JP2014185771A - 自動車の補機駆動ベルト伝動装置及びそれに用いるvリブドベルト - Google Patents

自動車の補機駆動ベルト伝動装置及びそれに用いるvリブドベルト Download PDF

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Abstract

【課題】Vリブドベルトがプーリに乗り上げるのを抑制する。
【解決手段】エンジン11の回転数が4000rpm以上のときに、クランクシャフトプーリ13の外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つ複数のプーリ14,15にVリブドベルト20が巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在する。Vリブドベルト20は背面補強布を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の補機駆動ベルト伝動装置、及びそれに用いるVリブドベルトに関する。
自動車の補機駆動ベルト伝動装置では、動力伝達部材として一般的にVリブドベルトが用いられている。
特許文献1には、ポリアミド繊維及びポリエステル繊維で形成された心線が埋設された接着ゴム層と、接着ゴム層のベルト内周側に設けられたベルト幅方向に3個のVリブが形成された圧縮ゴム層と、接着ゴム層のベルト外周側に貼設された背面補強布とを有するVリブドベルトが開示されている。
また、昨今、コストを削減する観点から、背面補強布に代えて背面ゴム層を設けたVリブドベルトが用いられるようになってきている(例えば特許文献2)。
特開2010−106898号公報 特開2011−252510号公報
自動車のエンジンでは、燃費の改善を目的として、軽量化やエンジンフリクションの低減等の改善が図られている。
ところが、従来のエンジンでは、回転数が4000rpm以上において、クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が3%以下のレベルであったのに対し、かかる改善が図られたエンジンでは、回転数が4000rpm以上において、クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が6%以上になることがある。そして、Vリブドベルトが巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在すると、ポリアミド繊維で形成された心線を有するVリブドベルトは、高回転時の高い回転変動率により著しく振動してプーリに乗り上げてしまうという新たな問題が生じている。
本発明の課題は、Vリブドベルトがプーリに乗り上げるのを抑制することである。
本発明の自動車の補機駆動ベルト伝動装置は、エンジンと、前記エンジンのクランクシャフトに設けられたリブプーリであるクランクシャフトプーリと、リブプーリである補機駆動用プーリと、前記クランクシャフトプーリ及び前記補機駆動用プーリを含む複数のプーリに巻き掛けられたVリブの数が3個又は4個のVリブドベルトとを備え、前記エンジンの回転数が4000rpm以上のときに、前記クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つ前記複数のプーリに前記Vリブドベルトが巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在する。そして、前記Vリブドベルトは、ベルト内周側に前記Vリブが形成されたゴム製のVリブドベルト本体と、前記Vリブドベルト本体に埋設されたポリアミド繊維で形成された心線と、前記Vリブドベルト本体のベルト外周側に貼設された背面補強布とを有する。
本発明のVリブドベルトは、本発明の自動車の補機駆動ベルト伝動装置に用いられる前記Vリブドベルトである。
本発明によれば、エンジンの回転数が4000rpm以上のときに、クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つ複数のプーリにVリブドベルトが巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在するものの、Vリブドベルトに背面補強布が設けられていることにより、Vリブドベルトがプーリに乗り上げるのを抑制することができる。
実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置の概略構成を示す正面図である。 Vリブドベルトを示す斜視図である。 (a)は捩れ角度試験の試験装置を示す正面図であり、(b)はその要部拡大図である。 ベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。 捩れ角度と押さえ荷重との関係を示すグラフである。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10を示す。
実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10は、エンジン11、補機としてのウォーターポンプ12、エンジン11のクランクシャフト12に設けられたリブプーリであるクランクシャフトプーリ13、図示しないウォーターポンプに設けられたリブプーリであるウォーターポンププーリ14(補機駆動用プーリ)、並びにクランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14に巻き掛けられたエンドレスのVリブドベルト20を備える。
クランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14は、例えば、金属のプレス加工品や鋳物、ナイロン樹脂、フェノール樹脂などの樹脂成形品で構成されている。クランクシャフトプーリ13のプーリ径は例えばφ120〜170mmであり、ウォーターポンププーリ14のプーリ径は例えばφ80〜120mmである。
そして、実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10では、エンジン11の回転数が4000rpm以上のときに、クランクシャフトプーリ13の外周面の回転変動率が6%以上となることがある。回転変動率は8%以上となる場合もある。ここで、回転変動率とは、回転数の最大値ピークと最大値ピークの差分を平均回転数で除した値である。
また、実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10では、クランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14間のスパン長さが220mm以上である。つまり、クランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14にVリブドベルト20が巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在する。このスパン長さは、240mm以上の場合もある一方、最大でも350mm以下である。ここで、スパン長さとは、相互に隣接してVリブドベルトが巻き掛けられた一対のプーリにおける共通接線の接点間距離である(養賢堂発行「ベルト伝動の実用設計 ベルト伝動技術懇話会編」第56頁)。
さらに、実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10では、クランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14に巻き掛けられたVリブドベルト20に負荷される張力が例えば15〜70N/1Vリブである。
図2はVリブドベルト20を示す。Vリブドベルト20は、例えば、ベルト長さが800〜1200mm、ベルト幅が10〜15mm、及びベルト厚さが4.0〜5.0mmである。
Vリブドベルト20は、ベルト内周側のプーリ接触部分を構成する圧縮ゴム層21aとそのベルト外周側の接着ゴム層21bとの二重層に構成されたゴム製のVリブドベルト本体21を備えており、接着ゴム層21bには、接着処理が施された心線22が埋設され、また、接着ゴム層21bのさらにベルト外周側には接着処理が施された背面補強布23が帖設されている。
圧縮ゴム層21aには、3個又は4個のVリブ24がベルト内周側に垂下するように設けられている(図2では3個)。3個又は4個のVリブ24は、各々がベルト長さ方向に延びる断面略逆三角形の突条に形成されていると共に、ベルト幅方向に並設されている。各Vリブ24の高さは例えば2.0〜3.0mmであり、その基端間の幅は例えば1.0〜3.6mmである。
接着ゴム層21bは、断面横長矩形の帯状に構成されており、厚さが例えば1.0〜2.5mmである。
圧縮ゴム層21a及び接着ゴム層21bは、ゴム成分に種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。このゴム組成物は、硫黄を架橋剤として架橋したものであってもよく、また、有機過酸化物を架橋剤として架橋したものであってもよい。圧縮ゴム層21a及び接着ゴム層21bは、別配合のゴム組成物で形成されていてもよく、また、同じ配合のゴム組成物で形成されていてもよい。
圧縮ゴム層21a及び接着ゴム層21bを形成するゴム組成物のゴム成分としては、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー(EPDM、EPRなど)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)等が挙げられる。配合剤としては、補強剤、充填剤、老化防止剤、軟化剤、架橋剤、加硫促進剤等が挙げられる。
圧縮ゴム層21aを形成するゴム組成物には、ナイロン短繊維等の短繊維が配合されていてもよい。その場合、短繊維が圧縮ゴム層21aにベルト幅方向に配向するように含まれていることが好ましく、また、短繊維が圧縮ゴム層21aの表面から突出するように設けられていることが好ましい。なお、圧縮ゴム層21aを形成するゴム組成物に短繊維を配合した構成ではなく、圧縮ゴム層21aの表面に短繊維を付着させた構成であってもよい。
心線22は、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配されており、その螺旋のピッチは例えば0.8〜1.5mmである。なお、S撚り心線とZ撚り心線を2本同時に巻く場合はピッチは上記の2倍となる。
心線22は脂肪族ポリアミド繊維(PA)で構成されている。脂肪族ポリアミド繊維としては、例えば、ナイロン66繊維、ナイロン6繊維、ナイロン46繊維、ナイロン610繊維、ナイロン12繊維、ナイロン611繊維、ナイロン612繊維等が挙げられる。
心線22を構成する脂肪族ポリアミド繊維のフィラメント糸の繊度は例えば2〜6dtexであり、フィラメント径は例えば14〜25μmである。心線22を構成する脂肪族ポリアミド繊維のトータル繊度は例えば2500〜10000dtexである。心線22の外径は例えばφ0.5〜1.5mmである。
