JP5293741B2 - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Description

本発明はエレベータの安全装置に関し、より具体的には、かごドアが閉じる過程で紐状の異物が挟み込まれたときの安全を図るエレベータの安全装置に関するものである。
エレベータにおいては、例えば犬等のペットを紐に繋いで乗りかごに乗るとき、ペットが乗り場フロアに残ったまま人が乗りかごに乗り込むと、乗りかごの内部と乗り場フロアに跨って紐が張られた状態で、かごドアと乗り場ドアが閉じて、乗りかごが上昇若しくは下降することになる。この結果、ペットに繋がっている紐によって人の手が強く引っ張られ、場合によっては手首等に大きな傷を受ける虞がある。
エレベータのかごドアには、その閉方向端面から突出してかごドアに対して相対移動するセーフティシューフレームが取り付けられており、かごドアが閉じる過程で該セーフティシューフレームが人や異物と衝突し、該セーフティシューフレームに力が作用すると、かごドア及び乗り場ドアを閉じ動作から開き動作に反転させることが行なわれている。
又、乗りかごの乗降口を水平方向に横切る光ビームを生成して、該光ビームを人や異物が遮ると、かごドア及び乗り場ドアを閉じ動作から開き動作に反転させることが行なわれている。
しかしながら、上述のセーフティシューフレームや水平の光ビームを用いた従来の異物検知方式では、紐やロープの如く細長い異物を確実に検知することが出来ない。
そこで、かごドアの閉方向端面から所定距離だけ離れた鉛直線上の上端位置に投光部を配置すると共に、前記鉛直線上の下端位置に受光部を配置し、投光部から出射された光を受光部で検知する鉛直走査方式(特許文献1参照)を利用して、紐状の異物を検知することが考えられる。
又、一対のかごドアが全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる鉛直線上の位置にて、敷居に投光部を配置すると共に、乗降口上方のフレームに受光部を配置し、投光部から出射された光を受光部で検知する鉛直走査方式(特許文献2参照)を利用して、紐状の異物を検知することも考えられる。
上記鉛直走査方式を採用すれば、乗りかごの乗降口を通過してある程度の高さ位置を紐が伸びている状態で、かごドアが閉じると、その過程で光の走査線が紐を横切るため、受光部の出力信号に基づいて紐を検知することが可能である。
実開昭61−203680号公報 特開2008−169009号公報
かごドアに投光部を配置したエレベータ(特許文献1参照)においては、投光部はかごドアの閉方向端面から突出した位置に設置されているため、かごドアが全閉状態の直前の位置(全閉直前位置)から全閉位置まで閉じる過程で、投光部が他方のかごドア若しくは戸当たりフレームと衝突しない様、該他方のかごドア若しくは戸当たりフレームには投光部の収容空間を形成する必要がある。
従って、かごドアが全閉直前位置から全閉位置まで閉じる過程で、投光部から出射される光は前記他方のかごドア若しくは戸当たりフレームによって遮られ、受光部には到達しないことになる。
ここで、受光部による光検知の中断を異物の検知と判断することは出来ないので、かごドアが全閉直前位置から全閉位置まで閉じるまでは、投光部と受光部による異物検知機能は無効とせざるを得ない。
この場合、投光部が設置されているかごドアの閉方向端面に接触して紐状の異物が伸びていると、投光部と受光部による異物検知機能が無効となっているため、その異物を検知することが出来ない問題がある。
フレームの敷居に投光部を配置したエレベータ(特許文献2参照)によれば、この問題を解決することができるが、投光部への汚れの付着やいたずら等により、投光部から出射された光が遮られ、その結果、受光部による光検知が中断されて、異物の検知と誤って判断してしまう虞がある。
例えばかごドアの閉方向端面に、その上端から下端までの全域を感度域とする感圧センサーを取り付けることも考えられるが、この場合、かごドアに大きな改造を施さねばならず、改造コストが嵩む問題がある。
そこで本発明の目的は、紐状の異物をその位置に拘らず常に確実に検知することが出来る簡易な構成のエレベータの安全装置を提供することである。
本発明に係る第1のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドア(2)(3)を具え、一方のかごドア(2)には、他方のかごドア(3)と当接すべき閉方向端面(2a)から他方のかごドア(3)側へ所定距離だけ離れた位置を閉方向端面(2a)に沿って上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(5)が配備され、投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
前記他方のかごドア(3)には、両かごドア(2)(3)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(6)が配備され、該第2反射部材(6)は、前記他方のかごドア(3)の閉方向端面(3a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延びている。
投光/受光ユニット(4)は、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、両かごドア(2)(3)の閉じ動作が中止される。
上記第1のエレベータの安全装置によれば、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉状態へ移動する過程で、投光/受光ユニット(4)が前記収容空間(30)に突入するまでは、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第1反射部材(5)により反射されて投光/受光ユニット(4)へ入射し、投光/受光ユニット(4)が前記収容空間(30)へ突入した後は、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第2反射部材(6)により反射されて投光/受光ユニット(4)へ入射する。
従って、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されることはなく、異物検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して紐状の異物が存在する場合、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
ここで、紐状の異物が前記他方のかごドア(3)の閉方向端面(3a)に接触して伸びている場合であっても、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知動作は継続されており、両かごドア(2)(3)が全閉状態に達する過程で投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、該異物の存在を検知することが可能である。
具体的構成において、前記他方のかごドア(3)には、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第1反射部材(5)の表面を清掃する、清掃具(70)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる度に清掃具(70)によって第1反射部材(5)の表面が清掃されるので、第1反射部材(5)の表面が常に良好な反射面に維持される。
又、具体的な構成において、前記一方のかごドア(2)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記他方のかごドア(3)側に、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第2反射部材(6)の表面を清掃する、清掃具(701)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる度に清掃具(701)によって第2反射部材(6)の表面が清掃されるので、第2反射部材(6)の表面が常に良好な反射面に維持される。
又、具体的な構成において、前記他方のかごドア(3)の下端部には、該かごドア(3)の閉方向端面(3a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐ、異物侵入防止部材(9)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、異物侵入防止部材(9)によって、紐状の異物がかごドア(3)の閉方向端面(3a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間に侵入することが防止されるので、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で紐状の異物を確実に検知することが出来る。
又、具体的な構成において、前記一方のかごドア(2)の下端部には、該かごドア(2)の閉方向端面(2a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐと共に該隙間よりも他方のかごドア(3)側へ突出する、異物押出し部材(90)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、異物押出し部材(90)によって、紐状の異物がかごドア(2)の閉方向端面(2a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間に侵入することが防止され、且つ両かごドア(2)(3)が閉じる過程で前記異物が前記隙間よりも前方へ押し出されるので、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で光ビームは必ず異物によって遮られ、この結果、紐状の異物を確実に検知することが出来る。
更に具体的な構成において、前記一対のかごドア(2)(3)の少なくとも何れか一方のかごドアには該かごドアに対して相対移動するセーフティシューフレーム(27)が取り付けられており、該セーフティシューフレーム(27)の下端面は、水平面に対して所定の傾斜角度を有して他方のかごドア側へ向いた斜面(28)を形成している。
該具体的構成によれば、両かごドア(2)(3)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(27)の下端面の下に紐状の異物が潜り込んだとしても、該異物を引っ張り上げることによって、該異物はセーフティシューフレーム(27)の斜面(28)に案内されて容易にセーフティシューフレーム(27)の下から抜け出すことが出来る。
更に又、具体的な構成において、両かごドア(2)(3)は全開状態から第1の全閉直前状態及び第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、両かごドア(2)(3)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
前記第2反射部材(6)は、両かごドア(2)(3)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、両かごドア(2)(3)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有している。
制御ユニット(100)は、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する。
該具体的構成によれば、両かごドア(2)(3)が第1の全閉直前状態まで閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(6)の反射部(601)によって反射され、投光/受光ユニット(4)に戻って来ることになる。このとき、前記検知手段はオフである。その後、両かごドア(2)(3)が第2の全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(6)によって反射されて投光/受光ユニット(4)に一定以上の光量で戻って来ると共に、前記所定時点で検知手段がオンとなる。両かごドア(2)(3)が第2の全閉直前位置から更に閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームは第2反射部材(6)によって殆ど反射されず、投光/受光ユニット(4)には一定以上の光量では戻って来ないので、異物検知信号が生成される。このとき、前記検知手段はオンのままである。従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、全閉状態では、前記検知手段がオンとなり、且つ異物検知信号が生成されることになる。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、全閉状態で、前記検知手段はオンとなるが、異物検知信号は生成されないことになる。そこで、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないときは、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生しているものと判断することが出来る。
本発明に係る第2のエレベータの安全装置は、戸当たりフレーム(12)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具え、前記かごドア(23)には、前記戸当たりフレーム(12)と当接すべき閉方向端面(23a)から戸当たりフレーム(12)側へ所定距離だけ離れた位置を閉方向端面(23a)に沿って上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(5)が配備され、投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
前記戸当たりフレーム(12)には、かごドア(23)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(6)が配備され、該第2反射部材(6)は、前記かごドア(23)が当接すべき戸当たりフレーム(12)の端面(12a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延びている。
投光/受光ユニット(4)は、前記かごドア(23)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、かごドア(23)の閉じ動作が中止される。
上記第2のエレベータの安全装置によれば、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、かごドア(23)が全開状態から全閉状態へ移動する過程で、投光/受光ユニット(4)が前記収容空間(30)に突入するまでは、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第1反射部材(5)により反射されて投光/受光ユニット(4)へ入射し、投光/受光ユニット(4)が前記収容空間(30)へ突入した後は、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第2反射部材(6)により反射されて投光/受光ユニット(4)へ入射する。
従って、かごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されることはなく、異物検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して紐状の異物が存在する場合、かごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
ここで、紐状の異物が戸当たりフレーム(12)の端面(12a)に接触して伸びている場合であっても、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知動作は継続されており、かごドア(23)が全閉状態に達する過程で投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、該異物の存在を検知することが可能である。
具体的構成において、前記戸当たりフレーム(12)には、前記かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第1反射部材(5)の表面を清掃する、清掃具(70)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる度に清掃具(70)によって第1反射部材(5)の表面が清掃されるので、第1反射部材(5)の表面が常に良好な反射面に維持される。
又、具体的構成において、前記かごドア(23)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記戸当たりフレーム(12)側に、かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第2反射部材(6)の表面を清掃する、清掃具(701)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる度に清掃具(701)によって第2反射部材(6)の表面が清掃されるので、第2反射部材(6)の表面が常に良好な反射面に維持される。
又、具体的構成において、前記かごドア(23)の下端部には、該かごドア(23)の閉方向端面(23a)の下端と敷居(86)の表面との間に形成される隙間を塞ぐと共に該隙間よりも戸当たりフレーム(12)側へ突出する、異物押出し部材(90)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、異物押出し部材(90)によって、紐状の異物がかごドア(23)の閉方向端面(23a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間に侵入することが防止され、且つかごドア(23)が閉じる過程で前記異物が前記隙間よりも前方へ押し出されるので、かごドア(23)が閉じる過程で光ビームは必ず異物によって遮られ、この結果、紐状の異物を確実に検知することが出来る。
