JP2010024599A - ツイスタベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】紡糸油を吸収しないツイスタベルトを提供することを主目的とする。
【解決手段】撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層2と、基布としての第一基布3と、芯線4が埋設された補強ゴム層5と、他の基布としての第二基布6と、エラストマー層7と、を外周側からこの順に積層して成る。上記エラストマー層7の存在により前記第二基布6は露出せず、もって、該第二基布6による紡糸油の吸収が抑制される。第二基布6による紡糸油の吸収が抑制されるので、前記の補強ゴム層5や芯線4が膨潤し難く、ツイスタベルト1の耐久性が向上する。エラストマー層7の材質は、ウレタンエラストマーやHNBR、NBRなどが挙げられる。
【選択図】図1
【解決手段】撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層2と、基布としての第一基布3と、芯線4が埋設された補強ゴム層5と、他の基布としての第二基布6と、エラストマー層7と、を外周側からこの順に積層して成る。上記エラストマー層7の存在により前記第二基布6は露出せず、もって、該第二基布6による紡糸油の吸収が抑制される。第二基布6による紡糸油の吸収が抑制されるので、前記の補強ゴム層5や芯線4が膨潤し難く、ツイスタベルト1の耐久性が向上する。エラストマー層7の材質は、ウレタンエラストマーやHNBR、NBRなどが挙げられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ベルト式仮撚装置において、2本を互いに交差させて反対方向に走行させることにより糸をニップして仮撚りするためのツイスタベルトに関する。
この種の技術として、特許文献1は、ベルト式仮撚装置において、2本を互いに交差させて反対方向に走行させることにより糸をニップして仮撚りするためのツイスタベルトを開示する。このツイスタベルトは、表面ゴム層2(NBR製)と、基布である編布8(巻縮ナイロン糸)と、ゴム12(HNBR製)と芯糸4から成る補強ゴム層3と、基布である織布9(ナイロン製)と、を外周側からこの順に積層して成る。このように伸縮性の異なる基布(編布8・織布9)を組み合わせて用いることで、補強ゴム層の割れを防止できると共に保形性にも優れるとされる。なお、ツイスタベルトは、プーリ13に巻回される。
また、特許文献2は、導電体であるワイヤ芯線が本体ゴム層に埋設される給電用平ベルトを開示する。この給電用平ベルトは、ワイヤ芯線からの漏電やワイヤ芯線自体の発錆を防止することを目的として、「ゴム被覆層でコーティングされ」るものである。更に、このゴム被覆層の硬度及び厚みを適宜に設定することで、「多湿な環境下で上記ワイヤ芯線に通電しても、確実に絶縁状態に保つことができ、漏電発生を防止することができる。」、とされる。なお、上記ゴム被覆層として、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、その他のゴムが開示されている。
しかし、上記特許文献1に開示されるツイスタベルトの構成では、紡績糸からプーリ13に飛散した紡糸油を、該プーリ13の周面に接触する織布9が吸収し、その結果、ゴム12や芯糸4が膨潤して早期に劣化してしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に開示される給電用平ベルトは、漏電発生の防止に着目したに過ぎないものである。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、紡糸油を吸収しないツイスタベルトを提供することにある。更に他の目的は、プーリ間に高荷重を負荷した場合でも、ベルトに適度の伸びがあり、それ故クラウン付きプーリの場合、そのセンターを安定に走行でき、且つ又、複数本のツイスタベルトを懸架した場合でも張力差の発生が少なく、安定に走行でき長期間に亘って製品品質の安定な毛羽立ちを抑制できる極めて高性能なツイスタベルトを提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第一の観点によれば、仮撚処理を行うベルト式仮撚装置に用いられるツイスタベルトは、以下のように構成される。即ち、撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層と、基布としての第一基布と、芯線が埋設された補強ゴム層と、他の基布としての第二基布と、エラストマー層と、を外周側からこの順に積層して成る。上記エラストマー層の存在により前記第二基布は露出せず、もって、該第二基布による紡糸油の吸収が抑制される。第二基布による紡糸油の吸収が抑制されるので、前記の補強ゴム層や芯線が膨潤し難く、ツイスタベルトの耐久性が向上する。