JPWO2010016487A1 - 圧電振動デバイスの封止部材、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

圧電振動デバイスの封止部材は、励振電極が形成された圧電振動片の励振電極を気密封止するものである。この封止部材では、その基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔が形成され、貫通孔内に導通部材が充填されている。貫通孔は、封止部材の両端部におけるその両端部の径より、その基材内部における径が小さい。導通部材の両端面が、封止部材の基材の両主面に対して凹形状となる。

Description

本発明は、圧電振動デバイスの封止部材、及びその製造方法に関する。
近年、各種電子機器の動作周波数の高周波化がすすんでおり、この高周波化にともなって、圧電振動デバイス(例えば水晶振動子等)も高周波化への対応が求められている。
この種の圧電振動デバイスは、ガラスからなる第1封止部材および第2封止部材と、水晶からなり両主面に励振電極が形成された水晶振動片とから構成され、第1封止部材と第2封止部材とが水晶振動片を介して積層して接合され、その内部に配された水晶振動片の励振電極が気密封止されている(例えば、下記する特許文献1ご参照)。
特許3390348号公報
ところで、この特許文献1に示すように、第1封止部材および第2封止部材にガラスを用いると、例えば第1封止部材に電極を両主面間で引回すための貫通孔を形成する必要がある。
ここでいう貫通孔形成では、第1封止部材の基板主面に対して厚み方向に垂直にエッチングする手法が用いられているが、第1封止部材の基板主面から垂直な柱状の貫通孔を形成した場合、貫通孔にメッキ層を形成する時に高アスペクト比によるボイドの発生や、厚み方向に対する応力によって第1封止部材の基板と貫通孔内の充填材料が剥離し易くなり、貫通孔での導通状態が不安定になる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、封止部材に形成された貫通孔での導通状態を安定させる圧電振動デバイスの封止部材、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる圧電振動デバイスの封止部材は、励振電極が形成された圧電振動片の前記励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材において、当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔が形成され、前記貫通孔内に導通部材が充填され、前記基材の両主面における前記貫通孔の両端部の径より、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さく、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となることを特徴とする。
本発明によれば、当該封止部材に形成された前記貫通孔での導通状態を安定させることが可能となる。すなわち、本発明によれば、前記基材の両主面に形成される前記電極パターンを導通状態とするための前記貫通孔が形成され、前記貫通孔内に前記導通部材が充填され、前記基材の両主面における前記貫通孔の両端部の径より、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さく、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となるので、前記貫通孔のアスペクト比を低くすることが可能となる。その結果、前記貫通孔に前記導通部材を形成する時にボイドが発生するのを抑制することが可能となる。また、前記基材の両主面における前記貫通孔の両端部の径より、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さいので、前記貫通孔内において前記導通部材の接合にアンカー効果が生じ、前記導通部材を前記貫通孔内から剥離するのを防止することが可能となる。さらに、本発明によれば、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となるので、前記圧電振動片などの他の部材との接触による短絡を避けることが可能となる。
前記構成において、前記貫通孔の内側面はテーパー状に形成され、前記貫通孔では、前記両主面におけるその両端部の径より、その厚さ方向の中間点の径が小さくてもよい。
この場合、前記貫通孔の内側面はテーパー状に形成され、前記貫通孔では、前記両主面におけるその両端部の径より、その厚さ方向の中間点の径が小さいので、前記貫通孔内における前記導通部材の接合にアンカー効果を生じ易くする。
前記構成において、前記導通部材は、少なくともAuとSnとから構成される化合物であり、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さい領域にAuが偏在してもよい。
この場合、前記貫通孔の狭小となる領域にAuが偏在するので、前記貫通孔内における導通状態を良好にする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる別の圧電振動デバイスの封止部材は、励振電極が形成された圧電振動片の前記励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材において、当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔が形成され、前記貫通孔内に導通部材が充填され、前記基材の両主面における前記貫通孔の一端面の径より他端面の径が小さく、前記導通部材の両端面が、前記基板の両主面に対して凹形状となることを特徴とする。
本発明によれば、当該封止部材に形成された前記貫通孔での導通状態を安定させることが可能となる。すなわち、本発明によれば、前記基材の両主面に形成される前記電極パターンを導通状態とするための前記貫通孔が形成され、前記貫通孔内に前記導通部材が充填され、前記基材の両主面における前記貫通孔の一端面の径より他端面の径が小さく、前記導通部材の両端面が、前記基板の両主面に対して凹形状となるので、前記貫通孔のアスペクト比を低くすることが可能となる。その結果、前記貫通孔に前記導通部材を形成する時にボイドが発生するのを抑制することが可能となる。また、前記基材の両主面における前記貫通孔の一端面の径より他端面の径が小さいので、前記貫通孔内において前記導通部材の接合にアンカー効果が生じ、前記導通部材を前記貫通孔内から剥離するのを防止することが可能となる。さらに、本発明によれば、前記導通部材の両端面が、当該封止部材の両主面に対して凹形状となるので、前記圧電振動片などの他の部材との接触による短絡を避けることが可能となる。
前記構成において、前記貫通孔の内側面は、テーパー状に形成され、前記基板の主面に対して約45度〜85度傾斜してもよい。
この場合、当該封止部材に形成された前記貫通孔での導通状態を安定させるのに好適である。