更に具体的な構成において、前記かごドア(23)には該かごドア(23)に対して相対移動するセーフティシューフレーム(29)が取り付けられており、該セーフティシューフレーム(29)の下端面は、水平面に対して所定の傾斜角度を有して他方のかごドア側へ向いた斜面(28)を形成している。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)の下端面の下に紐状の異物が潜り込んだとしても、該異物を引っ張り上げることによって、該異物はセーフティシューフレーム(29)の斜面(28)に案内されて容易にセーフティシューフレーム(29)の下から抜け出すことが出来る。
更に又、具体的な構成において、前記かごドア(23)は第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、該かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
前記第2反射部材(6)は、前記かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、前記かごドア(23)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有している。
制御ユニット(100)は、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する。
該具体的構成によれば、前記かごドア(23)が第1の全閉直前状態まで閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(6)によって反射され、投光/受光ユニット(4)に戻って来ることになる。このとき、前記検知手段はオフである。その後、かごドア(23)が第2の全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(6)の反射部(601)によって反射されて投光/受光ユニット(4)に一定以上の光量で戻って来ると共に、前記所定時点で検知手段がオンとなる。かごドア(23)が第2の全閉直前位置から更に閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームは第2反射部材(6)によって反射されず、投光/受光ユニット(4)には一定以上の光量では戻って来ないので、異物検知信号が生成される。このとき、前記検知手段はオンのままである。従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、全閉状態では、前記検知手段がオンとなり、且つ異物検知信号が生成されることになる。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、全閉状態では、前記検知手段はオンとなるが、異物検知信号は生成されないことになる。そこで、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないときは、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生しているものと判断することが出来る。
本発明に係る第3のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドア(2)(3)と、乗降口の上方に配備されるフレーム(81)と、乗降口の下方に配備される敷居(82)とを具えたエレベータの安全装置であって、前記一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる直線上の位置において、前記フレーム(81)には下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記敷居(82)には上方へ向けて反射部材(50)が配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
前記投光/受光ユニット(4)は、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、両かごドア(2)(3)の閉じ動作が中止される。
尚、具体的構成において、前記一対のかごドア(2)(3)には、全閉状態にて互いに当接すべき閉方向端面(2a)(3a)に、前記直線に沿って延びた一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)が形成されており、両かごドア(2)(3)が全閉状態のときに、光ビームを通過させるための通路(105)が該一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)によって形成される。
上記第3のエレベータの安全装置によれば、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態へ移動する過程で、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは反射部材(50)により反射されて投光/受光ユニット(4)に入射する。
従って、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されることはなく、異物検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して、紐状の異物が存在する場合、両かごドア(2)(3)が全閉状態に達したときに投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、投光/受光ユニット(4)はフレーム(81)に配備されているので、かごドア(2)(3)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームの受光量の変動や光ビームの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。同様に、反射部材(50)は敷居(82)に配備されているので、かごドアの開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
具体的構成において、前記反射部材(50)は前記敷居(82)の下方に配備され、該敷居(82)には、前記光ビームが通過する貫通孔(821)が形成されている。
該具体的構成によれば、利用客からは反射部材(50)の存在が認識されにくくなるので、いたずらを防止することができる。又、反射部材(50)の反射面が汚れにくくなる。
又、具体的な構成において、前記敷居(82)及び前記かごドア(3)には、前記反射部材(50)の表面を清掃する清掃機構(7)が配備されており、該清掃機構(7)は、該反射部材(50)の表面に沿ってスライド可能であると共にかごドア(3)の開方向或いは閉方向にばね付勢された清掃具(71)と、前記かごドア(3)が閉じる過程或いは開く過程で該清掃具(71)をばね付勢に抗して押圧する押圧部(32)とから構成されている。
該具体的構成によれば、かごドア(3)が閉じる過程で、押圧部(32)が、ばね付勢に抗して清掃具(71)を閉方向に押圧することにより、清掃具(71)は閉方向に移動して反射部材(50)の表面を清掃する。一方、かごドア(3)が開く過程では、清掃具(71)は、ばね付勢によって開方向に移動して再び反射部材(50)の表面を清掃する。
或いは、かごドア(3)が開く過程で、押圧部(32)が、ばね付勢に抗して清掃具(71)を閉方向に押圧することにより、清掃具(71)は閉方向に移動して反射部材(50)の表面を清掃する。一方、かごドア(3)が閉じる過程では、清掃具(71)は、ばね付勢によって閉方向に移動して再び反射部材(50)の表面を清掃する。
従って、両かごドア(2)(3)が開閉する度に清掃具(71)によって反射部材(50)の表面が清掃されるので、反射部材(50)の表面が常に良好な反射面に維持される。
本発明に係る第4のエレベータの安全装置は、互いに接近離間する方向に移動して前記乗降口を開閉する一対のかごドア(2)(3)と、乗降口の上方に配備されるフレーム(81)とを具えたエレベータの安全装置であって、前記フレーム(81)には、前記一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる直線上の位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備され、一方のかごドア(3)には、他方のかごドア(2)と当接すべき閉方向端面(3a)の下端位置に、反射部材(50)が上方に向けて配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
前記投光/受光ユニット(4)は、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、両かごドア(2)(3)の閉じ動作が中止される。
尚、具体的構成において、前記反射部材(50)は、前記一方のかごドア(3)が摺動可能に嵌まる敷居(82)の溝(83)の内部に、該溝(83)に沿って移動可能に保持されている。
又、前記一対のかごドア(2)(3)には、全閉状態にて互いに当接すべき閉方向端面(2a)(3a)に、前記直線に沿って延びた一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)が形成されており、両かごドア(2)(3)が全閉状態のときに、光ビームを通過させるための通路(105)が該一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)によって形成される。
上記第4のエレベータの安全装置によれば、乗降口を通過して、紐状の異物が存在する場合、両かごドア(2)(3)が全閉状態に達したときに投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、投光/受光ユニット(4)はフレーム(81)に配備されているので、かごドア(2)(3)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームの受光量の変動や光ビームの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。
更に具体的な構成において、前記敷居(82)の溝(83)の内部には、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で前記反射部材(50)の表面を清掃する、清掃具(77)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、両かごドア(2)(3)が閉じる度に、清掃具(77)によって反射部材(50)の表面が清掃されるので、反射部材(50)の表面が常に良好な反射面に維持される。
本発明に係る第5のエレベータの安全装置は、戸当たりフレーム(84)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具えたエレベータの安全装置であって、前記戸当たりフレーム(84)には、前記かごドア(23)が当接すべき端面(84a)からかごドア(23)側へ所定の距離だけ離れた位置を上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、該直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(61)が配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
前記かごドア(23)には、かごドア(23)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(62)が配備され、該第2反射部材(62)は、前記戸当たりフレーム(84)と当接すべき前記かごドア(23)の閉方向端面(23a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延びている。
前記投光/受光ユニット(4)は、前記かごドア(23)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、かごドア(23)の閉じ動作が中止される。
尚、具体的構成において、前記第1反射部材(61)は、前記かごドア(23)が摺動可能に嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に保持されている。
上記第5のエレベータの安全装置によれば、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、かごドア(23)が全開状態から全閉状態へ移動する過程で、投光/受光ユニット(4)が収容空間(30)に突入するまでは、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第1反射部材(61)により反射されて投光/受光ユニット(4)に入射し、投光/受光ユニット(4)が収容空間(30)に突入した後は、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは第2反射部材(62)により反射されて投光/受光ユニット(4)に入射する。
従って、かごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されることはなく、異物検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して、紐状の異物が存在する場合、かごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、投光/受光ユニット(4)は戸当たりフレーム(84)に配備されているので、かごドア(23)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームの受光量の変動や光ビームの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。同様に、第1反射部材(61)は戸当たりフレーム(84)の下端位置に配備されているので、かごドア(23)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
具体的構成において、前記かごドア(23)には、該かごドア(23)に対して相対移動するセーフティシューフレーム(29)が取り付けられ、前記戸当たりフレーム(84)の端面(84a)には、前記直線に沿って延びた突出部材(94)が形成されており、該突出部材(94)は、該端面(84a)からの突出長さが前記所定の距離よりも短く、該直線の位置に対してセーフティシューフレーム(29)側に位置すると共に、前記かごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)と重なる。
該具体的構成によれば、乗降口を通過して、紐状の異物が存在する場合、突出部材(94)が、かごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)と重なることによって、該異物の一部分をセーフティシューフレーム(29)との間に挟み込み、そして該一部分を閉方向に沿わせようとする。従って、異物は、突出部材(94)の先端からかごドア(23)の閉方向端面(23a)側に押し出される。その結果、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られることとなる。
又、具体的な構成において、前記戸当たりフレーム(84)の下端部には、該戸当たりフレームの端面(84a)よりも前記かごドア(23)側へ突出する異物押出し部材(93)が配備されている。
該具体的構成によれば、異物押出し部材(93)によって、異物が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)よりも前方へ押し出されるので、光ビームは必ず異物によって遮られ、この結果、紐状の異物を確実に検知することが出来る。
又、具体的な構成において、前記かごドア(23)には、該かごドア(23)が閉じる過程で前記第1反射部材(61)の表面を清掃する、清掃具(78)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が閉じる度に、清掃具(78)によって第1反射部材(61)の表面が清掃されるので、第1反射部材(61)の表面が常に良好な反射面に維持される。
又、具体的な構成において、前記戸当たりフレーム(84)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記かごドア(23)側に清掃具(79)が取り付けられ、該清掃具(79)は、該かごドア(23)が閉じる過程で前記第2反射部材(62)の表面を清掃する。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が閉じる度に、清掃具(79)によって第2反射部材(62)の表面が清掃されるので、第2反射部材(62)の表面が常に良好な反射面に維持される。
更に具体的な構成において、安全装置は、前記かごドア(23)は全開状態から第1の全閉直前状態及び第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、該かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
前記第2反射部材(62)は、前記かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、前記かごドア(23)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有する。
制御ユニット(100)は、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が第1の全閉直前状態まで閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(62)によって反射され、投光/受光ユニット(4)に戻って来ることになる。このとき、検知手段はオフである。その後、かごドア(23)が第2の全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームが第2反射部材(62)の反射部(621)によって反射されて投光/受光ユニット(4)に一定以上の光量で戻って来ると共に、所定時点で検知手段がオンとなる。かごドア(23)が第2の全閉直前位置から更に閉じると、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームは第2反射部材(62)によって反射されず、投光/受光ユニット(4)には一定以上の光量では戻って来ないので、異物検知信号が生成される。このとき、検知手段はオンのままである。従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、全閉状態では、検知手段がオンとなり、且つ異物検知信号が生成されることとなる。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、全閉状態では、検知手段はオンとなるが、異物検知信号は生成されないこととなる。そこで、検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないときは、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると判断することが出来る。
