JPH04358685A - エレベータ扉の安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、非接触でエレベータ
の乗降客などの物体を検出し、閉動作中の扉を反転開き
にするエレベータ扉の安全装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベータ扉の安全装置として、
いくつかの方式が考えられているが、そのひとつに光電
装置を利用した安全装置がある。この光電装置を利用し
たエレベータ扉の安全装置は、１組あるいはそれ以上の
投・受光部を設け、投光部から受光部へ向けて投射され
ている光束が遮断されることにより乗降客を検出し、エ
レベータ扉の動作を制御するものである。しかし、一般
に、１組の光電装置では１本の光束しか得られないので
、光束数が限られてしまう。光束が通っていない部分で
は安全装置として機能せず、エレベータ扉に挟まれる危
険が大きい。そこで、出入口のほとんど全面を検出範囲
にできるエレベータ扉の安全装置が提案されている。

【０００３】出入口のほとんど全面を検出範囲にできる
従来例を図６を参照しながら説明する。図６は、例えば
実公昭４７−１２６０号公報に示された従来のエレベー
タ扉の安全装置を示す正面図である。

【０００４】図６において、左右の扉１及び２は、レー
ル３上を移動するハンガー４により懸吊され、下端を案
内片５により案内され、左右方向に電動開閉される。光
を投射する光電装置の投光部６及び７は左右のフレーム
８及び９に固定されている。投射された光束は、分光板
１０及び１１に設けられている数個の投光穴１２及び１
３により放射上に分割されて細光束１４、１５となり、
反対側のフレームに所定の角度をもって設置されている
受光部１６、１７により受光される。

【０００５】乗降客あるいは荷物等により、細光束１４
、１５の１本又はそれ以上が遮られると、扉の反転開き
を行い、扉との衝突を未然に防止していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
エレベータ扉の安全装置では、細光束によって乗降客な
どを検出しているので、複数の細光束が存在する面から
少しでもずれると検出できず、検出範囲が限られてしま
うという問題点があった。また、出入口のほとんど全面
を検出範囲とするには細光束の各々に対応するように多
数の受光部を設置する必要があるので、取付上、保守上
の調整に多くの時間を要してしまうという問題点があっ
た。

【０００７】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、乗降客や荷物などの物体を検出で
きる必要かつ十分な検出範囲を確保でき、据付上、保守
上の調整が簡単であり、ひいては乗場の乗降客に対する
安全性を向上することができるエレベータ扉の安全装置
を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
るエレベータ扉の安全装置は、次に掲げる手段を備えた
ものである。 〔１〕　　所定時間のみ放射される可視光が物体で遮ら
れたことを検出するカゴ上部中央付近に設けられた光セ
ンサ。

【０００９】この発明の請求項２に係るエレベータ扉の
安全装置は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔１〕　　所定時間になると乗場の出入口付近の床面か
ら可視光を放射する光源。 〔２〕　　現在の扉位置を検出して扉位置情報を出力す
る扉制御手段。 〔３〕　　カゴ上部中央付近に設けられ前記可視光及び
前記扉位置情報に基づいて前記乗場の出入口付近の物体
を検出する光センサ。

【００１０】

【作用】この発明の請求項１に係るエレベータ扉の安全
装置においては、カゴ上部中央付近に設けられた光セン
サによって、所定時間のみ放射される可視光が物体で遮
られたことが検出される。

【００１１】この発明の請求項２に係るエレベータ扉の
安全装置においては、光源によって、所定時間になると
乗場の出入口付近の床面から可視光が放射される。また
、扉制御手段によって、現在の扉位置が検出されて扉位
置情報が出力される。さらに、カゴ上部中央付近に設け
られた光センサによって、前記可視光及び前記扉位置情
報に基づいて前記乗場の出入口付近の物体が検出される
。

【００１２】

【実施例】

実施例１．この発明の実施例１の構成を図１、図２及び
図３を参照しながら説明する。図１はこの発明の実施例
１を示す側面図、図２はこの発明の実施例１の構成を示
すブロック図、図３はこの発明の実施例１のエレベータ
扉制御装置を示すブロック図である。

【００１３】図１において、１８はカゴ、１９はカゴ１
８の扉、２０は乗場の扉、２１は乗場の出入口付近の床
面に設置され、可視光２２を放射する蛍光灯からなる光
源、２３はカゴ１８の上部中央に設置された光センサで
ある。

