JPWO2005116313A1 - 糸撚り用ベルト - Google Patents

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Abstract

ベルト寿命が長く且つ糸の品質を安定させることができる糸撚り用ベルトであり、撚り掛けを行う糸に接触する表面ゴム層1と、この表面ゴム層1に積層された補強層2とからなり、前記補強層2の前記表面ゴム層1側には中間織布3が配設された無端ベルトであって、前記中間織布3としてシームレス織布が使用される。シームレス織布は、ベルト周方向に伸縮性を有し、ベルト幅方向に剛性を有する。前記補強層2は、前記シームレス織布である中間織布3と、芯糸をベルト長手方向に埋設した芯体層4と、プーリと接触する外面織布5とからなり、表面ゴム層と共に一体化されている。

Description

本発明は、合成糸の仮撚り装置に用いられる糸撚り用ベルトに関し、詳細には、二本の互いに交差させて反対方向に走行する撚糸用ベルト間で糸をニップして仮撚りするための糸撚り用ベルトに関する。
一般に糸撚り用ベルトは、撚り掛けを行う糸に接触する表面ゴム層と、この表面ゴム層に積層され表面ゴム層を補強する補強層とから構成され、無端状に形成されている。補強層は、表面ゴム層側に配設された中間織布と、ベルトの張力体である芯糸をベルト周方向に埋設した芯体層と、プーリと接触する外面織布とからなる(例えば、特許文献1)。芯体層の両面に設けられた織布は、芯体層が芯糸に沿って割れるのを防止している。
この糸撚り用ベルトを使用して合成糸を撚る場合、一対のプーリ間に張設した二本の糸撚り用ベルトを交差させた状態で互いに反対方向に走行させることにより、両糸撚り用ベルト相互の対向面により糸を挟持(ニップ)して仮撚りする。
ところが、上記のような従来の糸撚り用ベルトを使用した装置では、ベルト回転時の振動(振幅大)が大きく、ベルト表面上で糸揺れが発生するという問題がある。そのため、ベルトの偏磨耗が生じ、ベルトの局部発熱により焦げが発生し、ベルト寿命が短くなる。また、糸揺れのために撚りが不均一となり、さらに仮撚りされた糸は毛羽立ちが生じやすく、糸の品質が安定しない。
一方、特許文献2には、糸撚り用ベルトの製造を容易にするために、表面ゴム層と、芯糸を埋設した芯体層との間に介在する中間基布として編布を使用することが提案されている。これは、編布が伸縮性に富むため、基布を補強層の外側に被せやすいためである。しかし、編布は織布に比べ剛性が低く、伸縮性に富むため、ベルトの凹反りが大きくなるという問題があった。
一般に、糸撚り用ベルトの凹反りが大きくなると、糸がベルトの両端エッジ部でニップされるため、該エッジ部に引っかかった状態となり、糸が擦られやすい。そのため、糸粉が多量に発生したり、糸切れが発生し、糸品質が悪くなる。
一方、糸撚り用ベルトの凸反りが大きくなると、糸がベルトの中央部付近でニップされるため、糸をニップしている状態が不安定になりやすい、そのため、ベルト表面上で糸揺れが発生し、ベルトの偏磨耗や、ベルトの局部発熱による焦げが発生し、ベルト寿命が短くなると共に、糸撚りも不均一になりやすい。
特開2002−13033号公報 特許第3189698号公報
本発明の主たる課題は、ベルト回転時の振動を抑えて、ベルト表面上で糸揺れが発生するを抑制することができる糸撚り用ベルトを提供することである。
本発明の他の課題は、ベルトの反りを改善して、糸を安定にニップすることができる糸撚り用ベルトを提供することである。
本発明者らは、ベルト回転時に仮撚り装置が振動する原因を種々検討した結果、従来の糸撚り用ベルトでは中間織布のシーム部分でベルト厚さが不均一となるため、これが原因でベルトに固有振動数が発生し、この振動数と装置の固有振動数が共振することにより、ベルトが大きく振動し、糸揺れが発生することを究明した。そこで、本発明者らは、中間基布としてシームレス織布を使用することにより、ベルトの周方向で厚さが全周にわたって均一になるため、ベルト回転時の振動を抑えることができ、さらに反りが大きいという問題も解決できるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の糸撚り用ベルトは、撚り掛けを行う糸に接触する表面ゴム層と、この表面ゴム層に積層された補強層とからなり、前記補強層の前記表面ゴム層側には中間織布が配設された無端ベルトであって、前記中間織布がシームレス織布であることを特徴とする。
前記補強層は、前記シームレス織布である中間織布と、芯糸をベルト長手方向に埋設した芯体層と、プーリと接触する外面織布とからなり、表面ゴム層と共に一体化されている。
前記シームレス織布は、ベルト周方向に伸縮性を有し、ベルト幅方向に剛性を有するのがよい。具体的には、前記シームレス織布は、ベルトの周方向に主として伸縮性糸が、ベルトの幅方向に主として非伸縮性糸が揃うように、伸縮性糸と非伸縮性糸とを組み合わせて織られているのがよい。
