JP3982870B2 - コンベヤベルト - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベヤベルトに係わり、さらに詳しくは軽量で、高張力を有し、且つ耐久性に著しく優れたコンベヤベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンベヤベルトは、ゴムや熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等からなるエンドレスの帯状のベルト本体に、その長手方向に沿って補強層を埋設した構成になっている。
従来、上記補強層として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等に代表される有機繊維からなる織布を用いた帆布ベルトや、スチールコードを用いたスチールコンベヤベルトが知られている。一般に帆布ベルトは、スチールコードベルトに比較し軽量であるという利点があるが、スチールコードベルトに比較し 引張強度が低いために、500Kgf/cm以上の高い引張強度を要求されるようなコンベヤベルトの補強層には適していない。一方、スチールコードコンベヤベルトは、多数本のスチールワイヤを撚り合わせて直径が2mm〜15mm程度の太く引張強度の高いスチールコードとし、織布のように横糸を用いる事なく、コンベヤベルトの長手方向に略平行に複数本埋設された構造を持っている。このように引張強度の高いスチールコードを用いているので、また補強層としてコードを用いているので、コンベヤベルトのエンドレス接合部で接合効率(接合強度)の高いフィンガースプライスが可能であり、高張力に耐えるコンベヤベルトが提供できるという利点がある。
【0003】
しかしながら、スチールコードコンベヤベルトは、スチールをその補強層に用いているために、重量が重く、湿潤環境での使用時やゴムに亀裂が入った場合に水が侵入する等によって錆が発生し、接着破壊やコード破断が生じやすいという問題がある。また、使用済のコンベヤベルトの廃棄も極めて煩雑であるという問題がある。また、近年の環境問題や経済環境の悪化に伴い、より軽量で高引張強度を有し、且つ長寿命なコンベヤベルトに対する強い要求がある。
【0004】
このような問題を解決する方法として、最近では有機繊維の中でも引張強度の高いアラミド繊維を織布状として補強層に用いたコンベヤベルトが開発されている。
しかし、アラミド織物を補強層に用いたコンベヤベルトは、エンドレス部(接合部)に最もエンドレス効率の高いフィンガースプライス構造を適用したとしても、補強層が織物構造であるために、その接合強度には限界があり、引張強度が略2000Kgf/cmのものが実質的に使用できる限界である。また、例えエンドレス効率の極めて高いエンドレス方法が開発されたとしても、アラミド繊維を織物構造にしているため、アラミド繊維が本来有している高強度を十分に利用できず、引張強度が略2000Kgf/cmを超えて且つ耐久性の高い織物を作製する事は実質的に不可能である。またさらに、織物構造を用いた場合、コンベヤベルトの幅方向両端部に亀裂等の切り欠きが入ると、応力集中によって破断しやすいという問題がある。
【0005】
従って、軽量で且つ2000Kgf/cmを超えるような引張強度が要求されるような領域でも使用可能な新規なコンベヤベルトの開発が望まれていた。
このような課題に対して、本発明者らは特開平7−144731号公報で、下撚り、中撚り、上撚りからなる3段撚りの補強コードをコンベヤベルトの補強層に用いる事を提案した。当該発明によって、従来有機繊維織物を補強層に用いたコンベヤベルトで達成しえなかった高張力で疲労耐久性の高いコンベヤベルトを用いる事が可能となった。しかしながら、これらのコンベヤベルトのより長寿命が望まれ、特に補強層の疲労耐久性の向上が課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、軽量で高張力を有し、かつ錆の発生や廃棄の煩雑性もなく、耐久性に優れたコンベヤベルトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ベルト本体内にベルト長手方向に沿って引張強度が15g/d以上の有機繊維原糸を撚り合わせてなる引張強度10g/d以上、総デニール数Dが800000d≧D≧90000dの範囲である補強コードを複数本埋設してなるコンベヤベルトにおいて、前記補強コードが前記有機繊維原糸をk本撚り合わせて下撚糸を形成し、この下撚糸を芯部にm本、側部にn本を配置して撚り合わせて中撚糸を形成し、さらにこの中撚糸を3本合わせて上撚りを加えた3本撚り構成であって、そのコード構造が下記(1)式の構造であり、前記芯部の下撚糸と側部の下撚糸の下撚り係数をそれぞれKm 、Kn とした時、その撚り係数の比Km /Kn が下記(2)式を満足する事を特徴とするものである。
