JPH08324737A - コンベヤベルト - Google Patents

コンベヤベルト

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JPH08324737A
JPH08324737A JP12843495A JP12843495A JPH08324737A JP H08324737 A JPH08324737 A JP H08324737A JP 12843495 A JP12843495 A JP 12843495A JP 12843495 A JP12843495 A JP 12843495A JP H08324737 A JPH08324737 A JP H08324737A
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Japan
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conveyor belt
organic fiber
cord
reinforcing cord
twisted
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JP12843495A
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English (en)
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Shuji Takahashi
修二 高橋
Kazuto Yanatori
和人 梁取
Yoshiyuki Yamamoto
義之 山本
Yoichi Shudo
洋一 首藤
Takayuki Nagafuku
貴之 永福
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Yokohama Rubber Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で高張力を有し、かつ錆の発生や廃棄の
煩雑性もなく、耐久性に優れたコンベヤベルトを提供す
ることにある。 【構成】 ベルト本体2内にその長手方向に沿って引張
強度が15g/d以上の有機繊維フィラメント束fを撚
り合わせてなる引張強度10g/d以上、直径2〜15
mmの補強コ−ド3Aを埋設し、該補強コ−ド3Aが、
有機繊維フィラメント束fを複数本撚り合わせてヤ−ン
3aを形成し、このヤ−ン3aを複数本撚り合わせてス
トランド3bを形成し、さらにこのストランド3bを複
数撚り合わせた下撚り、中撚り、上撚りの3段撚り合わ
せ構造にすると共に、有機繊維のフィラメントf’の配
向方向が補強コ−ド3Aのコ−ド軸cに対して±10度
の範囲内に配向するようにした事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベヤベルトに係わ
り、更に詳しくは軽量で、高張力を有し、且つ耐久性に
著しく優れたコンベヤベルトに関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、コンベヤベルトは、ゴムや熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂等からなるエンドレスの帯状のベ
ルト本体に、その長手方向に沿って補強層を埋設した構
成になっている。従来、上記補強層としてナイロン繊
維、ポリエステル繊維等に代表される有機繊維からなる
織布を用いた帆布ベルトや、スチ−ルコ−ドを用いたス
チ−ルコンベヤベルトが知られている。一般に帆布ベル
トは、スチ−ルコ−ドベルトに比較し軽量であるという
利点があるが、スチ−ルコ−ドベルトに比較し引張強度
