JPWO2008142958A1 - インプリント方法 - Google Patents

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Abstract

離型時に型表面に付着したままの状態にある薄板状の被成形体を容易に剥離することができ、スループットの向上を図ることのできるインプリント方法を提供すること。表面にパターンが形成された型(1)と樹脂製の薄板状の被成形体(2)とを相対的に移動させることにより前記被成形体(2)の表面に前記型(1)を押し付け、前記型(1)表面のパターンを前記被成形(2)の表面に転写した後、前記型(1)表面に付着したままの状態の前記被成形体(2)を離型させる際、前記被成形体(2)の転写領域外(21)を保持部材(4)によって保持し、前記保持部材(4)が前記型(1)表面から離間する方向へ前記型(1)と前記保持部材(4)とを相対的に移動させることにより、前記被成形体(2)を前記型(1)表面から剥離させる。

Description

本発明は、型表面に形成された微細形状のパターンを被成形体に転写するインプリント方法に関し、詳しくは、パターンが転写された被成形体を容易に離型させることができるインプリント方法に関する。
近年、光ディスク等の量産技術に利用されているプレス加工技術を発展させ、その解像度をより高めたナノインプリント技術が注目を浴びている。ナノインプリント技術は、電子線描画装置等を用いてSi等の基板の表面に所望の微細形状をパターニングし、それをエッチングすることによって型を作成し、その型表面の微細形状を被成形体に転写するものであり、10nmレベルのナノ構造体でも安価に生産でき、且つ高アスペクトパターンの転写も可能であることから、半導体素子や光素子あるいはナノ構造材料形成への応用展開が試みられている。
かかるナノインプリント技術には、被成形体として熱可塑性樹脂を用い、転写時に昇温することによって型表面のパターンを転写する熱式ナノインプリント、被成形体として光硬化樹脂を用い、型表面を光硬化樹脂に押し付けて変形させた後、紫外線を照射して樹脂を硬化させることによりパターンを転写させる光ナノインプリント等が提案されている。
ところで、ナノインプリント技術における課題の一つにスループットの向上がある。型表面の微細形状が転写された被成形体を速く大量に製造することが問われているためである。
しかし、転写完了後の離型工程において、微細形状が転写された被成形体を型表面から素早く離型させる動作を行うと、型と被成形体との間に働く摩擦力によって微細形状の破壊を招くおそれがある。この摩擦力は、転写される微細形状が深い溝状のパターンである場合に特に顕著となる。
このため、転写完了後の離型工程において、転写された微細形状を破損させることなく、被成形体を型表面から素早く離型させることが望まれている。
従来、特許文献1には、離型時に型に高周波や超音波等によって微振動を加えることにより、被成形体を離型させる際の容易化を図る技術が提案されている。
また、特許文献2には、ウエハ上の紫外線硬化樹脂をナノインプリントによってパターニングする半導体集積回路の製造において、型内部にアクチュエータを設け、離型時にアクチュエータを作動させることにより、離型開始点を意図的に形成することで離型動作を高速化させる技術が提案されている。
特開2007−19451号公報 特開2007−81048号公報
被成形体として例えば光学素子である構造性複屈性を利用した波長板のような薄板状の樹脂成形品を製造する場合、特許文献2に開示のようなウエハ上に被成形体樹脂をパターニングする半導体集積回路を製造する場合と異なり、被成形体を固定する手段を持たない場合がある。
この場合、離型時に型を被成形体から移動させても、被成形体は型表面に付着したままとなり、自然に離型できず、離型時の高速化が困難であるという問題がある。
特に、転写される微細形状が多数の深い溝状のパターンである場合、型と被成形体との間に働く大きな摩擦力及び凝着力によって被成形体の剥離が一層困難となり、特許文献1に開示のように、型に微振動を加える程度では被成形体を型表面から速やかに剥離することができない問題がある。
また、特許文献2に開示の技術では、離型時に離型開始点を形成することはできるが、型を被成形体から離すように上昇させても、被成形体が何ら固定されていない場合では、被成形体は依然として型表面に付着したままの状態であることに変わりはなく、型表面から被成形体を速やかに剥離できず、やはりスループットの向上を図ることができない問題がある。
そこで、本発明は、離型時に型表面に付着したままの状態にある薄板状の被成形体を容易且つ速やかに剥離することができ、スループットの向上を図ることのできるインプリント方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求の範囲第1項記載の発明は、表面にパターンが形成された型と樹脂製の薄板状の被成形体とを相対的に移動させることにより前記被成形体の表面に前記型を押し付け、前記型表面のパターンを前記被成形体の表面に転写した後、前記型表面に付着したままの状態の前記被成形体を離型させるインプリント方法であって、前記被成形体の転写領域外を保持部材によって保持し、前記保持部材が前記型表面から離間する方向へ前記型と前記保持部材とを相対的に移動させることにより、前記被成形体を前記型表面から剥離させることを特徴とするインプリント方法である。
