JP2000080530A - 仮撚りベルト - Google Patents

仮撚りベルト

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JP2000080530A
JP2000080530A JP10248050A JP24805098A JP2000080530A JP 2000080530 A JP2000080530 A JP 2000080530A JP 10248050 A JP10248050 A JP 10248050A JP 24805098 A JP24805098 A JP 24805098A JP 2000080530 A JP2000080530 A JP 2000080530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
false
side layer
twisting
belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP10248050A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yakushi
弘 薬師
Eiji Sakata
英次 佐方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】互いに逆方向に走行する仮撚りベルト4に
より糸yをニップして、糸に加撚を施す仮撚り装置Tの
仮撚りベルトのベルト厚を、3〜5mmとしたものであ
る。 【効果】仮撚りベルト同士の接圧を低くしても、比較的
細い糸に対し、十分に撚りを入れることができ、しか
も、仮撚りベルト同士の接圧を低く抑えることができる
ため、仮撚りベルトの幅方向端部が、互いに接触するよ
うなことがなく、従って、仮撚りベルトの接触による摩
耗を防止することができ、仮撚りベルトの寿命を長くす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本の互いに反対
方向に走行するベルト間に、糸をニップして仮撚りする
仮撚り装置に使用される仮撚りベルトに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2本の互いに反対方向に走行するベルト
間に、糸をニップして仮撚りする仮撚り装置に使用され
る仮撚りベルトとして、ベルト厚が、1.0〜2mmの
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先ず最初に、図2を用
いて、仮撚り装置について説明する。
【0004】仮撚り装置Tは、一対の仮撚り部材tを有
しており、仮撚り部材tは、図示されていないモーター
等の駆動装置により回転駆動される駆動軸1に取着され
た駆動プーリー2と、該駆動プーリー2から所定間隔離
れて配設された従動プーリー3と、駆動プーリー2と従
動プーリー3間に張設された仮撚りベルト4により構成
されている。一対の仮撚り部材tは、互いの仮撚りベル
ト4が交差するように配設されるとともに、一対の仮撚
り部材tの仮撚りベルト4は、互いに逆方向に走行する
ように構成されている。互いに逆方向に走行する仮撚り
ベルト4により糸yをニップして、下流側となる矢印方
向に糸yを進行させるとともに、糸yに加撚作用を付与
することにより、上流側において糸yを加撚する。加撚
された糸yは、仮撚りベルト4間に進入することにな
り、仮撚りベルト4の相対する面に圧接されながら進行
する。
【0005】2本の仮撚りベルト4の交差領域は、図3
に示されているように、菱形に形成されている。そし
て、この菱形状の交差領域において、糸yは、互いに反
対方向に走行する2本の仮撚りベルト4により、仮撚り
が施されることになるが、互いに反対方向に走行する2
本の仮撚りベルト4により、糸yに仮撚りを施すために
は、仮撚りベルト4に、互いに接近する方向に圧力を付
与し、糸yに所定の接圧をかけなければならない。
【0006】仮撚りベルト4は、糸yをニップし、互い
に接近する方向に圧力が付与されているので、仮撚りベ
ルト4は、図4に示されているように、仮撚りベルト4
の幅方向端部4’が、糸yを支点として、互いに接近す
る方向に湾曲しようとする。仮撚りベルト4の幅方向端
部4’が、糸yを支点として、互いに接近する方向に湾
曲しても、糸yが太い場合には、仮撚りベルト4の幅方
向端部4’が、互いに接触することはないが、糸yが細
い場合には、仮撚りベルト4の幅方向端部4’が、互い
に接触し、仮撚りベルト4が摩耗したり、仮撚りベルト
4が発熱して、仮撚りベルト4の寿命が短くなるという
問題がある。
【0007】上述したような問題を解決するために、仮
撚りベルト4に付与する圧力を低くすると、糸yに付与
される接圧が減少し、糸yに、所望の仮撚りが付与され
ないという問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、上述した従来の仮撚りベ
ルトが有する課題を解決することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、互いに逆方向に走行する
仮撚りベルトにより糸をニップして、糸に加撚を施す仮
撚り装置の仮撚りベルトのベルト厚を、3〜5mmとし
たものであり、第2には、仮撚りベルトを、糸側層とプ
ーリー側層とで構成するとともに、プーリー側層に芯糸
を埋設したものであり、第3には、プーリー側層の硬度
を、糸側層の硬度より高い硬度としたものであり、第4
には、糸側層が2〜4.5mmの厚みであり、糸側層と
プーリー側層との厚みの比を、2:1〜9:1としたも
のである。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0011】本実施例においては、仮撚りベルト4は、
駆動プーリー2及び従動プーリー3に接触しない面、即
ち、加撚される糸yに接触する面4a’を有する糸側層
4aと、駆動プーリー2及び従動プーリー3に接触する
