JPWO2009051231A1 - 車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両 - Google Patents

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Abstract

本発明は、側面衝突荷重が入力された際にドアビーム(2)が大きく変形するのを抑制することができる車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両を提供すること目的とし、車両の側面衝突荷重がドアビーム(2)に入力されると、ドアビーム(2)は、その前端部(2A)がフロントピラー部(4)に支持され、その後端部寄りの中間部(2C)がセンターピラー部(5)から前方に膨出する膨出部(6)の支持凸部(6A)に支持され、ドアビーム(2)は、フロントピラー部(4)および支持凸部(6A)を支持点として車体の内側に曲げ変形し、支持凸部(6A)より後方の後端部(2B)を含む後端部側の特定部位が車体側の膨出部(6)の受入凹部(6B)内に侵入し、ドアビーム(2)の後端部側および前端部側には、支持凸部(6A)を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビーム(2)が大きく変形するのが抑制される。

Description

本発明は、側面衝突荷重を受けるドアビームを備えた車両に好適な車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両に関するものである。
車両の側面衝突荷重を受けるドアビーム(あるいはインパクトビーム)が前後方向に沿ってドア内に配設された車両が従来一般に知られている。この種の車両の車体側部構造として、例えば特許文献1には、ドア内の下部に前後方向に沿って配置され、その前後両端部がそれぞれブラケットを介してドアに固定されたインパクトビームと、このインパクトビームに入力される車両の側面衝突荷重をインパクトビームの前後方向中間部から車体側のクロスメンバに伝達する荷重伝達部材および荷重受け部材とを備えた車体側部構造が記載されている。
特開2007−22485号公報
ところで、特許文献1に記載された車体側部構造においては、インパクトビームの前後両端部が車体の骨格部であるフロントピラーおよびセンターピラーに対面している。このため、車両の側面衝突荷重がインパクトビームに入力されると、インパクトビームには、その前後方向中間部に対面する車体側の荷重伝達部材を支持点として大きな曲げモーメントが作用し、その結果、インパクトビームが大きく変形する虞がある。
そこで、本発明は、側面衝突荷重が入力された際にドアビーム(インパクトビーム)が大きく変形するのを抑制することができる車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両を提供することを課題とする。
本発明に係る車体側部構造は、車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、ドアの内側となる車体側には、ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する補強材が設けられており、この補強材は、その後ろ側に配置される車体側の補強部材よりもドアビームに対して近接していることを特徴とする。
本発明に係る車体側部構造では、ドアの内側となる車体側に設けられた補強材は、これより後ろ側の補強部材に比べてドアビームに近接している。よって、車両の側面衝突荷重がドアビームに入力されると、その前端と後端の間の部分が車体側の補強材に支持される。このため、ドアビームは、補強材より後ろ側の部位が車体の内側に曲げ変形する。その結果、ドアビームの後端側および前端側には、補強材による支持点を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。
また、補強材は、ロッカ部に固定されていると、側面からの力に対する強度を確保できるので好ましい。
さらに、補強材は、センターピラー部に固定されていると、外部からの力に対する強度をより一層確保できるので好ましい。
また、補強材は、側方から見てシートの着座部の上端よりも下側であって、シートの着座部の前端よりも後ろ側に配置されていると、昇降がスムーズに行えるので好ましい。
また、本発明に係る車体側部構造は、車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、ドアの内側となる車体側には、ドアビーム側へ突出することでドアビームの前後方向中間部を支持可能な支持凸部と、この支持凸部より後方または前方に位置するドアビームの特定端部を含む特定部位を受け入れて車体内側に変形可能とさせるようにドアビームから離間する方向に窪んだ受入凹部とが設けられていることを特徴とする。