前記構成において、前記電極パターンには、金属の拡散を防止する拡散防止層が含まれてもよい。なお、前記拡散防止層として、具体的にNiメッキ層が挙げられる。このNiメッキ層以外に、MoやWやTiを材料とした層(膜)であってもよい。これらの前記拡散防止層の成膜方法として、スパッタリング等の手法を用いると効率的な成膜ができる。なお、前記拡散防止層の膜厚の具体例として0.1〜0.5μm程度が好ましい。また、当該封止部材の基材としてガラス材料と熱膨張係数が近いものを選択した場合、前記拡散防止層の膜形成後の信頼性向上に寄与する。
この場合、経年変化や熱変化により導通部材のセルフアニールが発生した時でも、前記拡散防止層により前記電極パターンに前記導通部材が拡散するのを抑制することが可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる圧電振動デバイスの封止部材の製造方法は、励振電極が形成された圧電振動片の前記圧電振動片の励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材の製造方法において、当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔を形成する形成工程と、前記貫通孔に導通部材を充填するための充填工程と、を有し、前記形成工程では、前記基材の両主面からエッチング法により基材をエッチングして貫通孔を形成し、前記貫通孔の両端部である前記両主面における径より、前記貫通孔の基材内部における径を小さく、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となることを特徴とする。
本発明によれば、当該封止部材に形成された前記貫通孔での導通状態を安定させることが可能となる。すなわち、本発明によれば、前記形成工程と前記充填工程とを有し、前記形成工程では、前記基材の両主面からエッチング法により基材をエッチングして貫通孔を形成し、前記貫通孔の両端部である前記両主面における径より、前記貫通孔の基材内部における径を小さく、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となるので、前記貫通孔のアスペクト比を低くすることが可能となる。その結果、前記貫通孔に前記導通部材を形成する時にボイドが発生するのを抑制することが可能となる。さらに、前記貫通孔は、前記両主面におけるその両端部の径より、その前記基材内部における径が小さいので、前記貫通孔内において前記導通部材の接合にアンカー効果が生じ、前記導通部材を前記貫通孔内から剥離するのを防止することが可能となる。さらに、前記基材の両主面における前記貫通孔の両端部の径より、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さいので、前記貫通孔内において前記導通部材の接合にアンカー効果が生じ、前記導通部材を前記貫通孔内から剥離するのを防止することが可能となる。
前記方法において、前記充填工程では、前記貫通孔内にAu層を形成し、このAu層上にSn層を形成し、これら前記貫通孔に形成した前記Au層と前記Sn層とを共晶点以上の温度により加熱溶融してもよい。
この場合、前記充填工程では、前記貫通孔内に前記Au層を形成し、このAu層上に前記Sn層を形成し、これら前記貫通孔に形成した前記Au層と前記Sn層とを共晶点以上の温度により加熱溶融するので、前記導通部材の充填工程によって前記導通部材にボイドが発生するのを抑えることが可能となる。
前記方法において、前記充填工程では、前記貫通孔内にAu−Sn合金のメッキ層を形成し、このAu−Sn合金のメッキ層を共晶点以上の温度により加熱溶融してもよい。
この場合、前記充填工程では、前記貫通孔内に前記Au−Sn合金のメッキ層を形成し、このAu−Sn合金のメッキ層を共晶点以上の温度により加熱溶融するので、前記導通部材の充填工程によって前記導通部材にボイドが発生するのを抑えることが可能となる。さらに、前記Au−Sn合金のメッキ層から導通部材を形成した場合、既に(導通部材を形成する前から)合金となっているため、溶融時間が短い。
本発明にかかる圧電振動デバイスの封止部材、及びその製造方法によれば、封止部材に形成された貫通孔での導通状態を安定させることが可能となる。
図1は、本実施例にかかる水晶振動子の内部空間を公開した概略側面図である。 図2は、本実施例にかかる水晶振動子の各構成を示した概略構成図である。 図3は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるウエハ洗浄を示す概略工程図である。 図4は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるAu保護層形成を示す概略工程図である。 図5は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるレジスト塗布を示す概略工程図である。 図6は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程である露光および現像を示す概略工程図である。 図7は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるメタルエッチングを示す概略工程図である。 図8は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるレジスト剥離を示す概略工程図である。 図9は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるビアエッチングを示す概略工程図である。 図10は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるメタルエッチングを示す概略工程図である。 図11は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるAu膜形成を示す概略工程図である。 図12は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるレジスト塗布を示す概略工程図である。 図13は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程である露光および現像を示す概略工程図である。 図14は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるAuメッキ層形成を示す概略工程図である。 図15は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるSnメッキ層形成を示す概略工程図である。 図16は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるレジスト剥離を示す概略工程図である。 図17は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるレジスト塗布を示す概略工程図である。 図18は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程である露光および現像を示す概略工程図である。 図19は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるメタルエッチングを示す概略工程図である。 