本発明に係る第6のエレベータの安全装置は、戸当たりフレーム(84)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具えたエレベータの安全装置であって、前記戸当たりフレーム(84)には、前記かごドア(23)が全閉状態にて当接する当接位置を上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、該直線上の下端位置には、上方へ向けて反射部材(61)が配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能である。
かごドア(23)が当接すべき戸当たりフレーム(84)の端面(84a)と、戸当たりフレーム(84)と当接すべきかごドア(23)の閉方向端面(23a)には、前記直線に沿って延びた一対の凹部(84b)(23b)又は一対の切欠き部(84c)(23c)が形成されており、前記かごドア(23)が全閉状態のときに、光ビームを通過させるための通路(115)が該一対の凹部(84b)(23b)又は一対の切欠き部(84c)(23c)によって形成される。
前記投光/受光ユニット(4)は、前記かごドア(23)が閉じる過程で光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。
この結果、異物の存在が認識され、かごドア(23)の閉じ動作が中止される。
尚、具体的構成において、前記反射部材(61)は、前記かごドア(23)が摺動可能に嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に保持されている。
上記第6のエレベータの安全装置によれば、乗りかごの乗降口に異物が存在しない場合、かごドア(23)が全開状態から全閉状態へ移動する過程で、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームは反射部材(61)により反射されて投光/受光ユニット(4)に入射する。従って、かごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されることはなく、異物検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して、紐状の異物が存在する場合、かごドア(23)が全閉状態に達したときに投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが該異物によって遮られるので、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断され、その結果、異物検知信号が生成される。
又、投光/受光ユニット(4)は戸当たりフレーム(84)に配備されているので、かごドア(23)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームの受光量の変動や光ビームの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。同様に、反射部材(61)は戸当たりフレーム(84)の下端位置に配備されているので、かごドアの開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
具体的構成において、前記かごドア(23)には、該かごドア(23)が閉じる過程で前記反射部材(61)の表面を清掃する、清掃具が取り付けられている。
該具体的構成によれば、かごドア(23)が閉じる度に、清掃具によって反射部材(61)の表面が清掃されるので、反射部材(61)の表面が常に良好な反射面に維持される。
上記第3乃至第6のエレベータの安全装置の具体的構成において、前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射は、前記かごドアが全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で実行される。
該具体的構成によれば、全閉直前状態から光ビームを出射することにより、光ビームの出射時に人が投光/受光ユニット(4)を覗き込むことを防止することができる。
更に具体的な構成において、前記かごドアの下端部には、該かごドアの閉方向端面の下端と敷居の表面との間に形成される隙間を塞ぐ、異物侵入防止部材(91)(92)が取り付けられている。
該具体的構成によれば、異物侵入防止部材(91)(92)によって、紐状の異物がかごドアの閉方向端面の下端と敷居の表面との間に形成される隙間に侵入することが防止されるので、かごドアが閉じる過程で紐状の異物を確実に検知することが出来る。
上記第1乃至第6のエレベータの安全装置の他の具体的構成において、該安全装置は、反転戸開き手段と、強制戸閉め手段と、報知手段とを具えている。反転戸開き手段は、前記かごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成された場合に、その動作を反転させて該かごドアを開く反転戸開き動作を実行する。強制戸閉め手段は、前記反転戸開き手段による反転戸開き動作を無効にして、異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に前記かごドアの戸閉め動作を実行する。報知手段は、前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、又は、前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行に並行して、該強制戸閉め動作の実行を報知する。
かごドアの戸閉め動作の開始後、該戸閉め動作が完了しなかった場合には、乗降口を通過して紐状の異物が存在しているのとは別の事情が原因となって、かごドアの戸閉め動作を完了することが出来ない可能性が高い。そこで、上記具体的構成においては、強制戸閉め手段により強制的にかごドアの戸閉め動作を実行する。この様に強制戸閉め動作が実行された場合でも、上記具体的構成によれば、該強制戸閉め動作の実行が報知手段により報知されるので、強制戸閉め動作の実行による事故の発生が防止されることになる。
より具体的な構成において、上記安全装置は更に、乗りかご制御手段と、第2の報知手段とを具えている。乗りかご制御手段は、前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる。第2の報知手段は、前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に異物検知信号が生成された場合、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する。
本発明に係るエレベータの安全装置によれば、従来のかごドアに大きな改変を加えることなく、単に投光/受光ユニットと反射部材を配備した簡易な構成により、紐状の異物をその位置に拘わらず常に確実に検知することが出来る。
図1は、本発明の実施の形態に係る第1のエレベータの全開状態を示す正面図である。 図2は、該エレベータの全閉状態を示す正面図である。 図3は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す斜視図である。 図4は、該エレベータにおける第1反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図5は、該エレベータにおける第2反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図6は、該エレベータにおける異物侵入防止部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図7は、該エレベータにおける清掃具の取り付け状態を示す斜視図である。 図8は、該エレベータにおける第1反射部材と清掃具の位置関係を示す斜視図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る第2のエレベータの全開状態を示す正面図である。 図10は、該エレベータの全閉状態を示す正面図である。 図11は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す斜視図である。 図12は、該エレベータにおける第1反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図13は、該エレベータにおける第2反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図14は、該エレベータにおける清掃具の取り付け状態を示す斜視図である。 図15は、オーバトラベルが有る場合における光ビームの配置例を示す水平断面図である。 図16は、オーバトラベルが無い場合における光ビームの配置例を示す水平断面図である。 図17は、投光/受光ユニットの故障検知を行なう実施形態における全開状態を示す正面図及びその一部を拡大した図である。 図18は、該実施形態における第1の全閉直前状態を示す正面図及びその一部を拡大した図である。 図19は、該実施形態においてゲートスイッチがオンとなる時点の状態を示す正面図及びその一部を拡大した図である。 図20は、該実施形態における第2の全閉直前状態を示す正面図及びその一部を拡大した図である。 図21は、該実施形態における制御ユニットの制御手続きを示すフローチャートである。 図22は、紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図23は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図24は、他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図25は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図26は、他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図27は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図28は、他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図29は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図30は、更に他の紐検知動作例の前半を示す一連の水平断面図である。 図31は、該紐検知動作例の後半を示す一連の水平断面図である。 図32は、本発明に係るエレベータに対する改良構造の一例を示す正面図である。 図33は、該一例の鉛直断面図である。 図34は、改良構造の他の例を示す正面図である。 図35は、該他の例の水平断面図である。 図36は、改良構造の他の例を示す正面図である。 図37は、該他の例の鉛直断面図である。 図38は、改良構造の更に他の例を示す水平断面図である。 図39は、第2反射部材を清掃すべき清掃具の取り付け状態を示す斜視図である。 図40は、第1反射部材の損傷を防止するための構成例を説明する図である。 図41は、第1反射部材の損傷を防止するための他の構成例を説明する図である。 図42は、第1反射部材の損傷を防止するための更に他の構成例を示す斜視図である。 図43は、本発明の実施の形態に係る第3のエレベータの全開状態を示す正面図である。 図44は、該エレベータの全閉状態を示す正面図である。 図45は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す斜視図である。 図46は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す正面図である。 図47は、該エレベータにおける反射部材及び清掃機構の取り付け状態を上方から見た斜視図である。 図48は、該エレベータにおける反射部材及び清掃機構の取り付け状態を示す正面図である。 図49は、該エレベータにおける反射部材及び清掃機構の取り付け状態を下方から見た斜視図である。 図50は、全閉状態での該清掃機構の動作状態を示す斜視図である。 図51は、該エレベータにおける両かごドアの閉方向端面の形状を示す水平断面図である。 図52は、該エレベータにおける両かごドアの閉方向端面の他の形状を示す水平断面図である。 図53は、該エレベータにおける異物侵入防止部材の取り付け状態を示す正面図である。 図54は、異物侵入防止部材を拡大した図である。 図55は、該エレベータにおける異物侵入防止部材の取り付け状態を下方から見た斜視図である。 図56は、紐検知動作例を示す水平断面図である。 図57は、他の紐検知動作例を示す水平断面図である。 図58は、該エレベータにおける制御ユニットの制御手続きを示すフローチャートである。 図59は、本発明の実施の形態に係る第4のエレベータの全開状態を示す正面図である。 図60は、該エレベータの全閉状態を示す正面図である。 図61は、該エレベータにおける反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図62は、該エレベータにおける反射部材及び清掃具の取り付け状態を示す正面図である。 図63は、該エレベータにおける清掃具の取り付け状態を示す鉛直断面図である。 図64は、全閉状態での反射部材と清掃具との位置関係を示す斜視図である。 図65は、本発明の実施の形態に係る第5のエレベータの全開状態を示す正面図である。 図66は、該エレベータの全閉状態を示す正面図である。 図67は、該エレベータにおける投光/受光ユニットの取り付け状態を示す斜視図である。 図68は、該エレベータにおける第1反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図69は、該エレベータにおける第1反射部材の取り付け状態を示す正面図である。 図70は、該エレベータにおける第2反射部材の取り付け状態を示す斜視図である。 図71は、該エレベータにおける清掃具の取り付け状態を示す斜視図である。 図72は、全閉状態での第1反射部材と清掃具との位置関係を示す斜視図である。 図73は、紐検知動作例を示す一連の水平断面図である。 図74は、他の紐検知動作例を示す一連の水平断面図である。 図75は、該エレベータに対する改良構造の一例を示す斜視図である。 図76は、該一例の正面図である。 図77は、該一例のエレベータにおける紐検知動作を示す一連の水平断面図である。 図78は、該エレベータに対する改良構造の他の例を示すと共に、該他の例のエレベータにおける紐検知動作を示す一連の水平断面図である。 図79は、該エレベータに対する改良構造の更なる他の例を示すと共に、該他の例のエレベータにおける紐検知動作を示す一連の水平断面図である。 図80は、投光/受光ユニットの故障検知を行なう実施形態における全開状態を示す正面図である。 図81は、該実施形態における第1の全閉直前状態を示す斜視図である。 図82は、該実施形態においてゲートスイッチがオンとなる時点の状態を示す斜視図である。 図83は、該実施形態における第2の全閉直前状態を示す斜視図である。 図84は、本発明の実施の形態に係る第6のエレベータの要部の一例を示す水平断面図である。 図85は、該エレベータの要部の他の例を示す水平断面図である。 図86は、紐検知動作例を示す水平断面図である。 図87は、他の紐検知動作例を示す水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
第1の実施の形態
本発明の実施の形態に係る第1のエレベータは、図1及び図2に示す如く、乗りかごの乗降口を開閉する左右一対のかごドア(2)(3)を具えたセンターオープンタイプのエレベータであって、乗降口上方のフレーム(102)にレール(1)が固定され、両かごドア(2)(3)はそれぞれ、ハンガー(21)(31)によってレール(1)に吊り下げられると共に、ドア下端部に突設されたガイドシュー(22)(32)が敷居(82)に摺動可能に嵌まって、水平方向の往復移動が案内されている。
又、フレーム(102)上には、両かごドア(2)(3)の開閉動作を制御する制御ユニット(100)が設置されている。
左側のかごドア(2)には、図1の如く、右側のかごドア(3)と当接すべき閉方向端面(2a)から右側のかごドア(3)側へ所定距離(例えば12mm)だけ離れた鉛直線上の上端位置に、鉛直下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記鉛直線上の下端位置には、鉛直上方へ向けて第1反射部材(5)が配備されている。
投光/受光ユニット(4)は、レーザ光のビーム(以下、光ビームという)Bを出射すべき投光器と入射してくる光ビームBを検知すべき受光器とを一体に具えたものであって、図3に示す如くかごドア(2)の閉方向端面(2a)に固定されたステー(41)によって支持されている。
尚、投光/受光ユニット(4)の投光器としては例えば赤色半導体レーザを採用し、これによって直径1〜2mmのスポットを形成する。投光/受光ユニット(4)の受光器は、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を越えたとき、光検知信号を出力する。これに対し、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を下回ったときは、異物検知信号を出力する。
第1反射部材(5)は、図4に示す如く、左側のかごドア(2)の下端面に突設されたL字状のアーム部材(51)の水平アーム部に設けられており、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有している。該アーム部材(51)は、かごドア(2)のガイドシューが嵌まる敷居(82)の溝(83)の内部に、往復移動可能に収容されている。