このようなシームレス織布を使用した糸撚り用ベルトでは、前記表面ゴム層の表面が反り量0〜0.1mmの凹反りになっている。より詳しくは、ベルト幅に対する反り量の比、すなわち (反り量)/(ベルト幅)が0〜0.0125であるのが好ましい。
本発明の糸撚り用ベルトによれば、中間織布としてシームレス織布を使用することにより、ベルトの周方向で厚さが全周にわたって均一になるため、ベルト回転時の振動を抑えることができる。そのため、ベルト表面上での糸揺れが低減され、ベルトの偏磨耗や、ベルトの局部発熱による焦げの発生を防止でき、ベルト寿命が長くなり、糸撚りの品質も安定させることができる。
また、中間織布(シームレス織布)/芯糸/外面織布というサンドイッチ構造とすることにより、補強層の局部曲げ剛性が向上する。
前記シームレス織布として、ベルトの周方向に主として伸縮性糸が、ベルトの幅方向に主として非伸縮性糸が揃うように、伸縮性糸と非伸縮性糸とを組み合わせて織られた織布を使用すると、ベルトの幅方向での剛性が向上し、ベルトの反りを抑制することができる。その結果、糸をベルトの広い範囲でニップすることができ、糸のニップ状態が安定するため、ベルトの偏磨耗や局部的発熱による焦げもなくなり、糸撚りの品質も安定するという効果がある。
本発明の一実施形態にかかる糸撚り用ベルトの断面図。 前記糸撚り用ベルトを使用した装置により糸を撚る状態を示した部分正面図。 振動測定装置の概念図を示している。 実施例の糸撚り用ベルトの断面図。 比較例2の糸撚り用ベルトの断面図。
符号の説明
B 糸撚り用ベルト
1 表面ゴム層
2 補強層
3 中間織布
4 芯体層
5 外面織布
以下に本発明の糸撚り用ベルトの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの実施形態にかかる糸撚り用ベルトの断面図である。図1に示すように、糸撚り用ベルトBは、表面ゴム層1とこれに積層される補強層2とからなる。
補強層2は、中間織布3と、ゴム40と芯糸41からなる芯体層4、及びプーリと接触する外面織布5からなる。すなわち、芯体層4は中間織布3と外面織布5とで挟み込まれるようになっている。そして、糸撚り用ベルトBは、表面ゴム層2を外側にした無端状になっている。表面ゴム層2が糸との接触により摩耗して摩耗限界に達したとき、新しい糸撚り用ベルトに交換される。
表面ゴム層1は合成ゴムから形成することができ、そのような合成ゴムとしては、ウレタンゴム(ミラブルウレタンゴムなど)、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ハイパロン(登録商標)、ポリブタジエンゴム、エチレン‐プロピレン共重合体(EPM)、エチレン‐プロピレン‐ジエン共重合体(EPDM)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、不飽和カルボン酸金属塩を添加した水素化ニトリルゴムなどが挙げられ、これらは一種または2種以上を使用することができる。表面ゴム層1の硬さは、糸品質の低下やベルトの寿命の低下を抑制するため、JIS Aスケールで50〜80であるのがよい。
補強層2は、中間織布3と外面織布5とで芯体層4を挟み込む態様で、プライマーゴムにより接着一体化されている。プライマーゴムとしては、上記表面ゴム層1と同じ種類のものを使用でき、あるいは異なる種類のゴムを使用することもできる。
芯体層4は、図1に示すように、ゴム40中に芯糸41を埋設して構成されている。芯糸41としては、例えば1000デニールまたはそれ以下のポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの一種以上を使用することができる。また、芯糸41は、ベルトの周方向に長く延びる態様でベルト幅方向に埋設されており、ベルトの幅方向においてインチ当たり20本以上埋設されている。
外面織布5は、例えばポリエステル糸(フィラメント糸)を織った織布で構成されている。ポリエステル糸は、ナイロン糸、アラミド繊維、ガラス繊維、綿糸、メタ系芳香族ポリアミド糸等と併用してもよい。あるいは、ポリエステル糸に代えて、ナイロン糸、アラミド繊維、ガラス繊維、綿糸、メタ系芳香族ポリアミド糸等を使用して外面織布5を形成することもできる。糸の太さは50〜500デニール程度であるのがよい。
中間織布3には、ベルト周方向に伸縮性を有し、ベルト幅方向に非伸縮性(すなわち剛性)を有するシームレス織布が好適に使用される。このようなシームレス織布を得るには、例えば、ベルトの周方向に伸縮性糸が、ベルトの幅方向に非伸縮性糸が揃うように、伸縮性糸と非伸縮性糸とを組み合わせて、織布を無端状に織ればよい。すなわち、伸縮性糸および非伸縮性糸のいずれか一方を縦糸に、他方を横糸にして、織布を織るのである。ただし、縦糸または横糸が、伸縮性糸のみ、または非伸縮性糸のみから構成されることは必ずしも必要ではなく、所望の伸縮性または剛性が得られるように、伸縮性糸に非伸縮性糸を混在させてもよく、逆に非伸縮性糸に伸縮性糸を混在させてもよい。