図20は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるメタルエッチングを示す概略工程図である。 図21は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるAuメッキ層とSnメッキ層との溶融を示す概略工程図である。 図22は、本実施例にかかる第1封止部材の製造工程の一工程であるAu膜形成を示す概略工程図である。 図23は、本実施例の他の例にかかる水晶振動子の内部空間を公開した概略側面図である。 図24は、図23に示す第1封止部材単体のビア部分を拡大した概略構成図である。 図25は、図24に示す第1封止部材のビアの内側面の傾斜角度を主面に対して約45度とした概略構成図である。 図26は、図24に示す第1封止部材のビアの内側面の傾斜角度を主面に対して約85度とした概略構成図である。 図27は、本実施例の他の例にかかる水晶振動子の内部空間を公開した概略側面図である。 図28は、本実施例の他の例にかかる水晶振動子の内部空間を公開した概略側面図である。 図29は、本実施例の他の例にかかる水晶振動子の内部空間を公開した概略側面図である。
1 水晶振動子(圧電振動デバイス)
12 内部空間
2 水晶振動片(圧電振動片)
23 励振電極
3 第1封止部材
31 第1封止部材の一主面
32 第1封止部材の接合面
33 電極パッド(電極パターンの一部)
34 外部電極端子(電極パターンの一部)
35 第1封止部材の基材内部
36 ビア(貫通孔)
361 ビアの内側面
362 ビアの両端部
363 ビアの他端面
364 ビアの一端面
37 電極パターン(電極パターンの一部)
38 第1封止部材の他主面
39 第1封止部材の中間点
4 第2封止部材
5 導通部材
51 導通部材の両端面
52 AuとSnとの金属間化合物
53 Au
54 Au膜
55 Auメッキ層
56 Snメッキ層
6 水晶Z板のウエハ
61,62 水晶Z板のウエハの両主面
7 接合材
81 Au保護膜層
82 ポジレジスト層
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施例では、圧電振動を行う圧電振動デバイスとして水晶振動子に本発明を適用した場合を示す。
本実施例にかかる水晶振動子1では、図1に示すように、水晶振動片2(本発明でいう水晶振動片2)と、この水晶振動片2の一主面21に形成された励振電極23(下記参照)を気密封止する第1封止部材3(本発明でいう封止部材)と、この水晶振動片2の他主面22に形成された励振電極23(下記参照)を気密封止する第2封止部材4が設けられている。
この水晶振動子1では、水晶振動片2と第1封止部材3とが接合材7により接合され、かつ、水晶振動片2と第2封止部材4とが接合材7により接合されてパッケージ11が構成される。そして、水晶振動片2を介して第1封止部材3と第2封止部材4とが接合されることで、パッケージ11の内部空間12が2箇所形成され、このパッケージ11の内部空間12に水晶振動片2の両主面21,22に形成された励振電極23がそれぞれの内部空間12で気密封止されている。
次に、上記した水晶振動子1の各構成について図2を用いて説明する。なお、ここでは、水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4が接合されていないそれぞれ単体として構成されている各部材について説明を行う。
水晶振動片2は、圧電材料である水晶からなり、その両主面21,22が逆メサ形状となっている。そして、両主面21,22の逆メサ形状の薄肉部分に励振電極23が形成され、励振電極23から引出電極24が引出形成されている。なお、この引出電極24が第1封止部材3に形成される電極パッド33と電気的に接続される。
この水晶振動片2では、両主面21,22の平面視外周端部26が第1封止部材3と第2封止部材4との接合面25として構成され、両主面21,22の平面視中央部分が振動領域27として構成される。振動領域27は、接合面25と一部分28(長手方向の一側部近傍)にて繋がっている。
この水晶振動片2の一主面21の接合面25に第1封止部材3と接合するための第1接合材71が形成されている。また、水晶振動片2の他主面22の接合面25に第2封止部材4と接合するための第2接合材72が形成されている。
これら第1接合材71と第2接合材72とは同一構成からなる。これら第1接合材71および第2接合材72は、複数の層が両主面21,22の平面視外周端部26の接合面25に積層して構成され、その最下層側からCr層(図示省略)とAu層(図示省略)とが蒸着形成され、その上にAuメッキ層711,721が積層して形成されている。なお、本実施例では、Cr層は0.05μmの厚みを有し、Au層は0.15μmの厚みを有する。
第1封止部材3は、図2に示すように、1枚の水晶ウエハ6(下記参照)から形成された直方体の水晶Z板である。
この第1封止部材3には、水晶振動片2の励振電極23と電気的に接続する電極パッド33と、水晶振動片2と接合する接合部(具体的に接合面32)と、外部と電気的に接続する外部電極端子34とが設けられている。水晶振動片2との接合面32は、第1封止部材3の一主面31の平面視主面外周に設けられている。
第1封止部材3の接合面32には、水晶振動片2と接合するための第3接合材73が形成されている。具体的に、第3接合材73は、複数の層が積層され、その最下層側からCr層(図示省略)とAu層731とが蒸着形成され、その上にSnメッキ層732が積層して形成され、その上にAuメッキ層733が積層して形成されてなる。なお、第3接合材73と電極パッド33とは同時に形成され、電極パッド33も第3接合材73と同一の構成となる。
また、第1封止部材3には、図2に示すように、水晶振動片2の励振電極23を外部と導通させるためのビア36(本発明でいう貫通孔)が形成され、このビア36内に導通部材5(下記参照)が充填されている。すなわち、このビア36は、第1封止部材3の基材の両主面31,38に形成される電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)を導通状態とするものであり、このビア36を介して、電極パターン37が第1封止部材3の一主面31の電極パッド33から他主面38の外部電極端子34にかけてパターン形成されている。
また、図2に示すように、ビア36の内側面361はテーパー状に形成され、ビア36は、両主面31,38におけるその両端部362の径より、その基材内部35における径が小さい。具体的に、ビア36は、第1封止部材3の厚さ方向の中間点39において狭小の径を有している。本実施例では、第1封止部材3の両主面31,38であるビア36の両端部362ではビア36の径が最大となり、第1封止部材3の基材内部35におけるビア36の径が最小となる。そして、このビア36内では、下記する第1封止部材3の製造方法により少なくともAuとSnとの拡散接合を行って、少なくともAu−Sn合金から構成される導通部材5を充填している。