請求の範囲第2項記載の発明は、前記パターンは、一方向に沿う方向性を有する溝状であり、前記保持部材は、前記被成形体に転写される前記パターンの転写領域外であって、前記一方向に沿う端部領域を保持することを特徴とする請求の範囲第1項記載のインプリント方法である。
請求の範囲第3項記載の発明は、前記保持部材は、前記被成形体に転写される前記パターンの転写領域外であって、前記一方向において前記パターンを挟んで両側に位置する端部領域の少なくとも一部を保持することを特徴とする請求の範囲第2項記載のインプリント方法である。
請求の範囲第4項記載の発明は、前記パターンの断面形状のアスペクト比が3以上であることを特徴とする請求の範囲第2項または第3項記載のインプリント方法である。
請求の範囲第5項記載の発明は、前記保持部材の前記型に対する相対的な移動の軌跡は、前記型表面に付着している前記被成形体を保持した位置から、前記被成形体を前記型から剥離させる方向であり、且つ、前記被成形体に転写されたパターンを経由して前記被成形体を保持した位置の対向側に向かうことを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載のインプリント方法である。
請求の範囲第6項記載の発明は、前記保持部材は、前記被成形体との接触部に粘着材を備え、該粘着材の粘着力によって前記被成形体における前記型との当接面の反対面を保持することを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のインプリント方法である。
請求の範囲第7項記載の発明は、前記粘着材は長尺テープの表面に備えられ、前記保持部材は、前記長尺テープの裏面を支持する支持部材を有することを特徴とする請求の範囲第6項記載のインプリント方法である。
請求の範囲第8項記載の発明は、前記被成形体の前記型表面との当接面における前記転写領域外に摘み片を設け、転写時に該摘み片を前記被成形体と前記型との間に挟持させ、離型時に前記摘み片を前記保持部材によって摘み、該保持部材が前記型表面から離間する方向へ前記型と前記保持部材とを相対的に移動させることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のインプリント方法である。
請求の範囲第9項記載の発明は、前記保持部材を前記型表面から離間する方向へ相対的に移動させる移動速度が一定であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載のインプリント方法である。
請求の範囲第10項記載の発明は、前記保持部材によって前記被成形体を前記型から剥離させる際の抵抗力を力センサにより測定し、前記力センサの測定結果に基づいて前記保持部材を前記型表面から離間する方向へ相対的に移動させる移動速度を決定することを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載のインプリント方法である。
請求の範囲第11項記載の発明は、前記被成形体の最大外径が、5mm以上であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第10項のいずれかに記載のインプリント方法である。
本発明によれば、離型時に型表面に付着したままの状態にある薄板状の被成形体を容易且つ速やかに剥離することができ、スループットの向上を図ることのできるインプリント方法を提供することができる。
(a)(b)は本発明に係るインプリント方法を示す工程図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図 本発明に係るインプリント方法を示す工程図 本発明に係るインプリント方法を示す工程図 本発明に係るインプリント方法を示す工程図 本発明に係るインプリント方法を示す工程図 被成形体が付着した金型を表面側から見た平面図 抵抗力と移動速度との関係を示すグラフ (a)(b)は被成形体を剥離する方法の別の態様を示す図 保持部材の別の態様を示す図 被成形体のパターンを示す部分断面図
1:金型
11:パターン
2:被成形体
21:転写領域外
211:端部領域
22:端部
23:溝部
24:壁部
3:基台
4:保持部材
5:力センサ
6:摘み片
7:保持部材
8:保持部材
81:長尺テープ
811:テープロール
82:繰り出しローラ
83:支持部材
831:上端
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係るインプリント方法を示す工程図であり、1は金型、2は被成形体、3は被成形体2を載置している基台である。
なお、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図である。