尚、アーム部材(51)は、図8に示すステー(52)を介して左側のかごドア(2)に支持されている。ここで、ステー(52)はかごドア(2)に対してドア開閉方向の位置調節が可能に取り付けられ、アーム部材(51)はステー(52)に対してドア開閉方向とは直交する前後方向の位置調節が可能に取り付けられている。
右側のかごドア(3)の上端部には、図5に示す如く、両かごドアが閉じた状態で前記投光/受光ユニットを収容すべき収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、鉛直上方へ向けて第2反射部材(6)が配備されている。該第2反射部材(6)は、右側のかごドア(3)の閉方向端面(3a)と同じ位置から収容空間(30)の奥方へ延びる所定長さ(例えば8mm)の反射面を有し、収容空間(30)に侵入した投光/受光ユニットからの光ビームを鉛直上方へ反射する。
図6に示す如く、右側のかごドア(3)の下端部には、該かごドア(3)の閉方向端面(3a)と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を埋める異物侵入防止部材(9)が下向きに突設されており、該異物侵入防止部材(9)の下端部は、敷居(82)の溝(83)に往復移動可能に収容されている。
更に、右側のかごドア(3)の下端部には、異物侵入防止部材(9)の後方位置に、図7の如く取付金具(702)が固定され、該取付金具(702)によってブラシからなる清掃具(70)が下向きに支持されている。
図2の如く両かごドア(2)(3)が全閉位置まで閉じる過程で、前記清掃具(70)が、左側のかごドア(2)に配備されている第1反射部材(5)の表面を清掃する(図8参照)。これによって、第1反射部材(5)の表面は常に良好な反射面に維持される。
尚、投光/受光ユニット(4)が鉛直下方に向き、第1反射部材(5)及び第2反射部材(6)が鉛直上方を向いている取り付け状態は、投光/受光ユニット(4)の構成(発光器及び受光器の配置等)やかごドアの設置姿勢のばらつき等に応じ、鉛直線に対して僅かな傾斜を有する取り付け状態をも含むものとする。
図15は、乗りかごの乗降口を形成する出入口柱(20)の端面を基準とするかごドア(2)の全開位置における閉方向端面の後退距離、即ちオーバトラベルTが存在する場合における光ビームBの配置例を表わしており、図15(a)に示す戸開状態での待機中では、光ビームBが乗降口の幅の外側に位置し、図15(b)に示す戸閉中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の内側に位置する様に、光ビームBを配置する。
又、図16は、オーバトラベルが無い場合における光ビームBの配置例を表わしており、図16(a)に示す戸開状態での待機中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の外側に位置し、図16(b)に示す戸閉中では、かごドア(2)の端縁とセーフティシューフレーム(27)の端縁とを結んだ線の内側に位置する様に、光ビームBを配置する。
上記第1のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることなる。
その後、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)は右側のかごドア(3)に形成されている収容空間(30)に侵入し、これによって、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは第2反射部材(6)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることになる。
即ち、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)又は第2反射部材(6)によって反射され、投光/受光ユニット(4)へ戻ってくることになる。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームが検知されているときは異物検知信号を生成しない。そして、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で投光/受光ユニット(4)によって異物検知信号が生成されない限り、両かごドア(2)(3)の閉じ動作を継続する。
これに対し、投光/受光ユニット(4)は、光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成し、制御ユニット(100)へ出力する。これに応じて、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)を閉じ動作から開き動作に反転させる。
図22及び図23は、乗りかごの乗降口の中央部を通過して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図22(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、光ビームBは徐々に紐Sに接近し、更に図23(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sを横切ることになる。このとき投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図24及び図25は、左側のかごドア(2)にセーフティシューフレーム(27)が配備されているエレベータにおいて、左側のかごドア(2)とセーフティシューフレーム(27)に接触して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図24(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、最初は紐Sが光ビームBと左側のかごドア(2)の間に位置しているが、戸閉動作の進行に伴って紐Sは光ビームBと交叉する位置まで移動し、その後、図25(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sの外側へ移行することになる。この過程で、光ビームBが紐Sを横切るとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図26及び図27は、両かごドア(2)(3)にそれぞれセーフティシューフレーム(27)(37)が配備されているエレベータにおいて、左側のかごドア(2)とセーフティシューフレーム(27)に接触して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、両かごドア(2)(3)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図26(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全開状態から全閉直前状態まで閉じていく過程で、最初は紐Sが光ビームBと左側のかごドア(2)の間に位置しているが、戸閉動作の進行に伴って紐Sは光ビームBと交叉する位置まで移動し、その後、図27(a)(b)(c)の如く両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sの外側へ移行することになる。この過程で、光ビームBが紐Sを横切るとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
本発明の実施の形態に係る第2のエレベータは、図9及び図10に示す如く、乗りかごに固定された戸当たりフレーム(12)に対して接近離間して乗降口を開閉する高速のかごドア(23)と低速のかごドア(33)を具えたサイドオープンタイプのエレベータであって、両かごドア(23)(33)はそれぞれハンガー(24)(34)によってレール(11)に吊り下げられると共に、ドア下端部に突設されたガイドシュー(25)(35)が敷居(86)に摺動可能に嵌まって、水平方向の往復移動が案内されている。
又、フレーム(102)上には、両かごドア(23)(33)の開閉動作を制御する制御ユニット(100)が設置されている。
高速のかごドア(23)には、図9の如く、戸当たりフレームと当接すべき閉方向端面(23a)から戸当たりフレーム(12)側へ所定距離(例えば12mm)だけ離れた鉛直線上の上端位置に、鉛直下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記鉛直線上の下端位置には、鉛直上方へ向けて第1反射部材(5)が配備されている。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームBを出射すべきレーザ投光器と入射してくる光ビームBを検知すべきレーザ受光器とを一体に具えたものであって、図11に示す如くかごドア(23)の閉方向端面(23a)に固定されたステー(42)によって支持されている。
第1反射部材(5)は、図12に示す如く、高速のかごドア(23)の下端面に突設されたL字状のアーム部材(51)の水平アーム部に設けられており、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有している。該アーム部材(51)は、かごドア(23)のガイドシューが嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に、往復移動可能に収容されている。
戸当たりフレーム(12)の上端部には、図13に示す如く、高速のかごドア(23)が閉じた状態で前記投光/受光ユニットを収容すべき収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、鉛直上方へ向けて第2反射部材(6)が配備されている。該第2反射部材(6)は、戸当たりフレーム(12)の端面(12a)と同じ位置から収容空間(30)の奥方へ延びる所定長さ(例えば8mm)の反射面を有し、収容空間(30)に侵入した投光/受光ユニットからの光ビームを鉛直上方へ反射する。
更に、戸当たりフレーム(12)の下端部には、図14の如くブラシからなる清掃具(70)が下向きに取り付けられている。
図10の如く両かごドア(23)(33)が全閉位置まで閉じる過程で、前記清掃具(70)が、高速のかごドア(23)に配備されている第1反射部材(5)の表面を清掃する。これによって、第1反射部材(5)の表面は常に良好な反射面に維持される。
上記第2のエレベータにおいては、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることなる。
その後、かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)は戸当たりフレーム(12)に形成されている収容空間(30)に侵入し、これによって 投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは第2反射部材(6)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることになる。
即ち、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(5)又は第2反射部材(6)によって反射され、投光/受光ユニット(4)へ戻ってくることになる。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームが検知されるときは、異物検知信号を生成しない。そして、図9及び図10に示す制御ユニット(100)は、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から異物検知信号が供給されない限り、両かごドア(23)(33)の閉じ動作を継続する。
これに対し、制御ユニット(100)は、高速のかごドア(23)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)から異物検知信号が供給されたとき、両かごドア(23)(33)を閉じ動作から開き動作に反転させる。
図28及び図29は、乗りかごの乗降口よりもやや戸当たりフレーム(12)寄りの位置を通過して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、高速のかごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図28(a)(b)の如くかごドア(23)が全開状態から全閉直前状態まで閉じる過程で、光ビームBは紐Sに接近して、紐Sと交叉する位置まで移動し、その後、図29(a)(b)の如く光ビームBは紐Sと交叉する位置から戸当たりフレーム(12)側へ移動する。この様にして、光ビームBが紐Sを横切るとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図30及び図31は、高速のかごドア(23)にセーフティシューフレーム(29)が配備されているエレベータにおいて、セーフティシューフレーム(29)と乗り場ドア(15)に接触して乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、かごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図30(a)(b)(c)の如くかごドア(23)と乗り場ドア(15)が全閉直前状態へ向けて閉じていく過程で、紐Sはセーフティシューフレーム(29)によって戸当たりフレーム(12)側へ押し出されるが、その後、図31(a)(b)(c)の如くかごドア(23)と乗り場ドア(15)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、かごドア(23)の移動に伴って光ビームBは紐Sを横切ることになる。このとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断するので、異物検知信号が生成される。
図17〜図20は、サイドオープンタイプのエレベータにおいて投光/受光ユニット(4)の故障を検知するために、ゲートスイッチ(101)からの信号を利用する実施形態を表わしている。
ここで、第2反射部材(6)は、図18(b)に示す様に、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを一定以上の光量で反射する反射部(601)と、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを一定以上の光量では反射しない非反射部(602)とから構成されている。
例えば、非反射部材の表面に反射テープを貼り着けることによって反射部(601)を構成し、反射テープを貼り着けない領域によって非反射部(602)を構成することが出来る。
図17(a)(b)に示す様に、レール(11)には、ゲートスイッチ(101)が配備される一方、高速のかごドア(23)のハンガー(24)には、ゲートスイッチ(101)をオフからオンに切り替えるための突片(26)が取り付けられている。
図17(a)(b)に示す全開状態では、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは第1反射部材(5)に入射して反射されることになる。光ビームBは、かごドア(23)の閉方向端面(23a)から12mmだけ離れた鉛直線に沿って進むことになる。
図18(a)(b)に示す様に、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレームの端面(12a)の手前12mmの位置まで閉じたとき(第1の全閉直前状態)、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームBは、前記第1反射部材(5)に入射していた状態から第2反射部材(6)の反射部(601)に入射する状態に移行し、以後は反射部(601)にて反射された光ビームBが投光/受光ユニット(4)によって検知されることになる。従って、異物検知信号は生成されない。
この時点で、ゲートスイッチ(101)はオフのままである。
図19(a)(b)に示す様に、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレームの端面(12a)の手前8mmの位置まで閉じたとき、ゲートスイッチ(101)がオンとなる。このとき、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは依然として第2反射部材(6)の反射部(601)に入射する状態であって、反射部(601)にて反射された光ビームBが投光/受光ユニット(4)によって検知される。
更に、図20(a)(b)に示す様に、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレームの端面(12a)の手前4mmの位置まで閉じたとき(第2の全閉直前状態)、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、第2反射部材(6)の反射部(601)に入射していた状態から非反射部(602)に入射する状態に移行し、その後、かごドア(23)が全閉状態に達するまでの期間、投光/受光ユニット(4)へ光ビームBが一定以上の光量で入射することはない。この結果、異物検知信号が生成されることになる。
この時点で、ゲートスイッチ(101)はオンのままである。
従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、第2の全閉直前状態ではゲートスイッチ(101)がオンとなり、且つ異物検知信号が生成されることになる。この場合、制御ユニット(100)は異物検知信号に拘わらず戸閉動作を継続する。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、ゲートスイッチ(101)はオンとなるが、異物検知信号は生成されないことになる。そこで、制御ユニット(100)は、ゲートスイッチ(101)がオンとなった後に異物検知信号が供給されないときは、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生したものと判断する。
図21は、投光/受光ユニット(4)とゲートスイッチ(101)の出力に基づく制御ユニット(100)の制御手続きを表わしている。ステップS1では、戸開き完了(全開状態)で待機する。次にステップS2では、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS1に戻って戸開き完了で待機する。