伸縮性糸としては、例えば伸縮性に富むウレタン弾性糸、ナイロン糸、ウーリー糸(ナイロン・ウーリー糸、ポリエチレンテレフタレート・ウーリー糸など)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)糸、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)糸などが使用可能である。非伸縮性糸としては、前記した外面織布5と同様の糸が使用可能である。伸縮性糸および非伸縮性糸は、いずれも糸の太さが50〜300デニール程度であるのが適当である。
次に、糸撚り用ベルトBの製造工程の概略を説明する。図示されない円筒形の型に、この型より少しだけ径の小さい筒状の外面織布5を予備伸張後、被せる。この外面織布5の芯糸側にはプライマーゴム40が塗布されている。この織布9の上に芯糸41を配置する。ついで、表面にシームレス状の中間織布3を被せる。この中間織布3の芯糸側には上記と同様にプライマーゴム40が塗布されている。更に、中間織布3の表面に、表面ゴム層1を形成するゴムを巻き付け、加硫成形する。加硫成形後、必要に応じて、表面ゴム層1の表面を所定の粗さになるまで研磨する。研磨終了後、所定幅、例えば8mm幅に切断して無端ベルトを得る。
本実施形態にかかる中間織布3はベルトの周方向の伸縮性に富むため芯体層4の上から容易に径を大きくして被せることができる。そして、被せた後は、縮むために芯体層4に密着して補強層2と表面ゴム層1との分断を生じさせない。このため、製造が非常に容易になる。
かくして製造された糸撚り用ベルトBは、中間織布3がベルト幅方向に非伸縮性で剛性を有するので、ベルト幅方向における反りが著しく抑制されている。そのため、ベルトBの表面は、実質的に平坦ないしは僅かに凹状に反っている程度である。具体的には、前記表面ゴム層の表面は、図4に示すように、反り量0〜0.1mmの凹反りになっている。ベルト幅を考慮した場合には、(反り量)/(ベルト幅)=0〜0.0125であるのがよい。ここで反り量は、ベルト幅方向の両外縁部と中央部との差をいう。
このように表面が実質的に平坦ないしは僅かに凹状に反っている程度である糸撚り用ベルトBは、図2に示すような糸撚り装置Sに使用される。すなわち、図2に示すように、ベルトB、Bは互いに交差するように配設されており、駆動プーリにより互いに反対方向に走行するようになっている。両ベルトB、Bは、糸Iをニップしながら互いに反対方向に走行することによって、下流側となる矢印方向に糸Iを進行させると共に、糸Iに施撚作用を付与することにより上流側で加撚された糸Iが下流側で解撚される。糸Iは、両ベルトB、B間に進入することになり、両ベルトB、Bの表面ゴム層1,1間で圧接されながら進行することになる。
両ベルトB、Bは、ベルト幅方向での剛性が向上し、ベルトの反りが抑制されているので、糸Iをベルトの広い面積でニップすることができ、糸Iのニップ状態が安定する。そのため、ベルトB、Bの偏磨耗や局部的発熱による焦げもなくなり、ベルトBの寿命は長くなる。また、撚られてできた糸Iの品質も安定する。
一方、中間織布3としてシームレス織布を使用することにより、ベルト周方向で厚さが全周にわたって均一になるため、シーム部を有する中間織布を使用した場合に発声するベルト回転時の振動を抑えることができ、ベルト表面上での糸揺れが低減される。その結果、ベルトの偏磨耗や、ベルトの局部発熱による焦げの発生を防止でき、ベルト寿命が長くなり、糸撚りの品質も安定させることができる。
次に実施例を挙げて本発明の糸撚り用ベルトを説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
前記した製造工程に従って、図1に示す断面構造を有する糸撚り用ベルトBを作製した。使用した各構成部材は以下の通りである。
(1)表面ゴム層1:H-NBR
(2)中間織布3(シームレス織布):
(ベルト周方向)150デニールのナイロン・ウーリー糸、
(ベルト幅方向)150デニールのポリエチレンテレフタレート・フィラメント糸
(3)芯体層4:
(芯糸41)500デニールのポリエチレンテレフタレート糸(ベルト幅方向にインチ当たり56本埋設)、
(4)外面織布5:150デニールのポリエチレンテレフタレート・フィラメント糸
得られた糸撚り用ベルトBは、8mm幅にカットした。
[比較例1]
中間織布3として、150デニールのポリエチレンテレフタレート・フィラメント糸を使用して織ったシーム織布を使用した以外は、実施例1と同様にして糸撚り用ベルトを得た。
(振動試験)
実施例1で得た糸撚り用ベルトB及び比較例1で得た糸撚り用ベルトについて、図3に示す試験装置にて、振動の最大振幅を測定した。
すなわち、バネによる9kgf定軸荷重で糸撚り用ベルトをプーリP,P間に張設し、糸撚り用ベルトBの腹部にレーザLを当て、レーザ変位計10で振幅の最大値−最小値を取得する。そして、ベルト速度を最大速度985m/分まで上げていき、0→985m/分での最大振幅を測定した。
その結果を以下に示す。
Figure 2005116313