なお、この導通部材5の両端面51は、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となる。この導通部材5の両端面51は、AuとSnが溶融拡散により主面31,38の面方向に引っ張られて凹形状となる。このAuとSnの引っ張りにより第1封止部材3と導通部材5との接合を良好にし、第1封止部材3と導通部材5との間に隙間が生じるのを抑制して、第1封止部材3への導通部材5の充填リークを抑えることができる。
また、この導通部材5では、ビア36の狭小の径となる基材内部35における径が小さい領域にAuが偏在し、導通状態を安定させる構成となっている。すなわち、この導通部材5では、ビア36の狭小の径となる第1封止部材3の厚さ方向の中間点39にAuが偏在し、導通状態を安定させる構成となっている。具体的に、本実施例にかかる導通部材5は、第1封止部材3の両主面31,38付近のビア36内に配されたAuとSnとの金属間化合物52と、第1封止部材3の厚さ方向の中間点39に配されたAu53とからなるAuリッチ状態のAu−Sn化合物からなる。
第2封止部材4は、図2に示すように、1枚の水晶ウエハから形成された直方体の水晶Z板である。
この第2封止部材4には、水晶振動片2と接合する接合部(具体的に接合面42)が設けられている。接合面42は、第2封止部材4の一主面41の平面視主面外周に設けられている。
第2封止部材4の接合面42には、水晶振動片2と接合するための第4接合材74が形成されている。具体的に、第4接合材74は、複数の層が積層され、その最下層側からCr層(図示省略)とAu層741とが蒸着形成され、その上にSnメッキ層742が積層して形成され、その上にAuメッキ層743が積層して形成されてなる。
なお、上記した水晶振動片2の接合面25における第1接合材71の接合領域(具体的にシールパス)と、第1封止部材3の接合面32における第3接合材73の接合領域(具体的にシールパス)は、同じ幅を有する。また、水晶振動片2の接合面25における第2接合材72の接合領域(具体的にシールパス)と、第2封止部材3の接合面42における第4接合材74の接合領域(具体的にシールパス)は、同じ幅を有する。
次に、この水晶振動子1および第1封止部材3の製造方法について図面を用いて説明する。
第1封止部材3を多数個形成する水晶Z板のウエハ6の両主面61,62を洗浄する(図3参照)。
ウエハ6の洗浄を終えると、図4に示すように、その両主面61,62にCr層(図示省略)を下地としたAu保護膜層81を蒸着形成する。
Au保護膜層81をウエハ6の両主面61,62に形成した後に、図5に示すように、Au保護膜層81上にレジストをスピンコート法により塗布し、ポジレジスト層82を形成する。
ポジレジスト層82をAu保護膜層81上に形成した後に、図6に示すように、予め設定したパターン形成(ビア36形成)を行うために露光および現像を行なう。
露光および現像を行うことで露出したAu保護膜層81をメタルエッチングし(図7参照)、その後ポジレジスト層82を剥離除去する(図8参照)。
図8に示すようにポジレジスト層82を除去した後に、ウエットエッチングによりビア36を形成する(図9参照)。
ビア36を形成した後に、図10に示すように、Au保護膜層81をメタルエッチングして除去する。
以上の工程を、本発明でいう第1封止部材3の基材の両主面31,38に形成される電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)を導通状態とするためのビア36を形成する形成工程とする。
なお、上記した形成工程では、第1封止部材3の基材の両主面31,38から同時にエッチング法(本実施例ではウエットエッチング)により基材をエッチングしてビア36を形成し、ビア36の両端部362である両主面31,38における径より、ビア36の基材内部35における径を小さくする。
Au保護膜層81を除去した後に、図11に示すように、ビア36を含めウエハ6の表面に、メッキ配線用のCr膜(図示省略)を下地としたAu膜54を蒸着形成する。
Au膜54をウエハ6の表面に形成した後に、ウエハ6全面にレジストをディップコート法により塗布し、ポジレジスト層82を形成する(図12参照)。
ポジレジスト層82をAu膜54上に形成した後に、図13に示すように、予め設定したパターン形成(ビア36へのメッキ形成)を行うために露光および現像を行なう。
露光および現像を行うことで露出したビア36内のAu膜54上にAuメッキ層55(本発明でいうAu層)を形成する(図14参照)。なお、この時、Auメッキ層55がビア36上にのみ形成されている。
ビア36内のAu膜54上にAuメッキ層55を形成した後に、図15に示すように、Auメッキ層55上にSnメッキ層56(本発明でいうSn層)を形成する。
Snメッキ層56をAuメッキ層55上に形成した後に、ポジレジスト層82を剥離除去し、ウエハ6の両主面61,62を露出する(図16参照)。
ウエハ6の両主面61,62を露出した後に、再度、ビア36を含むウエハ6全面にレジストをディップコート法により塗布し、ポジレジスト層82を形成する(図17参照)。
ポジレジスト層82をウエハ6全面に形成した後に、図18に示すように、露光および現像を行ない、ビア36を除くウエハ6の両主面61,62に形成したAu膜54を露出する。
ウエハ6の両主面61,62に形成したAu膜54を露出した後に、Au膜54をメタルエッチングし、図19に示すように、ウエハ6の両主面61,62を露出する。なお、この時、ビア36上に形成されたAu膜54のみがウエハ6に形成されている。
ウエハ6の両主面61,62を露出した後に、図20に示すように、ビア36上に形成したポジレジスト層82を剥離除去する。
ビア36上に形成したポジレジスト層82を剥離除去した後に、ビア36に形成したAuメッキ層55とSnメッキ層56とを加熱溶融して、第1封止部材3の両主面31,38付近のビア36内に配されたAuとSnとの金属間化合物52と、第1封止部材3の厚さ方向の中間点39に配されたAu53とからなるAuリッチ状態のAu−Sn化合物とからなる導通部材5を形成し(図21参照)、その後、ウエハ6全面にAu膜(具体例として第3接合材73のAu膜731を挙げている)を蒸着形成する(図22参照)。
以上の工程を、本発明でいうビア36に導通部材5を充填するための充填工程とする。
なお、上記した充填工程では、ビア36内にAuメッキ層55を形成し、このAuメッキ層55上にSnメッキ層56を形成し、これらビア36に形成したAuメッキ層55とSnメッキ層56とを共晶点以上の温度(本実施例では300℃以上)により加熱溶融する。
図22に示すようにAu膜731をウエハ6全面に形成した後に、ウエハ6全面にレジストを塗布し、レジスト層(図示省略)を形成し、レジスト層をAu膜731上に形成した後に、予め設定したパターン形成(電極パッド33と電極パターン37と第3接合材73との形成)を行うために露光および現像を行なう。そして、露光および現像を行うことで露出したAu膜731をメタルエッチングして、電極パッド33と電極パターン37と第3接合材73それぞれにおけるAu膜731を形成する。その後、電極パッド33のSnメッキ層およびAuメッキ層と、第3接合材73のSnメッキ層732およびAuメッキ層733を形成して、図2に示すように、第1封止部材1の電極パッド33と外部電極端子34と電極パターン37と第3接合材73を形成する。