本発明に係る車体側部構造では、車両の側面衝突荷重がドアビームに入力されると、その前後方向中間部が車体側の支持凸部に支持される。このため、ドアビームは、支持凸部を支持点として車体内側に曲げ変形し、支持凸部より後方または前方の特定端部を含む特定部位が車体側の受入凹部内に侵入する。その結果、ドアビームの後端部側および前端部側には、支持凸部を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。
本発明の車体側部構造において、ドアビームの特定部位が後端部を含む後端部側の部位であると、車体のセンタピラーの下部前方の乗降の邪魔とならない個所に支持凸部および受入凹部を設けることができるので好ましい。
ここで、本発明の車体側部構造における支持凸部は、車体のフロントピラーやセンターピラー等の車体骨格部から張り出した膨出部により構成することができ、受入凹部は、車体骨格部と膨出部との間の凹部として構成することができる。
また、本発明に係る車体側部構造は、車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、ドアの内側となる車体側には、ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する部分に支持材が設けられており、ドアビームは、ドアビームのうち支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合に、支持材にて支持されつつ、ドアビームの後方の部分が内側に撓むよう設けられていることを特徴とする。
本発明に係る車体側部構造では、ドアビームのうち支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合に、ドアビームが支持材にて支持されつつ、ドアビームの後方の部分が内側に撓む。その結果、ドアビームの後端側および前端側には、支持材による支持点を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。
ここで、ドアビームのうち支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合とは、ドアパネルを介してドアビームに直接外力が作用する場合のみならず、例えば、センターピラーに荷重が入力された場合に、センターピラーとドアとの連結部を介して、ドアビームに車両外側から客室側への力が伝達する場合も含む。すなわち、ドアビームと連結されたその他の部材を介して、ドアビームに外力が入力される場合も含む。
また、本発明に係る車両は、側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車体側部構造を備えた車両であって、ドアの内側となる車体側には、ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する補強材が設けられており、この補強材は、その後ろ側に配置される車体側の補強部材よりもドアビームに対して近接していることを特徴とする。
本発明に係る車両では、ドアの内側となる車体側に設けられた補強材は、これより後ろ側の補強部材に比べてドアビームに近接している。よって、車両の側面衝突荷重がドアビームに入力されると、その前端と後端の間の部分が車体側の補強材に支持される。このため、ドアビームは、補強材より後ろ側の部位が車体の内側に曲げ変形する。その結果、ドアビームの後端側および前端側には、補強材による支持点を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。
本発明に係る車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両では、車両の側面衝突荷重がドアビームに入力されると、その前後方向中間部が車体側の支持凸部に支持されるため、ドアビームは、支持凸部を支持点として車体内側に曲げ変形し、その特定部位が車体側の受入凹部内に侵入する。その結果、ドアビームの後端部側および前端部側には、支持凸部を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。すなわち、本発明に係る車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両によれば、車両の側面衝突荷重が入力された際にドアビームが大きく変形するのを抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係る車体側部構造をフロントサイドドアの外面側から見て示す正面図である。 図1のII−II線に沿うフロントドアの後部付近の部分断面図である。 図1に示したドアビームに入力される側面衝突荷重を均等荷重とみなした場合のドアビームに作用する曲げモーメント曲線を示すグラフである。 本発明の第二実施形態に係る車体側部構造を示す図1に対応した正面図である。 本発明の第三実施形態に係る車体側部構造を示す図1に対応した正面図である。 図5のVII−VII線に沿うフロントドアの後部付近の部分断面図である。 図5に示す車体側部構造に設けられた補強材を示す概略斜視図である。
符号の説明
