JP2001305021A - Vリブドベルトの耐久性評価試験機 - Google Patents

Vリブドベルトの耐久性評価試験機

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JP2001305021A
JP2001305021A JP2000118597A JP2000118597A JP2001305021A JP 2001305021 A JP2001305021 A JP 2001305021A JP 2000118597 A JP2000118597 A JP 2000118597A JP 2000118597 A JP2000118597 A JP 2000118597A JP 2001305021 A JP2001305021 A JP 2001305021A
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pulley
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ribbed belt
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Hiroyuki Ichiba
博之 市場
Takeshi Komaki
健 小牧
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Unitta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廉価にVリブドベルトの耐久性試験を行う。 【解決手段】評価対象であるVリブドベルト1を張設す
る試験用駆動プーリ41及び試験用従動プーリ42を備
え、その駆動プーリ41に駆動モータ44を連結し、従
動プーリ42に実機の負荷変動要素と同等機構の試験用
負荷変動要素46を連結し、駆動モータ44のモータ軸
43に負荷変動検出器45を設けた廉価な試験機を用
い、実機に張設されたVリブドベルトの回転負荷変動を
計測してこれを基礎データとし、この基礎データに一致
するように試験機を調整した後、評価対象のVリブドベ
ルトを駆動モータにより回転駆動させて、Vリブドベル
トの耐久性を評価するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン動力の一
部を伝達する動力伝達機構に用いられるVリブドベルト
の耐久性を評価するための耐久性評価試験機に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンやガソリンエンジンに
おいては、エンジンの動力の一部を利用してエンジンヘ
ッドのバルブ機構や発電機(オルタネータ)あるいはウ
ォータポンプを回転駆動させるようになっており、クラ
ンクシャフトのクランクプーリとバルブ機構のカムプー
リとの間にタイミングベルトが掛巻され、クランクシャ
フト先端のクランクプーリとオルタネータのロータプー
リ及びウォータポンプのポンププーリとの間にVリブド
ベルトが掛巻きされたものが知られている。
【0003】上記動力伝達用のベルトのうち、Vリブド
ベルト1は、図1のごとく、ゴム製のベルト主体2と、
その内部に埋設されたポリエステル繊維やアラミド繊維
などからなる芯線3と、ベルト主体2の外周面側に加硫
接着された上帆布4と、ベルト主体2の内周面に突設さ
れた3〜4条の環状リブ5とを備え、その耐久性を良好
にするため、高強度で伸縮性の非常に小さい芯線や、張
架するプーリと接触するため耐圧性が良好なゴム素材が
用いられているが、エンジンの機構上、ピストンの上下
方向振動、クランクシャフトとピストンとを連結するコ
ンロッドの横方向振動、さらにはエンジンヘッド部のバ
ルブ機構からカムシャフトを介してクランクシャフトに
伝達される衝撃により、駆動側のクランクシャフトの回
転変動率が大きくなる。
【0004】そのため、Vリブドベルトには、クランク
シャフトに連結されたクランクプーリを介して変動負荷
が伝達され、ベルト走行時間が増大するに従って、図1
のごとく、リブ5の付け根部分に亀裂6が発生すること
がある。