戸開き開放時間が満了してステップS2にてイエスと判断されたときは、ステップS3に移行し、異物検知信号の生成によって反転戸開きを所定回数Nだけ繰り返した場合、又は、戸開き待機時間が所定時間Tに達した場合の何れかに該当するか否かを判断する。即ち、かごドアの戸閉め動作完了の可否を判断する。
ここでイエスと判断されたときは、乗降口を通過して紐状の異物が存在しているのとは別の事情が原因となって、かごドアの戸閉め動作を完了することが出来ない可能性が高い。そこで、ステップS4に移行して、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、人に対してかごドア(23)(33)から離れるように警告を行なう。その後、反転戸開き動作を無効にして、ブザーの鳴動等を実行させながら、異物検知信号の生成の有無に拘わらず低速での戸閉め動作を強制的に実行する。ここで実行されるブザーの鳴動等は、強制戸閉め動作の実行を報知するためのものである。勿論、この報知は、強制戸閉め動作の実行前に実行されてもよい。
次に、戸閉め動作の実行中、ステップ41において投光/受光ユニットによる異物の検出を行なう。ここで、戸閉め動作の実行中に異物検出信号が生成されずにノーと判断されたときはステップS42に移行し、戸閉め完了後、反転戸開き動作を有効にすると共にブザーの鳴動等を停止して、通常の制御動作を再開する。その後、手続きを終了する。
これに対して、戸閉め動作の実行中に異物検出信号が生成されて、ステップS41においてイエスと判断されたときはステップS43に移行し、戸閉め完了後、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、乗りかごの走行が開始されることを報知する。尚、音声によって走行開始を報知する場合には、ステップS4で警告を行ったときの音声よりも音量を大きくしてもよい。
乗りかごの走行開始を報知している間は、乗りかごの停止状態が維持される。その後、ステップS44において、乗りかご内の戸開釦、又は、乗りかごが停止している停止階での乗り場呼び釦が押された否かを判断する。
乗りかご内の戸開釦又は乗り場呼び釦が押されて、ステップS44にてイエスと判断されたときは、ステップS47に移行して戸開き動作を行なう。これにより、ステップS4にて戸閉め動作を強制的に行ったことにより挟まれた異物を除去することが可能となる。その後、ステップS1に戻って、戸開き完了で待機する。
これに対して、乗りかご内の戸開釦又は乗り場呼び釦が押されず、ステップS44にてノーと判断されたときは、ステップS45に移行し、乗りかご及びかごドアの停止状態を維持したまま、乗りかご内の音声案内システムを利用して乗りかごの走行が開始されることを放送する。そして、放送終了後、所定の時間が経過したか否かを判断する。
放送終了後に所定の時間が経過してステップS45にてイエスと判断されたときは、ステップS46へ移行し、通常の制御動作を再開する。その後、手続きを終了する。
一方、放送終了後に所定の時間が経過しておらずステップS45にてノーと判断されたときは、ステップS43に戻って、乗りかご及びかごドアの停止状態を維持する。
この様に、ステップS4においてかごドアの戸閉め動作が強制的に実行された場合でも、ステップS4では戸閉め動作の実行が報知され、ステップS43では乗りかごの走行開始が報知されるので、戸閉め動作を強制的に実行したことによる事故の発生が防止されることになる。
ステップS3においてノーと判断されたときは、ステップS5にて通常の速度(高速)で戸閉動作を行ない、ステップS6にて投光/受光ユニットによる異物の検出を行なう。
ここで異物検出信号が生成されたと判断されたときは、乗りかごの搭乗口に何らかの異物(例えば乗りかごと乗り場フロアに跨る紐)が存在するものと推定されるため、ステップS7に移行して反転戸開きを行なった後、ステップS1に戻って戸開き完了で待機する。
一方、ステップS6にて異物検出信号が生成されなかったと判断されたときは、ステップS8へ移行して、ゲートスイッチがオンとなったか否かを判断し、イエスと判断されたときは更にステップS9にて投光/受光ユニットによる異物の検出を行なう。ステップS8にてノーと判断されたときはステップS5に戻る。
ここで異物検出信号が生成されなかったときは、投光/受光ユニットからの光ビームが第2反射部材の反射部へ入射する状態から非反射部へ入射する状態に移行したにも拘わらず、投光/受光ユニットが光ビームの検出状態から非検出状態に切り替わらなかったものと判断することが出来る。
そこで、ステップS11へ移行し、投光/受光ユニットに異物を検出できない故障が発生したものと判断して、反転戸開きを行なった後、ステップS1に戻って戸開き完了状態で待機する。
これに対し、ステップS9にて異物検出信号が生成されたと判断されたときは、ステップS10にて投光/受光ユニットは正常であると判断し、戸閉動作を継続させる。更にステップS12では、反転戸開きの回数をクリアし、ステップS13では、異物を検出できない故障が発生したという判断を解除して、一連の手続きを終了する。
上述の手続きによれば、従来より戸閉動作の終了を検知するために用いられているゲートスイッチ(101)からのオン/オフ信号を利用して、投光/受光ユニット(4)の故障を検知することが出来る。これによって、乗りかごの乗降口に紐などの異物が存在するにも拘わらず異物検出信号が生成されず、危険回避動作が行なわれないという異常事態を回避することが出来る。
尚、ゲートスイッチ(101)からのオン/オフ信号に替えて、より全閉状態に近い全閉直前状態を検知することが可能なCTL信号を利用することも可能である。ゲートスイッチ(101)はドアが閉じたことを検出するスイッチであるのに対し、CTLはドアの位置を検出するスイッチであって、エレベータには両方のスイッチが装備されている。
例えば、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(12)の端面(12a)の手前4mmまで閉じた時点でCTL信号がオフからオンに切り替わるので、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(12)の端面(12a)の手前2mmまで閉じた状態で投光/受光ユニット(4)からの光ビームが第2反射部材(6)の反射部(601)から非反射部(602)へ移行する様、反射部(601)の長さを変更する。
図32及び図33は、上記第1及び第2のエレベータに対する改良構造の一例を示している。図示の如く、左側の乗り場ドア(13)の下端部には、該乗り場ドア(13)の閉方向端面(13a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐ異物侵入防止部材(9)が取り付けられている。
これによって、紐Sが前記隙間に侵入することが防止され、この結果、紐Sを確実に検知することが出来る。
尚、右側の乗り場ドアにも同様に、該乗り場ドアの閉方向端面の下端と敷居の表面との間に形成される隙間を塞ぐ異物侵入防止部材(9)を取り付けることが有効である。
図34及び図35は、上記第1及び第2のエレベータに対する改良構造の他の例を示している。図示の如く、左側のかごドア(2)の下端部には、該かごドア(2)の閉方向端面(2a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐと共に該隙間よりも右側のかごドア側へ突出する位置に、異物押出し部材(90)が取り付けられている。
これによって、紐Sはかごドア(2)が閉じる過程で異物押出し部材(90)によって押し出され、この結果、光ビームBが紐Sを横切ることとなって、紐Sを確実に検知することが出来る。
図36及び図37は、左側のかごドア(2)にセーフティシューフレーム(27)が取り付けられているエレベータに対する改良構造の例を示している。図示の如く、左側のかごドア(2)の下端部には、上記の例と同様の異物押出し部材(90)が取り付けられている。又、セーフティシューフレーム(27)の下端面は、水平面に対して所定の傾斜角度を有して右側のかごドア側へ向いた斜面(28)を形成している。
この様に、セーフティシューフレーム(27)の下端面は斜面(28)を有しているので、両かごドアが閉じる過程でセーフティシューフレーム(27)の下に紐Sが潜り込んだとしても、該紐Sを引っ張り上げることによって、該紐Sはセーフティシューフレーム(27)の斜面(28)に案内されて容易にセーフティシューフレーム(27)の下から抜け出すことが出来る。
図38は、センターオープンタイプのエレベータにおいて左右の乗り場ドア(13)(14)に上述の異物侵入防止部材(9)を取り付けると共に、左側のかごドア(2)には上述の異物押出し部材(90)を取り付け、右側のかごドア(3)には上述の異物侵入防止部材(9)を取り付けた例を示している。又、両かごドア(2)(3)に取り付けられたセーフティシューフレーム(27)(37)にはそれぞれ上述の斜面が形成されている。
これによって、紐Sは乗り場ドア(13)(14)やかごドア(2)(3)の下に潜り込むことが阻止され、且つセーフティシューフレーム(27)(37)の下に紐Sが潜り込んだときの紐の脱出操作が容易となる。
更に他の構成例において、図39の如く左側のかごドア(2)に取り付けられたステー(41)には、投光/受光ユニット(4)よりも前方寄りの位置に、ブラシからなる清掃具(701)が下向きに取り付けられており、図2の如く両かごドア(2)(3)が全閉位置まで閉じる過程で、該清掃具(701)が、右側のかごドア(3)に配備されている第2反射部材(6)の表面を清掃する。これによって、第2反射部材(6)の表面は常に良好な反射面に維持される。
図40〜図42はそれぞれ、第1反射部材(5)の損傷を防止するための改造例を示している。
図40の例では、アーム部材(51)の背面に弾性材料からなるパッド(54)を取り付ける構成により、第1反射部材(5)に対して外力Fが作用したときの衝撃を、アーム部材(51)の弾性変形とパッド(54)の衝撃吸収によって吸収する。
又、図41の例では、アーム部材(51)を枢軸(55)により鉛直面内で回動自在に枢支すると共に、アーム部材(51)の背面には、その先端側にパッド(56)を、枢軸(55)側にバネ(57)を取り付ける構成により、第1反射部材(5)に対して外力Fが作用したときの衝撃をバネ(57)の弾性変形によって吸収する。
更に図42の例では、アーム部材(51)の表面に一定の深さGを有する細長い溝(53)を凹設し、該溝(53)の底面に第1反射部材(5)を埋設して該第1反射部材(5)の表面を露出させる構成により、傘の先などの棒状物Aによって第1反射部材(5)が直接に突かれることを防止する。
第2の実施の形態
本発明の実施の形態に係る第3のエレベータは、図43及び図44に示す如く、乗降口を開閉する左右一対のかごドア(2)(3)を具えたセンターオープンタイプのエレベータであって、乗降口上方のフレーム(81)にレール(1)が固定され、両かごドア(2)(3)はそれぞれ、ハンガー(21)(31)によってレール(1)に吊り下げられると共に、ドア下端部に突設されたガイドシュー(22)(32)が、敷居(82)に摺動可能に嵌まって、水平方向の往復移動が案内されている。
又、フレーム(81)上には、両かごドア(2)(3)の開閉動作を制御する制御ユニット(100)が設置されている。
図43に示す如く、左右一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる鉛直線(103)上の位置において、フレーム(81)には鉛直下方に向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、敷居(82)には鉛直上方へ向けて反射部材(50)が配備されている。本実施の形態では、投光/受光ユニット(4)は、トランサム(811)を介してフレーム(81)に固定されている。
尚、投光/受光ユニット(4)が鉛直下方に向き、反射部材(50)が鉛直上方を向いている取り付け状態は、投光/受光ユニット(4)の構成(発光器及び受光器の配置等)、フレーム(81)やかごドア(2)(3)の設置姿勢のばらつき等に応じ、鉛直線(103)に対して僅かな傾斜を有する取り付け状態をも含むものとする。
投光/受光ユニット(4)は、レーザ光のビーム(以下、光ビームという)Bを出射すべき投光器と入射してくる光ビームBを検知すべき受光器とを一体に具えたものであって、図45及び図46に示す如くトランサム(811)に固定されたステー(41)によって支持されている。
尚、投光/受光ユニット(4)の投光器としては例えば赤色半導体レーザを採用し、これによって直径1〜2mmのスポットを形成する。投光/受光ユニット(4)の受光器は、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を上回っているとき、光検知信号を出力する。これに対し、入射光ビームによる受光量が所定の閾値を下回ったときは、異物検知信号を出力する。
反射部材(50)は、図47及び図48に示す如く、敷居(82)の下方に配備されて敷居(82)に沿って水平方向に延びた設置台(104)に設けられており、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有している。尚、敷居(82)には、図48及び図49に示す如く、光ビームBを鉛直方向に通過させるための貫通孔(821)が形成されている。又、設置台(104)は敷居(82)に固定されている(図示せず)。
反射部材(50)を敷居の下方に配備することにより、利用客からは反射部材(50)の存在が認識されにくくなるので、いたずらを防止することができる。又、反射部材(50)の反射面が汚れにくくなる。
両かごドア(2)(3)には、図51に示す如く、全閉状態にて互いに当接すべき閉方向端面(2a)(3a)に、鉛直線(103)に沿って延びた一対の凹部(2b)(3b)が形成されている。これによって、両かごドア(2)(3)が全閉状態のとき、光ビームBを通過させるための通路(105)が形成されることとなる。
尚、両かごドア(2)(3)の閉方向端面(2a)(3a)に、図52に示す如く、鉛直線(103)に沿って延びた一対の切欠き部(2c)(3c)を形成し、光ビームBを通過させるための通路(105)を該一対の切欠き部(2c)(3c)によって形成してもよい。
図47に示す如く、敷居(82)及び右側のかごドア(3)には、反射部材(50)の表面を清掃する清掃機構(7)が配備され、清掃機構(7)は、ブラシからなる清掃具(71)、ばね部材(72)、及び押圧部(73)によって構成されている。具体的には、敷居(82)に固定されている設置台(104)に、一対の支持部材(75)(75)が取り付けられており、該一対の支持部材(75)(75)によって、右側のかごドア(3)の開閉方向に沿って延びた棒状部材(74)がスライド自在に支持されている。
そして、棒状部材(74)には、清掃具(71)が下向きに取り付けられている。これにより、清掃具(71)は、反射部材(50)の表面に沿ってスライドして反射部材(50)の表面を清掃することが可能になっている。
更に、棒状部材(74)には、L字状のアーム部(76)が上方に向けて突設されている。
ばね部材(72)は、その一端が設置台(104)に固定されると共に他端が棒状部材(74)の右側の端に接続されており、清掃具(71)を右側のかごドア(3)の開方向にばね付勢している。従って、右側のかごドア(3)が開いた状態のとき、清掃具(71)は反射部材(50)の右側の位置に配置されることとなる。
本実施の形態では、右側のかごドア(3)のガイドシュー(32)が押圧部(73)として用いられ、右側のかごドア(3)が全閉直前状態(図47)から全閉状態(図50)まで閉じる過程で、該ガイドシュー(32)がアーム部(76)をばね付勢に抗して押圧する。これにより、清掃具(71)は、図48に示す如く、反射部材(50)の右側から左側へ移動して反射部材(50)の表面を清掃する。
その後、右側のかごドア(3)が開くことにより、清掃具(71)は、ばね部材(72)によるばね付勢によって反射部材(50)の左側から右側へ移動して反射部材(50)の表面を再び清掃する。即ち、右側のかごドア(3)が開閉する度に清掃具(71)によって反射部材(50)の表面が清掃される。従って、反射部材(50)の表面が常に良好な反射面に維持される。
尚、上述した清掃機構(7)において、清掃具(71)を、ばね部材(72)によって右側のかごドア(3)の閉方向へばね付勢してもよい。この場合、清掃具(71)は、反射部材(50)の左側に配置されることとなる。そして、右側のかごドア(3)が開く過程で、ガイドシュー(32)によってアーム部(76)をばね付勢に抗して押圧することにより、清掃具(71)は、反射部材(50)の左側から右側へ移動して反射部材(50)の表面を清掃することとなる。その後、右側のかごドア(3)が閉じることにより、清掃具(71)は、ばね部材(72)によるばね付勢によって反射部材(50)の右側から左側へ移動して反射部材(50)の表面を再び清掃する。
更に、図53に示す如く、両かごドア(2)(3)の下端部には、該両かごドア(2)(3)の閉方向端面(2a)(3a)と敷居(82)との間に形成される隙間を塞ぐ異物侵入防止部材(91)(92)が取り付けられている。異物侵入防止部材(91)(92)には、図54(a)(b)に示す如く、突起部(91a)(92a)が形成されており、異物侵入防止部材(91)(92)の取り付け状態において、突起部(91a)(92a)は、図55に示す如く両かごドア(2)(3)の下端部から下向きに突出すると共に、突起部(91a)(92a)の下端部が、図53に示す如く敷居(82)の溝(83)に往復移動可能に収容される。
上記第3のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、反射部材(50)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることになる。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームを検知しているときは異物検知信号を生成しない。そして、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で投光/受光ユニット(4)によって異物検知信号が生成されない限り、両かごドア(2)(3)の閉じ動作を継続する。
