JP6712136B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の製造方法及び電子部品に関する。
従来より、半導体素子、MEMS素子、又は圧電素子等の電子素子をキャビティ内に実装した電子部品が知られている。このような電子部品として、キャビティ内とパッケージ外部とを電気的に接続する貫通電極を有し、キャビティ内において、貫通電極と電気的に接続する金属バンプ上に電子素子を実装する構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、パッケージ内に実装される電子素子の裏面にバンプ電極を形成し、ベース基板に形成された貫通孔を当該バンプ電極によって塞ぐことで、貫通電極とバンプ電極との電気的接続を可能とする技術が開示されている。
特開2010−187133号公報
しかしながら従来技術には次の課題がある。
近年、電子機器の小型化、高性能化に伴い、上述の電子部品に対してさらなる小型化への要求が高まっている。そこで、電子部品のパッケージサイズ、特には電子部品の実装面積を減らすべく金属バンプの径を小さくすることが提案されている。しかしながら、金属バンプの径を小さくすると、これに伴い金属バンプの高さも小さくなるので、電子素子の実装後における、電子素子とベース基板との間のクリアランスが狭くなり、電子部品が外部衝撃を受けた際や、電子素子の実装時などに、電子素子とベース基板とが接触する可能性が増大する。その結果、電子部品の信頼性低下、歩留まり向上につながる虞がある。即ち、従来技術では、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法、及び電子部品に関しては何ら開示されていない。
そこで本発明は、上記課題を解決すべく、金属バンプ上に電子素子が実装されている電子部品の製造方法、及び電子部品において、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法、及び電子部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の電子部品の製造方法にあっては、ベース基板とリッド基板とを有するパッケージの前記ベース基板上に実装される電子素子に対して、前記ベース基板を貫通する貫通電極が電気的に接続されている電子部品の製造方法であって、
前記ベース基板に対して貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、少なくとも前記貫通孔の開口端の周辺領域において電極膜を形成する電極膜形成工程と、前記開口端に金属バンプを形成するバンプ形成工程と、前記貫通孔の内部に金属めっきを充填し、前記貫通電極を形成する貫通電極形成工程と、前記金属バンプの表面において前記貫通孔とは反対側の表面に、金属めっきを形成するバンプめっき形成工程と、を有することを特徴とする。
かかる製造方法によれば、金属バンプの表面において貫通孔の反対側の表面に、金属めっきを形成するバンプめっき形成工程が設けられているので、金属バンプが小型化した場合であっても、金属バンプの表面に形成される金属めっきによって、電子素子とベース基板とのクリアランスを確保することが可能になる。よって、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法を提供することが可能になる。
また、本発明では、
前記貫通電極形成工程と前記バンプめっき形成工程とを同工程で行うと好適である。
かかる製造方法によれば、貫通電極形成工程とバンプめっき形成工程とを同工程で行うので、電子部品の生産性を高めることが可能になる。即ち、一度のめっき処理によって貫通電極とバンプめっきとを形成できるので、貫通電極、及びバンプめっきを形成するにあたり、別々にめっき工程を設ける必要がなく、電子部品の生産性を高めることが可能になる。
また、本発明では、
バンプめっき工程では、金属バンプの周囲をレジスト膜で覆い、該レジスト膜と金属バンプによって形成される凹部に金属めっきを形成すると好適である。
かかる製造方法によれば、
バンプめっき工程において、金属バンプ上に確実にめっきを形成することが可能になる。また、レジスト膜の厚みを変更することで、金属バンプ上の金属メッキの高さを適宜変更することが可能になるので、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法をより容易に提供することが可能になる。
また、本発明では、
前記バンプめっき工程において、前記金属バンプの周囲を前記レジスト膜で覆う際に、前記レジスト膜の高さが、前記金属バンプの高さよりも高くなるように、前記レジスト膜を形成すると好適である。