次に、この水晶振動子1の製造方法について図1,2を用いて説明する。なお、本実施例ではウエハ6に多数個形成された状態の第1封止部材3に対して、個片とされた水晶振動片2を配し、その上に個片とされた第2封止部材4を配する製造方法について説明する。しかしながら、本発明は、本実施例で説明する方法に限定されるものではなく、水晶Z板のウエハに多数個形成された状態の第1封止部材3に対して、水晶ウエハに多数個形成された状態の水晶振動片2を配し、その上に水晶Z板のウエハに多数個形成された状態の第2封止部材4を配して、これら水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4とを接合し、その後に個片化を行う方法であってもよく、この場合、水晶振動子1の量産に好ましい。
上記した構成からなる水晶Z板のウエハ6に多数個形成された状態の第1封止部材3の一主面31上に、個片とされた水晶振動片2を、画像認識手段により設定した位置に水晶振動片2の他主面22が第1封止部材3の一主面31と対向するように配する。
水晶振動片2を第1封止部材3に配した後に、水晶振動片2の一主面21上に、個片とされた第2封止部材4を、画像認識手段により設定した位置に第2封止部材4の一主面41が水晶振動片2の一主面21と対向するように配して、水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4とを積層する。
水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4とを積層した後に、FCB法によりこれら水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4の超音波を用いた仮止接合を行う。
水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4の仮止接合を行なった後に、他の製造工程(内部空間12内のガス抜きや発振周波数調整など)を行ない、その後に加熱溶融接合を行う。なお、本製造工程は、真空雰囲気下において行っている。
なお、加熱溶融接合を行い第1接合材71と第3接合材73とを接合することで接合材7を構成し、この接合材7により水晶振動片2と第1封止部材3を接合する。この接合材7による水晶振動片2と第1封止部材3との接合により、図1に示すように、水晶振動片2の一主面21に形成された振動領域の励振電極23が気密封止される。
また、第1接合材71と第3接合材73との接合と同時に、加熱溶融接合を行い第2接合材72と第4接合材74とを接合することで接合材7を構成し、この接合材7により水晶振動片2と第2封止部材4を接合する。この接合材7による水晶振動片2と第2封止部材4との接合により、図1に示すように、水晶振動片2の他主面22に形成した振動領域の励振電極23が気密封止される。
上記したように、本実施例にかかる水晶振動子1や第1封止部材3、および第1封止部材3の製造方法によれば、第1封止部材3に形成されたビア36での導通状態を安定させることができる。
すなわち、本実施例にかかる水晶振動子1や第1封止部材3によれば、第1封止部材3の両主面31,38に形成される電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)を導通状態とするためのビア36が形成され、ビア36内に導通部材5が充填され、両主面31,38におけるビア36の両端部362の径より、ビア36の基材内部35における径が小さく、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、ビア36のアスペクト比を低くすることができる。その結果、ビア36に導通部材5を形成する時にボイドが発生するのを抑制することができる。さらに、ビア36は、両主面31,38におけるその両端部362の径より、その基材内部35における径が小さいので、ビア36内において導通部材5の接合にアンカー効果が生じ、導通部材5をビア36内から剥離するのを防止することができる。
さらに、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、水晶振動片2などの他の部材との接触による短絡を避けることができる。
また、導通部材5の両端面51は、AuとSnが溶融拡散により主面31,38の面方向に引っ張られて凹形状となる。このAuとSnの引っ張りにより第1封止部材3と導通部材5との接合を良好にし、第1封止部材3と導通部材5との間に隙間が生じるのを抑制して、第1封止部材3への導通部材5の充填リークを抑えることができる。さらにAuとSnの溶融拡散による導通部材5の引っ張りは、AuおよびSnの表面張力によるところが大きく、このAuおよびSnの表面張力により導通部材5はビア36内部方向に引っ張られる。そのため、導通部材5のAuとSnがビア36に偏位した状態で第1封止部材3に形成された場合であっても、AuとSnとの溶融拡散により導通部材5はビア36内に変位してビア36内に充填される。すなわち、第1封止部材3のビア36への導通部材5の充填位置の補正をAuとSnとの溶融拡散により行うことができる。
また、ビア36の内側面361はテーパー状に形成され、ビア36は、両主面31,38におけるその両端部362の径により、その厚さ方向の中間点39の径が小さいので、ビア36内における導通部材5の接合にアンカー効果を生じ易くする。
また、ビア36の狭小となる領域にAuが偏在するので、ビア36内における導通状態を良好にする。
また、本実施例にかかる第1封止部材3の製造方法によれば、形成工程と充填工程とを有し、形成工程は、第1封止部材3の両主面31,38から同時にエッチング法により第1封止部材3をエッチングしてビア36を形成し、ビア36の両端部362である両主面31,38における径より、ビア36の基材内部35における径を小さく、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、ビア36のアスペクト比を低くすることができる。その結果、ビア36に導通部材5を形成する時にボイドが発生するのを抑制することができる。さらに、ビア36は、両主面31,38におけるその両端部362の径より、その基材内部35における径が小さいので、ビア36内において導通部材5の接合にアンカー効果が生じ、導通部材5をビア36内から剥離するのを防止することができる。
さらに、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、水晶振動片2などの他の部材との接触による短絡を避けることができる。
また、充填工程では、ビア36内にAuメッキ層55を形成し、このAuメッキ層55上にSnメッキ層56を形成し、これらビア36に形成したAuメッキ層55とSnメッキ層56とを共晶点以上の温度により加熱溶融するので、導通部材5の充填工程によって導通部材5にボイドが発生するのを抑えることができる。
なお、本実施例では、封止部材として第1封止部材3のみを用いているが、これに限定されるものではなく、第2封止部材4にビア36を形成して封止部材として用いてもよく、また、第1封止部材3および第2封止部材4を封止部材として用いてもよい。