が低いために、500Kgf/cm以上の高い引張強度
を要求されるようなコンベヤベルトの補強層には適して
いない。一方、スチ−ルコ−ドコンベヤベルトは、多数
本のスチ−ルワイヤを撚り合わせて直径が2mm〜15
mm程度の太く引張強度の高いスチ−ルコ−ドとし、織
布のように横糸を用いる事なく、コンベヤベルトの長手
方向に略平行に複数本埋設された構造を持っている。こ
のように引張強度の高いスチ−ルコ−ドを用いているの
で、また補強層としてコ−ドを用いているので、コンベ
ヤベルトのエンドレス接合部で接合効率(接合強度)の
高いフィンガ−スプライスが可能であり、高張力に耐え
るコンベヤベルトが提供できるという利点がある。
【0003】しかしながら、スチ−ルコンベヤベルト
は、スチ−ルをその補強層に用いているために、重量が
重く湿潤環境での使用時やゴムに亀裂が入った場合に水
が侵入する等によって錆が発生し、接着破壊やコ−ド破
断が生じやすいという問題がある。また、使用済のコン
ベヤベルトの廃棄も極めて煩雑であるという問題があ
る。また、近年の環境問題や経済環境の悪化に伴い、よ
り軽量で高引張強度を有し、且つ長寿命なコンベヤベル
トに対する強い要求がある。
【0004】このような問題を解決する方法として、最
近では有機繊維の中でも引張強度の高いアラミド繊維を
織布状として補強層に用いたコンベヤベルトが開発され
ている。しかし、アラミド織物を補強層に用いたコンベ
ヤベルトは、エンドレス部(接合部)に最もエンドレス
効率の高いフィンガ−スプライス構造を適用したとして
も、補強層が織物構造であるために、その接合強度には
限界があり、引張強度が略2000Kgf/cmのもの
が実質的に使用できる限界である。
【0005】また、例えエンドレス効率の極めて高いエ
ンドレス方法が開発されたとしても、アラミド繊維を織
物構造にしているため、アラミド繊維が本来有している
高強度を十分に利用できず、引張強度が略2000Kg
f/cmを超えて且つ耐久性の高い織物を作製する事は
実質的に不可能である。また更に、織物構造を用いた場
合、コンベヤベルトの幅方向両端部に亀裂等の切り欠き
が入ると、応力集中によって破断しやすいという問題が
ある。従って、軽量で且つ2000Kgf/cmを超え
るような引張強度が要求されるような領域でも使用可能
な新規なコンベヤベルトの開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
で高張力を有し、かつ錆の発生や廃棄の煩雑性もなく、
耐久性に優れたコンベヤベルトを提供することにある。
本発明の他の目的は、耐疲労強度を高めてより寿命を長
く保ことができるコンベヤベルトを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、帯状のベルト本体と、このベルト本体内にその長
手方向に沿って引張強度が15g/d以上の有機繊維フ
ィラメント束を撚り合わせてなる引張強度10g/d以
上、直径2〜15mmの補強コ−ドをベルト本体幅方向
に所定の間隔で略平行に複数本埋設してなるコンベヤベ
ルトにおいて、前記補強コ−ドが、有機繊維フィラメン
ト束を複数本撚り合わせてヤ−ンを形成し、このヤ−ン
を複数本撚り合わせてストランドを形成し、さらにこの
ストランドを複数撚り合わせた下撚り、中撚り、上撚り
の3段撚り合わせ構造にすると共に、且つ前記有機繊維
のフィラメントの配向方向が補強コ−ドのコ−ド軸に対
して±10度の範囲内に配向するようにした事を特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成され、ベルト本体の
長手方向に埋設された補強層として、特定の引張強度を
有する有機繊維フィラメント束を撚り合わせて上記の直