【００１４】図２において、エレベータ機械室に設置さ
れたエレベータ制御装置２４は、エレベータが目的階に
到着したときのエレベータ到着信号、扉の開動作開始を
指令する戸開開始信号、扉の閉動作が完了したときの戸
閉完了信号を光源２１へ出力する。

【００１５】光センサ２３は、光電変換部２５、この光
電変換部２５に接続された増幅部２６、及び増幅部２６
に接続された信号処理部２７から構成されている。光電
変換部２５は、光源２１から放射された可視光２２を電
気信号に変換する光検出素子から構成されている。増幅
部２６は光電変換部２５より出力された電気信号を増幅
する。

【００１６】また、エレベータ扉制御装置２８は、モー
タ駆動制御部２９、扉位置検出部３２及び扉位置検出部
３２に接続された基準信号発生部３３から構成されてい
る。なお、各ブロックは機能を示している。モータ駆動
制御部２９は、エレベータ制御装置２４から送られてく
る信号に基づいてモータ３０を駆動制御する。扉位置検
出部３２は、モータ３０に直結されモータ回転数に対応
したパルスを発生するパルスエンコーダ３１からのパル
ス信号により扉の位置を検出する。基準信号発生部３３
は、扉位置検出部３２からの信号に基づいて、扉位置に
応じた基準信号を発生する。

【００１７】さらに、増幅部２６及び基準信号発生部３
３に接続された信号処理部２７は、増幅部２６からの検
出信号と、基準信号発生部３３からの基準信号とを比較
する。

【００１８】図３において、エレベータ扉制御装置２８
のハードウエア（Ｈ／Ｗ）は、マイクロプロセッサ（以
下「ＣＰＵ」という。）３４、プログラム及び扉位置に
対応した光強度パターンなどを格納するＲＯＭ３６、Ｃ
ＰＵ３４における演算結果、その他のデータなどを格納
するＲＡＭ３７、光強度パターンをアナログ信号として
出力するＤ／Ａ変換器３８、並びにパルスエンコーダ３
１からのパルスを計数して扉の位置を検出するパルスカ
ウントユニット３９から構成されている。なお、それぞ
れはバス３５を通じてＣＰＵ３４に接続されている。

【００１９】ところで、この発明の扉制御手段は、前述
したこの発明の実施例１ではエレベータ扉制御装置２８
から構成されている。

【００２０】つぎに、前述した実施例１の動作を図４を
参照しながら説明する。図４は、この発明の実施例１の
エレベータ扉制御装置２８の動作を示すフローチャート
である。

【００２１】目的階の光源２１は、エレベータが目的階
へ到着することを検出して出力されるエレベータ到着信
号及び扉の開動作を指令する戸開開始信号により点灯さ
れ、扉の閉動作が完了したことを検出して出力される戸
閉完了信号により消灯される。前述したエレベータ到着
信号、戸開開始信号及び戸閉完了信号はエレベータ制御
装置２４により出力される。この動作により乗場の乗降
客に対してエレベータが目的階に到着したことを知らせ
ることができる。

【００２２】ところで、扉が閉動作を開始すると、光源
２１から放射された可視光２２は扉によって一部が遮ら
れてしまい誤動作を起こしてしまうことになる。それを
防ぐために、あらかじめＲＯＭ３６内に格納された扉位
置に対応する光強度パターンと、実際に光電変換部２５
より得られ増幅部２６により増幅された検出信号とを比
較する処理を行う。

【００２３】すなわち、図４のステップ４０において、
エレベータ扉制御装置２８は、パルスカウントユニット
３９のリセットなどの初期状態の設定を行う。ステップ
４１において、扉位置に応じて基準信号を信号処理部２
７へ出力する。つまり、パルスカウントユニット３９か
らパルス数を読み出し、このパルス数に応じてＲＯＭ３
６に格納されている光強度パターンからデジタル値を取
り出し、Ｄ／Ａ変換器３８によりアナログ信号に変換し
て基準信号として出力する。ステップ４２において、閉
動作が完了するまで所定周期で扉位置に応じた基準信号
を出力する。エレベータ制御装置２４からの戸閉完了信
号により処理動作を終了する。