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記表面ゴム層は、水素添加ニトリルゴムから成る。以上の構成により、高い耐油性と耐摩耗性が得られる。この効果は、ベルトが紡油にまみれたり、高速で回転してベルト表面が糸と摩擦する環境において有益である。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記エラストマー層は、ウレタンエラストマーから成る。以上の構成により、前記第二基布による紡糸油の吸収が一層効果的に抑制される。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記エラストマー層は、水素添加ニトリルゴム又はニトリルゴムのうち何れか一方から成る。以上の構成により、前記第二基布による紡糸油の吸収が一層効果的に抑制される。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記芯線は、繊度100〜400dtexのポリエステル系長繊維からなる撚糸で構成される。以上の構成によれば、薄くてプーリ間で高負荷した場合でも適度の伸びがあり、長時間安定にプーリセンターを走行するベルトとなる。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記表面ゴム層の表面粗さがRz8μm以下である。以上の構成によれば、仮撚走行する糸条の毛羽の発生を抑制できる。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが更に好ましい。即ち、前記表面ゴム層の表面粗さがRz5〜7μmである。以上の構成によれば、一層好適なツイスタベルトが得られる。
本発明の第二の観点によれば、仮撚処理を行うベルト式仮撚装置に用いられるツイスタベルトは、以下のように構成される。撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層と、基布としての第一基布と、芯線が埋設された補強ゴム層と、他の基布としての第二基布と、エラストマー層と、を外周側からこの順に積層する。前記表面ゴム層を研磨することによって、前記表面ゴム層に5〜7μmの凹凸を設けた。以上の構成によれば、好適なツイスタベルトが得られる。
上記のツイスタベルトは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、腰力が0.2〜0.4Nである。以上の構成によれば、腰力が0.2Nより大きいので仮撚走行する糸条への把持能力を十分に確保できると共に、腰力が0.4Nよりも小さいのでプーリの巻き付け性も良好となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るツイスタベルトの断面図である。本図に示されるツイスタベルト1は、仮撚処理を行うベルト式仮撚装置(上記特許文献1参照)に用いられるものである。このツイスタベルト1の構成を以下、詳細に説明する。
即ち、本実施形態においてツイスタベルト1は、撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層2(背ゴム)と、基布としての第一基布3と、芯線4(ベルト芯体)が埋設された補強ゴム層5(接着ゴム層)と、他の基布としての第二基布6と、エラストマー層7と、を外周側からこの順に積層して成る無端状のベルトである。表面ゴム層2は走行する糸条に対して直接的に接触し、エラストマー層7はツイスタベルト1が巻回されるプーリ(上記特許文献1、図3参照)に対して直接的に接触する。
表面ゴム層2は、例えばHNBRやNBRなどから成り、その厚さは概ね0.5〜1.0[mm]とされる。第一基布3は、例えば巻縮ナイロンやPET、コットンから成る編布や織布であり、その厚さは概ね0.3〜0.5[mm]とされる。芯線4は、好ましくはポリエステル系長繊維で構成され、繊度100〜400dtexの糸条を下撚本数1〜3本、上撚本数2〜6本、下撚数30〜100回/10cm、上撚数10〜80回/10cmの撚り条件より適宜選定して、その直径は0.3〜0.5mmとされる。ここで、繊度100dtex未満ではベルト強力が得にくく、張力を満足しようとして撚糸を太くすると薄いベルトが得られない。一方、400dtexを超えると、撚糸の構成を調整しても強力を満足しつつ薄いベルトが得られない。この芯線4は、図示する如く補強ゴム層5内においてツイスタベルト1の幅方向に所定の間隔で埋設される。このような心線を使用することにより、薄くてコストの安いツイスタベルトが可能となり、又、高負荷の場合でも適度な伸びがあり、クラウン付きプーリを安定に走行可能であり、その効果はツイスタベルトを複数本懸架した場合に、張力差の発生が少なく、極めて有効である。第二基布6は、例えばナイロンやPET、コットンからなる織布であり、その厚さは概ね0.3〜0.5[mm]とされる。エラストマー層7は、例えばウレタンやミラブルウレタン、水素添加ニトリルゴム(HNBR)、ニトリルゴム(NBR)などから成り、その厚さは概ね0.05〜0.1[mm]とされる。以下、各材質のSP値[(MPa)1/2]を参考のために記載する。