径と引張強度を有する補強コ−ドを用いると共に、該補
強コ−ドが有機繊維フィラメント束を下撚り、中撚り、
上撚りからなる3段撚り合わせ構造によって形成する事
で、高張力を有し、且つコンベヤベルトの耐久性を向上
する事ができるとともに、スチ−ルコ−ドのような錆の
発生がなく使用済のコンベヤベルトの廃棄処分が煩雑に
なることがない。
【0009】また、上記のような直径と引張強度をもつ
単に3段撚り合わせ構造にした補強コ−ドを用いただけ
では、張力が加わると、コ−ド撚り合わせ中心における
ストランドの接触点が断面において角状接触となり、繊
維フィラメントはその撚り合わせ中心部で鋭角に折れ曲
がり、繰り返し張力の負荷によってその鋭角に折れ曲が
った部分でフィラメントが挫屈・偏平化して亀裂が発生
するようになるが、コ−ド軸に対してフィラメントの配
向方向を±10°となるようにしたので、コ−ド撚り合
わせ中心でフィラメントの折れ曲がりは解消されること
になる。そのため、コ−ド撚り合わせ中心でのフィラメ
ントの亀裂発生が抑制される結果、耐疲労強度が改善さ
れ、コンベヤベルトの寿命をより長く保つことが可能と
なる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明のコンベヤベルトの一部を切
欠いた要部断面斜視図を示し、このコンベヤベルト1
は、ゴムや熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等からなるエン
ドレスの帯上のベルト本体2に、その長手方向に沿って
補強層3を埋設した構成になっている。
【0011】補強層3は、ベルト本体2の長手方向に沿
って配設された複数の補強コ−ド3Aを有し、これらの
補強コ−ドは3Aは、ベルト本体2の幅方向に所定の間
隔で略平行に配置された構成になっている。図2(a)
に示すように、補強層3を構成する補強コ−ド3Aは、
引張強度が15g/d以上の有機繊維フィラメント束
(ここで有機繊維フィラメント束とは数μm〜数十μm
の極細いフィラメント多数本の実質的に撚られていない
集合体であり、一般に原糸という)f複数本撚り合わせ
てヤ−ン(ここで有機繊維フィラメント束を複数本撚り
合わせたものを‘ヤーン’と本発明では定義した)3a
を形成し、このヤ−ン3aを複数撚り合わせてストラン
ド3bを形成し、更にこのストランド3bを複数撚りあ
わせて構成され、有機繊維フィラメント束fを撚り合わ
せた下撚り、ヤ−ン3aを撚り合わせた中撚り、ストラ
ンド3bを撚り合わせた上撚りの3段撚り合わせ構造で
あり、その補強コ−ド3Aの引張強度が10g/d以上
で、かつ直径が2mm〜15mmにしてある。
【0012】また、有機繊維フィラメント束f中のフィ
ラメントf’は、図3に示すように、補強コ−ド3Aの
コ−ド軸cに対して、0〜10°の 配向角度θの範囲
内で配向するように撚り合わされている。ここで、有機
繊維を用いてコ−ド状にして用いるのは、コ−ドにする
ことによりフィンガ−スプライス 方法を適用する事に
よってよりエンドレス接合部の強度が高められ、高張力
なコンベヤベルトの製作が可 能となるからだけでな
く、織物を用いた場合のコンベヤベルトの厚みが厚くな
りすぎるという問題や、切り欠き強度の低下を回避する
ためである。
【0013】また、コ−ドに撚り合わせる本発明の他の
方法として、図2の(c)に示すように複数本の有機繊
維フィラメント束fを集めて下撚りを加えたストランド
4aを形成し、さらにこのストランド4aを複数本集め
て上撚りを加えて補強コ−ド4Aを形成した、下撚り、
中撚りの2段で撚る方 法や、図2の(d)に示すよう
に複数本の有機繊維フィラメント束fを集めて下撚りを
加えたヤ−ン5aを形成し、さらにこのヤ−ン5aを複
数本集めて上撚りを加えたストランド5bを形成した