また、本実施例では、ビア36内に充填する導通部材5としてAuメッキ層55とSnメッキ層56とを用いているが、その形状はメッキ層に限定されるものではなく、膜であっても他の形態であってもよい。
また、本実施例では、充填工程において、ビア36内にAuメッキ層55を形成し、このAuメッキ層55上にSnメッキ層56を形成しているが(図14〜図20参照)、これらAuメッキ層55およびSnメッキ層56の形成位置は、ビア36内であれば、ウエハ6の両主面61,62(第1封止部材3の両主面31,38)にまで及んでいなくてもよい。すなわち、Auメッキ層55およびSnメッキ層56の平面視外周端がビア36の内側面361に形成されてもよい。この場合、充填工程により形成した導通部材5はビア36内とされ、導通部材5は第1封止部材3の両主面31,38上には形成されていない。このように、導通部材5をビア36内にのみ形成することで、第1封止部材3の両主面31,38上に導通部材5の突起が形成されるのを防止することができる。その結果、水晶振動片2を第1封止部材3に接合する際に水晶振動片2に導通部材5の突起が接触するのを防止して、接合時の負荷が導通部材5の突起に集中して接合不良が起きるのを防止することができる。
また、本実施例では、ビア36に形成したAuメッキ層55とSnメッキ層56とを加熱溶融して、第1封止部材3の両主面31,38付近のビア36内に配されたAuとSnとの金属間化合物52と、第1封止部材3の厚さ方向の中間点39に配されたAu53とからなるAuリッチ状態のAu−Sn化合物とからなる導通部材5を形成しているが、導通部材5は、他の製造工程から形成されてもよい。例えば、加熱溶融前に、Au−Sn合金のメッキ層がビア36に形成されていてもよく、導通部材5は最初から化合物であってもよい。すなわち、充填工程において、ビア36内にAu−Sn合金のメッキ層を形成し、このAu−Sn合金のメッキ層を共晶点以上の温度により加熱溶融してもよい。このように、Au−Sn合金から導通部材5を形成する場合、既に(導通部材5を形成する前から)合金となっているため、溶融時間が短く、更にボイドの発生を抑制することができる。
また、本実施例では、導通部材5として、第1封止部材3の両主面31,38付近のビア36内に配されたAuとSnとの金属間化合物52と、第1封止部材3の厚さ方向の中間点39に配されたAu53とからなるAuリッチ状態のAu−Sn化合物を用いているが、これは導通状態を良好にするために好適な例であり、例えば、導通部材5がAuとSnとの金属間化合物52のみからなっても導通状態を安定させる効果を有する。
また、本実施例では、第1封止部材3に水晶Z板を用いているが、これに限定されるものではなく他の水晶であってもよく、さらにガラスなどであってもよい。
また、本実施例では、接合材7として、CrとAuとSnを用いているが、これに限定されるものではなく、少なくとも、接合材7の主材料(本実施例ではAu)と、この主材料が水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4との接合状態を良好にするための接合補助材料(本実施例ではCr)と、主材料と拡散接合を行う接合強化材料(本実施例ではSn)とから構成されていればよく、接合材7を例えばCrとAuとGeとから構成してもよい。
また、本実施例では、水晶振動片2の接合面25における第1接合材71の接合領域(具体的にシールパス)と、第1封止部材3の接合面32における第3接合材73の接合領域(具体的にシールパス)は、同じ幅を有し、水晶振動片2の接合面25における第2接合材72の接合領域(具体的にシールパス)と、第2封止部材4の接合面42における第4接合材74の接合領域(具体的にシールパス)は、同じ幅を有しているが、これに限定されるものではなく、例えば、水晶振動片2の接合面25における第1接合材71の接合領域(具体的にシールパス)を、第1封止部材3の接合面32における第3接合材73の接合領域(具体的にシールパス)に対して幅広に形成し、水晶振動片2の接合面25における第2接合材72の接合領域(具体的にシールパス)を、第2封止部材4の接合面42における第4接合材74の接合領域(具体的にシールパス)に対して幅広に形成してもよい。
この場合、水晶振動片2の接合面25に形成した第1接合材71および第2接合材72の接合領域を、第1封止部材3の接合面32に形成した第3接合材73や第2封止部材4の接合面42に形成した第4接合材74の接合領域に対して幅広に形成しているので、水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4とを接合した際に、幅広に形成した第1接合材71および第2接合材72の接合領域に第3接合材73や第4接合材74が引っ張られるようになる。これは、第3接合材73や第4接合材74にSnを用いており、このSnが第1接合材71や第2接合材72のAuに引っ張られるために起こる現象であり、この現象を用いることで、接合材7が水晶振動子1の端面からはみ出すのを防止することができる。
また、本実施例では、図1,2に示すように、第1封止部材3に、水晶振動片2の励振電極23と電気的に接続する電極パッド33と、水晶振動片2と接合する接合部(具体的に接合面32)と、外部と電気的に接続する外部電極端子34とが設けられているが、これらの構成の材料は、これらの材料に限定されるものではなく、電極パッド33は水晶振動片2の励振電極23と電気的に接続可能であり、接合部は水晶振動片2と接合可能であり、外部電極端子34は外部と電気的に接続可能であればよく、例えば、図23,24に示す材料であってもよい。
また、本実施例では、図1,2に示すように、第1封止部材3に、水晶振動片2の励振電極23を外部と導通させるためのビア36が形成されているが、このビア36の形状はこれに限定されるものではなく、第1封止部材3に形成されたビア36での導通状態を安定させる形態であればよく、例えば、図23,24に示すビア36の形状であってもよい。
図24は、水晶振動片2と第1封止部材3と第2封止部材4が接合されていない単体として構成された第1封止部材3のビア36の部分を拡大した概略構成図である。また、図23は、水晶振動片2と、図24に示す第1封止部材3と、第2封止部材4を接合した水晶振動子1の内部空間を公開した概略側面図である。
第1封止部材3は、図24に示すように、接合面32に、水晶振動片2と接合するための第3接合材73が形成されている。具体的に、第3接合材73は、複数の層が積層され、その最下層側からCr−Au層734が蒸着形成され、その上にNiからなるNiメッキ層(本発明でいう金属の拡散を防止する拡散防止層)735が積層して形成され、その上にAuストライクメッキ736およびAuメッキ層737が積層して形成されてなる。Cr−Au層734とNiメッキ層とから電極パターン37が構成され、Auストライクメッキ736とAuメッキ層737とから電極パッド33が構成される。なお、第3接合材73と電極パッド33と外部電極端子34とは同時に形成され、電極パッド33も第3接合材73と同一の構成となる。
また、第1封止部材3には、図24に示すように、水晶振動片2の励振電極23を外部と導通させるためのビア36が、ウェットエッチングやドライエッチングなど任意のエッチング法によりエッチング形成され、このビア36内に導通部材5が充填されている。なお、この図24に示すビア36は、第1封止部材3の一主面31から片側エッチング形成される。