【0008】
コード構造 3×(m+n)×(1×k) ・・・ (1)
ここで、10≧k≧1、10≧m≧1、20≧n≧3、n>m、である。
撚り係数比 2.4≧Km /Kn ≧1.2・・・(2)
ここで、Km =Tm √Dm ,Kn =Tn √Dn ,700≧Kn ≧200
m :芯部を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
m :芯部を構成する下撚糸のデニール数(d)
n :側部を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
n :側部を構成する下撚糸のデニール数(d)
である。
【0009】
このようにベルト本体の長手方向に埋設された補強層として、特定の引張強度を有する有機繊維原糸を撚り合わせて特定の撚り構成と特定の太さ、引張強度を有する補強コードを用いることによって形成する事で、軽量で高張力を有し、且つコンベヤベルトの耐久性を向上する事ができ、しかもスチールコードのような錆の発生がなく、使用済のコンベヤベルトの廃棄処分が煩雑になることがない。
【0010】
本発明では、好ましくは、中撚りの撚り係数KM と上撚りの撚り係数KU が下記式を満足する補強コードを埋設するのがよい。
1400≦KM ≦2000, 0.80≦KU /KM ≦1.10
ここで、KM =TM √DM ,KU =TU √DU
M :中撚りの撚り数(回/10cm) 、DM :中撚りの総デニール数(d)
U :上撚りの撚り数(回/10cm) 、DU :上撚りの総デニール数(d)
である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のコンベヤベルトの一部を切り欠いた要部断面斜視図を示し、このコンベヤベルト1は、ゴムや熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等からなるエンドレスの帯上のベルト本体2に、その長手方向に沿って補強層3を埋設した構成になっている。
【0012】
補強層3は、ベルト本体2の長手方向に沿って配設された複数の補強コード3Aを有し、これらの補強コードは3Aは、ベルト本体2の幅方向に所定の間隔で略平行に配置された構成になっている。
図2に示すように、補強層3を構成する補強コード3Aは、引張強度が15g/d以上の有機繊維原糸xを複数本撚り合わせて下撚糸3aを形成し、この下撚糸3aを芯部に1本以上、側部に複数本配置して撚り合わせて中撚糸3bを形成し、さらにこの中撚糸3bを3本撚りあわせて構成され、有機繊維原糸xを撚り合わせた下撚り、下撚糸3aを撚り合わせた中撚り、中撚糸3bを撚り合わせた上撚りの3段撚り合わせ構造であり、その補強コード3Aの引張強度が10g/d以上で、かつ補強コードの総デニール数が9万から80万dとなるようにしてある。
【0013】
図2(a)は、有機繊維原糸xを4本撚り合わせて下撚糸3aを形成し、この下撚糸を芯部に1本、側部に6本配置して撚り合わせた中撚糸3bを形成し、さらにこの中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えた、コード構造が3×(1+6)×(1×4)構造の例である。図2(b)は、有機繊維原糸xを4本撚り合わせて下撚糸3aを形成し、この下撚糸を芯部に2本、側部に8本配置して撚り合わせた中撚糸3bを形成し、さらにこの中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えた、コード構造が3×(2+8)×(1×4)構造の例を示す。これらのコード構造を一般式で表すと下記(1)式となる。
【0014】
コード構造 3×(m+n)×(1×k) ・・・(1)
ここで、3は上撚り合糸本数、m+nは中撚りで複層撚り構成であり、m+nのmは中撚糸3bの芯部を形成する下撚糸3aの本数、nは側部を構成する下撚糸3aの本数を示し、これらの値は、10≧k≧1、10≧m≧1、20≧n≧3の範囲になっており、mとnの関係はn>mになっている。
