c)によって形成される。
又、上記実施の形態においては、本発明を、乗降口を鉛直方向に横切る光ビームを用いて異物の検知を行なうエレベータの安全装置に実施しているが、水平方向に横切る光ビームを用いて異物の検知を行なうエレベータの安全装置に実施することも可能である。
更に、本発明は、上記投光/受光ユニット(4)と共に、乗降口の全域或いは略全域を横切る多数本の光ビームを出射し、それらの光ビームの一部でも遮られたときに異物検知信号を生成する多光軸センサを具えたエレベータの安全装置に実施することも可能である。例えば図18及び図19に示す制御手続きを採用したエレベータにおいては、戸閉動作の開始直後に人が光ビームを覗き込もうとした場合、乗降口に頭や肩を入れた瞬間に頭や肩が異物として検知されて光ビームの出射が停止されることになるので、戸閉動作中における光ビームの覗き込みが確実に防止されることになる。又、図22乃至図24に示す制御手続きを採用したエレベータにおいても、同様に、戸開待機中及び戸閉動作中における光ビームの覗き込みが確実に防止されることになる。
更に又、本発明は、例えば乗降口の上方に投光器が配備され、下方に受光器が配備されたエレベータの安全装置の如く、投光器から出射された光ビームがその進路に異物が存在しない限り直接に受光器に入射することとなるエレベータの安全装置に実施することも可能である。
(1) レール
(2) かごドア
(2a) 閉方向端面
(3) かごドア
(3a) 閉方向端面
(30) 収容空間
(4) 投光/受光ユニット
(5) 第1反射部材
(6) 第2反射部材
(7) 清掃具
(8) 敷居
(9) 異物侵入防止部材
(100) 制御ユニット
B 光ビーム
S 紐

Claims (22)

  1. 互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、両かごドアの全開状態では前記投光手段に出射動作を停止させ、両かごドアの閉じ動作の開始時点で或いは両かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を開始させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアが所定の閉じ位置まで閉じたことを検知する閉じ位置検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、両かごドアの全開状態と両かごドアの閉じ動作が開始されてから前記閉じ位置検知手段により両かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されるまでは前記投光手段に出射動作を停止させ、前記閉じ位置検知手段により両かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されたときに前記投光手段に出射動作を開始させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  3. 前記制御手段は、両かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項1又は請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 前記制御手段は、両かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに両かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、両かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  5. 互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、両かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、両かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を実行させ、該状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記投光手段に出射動作を停止させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  6. 前記制御手段は、両かごドアの全開状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたとき、両かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する請求項5に記載のエレベータの安全装置。
  7. 前記制御手段は、両かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を停止させた後、両かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で前記投光手段に出射動作を開始させ、前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときは、前記投光手段に出射動作を停止させると共に両かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する一方、異物検知信号が生成されないときは、両かごドアの閉じ動作を開始する請求項5又は請求項6に記載のエレベータの安全装置。
  8. 前記制御手段は、両かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項5乃至請求項7の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  9. 前記制御手段は、両かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を実行させ、両かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに両かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、両かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項5乃至請求項8の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記異物検知手段による異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に両かごドアを閉じる強制戸閉め動作を実行する強制戸閉め手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、或いは該強制戸閉め動作の実行中に、該強制戸閉め動作の実行を報知する報知手段
    とを具えている請求項1乃至請求項9の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  11. 前記制御手段は更に、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる乗りかご制御手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に前記異物検知手段により異物検知信号が生成された場合に、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する第2の報知手段
    とを具えている請求項10に記載のエレベータの安全装置。
  12. 戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、前記かごドアの全開状態では前記投光手段に出射動作を停止させ、前記かごドアの閉じ動作の開始時点で或いは前記かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を開始させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  13. 戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアが所定の閉じ位置まで閉じたことを検知する閉じ位置検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、前記かごドアの全開状態と前記かごドアの閉じ動作が開始されてから前記閉じ位置検知手段により前記かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されるまでは前記投光手段に出射動作を停止させ、前記閉じ位置検知手段により前記かごドアが前記所定の閉じ位置まで閉じたことが検知されたときに前記投光手段に出射動作を開始させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  14. 前記制御手段は、前記かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項12又は請求項13に記載のエレベータの安全装置。
  15. 前記制御手段は、前記かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、前記かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項12乃至請求項14の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  16. 戸当たりフレームに対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置において、乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と、投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と、受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する異物検知手段と、前記かごドアの開閉動作及び前記投光手段による光ビームの出射動作を制御する制御手段とを具えており、該制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を実行させ、該状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記投光手段に出射動作を停止させることを特徴とするエレベータの安全装置。
  17. 前記制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたとき、前記かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する請求項16に記載のエレベータの安全装置。
  18. 前記制御手段は、前記かごドアの全開状態で前記投光手段に出射動作を停止させた後、前記かごドアを全開状態に維持すべき時間が満了した時点で前記投光手段に出射動作を開始させ、前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときは、前記投光手段に出射動作を停止させると共に前記かごドアを全開状態に維持すべき時間を延長する一方、異物検知信号が生成されないときは、前記かごドアの閉じ動作を開始する請求項16又は請求項17に記載のエレベータの安全装置。
  19. 前記制御手段は、前記かごドアが全閉位置から開く通常開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項16乃至請求項18の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  20. 前記制御手段は、前記かごドアの閉じ動作中に前記投光手段に出射動作を実行させ、前記かごドアが閉じる過程で前記異物検知手段により異物検知信号が生成されたときに前記かごドアを閉じ動作から開き動作に反転させ、前記かごドアの反転開き動作中は前記投光手段に出射動作を停止させる請求項16乃至請求項19の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  21. 前記制御手段は、
    前記異物検知手段による異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に前記かごドアを閉じる強制戸閉め動作を実行する強制戸閉め手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、或いは該強制戸閉め動作の実行中に、該強制戸閉め動作の実行を報知する報知手段
    とを具えている請求項12乃至請求項20の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  22. 前記制御手段は更に、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる乗りかご制御手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に前記異物検知手段により異物検知信号が生成された場合に、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する第2の報知手段
    とを具えている請求項21に記載のエレベータの安全装置。
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