【0005】特に、ディーゼルエンジンの場合には、ア
イドリング域(低回転数時)における回転変動率が大き
いことが知られており(図4参照)、これを改善するた
め、Vリブドベルト自体に種々の対策が講じられ、種々
の耐久性評価試験機によって、そのベルトの評価がなさ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記Vリブ
ドベルトの耐久性(亀裂発生までの期間)を測定するに
当たっては、Vリブドベルトを実際のディーゼルエンジ
ン等の動力伝達部に張設して、その耐久性を評価する手
法もあるが、エンジン稼動のために燃料(軽油)を要す
る試験方法となり、コスト面からも実用的ではない。
【0007】また、駆動側プーリにプロペラシャフトを
連結して、強制的に負荷変動を与える試験機も存在する
が、ユニバーサルジョイントにより連結されたプロペラ
シャフトは、高速回転で試験を行うことができないた
め、耐久性評価試験機としては不向きであった。
【0008】さらに、実機の変動負荷に見合った負荷を
評価対象ベルトに与えるため、サーボモータにより駆動
側プーリを駆動するよう構成したベルト耐久性試験機も
存在するが、実機の複雑な回転変動に見合う制御プログ
ラム自体が複雑となり、高価な試験機となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るベルト耐久性評価試験機は、その動力
として従来の燃料(軽油等)の代わりに駆動モータを用
い、かつ実際のエンジンと同等の負荷変動を発生する機
構と、Vリブドベルトの負荷変動を検出する負荷変動検
出器とを備えた構成を採用することにより、稼動用燃料
と実際の負荷変動に追随する複雑な制御とが不要とな
る、廉価かつ単純な試験機としたものである。
【0010】上記評価試験機に用いたベルトの耐久性評
価試験は、実機に張設したVリブドベルトの回転負荷変
動を計測して、これを基礎データとし、次に、実機の変
動負荷要素に見合う試験用変動負荷要素を搭載した耐久
性評価試験機を使用して、これに評価対象となるVリブ
ドベルトを張設し、前記基礎データと一致するように負
荷変動要素を調整した後、評価対象のVリブドベルトを
駆動モータにより回転駆動させ、Vリブドベルトの耐久
性を評価するようにしている。この耐久性評価は通常ベ
ルトが破断するまでの走行時間で判定する。
【0011】実機の変動負荷要素としては、ピストン、
クランクシャフトとピストンとを連結するコンロッドが
想定されるが、本発明者らの種々の実験によれば、エン
ジンヘッド部のバルブスプリングの付勢力に抗して開閉
するバルブ機構が、実機の回転変動より発生するバルト
負荷変動に近似しているとの知見が得られた。従って、
試験用変動負荷要素としては、バルブ機構と同等な機構
を備えた試験機とするのが好適である。
【0012】このような試験用変動負荷要素を備えた試
験機を製作する場合には、対象エンジンを改造して、こ
れに燃料の代わりに駆動モータ、及び変動負荷検出器を
付設し、評価対象ベルトを張設する駆動プーリと従動プ
ーリとを備えた構成とするのが廉価な試験機を提供する
上からは好ましい。この場合の駆動プーリ及び従動プー
リは、エンジン動力伝達機構のクランクプーリ、カムプ
ーリ、ウォータポンプのプーリ、あるいはオルタネータ
のロータプーリを利用すればよい。
【0013】また、駆動モータは、試験用変動負荷要素
により、評価対象である試験用ベルトに実機と同等な変
動負荷を与えることができる構成であれば、特にその設
置位置については限定されず、クランクシャフトの端部
に設置する構成、Vリブベルトからの動力の伝達によっ
て回転する発電機(オルタネータ、ダイナモ)に代え
て、あるいはそのロータ軸に配置する構成、さらにはウ
ォータポンプに代えて、その部分に配置する構成など、
種々の態様が例示できる。さらに、駆動モータのモータ
軸は高速回転に耐え得るように、プーリ駆動軸に直結す
るか、又は減速機構を介して連結する態様が好ましい。
【0014】ベルトの負荷変動を検出する負荷変動検出
器の配置は、ベルトの負荷変動を検出できる位置ならば
特に限定されず、クランクシャフト、カムシャフト等、