これに対し、投光/受光ユニット(4)は、光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。具体的には、乗降口を通過して紐Sが存在する場合、図56又は図57に示す如く両かごドア(2)(3)が全閉状態に達したときに、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが紐Sによって遮られて、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断される。その結果、異物検知信号が生成されることとなる。
投光/受光ユニット(4)によって生成された異常検知信号は、制御ユニット(100)へ出力される。これに応じて、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)を閉じ動作から開き動作に反転させる。
又、上記第3のエレベータにおいては、投光/受光ユニット(4)はフレーム(81)に支持されているので、両かごドア(2)(3)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームBの受光量の変動や光ビームBの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。同様に、反射部材(50)は敷居(82)に支持されているので、両かごドア(2)(3)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
更に、上記第3のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)の下端部に異物侵入防止部材(91)(92)が取り付けられているので、紐Sが両かごドア(2)(3)の閉方向端面(2a)(3a)と敷居(82)との間に形成された隙間に侵入することが、異物侵入防止部材(91)(92)によって防止される。従って、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で異物である紐Sを確実に検知することが出来る。
上記第3のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程でのみ、光ビームBを投光/受光ユニット(4)から出射することが好ましい。なぜなら、光ビームBの出射時に人が投光/受光ユニット(4)を覗き込むことを防止することができるからである。
図58は、投光/受光ユニット(4)の出力に基づく制御ユニット(100)の制御手続きを表わしている。まずステップS21で、投光/受光ユニット(4)による光ビームBの投光を停止し、次のステップS22において戸開き完了(全開状態)で待機する。次にステップS23では、戸開き開放時間が満了したかどうかを判断し、ノーの場合はステップS22に戻り、戸開き完了で待機する。
戸開き開放時間が満了してステップS23にてイエスと判断されたときは、ステップS24に移行し、異物検知信号の生成によって反転戸開きを所定回数Nだけ繰り返した場合、又は、戸開き待機時間が所定時間Tに達した場合の何れかに該当するか否かを判断する。即ち、かごドアの戸閉め動作完了の可否を判断する。
ここでイエスと判断されたときは、乗降口を通過して紐状の異物が存在しているのとは別の事情が原因となって、かごドアの戸閉め動作を完了することが出来ない可能性が高い。そこで、ステップS25に移行して、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、人に対してかごドア(2)(3)から離れるように警告を行なう。その後、反転戸開き動作を無効にして、ブザーの鳴動等を実行させながら、異物検知信号の生成の有無に拘わらず低速での戸閉め動作を強制的に実行する。ここで実行されるブザーの鳴動等は、強制戸閉め動作の実行を報知するためのものである。勿論、この報知は、強制戸閉め動作の実行前に実行されてもよい。
次に、戸閉め動作の実行中、ステップ51において投光/受光ユニットによる異物の検出を行なう。ここで、戸閉め動作の実行中に異物検出信号が生成されずにノーと判断されたときはステップS52に移行し、戸閉め完了後、反転戸開き動作を有効にすると共にブザーの鳴動等を停止して、通常の制御動作を再開する。その後、手続きを終了する。
これに対して、戸閉め動作の実行中に異物検出信号が生成されて、ステップS51においてイエスと判断されたときはステップS53に移行し、戸閉め完了後、乗りかご内の音声案内システムや、乗りかご内又は乗り場の表示案内システムを利用して、乗りかごの走行が開始されることを報知する。尚、音声によって走行開始を報知する場合には、ステップS5で警告を行ったときの音声よりも音量を大きくしてもよい。
乗りかごの走行開始を報知している間は、乗りかごの停止状態が維持される。その後、ステップS54において、乗りかご内の戸開釦、又は、乗りかごが停止している停止階での乗り場呼び釦が押された否かを判断する。
乗りかご内の戸開釦又は乗り場呼び釦が押されて、ステップS54にてイエスと判断されたときは、ステップS57に移行して、光ビームBの投光を停止した後、戸開き動作を行なう。これにより、ステップS25にて戸閉め動作を強制的に行ったことにより挟まれた異物を除去することが可能となる。その後、ステップS21を経てステップS22に戻って、戸開き完了で待機する。
これに対して、乗りかご内の戸開釦又は乗り場呼び釦が押されず、ステップS54にてノーと判断されたときは、ステップS55に移行し、乗りかご及びかごドアの停止状態を維持したまま、乗りかご内の音声案内システムを利用して乗りかごの走行が開始されることを放送する。そして、放送終了後、所定の時間が経過したか否かを判断する。
放送終了後に所定の時間が経過してステップS55にてイエスと判断されたときは、ステップS56へ移行し、通常の制御動作を再開する。その後、手続きを終了する。
一方、放送終了後に所定の時間が経過しておらずステップS55にてノーと判断されたときは、ステップS53に戻って、乗りかご及びかごドアの停止状態を維持する。
この様に、ステップS25においてかごドアの戸閉め動作が強制的に実行された場合でも、ステップS25では戸閉め動作の実行が報知され、ステップS53では乗りかごの走行開始が報知されるので、戸閉め動作を強制的に実行したことによる事故の発生が防止されることになる。
ステップS24においてノーと判断されたときは、ステップS26にて通常の速度(高速)で戸閉動作を行ない、ステップS27にてゲートスイッチ(101)がオンとなったか否かを判断する。ステップS27でノーと判断されたときは、ステップS26に戻る。ステップS27でイエスと判断されたときは、ステップS28に移行して投光/受光ユニット(4)による光ビームBの投光を開始し、ステップS29にて投光/受光ユニット(4)による異物の検知を行なう。
ステップS29で異物検知信号が生成されたと判断されたときは、乗りかごの搭乗口に何らかの異物(例えば乗りかごと乗り場フロアに跨る紐)が存在するものと推定されるため、ステップS30に移行して、乗りかごの停止状態を維持したまま、光ビームBの投光を停止し、続いて反転戸開き動作を実行する。その後、ステップS21を経てステップS22に戻って、戸開き完了で待機する。
一方、ステップS29にて異物検知信号が生成されなかったと判断されたときは、ステップS31へ移行して反転戸開きの回数をクリアし、その後、光ビームの投光を停止する。そして、一連の手続きを終了する。
上述の手続きによれば、紐状のものとは異なる異物によって、異常検知信号が生成されてかごドアが開いたままになるという異状事態を回避することが出来る。
本発明の実施の形態に係る第4のエレベータは、図59及び図60に示す如く、上述した第3のエレベータと同様のセンターオープンタイプのエレベータであって、第3のエレベータとは、反射部材(50)の構成、及び反射部材(50)の表面を清掃するための構成が異なる。以下、これらの構成について具体的に説明する。尚、他の構成については、第3のエレベータと同様であるので説明を省略する。
本実施の形態では反射部材(50)は、図61に示す如く、右側のかごドア(3)の下端面に突設されたL字状のアーム部材(51)の水平アーム部に設けられ、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有する。尚、アーム部材(51)の水平アーム部は、図62に示す如く、右側のかごドア(3)のガイドシュー(32)が嵌まる敷居(82)の溝(83)の内部に、往復移動可能に収容されている。即ち、反射部材(50)は、敷居(82)の溝(83)の内部に、該溝(83)に沿って移動可能に保持されている。
又、反射部材(50)は、右側のかごドア(3)の下端面と対向する位置から左側のかごドア(2)側へ延び、右側のかごドア(3)の閉方向端面位置から所定の距離(例えば8mm)だけ突出している。即ち、反射部材(50)は、右側のかごドア(3)の閉方向端面(3a)の下端位置に、上方に向けて配備されている。従って、反射部材(50)は、両かごドア(2)(3)が全閉状態のときに、上述した一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)によって形成される通路(105)の直下に配置されることとなる。
又、本実施の形態では、図62に示す如く、ブラシからなる清掃具(77)が敷居(82)の溝(83)の内部に取り付けられている。具体的には清掃具(77)は、図63に示す如く、溝(83)の底面から離間すると共にブラシが下向きとなるように、溝(83)の側面に固定されている。
図64に示す如く両かごドア(2)(3)が全閉状態まで閉じる過程、及び全閉状態から開く過程で、清掃具(77)は、右側のかごドア(3)に配備されている反射部材(50)の表面を清掃する。これにより、反射部材(50)の表面は常に良好な反射面に維持される。
上記第4のエレベータにおいては、反射部材(50)が、右側のかごドア(3)の閉方向端面位置から所定の距離(例えば8mm)だけ突出しているので、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で、光ビームBが通る鉛直線(103)上に反射部材(50)の先端が到達したときに、投光/受光ユニット(4)からの光ビームBの出射が開始される。
そして、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、反射部材(50)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻る。従って、異常検知信号は生成されない。
これに対し、乗降口を通過して紐Sが存在する場合には、上述した第3のエレベータと同様、図56又は図57に示す如く両かごドア(2)(3)が全閉状態に達したときに、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが紐Sによって遮られて、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断される。その結果、異物検知信号が生成される。
又、上記第4のエレベータにおいては、投光/受光ユニット(4)はフレーム(81)に支持されているので、上述した第3のエレベータと同様、両かごドア(2)(3)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
更に、上記第4のエレベータにおいては、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で全閉直前状態に到達したときに、投光/受光ユニット(4)からの光ビームBの出射が開始されるので、光ビームBの出射時に人が投光/受光ユニットを覗き込むことを防止することができる。
尚、本実施の形態においては、光ビームBが通る鉛直線(103)上に反射部材(50)の先端が到達したときに、投光/受光ユニット(4)からの光ビームBの出射が開始されるが、例えば、該鉛直線(103)上に反射部材(50)の先端が到達する前に光ビームBの出射を開始してもよい。この場合、鉛直線(103)上に反射部材(50)の先端が到達する前においては紐検知機能を無効とし、該鉛直線(103)上に反射部材(50)の先端が到達したときに紐検知機能を有効にする。
本発明の実施の形態に係る第5のエレベータは、図65及び図66に示す如く、乗りかごに固定された戸当たりフレーム(84)に対して接近離間して乗降口を開閉する高速のかごドア(23)と低速のかごドア(33)を具えたサイドオープンタイプのエレベータであって、乗降口上方のフレーム(85)にレール(11)が固定され、両かごドア(23)(33)はそれぞれハンガー(24)(34)によってレール(11)に吊り下げられると共に、ドア下端部に突設されたガイドシュー(25)(35)が敷居(86)に摺動可能に嵌まって、水平方向の往復移動が案内されている。
又、フレーム(85)上には、両かごドア(23)(33)の開閉動作を制御する制御ユニット(100)が設置されている。
戸当たりフレーム(84)には、図65に示す如く、高速のかごドア(23)が当接すべき端面(84a)から高速のかごドア(23)側へ所定の距離(例えば12mm)だけ離れた位置を上下に延びる鉛直線(113)上の上端位置に、鉛直下方に向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、鉛直線(113)上の下端位置には、鉛直上方に向けて第1反射部材(61)が配備されている。
尚、投光/受光ユニット(4)が鉛直下方に向き、第1反射部材(61)が鉛直上方を向いている取り付け状態は、投光/受光ユニット(4)の構成(発光器及び受光器の配置等)、戸当たりフレーム(84)やかごドア(23)(33)の設置姿勢のばらつき等に応じ、鉛直線(113)に対して僅かな傾斜を有する取り付け状態をも含むものとする。又、投光/受光ユニット(4)は、乗降口上方のフレーム(85)に、上記鉛直線(113)上の位置にて鉛直下方に向けて配備されてもよい。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームBを出射すべき投光器と入射してくる光ビームBを検知すべき受光器とを一体に具えたものであって、図67に示す如く戸当たりフレーム(84)に固定されたステー(42)によって支持されている。
第1反射部材(61)は、図68に示す如く、戸当たりフレーム(84)の下端位置に配備されたL字状のアーム部材(63)の水平アーム部に設けられており、光ビームBを鉛直上方へ反射する反射面を有している。尚、アーム部材(63)は、図69に示す如く、かごドア(23)のガイドシュー(25)が嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に収容された状態で取り付けられている。即ち、反射部材(61)は、敷居(86)の溝(87)の内部に保持されている。
高速のかごドア(23)の上端部には、図70に示す如く、戸当たりフレーム(84)に当接すべき閉方向端面(23a)に開口した収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)は、高速のかごドア(23)が閉じた状態で投光/受光ユニット(4)を収容する。
収容空間(30)の底部には、鉛直上方へ向けて第2反射部材(62)が配備されている。第2反射部材(62)は、高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)と同じ位置から収容空間(30)の奥方へ延びる所定長さ(例えば8mm)の反射面を有し、収容空間(30)に侵入した投光/受光ユニット(4)からの光ビームBを鉛直上方へ反射する。
高速のかごドア(23)の下端部には、図71に示す如くブラシからなる清掃具(78)が下向きに取り付けられている。
図72に示す如く両かごドア(23)(33)が全閉状態まで閉じる過程、及び全閉状態から開く過程で、清掃具(78)は、戸当たりフレーム(84)の下端位置に配備されている第1反射部材(61)の表面を清掃する。これにより、第1反射部材(61)の表面は常に良好な反射面に維持される。
更に、戸当たりフレームの上端部には、図67に示す如くブラシからなる清掃具(79)が下向きに取り付けられている。具体的には清掃具(79)は、投光/受光ユニット(4)を戸当たりフレーム(84)に支持するためのステー(42)の先端に取り付けられている。
清掃具(79)は、両かごドア(23)(33)が全閉状態まで閉じる過程、及び全閉状態から開く過程で、収納空間(30)の底面に配備されている第2反射部材(62)の表面を清掃する。これにより、第2反射部材(62)の表面は常に良好な反射面に維持される。
高速のかごドア(23)の下端部には、上述した第3のエレベータと同様、かごドア(23)の閉方向端面(23a)と敷居(86)との間に形成される隙間を塞ぐ異物侵入防止部材が取り付けられている(図53乃至図55参照)。
上記第5のエレベータにおいては、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉直前状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(61)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることなる。
その後、高速のかごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)は高速のかごドア(23)に形成されている収容空間(30)に侵入し、これによって投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは第2反射部材(62)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻ることになる。
即ち、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、第1反射部材(61)又は第2反射部材(62)によって反射され、投光/受光ユニット(4)へ戻ってくることになる。
投光/受光ユニット(4)は、光ビームを検知しているときは異物検知信号を生成しない。そして、制御ユニット(100)は、高速のかごドア(23)が全開状態から全閉状態まで閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)によって異物検知信号が生成されない限り、両かごドア(23)(33)の閉じ動作を継続する。
これに対し、投光/受光ユニット(4)は、光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成して制御ユニット(100)へ出力する。これに応じて、制御ユニット(100)は、両かごドア(2)(3)を閉じ動作から開き動作に反転させる。
