JPS609260Y2 - 撚糸用無端ベルト - Google Patents

撚糸用無端ベルト

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Publication number
JPS609260Y2
JPS609260Y2 JP18564781U JP18564781U JPS609260Y2 JP S609260 Y2 JPS609260 Y2 JP S609260Y2 JP 18564781 U JP18564781 U JP 18564781U JP 18564781 U JP18564781 U JP 18564781U JP S609260 Y2 JPS609260 Y2 JP S609260Y2
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JP
Japan
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twisting
endless belt
layer
elastic layer
yarn according
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Application number
JP18564781U
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JPS5897181U (ja
Inventor
和男 内岡
仁史 広沢
Original Assignee
新田ベルト株式会社
村田機械株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は糸条を直接、走行するベルトに接触させ、加熱
あるいは解撚と送りを同時に行う撚糸方式に使用する撚
糸用無端ベルトの構成に関する。
この種のベルトは糸条の均一な撚りを与え、かつ、長期
間その機能を維持することが必要で、本考案はこのよう
な用途に適する。
糸条と接触する面の摩擦係数、苛酷な繰返えし曲げ疲労
に耐える構成とベルト本来の機能を長時間維持できる撚
糸用無端ベルトを提供する。
すなわち本考案は、撚糸用無端ベルトにおいて、撚糸作
動面となるベルトの外側面を、例えば酸処理によって表
面に7μ以下の凹凸を形成することにより糸条の表面に
傷がつくことを防止すると共に、ベルトの内部に張力帯
層を最内側に帆布の補強層を配置することにより高速度
走行における耐久性の向上をはかった点を特長とするも
のである。
以下、図示の使用例、実施例に基づき説明する。
第1図は撚糸用無端ベルトの代表的な使用例を示し、撚
糸用無端ベルト1,2はそれぞれその外側を撚糸作動面
3,4とし、糸条5を挾んで、互いに直交する面内で駆
動プーリ6、従動プーリ7で矢印方向に駆動回転するよ
うになっている。
図は解撚の場合を示すもので加熱のときは逆方向となる
図より明らかなように撚糸用無端ベルト1,2はその撚
糸作動面を糸条5に直接、接触させて糸条5を解撚ある
いは加熱すると同時に糸条5の送りを行う。
本考案である無端ベルト1,2自体の構成は第2図に示
すように、断面において弾性体層8、張力帯層9、およ
び補強層10を備え、弾性体層8はその外面を撚糸作動
面3,4とし少なくともこの部分は加工せんとする糸条
の糸質に適した摩擦係数を有するものであり、張力帯層
9はベルトの内部にあってクリープ伸びの少ないコード
または織布状のものから形成され、補強層10は、プー
リとの接触面を弾性層11とした帆布からなり、かつベ
ルト全体として接合部のない構造を基本としている。
この構成とすることで、糸条5に対する撚り作用が確実
で過不足なく、かつ、高速度走行による遠心力、プーリ
での繰返し曲げ疲労、内部発熱、摩擦抵抗などによく耐
え、さらにクリープ伸びが少なく様々な環境下で安定し
た張力が得られる。
ベルト本来の機能をも長期維持する撚糸用無端ベルトと
なる。
次に本考案ベルトにおける弾性体層8について詳述する
弾性体層8は材質的に少なくとも撚糸作動画3,4は、
糸に含有された紡糸油剤に対して抵抗性のある弾性体と
することが必要で、例えば中高ニトリル、高ニトリル、
ポリウレタンゴム、塩化ビニルと高ニトリルゴムのブレ
ンドなどのポリマーを基にした配合ゴムが適している。
また、初期段階での糸掛は性を安定化させるために、2
硫化モリブデン、カーボングラファイト、テフロン(登
録商標)などの減摩剤を加えて撚糸作動面3,4の摩擦
係数を0.6以下と低くしておくことが望ましい。
さらに撚糸作動面となる弾性体層の外側面について、本
考案者は次のような事実を実験により発見した。
すなわち弾性体層8の表面(すなわち撚糸作動面3,4
)を予め僅かに例えば酸処理して該表面に凹凸を形成し
ておくと、糸条5の表面に傷をつけるようなことがなく
なるということを発見した。
そして、この表面凹凸の程度は7μ以下とするときに極
めて好適な結果が得られるということを発見した。
したがって本考案における弾性体層8の外側面にはその
表面に酸処理によって7μ以下の凹凸が形成されている
さらに長期安定した撚糸作動面3,4の摩擦係数を得る
ために、撚糸作動面の耐摩耗性が良好であることを必要
とするが、実験により求めたところ、ウィリアムス摩耗
法で摩耗量が100cc /HP・hrを越えない弾性
材がこれを満足する。
さらに、糸条は様々の材質、太さ、撚数のものがあり、
この点からみると、弾性体層8は、各々の条件にあった
摩擦係数のものを必要とすることになるか、実験により
求めた結果、JIS硫度70’〜90°で層厚0.3〜
1.0mmの範囲内のものがこれを満足する。
また、弾性体層8は少なくとも撚糸作動面3゜4におい
て、淡色配合の弾性体となっていることが望ましい。
これは、撚糸作動面3,4での摩擦が過度となる異常事
態の際、摩擦粉が糸に付着して目立つ汚れを生じるのを
防止するために都合が良い。
次に、張力帯層9について詳述する。
この層は、材質としてポリエステル、ポリイミド、ポリ
アミド、ガラス繊維等からなるつる巻き状コードあるい
はシームレス状織布が弾性体内に埋設された層である。
前記の材質は実験の結果、クリープ伸びが少なく、かつ