あるいはテンションプーリなどの軸部に設置する構成が
例示できる。その負荷変動検出器の具体的構成として
は、シャフトにかかる負荷を検出可能な周知構造の歪ゲ
ージ式トルク検出器が例示できる。トルク検出器を用い
たのは、シャフトのトルク変動がベルトを掛巻するプー
リに伝達され、ベルトの張力変動として現われ、ベルト
の負荷変動を検出するのに両者を同等視できるからであ
る。
【0015】上記のように、実機の負荷変動要素と同等
な負荷変動要素を備え、かつベルトの駆動源として燃料
ではなく駆動モータを使用した評価試験機であれば、そ
の構成が簡単であり、廉価な試験機を提供できることに
なる。
【0016】なお、このベルト耐久性評価試験機は、各
種ベルトの耐久性評価試験機として適用できるが、特
に、プーリとの接触面がゴム製のリブからなるVリブド
ベルトの耐久性評価試験機として用いるのが好適であ
る。また、評価対象となるベルトは、ガソリンエンジン
用、ディーゼルエンジン用のもののみならず、他の動力
機関の動力伝達用ベルトであってもよいことは勿論であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]まず、本実施形
態におけるVリブドベルトの評価試験の概略を説明す
る。図2は本実施形態のVリブドベルトの評価試験フロ
ーチャートである。ベルトの評価試験は、図2のごと
く、エンジンの実機に張設されたVリブドベルトの回転
負荷変動を計測してこれを基礎データとし(S1)、実
機の変動負荷要素に見合う試験用変動負荷を搭載した耐
久性評価試験機に評価対象となるVリブドベルトを張設
して前記基礎データに一致するように調整した後(S
2)、評価対象のVリブドベルトを駆動モータにより回
転駆動させて、Vリブドベルトの耐久性を評価する(S
3)。
【0018】図15は実際のガソリンエンジンを改造し
た評価試験機の一例を示す斜視図であり、その主要構成
がエンジン実機とほぼ同等であるため、この図に基づい
て、実際のエンジンの動力伝達機構を簡単に説明する
と、クランクシャフト11の端部に第1のクランクプー
リ12と第2のクランクプーリ13とが同軸上に配置さ
れ、エンジンヘッド部にカムシャフト14の回転により
開閉するバルブ機構15が設けられ、カムシャフト14
の端部にカムプーリ16が設けられている。カムプーリ
16と第1のクランクプーリ12とにタイミングベルト
17が張設され、クランクシャフト11の回転によりタ
イミングベルト17を介してカムシャフト14が回転
し、カムシャフト14の回転によりロッカーアーム18
を介してバルブ20が開閉するようになっている。な
お、バルブ20は、その閉弁方向に付勢するバルブスプ
リング19の付勢力に抗して開放するようになってい
る。
【0019】第2のクランクプーリ13と、オルタネー
タ21のロータ軸に連結されるロータプーリ22と、ウ
ォータポンプ軸に連結されるポンププーリ23とにはV
リブドベルト1が掛巻され、クランクシャフト11の回
転駆動により、ロータプーリ22及びポンププーリ23
に動力が伝達されるようになっている。
【0020】図3は、ディーゼルエンジン実機における
基礎データ計測システム図である。ディーゼルエンジン
の動力伝達系は、図15に示すガソリンエンジンの動力
伝達系とほぼ同じであるため、図3のシステム図におけ
る具体的構成は図15のガソリンエンジンの斜視図を参
照されたい。
【0021】エンジン実機における基礎データ計測シス
テムは、実際に燃料を用いてエンジンを稼動し、クラン
クシャフト11の先端軸に設置されたロータリエンコー
ダ30によって回転変動を算出して記録31し、また、
クランクシャフト11に設置された歪ゲージ式トルク検
出器32から整流回路33及び増幅回路34を介してト
ルク変動を計測して有効張力を算出35するようにして
いる。
【0022】図4は図3の計測システムを用いて計測
し、回転変動率を縦軸に、回転数を横軸にしてディーゼ
ルエンジン実機における回転変動率を表したグラフであ
る。図4から明らかなように、ディーゼルエンジンのア
イドリング時(約1000rpmまで)の回転変動率は
10%〜20%と大きいことが判る。