後、このストランド5bを複数本用いて組紐状に編み上
げるた組紐補強コ−ド5A(ここで、ストランド5bの
本数が 6本の時を六つ打ち、8本の時を八つ打ちとい
う)を得る方法、さらに図2の(e)に示すように、複
数本の有機繊維フィラメント束fを集めて撚りを付与し
た芯糸6aの外側に複数本の繊維フィラメント束fを集
めて撚りを加えたヤ−ン6bを複数本用いて組紐状に編
み上げた芯糸入りの組紐補強コ−ド6Aを得る方法もあ
るが、いづれの方法も強力利用率が低く、高張力な強度
のコ−ドを得るには繊維使用量が多くなりコ−ドを太く
しなければならないと言う問題や耐疲労強度に劣るとい
う問題がある。
【0014】このようにベルト本体2に埋設された補強
層3の長手方向に伸びる補強コ−ド3Aを下撚り、中撚
り上撚りの3段撚り合わせ構造にすると共に、その直径
と引張強度を上記のような範囲に設定することにより、
軽量で高張力を有し、かつコンベヤベルトの耐久性を向
上することができ、しかも、スチ−ルコ−ドのような錆
の発生がなく、その使用済のコンベヤベルトの廃棄処分
も容易に行うことができる。また、上記のように補強コ
−ド3Aの直径と引張強度を設定して、単に3段撚り合
わせ構造にした際には図4に示すように、撚り合わせた
ストランド3bは、張力が負荷されると(a)の状態か
ら(b)のように、コ−ド撚り合わせ中心Oにおけるス
トランド3bの接触点が角状接触となるように変形を受
ける。その結果、中心Oを通る各ストランドを形成する
有機繊維フィラメント束fは、中心Oの位置で鋭角に折
れ曲がり、この張力が繰り返し加わると、その撚り合わ
せ中心Oでフィラメントf′が挫屈・偏平化し、そこを
起点としてフィラメントf′に亀裂が発生し、さらにフ
ィラメントのフィブリレ−ションが促進されて強度低下
が起こるのを、コンベヤベルトの走行試験後の電子顕微
鏡解析により本発明者らは発見したが、それを改善する
方法を鋭意研究した結果、ストランド3b内の上記接触
部分における有機繊維フィラメントf中のフィラメント
f′をコ−ド軸cに対して、所定の角度を持たせて接触
するようにすればよい事を見いだした。
【0015】即ち、補強コ−ド3Aのコ−ド軸cに対し
て、有機繊維フィラメントf中のフィラメントf′の配
向方向をコ−ド軸cと同じか、或いは10°以下に傾斜
配向することである。これにより、コ−ド撚り合わせ中
心Oに位置するストランド3bの有機繊維フィラメント
f中のフィラメントf′は、コ−ド撚り合わせ中心Oで
コ−ド軸cと略平行に配向するので、鋭角に折れ曲がる
事がなく、張力が繰り返し負荷されても挫屈・偏平化が
抑制され、フィラメントf′に亀裂が発生しにくくな
る。さらに撚り合わせ中心0で、互いに接触する相互の
ストランド3bを構成するフィラメント同志は、接触長
さがより長くなる線接触となるので、接触力も低下し、
亀裂防止と相まって、フィブリレ−ションが抑制され、
補強コ−ド3Aの耐疲労強度が向上し、より長寿命を保
つことが可能となる。
【0016】また、補強コ−ド3Aの引張強度が10g
/d以上である事が必要である。10g/d未満では、
高張力なコンベヤベルトを得る事が実質的に不可能であ
る。即ち、引張強度が低いと高張力なコンベヤベルトを
得るには、コ−ドの打ち込み本数が極めて多くする必要
があり、ベルト製造の生産性の悪化やエンドレス作業効
率が著しく阻害される。
【0017】また、フィンガ−スプライスが実質的に不
可能となるからである。さらには、コ−ド打ち込み量が
多いと軽量性の利点が享受できなくなり、軽量で高張力
なコンベヤベルトの提供が実質的に不可能となる。この
ため、上記コ−ドに用いられる有機繊維は引張強度が1
5g/ d以上である事が必要である。有機繊維を撚り
合わせると強度が低下する事は一般に知られており、本
