JP4980017B2 - エレベータドア引き込まれ警報装置 - Google Patents
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Description
また、この引き込まれ検知センサを戸閉動作時にも人を検出できるようにし、人を検出したとき戸の動作を戸閉動作から戸開動作に反転させるように構成した場合、正常であれば引き込まれ検知センサのビームを人が遮ることにより戸の動作が反転するが、人によって遮られたビームと異なるビームを引き込まれ検知センサが感知してしまうので、引き込まれ検知センサが人の通過を検出することができず、人がかご戸または乗場戸に衝突してしまうという問題がある。
この発明に係わるエレベータドア引き込まれ警報装置は、エレベータのかご戸13または乗場戸23を戸開動作するとき、かご戸13または乗場戸23の移動につられて人の手などが引き込まれないように、人の手などがかご戸13または乗場戸23に触れているまたは近接しているか否かを検知して警報を発する装置である。
そこで、この発明に係わるエレベータを簡単に説明すると、図1に示すように、エレベータは昇降路内を昇降するエレベータかご1、乗客が乗り降りする各階床に設けられる乗場2、エレベータかご1を昇降するかご駆動装置3、エレベータかご1の出入口に設けられるかご戸13、各乗場2の出入口に設けられる乗場戸23、かご戸13を開閉する戸駆動装置4、エレベータかご1の位置を検出する位置センサ5およびエレベータ全体を制御するエレベータ制御装置6を備える。
かご戸13は、エレベータかご1の出入口柱12により挟まれた出入口を開閉し、エレベータかご1の上部に設置する戸駆動装置4の図示しないドアモータにより開閉される。
乗場戸23は、各階床の乗場2の三方枠21に囲まれた出入口を開閉し、かご戸13と図示しない係合装置によって係合して、かご戸13の開閉に連動して開閉され、かご室11に乗客が乗降することができるようにする。
乗場戸23は、かご戸13に係合されて開き始める。開き始めのわずかの動きで、図示しない係合装置の図示しない可動ベーンが乗場2の図示しない乗場の錠ラッチに連動している図示しない係合ローラを押して乗場の錠を外して乗場戸23が開くことが可能になって戸開きする。
エレベータドア引き込まれ警報装置は、かご側引き込まれ検知センサ14、乗場側引き込まれ検知センサ24、かご側警報装置16、乗場側警報装置25、引き込まれ制御装置7を備える。
かご側引き込まれ検知センサ14は、かご室11内の乗客がかご戸13に手などが触れていると、エレベータかご1が行先階の階床の乗場2に着床決定してからかご戸13が開き始めるまでの間、かご戸13と出入口柱12との間に手などが引き込まれることを未然に防止するため、乗客の手などを検知する。そして、かご側引き込まれ検知センサ14は、マルチビームセンサから構成されている。
また、かご側引き込まれ検知センサ14は、近くにかご側戸閉センサ15が配置されており、かご側引き込まれ検知センサ14の受光器14bがかご側戸閉センサ15の投光器15aからのビームを受光しないように、ビームの進む方向を反対にしてある。
ステップS1で、引き込まれ制御装置7は、位置センサ5から送られてくる位置信号に基づいて、エレベータかご1が走行方向に向いて呼びのあるN階の階床の手前Lmmの位置に近づいたか否かを判断し、Lmmよりも手前にあるときにはステップS1を繰り返し、Lmm以内に入ったときにはステップS2に進む。
ステップS2で、引き込まれ制御装置7は、かご側引き込まれ検知センサ14または乗場側引き込まれ検知センサ24から人の手などを検知した信号が送られてきたか否かを判断し、検知した信号が送られてきたときにはステップS3に進み、検知した信号が送られていないときにはステップS6に進む。
ステップS4で、引き込まれ制御装置7は、遅延時間T1経過後、かご側引き込まれ検知センサ14または乗場側引き込まれ検知センサ24から人の手などを検知した信号がおくられてきたか否かを判断し、検知した信号が送られてきたときにはステップS5に進み、検知した信号が送られていないときにはステップS6に進む。