【0015】
また、中撚糸3bの芯部は、図3に示すように二層構造であってもよい。ここでは、図3(b)に示すように、有機繊維原糸xを5本撚り合わせて下撚糸3aを形成し、この下撚糸3aを芯部内層に2本、芯部外層に8本配置した二層構造にし、その側部に下撚糸3aを17本配置して撚り合わせた中撚糸3bを形成し、この中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えた3本撚り構造を例示している(図3(a))。このように芯部を二層構造にした場合、上記式(1)における芯部を構成する下撚糸3aの本数mとは、芯部外層の下撚糸3aの本数を言うものであり、この芯部を二層構造にしたコードの構造は、芯部内層の下撚糸3aの本数をpとした時、下記式のような一般式で表すことができる。
【0016】
コード構造 3×(p+m+n)×(1×k)
但し、n>m>pの関係となり、3≧p≧0、k、m、nは上記と同様である。
また、補強コード3Aを構成する下撚糸3aの総本数が60本未満の場合には、中撚糸3bはm+nの二層、60本以上の場合にはp+m+n構成とするのが好ましい。
【0017】
ここで下撚糸3aを構成する原糸xとは、細いフィラメント多数本からなる実質的に撚りが加えられていない有機繊維フィラメント束の事であり、繊維メーカーが供給する状態のものである。例えば、本発明に好適なアラミド繊維は、多数本の細いフィラメントからなる繊維束として1000d、1500d、3000d等があり、これらを原糸という。
【0018】
例えば、図2(a)に示した補強コード3Aが1500dのアラミド原糸を用いた3×(1+6)×(1×4)の構造である場合、1500dの原糸xを4本合わせて下撚りを加え、1本の下撚糸3aの廻りに6本の下撚糸3aを配置して撚りを加え中撚糸3bとし、さらにこの中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えて得ることができる。また、図2(b)で示す補強コード3Aが1500dのアラミド原糸を用いた3×(2+8)×(1×4)の構造である場合には、1500dの原糸を4本合わせて下撚りを加え、この下撚糸3a2本の廻りに8本の下撚糸3aを配置して撚りを加え中撚糸3bとし、さらにこの中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えて作ることができる。また、図3に示す補強コード3Aが1500dのアラミド原糸を用いた3×(2+8+17)×(1×5)の構造である場合には、1500dの原糸xを5本合わせて下撚りを加え、この下撚糸3a2本の廻りに8本の下撚糸3aを配置し、さらにこの廻りに17本の下撚糸3aを配置して撚り合わせて中撚糸3bとし、さらにこの中撚糸3bを3本合わせて上撚りを加えることにより得ることができる。中撚糸3bにおいて下撚糸3aをこのように配置する理由は、多数本の下撚糸3aを単に束ねて撚りを加え中撚糸3bとすると、下撚糸3aが中撚糸3bの中でマイグレーションを起こし引張強度利用率が悪化するためである。
【0019】
さらに、図2に示す補強コード3Aの中撚糸3bを構成する下撚糸3aは、撚り数の異なる少なくとも2種類の下撚糸3anと下撚糸3amが用いられ、中撚糸3bの最外層に配置される側部の下撚糸3anの撚り係数Kn とその内側に配置される芯部の下撚糸3amの撚り係数Km の比Km /Kn が下記(2)式を満足するようにしてある。また図3に示した構造においても、補強コード3Aの中撚糸3bを構成する下撚糸3aは、撚り数の異なる少なくとも2種類の下撚糸3anと下撚糸3amが用いられ、中撚糸の最外層に配置される側部の下撚糸3anの撚り係数Kn とその内側に配置される芯部の下撚糸3amの撚り係数Km の比Km /Kn が下記(2)式を満足するようにしてある。尚、図3に示した構造において、下撚糸3amのさらに内側に配置される最芯部の下撚糸3apの撚り係数は特に規定するものではないが、Km とほぼ等しいかKm より大きい値とするのがよい。
【0020】
この理由は、中撚糸3bの内側に配置される下撚糸3amとその外側に配置される下撚糸3anは補強コード3Aに張力が加えられた時に、もし撚り係数が等しいと内側に配置された下撚糸3amにより張力が加わり、この状態でコンベヤベルトとしてプーリー等により曲げが加えられると、より内側の下撚糸3amに負荷が加わり先に疲労してしまうからである。従って、外側に配置する下撚糸3anの撚り係数より内側に配置する下撚糸3amの撚り係数をより高くする事によって、張力負担を均等にする事ができる。その撚り係数比Km /Kn は、