発明構造を用いたとしても引張強度が15g/d未満の
有機繊維を用いた場合、補強コ−ドの引張強度を10g
/d以上にする事は実質的に不可能である。
【0018】15g/d以上の引張強度を有する有機繊
維としては、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリ−p−
フェニレンベンズビスオキサゾ−ル繊維、ポリ−p−フ
ェニレンベンズビスチアゾ−ル繊維、ポリアリレ−ト繊
維、超高分子量ポリエチレン繊維等が上げられる。補強
コ−ド3Aの引張強度をより高くするには、用いる有機
繊維の引張強度が20g/d以上がより好ましい。ま
た、上記補強コ−ド3Aの直径が2mm未満では、引張
強度が10g/d以上の強度を持ったとしても、一本当
たりの引張強さが1000Kgf未満となり、充分な引
張強度を得る事ができず、2000Kgf/cm以上の
引張強度を有するコンベヤベルトを製造するには多数の
コ−ドを埋設しなければならない。
【0019】また、接合部のエンドレス加工が極めて煩
雑になるために生産性を著しく悪化させる。従って、2
mm以上にする事が必要である。直径が15mmを越え
ると、高い引張強度を得る事は可能であるが、その強度
に見合ったベルトエンドレス部での接合強度を充分確保
することが実質的に不可能となり、ベルト耐久性が低下
すると共に、コ−ド径の増大によりコンベヤベルトの厚
みが増加し、軽量性という利点も減少する。さらにコ−
ド径が15mmを越えると、ベルト走行時、走行駆動用
のガイドプーリー上での変形が大きくなるので耐疲労性
も低下してくる。
【0020】一方、補強コ−ド3Aのコ−ド軸cにたい
する有機繊維フィラメント束fのフィラメントf′の配
向角度が±10°以下であることが必要である。±10
°を越えると、コ−ド撚り合わせ中心Oにおけるストラ
ンド3bの有機繊維フィラメント束fのフィラメント
f′が鋭角に折れ曲がり易くなり亀裂の発生、フィブリ
レ−ションの発生によって耐疲労性が悪化する。有機繊
維フィラメント束fのフィラメントf′の配向角度θ
は、補強コ−ド3Aの太さと上撚り数に応じて、下撚り
数或いは中撚り数を調整することにより適宜調整がで
き、その撚り方向は特に限定されるものではなく、最終
的に補強コ−ド3Aのコ−ド軸cに対して有機繊維フィ
ラメント束fのフィラメントfの配向角度を±10°以
下にする事が重要である。
【0021】また、補強コ−ド3Aの上撚り係数Kとし
ては、500〜1500の範囲にするのが好ましい。但
し、K=T・D1/2 (T:上撚り回数〔回/10c
m〕、D:補強コ−ド3Aの総デニ−ル数〔d〕)であ
る。上撚り係数Kが500未満であると、補強コ−ド3
Aの引張強度は向上するが、耐疲労性が低下してコンベ
ヤベルトの耐久性が低下し、1500を越えると補強コ
−ド3Aの引張強度、耐疲労強度ともに低下傾向とな
る。
【0022】上記ヤ−ン3aの合糸数(1本のヤ−ン3
aを形成するのに使用される有機繊維フィラメント束f
の本数。通常、繊維は多数本のフィラメントの束からな
る有機フィラメント束fとして製造される。〔例えば、
アラミド繊維では1000フィラメントの束からなる1
500dの有機繊維フィラメント束fとして供給され
る〕これらの有機フィラメント束fを複数本束ねる場合
に、束ねた有機フィラメント束fの本数を合糸数とい
う)は、ストランド3bの合糸数(1本のストランド3
bを形成するのに使用されるヤ−ン3aの総数)よりも
少なくする事が望ましく、これにより補強コ−ド3Aの
引張強度をさらに高め、コンベヤベルト1の耐久性をよ
り向上する事ができる。
【0023】また、補強コ−ド3Aを形成するストラン
ド3bの撚り合わせ本数としては、3本にするのがより
好ましい。4本以上の場合には、撚り合わせの生産性が