【0023】図5は、同じくディーゼルエンジンでの有
効張力測定グラフであり、縦軸を有効張力(N)、横軸
を回転数(rpm)とし、初期取付け張力を750Nと
400Nとした2つのベルトの有効張力について測定し
たものである。オルタネータの負荷はフルロード(75
A)とし、クランクシャフト11には軽量フライホイー
ルを付設している。この有効張力測定結果は先に示した
クランクシャフトの回転変動率と同様な変動を示してい
ることが判る。
【0024】図6は同じくクランクシャフトの1回転中
の有効張力測定結果を表すグラフであるが、クランクシ
ャフト2回転で4つのピーク変動が観測されている。
【0025】図7は本実施形態におけるVリブドベルト
耐久性評価試験機の原理図である。本試験機40は、評
価対象であるVリブドベルト1を張設する試験用駆動プ
ーリ41と試験用従動プーリ42とを備え、試験用駆動
プーリ41の駆動軸43に駆動モータ44のモータ軸が
連結されると共に、Vリブドベルトに対する負荷変動を
検出する負荷変動検出器45が設けられ、試験用従動プ
ーリ42には実機の負荷変動要素と同等機構の試験用負
荷変動要素46が連結されたもので、実機のように燃料
を使用することなく、駆動モータ44により回転駆動
し、その回転変動は実機の負荷変動要素と同等機構の試
験用負荷変動要素46により駆動軸43から評価対象の
Vリブドベルト1に伝達されるようになっている。
【0026】試験用負荷変動要素46としては、図8及
び図9に示すエンジンヘッド部のバルブ機構15が挙が
られる。図8は、負荷変動要因であるエンジンヘッド部
においてシングルカムシャフトを具備したオーバーヘッ
ド型のバルブ機構の断面図、図9は同じくその要部断面
図である。
【0027】図15と同じ符号を用いて、図8及び図9
に示すバルブ機構15を説明すると、このバルブ機構1
5は、カムシャフト14に設けられた複列のカム50
と、このカムのカム面に接圧してバルブ20を開閉する
ようヘッド部に揺動自在に支持されたロッカーアーム1
9と、ロッカーアーム19の先端に連結されたバルブ2
0と、このバルブ20を閉弁方向に付勢するバルブスプ
リング19とを主要構成部材としており、この主要構成
部材に、図9のごとく、バルブガイド51、スプリング
リテーナ52、及びステム53が付設されている。そし
て、カムシャフト14の端部に従動プーリ42を固定し
た構造となっている。
【0028】負荷変動検出器45は、実機のクランクシ
ャフト11に取付けられたものと同様な周知構造の歪ゲ
ージ式トルク検出器を採用すればよく、また、図示しな
いが、実機の計測システムと同様に回転数検出手段を具
備させ、さらに実機の負荷変動に見合うように負荷変動
要素46を調整可能とする構成が好ましい。駆動モータ
44は、そのモータ軸をユニバーサルジョイントなどを
用いることなく駆動軸43に直結した構成が望ましく、
また、適宜減速機構を介在させた構成であってもよい。
また、駆動軸43は、断面円形の軸部材であるが、さら
に実際のクランクシャフトと同様にバランスウエイトを
付設した構成であってもよい。
【0029】具体的な試験機40は、新たな製作した試
験機本体部に負荷変動検出器45及び試験用負荷変動要
素46を取付けて製作してもよいが、図15のごとく、
ガソリンエンジンを改造して試験機とする方が廉価に製
作できる。この場合、図15において、ピストン47を
取り外し、駆動モータ44からプーリ48a,48b及
び駆動ベルト49を介してクランクシャフト11を回転
駆動し、また、Vリブドベルト1が張架されるプーリ1
3、22、23を取り外し、また、タイミングベルト1
7を張架する2つのプーリ12,16をリブベルト用プ
ーリに変更し、この変更した両プーリを駆動プーリ41
と従動プーリ42とし、また、クランクシャフト11の
延長軸上又は駆動モータ44の駆動軸43に負荷変動検
出器45を設置して、先のプーリ41、42間に試験用
Vリブドベルト1を掛巻して耐久性評価試験を行うよう
にすれば、わずかな部品の交換で実機に即応した試験機
を製作することができる。
【0030】図10は上記耐久性評価試験機40を用い
て3種類の初期取付張力(200N、300N、400