かかる製造方法によれば、レジスト膜の高さが金属バンプの高さよりも高いので、金属バンプ上に確実にバンプめっきを形成することが可能になる。よって、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法をより容易に提供することが可能になる。
また、本発明では、
前記貫通孔形成工程の後であって、かつ前記電極膜形成工程の前に、前記貫通孔の内側面と、前記内側面に接続するように前記ベース基板上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程が設けられており、前記電極膜形成工程では、少なくとも前記貫通孔の開口端の周辺領域において前記絶縁膜上に電極膜を形成すると好適である。
かかる製造方法によれば、導電性の基板を用いる場合であっても、複数の貫通電極間における絶縁性を確保することが可能になる。よって、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法をより容易に提供することが可能になる。
また、本発明では、
前記絶縁膜形成工程の後であって、かつ前記電極膜形成工程のに、前記貫通孔の内側面に下地金属層を形成する下地金属形成工程を有しており、前記貫通電極形成工程では、前記下地金属層の表面に、無電解めっき法によって前記金属めっきを形成すると好適である。
かかる製造方法によれば、下地金属層を核として、無電解めっきによってめっきを形成していくことができるので、貫通孔の内側面に対して均一にめっき層を形成することが可能になる。よって、貫通孔内に空隙等を生じさせることなく、めっきを充填できるので、貫通電極の信頼性を高めることができる。また、めっきによってパッケージを確実に封止できるので、電子部品の密封性を高めることが可能になる。
また、本発明では、
前記貫通電極形成工程と前記バンプめっき形成工程では、前記金属バンプに電圧を印加した状態で、電解めっき法によって、前記貫通孔の内部と前記金属バンプの表面のそれぞれに前記金属めっきを形成することを特徴とする。
かかる製造方法によれば、金属バンプを核として電解めっき法によってめっきを形成することができるので、電解めっき法を行う際に、金属バンプ以外に別途部材、装置などを必要とせず、簡易な構成でめっきを形成することができる。よって、製造コストを低減することが可能になる。さらに、電解めっきによって貫通電極の信頼性を向上させ、電子部品の密封性を高めることが可能になる。
また、本発明では、
前記電子素子とは、MEMS、半導体デバイス又は水晶振動子であると好適である。
かかる製造方法によれば、多種の電子部品に対して、小型化と信頼性向上を両立可能な製造方法を提供することが可能になる。
また、本発明では、
ベース基板とリッド基板とを有するパッケージと、前記ベース基板を貫通する貫通孔内に充填されている金属めっきとによって形成される貫通電極と、前記貫通電極における前記キャビティ側の端面と接続する金属バンプとを有し、前記金属バンプ表面において前記貫通孔とは反対側の表面に金属めっきが形成されており、該金属めっき上に電子素子が実装されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、金属バンプ表面に金属メッキが形成されているので、金属バンプが小型化した場合であっても、金属バンプの表面に形成される金属めっきによって、電子素子とベース基板とのクリアランスを確保することが可能になる。よって、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品を提供することが可能になる。
また、本発明では、
前記ベース基板上において前記貫通孔の開口端の周囲には、前記貫通電極と接続する電極膜が形成されており、前記金属バンプは、前記貫通電極の端面と前記電極膜上に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、貫通電極に対してベース基板上の電極膜が接続されており、金属バンプがこの貫通電極上にも形成されていることによって、貫通電極と金属バンプとの電気的接続の安定性をより高めることが可能になる。よって、工程の簡素化、低コスト化を実現することができる。
また、本発明では、
前記貫通孔において前記キャビティとは反対側の端面では、前記貫通電極が前記貫通孔の内側側面から前記ベース基板上にまで延出していることを特徴とする。