劣るだけでなく、張力が負荷された場合に、コ−ド撚り
合わせ中心Oにおけるストランド3bの接触部の角度が
より鋭角的となりフィラメントf′の折れ曲がりが発生
しやすくなり、耐疲労強度が低下してくる。また、2本
の場合、コ−ドの形態保持性が悪化し、取扱性が悪化す
るだけでなく張力が加えられると補強コ−ド3Aが偏平
化し易くなりストランド3b同 志の接触面積が大きく
なるので耐疲労性が低下してくる。1本の場合は、実質
的に1段撚り合わせとなる結果、形態保持性が無く、ま
た引張強度や耐疲労性は著しく劣るものとなる。
【0024】また、有機繊維フィラメント束f(フィラ
メントf′は、この束の中の極細いモノフィラメントの
事をいう)、ヤ−ン3a,ストランド3bの撚り合わせ
型としては、有機繊維フィラメント束fを複数本集め、
同じ方向に撚り合わせてヤ−ン3aを形成し、このヤ−
ン3aを有機繊維フィラメント束fと同じ方向、或いは
逆方向に複数本撚り合わせてストランド3bを形成し、
このストランド3bをヤ−ン3aの撚り方向と複数本逆
にして撚り合わせて、下撚り、中撚り、上撚りの3段撚
り合わせ構造の補強コ−ド3Aを形成する事ができる。
即ち、下撚り、中撚り、上撚りの撚り方向の組み合わせ
としては、下記の4通りの組み合わせが可能である。S
/S/Z,S/Z/S,Z/Z/S,Z/S/Zの4通
りである。
【0025】また、ベルト本体2に埋設された補強コ−
ド3Aの上撚り方向が、隣接する補強コ−ド3A相互で
それぞれ逆方向となるように構成するのがよく、それに
よって、撚りの解除トルクをバランスさせる事が出来る
ため、コンベヤベルト1が蛇行したりカ−ル現象(ねじ
れ)を発生するのを防止し、コンベヤベルトの直進性を
良好にする事ができる。
【0026】また、上記補強コ−ド3Aは、ベルト本体
2の中央部よりも両側部の方が密となるように埋設する
のが好ましく、それにより、コンベヤベルト1の両側部
の引裂き抵抗を増加して、噛み込み等による耐外傷性を
高めることができる。図5は、本発明のコンベヤベルト
に用いられる補強コ−ド3Aの他の例を示し、上述した
実施例において、更に、ストランド3bの撚り合わせ中
心部(補強コ−ドの中心部)に、緩衝材として芯糸10
をストランド3bの長手方向に沿って連続的に挿入した
構成にしたものである。
【0027】上記芯糸10は、補強コ−ド3Aの総デニ
−ル数(芯糸10を除く)の1〜15%のデニ−ルを有
し、ストランド3bを構成する有機繊維フィラメント束
fよりも伸びの大きい有機繊維フィラメント束からなる
糸が用いられる。このように、ストランド3bの撚り合
わせ中心部に上記のような芯糸10を挿設することによ
り、張力が加わった際には、その芯糸10が緩衝材とし
ての作用をするため、コ−ド撚り合わせ中心Oにおける
ストランド3bの角状接触となる接触部の変形を緩和す
る事ができ、それによって、その接触部分でのフィラメ
ントf′の挫屈・偏平化を軽減することができるため、
コンベヤベルトの寿命を一層長くすることができる。
【0028】上記芯糸10のデニ−ル数が、補強コ−ド
3Aの総デニ−ル数(芯糸10のデニ−ル数を除く)の
1%未満では、緩衝材としての充分な作用を行わせる事
ができない。15%を超えると、補強コ−ド3Aの径が
太くなり過ぎて、コンベヤベルト1の厚さが増大し、ま
た、ストランド3b間から芯糸10がコ−ド外側にはみ
出しやすくなるため、補強コ−ド3Aの均一性が悪化し
て強度低下を生じやすくなる。より好ましくは、10%
以下にするのがよい。
【0029】また、芯糸10は、有機繊維フィラメント
束を複数本集めて撚りを加えて用いるのが加工性の点で
好ましく、その有機繊維としては、ストランド3bを構
成する有機繊維フィラメント束より伸びの大きいもので