N)で、ベルトの有効張力を測定したグラフであり、縦
軸に有効張力を、横軸に回転数を表したもので、取付け
張力を変えても有効張力変化のバラツキが少ないことを
示している。図11及び図12は駆動側プーリの300
0rpmと3600rpmにおける有効張力測定結果を
表すグラフである。いずれの場合も図6に示す実機の有
効張力変化と同様な波形を示し、本実施形態の試験機4
0を用いてVリブドベルトの耐久性評価を行ったても、
実機で行う場合と同様な評価結果となることを示してい
る。
【0031】[第2実施形態]図13は第2の実施形態
におけるVリブドベルト耐久性評価試験機の原理図であ
る。本実施形態の試験機40は、第1の実施形態の試験
機の応用例を示すもので、駆動プーリ41のテンション
側にベルトの内側からテンションローラ60を架設し、
駆動プーリ41のアイドル側において外側からアイドル
ローラ61を架設し、さらに、試験用負荷変動要素46
を従動軸側ではなく、駆動軸43側に配設したものであ
る。その他の構成は上記第1の実施形態と同様である。
【0032】本実施形態を図15に基づいてより具体的
に示すと、図15において、第2のクランクプーリ13
を駆動プーリとし、従動プーリとしてオルタネータ21
のロータプーリ22を利用して試験用Vリブドベルト1
を掛巻し、適宜テンションプーリ60及びアイドルプー
リ61を付設した構成が例示できる。この場合、図13
では、バルブ機構などの負荷変動要素46はクランクシ
ャフト11に連結された態様になっているが、これらの
負荷変動要素46は、クランクシャフト11を介して駆
動プーリ41に伝達されるものであるため、上記具体的
態様は図13の構成と同等視することができる。
【0033】上記構成の試験機40においても、駆動軸
43に発現される負荷変動は評価対象であるVリブドベ
ルト1に伝達され、第1の実施形態と同様な評価が可能
となる。
【0034】[第3の実施形態]図14は第3の実施形
態におけるVリブドベルト耐久性評価試験機の原理図で
ある。本実施形態は、第2の実施形態をさらに発展させ
たもので、バルブ機構などの変動負荷要素46を備えた
カムシャフト14の端部にカムプーリ16と同軸上に駆
動プーリ41を配置し、この駆動プーリ41と従動プー
リ42とに亘って試験用Vリブドベルト1を張架し、カ
ムシャフト14をクランクシャフト11に連結した駆動
モータ44によりクランクプーリ12及びタイミングベ
ルト17を介して回転駆動するようにしたものである。
その他の構成は上記第2の実施形態と同様である。
【0035】これをより具体的に示すと、例えば、図1
5において、カムプーリ16と同軸上に駆動プーリ41
を配置し、従動プーリ42としてオルタネータ21のロ
ータプーリ22に試験用Vリブドベルト1を掛巻した構
成が例示できる。
【0036】本実施形態においても、変動負荷要素46
がカムシャフト14を介して駆動プーリ41からVリブ
ドベルト1に伝達され、上記第1の実施形態と同様な評
価試験が行える。
【0037】[その他の実施形態]図15は第1〜第3
の実施形態におけるVリブドベルト耐久性評価試験機を
より具体的に示したものであるが、上記実施形態の他
に、オルタネータ21を駆動モータ44に変更するか、
又はオルタネータ21のロータ軸に駆動モータ41を連
結し、そのロータプーリ22を駆動プーリ41とし、第
2のクランクプーリ13を従動プーリ42とし、このプ
ーリ41、42間に試験用Vリブドベルトを張設して耐
久性評価試験を行うよう構成してもよい。この場合、駆
動プーリ41の駆動軸に負荷変動検出器45を付設する
ようにすればよい。
【0038】また、図8及び図9に示す負荷変動要素で
あるカム式のバルブ機構はあくまでも一例であって、他
の形式のバルブ機構、例えばダブルカムシャフトを具備
したDOHCバルブ機構、プッシュロッドを具備したO
HV型のバルブ機構、サイドバルブ型のSVバルブ機構
などであってもよいことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、実機の燃料の代わりに、動力として駆動モー
タを用い、かつ実際のエンジンと同等の負荷変動を発生