かかる構成によれば、貫通電極がベース基板上にまで延出しているので、はんだや接着剤等を用いて電子部品を基板に実装する際に、電子部品の実装面積を確保することができる。よって、電子部品の実装強度を向上させることが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、金属バンプ上に電子素子が実装されている電子部品の製造方法、及び電子部品において、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法、及び電子部品を提供することが可能になる。
第1実施形態における貫通電極及びバンプ電極の概略構成を示す図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の工程を説明する図。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態に係る電子部品の製造方法について説明する。
(1:電子部品の概略構成)
図1は、本実施形態における電子部品の貫通電極、及び金属バンプ106(バンプ電極)の概略構成を示す図である。なお、ここでは不図示であるが、本実施形態における電子部品は、ベース基板101とリッド基板(不図示)との間に形成されたキャビティ内において、ベース基板101上に電子デバイス120(電子素子)が実装される構成を有している。
ベース基板101、リッド基板は、従来より知られている基板を適用することが可能であるが、本実施形態では、ベース基板101として、厚みが300〜500μm程度のシリコン基板を用いている。
また、ベース基板101とリッド基板の接合方法は、接着剤による接合、陽極接合による接合など、従来より知られている接合方法を用いることができる。また、ベース基板101、及びリッド基板は、いずれも平板状としてこれらの基板の間に枠状部材を介在させてもよいし、少なくとも一方を凹状とすることでキャビティを形成してもよい。
電子デバイス120は、ベース基板101に形成された金属バンプ106と、さらにその表面に形成された後述のバンプめっき112上に実装されている。電子デバイス120上には電極パッド121形成されているので、この電極パッド121とバンプめっき112とが接触することで、電子デバイス120と金属バンプ106とを電気的に接続することが可能になる。
なお、本実施形態における電子デバイス120としては、MEMS素子(MEMS技術によって作製された素子)、半導体デバイス、又は水晶振動子などを用いることができる。
また、ベース基板101の表面及び貫通孔104の内側面には、絶縁膜103が連続して形成されており、さらに貫通孔104の一方の開口端の周辺領域には、絶縁膜103の表面に電極配線105(電極膜)が形成されている。そして、電極配線105の表面に、金属バンプ106が形成されている。図1では、電極配線105が、金属バンプ106よりも外側にはみ出す領域に形成されている構成が示されているが、金属バンプ106が電極配線105を覆うように形成されていてもよい。この場合は、金属バンプ106の実装面積を広くとることが可能になる。
そして、貫通孔104には、内側面において絶縁膜103の表面にシード膜108(下地金属)が形成されており、さらにシード膜108の表面には、金属めっきが充填されることで形成された貫通ビア109が設けられている。なお、本実施形態では、貫通ビア109の直径を30〜60μm程度としている。
一方、貫通孔104の他方の開口端の周辺領域では、絶縁膜103の表面にシード膜108が延出しており、このシード膜108を覆うように、貫通ビア109が延出されている。さらに、シード膜108、貫通ビア109を覆うように、拡散防止膜110が成膜されており、その表面に、外部接続用電極111が形成されている。
なお、本実施形態では、拡散防止膜110としてNiを用い、外部接続用電極111としてAuを用いている。また、拡散防止膜110は、貫通ビア109の表面を覆うのみならず、貫通ビア109の側面も覆うように、即ち、貫通ビア109が露出しないように完全に覆うように構成してもよい。これにより、貫通ビア109の耐久性を向上させることが可能になる。
(2:電子部品の製造方法)
図2〜図13を参照して、本実施形態に係る電子部品の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、ベース基板101として、シリコンやGaAsといった半導体、ガラス、又はセラミックスなどの絶縁体から形成される基板を準備する。ベース基板101の材料を選択する際は、ベース基板101に実装する電子デバイス120の諸特性を考慮して選択する。
(2−1:貫通孔形成工程)
