JP5020240B2 - スライドドア装置及びエレベータ - Google Patents
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また、この発明によるエレベータは、かご出入口を有し、昇降路内を昇降されるかご、かごに設けられ、水平に摺動されることによりかご出入口を開閉するかごドア、乗場に設けられ、かごドアとともに水平に摺動されることにより、乗場出入口を開閉する乗場ドア、かご出入口と乗場出入口との間の空間の側方でかごに設けられ、空間側を撮像する撮像手段、及び撮像手段からの画像データに基づいて、空間内の障害物の有無を判定する画像処理判定部を備えている。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、巻取装置2が設置されている。巻取装置2は、ドラム3と、ドラム3を回転させる巻取モータ4とを有している。ドラム3には、懸架手段であるワイヤ5が巻き付けられている。
また、誤検出による反転動作の頻発を防止できるので、エレベータに適用する場合に、運転効率を向上させることができる。
さらに、エレベータに適用する場合、カメラ34〜36をかご6にのみ搭載すればよいので、全ての乗場に設ける場合に比べてコストを低減できる。
また、画像処理判定部42は、発光器32が消灯しているときの画像データと発光器32が点灯しているときの画像データとの差分画像に基づいて障害物の有無を判定するので、障害物をより確実に検出することができる。
さらに、画像処理判定部42は、発光面32aの像が不連続である場合、発光面32aの像の長さが短くなった場合、及び発光面32aの像が消失した場合に、障害物が存在すると判定するので、障害物をより確実に検出することができる。
さらにまた、撮像手段は、異なる高さに配置された3つのカメラ34〜36を含むので、障害物をより確実に検出することができる。
次に、図10はこの発明の実施の形態2によるエレベータのスライドドア装置の水平断面図、図11は図10のかごドア装置を乗場側から見た正面図である。図において、発光器32は、かごドア22の前面(乗場ドア29に対向する面)の戸閉側端部に搭載されている。即ち、発光器32は、かごドア22とともに移動する。
また、発光器32とカメラ34〜36との間の距離を短くすることができるので、検出精度を向上させることができる。
さらに、かごドア22の移動に伴ってカメラ34によって撮像される発光面32aの上端部の位置が変化するように発光器32及びカメラ34を配置し、カメラ34から得られる発光面32aの画像データに基づいてかごドア22の位置及びその位置に対応する発光面像の基準長さを求めるので、ドア位置測定装置を追加することなく、かごドア22の移動による発光器32とカメラ34〜36との間の距離の変化を補償することができる。
次に、図15はこの発明の実施の形態3によるエレベータのスライドドア装置の制御回路を示す概略のブロック図である。図において、ドア位置測定装置45は、かごドア21,22の駆動部分に設けられ、かごドア21,22の位置に応じた信号を出力する。例えば、ドア位置測定装置45としては、ドア駆動装置15のモータに取り付けられたエンコーダを用いることができる。像長さ判定部40は、ドア位置測定装置45からの情報に基づいて、かごドア21,22の位置に応じた発光面像の基準長さの情報を画像処理判定部42に送る。制御装置は、開閉制御部41、画像処理判定部42、主制御部43及び像長さ判定部40を有している。他の構成は、実施の形態2と同様である。
次に、図16はこの発明の実施の形態4によるエレベータのスライドドア装置の水平断面図、図17は図16のかごドア装置を乗場側から見た正面図である。この例では、発光器32の代わりにカメラ34〜36がかごドア21に搭載されている。
このように、カメラ34〜36をかごドア21に搭載した場合にも、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
次に、図18はこの発明の実施の形態5によるエレベータのスライドドア装置の水平断面図、図19は図18のかごドア装置を乗場側から見た正面図である。この例では、発光器32がかごドア22に搭載され、カメラ34〜36がかごドア21に搭載されている。
このように、発光器32及びカメラ34〜36をかごドア21,22に搭載することも可能であり、このような構成によっても、実際にドア21,22,28,29に挟まれる障害物をより確実に検出することができる。
次に、図20はこの発明の実施の形態6によるスライドドア装置の発光器32の断面図である。発光器32の上端部には、下方へ向けて光を照射する上部光源46aが固定されている。また、発光器32の下端部には、上方へ向けて光を照射する下部光源46bが固定されている。上部光源46aと下部光源46bとの間には、長手方向(上下方向)に光を伝導させる透明導光体47が設けられている。発光面32aは、透明導光体47の前面に形成されている。透明導光体47の発光面32aに対向する面(背面)には、光を拡散させる拡散面48が接合されている。
なお、拡散面48は、透明導光体47の発光面32aに対向する面を加工することにより透明導光体47に一体に形成してもよい。
次に、図21はこの発明の実施の形態7によるスライドドア装置の発光器32を示す正面図(カメラ34〜36側から見た図)である。第1〜第4の透明導光体49〜52は、発光器32の上部から順に並べて配置されている。これにより、発光面32aは複数(4つ)の発光面49a,50a,51a,52aに分割されている。また、第1〜第4の透明導光体49〜52は、発光器32の幅方向に交互にずらして配置されている。さらに、上下に隣り合う透明導光体49〜52は、上下方向について部分的に重なるように配置されている。