2.4≧Km /Kn ≧1.2 ・・・ (2)
が用いられるが、より好ましくは2.0≧Km /Kn ≧1.5である。また、外側に配置される下撚糸3anの下記式で表される下撚係数Kn は700≧Kn ≧200の範囲にある事が必要であり、より好ましくは500≧Kn ≧300の範囲が用いられる。
【0021】
ここで、Km =Tm √Dm ,Kn =Tn √Dn
m :芯部(芯部が複数層の場合は、芯部外層)を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
m :芯部(芯部が複数層の場合は、芯部外層)を構成する下撚糸のデニール数(d)
n :側部を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
n :側部を構成する下撚糸のデニール数(d)
である。
【0022】
m /Kn が1.2未満の場合には上記の通り内側に配置した下撚糸3amの疲労性が悪化し、一方、Km /Kn が2.4を越える場合には、下撚糸3anの強度が低下し結果として補強コード3Aの強度が低下する事になる。また、Kn が200未満の場合には、下撚糸3aの収束性が低下し引張強度利用率が悪化するだけでなく、疲労性やゴム等との接着性も低下することになる。一方、700を越えると収束性は高まるが引張強度が大きく低下する。
【0023】
一方、図4に示した3×7×(1×4)の構造は従来例(特開平7−144731号公報)で開示された構造を基本としたもので、図2(a)と同じ総デニール数の補強コードであるが、ここで中撚糸3bは下撚糸3aを単に7本を集めて撚り合わせた構造であり、さらに中撚糸3bを形成する下撚糸3aの撚り数は全て同一のものが用いられている。尚、下撚糸3aは原糸xを4本合わせて撚り合わせてある。このような構造の場合には上述のようなコードのマイグレーション等の問題が発生する。
【0024】
さらに、本発明においては、より好ましくは中撚りの撚り係数KM と上撚りの撚り係数KU が下記式を満足する補強コードを用いるのがよい。
1400≦KM ≦2000, 0.80≦KU /KM ≦1.10
ここで、KM =TM √DM ,KU =TU √DU
M :中撚りの撚り数(回/10cm) 、DM :中撚糸の総デニール数(d)
U :上撚りの撚り数(回/10cm) 、DU :上撚糸の総デニール数(d)
である。
【0025】
一般に撚り係数が小さいと疲労性は低下するが初期の引張強度は高くなる。一方、撚り係数が大きいと耐疲労性は向上するが、引張強度が低下する。本発明者らは前記撚り構成に於いて、KM とKU の関係を種々調査した結果、このような補強コードに於いて、引張強度と耐疲労性の中撚糸の撚り係数依存性と上撚糸の撚り係数の依存性が異なる事を見いだし、高張力コンベヤベルトとして、所定の引張強度と耐疲労性の両者を満足させるには上記範囲内にKM とKU を設定する事が重要である事を見いだした。
【0026】
尚、補強コード3Aの引張強度が10g/d以上である事が必要である。10g/d未満では、高張力なコンベヤベルトを得る事が実質的に不可能である。即ち、引張強度が低いと高張力なコンベヤベルトを得るには、コードの打ち込み本数を極めて多くする必要があり、ベルト製造の生産性の悪化やエンドレス作業効率が著しく阻害される。また、フィンガースプライスが実質的に不可能となるからである。さらには、コード打ち込み量が多いと軽量性の利点が享受できなくなり、軽量で高張力なコンベヤベルトの提供が実質的に不可能となる。このため、上記コードに用いられる有機繊維原糸は引張強度が15g/ d以上である事が必要である。
【0027】
有機繊維原糸を撚り合わせると強度が低下する事は一般に知られており、本発明構造を用いたとしても引張強度が15g/d未満の有機繊維原糸を用いた場合、補強コードの引張強度を10g/d以上にする事は実質的に不可能である。
15g/d以上の引張強度を有する原糸に用いられる有機繊維としては、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリ−p−フェニレンベンズビスオキサゾール繊維、ポリ−p−フェニレンベンズビスチアゾール繊維、ポリアリレート繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等が挙げられる。