次に、図3、図4に示すように、ベース基板101の所定の位置に貫通孔104を形成する(貫通孔形成工程)。貫通孔形成工程では、まず、ベース基板101の表面、裏面をレジスト膜などの保護膜で覆い、その後、後述する貫通孔104を形成する位置以外の領域のみが保護膜で覆われるようにパターン102Aを形成する。これにより、貫通孔104の位置のみが露出したマスクパターンが形成される。なお、ベース基板101の裏面では、一様に保護膜102Bが形成されている。なお、ここでは貫通孔104がひとつだけ図示されているが、本実施形態では、ウェハ上に複数個の電子部品を形成する場合を想定しており、ウェハ上に貫通孔104が複数形成されているものとする。
その後、図4に示すように、ドライエッチング法または、ベース基板101の材質によっては、ウエットエッチング法やブラスト加工を用いて、貫通孔104を形成する。貫通孔104を形成した後は、マスクパターン102Aおよび102Bを剥離する。上述したように、本実施形態における貫通孔104の直径は30〜60μmとする。
(2−2:絶縁膜形成工程)
次に、図5に示すように、貫通孔104の内側面とベース基板101の表面、裏面に対して、互いが連続するように絶縁膜103を形成する。絶縁膜103は、CVD法により形成することができる。このとき、絶縁膜103の厚みは、0.5〜2.0μmとすることができる。また、本実施形態では、絶縁膜103をSiO2によって形成しているが、SiO2のみならず、SiO2膜上にSiN膜を形成することで絶縁膜103を形成しても良い。
(2−3:電極膜形成工程)
次に、図6、図7に示すように、貫通孔104の一方の開口端の周辺領域に電極配線105(電極膜)を形成する。電極配線105は、絶縁膜103上に形成されている。電極配線105としては、Au/Ni/Crや、Au/Pt/Tiの構成を採用することができる。この電極配線105は、スパッタ法により、露光パターニングにて、所望の箇所に形成する。
具体的には、まず、図6に示すように、ベース基板101の表面において、電極配線105を形成するためにレジスト膜102Aをマスクとするマスクパターンを形成する。また、ベース基板101の裏面において、後述する外部接続用電極111の領域を形成するためのレジスト膜102Bをマスクとするマスクパターンを形成する(レジスト膜形成工程)。
次に、図7に示すように、電極配線105を、レジスト膜102Aを覆うようにして、スパッタ法で形成する。これにより、電極配線105には、貫通孔104の一方の開口端の周辺領域と、そのさらに外側の領域との境界に段差が形成されることになる。即ち、段差状の電極配線105が形成される。なお、電極配線105の材質は上述の通りであるが、例えば、Au/Ni/Crによって電極配線105を構成する場合は、Auは1000〜1500Å、Niは1000〜2000Å、Crは300〜600Åとすることができる。なお、Au/Pt/Tiによって電極配線105を構成する場合も同様の厚さである。
(2−4:バンプ形成工程)
次に、図8に示すように、貫通孔104の一方の開口端を覆うように金属バンプ106を形成する。金属バンプ106は、貫通孔104の周辺領域に形成された段差状の電極配線105の下段領域に超音波接続によって形成されている。金属バンプ106の材料としては、AuあるいはCuを使用することができる。
この金属バンプ106の直径は50〜100μmであり、その高さは50〜100μmとすることができる。金属バンプ106の直径は、貫通孔104の直径の1.5倍以上であるとよい。これにより、金属バンプ106の位置精度(誤差)によらず、金属バンプと後述の貫通ビア109との接続を確実に確保することができる。しかしながら、電子部品の小型化の要求に応じて、貫通孔104の直径の1.5倍未満の径を有する金属バンプ106であってもよい。
このように、上述の電極膜形成工程において形成した段差状の電極配線105の下段領域に金属バンプ106を形成しているので、形成する際の位置決めが容易である。即ち、確実に貫通孔104を塞ぐことが可能になる。
(2−5:バンプめっき形成工程、下地金属形成工程、貫通電極形成工程)
次に図9〜図12に示すように、貫通孔104にシード膜108を形成し、さらに金属バンプ106の表面にバンプめっき112を形成する。また、貫通孔104内に貫通ビア109を形成する。
まず、図9に示すように、ベース基板101の表面において、電極配線105の表面にレジスト膜107を形成する。この際、レジスト膜107の厚みは、レジスト膜107の表面が金属バンプ106の最上部よりも高くなるような厚みであるとよい。より具体的には、本実施形態では、金属バンプ106の高さが50〜100μmであるので、レジスト膜107の厚みも50〜100μm程度、もしくはそれ以上であるとよい。