又、上記第5のエレベータにおいては、投光/受光ユニット(4)は戸当たりフレーム(84)に配備されているので、両かごドア(23)(33)の開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響、具体的には入射光ビームの受光量の変動や光ビームの照射位置のずれ等を回避することができ、以って異物の検知精度を高めることが出来る。同様に、第1反射部材(61)は敷居(86)に配備されているので、かごドアの開閉時に発生する振動や乗りかごに加えられた衝撃等による影響を回避することが出来る。
更に、上記第5のエレベータにおいては、高速のかごドア(23)の下端部に異物侵入防止部材が取り付けられているので、紐Sが高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)と敷居(86)との間に形成された隙間に侵入することが、異物侵入防止部材によって防止される。従って、異物である紐Sを確実に検知することが出来る。
上記第5のエレベータにおいては、高速のかごドア(23)が閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)が収容空間(30)の内部に突入する直前から、該かごドア(23)が全閉状態となるまでの期間でのみ、光ビームBを投光/受光ユニット(4)から出射することが好ましい。なぜなら、光ビームBの出射時に人が投光/受光ユニット(4)を覗き込むことを防止することができるからである。
図73及び図74は、上記第5のエレベータに、高速のかごドア(23)にセーフティシューフレーム(29)が配備されている場合において、乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、かごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
図73(a)(b)に示す如くかごドア(23)が閉じる過程で、紐Sがセーフティシューフレーム(29)の先端に引っ掛かっている場合には、紐Sは、セーフティシューフレーム(29)によって光ビームBの方へ導かれ(図73(a))、その結果、紐Sは光ビームBを横切る(図73(b))。このとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームBの検知が中断するので、異常検知信号が生成される。
図74(a)(b)に示す如くかごドア(23)が閉じる過程で、セーフティシューフレーム(29)の閉方向端面(29a)と敷居(86)との間に形成された隙間に紐Sが侵入した場合には、紐Sは、高速のかごドア(23)の下端部に取り付けられた異物侵入防止部材によって光ビームBの方へ導かれ(図74(a))、その結果、紐Sは光ビームBを横切る(図74(b))。このとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームBの検知が中断するので、異常検知信号が生成される。
図75及び図76は、上記第5のエレベータに対する改良構造の一例を示している。図示の如く、戸当たりフレーム(84)の下端部には、該戸当たりフレーム(84)の端面(84a)よりも高速のかごドア(23)側へ突出する異物押し出し部材(93)が配備されている。具体的には、異物押し出し部材(93)は、上述したL字状のアーム部材(63)と一体に形成されており、異物押し出し部材(93)の上端面は、該上端面に接して張られた紐Sが鉛直線(113)上へ導かれるように斜めにカットされている。
図77は、上記改良構造を有する第5のエレベータにおいて、乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、かごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作を表わしている。
上記改良構造を有する第5のエレベータにおいては、光ビームBが通る鉛直線(113)と戸当たりフレーム(84)の端面(84a)との間の空間を通って張られた紐Sは、異物押し出し部材(93)によって前方へ押し出され(図76参照)、その結果、鉛直線(113)上に導かれる(図77)。従って、高速のかごドア(23)が閉じる過程で光ビームBは必ず紐Sによって遮られることになり、この結果、異物である紐Sを確実に検知することが可能となる。
図78は、上記第5のエレベータに対する改良構造の他の例を示している。又、図78では、乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、かごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作が表わされている。
図78に示す如く、高速のかごドア(23)には、該かごドア(23)に対して相対移動するセーフティシューフレーム(29)が取り付けられ、戸当たりフレーム(84)の端面(84a)には、光ビームBが通る鉛直線(113)に沿って延びた突出部材(94)が形成されている。突出部材(94)は、図78(a)に示す如く、光ビームBが通る位置に対してセーフティシューフレーム(29)側に位置し、戸当たりフレーム(84)の端面(84a)からの突出長さLが、該端面(84a)から光ビームBまでの距離(例えば12mm)よりも短い。又、突出部材(94)は、図77(b)に示す如く、高速のかごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)と重なる。
上記改良構造を有する第5のエレベータにおいては、図78(b)に示す如く突出部材(94)が、高速のかごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)と重なることによって、異物である紐Sの一部分をセーフティシュー(29)との間に挟み込み、そして該一部分を閉方向に沿わせようとする。従って、紐Sは、突出部材(94)の先端から高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)側へ押し出される。その結果、紐Sは、光ビームBと交叉する位置に移動するか、或いは光ビームBを横切る。このとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームBの検知が中断するので、異常検知信号が生成される。
図79は、上記第5のエレベータに対する改良構造の更なる他の例を示している。又、図79では、乗りかごの内部と乗り場フロアの間に紐Sが張られている状態で、かごドア(23)と乗り場ドア(15)が閉じるときの一連の動作が表わされている。
図79に示す如く、高速のかごドア(23)の側面には、閉方向端面(23a)の上端位置から下端位置まで鉛直方向に延びたガイド部材(95)が取り付けられ、該ガイド部材(95)は、閉方向端面(23a)から戸当たりフレーム(84)側へ突出している。
上記改良構造を有する第5のエレベータにおいては、図79(a)(b)に示す如くかごドア(23)が閉じる過程で、紐Sがガイド部材(95)の先端に引っ掛かり、紐Sは、ガイド部材(95)によって光ビームBの方へ導かれ(図79(a))、その結果、紐Sは光ビームBを横切る(図79(b))。このとき、投光/受光ユニット(4)による光ビームBの検知が中断するので、異常検知信号が生成される。
図80〜図83は、上記第5のエレベータにおいて投光/受光ユニット(4)の故障を検知するために、ゲートスイッチ(101)からの信号を利用する実施形態を表わしている。
ここで、第2反射部材(62)は、図81に示す如く、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを一定以上の光量で反射する反射部(621)と、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを一定以上の光量では反射しない非反射部(622)とから構成されている。例えば、非反射部材の表面に反射テープを貼り着けることによって反射部(621)を構成し、反射テープを貼り着けない領域によって非反射部(622)を構成することが出来る。
図80に示す様に、レール(11)には、ゲートスイッチ(101)が配備される一方、高速のかごドア(23)のハンガー(24)には、ゲートスイッチ(101)をオフからオンに切り替えるための突片(26)が取り付けられている。
図81に示す様に、高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の手前12mmの位置まで閉じたとき(第1の全閉直前状態)、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームBは、第1反射部材(61)に入射していた状態から第2反射部材(62)の反射部(621)に入射する状態に移行し、以後は反射部(621)にて反射された光ビームBが投光/受光ユニット(4)によって検知されることになる。従って、異物検知信号は生成されない。この時点では、ゲートスイッチ(101)はオフのままである。
図82に示す様に、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の手前8mmの位置まで閉じたとき、ゲートスイッチ(101)がオンとなる。このとき、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは依然として第2反射部材(62)の反射部(621)に入射する状態であって、反射部(621)にて反射された光ビームBが投光/受光ユニット(4)によって検知される。
更に、図83に示す様に、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の手前4mmの位置まで閉じたとき(第2の全閉直前状態)、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、第2反射部材(62)の反射部(621)に入射していた状態から非反射部(622)に入射する状態に移行し、その後、かごドア(23)が全閉状態に達するまでの期間、投光/受光ユニット(4)へ光ビームBが一定以上の光量で入射することはない。この結果、異物検知信号が生成されることになる。この時点では、ゲートスイッチ(101)はオンのままである。
従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、第2の全閉直前状態ではゲートスイッチ(101)がオンとなり、且つ異物検知信号が生成されることになる。この場合、制御ユニット(100)は異物検知信号に拘わらず戸閉動作を継続する。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、ゲートスイッチ(101)はオンとなるが、異物検知信号は生成されないことになる。そこで、制御ユニット(100)は、ゲートスイッチ(101)がオンとなった後に異物検知信号が供給されないときは、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生したものと判断する。
投光/受光ユニット(4)とゲートスイッチ(101)の出力に基づく制御ユニット(100)の制御手続きは、第1の実施の形態と同様、上述した図21に示すフローチャートに従って実行される。
上記手続きによれば、従来より戸閉動作の終了を検知するために用いられているゲートスイッチ(101)からのオン/オフ信号を利用して、投光/受光ユニット(4)の故障を検知することが出来る。これによって、乗りかごの乗降口に紐などの異物が存在するにも拘わらず異物検知信号が生成されず、危険回避動作が行なわれないという異常事態を回避することが出来る。
尚、ゲートスイッチ(101)からのオン/オフ信号に替えて、より全閉状態に近い全閉直前状態を検知することが可能なCTL信号を利用することも可能である。ゲートスイッチ(101)はドアが閉じたことを検知するスイッチであるのに対し、CTLはドアの位置を検出するスイッチであって、エレベータには両方のスイッチが装備されている。
例えば、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の手前4mmまで閉じた時点でCTL信号がオフからオンに切り替わるので、かごドア(23)の閉方向端面(23a)が戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の手前2mmまで閉じた状態で投光/受光ユニット(4)からの光ビームが第2反射部材(62)の反射部(621)から非反射部(622)へ移行する様、反射部(621)の長さを変更する。
投光/受光ユニット(4)の故障を検知する他の例において、かごドア(23)を閉じる過程でゲートスイッチ(101)又はCTLがオフからオンに切り替わった後、投光/受光ユニット(4)による入射光ビームの検知機能はオンのまま、光ビームBの出射をオフにする。
該他の例においては、光ビームBの出射をオフにすることによって、投光/受光ユニット(4)に光ビームBが入射することがなくなる。従って、投光/受光ユニット(4)が正常に動作している限り、異物検知信号が生成されることになる。この場合、制御ユニット(100)は異物検知信号に拘わらず戸閉動作を継続する。
ところが、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生していると、投光/受光ユニット(4)に光ビームBが入射していないにも拘わらず、異常検知信号が生成されないこととなる。そこで、制御ユニット(100)は、入射光ビームの検知機能はオンのまま光ビームの出射をオフにしたときに、異常検知信号が供給されない場合には、投光/受光ユニット(4)に何らかの異常が発生したものと判断する。
上記他の例によれば、投光/受光ユニット(4)の故障を検知することが出来る。これによって、乗りかごの乗降口に紐などの異物が存在するにも拘わらず異物検知信号が生成されず、危険回避動作が行なわれないという異常事態を回避することが出来る。
しかも、第2反射部材(62)の反射部(621)は、高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)と同じ位置から、ゲートスイッチ(101)又はCTLがオフからオンに切り替わるときに光ビームBを反射することが出来る位置まで延びていればよく、反射部(621)の長さを正確に設計する必要がない。
尚、上記他の例の技術は、光ビームBの出射を開始する前に実行することも出来る。これにより、投光/受光ユニット(4)の故障を予め検知しておくことが出来る。
本発明の実施の形態に係る第6のエレベータは、上述した第5のエレベータと同様のサイドオープンタイプのエレベータであって、第5のエレベータとは、投光/受光ユニット(4)及び第1反射部材(61)の位置が異なると共に、高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)及び戸当たりフレーム(84)の端面(84a)の形状が変更されている。以下、これらの点について具体的に説明する。尚、第6のエレベータには第2反射部材(62)及び異物押し出し部材(93)は配備されていない。又、他の構成については、第5のエレベータと同様であるので説明を省略する。
本実施の形態では投光/受光ユニット(4)は、戸当たりフレーム(84)と高速のかごドア(23)が全閉状態にて互いに当接する当接位置R1(図84参照)を上下に延びる鉛直線上において、戸当たりフレーム(84)の上端位置に配備される。又、第1反射部材(61)は、該鉛直線上において、戸当たりフレーム(84)の下端位置に配備される。
又、本実施の形態では、図84に示す如く戸当たりフレーム(84)の端面(84a)が戸当たりゴム(841)によって形成され、該戸当たりゴム(841)は、戸当たりフレーム(84)の上端位置から下端位置まで延びている。そして、戸当たりフレーム(84)の端面(84a)と高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)には、上記鉛直線に沿って延びた一対の凹部(84b)(23b)が形成されている。これによって、高速のかごドア(23)が全閉状態のとき、光ビームBを通過させるための通路(115)が形成されることとなる。
尚、戸当たりフレーム(84)の端面(84a)と高速のかごドア(23)の閉方向端面(23a)に、図85に示す如く、鉛直線(103)に沿って延びた一対の切欠き部(84c)(23c)を形成し、光ビームBを通過させるための通路(115)を該一対の切欠き部(84c)(23c)によって形成してもよい。
上記第6のエレベータにおいては、高速のかごドア(23)が閉じる過程で、投光/受光ユニット(4)から出射された光ビームBは、その進路に異物が存在しない限り、反射部材(50)へ入射して反射され、反射光ビームBは投光/受光ユニット(4)へ戻るので、異常検知信号は生成されない。
これに対し、投光/受光ユニット(4)は、光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号を生成する。具体的には、乗降口を通過して紐Sが存在する場合、図86又は図87に示す如く高速のかごドア(23)が全閉状態に達したときに、投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームが紐Sによって遮られて、投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断される。その結果、異物検知信号が生成される。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、センターオープンタイプのエレベータの安全装置として採用した上述の各種構成は、サイドオープンタイプのエレベータの安全装置としても採用することが可能であり、逆にサイドオープンタイプのエレベータの安全装置として採用した上述の各種構成は、センターオープンタイプのエレベータの安全装置としても採用することが可能である。
又、敷居に溝が凹設されていないタイプにおいては、乗り場フロアの敷居と乗りかごの敷居の間を通る鉛直線上に投光/受光ユニット(4)と反射部材を配備すればよい。
更に又、投光/受光ユニット(4)と反射部材の位置関係は、必ずしも鉛直線上の上端位置と下端位置に限らず、鉛直線に対して僅かな傾斜を有する直線上に配置することも可能である。
(1) レール
(2) かごドア
(2a) 閉方向端面
(3) かごドア
(3a) 閉方向端面
(12) 戸当たりフレーム
(12a) 端面
(23) 高速のかごドア
(23a) 閉方向端面
(29) セーフティシューフレーム
(33) 低速のかごドア
(30) 収容空間