ウレタン:20.5
ミラブルウレタン:20.5
水素添加ニトリルゴム(HNBR):21.0
ニトリルゴム(NBR):18.4
ミラブルウレタン:20.5
水素添加ニトリルゴム(HNBR):21.0
ニトリルゴム(NBR):18.4
次に、上記構成のツイスタベルト1(材質をウレタンエラストマーとする場合。)の製造方法について概説する。即ち、図略の円筒の軸である基型に、基型より少しだけ径の大きな筒状の第二基布6を被せ、第二基布6の上に芯線4を配置しゴム(補強ゴム層5)を流す。この補強ゴム層5は芯線4の粘結材としての役目も果たす。そして、第一基布3を被せて補強ゴム層5と芯線4の固定を補助する。更に、第一基布3の上から表面ゴム層2に用いるゴムを流してゴムを硬化させる。表面ゴム層2が硬化した後、表面ゴム層2の表面を所定の表面粗さになるまで研磨する。一方、第二基布6の表面(内周面)には、ウレタンを塗布して厚さ数μmの薄膜(エラストマー層7)を形成する。表面ゴム層2の研磨(例えば3〜5μm)終了後、所定幅例えば8ミリ毎に切断して無端ベルトとする。
また、表面ゴム層2の表面に形成された上記の凹凸は、後述する測定器を用いて測定する。
以下、本実施形態に係るツイスタベルト1の技術的効果を確認するための試験に関して説明する。表1は、本試験の試験条件及び試験結果を示す。
本試験の試験方法は、以下の通りである。即ち、(1)ツイスタベルト1の内周面である第二基布6の表面(又はエラストマー層7の表面)に紡糸油を満遍なく塗布し、(2)雰囲気温度が90℃の槽内に10日間保管し、(3)該期間経過後、第二基布6(又は第二基布6及びエラストマー層7)を長手方向に約30mm剥離させ、(4)ピール試験機が備える一対のチャックでツイスタベルト1から剥離させた上記第二基布6(又は上記の第二基布6及びエラストマー層7)と残部とを夫々チャックし、(5)ピール試験速度50mm/minでピール試験を行う。併せて、上記(1)及び(2)を省いたピール試験も行う。前者の試験は表1において「紡糸油の塗布有り」で示され、後者の試験は表1において「紡糸油の塗布なし」で示される。なお、比較例としてエラストマー層のない従来のツイスタベルトを用いた試験も行った。
上記表1によれば、上記実施形態に係るツイスタベルト1は、エラストマー層7の存在により、耐久性が向上されることが判る。
以上説明したように上記実施形態においてツイスタベルト1は、以下のように構成される。即ち、撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層2と、基布としての第一基布3と、芯線4が埋設された補強ゴム層5と、他の基布としての第二基布6と、エラストマー層7と、を外周側からこの順に積層して成る。上記エラストマー層7の存在により前記第二基布6は露出せず、もって、該第二基布6による紡糸油の吸収が抑制される。第二基布6による紡糸油の吸収が抑制されるので、前記の補強ゴム層5や芯線4が膨潤し難く、ツイスタベルト1の耐久性が向上する。
上記のツイスタベルト1は、更に、以下のように構成される。即ち、前記表面ゴム層2は、水素添加ニトリルゴムから成る。以上の構成により、高い耐油性と耐摩耗性が得られる。この効果は、ベルトが紡油にまみれたり、高速で回転してベルト表面が糸と摩擦する環境において有益である。
上記のツイスタベルト1は、更に、以下のように構成される。即ち、前記エラストマー層7は、ウレタンエラストマーから成る。以上の構成により、前記第二基布6による紡糸油の吸収が一層効果的に抑制される。
上記のツイスタベルト1は、更に、以下のように構成される。即ち、前記エラストマー層7は、水素添加ニトリルゴム又はニトリルゴムのうち何れか一方から成る。以上の構成により、前記第二基布6による紡糸油の吸収が一層効果的に抑制される。
なお、例えばエラストマー層7としてHNBRやNBR以外の例えばCR(クロロピレンゴム)を採用することもできるが、HNBR及びNBRは耐油性(油に接触しても容易には膨潤しない性質)に長け、もって、エラストマー層7としてHNBR又はNBRを採用することが好ましい。
(経時伸び)
ところで、仮撚機に使用されているツイスタベルトに与えられている機能は、2本のツイスタベルトの背面間で把持されて通過するナイロン糸やポリエステル糸を加撚及び解撚することである。この2本のベルト間の接圧を大きくするほど、糸の解撚張力が低下する関係にある。ツイスタベルトの使用に際しては、2本のベルト間の接圧を確保するため、2軸に装着されたベルトを機械的に押さえる機構が採用されている。ベルトの経時伸びが大きくなると、軸間距離(即ち、ベルトのスパン長さ)が長くなる。従って、上記の機械的な押さえによってベルトの撓み代が大きくなり、押さえに対する実効接圧の応答性が鈍化する。以上の理由から、ベルトの経時伸びが少ないツイスタベルトが望まれていた。