次に、図22はこの発明の実施の形態8によるエレベータのスライドドア装置の水平断面図、図23は図22のかごドア装置を乗場側から見た正面図である。実施の形態8は、実施の形態1の発光器32が省略された例である。カメラ34〜36は、かご出入口10と乗場出入口12との間の空間を通して、その空間の延長上に存在する構造物を撮像する。撮像される構造物としては、昇降路壁や昇降機器等が挙げられる。このような構造物は、昇降路1内の照明装置や昇降路1外からの光によって照らされることにより、カメラ34〜36によって撮像可能となっている。
次に、図24はこの発明の実施の形態9によるエレベータのスライドドア装置の制御回路を示す概略のブロック図である。図において、主制御部43には、かご出入口10及び乗場出入口12の付近に警告音を発生する警告音発生部61が接続されている。警告音は、ブザーやチャイム等の音であっても、アナウンス等の音声であってもよい。主制御部43は、戸閉時に画像処理判定部42により障害物が検出されると、警告音発生部61により警告音を発生させる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、この発明の実施の形態10について説明する。この実施の形態10のスライドドア装置13の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態10では、主制御部43が、全戸閉状態のときに発光器32及びカメラ34〜36の動作チェック(故障検出)を行う。
次に、この発明の実施の形態11について説明する。この実施の形態11のスライドドア装置13の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態11では、発光器32から出射される検出光33として、可視光が用いられる。また、主制御部43は、戸閉時に画像処理判定部42により障害物が検出されると、発光器32による発光パターンを変化させる。
また、上記の例では、発光パターンの変化として点滅周期の変化を示したが、例えば障害物の非検出時には発光面32aの全体を発光させ、障害物の検出時には発光面32aの一部を発光させるようにしてもよい。
さらに、障害物の非検出時と検出時とで検出光33の発光強度を変化させてもよい。例えば、障害物が検出されると、検出光33の発光強度を高くしてもよい。
さらにまた、障害物の非検出時と検出時とで検出光33の色を変化させてもよい。
次に、図27はこの発明の実施の形態12によるスライドドア装置の発光器を示す正面図である。この例では、発光器32の発光面が、第1の光源駆動部62により駆動点灯される複数の第1の発光面50a,52aと、第2の光源駆動部63により駆動点灯される複数の第2の発光面49a,51aとに分割されている。
また、上記の例では、発光面49a,50a,51a,52aを2つに分割したが、3つ以上に分割し、それぞれ独立した光源駆動部により駆動点灯させるようにしてもよい。
次に、図28はこの発明の実施の形態13によるカメラ撮像画像と輝度分布との関係を示す説明図である。この例では、実施の形態7、12で示したような発光器32が用いられる。また、カメラ34〜36により得られる2次元画像データのサイズは、Gx×Gyである。なお、発光器32の長手方向(上下方向)をx方向、x方向に直交する方向をy方向とする。
さらに、2次元の画像データから、所定の演算により、上下方向の輝度分布を求め、輝度分布に基づいて障害物の有無を判定するので、2次元の画像データが1次元の輝度データに変換されることにより、処理速度をさらに速くすることができる。また、1次元の輝度分布に変換することで、発光面が複数に分割されていても、そのまま障害物の有無を判定できる。
次に、図30はこの発明の実施の形態14によるスライドドア装置の発光器32の断面図である。実施の形態14の発光器32では、実施の形態6における透明導光体47の前方に、光を拡散して透過する拡散板64が設けられている。即ち、拡散板64は、透明導光体47の前面に対向するように配置されている。透明導光体47の前面から出射され光は、拡散板64で散乱され、拡散板64の前面、即ち発光面32aから発光器32外へ出射される。他の構成は、実施の形態6と同様である。
次に、図31はこの発明の実施の形態15によるエレベータのスライドドア装置の水平断面図、図32は図31のかごドア装置を乗場側から見た正面図である。図において、かご6のかごドア収納部23,24の近傍(かごドア22よりも乗場側)には、第1及び第2の発光器71,72がそれぞれ設けられている。即ち、第1及び第2の発光器71,72は、かご出入口10と乗場出入口12との間の空間を挟んで互いに対向するように配置されている。
また、上記の例では、巻胴式のエレベータ装置について示したが、釣合おもりを用いるトラクション式のエレベータ装置にもこの発明が適用できることは勿論である。
さらに、上記の例では、この発明をエレベータに適用したが、例えば建物に設けられた二重扉式のドア装置や、列車のドアとプラットホームのドアとを含むドア装置など、エレベータ以外のスライドドア装置にもこの発明は適用できる。
Claims (16)
- 水平に摺動されることにより第1の出入口を開閉する第1のドア、
上記第1のドアとともに水平に摺動されることにより、上記第1の出入口に対向する第2の出入口を開閉する第2のドア、