1,11…フロントサイドドア、1A,11A…ドアインナパネル、1B,11B…ブラケット、2,12…ドアビーム、2A,12A…前端部、2B,12B…後端部、2C…中間部、3…車体、4…フロントピラー部、5,15…センターピラー部、6…膨出部、6A…支持凸部、6B…受入凹部、6C…リインホースメント、7…シートフレーム、8…シートサポート、9…シート下空間、10…補強材、10A…センターピラー固定部、10B…ロッカ固定部、10C…ビード、10D…中間部、12C…中間部(前端と後端の間の部分)、15B…リインホースメント(補強部材)、16…ロッカ部、17…シート着座部。
以下、図面を参照して本発明に係る車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両の最良の実施形態を説明する。なお、この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は第一実施形態に係る車体側部構造をフロントドアの外面側から見て示す正面図、図2は図1のII−II線に沿うフロントドアの後部付近の部分断面図である。
第一実施形態に係る車体側部構造は、例えば図1に示すようなフロントサイドドア1の内部に配設されるドアビーム(インパクトビーム)2に対応して構成された車体の側部構造である。
フロントサイドドア1は、その前端部が上下一対のドアヒンジ(図示省略)を介して車体3のフロントピラー部4に開閉自在にヒンジ支持され、その後端部がドアラッチ(図示省略)を介して車体3のセンターピラー部5に着脱自在に係止されるようになっている。
ここで、ドアビーム2は、フロントサイドドア1内の前側上部から後側下部にわたって斜めに配設されており、その前端部2Aは、車体のフロントピラー部4に対面するドアインナパネル1Aの前側上部にブラケット1Bを介して強固にスポット溶接されている。
一方、ドアビーム2の後端部2Bは、ドアインナパネル1Aの後側下部に直接スポット溶接されており、このドアビーム2の後端部2Bは、車体のセンターピラー部5の下部の直前方位置に対面している。
ここで、図1および図2に示すように、車体3のセンターピラー部5の下部には、これに連続して前方へ膨出する膨出部6が形成されている。そして、この膨出部6には、フロントサイドドア1のドアインナパネル1A側へ突出する支持凸部6Aと、ドアインナパネル1Aから離間する方向へ窪む受入凹部6Bとが形成されている。
支持凸部6Aは、ドアビーム2の後端部2B寄りの中間部2Cに対面しており、その内部にはリインホースメント6Cが組み込まれている。そして、この支持凸部6Aは、ドアビーム2に側面衝突荷重が入力された際にドアビーム2の後端部2B寄りの中間部2Cを支持可能となっている。
また、受入凹部6Bは、ドアビーム2の特定端部を含む特定部位、すなわち、支持凸部6Aより後方のドアビーム2の後端部2Bを含む後端部側の特定部位Sに対面しており、ドアビーム2に側面衝突荷重が入力された際には、ドアビーム2の後端部2Bを含む特定部位Sを車体3の内側に変形可能に受け入れる。
以上のように構成された第一実施形態の車体側部構造では、フロントサイドドア1に他車両が側面衝突し、その側面衝突荷重がフロントサイドドア1からドアビーム2に入力されると、フロントサイドドア1と共にドアビーム2が車体3側に押圧される。その際、ドアビーム2の前端部2Aはブラケット1Bを介して車体3側のフロントピラー部4に支持され、ドアビーム2の後端部2B寄りの中間部2Cは、車体3側のセンターピラー部5から前方に膨出する膨出部6の支持凸部6Aに支持される。
このため、ドアビーム2は、フロントピラー部4および支持凸部6Aを支持点として車体3の内側に曲げ変形し、支持凸部6Aより後方の後端部2Bを含む後端部側の特定部位Sが車体3側の膨出部6の受入凹部6B内に侵入する。その結果、ドアビーム2の後端部側および前端部側には、支持凸部6Aを境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビーム2が大きく変形するのが抑制される。
ここで、図3は、ドアビーム2に入力される側面衝突荷重が均等荷重であるものとみなした場合のドアビーム2に作用する曲げモーメント曲線を示している。なお、図中、符号Aは、フロントピラー部4によるドアビーム2の前端部2Aの支持点、符号Bは、支持凸部6Aによるドアビーム2の中間部2Cの支持点、符号Cは、ドアビーム2の後端の自由端を示している。
図3の曲線グラフに示すように、ドアビーム2に作用する合成曲げモーメントMは、支持点Bから自由端Cまでの間に入力される均等荷重によるマイナス表示の曲げモーメントM1と、支持点Aから支持点Bまでの間に入力される均等荷重によるプラス表示の曲げモーメントM2とを重ね合わせた太線グラフで示すようになる。
ここで、プラス表示の曲げモーメントM2を点線で示し、これと比較すると、太線で示す合成曲げモーメントMのプラス表示部分の最大値は、点線で示す曲げモーメントM2の最大値より低減することがわかる。
また、両端部に支持点がある従来のドアビームを想定し、このドアビームに作用する曲げモーメントを二点鎖線で示して比較すると、太線で示す合成曲げモーメントMのプラス表示部分の最大値は、二点鎖線で示す曲げモーメントの最大値より大幅に低減することがわかる。