金型1の表面(図示下面)には、被成形体2に転写すべきnmオーダーの微細形状のパターン11が形成されている。金型1に用いられる材質としては、例えばSi、SiO、SiC、Ni、NiP、Al合金、ステンレス鋼等を用いることができる。中でも、半導体製造加工法や電鋳等の微細加工法の適用容易性の点で、Si、SiO、Ni、NiPが好ましい。
ここでは、被成形体2として熱可塑性樹脂を用い、転写時に昇温することによって金型1表面のパターン11を転写する熱式ナノインプリント方法を例示している。
被成形体2は、金型1表面のパターン11が形成されている領域よりも大きな面積を有する薄板状の熱可塑性樹脂からなり、基台3上に載置された状態で、金型1の下方まで移動して停止している(図1(a)、(b))。
本発明において、被成形体2の厚み(転写前の厚み)は特に問わず、目的とする製品の厚みに応じて適宜決定される。
金型1は、内部に埋設されたヒーター(図示せず)によって、被成形体2を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上となる温度まで昇温した後、被成形体2の表面に向けて降下し、その表面のパターン11を被成形体2に所定の荷重で押し付ける。この状態を所定時間維持することにより被成形体2を軟化溶融させ、金型1に形成されたパターン11に合わせて変形させる。この後、押圧状態を維持したまま、ヒーターへの通電を停止することで被成形体2を冷却させて硬化させ、金型1のパターン11を被成形体1に転写する(図2)。
この金型1と被成形体2の移動は相対的であればよく、被成形体2側が金型1に向けて移動するようにしてもよい。
転写後、金型1を上昇させると、被成形体2は基台3上に載置されているだけで何ら固定されていないため、金型1と被成形体2との間に働く摩擦力及び凝着力によって、金型1の表面に被成形体2が付着したままの状態となる(図3)。
金型1を上昇させた後、基台3を金型1の下方から退避させ、次いで、被成形体2の転写領域外21の裏面(金型1との当接面の反対面)に保持部材4を当接させる(図4)。
被成形体2の転写領域外21とは、金型1の表面に形成されたパターン11が転写されない領域であり、転写時に、被成形体2における金型1のパターン11の外側の、パターン11が設けられていない領域に当接する領域である。この転写領域外21は、被成形体2の外縁側に設けられる。
本実施形態では、図6に示すように、パターン11が形成されている平面視円形状の領域に対し、該パターン11の領域よりも大きな面積を有する円形状の被成形体2を用いており、転写領域外21は被成形体2の外縁側に、パターン11を囲むようにドーナツ状に有している。保持部材4は、この被成形体2の転写領域外21の裏面における一部に当接する。
保持部材4は、合成樹脂、金属、ゴム等によって形成することができる。特に、被成形体2との当接時の衝撃を和らげるため、少なくとも先端側が軟質ゴム等の弾性体によって形成されていることが好ましい。
保持部材4は、被成形体2への接触部とされる先端面が、被成形体2の転写領域外21の裏面に対してある程度の面積を持って接触することができる形状を有している。この先端面の形状は、後述する粘着層41と被成形体2表面とが当接した際の角度誤差に起因する接触不均一を避けるために、曲面状であることが好ましい。例えば円筒面、R形状、かまぼこ形状等が挙げられる。
保持部材4の被成形体2への接触部とされる先端面には、粘着剤からなる粘着層41を備えている。従って、保持部材4の先端面を被成形体2の転写領域外21の裏面に当接させると、該保持部材4は、粘着層41の粘着力によって被成形体2の裏面を保持することができる。
粘着層41に用いられる粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられる。中でも、粘着力に優れる点でアクリル系粘着剤が好ましい。
また、粘着層41の粘着力は、被成形体2をその粘着力によって保持した後に被成形体2を金型1から剥離させる際、金型1と被成形体2との間に働く摩擦力及び凝着力よりも大きく、被成形体2を保持部材4に粘着させたまま金型1から剥離させることができ、金型1から剥離した後は被成形体2を保持部材4から容易に剥離できる程度の粘着力を有している必要がある。
また、保持部材4の先端は被成形体2の一部に当接すればよく、その当接面積は、保持部材4が有する粘着層41の粘着力に応じて適宜決定される。
次いで、被成形体2の裏面を保持した保持部材4を、金型1の表面から離間する方向Aへ移動させ、金型1に付着している被成形体2を金型1の表面から剥離させる(図5)。この剥離のための移動は相対的であればよく、金型1を固定させ、保持部材4を移動させることによって行ってもよいし、保持部材4を固定させ、金型1を移動させることによって行ってもよい。ここでは前者の態様を例示している。
この剥離のための移動は、図4及び図5に示す移動方向Aであり、この移動の軌跡は、金型1の表面に付着している被成形体2を保持した位置(図4の位置)から、被成形体2を金型1から剥離させる方向(図示下方向)であり、且つ、被成形体2に転写されたパターン11を跨ぐように経由して、被成形体2を保持した位置の対向側の端部に向かう方向である。