する機構とベルトの負荷変動を検出する負荷変動検出器
とを備えた構成の試験機としたので、燃料消費による無
駄もなく、かつ複雑な制御も必要としない廉価かつ単純
な試験機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リブドベルトの断面図
【図2】本発明に係るVリブドベルトの評価試験フロー
チャート
【図3】ディーゼルエンジン実機における基礎データ計
測システム図
【図4】同じく計測した回転変動率を示すグラフ
【図5】ディーゼルエンジンでの有効張力測定結果を表
すグラフ
【図6】同じくクランクシャフトの1回転中の有効張力
測定結果を表すグラフ
【図7】本発明の第1の実施形態におけるVリブドベル
ト耐久性評価試験機の原理図
【図8】負荷変動要因であるエンジンヘッド部のバルブ
機構の断面図
【図9】同じくその要部断面図
【図10】耐久性評価試験機における有効張力測定結果
を表すグラフ
【図11】同じく駆動側プーリの3000rpmにおけ
る有効張力測定結果を表すグラフ
【図12】同じく駆動側プーリの3600rpmにおけ
る有効張力測定結果を表すグラフ
【図13】第2の実施形態におけるVリブドベルト耐久
性評価試験機の原理図
【図14】第3の実施形態におけるVリブドベルト耐久
性評価試験機の原理図
【図15】第1〜第3の実施形態におけるVリブドベル
ト耐久性評価試験機の斜視図
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 11 クランクシャフト 12 クランクプーリ 13 クランクプーリ 14 カムシャフト 15 バルブ機構 16 カムプーリ 40 耐久性評価試験機 41 駆動プーリ 42 従動プーリ 43 駆動軸 44 駆動モータ 45 負荷変動検出器 46 変動負荷要素 60 テンションローラ 61 アイドルローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実機に張設されたベルトの回転負荷変動を
    計測してこれを基礎データとし、実機の変動負荷要素に
    見合う試験用変動負荷を搭載した耐久性評価試験機に評
    価対象となるベルトを張設して前記基礎データに一致す
    るように調整した後、評価対象のベルトを駆動モータに
    より回転駆動させて、ベルトの耐久性を評価するベルト
    の耐久性評価試験方法。
  2. 【請求項2】評価対象であるベルトを張設する試験用駆
    動プーリ及び試験用従動プーリを備え、前記試験用駆動
    プーリには駆動モータが連結され、前記試験用従動プー
    リに実機の負荷変動要素と同等の試験用負荷変動要素が
    連結され、前記ベルトに対する負荷変動を検出する負荷
    変動検出器が設けられた耐久性評価試験機。
  3. 【請求項3】前記評価対象のベルトがVリブドベルトで
    ある請求項2記載の耐久性評価試験機。
  4. 【請求項4】前記実機がディーゼルエンジンである請求
    項2又は3記載の耐久性評価試験機。
  5. 【請求項5】前記負荷変動検出器が、駆動プーリの駆動
    軸に付設された歪ゲージ式トルク検出器である請求項
    2、3又は4記載の耐久性評価試験機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356680B1 (ko) * 2000-11-10 2002-10-18 한국타이어 주식회사 벨트시편의 시험장치
JP2014185771A (ja) * 2013-02-21 2014-10-02 Bando Chem Ind Ltd 自動車の補機駆動ベルト伝動装置及びそれに用いるvリブドベルト

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JP2014185771A (ja) * 2013-02-21 2014-10-02 Bando Chem Ind Ltd 自動車の補機駆動ベルト伝動装置及びそれに用いるvリブドベルト

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