従って、第一実施形態の車体側部構造によれば、車両の側面衝突荷重が入力された際にドアビーム2が大きく変形するのを十分に抑制することができる。
また、第一実施形態の車体側部構造においては、支持凸部6Aおよび受入凹部6Bがセンターピラー部5の下部から前方へ膨出する膨出部6に形成されているため、この膨出部6が乗降の邪魔とならない。
本発明の車体側部構造は、前述した第一実施形態に限定されるものではない。例えば図1に示した膨出部6の支持凸部6Aは、図4に示すように、車体3側のシートフレーム7を支持するシートサポート8の上端部で代用することができる(第二実施形態)。この場合、図1に示した膨出部6の受入凹部6Bは、シートフレーム7の下方においてシートサポート8の後方に形成されるシート下空間9で代用することができる。
また、図5に示すように、車体3側に補強材10が設けられる構造としてもよい(第三実施形態)。また、本実施形態に係る車両は、後述する車体側部構造を備えた車両である。補強材10は、両端にセンターピラー固定部10Aおよびロッカ固定部10Bを有している。また、このセンターピラー固定部10Aがセンターピラー部15に、ロッカ固定部10Bがロッカ部16に、それぞれスポット溶接して固定されることにより、補強材10は、車体3の外側に固定されている。さらに、補強材10は、センターピラー固定部10Aとロッカ固定部10Bとの中間部において、ドアビーム12の前端と後端の間の部分である中間部12Cに対面している。なお、ドアビーム12は、第一実施形態と同様にフロントサイドドア11に取り付けられているが、後端部12Bがセンターピラー部15の下端部に対面するように配置されている点が異なっている。
図6は、図5のVII−VII線に沿うフロントドア11の後部付近の部分断面図である。図6に示すように、フロントサイドドア11のドアインナパネル11Aに近接して、車体3側に補強材10が設けられている。また、補強材10の後ろ側に配置されるセンターピラー部15は、表面部のセンターピラーアウタパネル15Aと、リインホースメント15Bと、センターピラーインナパネル15Cとを有している。このリインホースメント15Bは、補強部材として機能するものであり、センターピラー部15の内部に組み込まれている。ドアビーム12の後端部12Bを含む後端部側の特定部位SAは、センターピラー部15およびセンターピラー部15と補強材10との間隙部に対面している。
さらに、本実施形態にあっては、補強材10は、その中間部10Dにおいて、リインホースメント15Bよりもドアビーム12に対して近接している。すなわち、補強材10は、補強材10の後ろ側に配置される車体側の補強部材15Bよりもドアビーム12に対して近接している。言い換えれば、ドアビーム12の後端部12Bが対面する部分のリインホースメント15Bよりも、補強材10の方が車幅方向に突出している。これは、センターピラー部15のうち、補強材10のセンターピラー固定部10Aが固定される部分が、ドアビーム12の後端部12Bに対面する下端部よりも車幅方向に突出しているためである。
また、図7に示すように、補強材10は、車幅方向に延在する面を有し、この面のうち中間の湾曲部付近に、車幅方向に形成されたビード10Cを有している。これによって、補強材10の軽量化を図ると共に、十分な強度が確保されている。
以上のように構成された車体側部構造では、第一および第二実施形態と同様の作用効果が奏される。すなわち、車体3側部より側面衝突荷重がドアビーム12に入力されると、ドアビーム12の中間部12Cが、最も近接する補強部材である補強材10の中間部10Dに支持される。このため、ドアビーム12は、補強材10より後ろ側の後端部12Bを含む後端部側の特定部位SAが車体3の内側に曲げ変形する。その結果、ドアビームの後端部側および前端部側には、補強材10による支持点10Dを境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビーム12が大きく変形するのが抑制される。
また、上述したように、補強材10はセンターピラー部15およびロッカ部16に強固に固定されているため、側面からの力に対する強度が確保されている。
また、図5に示すように、補強材10は、側方から見てシート着座部17の上端よりも下側であって、シート着座部17の前端よりも後ろ側に配置されているため、昇降がスムーズに行える。
以上説明した第三実施形態においては、補強材10がセンターピラー部15およびロッカ部16に固定されている場合を示したが、補強材10は、センターピラー部15およびロッカ部16のいずれか一方に固定されていてもよい。また、第三実施形態においては、補強材10の後ろ側に配置される車体3側の補強部材としてリインホースメント15Bを例示したが、他の補強部材が車体3側に設けられている場合であっても、補強材10がドアビーム12に対して最も近接していればよい。