ところで、仮撚機に使用されているツイスタベルトに与えられている機能は、2本のツイスタベルトの背面間で把持されて通過するナイロン糸やポリエステル糸を加撚及び解撚することである。この2本のベルト間の接圧を大きくするほど、糸の解撚張力が低下する関係にある。ツイスタベルトの使用に際しては、2本のベルト間の接圧を確保するため、2軸に装着されたベルトを機械的に押さえる機構が採用されている。ベルトの経時伸びが大きくなると、軸間距離(即ち、ベルトのスパン長さ)が長くなる。従って、上記の機械的な押さえによってベルトの撓み代が大きくなり、押さえに対する実効接圧の応答性が鈍化する。以上の理由から、ベルトの経時伸びが少ないツイスタベルトが望まれていた。
上記の要求に対して、ツイスタベルト1の芯線4としてガラス繊維(ガラス芯線)を採用することで、使用時の経時伸びは低減されると考えられる。以下、芯線4として、ガラス繊維とポリエステル繊維とを選択して得られる技術的効果を確認するための試験について説明する。下記の試験は、ベルトの経時伸びを比較評価するものである。下記表2に試験条件を、下記表3に試験結果を示す。
上記表3によれば、芯線がガラス繊維から成るツイスタベルトは、芯線がポリエステルであるツイスタベルトと比較して、使用時の経時伸びが少ないことが判る。しかしながら、長時間ベルトを走行させたときに、ガラス芯線のベルトはクラウン付きプーリのセンターを走行せず、端部に寄ってしまった。その結果、ベルト張力が極端に小さくなり、糸に加える圧力が弱まったために、糸に確実な撚りが加えられなかった。
(走行時プーリセンタリング性)
クラウン付きプーリにベルトを懸架し走行させ、プーリの端面からベルトの端面までの距離を測定した。走行条件は、上記表2と同様である。その結果を図3に示す。図3の縦軸は、プーリの端面からベルトの端面までの距離であり、ベルトを5本を20秒間走行させて測定し、上限値、下限値、及び平均値で表した。図中、「センター走行時」で示される破線は、プーリに対してベルトが適正な位置にあるとき、即ち、上記のプーリセンタリング性が良好であるときの、プーリの端面からベルトの端面までの距離を意味する。
クラウン付きプーリにベルトを懸架し走行させ、プーリの端面からベルトの端面までの距離を測定した。走行条件は、上記表2と同様である。その結果を図3に示す。図3の縦軸は、プーリの端面からベルトの端面までの距離であり、ベルトを5本を20秒間走行させて測定し、上限値、下限値、及び平均値で表した。図中、「センター走行時」で示される破線は、プーリに対してベルトが適正な位置にあるとき、即ち、上記のプーリセンタリング性が良好であるときの、プーリの端面からベルトの端面までの距離を意味する。
図3の結果より、走行糸への品質安定性の観点からポリエステル芯線が優れていることがわかる。
(表面粗さRz)
ところで、上記実施形態において、表面ゴム層2の表面粗さはRz8μm以下であることが好ましく、更には、5〜7μmであることが好ましい。これによれば、走行糸条の毛羽の発生を抑制できる、好適なツイスタベルトが得られる。即ち、この表面ゴム層2に接触する糸条の糸品質を劣化させることがない。なお、「表面ゴム層2の表面粗さ」は、ベルト背面を長手方向に沿って測定することとし、測定には、ミツトヨSURFTEST500を用い、測定速度は0.1mm/secとする。
ところで、上記実施形態において、表面ゴム層2の表面粗さはRz8μm以下であることが好ましく、更には、5〜7μmであることが好ましい。これによれば、走行糸条の毛羽の発生を抑制できる、好適なツイスタベルトが得られる。即ち、この表面ゴム層2に接触する糸条の糸品質を劣化させることがない。なお、「表面ゴム層2の表面粗さ」は、ベルト背面を長手方向に沿って測定することとし、測定には、ミツトヨSURFTEST500を用い、測定速度は0.1mm/secとする。
なお、表面ゴム層2について例えばRz8μm以下の表面粗さは、下記表4の粗研磨を3回、仕上研磨を1回、実施することで得られる。
(腰力)
また、上記実施形態において、ツイスタベルト1の腰力は、0.2〜0.4Nが好ましい。以上の構成によれば、腰力が0.2Nより大きいので走行糸条の把持能力を十分に確保できると共に、腰力が0.4Nよりも小さいのでプーリの巻き付け性も良好となる。この「腰力」は、以下の測定基準に基づくものである。即ち、図2に示されるように、符号Hで示される高さを80mmにセットし、圧縮速度50mm/minで圧縮して、符号Hで示される高さが30mmとなったときの圧縮力を上記腰力とする。