心線22の糸構成としては、例えば、片撚り糸、諸撚り糸、ラング撚り糸、組紐が挙げられる。これらのうち片撚り糸及び諸撚り糸が好ましい。
心線22が片撚り糸の場合、撚り数は、例えば3〜20T/10cmである。片撚り糸の心線22は、S撚り糸であってもよく、また、Z撚り糸であってもよく、さらに、S撚り糸及びZ撚り糸の両方を、それらで二重螺旋を形成するように設けてもよい。
心線22が諸撚り糸の場合、下撚り糸の繊度は、例えば100〜1000dtexである。下撚り数は、例えば6〜35T/10cmである。下撚り糸の本数は例えば2〜7本である。上撚り数は、例えば3〜20T/10cmである。諸撚り糸の心線22は、上撚りがS撚りであるS撚り糸であってもよく、また、上撚りがZ撚りであるZ撚り糸であってもよく、さらに、S撚り糸及びZ撚り糸の両方を、それらで二重螺旋を形成するように設けてもよい。
心線22に施される接着処理には、RFL水溶液に浸漬して加熱する処理が含まれる。RFL水溶液による処理の前に、エポキシやイソシアネート(ブロックイソシアネート)をトルエン等の溶剤に溶解させた、或いは、水に分散させたプライマー溶液に浸漬して加熱する処理を施してもよい。また、RFL水溶液による処理の後に、未加硫ゴム組成物をトルエン等の溶剤に溶解させたゴム糊に浸漬して乾燥させる接着処理を施してもよい。
背面補強布23は、ベルト背面を被覆するように設けられており、その厚さは例えば0.6〜1.0mmである。
背面補強布23を構成する繊維は、例えば、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維等が挙げられる。背面補強布23は、単一種の繊維で構成されていても、また、複数種の繊維で構成されていても、どちらでもよい。背面補強布23を構成する繊維のフィラメント糸の繊度は例えば2〜6dtexであり、フィラメント径は例えば14〜25μmである。
背面補強布23の布構成としては、例えば、織布、編布、不織布が挙げられる。これらのうち織布が好ましい。織布としては、例えば、平織、綾織、朱子織、畝織り(畦織り)等が挙げられる。
背面補強布23が織布の場合、経糸及び緯糸の繊度は例えば250〜400dtexである。織布の背面補強布23は、経糸及び緯糸の延びる方向のなす角度が100°以上であることが好ましく、その広角がベルト長さ方向を向くように設けられていることが好ましい。その場合、経糸及び緯糸の延びる方向がベルト長さ方向及びベルト幅方向に対してなす角度は同一であることが好ましい。
背面補強布23に施される接着処理には、RFL水溶液に浸漬して加熱する処理が含まれる。RFL水溶液による処理の前に、エポキシやイソシアネート(ブロックイソシアネート)をトルエン等の溶剤に溶解させた、或いは、水に分散させたプライマー溶液に浸漬して加熱する処理を施してもよい。また、RFL水溶液による処理の後に、未加硫ゴム組成物をトルエン等の溶剤に溶解させたゴム糊に浸漬して乾燥させる処理を施してもよい。さらに、RFL水溶液による処理の後に、未加硫ゴム組成物をトルエン等の溶剤に溶解させたゴム糊を、背面補強布23のVリブドベルト本体21側となる面にコーティングして乾燥させる処理を施してもよい。
なお、Vリブドベルト20は公知の方法により製造することができる。
以上の構成の実施形態に係る自動車の補機駆動ベルト伝動装置10によれば、エンジン11の回転数が4000rpm以上のときに、クランクシャフトプーリ13の外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つクランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14にVリブドベルト20が巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在するものの、Vリブドベルト20に背面補強布23が設けられていることにより、Vリブドベルト20がクランクシャフトプーリ13やウォーターポンププーリ14に乗り上げるのを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、クランクシャフトプーリ13及びウォーターポンププーリ14の2個のプーリにVリブドベルト20が巻き掛けられたレイアウトとしたが、特にこれに限定されるものではなく、3個以上のプーリにVリブドベルト20が巻き掛けられたレイアウトであってもよい。
(Vリブドベルト)
<実施例>
ナイロン66繊維(旭化成社製 商品名:レオナ)製の心線(940dtex/2×3構成の諸撚り糸)、及びポリエステル繊維(東レ社製 商品名:T371)と綿の混紡製の背面補強布(経糸及び緯糸の繊度295dtexの畝織り織布、経糸及び緯糸の延びる方向のなす角度広角120°、経糸及び緯糸の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度広角150°)を用いたJASO−E109規格におけるPK形のVリブドベルトを作製し、それを実施例とした。
実施例のVリブドベルトは、ベルト長さが856mm及びベルト厚さが4.3mmであり、リブ数が3個のベルト幅が10mmのものであった。なお、圧縮ゴム層は短繊維を含むEPDM組成物で形成し、接着ゴム層は短繊維を含まないEPDM組成物で形成した。
<比較例>
背面補強布の代わりに接着ゴム層と同一のEPDM組成物で形成した背面ゴム層を設けたことを除いて実施例と同一構成のVリブドベルトを作製し、それを比較例とした。
(試験評価方法)
<捩れ角度試験>
図3(a)及び(b)は捩れ角度試験機30を示す。