このため、図4に示す状態から、保持部材4を移動方向Aに沿って徐々に移動させると、図5に示すように、保持部材4の移動に伴って、被成形体2の保持部材4によって保持されている側の端部22から徐々に剥離し始め、やがて被成形体2は保持部材4によって保持されたまま金型1から完全に剥離される。
従って、この被成形体2の離型動作は、保持部材4の被成形体2への当接、保持の後、移動方向Aに沿う移動のみで済むため、極めて容易であり、しかも速やかに行うことができる。よって、離型工程にかかる時間を短縮することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、被成形体2を金型1から剥離させる際の保持部材4の姿勢は、図4及び図5に示したように、剥離動作に伴って保持部材4を徐々に傾斜させるようにしてもよいし、剥離動作に関わらず、例えば図4のように被成形体2を保持したときの直立姿勢を維持したまま移動させるようにしてもよく、被成形体2の大きさ、厚み、パターン11の形状等に応じて適宜選択される。
保持部材4を金型1の表面から移動方向Aに沿って離間する方向へ相対的に移動させる時の移動速度は、一定であることが好ましい。薄板状の被成形体2では、剥離時に移動速度が乱れると、被成形体2にしわや歪みが生じるおそれがある。移動速度を一定にすることによってこのような問題を回避することができる。
また、図4及び図5に示すように、保持部材4に力センサ5を設けておき、保持部材4によって被成形体2を金型1から剥離させる際の抵抗力を測定することにより、この力センサ5の測定結果に基づいて、保持部材4を金型1の表面から移動方向Aに沿って離間する方向へ相対的に移動させる時の移動速度を決定するように保持部材4の移動を自動制御することは更に好ましい。
すなわち、金型1と被成形体2との間の摩擦力及び凝着力が大きい場合、被成形体2を無理に引き剥がそうとすると、被成形体2に転写された微細形状のパターンが破損するおそれがある。一方、被成形体2を剥離し始めて後半段階になると、金型1と被成形体2との間の摩擦力及び凝着力は小さくなるため、離型工程の短縮化のためには素早く剥離することが望まれる。保持部材4の移動速度を、力センサ5の測定結果に基づいて、例えば図7に示すように、抵抗力が大きい場合は移動速度を遅くし、抵抗力が小さくなるにつれて移動速度を徐々に早く制御することにより、被成形体2の転写パターンの保護と離型工程の高速化との両立を図ることができる。
図8は、被成形体2を剥離する方法の別の態様を示している。
この態様では、被成形体2の金型1との当接面における転写領域外21に、予め摘み片6を設けておき、転写時に、この摘み片6を被成形体2と金型1との間に挟持させ(図8(a))、離型時に、この摘み片6を保持部材7によって摘み、該保持部材7を金型1表面から離間する移動方向Aへ相対的に移動させるようにしている(図8(b))。
摘み片6としては、例えば舌片状の樹脂シートや金属箔等を用いることができる。この摘み片6は、転写前に被成形体2の表面(金型1との当接面)における転写領域外21に、一部が被成形体2の外側にはみ出るように載置しておき、転写時に被成形体2が溶融することによって該被成形体2の表面に貼着される。
この場合の保持部材7としては、被成形体2の外側からはみ出た摘み片6を摘んで保持するクランプ等の挟持部材を用いることができる。
この保持部材7の移動速度も一定であることが好ましく、また、保持部材7に、図4及び図5と同様に力センサ5を設けておくことで、この力センサの測定結果に基づいて、保持部材7の移動速度を決定することも更に好ましい。
図9は、保持部材の更に別の態様を示している。
この保持部材8は、長尺テープ81を有している。長尺テープ81は表面(図示上面)に粘着材を備えた粘着テープからなり、ロール状に巻回されたテープロール811から一対の繰り出しローラ82、82によって図示右方向に繰り出し可能に設けられている。
テープロール811と繰り出しローラ82、82との間には、長尺テープ81の裏面を支持する支持部材83を有しており、長尺テープ81を裏側から押し上げるようにして該長尺テープ81に一定のテンションを付与している。
支持部材83の上端831は、長尺テープ81の繰り出し方向に沿う曲面状に形成されており、長尺テープ81の被成形体2への当接面積を、被成形体2の転写領域外21の裏面にのみ当接し得る程度の面積となるようにしている。
この保持部材8によれば、長尺テープ81によって被成形体2の裏面を保持して剥離した後、長尺テープ81を所定長さ繰り出すことによって、被成形体2を長尺テープ81に保持させたまま、次の被成形体2を長尺テープ81の新しい面で保持して剥離することができ、離型工程の連続作業が容易となる。また、離型作業中は、転写終了後の被成形体2を長尺テープ81に保持させたままとしておくことができ、被成形体2の保管、管理も容易化できる。
なお、長尺テープ81の表面の粘着材は、テープ全面でなくてもよく、少なくとも一部に設けられていればよい。