また、上記実施形態において、ツイスタベルト1の腰力は、0.2〜0.4Nが好ましい。以上の構成によれば、腰力が0.2Nより大きいので走行糸条の把持能力を十分に確保できると共に、腰力が0.4Nよりも小さいのでプーリの巻き付け性も良好となる。この「腰力」は、以下の測定基準に基づくものである。即ち、図2に示されるように、符号Hで示される高さを80mmにセットし、圧縮速度50mm/minで圧縮して、符号Hで示される高さが30mmとなったときの圧縮力を上記腰力とする。
1 ツイスタベルト
2 表面ゴム層
3 第一基布
4 芯線
5 補強ゴム層
6 第二基布
7 エラストマー層
2 表面ゴム層
3 第一基布
4 芯線
5 補強ゴム層
6 第二基布
7 エラストマー層
Claims (9)
- ベルト式仮撚装置に用いられるツイスタベルトであって、
撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層と、
基布としての第一基布と、
芯線が埋設された補強ゴム層と、
他の基布としての第二基布と、
エラストマー層と、
を外周側からこの順に積層して成る、ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1に記載のツイスタベルトにおいて、
前記表面ゴム層は、水素添加ニトリルゴムから成る、
ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1に記載のツイスタベルトにおいて、
前記エラストマー層は、ウレタンエラストマーから成る、
ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1に記載のツイスタベルトにおいて、
前記エラストマー層は、水素添加ニトリルゴム又はニトリルゴムのうち何れか一方から成る、
ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1〜4の何れか一に記載のツイスタベルトにおいて、
前記芯線は、繊度100〜400dtexのポリエステル系長繊維からなる撚糸で構成されたことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1〜5の何れか一に記載のツイスタベルトにおいて、
前記表面ゴム層の表面粗さがRz8μm以下である、
ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項6に記載のツイスタベルトにおいて、
前記表面ゴム層の表面粗さがRz5〜7μmである、
ことを特徴とするツイスタベルト - ベルト式仮撚装置に用いられるツイスタベルトであって、
撚りを付与する対象に対して接触する表面ゴム層と、
基布としての第一基布と、
芯線が埋設された補強ゴム層と、
他の基布としての第二基布と、
エラストマー層と、
を外周側からこの順に積層し、
前記表面ゴム層を研磨することによって前記表面ゴム層に5〜7μmの凹凸を設けた、
ことを特徴とするツイスタベルト - 請求項1〜8の何れか一に記載のツイスタベルトにおいて、
腰力が0.2〜0.4Nである、
ことを特徴とするツイスタベルト
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008190660A JP2010024599A (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | ツイスタベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008190660A JP2010024599A (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | ツイスタベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010024599A true JP2010024599A (ja) | 2010-02-04 |
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ID=41730684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008190660A Pending JP2010024599A (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | ツイスタベルト |
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Country | Link |
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2008
- 2008-07-24 JP JP2008190660A patent/JP2010024599A/ja active Pending
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