このビア36は、第1封止部材3の基材の両主面31,38に形成される電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)を導通状態とするものであり、このビア36を介して、電極パターン37が第1封止部材3の一主面31の電極パッド33から他主面38の外部電極端子34にかけてパターン形成されている。
ビア36では、図23,24に示すように、第1封止部材3の基材の両主面31,38におけるビア36の一端面364の径より他端面363の径が小さい。また、図2に示すように、ビア36の内側面361はテーパー状に形成され、ビア36の内側面361は、第1封止部材3の基板の主面38に対して約60度傾斜している。
このビア36内では、上記した第1封止部材3の製造方法により少なくともAu−Sn合金から構成される導通部材5を充填している。
導通部材5の両端面51は、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となる。この導通部材5の両端面51は、AuとSnが溶融拡散により主面31,38の面方向に引っ張られて凹形状となる。このAuとSnの引っ張りにより第1封止部材3と導通部材5との接合を良好にし、第1封止部材3と導通部材5との間に隙間が生じるのを抑制して、第1封止部材3への導通部材5の充填リークを抑えることができる。なお、導通部材5に関して、ビア36の狭小の径となるビア36の他端面363にAuが偏在し、導通状態を安定させる構成となっている。
図23,24に示す実施例によれば、第1封止部材3の両主面31,38に形成される電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)を導通状態とするためのビア36が形成され、ビア36内に導通部材5が充填され、両主面31,38におけるビア36の一端面364の径より他端面363の径が小さく、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、ビア36のアスペクト比を低くすることができ、ビア36に導通部材5を形成する時にボイドが発生するのを抑制することができる。その結果、第1封止部材3に形成されたビア36での導通状態を安定させることができる。
また、導通部材5の両端面51が、第1封止部材3の両主面31,38に対して凹形状となるので、水晶振動片2などの他の部材との接触による短絡を避けることができる。
また、第1封止部材3の基材の両主面31,38におけるビア36の一端面364の径より他端面363の径が小さいので、ビア36内において導通部材5の接合にアンカー効果が生じ、導通部材5をビア36内から剥離するのを防止することができる。
また、ビア36の内側面361は、テーパー状に形成され、第1封止部材3の基板の主面に対して約60度傾斜するので、第1封止部材3に形成されたビア36での導通状態を安定させるのに好適である。
また、電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37に、Niメッキ層735が含まれているので、経年変化や熱変化により導通部材5のセルフアニールが発生した時でも、Niメッキ層735により電極パターン37や電極パッド33などに導通部材5(本実施例では特にSn)が拡散するのを抑制することができる。
なお、本実施例では、拡散防止層として、具体的にNiメッキ層735が用いられているが、これに限定されるものではなく、Niメッキ層735以外に、MoやWやTiを材料とした層(膜)であってもよい。また、これらの拡散防止層の成膜方法として、スパッタリング等の手法を用いると効率的な成膜ができる。なお、拡散防止層の膜厚の具体例として0.1〜0.5μm程度が好ましい。また、本実施例では、第1封止部材3の基材としてガラス材料と熱膨張係数が近い水晶Z板を選択しているので、拡散防止層の膜形成後の信頼性向上に寄与する。
また、図23,24に示す実施例では、ビア36の内側面361は、第1封止部材3の基板の主面に対して約60度傾斜しているが、この傾斜角度はこれに限定されるものではなく、少なくともビア36の内側面361が第1封止部材3の基板の主面に対して傾斜していればよく、特に約45度〜約85度に傾斜していることが好適である。傾斜角度を約45度とした実施例を図25に示し、傾斜角度を約85度とした実施例を図26に示す。
また、上記した図1に示す実施例では、水晶振動片2と第1封止部材3とが接合材7により接合され、水晶振動片2と第2封止部材4とが接合材7により接合された構成となっているが、これに限定されるものではなく、図27に示すように、水晶振動片2がパッケージ成形された第1封止部材3に搭載され、この第1封止部材3が接合材7を用いて第2封止部材4に接合されて水晶振動片2の励振電極23が気密封止されてもよい。この場合であっても、上記した図1と同様の作用効果を有する。
具体的に、図27に示すパッケージタイプの水晶振動子1では、圧電材料からなり、その両主面21,22に励振電極23が形成された水晶振動片2と、水晶振動片2を搭載する第1封止部材3と、接合材7を用いて第1封止部材3と接合し水晶振動片2の励振電極23を気密封止する第2封止部材4と、が設けられている。
第1封止部材3は、図27に示すように、底部301、この底部301から上方に延出した堤部302とから構成される箱状体に成形されたガラスのベースである。この第1封止部材3の堤部302の天面が接合面32として構成され、接合面32は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。この第1封止部材3では、その接合面32に第2封止部材4と接合するための接合材7の一部が形成されている。なお、この接合材の一部は、複数の層が堤部302の接合面32に積層して構成され、その最下層側からCr層(図示省略)とAu層(図示省略)とが蒸着形成され、その上にAuメッキ層(図示省略)が積層して形成されている。
第2封止部材4は、図27に示すように、1枚のガラスウエハから形成された直方体の基板からなるリッドであり、この第2封止部材4の一主面41が接合面42として構成され、この接合面42は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。第2封止部材4では、第1封止部材3と接合するための接合材7の他部が第2封止部材4の一主面41の平面視主面外周に形成されている。なお、接合材7の他部は、複数の層が接合面42に積層され、その最下層側からCr層(図示省略)とAu層(図示省略)とが蒸着形成され、その上にAu−Sn合金層(図示省略)が積層して形成され、その上にAuフラッシュメッキ層(図示省略)が積層して形成されてなる。もしくは、接合材7の他部は、その下面側からCr層とAu層とが蒸着形成され、その上にSnメッキ層とAuメッキ層が順に積層して形成されてなってもよい。
この図27に示す水晶振動子1では、接合材7の一部と他部とが接合されることで接合材7が構成されている。そして、この水晶振動子1では、接合材7を用いて第1封止部材3と第2封止部材4とが接合されることで、パッケージ11の内部空間12が1箇所形成され、このパッケージ11の内部空間12に水晶振動片2の両主面21,22に形成された励振電極23が気密封止されている。