、繰返し屈曲や内部発熱に高い耐性を持つものである。
また、張力帯層9がコードから成る場合、該コードをS
撚りのものとZ撚りのものとを交互に配列する。
これにより、ベルトが横揺れして糸条5に対する撚糸作
動面3,4の作用が不安定となり糸質に悪影響をおよぼ
すことを防止できる。
補強層10について詳述すると、この層はプーリとの接
触面となる側に0.05〜0.3mm厚の弾性層11を
備えた、帆布からなる。
この帆布は、経、緯ともにウーリー加工された捲縮ナイ
ロン糸の綾織、するいは短繊維のポリエステル糸のシー
ムレス平織で形成して、耐摩耗性や製造上で必要となる
伸縮性を付与することができる。
なお、補強層10は主としてベルトの縦裂きを防止する
目的で配置されるが、ベルト製造時のゴム収縮作用で生
じる巾方向の反りを防止して、糸条5に対する撚糸作動
面3,4の作用を均一にしたり、弾性層11の高摩擦力
係数によってプーリとの間に大きな伝達力を得、スリッ
プの発生を防止することを目的とする。
ベルトの横断あるいは縦断面の形状は用途に応じて選択
されるべきものであり、横断面において、矩形、台形、
半円形など、縦断面においてプーリ接触側が歯形、波形
など適宜のものを選択できる。
本考案の効果をまとめると次の如くなる。
■ 糸条と接触する撚糸作動面の摩擦係数を糸質、糸の
太さなどに適した値とし、かつ、その経時的変化をなく
することができ、糸条に与えられる撚りを使用直後から
均一とできる。
■ ベルトは比較的小径なプーリ上を高速度で走行し、
苛酷な繰返し屈曲を受けても撚糸作動面にクラックなど
の異常が早期に発生しない。
■ 撚糸作動面となるベルトの外側面を例えば酸処理に
よって表面に7μ以下の凹凸を形成したため、糸条の表
面に傷がつくことを防止することができる。
以上により、本考案の撚糸用無端ベルトを糸条と直接、
接触させ、その摩擦力により加熱、解撚をすると共に糸
条の送りを行う撚糸用ベルトとして用いると非常に優れ
た性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は撚糸用無端ベルトを用いた撚糸方式の代表的な
レイアウトを示す斜視図。 第2図は本考案の撚糸用無端ベルトの一実施例を横断面
にて示す。 1.2・・・・・・撚糸用無端ベルト、3,4・・・・
・・撚糸用作動面、5・・・・・・糸条、6・・・・・
・駆動プーリ、7・・・・・・従動プーリ、8・・・・
・・弾性体層、9・・・・・・張力帯層、10・・・・
・・補強層、11・・・・・・弾性層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 外表面が撚糸作動面となる弾性体層と、その内部に
    配置した張力帯層と、最内側に配置されたプーリーとの
    接触面を弾性層とした帆布の補強層とから戒り、接合部
    のない構造とした撚糸用無端ベルトであって、前記弾性
    体層にはその表面が7μ以下程度の凹凸が形成されてい
    る撚糸用無端ベルト。 2 弾性体層が紡糸油に対し抵抗性のあるポリマーを基
    とした配合ゴムで形成されていることを特徴とする請求
    範囲1に記載の撚糸用無端ベルト。 3 弾性体層に減摩剤を加えたことを特徴とする請求範
    囲1に記載の撚糸用無端ベルト。 4 弾性体層の硬度がJIS硬度70°〜90°である
    ことを特徴とする請求範囲1に記載の撚糸用無端ベルト
    。 5 弾性体層が淡色配合されたゴム層であることを特徴
    とする請求範囲1に記載の撚糸用無端ベルト。 6 撚糸作動面の耐摩耗性がウィリアムス摩耗法で10
    0OC/ HP −hr以下であることを特徴とする請
    求範囲1に記載の撚糸用無端ベルト。 7 張力帯層がクリープ伸びの小さい材質の繊維から形
    成されていることを特徴とする請求範囲1に記載の撚糸
    用無端ベルト。 8 張力帯層が長手方向にS撚りの撚糸とZ撚りの撚糸
    を交互に配列して形成されていることを特徴とする請求
    範囲lに記載の撚糸用無端ベルト。 9 補強層の帆布が、経緯共にウーリー加工された捲縮
    ナイロン糸の綾織りで形成されていることを特徴とする
    請求範囲lに記載の撚糸用無端ベルト。
JP18564781U 1981-12-11 1981-12-11 撚糸用無端ベルト Expired JPS609260Y2 (ja)

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JP18564781U JPS609260Y2 (ja) 1981-12-11 1981-12-11 撚糸用無端ベルト

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JP18564781U JPS609260Y2 (ja) 1981-12-11 1981-12-11 撚糸用無端ベルト

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JPS5897181U JPS5897181U (ja) 1983-07-01
JPS609260Y2 true JPS609260Y2 (ja) 1985-04-02

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ID=30102633

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JP18564781U Expired JPS609260Y2 (ja) 1981-12-11 1981-12-11 撚糸用無端ベルト

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JPS6197578A (ja) * 1984-10-19 1986-05-16 Toshiba Corp 測定パルス処理装置
JP5088781B2 (ja) * 2006-09-29 2012-12-05 シンジーテック株式会社 フリクションベルト

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