捩れ角度試験機30は、プーリ径が143mmの大リブプーリ31とプーリ径が45mmの小リブプーリ32とを備え、それらの間にVリブドベルトBが巻き掛けられるように構成されている。スパン長さは277mmである。大リブプーリ31と小リブプーリ32との間における中間には、VリブドベルトBの幅方向の奥側の一対のVリブの間の谷部を支持する支持部材33が設けられている。
実施例及び比較例のそれぞれのVリブベルトBについて、捩れ角度試験機30の大リブプーリ31及び小リブプーリ32間に、VリブドベルトBに30Nの張力が負荷されるように巻き掛けた。次いで、VリブドベルトBを走行させることなく、大リブプーリ31の中心から水平に120mmの位置におけるVリブベルトBの支持部材33で支持された部分について、VリブドベルトBの幅方向の手前側の端を、ロードセルに結合した押圧部材34で下方に押した。そして、ベルト背面が水平方向に対してなす角度θ、つまり、VリブベルトBの捩れ角度θと押圧部材34による押さえ荷重Fとの関係を求めた。
<ベルト走行試験>
図4はベルト走行試験機40を示す。
ベルト走行試験機40は、プーリ径が143mmのリブプーリである駆動プーリ41とプーリ径が100mmのリブプーリである従動プーリ42とを備え、それらの間にVリブドベルトBが巻き掛けられるように構成されている。スパン長さは220mmである。
実施例及び比較例のそれぞれのVリブベルトBについて、ベルト走行試験機40の駆動プーリ41及び従動プーリ42間に、VリブドベルトBに50Nの張力が負荷されるように巻き掛けた。次いで、駆動プーリ41を4000rpmの回転数で回転させると共に駆動プーリ41の外周面における回転変動率が6%となるように回転変動を生じさせた。
(試験評価結果)
図5は、VリブベルトBの捩れ角度θと押圧部材34による押さえ荷重Fとの関係を示す。
図5によれば、背面補強布を設けた実施例は、背面ゴム層を設けた比較例に比較して、捩れ変形に高い荷重を要し、従って、捩れにくいことが分かる。
ベルト走行試験では、背面補強布を設けた実施例は、プーリへの乗り上げが起こることなく、安定して走行した。これに対し、背面ゴム層を設けた比較例は、走行途中に、従動プーリ42に乗り上げた。
本発明は、自動車の補機駆動ベルト伝動装置、及びそれに用いるVリブドベルトについて有用である。
10 自動車の補機駆動ベルト伝動装置
11 エンジン
12 クランクシャフト
13 クランクシャフトプーリ
14 ウォーターポンププーリ
20,B Vリブドベルト
21 Vリブドベルト本体
21a 圧縮ゴム層
21b 接着ゴム層
22 心線
23 背面補強布
24 Vリブ
30 捩れ角度試験機
31 大リブプーリ
32 小リブプーリ
33 支持部材
34 押圧部材
40 ベルト走行試験機
41 駆動プーリ
42 従動プーリ

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンのクランクシャフトに設けられたリブプーリであるクランクシャフトプーリと、
    リブプーリである補機駆動用プーリと、
    前記クランクシャフトプーリ及び前記補機駆動用プーリを含む複数のプーリに巻き掛けられたVリブの数が3個又は4個のVリブドベルトと、
    を備え、
    前記エンジンの回転数が4000rpm以上のときに、前記クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つ前記複数のプーリに前記Vリブドベルトが巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在する自動車の補機駆動ベルト伝動装置であって、
    前記Vリブドベルトは、ベルト内周側に前記Vリブが形成されたゴム製のVリブドベルト本体と、前記Vリブドベルト本体に埋設されたポリアミド繊維で形成された心線と、前記Vリブドベルト本体のベルト外周側に貼設された背面補強布と、を有する自動車の補機駆動ベルト伝動装置。
  2. 請求項1に記載された自動車の補機駆動用ベルト伝動装置において、
    前記複数のプーリは、前記クランクシャフトプーリ及び前記補機駆動用プーリの2個である自動車の補機駆動ベルト伝動装置。
  3. 請求項1又は2に記載された自動車の補機駆動ベルト伝動装置において、
    前記補機駆動用プーリがウォーターポンププーリである自動車の補機駆動ベルト伝動装置。
  4. エンジンと、
    前記エンジンのクランクシャフトに設けられたリブプーリであるクランクシャフトプーリと、
    リブプーリである補機駆動用プーリと、
    前記クランクシャフトプーリ及び前記補機駆動用プーリを含む複数のプーリに巻き掛けられたVリブの数が3個又は4個のVリブドベルトと、
    を備え、
    前記エンジンの回転数が4000rpm以上のときに、前記クランクシャフトプーリの外周面の回転変動率が6%以上となることがあり、且つ前記複数のプーリに前記Vリブドベルトが巻き掛けられたレイアウトに、スパン長さが220mm以上の部分が存在する自動車の補機駆動ベルト伝動装置に用いられる前記Vリブドベルトであって、
    ベルト内周側に前記Vリブが形成されたゴム製のVリブドベルト本体と、
    前記Vリブドベルト本体に埋設されたポリアミド繊維で形成された心線と、
    前記Vリブドベルト本体のベルト外周側に貼設された背面補強布と、
    を有するVリブドベルト。
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