なお、上記した図27に示す実施例では、図1に示す実施例の第1封止部材3の各構成を適用したが、図23に示す実施例の第1封止部材3の各構成を適用してもよい。具体的に、図23に示す実施例の第1封止部材3の各構成を適用したパッケージタイプの水晶振動子1を図28に示す。この水晶振動子1は、図27に示す実施例と電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)とビア36の点で異なるだけで、他の構成は同一構成である。また、電極パターンは、図23に示す水晶振動子1の電極パターンと同様の構成である。そのため、ここでの水晶振動子1の電極パターンの説明は省略する。また、ビア36は、図23に示す構成と比べて上下逆方向に形成された構成である。具体的に、ビア36の一端面364が第1封止部材3の他主面38に形成され、ビア36の他端面363が第1封止部材3の一主面31に形成され、第1封止部材3の一主面31から他主面38に向かってビア36の開口が漸次拡がる。この図28に示すビア36は、図23に示すビア36と同様の作用を有する。この図28に示す構成は、内部空間12とビア36とを同時にエッチング法により形成する場合に好適である。上記した構成からなる図28に示す水晶振動子1によれば、図1,23,27に示す水晶振動子1の第1封止部材3による作用効果と同様の作用効果を有する。
また、図23に示す実施例や、図28に示す実施例では、電極パターンにNiメッキ層735が含まれているが、Niメッキ層735を含む構成はこれに限定されるものではなく、図1に示す実施例や図27に示す実施例において電極パターンにNiメッキ層735が含まれてもよく、例えば、図29に示す形態であってもよい。なお、図29に示す水晶振動子1は、図28に示す電極パターン(電極パッド33や外部電極端子34や電極パターン37)とビア36とを、図27に示す水晶振動子1に適用したものである。そのため、図29に示す水晶振動子1の各構成の説明は省略する。
また、本実施例では、拡散防止層として、Niメッキ層735を用いているが、これは好適な例であり、これに限定されるものではなく、導通部材5の材料(上記した実施例ではSn)の拡散を防止するものであれば、他の材料であってもよい。
なお、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、この出願は、2008年8月5日に日本で出願された特願2008−201882号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、封止部材に水晶を用いた圧電振動デバイス、および封止部材の製造方法に好適である。

Claims (9)

  1. 励振電極が形成された圧電振動片の前記励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材において、
    当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔が形成され、前記貫通孔内に導通部材が充填され、
    前記基材の両主面における前記貫通孔の両端部の径より、前記貫通孔の前記基材内部における径が小さく、
    前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となることを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  2. 請求項1に記載の圧電振動デバイスの封止部材において、
    前記貫通孔の内側面はテーパー状に形成され、
    前記貫通孔では、前記両主面におけるその両端部の径より、その厚さ方向の中間点の径が小さいことを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  3. 請求項1または2に記載の圧電振動デバイスの封止部材において、
    前記導通部材は、少なくともAuとSnとから構成される化合物であり、
    前記貫通孔の前記基材内部における径が小さい領域にAuが偏在することを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  4. 励振電極が形成された圧電振動片の前記励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材において、
    当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔が形成され、前記貫通孔内に導通部材が充填され、
    前記基材の両主面における前記貫通孔の一端面の径より他端面の径が小さく、
    前記導通部材の両端面が、前記基板の両主面に対して凹形状となることを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  5. 請求項4に記載の圧電振動デバイスの封止部材において、
    前記貫通孔の内側面は、テーパー状に形成され、前記基板の主面に対して約45度〜85度傾斜することを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の圧電振動デバイスの封止部材において、
    前記電極パターンには、金属の拡散を防止する拡散防止層が含まれたことを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材。
  7. 励振電極が形成された圧電振動片の前記励振電極を気密封止する圧電振動デバイスの封止部材の製造方法において、
    当該封止部材の基材の両主面に形成される電極パターンを導通状態とするための貫通孔を形成する形成工程と、
    前記貫通孔に導通部材を充填するための充填工程と、を有し、
    前記形成工程では、前記基材の両主面からエッチング法により基材をエッチングして貫通孔を形成し、前記貫通孔の両端部である前記両主面における径より、前記貫通孔の基材内部における径が小さく、前記導通部材の両端面が、前記基材の両主面に対して凹形状となることを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材の製造方法。
  8. 請求項7に記載の圧電振動デバイスの封止部材の製造方法において、
    前記充填工程では、前記貫通孔内にAu層を形成し、このAu層上にSn層を形成し、これら前記貫通孔に形成したAu層とSn層とを共晶点以上の温度により加熱溶融することを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材の製造方法。
  9. 請求項7に記載の圧電振動デバイスの封止部材の製造方法において、
    前記充填工程では、前記貫通孔内にAu−Sn合金のメッキ層を形成し、このAu−Sn合金のメッキ層を共晶点以上の温度により加熱溶融することを特徴とする圧電振動デバイスの封止部材の製造方法。
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