上記第1の出入口と上記第2の出入口との間の空間の側方に配置され、上記空間側を撮像する撮像手段、
上記撮像手段からの画像データに基づいて上記空間内の障害物の有無を判定する画像処理判定部を有し、障害物の有無に応じて上記第1及び第2のドアの開閉を制御する制御装置、及び
上記空間を挟んで上記撮像手段に対向するように配置され、上下方向に長尺な発光面を有する発光器
を備え、
上記撮像手段は上記発光面を撮像し、
上記撮像手段及び上記発光器の少なくともいずれか一方は、上記第1のドアに搭載されており、
上記画像処理判定部は、上記第1のドアの位置に対応する上記発光面の像の基準長さを用いて、上記発光面の像が不連続である場合、上記発光面の像の長さが短くなった場合、及び上記発光面の像が消失した場合に、障害物が存在すると判定するスライドドア装置。 - 上記撮像手段は、異なる高さに配置された複数のカメラを含む請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記画像処理判定部は、上記発光器が消灯しているときの画像データと上記発光器が点灯しているときの画像データとの差分画像に基づいて障害物の有無を判定する請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記第1のドアの移動に伴って上記撮像手段によって撮像される上記発光面の端部の位置が変化するように上記発光器及び上記撮像手段が配置されており、
上記制御装置は、上記発光面の像の端部の位置に基づいて上記第1のドアの位置を求める請求項1記載のスライドドア装置。 - 上記発光器は、可視光を発光する請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記発光器は、上記発光面を形成するとともに上記発光面に対向する面が光を拡散する拡散面である透明導光体と、上記透明導光体に光を入射する光源とを有している請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記発光面は複数に分割されており、
上下に隣接する上記発光面は、上記発光器の幅方向にずらされ、かつ上下方向に部分的に重なるように配置されている請求項1記載のスライドドア装置。 - 上記制御装置は、全戸閉状態のときに上記発光器を発光させ、上記発光面の像に所定の長さ以上の暗部が存在する場合、及び上記発光面の像の全体が消失している場合に、故障が発生したと判定する請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記制御装置は、故障が検出されると、通常よりも低速で上記第1及び第2のドアの戸閉動作を行う請求項8記載のスライドドア装置。
- 上記制御装置は、戸閉時に障害物が検出されると、上記発光器による発光パターンを変化させる請求項5記載のスライドドア装置。
- 上記発光器は、それぞれ独立した光源駆動部により駆動点灯される複数の発光面を有している請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記画像処理判定部は、上記撮像手段により取得した2次元の画像データから、所定の演算により、上下方向の輝度分布を求め、輝度分布に基づいて障害物の有無を判定する請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記画像処理判定部は、上記撮像手段により取得した2次元の画像データから、所定の演算により、上下方向の輝度分布を求めるとともに、所定の時間間隔で得られる2つの輝度分布の差分をとって輝度差分分布を求め、輝度差分分布に基づいて障害物の有無を判定する請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記発光器は、背面が光を拡散する拡散面である透明導光体と、上記透明導光体に光を入射する光源と、上記透明導光体の前面に対向するように配置され、光を拡散する拡散板とを有している請求項1記載のスライドドア装置。
- 上記発光器は、上記空間を挟んで互いに対向するように配置され、上下方向に長尺な発光面をそれぞれ有する第1及び第2の発光器を含み、
上記撮像手段は、上記第1の発光器の上部に設けられ、上記第2の発光器の上記発光面を撮像する第1のカメラと、上記第2の発光器の下部に設けられ、上記第1の発光器の上記発光面を撮像する第2のカメラとを含む請求項1記載のスライドドア装置。 - かご出入口を有し、昇降路内を昇降されるかご、
上記かごに設けられ、水平に摺動されることにより上記かご出入口を開閉するかごドア、
乗場に設けられ、上記かごドアとともに水平に摺動されることにより、乗場出入口を開閉する乗場ドア、
上記かご出入口と上記乗場出入口との間の空間の側方で上記かごに設けられ、上記空間側を撮像する撮像手段、
上記撮像手段からの画像データに基づいて上記空間内の障害物の有無を判定する画像処理判定部を有し、障害物の有無に応じて上記かごドア及び上記乗場ドアの開閉を制御する制御装置、及び
上記空間を挟んで上記撮像手段に対向するように配置され、上下方向に長尺な発光面を有する発光器
を備え、
上記撮像手段は上記発光面を撮像し、
上記撮像手段及び上記発光器の少なくともいずれか一方は、上記かごドアに搭載されており、
上記画像処理判定部は、上記かごドアの位置に対応する上記発光面の像の基準長さを用いて、上記発光面の像が不連続である場合、上記発光面の像の長さが短くなった場合、及び上記発光面の像が消失した場合に、障害物が存在すると判定するエレベータ。
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