【0028】
補強コード3Aの引張強度をより高くするには、用いる有機繊維原糸の引張強度を20g/d以上にするのが好ましい。
また、本発明の補強コードの総デニール数が9万から80万dに限定されるのは、上記補強コード3Aの太さが9万d未満では、引張強度が10g/d以上の強度を持ったとしても、一本当たりの引張強さが1000Kgf未満となり、充分な引張強度を得る事ができず、2000Kgf/cm以上の引張強度を有するコンベヤベルトを製造するには多数のコードを埋設しなければならす、コンベヤベルトの接合部のエンドレス加工が極めて煩雑になるために生産性を著しく悪化させる。従って、9万d以上にする事が必要である。太さが80万dを越えると、高い引張強度を得る事は可能であるが、その強度に見合ったベルトエンドレス部での接合強度を充分確保することが実質的に不可能となり、ベルト耐久性が低下すると共に、コード径の増大によりコンベヤベルトの厚みが増加し、軽量性という利点も減少する。さらにコード太さが80万dを越えると、ベルト走行時、走行駆動用のガイドプーリー上での変形が大きくなるので耐疲労性も低下してくる。
【0029】
また、補強コード3Aに於いて、各撚り工程での撚り方向は、下記の4通りの組み合わせが好ましい。即ち、下撚り、中撚り、上撚りの方向はS/S/Z,S/Z/S,Z/Z/S,Z/S/Zの4通りであり、少なくとも中撚りと上撚りの撚り方向が異なる事が補強コードの形態安定性や疲労耐久性の観点で好ましい。
【0030】
また、ベルト本体2に埋設された補強コード3Aの上撚り方向が、隣接する補強コード3A相互でそれぞれ逆方向となるように構成するのがよく、それによって、撚りの解除トルクをバランスさせる事ができるため、コンベヤベルト1が蛇行したりカール現象を発生するのを防止し、コンベヤベルトの直進性を良好にする事ができる。
【0031】
また、上記補強コード3Aは、ベルト本体2の中央部よりも両側部の方が密となるように埋設するのが好ましく、それにより、コンベヤベルト1の両側部の引裂き抵抗を増加して、噛み込み等による耐外傷性を高めることができる。
さらに、本発明をより効果的にするには、前記補強コード3Aを形成する有機繊維原糸xまたは、該有機繊維原糸xを多数本撚り合わて形成される下撚糸3aが、補強コード3Aに撚り合わされる前に予めゴムラテックスを含む接着剤層で被覆されたものから構成する事である。
【0032】
即ち、補強コード3Aを形成する有機繊維原糸xを下撚糸3Aに形成する前に被膜形成が可能なゴムラテックスを含む接着剤で予め処理し接着剤で表面を被覆する、或いは有機繊維原糸xを多数本撚り合わせた下撚糸を中撚糸に形成する前に被膜形成が可能なゴムラテックスを含む接着剤で予め処理し接着剤で表面を被覆する。このように補強コード3Aに撚り合わせる前に予めゴムラテックスを含む接着剤で表面保護被膜が形成されていると、補強コード中の下撚糸3aや中撚糸3bが互いの接触部で摩擦を受けることにより発生する繊維フィラメントのフィブリレーションの抑制が可能となりコンベヤベルトの寿命を一層長くする事が可能となる。
【0033】
ここで、ゴムラテックスは特に限定されるものではないが、ビニルピリジン・スチレン・ブタジエン共重合ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン共重合ゴムラテックス、ブタジエンゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックス、アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴムラテックス等が用いられる。
また、ゴムラテックスの他にレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、エポキシ樹脂、イソシアネート等の接着剤を混合して用いる事も可能である。
【0034】
また、この接着剤にグラファイト微粒子または、二硫化モリブデン微粒子もしくは両者の混合物が含まれてなる接着剤を用いて形成された接着剤層で被覆する事がさらに効果的である。