面4b’を有するプーリー側層(補強層)4bとを有し
ており、また、必要に応じて、プーリー側層4bには、
ナイロンやポリエステル等の芯糸4cが埋設されてい
る。
【0012】糸側層4aの材質は、ニトリルブチレンラ
バー(NBR)等のゴムで、その硬度は、JISのAス
ケールで、70〜80度程度が好ましい。また、プーリ
ー側層4bの材質は、ニトリルブチレンラバー(NB
R)やハイニトリルブチレンラバー(HNBR)等のゴ
ムで、その硬度は、例えば、JISのAスケールで、9
0度程度で、糸側層4aの硬度より高い硬度とすること
が好ましい。
【0013】本実施例においては、仮撚りベルト4の厚
さdを、3〜5mmとすることにより、仮撚りベルト4
の幅方向の剛性を高めたものである。
【0014】70〜80度程度の硬度を有するニトリル
ブチレンラバー(NBR)で一体に成形した仮撚りベル
ト4を、厚さ1.6mm、2mm、3mm、4mm、5
mm、6mmの6種類用意し、これらの仮撚りベルト4
を用いて、以下の条件で仮撚り加工した際の、撚り係数
(1m当たりの撚り数、T/M)を、表1に示す。 糸の種類:36本のフィラメントからなる50デニール
の糸 糸の走行速度:700m/分 糸の接圧:95g なお、50デニールの糸の標準接圧は150gである
が、本テストでは、95gの低接圧で実施した。
【0015】
【表1】
【0016】仮撚り装置Tにより加撚される上述した糸
yに付与される撚り係数(T/M)は、通常、3700
以上必要であるが、仮撚りベルト4の厚さが、1.6m
m及び2mmのものは、撚り係数(T/M)が3700
未満であり、所望の撚り係数(T/M)が得られなかっ
た。また、仮撚りベルト4の厚さが、6mm以上になる
と、仮撚りベルト4の周方向の剛性も増加し、糸yへの
仮撚りベルト4の接触が減少し、撚り係数(T/M)が
3700未満となった。一方、仮撚りベルト4の厚さ
が、3mm、4mm、5mmの場合には、所望の370
0以上の撚り係数(T/M)が得られた。
【0017】プーリー側層4bにナイロンやポリエステ
ル等の芯糸4cを埋設することにより、仮撚りベルト4
の周方向の伸びが防止されるとともに、糸yをニップし
た際に生じる撓みも少なくなり、効率的な仮撚り付与を
行うことができる。
【0018】また、プーリー側層4bの硬度を、糸側層
4aの硬度より高い硬度とすることにより、仮撚りベル
ト4の耐摩耗性を向上させることができる。プーリー側
層4bを編布や織布で補強してもよい。2層構造とする
場合、プーリー側層4bの厚みを変えずに、糸側層4a
の厚みを厚くするのがベルト走行速度に影響を与えない
ために好ましい。具体的には、糸側層4aの厚みを、2
〜4.5mmとし、糸側層4aとプーリー側層4bとの
厚みの比を、2:1〜9:1とするのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0020】仮撚りベルト同士の接圧を低くしても、比
較的細い糸に対し、十分に撚りを入れることができ、し
かも、仮撚りベルト同士の接圧を低く抑えることができ
るため、仮撚りベルトの幅方向端部が、互いに接触する
ようなことがなく、従って、仮撚りベルトの接触による
摩耗を防止することができ、仮撚りベルトの寿命を長く
することができる。
【0021】仮撚りベルトを、糸側層とプーリー側層と
で構成するとともに、プーリー側層に芯糸を埋設したの
で、仮撚りベルトの周方向の伸びが防止されるととも
に、糸をニップした際に生じる撓みも少なくなり、効率
的な仮撚り付与を行うことができる。
【0022】プーリー側層の硬度を、糸側層の硬度より
高い硬度としたので、仮撚りベルトの耐摩耗性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の仮撚りベルトの幅方向に沿った
垂直断面図である。
【図2】図2は仮撚り装置の概略斜視図である。
【図3】図3は糸をニップした状態の互いに逆方向に走
行する仮撚りベルトの側面図である。
【図4】図4は図3のI−I線に沿った断面図である。
【符号の説明】
t・・・・・・・・仮撚り部材 y・・・・・・・・糸 4・・・・・・・・仮撚りベルト 4a・・・・・・・糸側層 4b・・・・・・・プーリー側層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに逆方向に走行する仮撚りベルトによ
    り糸をニップして、糸に加撚を施す仮撚り装置の仮撚り
    ベルトのベルト厚を、3〜5mmとしたことを特徴とす
    る仮撚りベルト。
  2. 【請求項2】仮撚りベルトを、糸側層とプーリー側層と
    で構成するとともに、プーリー側層に芯糸を埋設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の仮撚りベルト。
  3. 【請求項3】プーリー側層の硬度を、糸側層の硬度より
    高い硬度としたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の仮撚りベルト。
  4. 【請求項4】糸側層が2〜4.5mmの厚みで、糸側層
    とプーリー側層との厚みの比が、2:1〜9:1である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の仮撚り
    ベルト。
JP10248050A 1998-09-02 1998-09-02 仮撚りベルト Pending JP2000080530A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005116313A1 (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Nitta Corporation 糸撚り用ベルト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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