次に、図10に示すように、貫通孔104の内側面にシード膜108を形成する。シード膜108の形成方法については詳述しないが、ベース基板101の裏面に形成したレジスト膜102B上にスパッタ法でシード膜108を形成する。なお、ここでは無電解めっき法による貫通ビア109の形成方法を説明するが、貫通ビア109は、電解めっき法で形成してもよく、この場合は、シード膜108は不要である。また、シード膜108を形成する工程は、上述したレジスト膜107を形成する工程の前に行ってもよい。
次に、図11に示すように、電解めっき法又は無電解めっき法によって、貫通ビア109を形成する。さらに、レジスト膜107の側面と金属バンプ106とによって形成された凹部内に電解めっき法によって、バンプめっきを形成する(バンプめっき形成工程)。
電解めっき法で貫通ビア109を形成する際には、電極配線105に電圧を印加することで、電気的に接続している金属バンプ106を給電層として貫通ビア109を形成することができる。さらに、同時にバンプめっき112を形成することが可能になる。
一方、無電解めっき法では、シード膜108を核として、貫通ビア109を形成することができる。
これにより、金属バンプ106の高さが低い場合であっても、バンプめっき112の厚みによって、バンプめっき112を含んだ金属バンプ106の実際の高さを確保することができる。即ち、金属バンプ106の小径化を達成しつつ、高さを確保できるので、電子部品の小型化と信頼性向上を両立できる。
上述のめっき法によって貫通ビア109を形成することで、貫通孔104の内側面から貫通孔104の中心方向に向けてめっきが徐々に積層され、結果的に貫通孔104の直径と同じ30〜60μmの突出量となる。よって、めっきによって貫通孔104を確実に封止することができる。また、貫通孔104の内側面からめっきが積層されるので、空隙を形成することなく、貫通孔104内をめっきで万遍なく充填することができる。よって、貫通ビア109の信頼度が向上し、さらに空隙が形成されないことから貫通ビア109の抵抗を下げることができるので、電子デバイス120の高機能化に対応することが可能になる。
また、図11に示すように、貫通ビア109の外側面の端面には、略中央部が凹む凹部が形成されていてもよい。かかる凹部が形成されていることによって、基板上に電子部品を実装する際に、はんだや接着剤等が凹部に入り込むことで、電子部品の実装強度を高めることが可能になる。なお、図11では凹部が形成されている形態を図示しているが、貫通ビア109の外側面の端面形状はこれに限られるものではなく、凹部が形成されていない平坦形状であってもよい。
また、バンプめっき工程と貫通電極形成工程とを同工程で行うことで、電子部品の生産効率を向上させることができ、高機能かつ小型化に対応した電子部品を低コストで提供することが可能になる。
バンプめっき112、貫通ビア109を形成した後は、貫通孔104の他方の開口端から突出した貫通ビア109の端面を覆うように拡散防止膜110を形成し、更に外部接続用電極111を形成する。そして、図12に示すように、レジスト膜107を除去する。
この際、拡散防止膜110は、無電解めっき法あるいは、電解めっき法を使用して形成することができ、材質としてはNiを使用することができる。また、外部電極接続用電極111も同様に電解めっき法あるいは無電解めっき法で形成することができ、材質としてAuを使用することができる。
(2−6:リフトオフ工程)
図13を参照して、バンプめっき112、貫通ビア109を形成した後のリフトオフ工程について説明する。
バンプめっき112、貫通ビア109を形成し、拡散防止膜110、外部接続用電極111を形成した後は、図13に示すように、レジスト膜102Aおよび102Bを、有機溶剤を使用したリフトオフ技法によって剥離する。その後、不図示の工程により、金属バンプ106表面のバンプめっき112上に電子デバイス120を実装し、さらにリッド基板とベース基板101とを接合することにより、電子部品を製造することが可能になる。
本実施形態によれば、電解めっき法を行うために、金属バンプ106上に金属層を形成する必要がなく、この金属層を除去する際の薬液によって、金属バンプ106および電極配線105がダメージを受ける可能性がない為、実装不良や電気的特性不良などの品質や低下させることがなく、電子部品の信頼性の確保をすることができる。
また、本実施形態のめっき法によれば、貫通ビア109内に空隙等が生じる虞がないので、信頼性の高い貫通ビア109を形成することが可能になる。