(4) 投光/受光ユニット
(5) 第1反射部材
(6) 第2反射部材
(601) 反射部
(602) 非反射部
(50) 反射部材
(61) 第1反射部材
(62) 第2反射部材
(621) 反射部
(622) 非反射部
(70) 清掃具
(701) 清掃具
(7) 清掃機構
(71) 清掃具
(72) ばね部材
(73) 押圧部(ガイドシュー)
(77)〜(79) 清掃具
(81) フレーム
(82) 敷居
(84) 戸当たりフレーム
(84a) 端面
(85) フレーム
(86) 敷居
(87) 溝
(9) 異物侵入防止部材
(90) 異物押出し部材
(91)(92) 異物侵入防止部材
(93) 異物押出し部材
(94) 突出部材
(100) 制御ユニット
(101) ゲートスイッチ
(105)(115) 通路
B 光ビーム
S 紐

Claims (31)

  1. 互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドア(2)(3)を具えたエレベータの安全装置において、
    一方のかごドア(2)には、他方のかごドア(3)と当接すべき閉方向端面(2a)から他方のかごドア(3)側へ所定距離だけ離れた位置を上下に伸びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(5)が配備され、投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能であり、前記他方のかごドア(3)には、両かごドア(2)(3)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(6)が配備され、該第2反射部材(6)は、前記他方のかごドア(3)の閉方向端面(3a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延び、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号が生成されることを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 前記他方のかごドア(3)には、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第1反射部材(5)の表面を清掃する、清掃具(70)が取り付けられている請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  3. 前記一方のかごドア(2)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記他方のかごドア(3)側に、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第2反射部材(6)の表面を清掃する、清掃具(701)が取り付けられている請求項1又は請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 前記第1反射部材(5)は、前記一方のかごドア(2)が摺動可能に嵌まる敷居(82)の溝(83)の内部に、該溝(83)に沿って移動可能に保持されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  5. 前記他方のかごドア(3)の下端部には、該かごドア(3)の閉方向端面(3a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐ、異物侵入防止部材(9)が取り付けられている請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  6. 前記一方のかごドア(2)の下端部には、該かごドア(2)の閉方向端面(2a)の下端と敷居(82)の表面との間に形成される隙間を塞ぐと共に該隙間よりも前記他方のかごドア(3)側へ突出する、異物押出し部材(90)が取り付けられている請求項1乃至請求項5の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  7. 前記一対のかごドア(2)(3)の少なくとも何れか一方のかごドアには該かごドアに対して相対移動するセーフティシューフレーム(27)が取り付けられており、該セーフティシューフレーム(27)の下端面は、水平面に対して所定の傾斜角度を有して他方のかごドア側へ向いた斜面(28)を形成している請求項1乃至請求項6の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  8. 両かごドア(2)(3)は全開状態から第1の全閉直前状態及び第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、両かごドア(2)(3)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
    前記第2反射部材(6)は、両かごドア(2)(3)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、両かごドア(2)(3)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有し、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する請求項1乃至請求項7の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  9. 戸当たりフレーム(12)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具えたエレベータの安全装置において、
    前記かごドア(23)には、前記戸当たりフレーム(12)と当接すべき閉方向端面(23a)から戸当たりフレーム(12)側へ所定距離だけ離れた位置を上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、前記直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(5)が配備され、投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能であり、前記戸当たりフレーム(12)には、かごドア(23)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(6)が配備され、該第2反射部材(6)は、前記かごドア(23)が当接すべき戸当たりフレーム(12)の端面(12a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延び、前記かごドア(23)が閉じる過程で前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号が生成されることを特徴とするエレベータの安全装置。
  10. 前記戸当たりフレーム(12)には、前記かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第1反射部材(5)の表面を清掃する、清掃具(70)が取り付けられている請求項9に記載のエレベータの安全装置。
  11. 前記かごドア(23)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記戸当たりフレーム(12)側に、かごドア(23)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記第2反射部材(6)の表面を清掃する、清掃具(701)が取り付けられている請求項9又は請求項10に記載のエレベータの安全装置。
  12. 前記第1反射部材(5)は、前記かごドア(23)が摺動可能に嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に、該溝(87)に沿って移動可能に保持されている請求項9乃至請求項11の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  13. 前記かごドア(23)の下端部には、該かごドア(23)の閉方向端面(23a)の下端と敷居(86)の表面との間に形成される隙間を塞ぐと共に該隙間よりも戸当たりフレーム(12)側へ突出する、異物押出し部材(90)が取り付けられている請求項9乃至請求項12の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  14. 前記かごドア(23)には該かごドア(23)に対して相対移動するセーフティシューフレーム(29)が取り付けられており、該セーフティシューフレーム(29)の下端面は、水平面に対して所定の傾斜角度を有して他方のかごドア側へ向いた斜面(28)を形成している請求項9乃至請求項13の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  15. 前記かごドア(23)は全開状態から第1の全閉直前状態及び第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、該かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
    前記第2反射部材(6)は、前記かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、前記かごドア(23)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有し、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する請求項9乃至請求項14の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  16. 更に、乗り場ドアの下端部には、該乗り場ドアの閉方向端面の下端と敷居の表面との間に形成される隙間を塞ぐ、異物侵入防止部材(9)が取り付けられている請求項1乃至請求項15の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  17. 互いに接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する一対のかごドア(2)(3)と、乗降口の上方に配備されるフレーム(81)とを具えたエレベータの安全装置において、
    前記フレーム(81)には、前記一対のかごドア(2)(3)が全閉状態にて互いに当接する当接位置を上下に延びる直線上の位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備され、一方のかごドア(3)には、他方のかごドア(2)と当接すべき閉方向端面(3a)の下端位置に、反射部材(50)が上方に向けて配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能であり、両かごドア(2)(3)が全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号が生成されることを特徴とするエレベータの安全装置。
  18. 前記反射部材(50)は、前記一方のかごドア(3)が摺動可能に嵌まる敷居(82)の溝(83)の内部に、該溝(83)に沿って移動可能に保持されている請求項17に記載のエレベータの安全装置。
  19. 前記敷居(82)の溝(83)の内部には、両かごドア(2)(3)が閉じる過程で前記反射部材(50)の表面を清掃する、清掃具(77)が取り付けられている請求項18に記載のエレベータの安全装置。
  20. 前記一対のかごドア(2)(3)には、全閉状態にて互いに当接すべき閉方向端面(2a)(3a)に、前記直線に沿って延びた一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)が形成されており、両かごドア(2)(3)が全閉状態のときに、光ビームを通過させるための通路(105)が該一対の凹部(2b)(3b)又は一対の切欠き部(2c)(3c)によって形成される請求項17乃至請求項19の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  21. 戸当たりフレーム(84)に対して接近離間する方向に移動して乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドア(23)を具えたエレベータの安全装置において、
    前記戸当たりフレーム(84)には、前記かごドア(23)が当接すべき端面(84a)からかごドア(23)側へ所定の距離だけ離れた位置を上下に延びる直線上の上端位置に、下方へ向けて投光/受光ユニット(4)が配備される一方、該直線上の下端位置には、上方へ向けて第1反射部材(61)が配備され、前記投光/受光ユニット(4)は光ビームの出射と入射光ビームの検知が可能であり、前記かごドア(23)には、かごドア(23)が閉じた状態で前記投光/受光ユニット(4)が収容される収容空間(30)が形成され、該収容空間(30)の底部には、上方へ向けて第2反射部材(62)が配備され、該第2反射部材(62)は、前記戸当たりフレーム(84)と当接すべき前記かごドア(23)の閉方向端面(23a)と同じ位置から前記収容空間(30)の奥方へ向かって延び、前記かごドア(23)が閉じる過程で前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの検知が中断されたとき、異物検知信号が生成されることを特徴とするエレベータの安全装置。
  22. 前記かごドア(23)には、該かごドア(23)に対して相対移動するセーフティシューフレーム(29)が取り付けられ、前記戸当たりフレーム(84)の端面(84a)には、前記直線に沿って延びた突出部材(94)が形成されており、該突出部材(94)は、該端面(84a)からの突出長さが前記所定の距離よりも短く、該直線の位置に対してセーフティシューフレーム(29)側に位置すると共に、前記かごドア(23)が閉じる過程でセーフティシューフレーム(29)と重なる請求項21に記載のエレベータの安全装置。
  23. 前記戸当たりフレーム(84)の下端部には、該戸当たりフレーム(84)の端面(84a)よりも前記かごドア(23)側へ突出する異物押出し部材(93)が配備されている請求項21又は請求項22に記載のエレベータの安全装置。
  24. 前記かごドア(23)には、該かごドア(23)が閉じる過程で前記第1反射部材(61)の表面を清掃する、清掃具(78)が取り付けられている請求項21乃至請求項23の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  25. 前記戸当たりフレーム(84)には、前記投光/受光ユニット(4)よりも前記かごドア(23)側に清掃具(79)が取り付けられ、該清掃具(79)は、該かごドア(23)が閉じる過程で前記第2反射部材(62)の表面を清掃する請求項21乃至請求項24の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  26. 前記第1反射部材(61)は、前記かごドア(23)が摺動可能に嵌まる敷居(86)の溝(87)の内部に保持されている請求項21乃至請求項25の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  27. 前記かごドア(23)は全開状態から第1の全閉直前状態及び第2の全閉直前状態を経て全閉状態まで閉じるものであって、該かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程の所定時点でオフからオンとなる検知手段を具え、
    前記第2反射部材(62)は、前記かごドア(23)が第1の全閉直前状態から第2の全閉直前状態まで閉じる過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを反射する一方、前記かごドア(23)が第2の全閉直前状態から全閉状態に達する過程では前記投光/受光ユニット(4)から出射される光ビームを殆ど反射しない構成を有し、前記検知手段がオンとなった後に異物検知信号が生成されないとき、投光/受光ユニット(4)に異常が発生したものと判断する請求項21乃至請求項26の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  28. 前記投光/受光ユニット(4)による光ビームの出射は、前記かごドアが全閉直前状態から全閉状態まで閉じる過程で実行される請求項17乃至請求項27の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  29. 前記かごドアの下端部には、該かごドアの閉方向端面の下端と敷居の表面との間に形成される隙間を塞ぐ、異物侵入防止部材(91)(92)が取り付けられている請求項17乃至請求項28の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  30. 前記かごドアが閉じる過程で異物検知信号が生成された場合に、その動作を反転させて該かごドアを開く反転戸開き動作を実行する反転戸開き手段と、
    前記反転戸開き手段による反転戸開き動作を無効にして、異物検知信号の生成の有無に拘わらず強制的に前記かごドアの戸閉め動作を実行する強制戸閉め手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行前に、又は、前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行に並行して、該強制戸閉め動作の実行を報知する報知手段
    とを具える請求項1乃至請求項29の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  31. 前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の完了後に乗りかごの走行を開始させる乗りかご制御手段と、
    前記強制戸閉め手段による強制戸閉め動作の実行中に異物検知信号が生成された場合、前記乗りかご制御手段により乗りかごの走行が開始される前に乗りかごの走行開始を報知する第2の報知手段
    とを更に具える請求項30に記載のエレベータの安全装置。
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