補強コード3Aは、前述した通り複数本の中撚糸3bを撚り合わせて構成されており、補強コードに張力が負荷されガイドロール等により曲げが加えられると、中撚糸3b相互が微小に擦り変位を生ずる。この時に繊維フィラメントが摩擦によってフィブリル化を起こし強度低下を起こしやすい。グラファイト或いは二硫化モリブデンの固体微粒子を接着剤層に含ませる事によって、摩擦抵抗が低減し、より繊維のフィブリル化を防止可能とする。
【0035】
用いられる上記の固体微粒子の粒径は、10μm以下が好ましく、1μm以下が潤滑性や接着性の点でより好ましい。また、接着剤層へのこれらの固体微粒子の添加量は接着剤100重量部に対して80重量部以下が好ましい。80重量部を越えると接着剤とゴムとの接着が低下しやすくなる。10重量部から40重量部が摩擦抵抗と接着性の観点でより好ましい。
【0036】
【実施例】
実施例1
補強コードを形成する有機繊維原糸として引張強度が28g/dのアラミド繊維(テクノーラ[帝人〔株〕製])の1500d(1000フィラメントからなる)原糸を用い、表1に示す構造の補強コードを作製し、ゴムに平行に埋設し、各試験コンベヤベルトを製造した。各試験コンベヤベルトは、周長8m,幅50cm,厚さ16mmであり、本発明コンベヤベルト(実施例)と、比較コンベヤベルト(比較例)、従来コンベヤ(従来例)は、用いた補強コード以外はすべて同一条件で製造している。また、本発明コンベヤベルトにおけるKm /Kn は1.86である。
【0037】
尚、これら補強コードは下撚糸の段階で、水溶性エポキシ樹脂とゴムラテックス及びブロックドイソシアネート、さらにグラファイト微粒子を混合した処理液に浸漬乾燥熱処理した後に、さらにレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物とゴムラテックスとの混合液に浸漬し乾燥熱処理を施し、ゴムとの接着性を付与した後に、所定の撚り構造となるように撚りを加えた。
【0038】
これら各試験コンベヤベルトを下記に示す測定条件により、引張強度、耐久性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
引張強度
新品の各試験コンベヤベルトからJIS K6369(スチールコードコンベヤゴムベルト)に準拠してベルトの両端部から50mm以上離れた位置から試料(補強コード)を切りだして引張試験用の試料を作製し、引張強さを測定した。
耐久性
各試験コンベヤベルトtを図5にその概略を示すようなベルト走行試験機の径が600mmのプーリー20、21の間に装着し、ガイド22を介して補強コード1本当たり250Kgfの張力を加え、150m/分の走行速度で500万回走行させた。走行終了後に、上記と同様にして、引張試験用試料を採取し、引張強さを測定し、新品時の引張強さに対する走行後の引張強さの保持率(%)を求め耐久性の尺度とした。この強度保持率が大きい程、ベルト耐久性が優れている事を示す。
【0039】
【表1】
Figure 0003982870
【0040】
実施例は本発明に従って撚りあわせた補強コードである。一方、比較例は本発明と撚り構成は同一であるが、中撚糸を構成する下撚糸の内側に配置される下撚糸の撚り係数と外側に配置される下撚糸の撚り係数が同一の場合である。また従来例は中撚糸を構成する下撚糸は全て同じ撚り係数で撚られ、さらにこれら下撚糸を単にまとめて撚り合わせて中撚糸を形成したものである(特開平7−144731号公報に開示された構造)。
【0041】
表1から明らかなように、本発明の実施例は比較例と引張強度はほぼ同じであるが疲労後の強度保持率は明らかに良好である。また従来例に比較した場合には引張強度、疲労後の強度保持率両方ともに明らかに優れる事がわかる。
実施例2
実施例1の3×(1+6)×(1×4)の構成に於いて下撚糸の撚り係数Km とKn の比を変化させて同様の試験を行ったところ、図6に示す結果を得た。尚、ここではKn =350としてKm を変化させた。また、中撚り係数、上撚り係数は上記本発明コンベヤベルトと同一である。
【0042】
図6から、Km /Kn 比が1.2未満では疲労強度保持率が悪化し、2.4を越えると引張強度が低下してくる事がわかる。
実施例3
実施例1の3×(1+6)×(1×4)の構成に於いて下撚糸のKm /Kn 比は本発明コンベアベルトと同じ1.86として、中撚糸の撚り係数KM と上撚りの撚り係数KU を変化させ、同様に評価を実施した。結果は図7に示しているが、ここでは、初期の引張強度が2000Kgf以上、疲労後の強度保持率が85%以上の結果を得た撚り構成を○、いずれかを満足しない撚り構成を●で示してある。尚、図中の×は、補強コード作成時撚りが強すぎるためにコードがキンクしてしまい、実質的に作成する事が困難であったものを示している。