この結果から、実施例1の糸撚り用ベルトは比較例1のそれと比較して、最大振幅が60%と小さい。このことから、中間織布3としてシームレス織布を使用すると、ベルトの振動が低減されることが判る。
(糸撚り評価)
実施例1で得た糸撚り用ベルトBは、反り量、すなわちベルト幅方向の両外縁部と中央部との差が0〜0.1mmであった。これは、(反り量)/(ベルト幅8mm)が0〜0.0125に相当する。
実施例1の糸撚り用ベルトBについて、糸種:75d/36f、延伸倍率:DR=1.69、糸速:YS=860m/minという使用条件において、糸撚り性能を評価したところ、表面ゴム層1の磨耗は少なく且つ糸品質は安定し、ベルト寿命は6ヶ月であった。
[比較例2]
中間織布3に代えて、図5に示すようにシームレスの編布3′を使用した以外は、実施例1と同様にして幅8mmの糸撚り用ベルトを得た。このベルトは、図5に示すように、外面側が凹反りになっており、反り量(両外縁部と中央部との差)が0.11〜0.15mmであった。
比較例2の糸撚り用ベルトについて、糸種:75d/36f、延伸倍率:DR=1.52、糸速:YS=660m/minという使用条件において、糸撚り性能を評価したところ、使用12時間で糸切れや糸粉が多く発生し、糸品質が悪くなった。
以上のことから、実施例1の糸撚り用ベルトBは、比較例1、2よりも、表面ゴム層1の磨耗は少なく且つ糸品質は安定し、ベルト寿命が長いことがわかる。
上記した実施例の糸撚り用ベルトでは、ベルト幅が8mmのとき、外面側が反り量が0〜0.1mmで凹む反りとしてあるが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、反り量はベルトの幅に大きく影響され、ベルトの幅が変われば反り量も変わるからである。一般には、反り量が0〜0.0125の範囲内になるように設定されているのが好ましい。また、ベルト幅は6〜10mm程度が採用できる。

Claims (6)

  1. 撚り掛けを行う糸に接触する表面ゴム層と、この表面ゴム層に積層された補強層とからなり、前記補強層の前記表面ゴム層側には中間織布が配設された無端ベルトであって、前記中間織布がシームレス織布であることを特徴とする糸撚り用ベルト。
  2. 前記補強層は、前記シームレス織布である中間織布と、芯糸をベルト長手方向に埋設した芯体層と、プーリと接触する外面織布とからなり、表面ゴム層と共に一体化されている請求項1記載の糸撚り用ベルト。
  3. 前記シームレス織布は、ベルト周方向に伸縮性を有し、ベルト幅方向に剛性を有する請求項1又は2記載の糸撚り用ベルト。
  4. 前記シームレス織布は、ベルトの周方向に主として伸縮性糸が、ベルトの幅方向に主として非伸縮性糸が揃うように、伸縮性糸と非伸縮性糸とを組み合わせて織られている請求項3記載の糸撚り用ベルト。
  5. 前記表面ゴム層の表面が、反り量0〜0.1mmの凹反りになっている請求項1〜4のいずれかに記載の糸撚り用ベルト。
  6. (反り量)/(ベルト幅)が0〜0.0125である請求項5記載の糸撚り用ベルト。
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