あれば、特に限定されず、従来公知のものが使用可能で
ある。好ましくは、ナイロン繊維またはポリエステル繊
維の少なくとも一つから構成するのがよい。
【0030】芯糸10は補強コ−ド3Aの中心で長手方
向に実質的に真っ直ぐに延在しているため、ストランド
3bを構成する有機繊維フィラメント束fの伸びより小
さい伸び特性を持つ繊維材料を用いた場合には、補強コ
−ドが破断する前に破断してしまい、緩衝材としての作
用が損なわれる。この実施例でも、ストランド3bの撚
り合わせ本数としては、3本にするのがよく、それより
も多いと、撚り合わせ中心の空隙が大きくなるため、芯
糸10としてより太い糸を使用しなければならず、それ
によって、補強コ−ド3Aが太くなりすぎたり、補強コ
−ド3A単位重量当たりの強度が低下し、更に撚り合わ
せ作業が煩雑で生産性が悪化する。
【0031】さらに、他の実施例は、前記補強コ−ドを
形成する有機繊維フィラメント束fまたは、該有機繊維
フィラメント束fを多数本撚り合わて形成されるヤ−ン
3aまたは、ヤ−ン3aを複数本撚り合わて形成される
ストランド3bの少なくともいずれかが、補強コ−ド3
Aに撚り合わされる前に予めゴムラテックスを含む接着
剤層で被覆されたものから構成されたものである。
【0032】即ち、補強コ−ド3Aを形成する有機繊維
フィラメント束fをヤ−ン3aに形成する前に被膜形成
が可能なゴムラテックスを含む接着剤で予め処理し接着
剤で表面を被覆する、或いは有機繊維フィラメント束f
複数本撚り合わせたヤ−ン3aをストランド3bに形成
する前に被膜形成が可能なゴムラテックスを含む接着剤
で予め処理し接着剤で表面を被覆する、或いはヤ−ン3
aを複数本撚り合わて形成されるストランド3bを補強
コ−ド3Aに形成する前に被膜形成が可能なゴムラテッ
クスを含む接着剤で予め処理し接着剤で表面を被覆す
る。
【0033】このように補強コ−ド3Aに撚り合わせる
前に予めゴムラテックスを含む接着剤で表面保護被膜が
形成されていると、補強コ−ド3A中心Oでのストラン
ド3bの接触部で例え繊維フィラメントf′に亀裂が入
ったとしても、ストランド3b間相互の摩擦による繊維
フィラメントf′のフィブリレ−ションが該保護被膜に
よって抑制されるのでコンベヤベルトの寿命を一層長く
する事が可能となる。
【0034】ここで、ゴムラテックスは特に限定される
ものではないがビニルピリジン・スチレン・ブタジエン
共重合ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン共重合ゴ
ムラテックス、ブタジエンゴムラテックス、クロロプレ
ンゴムラテックス、アクリロニトリル・ブタジエン共重
合ゴムラテックス等が用いられる。また、ゴムラテック
スの他にレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、エ
ポキシ樹脂、イソシアネ−ト等の接着剤を混合して用い
る事も可能である。
【0035】また、ここで補強コ−ドに撚り合わせる前
に予めゴムラテックスを含む接着剤で被膜を形成する方
法としては、ストランド段階で行うのが生産性の点で好
ましい。有機繊維フィラメント束或いはヤ−ン段階で処
理してもよいが、処理する本数が多くなるために煩雑で
効率が低下するからである。また、例えばヤ−ン段階で
被膜を形成させた後ストランド段階で再度処理し被膜を
形成させても良いが、効率の観点ではストランド段階で
の処理が良い。いずれにしても補強コ−ドに撚り合わせ
る前段階で処理する事が耐久性の点で好ましい。
【0036】以下、本発明の実施例を更に具体的に説明
する。補強コ−ドを形成する有機繊維フィラメント束と
して引張強度が28g/dのアラミド繊維(テクノ−ラ
[帝人〔株〕製])の1500d(1000フィラメン