また、この保持部材8の移動速度も一定であることが好ましく、また、保持部材8に、図4、図5及び図8と同様に力センサ5を設けておくことで、この力センサの測定結果に基づいて、保持部材7の移動速度を決定することも更に好ましい。
本発明において、被成形体2に転写される金型1のパターン11は、一方向に沿う方向性を有する溝状のパターンであることが好ましい。図6では図示左右方向に沿う方向性を有する溝状パターン11を示している。この場合、保持部材4、7、8は、被成形体2に転写されるパターン11の転写領域外21であって、図6に示すように、方向性を有するパターン11の一方向に沿う端部領域211(本実施形態においては、前記一方向においてパターン11を挟んで両側に位置する端部領域(図6における斜線部分の領域)に相当する。)の少なくとも一部を保持することが好ましい。 被成形体2の離型方向とパターン11の方向とが一致するため、被成形体2に転写されたパターンを破損することなく、被成形体2を金型1から速やかに剥離することができる。
このような一方向に沿う溝状パターンは、図10に示すように、断面形状が、多数の溝部23と多数の壁部24とが平行に並設されるパターンとなる。本発明においては、この断面形状のアスペクト比(a/b)が3以上であるものを転写する場合に特に好ましい。溝が深くなるほど金型1と被成形体2との間の摩擦力及び凝着力が大きくなって被成形体2の剥離が困難となるため、本発明の効果が顕著に得られるようになるからである。

Claims (11)

  1. 表面にパターンが形成された型と樹脂製の薄板状の被成形体とを相対的に移動させることにより前記被成形体の表面に前記型を押し付け、前記型表面のパターンを前記被成形体の表面に転写した後、前記型表面に付着したままの状態の前記被成形体を離型させるインプリント方法であって、
    前記被成形体の転写領域外を保持部材によって保持し、
    前記保持部材が前記型表面から離間する方向へ前記型と前記保持部材とを相対的に移動させることにより、前記被成形体を前記型表面から剥離させることを特徴とするインプリント方法。
  2. 前記パターンは、一方向に沿う方向性を有する溝状であり、
    前記保持部材は、前記被成形体に転写される前記パターンの転写領域外であって、前記一方向に沿う端部領域を保持することを特徴とする請求の範囲第1項記載のインプリント方法。
  3. 前記保持部材は、前記被成形体に転写される前記パターンの転写領域外であって、前記一方向において前記パターンを挟んで両側に位置する端部領域の少なくとも一部を保持することを特徴とする請求の範囲第2項記載のインプリント方法。
  4. 前記パターンの断面形状のアスペクト比が3以上であることを特徴とする請求の範囲第2項または第3項記載のインプリント方法。
  5. 前記保持部材の前記型に対する相対的な移動の軌跡は、前記型表面に付着している前記被成形体を保持した位置から、前記被成形体を前記型から剥離させる方向であり、且つ、前記被成形体に転写されたパターンを経由して前記被成形体を保持した位置の対向側に向かうことを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載のインプリント方法。
  6. 前記保持部材は、前記被成形体との接触部に粘着材を備え、該粘着材の粘着力によって前記被成形体における前記型との当接面の反対面を保持することを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のインプリント方法。
  7. 前記粘着材は長尺テープの表面に備えられ、前記保持部材は、前記長尺テープの裏面を支持する支持部材を有することを特徴とする請求の範囲第6項記載のインプリント方法。
  8. 前記被成形体の前記型表面との当接面における前記転写領域外に摘み片を設け、転写時に該摘み片を前記被成形体と前記型との間に挟持させ、離型時に前記摘み片を前記保持部材によって摘み、該保持部材が前記型表面から離間する方向へ前記型と前記保持部材とを相対的に移動させることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のインプリント方法。
  9. 前記保持部材を前記型表面から離間する方向へ相対的に移動させる移動速度が一定であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載のインプリント方法。
  10. 前記保持部材によって前記被成形体を前記型から剥離させる際の抵抗力を力センサにより測定し、
    前記力センサの測定結果に基づいて前記保持部材を前記型表面から離間する方向へ相対的に移動させる移動速度を決定することを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載のインプリント方法。
  11. 前記被成形体の最大外径が、5mm以上であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第10項のいずれかに記載のインプリント方法。
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