ステップS6で、引き込まれ制御装置7は、戸駆動装置4に戸開指令を送り、それに従って戸駆動装置4は、かご戸13を開き始め、それに連動して乗場戸23が開き始め、ステップS7に進む。
ステップS7で、引き込まれ制御装置7は、かご側引き込まれ検知センサ14の投光器14aおよび乗場側引き込まれ検知センサ24の投光器24aからのビームの投光を停止し、また、かご側引き込まれ検知センサ14の受光器14bおよび乗場側引き込まれ検知センサ24の受光器24bの受光機能を停止し人の手などを検知する機能を無効化してステップS8に進む。なお、図4にかご戸13および乗場戸23が戸開動作を開始している状態を表す。
ステップS8で、引き込まれ制御装置7は、戸開完了信号を受信したか否かを判断し、戸開完了信号を受信したときステップS9に進み、戸開完了信号を受信していないときステップS8を繰り返す。
ステップS10で、引き込まれ制御装置7は、戸閉完了信号を受信したか否かを判断し、戸閉完了信号を受信したときステップS11に進み、戸閉完了信号を受信していないときステップS10を繰り返す。
ステップS11で、引き込まれ制御装置7は、戸閉完了信号を受信したらかご側引き込まれ検知センサ14および乗場側引き込まれ検知センサ24のビームを投光し、人の手などを検知する機能を有効化する。この状態は図2に示す。
また、エレベータかご1がN階に停止している状態で停止している階以外の階の乗場呼びがある場合も、かご戸13および乗場戸23が全閉状態で、かご側引き込まれ検知センサ14および乗場側引き込まれ検知センサ24の人の手などを検知する機能が有効になったまま、エレベータかご1が乗場呼びのあった階に走行される。そして、図3のステップS1から引き込まれ制御装置7の動作が開始される。
しかし、図3のステップS6で戸開動作を開始するとステップS7でかご側引き込まれ検知センサ14および乗場側引き込まれ検知センサ24のビームを遮断し、且つ受光器14b、24bを停止して人の手などを検知する機能を無効化しているので、誤動作の危険を未然に防止することができる。
しかし、戸が開いたときには乗場側引き込まれ検知センサ24の人の手などを検知する機能を無効にしているので、乗場側引き込まれ検知センサ24が設置された階でも、戸が反転しないために、乗場側引き込まれ検知センサ24が設置されていない階で乗客が勘違いして、戸閉動作中の出入口に突入することがなく、勘違いによる戸との衝突を防止することができる。
この場合には、ビームの広がり仰角が、かご側戸閉センサ15よりも大きいため、かご側引き込まれ検知センサ14、乗場側引き込まれ検知センサ24の誤動作を引き起こす可能性が高い。
しかし、戸が開いたときにはかご側引き込まれ検知センサ14および乗場側引き込まれ検知センサ24の人の手などを検知する機能を無効にしているので、それぞれが誤動作することを未然に防止することができる。
Claims (1)
- エレベータかごの出入口をかご戸のかご室側の表面に沿って横切るように投光するビームが上記かご戸に触れる人により遮られることを検知するかご側引き込まれ検知センサまたは乗場の出入口を乗場戸の乗場側の表面に沿って横切るように投光するビームが上記乗場戸に触れる人により遮られることを検知する乗場側引き込まれ検知センサの少なくともいずれか一方を備え、
上記かご側引き込まれ検知センサと上記乗場側引き込まれ検知センサは、上記かご戸および上記乗場戸が全閉状態のときだけ、触れる人を検知するエレベータドア引き込まれ警報装置において、
上記かご側引き込まれ検知センサまたは上記乗場側引き込まれ検知センサの少なくともいずれか一方から投光される上記ビームの進む方向が、上方から見て上記かご戸と上記乗場戸の間に設置されて上記出入口を横切るようにビームを投光し、このビームが乗客により遮られることを検知するかご側戸閉センサにおける上記ビームの進む方向とは反対にされていることを特徴とするエレベータドア引き込まれ警報装置。
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