【0043】
図7から明らかなように、初期引張強度が2000Kgf以上で、疲労後の強度保持率が85%以上の結果を得るためには、中撚りの撚り係数KM 及び上撚りの撚り係数KU を1400≦KM ≦2000、かつ0.80≦KU /KM ≦1.10の範囲にするのがよいことがわかる。
【0044】
【発明の効果】
上記のように本発明は、ベルト本体に埋設された補強層の長手方向に沿って延びる引張強度が15g/d以上の有機繊維原糸を撚り合わせてなる引張強度10g/d以上、総デニールが9万から80万dである補強コードを、特定の撚り構造で特定の撚り数にて撚り合わせることにより形成される下撚り、中撚り、上撚りからなる3本撚りの補強コードとして用いる事によって、軽量で高張力を有し、かつ錆の発生や廃棄の煩雑性もなく、耐久性に優れたコンベヤベルトの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンベやベルトの一部を切り欠いた要部断面斜視図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ本発明のコンベアベルトに使用される補強コードの一例を示す拡大断面図である。
【図3】(a)は本発明のコンベアベルトに使用される補強コードの他の例を下撚糸をを構成する原糸を略した状態で示す拡大断面図、(b)は(a)に使用される下撚糸の拡大断面図である。
【図4】従来のコンベアベルトに使用される補強コードの一例を示す拡大断面図である。
【図5】耐久性試験において使用されるベルト走行試験機の概略説明図である。
【図6】芯部の下撚糸と側部の下撚糸の下撚り係数の比Km /Kn と、引張強度及び強度保持率との関係を示すグラフ図である。
【図7】中撚り係数KM 及び上撚り係数KU と、引張強度及び強度保持率との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 コンベヤベルト 2 ベルト本体
3 補強層 3A 補強コード
3a 下撚糸 3am 芯部の下撚糸
3an 側部の下撚糸 3ap 最芯部の下撚糸
3b 上撚糸 x 有機繊維原糸

Claims (2)

  1. ベルト本体内にベルト長手方向に沿って引張強度が15g/d以上の有機繊維原糸を撚り合わせてなる引張強度10g/d以上、総デニール数Dが800000d≧D≧90000dの範囲である補強コードを複数本埋設してなるコンベヤベルトにおいて、
    前記補強コードが前記有機繊維原糸をk本撚り合わせて下撚糸を形成し、この下撚糸を芯部にm本、側部にn本配置して撚り合わせて中撚糸を形成し、さらにこの中撚糸を3本合わせて上撚りを加えた3本撚り構成であって、そのコード構造が下記(1)式の構造であり、
    前記芯部の下撚糸と側部の下撚糸の下撚り係数をそれぞれKm 、Kn とした時、その撚り係数の比Km /Kn が下記(2)式を満足する事を特徴とするコンベヤベルト。
    3×(m+n)×(1×k) ・・・ (1)
    但し、10≧k≧1、10≧m≧1、20≧n≧3、n>m
    2.4≧Km /Kn ≧1.2 ・・・ (2)
    但し、Km =Tm √Dm ,Kn =Tn √Dn ,700≧Kn ≧200
    m :芯部を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
    m :芯部を構成する下撚糸のデニール数(d)
    n :側部を構成する下撚糸の撚り数(回/10cm)
    n :側部を構成する下撚糸のデニール数(d)
  2. 中撚りの撚り係数KM と上撚りの撚り係数KU が下記式を満足する事を特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルト。
    1400≦KM ≦2000, 0.80≦KU /KM ≦1.10
    但し、KM =TM √DM ,KU =TU √DU
    M :中撚りの撚り数(回/10cm) 、DM :中撚りの総デニール数(d)
    U :上撚りの撚り数(回/10cm) 、DU :上撚りの総デニール数(d)
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