さらに、本実施形態のバンプめっき形成工程によれば、レジスト膜107の高さ、又はめっき時間を変更することで、バンプめっき112の厚みを所望の厚みに調整することが可能になる。よって、電子部品の小型化、高機能化を容易に達成することが可能になる。
また、本実施形態では、貫通電極形成工程とバンプめっき形成工程とを同工程で行っているが、これらの工程を別工程で行うことも可能である。例えば、バンプめっき工程を行った後に、金属バンプ106、電極配線105を保護膜で覆い、その状態で貫通電極形成工程を行ってもよいし、反対に、貫通電極形成工程を行った後に、バンプめっき形成工程を行うことも可能である。
このように、本実施形態によれば、小型化と信頼性向上を両立可能な電子部品の製造方法、及び電子部品を提供することが可能になる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ベース基板101としてシリコン基板を用いているが、ベース基板101が、ガラスやセラミックなどの絶縁性に優れた材料で形成される場合であってもよい。この場合は、ベース基板101自体が絶縁性を有するので、上述した絶縁膜形成工程を省略することが可能である。即ち、本発明における絶縁膜形成工程は、ベース基板101の材料によって、適宜選択することができる工程である。
101・・・ベース基板、103・・・絶縁膜、104・・・貫通孔、108・・・シード膜、109・・・貫通ビア(貫通電極)、110・・・拡散防止膜、111・・・外部接続用電極、112・・・バンプめっき、120・・・電子デバイス

Claims (7)

  1. ベース基板とリッド基板とを有するパッケージの前記ベース基板上に実装される電子素子に対して、前記ベース基板を貫通する貫通電極が電気的に接続されている電子部品の製造方法であって、
    前記ベース基板に対して貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
    少なくとも前記貫通孔の開口端の周辺領域において電極膜を形成する電極膜形成工程と、
    前記開口端に金属バンプを形成するバンプ形成工程と、
    前記貫通孔の内部に金属めっきを充填し、前記貫通電極を形成する貫通電極形成工程と、
    前記金属バンプの表面において前記貫通孔とは反対側の表面に、金属めっきを形成するバンプめっき形成工程と、を有し、
    前記貫通電極形成工程と前記バンプめっき形成工程とを同工程で行うことを特徴とする電子部品の製造方法。
  2. 前記バンプめっき工程では、前記金属バンプの周囲をレジスト膜で覆い、該レジスト膜と前記金属バンプによって形成される凹部に金属めっきを形成することを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記バンプめっき工程において、前記金属バンプの周囲を前記レジスト膜で覆う際に、前記レジスト膜の高さが、前記金属バンプの高さよりも高くなるように、前記レジスト膜を形成することを特徴とする請求項2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記貫通孔形成工程の後であって、かつ前記電極膜形成工程の前に、前記貫通孔の内側面と、前記ベース基板上とに絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程が設けられており、前記電極膜形成工程では、少なくとも前記貫通孔の開口端の周辺領域において前記絶縁膜上に電極膜を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記絶縁膜形成工程の後であって、かつ前記電極膜形成工程の後に、前記貫通孔の内側面に下地金属層を形成する下地金属形成工程を有しており、前記貫通電極形成工程では、前記下地金属層の表面に、無電解めっき法によって前記金属めっきを形成することを特徴とする請求項4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記貫通電極形成工程と前記バンプめっき形成工程では、前記金属バンプに電圧を印加した状態で、電解めっき法によって、前記貫通孔の内部と前記金属バンプの表面のそれぞれに前記金属めっきを形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記電子素子とは、MEMS、半導体デバイス又は水晶振動子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
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