なお、本発明における補強部材とは、剛性が高く骨格を成す部材をいい、相対的に剛性が低く意匠のために設けられる部材とは区別されるものである。例えば、第三実施形態におけるリインホースメント15Bが補強部材に相当し、センターピラーアウタパネル15Aは意匠のための部材に相当する。
上述した第三実施形態では、ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する補強材10を設ける場合について説明したが、本発明に係る車体側部構造では、補強材10に代えて支持材を設けてもよい。この支持材は、ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する部分に設けられている。ドアビームは、支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合に、支持材にて支持されつつ、ドアビームの後方の部分が内側に撓むよう設けられている。
このような構成によれば、ドアビームのうち支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合に、ドアビームが支持材にて支持されつつ、ドアビームの後方の部分が内側に撓む。その結果、ドアビームの後端側および前端側には、支持材による支持点を境界として相互に逆向きの曲げモーメントが作用するようになり、ドアビームが大きく変形するのが抑制される。
本発明に係る車体側部構造およびその車体側部構造を備えた車両によれば、車両の側面衝突荷重が入力された際にドアビームが大きく変形するのを抑制することができる。

Claims (10)

  1. 車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、
    前記ドアの内側となる車体側には、前記ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する補強材が設けられており、
    前記補強材は、その後ろ側に配置される前記車体側の補強部材よりも前記ドアビームに対して近接していることを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記補強材は、ロッカ部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記補強材は、センターピラー部に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体側部構造。
  4. 前記補強材は、側方から見てシートの着座部の上端よりも下側であって、前記シートの着座部の前端よりも後ろ側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車体側部構造。
  5. 車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、
    前記ドアの内側となる車体側には、前記ドアビーム側へ突出することでドアビームの前後方向中間部を支持可能な支持凸部と、この支持凸部より後方または前方に位置するドアビームの特定端部を含む特定部位を受け入れて車体内側に変形可能とさせるようにドアビームから離間する方向に窪んだ受入凹部とが設けられていることを特徴とする車体側部構造。
  6. 前記ドアビームの特定部位が後端部を含む後端部側の部位であることを特徴とする請求項5に記載の車体側部構造。
  7. 前記支持凸部および前記受入凹部が車体骨格部から張り出した膨出部に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の車体側部構造。
  8. 前記ドアビームがフロントサイドドアの前側上部から後側下部にわたって斜めに配設されており、前記支持凸部および前記受入凹部が車体のセンタピラーの下部から前方に張り出した膨出部に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車体側部構造。
  9. 車両の側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車両の車体側部構造であって、
    前記ドアの内側となる車体側には、前記ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する部分に支持材が設けられており、
    前記ドアビームは、前記ドアビームのうち前記支持材よりも後方の部分に車幅方向外側から内側に向う力が作用した場合に、前記支持材にて支持されつつ、前記ドアビームの後方の部分が内側に撓むよう設けられていることを特徴とする車体側部構造。
  10. 側面衝突荷重を受けるドアビームが前後方向に沿ってドア内に配設される車体側部構造を備えた車両であって、
    前記ドアの内側となる車体側には、前記ドアビームの前端と後端の間の部分に対面する補強材が設けられており、
    前記補強材は、その後ろ側に配置される前記車体側の補強部材よりも前記ドアビームに対して近接していることを特徴とする車両。
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