【００２４】信号処理部２７は、増幅部２６から得られ
る検出信号と、扉位置に対応した基準信号とを比較し、
両者の差が所定レベル以下であるときは物体を検出した
旨の信号を出力しない。一方、乗降客などの物体が出入
りすると、検出範囲内の可視光２２が遮られ増幅部２６
からの検出信号は基準信号よりも所定レベル以上小さく
なるので、信号処理部２７は物体を検出した旨の信号を
エレベータ制御装置２４へ出力する。エレベータ制御装
置２４は、これに応じてモータ駆動制御部２９へ扉反転
指令を出力する。以上の動作により、モータ駆動制御部
２９は扉の閉動作中の影響を受けることなく、扉の動作
を制御することができ、衝突が未然に防がれる。

【００２５】この発明の実施例１は、前述したように、
目的階の乗場の出入口付近の床面に設置された光源２１
より、所定時間のみ放射される可視光２２が乗降客や荷
物などで遮られたことを、カゴ１８の上部中央に設置さ
れた光センサ２３により検出するように構成したので、
乗降客あるいは荷物などを検出するのに必要な検出範囲
を十分確保でき、据付上、保守上の調整が簡単になると
いう効果を奏する。

【００２６】また、エレベータが目的階に到着するとき
に光源２１を点灯するように構成したので、エレベータ
が目的階に到着したことを乗場の乗降客に知らせる到着
予報灯として兼用することができ、ひいては乗場の乗降
客に対してカゴ１８へ乗り込む際の危険を促すことがで
きるという効果を奏する。

【００２７】実施例２．なお、前述した実施例１では光
源２１を各乗場毎に設置していたが、図５に示すように
カゴ１８の下部に光源２１を設置しても同様の作用効果
を期待できる。このように構成すれば、各乗場毎に光源
２１を設置する必要がなくなる。

【００２８】この発明の実施例２を図５を参照しながら
説明する。図５は、この発明の実施例２を示す側面図で
ある。図５において、光源２１はカゴ１８の下部に設置
され、光源２１から放射された可視光２２は乗場の床下
に設けられた光路を通って反射板４４により反射され、
投光口４３から光センサ２３へ放射される。他の構成及
び動作は実施例１と同様である。

【００２９】実施例３．また、前述した実施例１及び２
では光源２１として蛍光灯を使用する場合を説明したが
、可視光であれば他の波長の光を放射するものを使用し
ても所期の目的を達成し得ることはいうまでもない。

【００３０】

【発明の効果】この発明の請求項１に係るエレベータ扉
の安全装置は、以上説明したとおり、所定時間のみ放射
される可視光が物体で遮られたことを、カゴ上部中央付
近に設けられた光センサにより検出するように構成した
ので、乗降客や荷物などの物体を検出できる必要かつ十
分な検出範囲を確保でき、据付上、保守上の調整が簡単
になり、ひいては乗場の乗降客に対する安全性を向上す
ることができるという効果を奏する。

【００３１】この発明の請求項２に係るエレベータ扉の
安全装置は、以上説明したとおり、所定時間になると乗
場の出入口付近の床面から可視光を放射する光源と、現
在の扉位置を検出して扉位置情報を出力する扉制御手段
と、カゴ上部中央付近に設けられ前記可視光及び前記扉
位置情報に基づいて前記乗場の出入口付近の物体を検出
する光センサとを備えたので、乗降客や荷物などの物体
を検出できる必要かつ十分な検出範囲を確保でき、据付
上、保守上の調整が簡単になり、ひいては乗場の乗降客
に対する安全性を向上することができるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す側面図である。

【図２】この発明の実施例１の構成を示すブロック図で
ある。

【図３】この発明の実施例１のエレベータ扉制御装置を
示すブロック図である。

【図４】この発明の実施例１の動作を示すフローチャー
トである。

【図５】この発明の実施例２を示す側面図である。

【図６】従来のエレベータ扉の安全装置を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１８　　　　カゴ ２１　　　　光源 ２２　　　　可視光 ２３　　　　光センサ ２８　　　　エレベータ扉制御装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　所定時間のみ放射される可視光が物体
   で遮られたことを、カゴ上部中央付近に設けられた光セ
   ンサにより検出するように構成したことを特徴とするエ
   レベータ扉の安全装置。
2. 【請求項２】　　所定時間になると乗場の出入口付近の
   床面から可視光を放射する光源、現在の扉位置を検出し
   て扉位置情報を出力する扉制御手段、並びにカゴ上部中
   央付近に設けられ前記可視光及び前記扉位置情報に基づ
   いて前記乗場の出入口付近の物体を検出する光センサを
   備えたことを特徴とするエレベータ扉の安全装置。