トからなる)原糸を用い、表1に示す構造の補強コ−ド
を作製し、ゴムに平行に埋設し、コンベヤベルトを製造
した。コンベヤベルトは、周長8m,幅50cm,厚さ
16mmであり、本発明のコンベヤベルト(実施例1)
と、比較コンベヤベルト(比較例1〜3は用いた補強コ
−ド以外はすべて同一条件で製造している。
【0037】尚、本発明におけるフィラメントのコ−ド
軸に対する配向角度は0°、ストランド本数は3本で、
上撚り係数Kは1100とした。また、これら補強コ−
ドはゴムに埋設する前に、水溶性エポキシ樹脂の水溶液
に浸漬し乾燥熱処理を加えさらに、レゾルシン・ホルム
アルデヒド初期縮合物とゴムラテックスとの混合液に浸
漬し乾燥熱処理を施し、ゴムとの接着性を付与したもの
を用いた。
【0038】これら各試験コンベヤベルトを下記に示す
測定条件により、耐久性の評価試験を行ったところ、表
1に示す結果を得た。引張強さ 新品の各コンベヤベルトからJIS K6369(スチ
−ルコ−ドコンベヤゴムベルト)に準拠してベルトの両
端部から50mm以上離れた位置から試料を切りだして
引張試験用の試料を作製した。耐久性 各コンベヤベルトtを図6にその概略を示すようなベル
ト走行試験機の径が600mmのプ−リ−20、21の
間に装着し、ベルト幅1cm当たり300Kgfの張力
を加え、150m/分の走行速度で、500万回走行さ
せた。走行終了後に、上記と同様にして、引張試験用試
料を採取し、引張強さを測定し、新品時の引張強さに対
する走行後の引張強さの保持率(%)を求め耐久性の尺
度とした。この強度保持率が大きい程、ベルト耐久性が
優れている事を示す。
【0039】
【表1】 また、有機繊維、コンベヤベルトサイズを上述と同様に
し、上記本発明のコンベヤベルトにおいて、ストランド
の中撚り数を調整し、フィラメントのコ−ド軸に対する
配向角度(°)を表2に示すように 変えた本発明コン
ベヤベルト(実施例2〜4)と、比較コンベヤベルト
(比較例4〜5)とを製造した。これらのコンベヤベル
トを上記と同様にして耐久試験後の強度保持率を測定し
た。
【0040】
【表2】 また、有機繊維、コンベヤベルトサイズを実施例1と同
様にし、上記本発明のコンベヤベルトにおいて、上撚り
係数Kを変えて(フィラメントのコ−ド軸の配向角度は
0°となるように中撚り数を調整した)同様に新品時の
引張強さとベルト耐久試験後の強度保持率を求めた。結
果を表3に示す。
【0041】
【表3】 また、表1の実施例1のコンベヤベルトにおいて、補強
コ−ドの構造は同一として、補強コ−ドの中心に芯糸と
して66ナイロン繊維を用いた芯入りの補強コ−ドを作
製し、その耐久性を測定した。芯糸を除く補強コ−ドの
構造は1500d/5/10/3であり、その中心に挿入する66ナイ
ロン繊維として、1890dの原糸を用いて合糸数を変
える事で総デニ−ル数を変化させた。尚、芯糸は全て撚
り糸とした。耐久性を測定した結果を表4に示す。
【0042】
【表4】 また、表1の本発明のコンベヤベルトにおいて、補強コ
−ドの構造は同一として、ストランド段階 でゴムラテ
ックスを含む接着剤で処理し、ストランド表面にゴムラ
テックス含む接着剤被膜を形成した後に補強コ−ドに撚
り合わせたものを用いた。
【0043】即ち、アラミド1500d(1000フィラメント) の原糸
を5本引き揃え下撚りを加えた後、更にこの1500d/5 の
下撚り糸( ヤ-ン 3a) を10本合わせて中撚りを加え、スト
ランドを形成し、ビニルピリジン・スチレン・ブタジエ
ン共重合ゴムラテックス(日本ゼオン(株)製ニポ−ル
2518FS )とエポキシ樹脂( ナガセ化成工業(株)製デナコ
-ル EX313 ) 及びブロックドイソシアネ-ト( 第一工業製薬(株)
製エラストロンBN69 )を固形分比3:1:1 となるように水
に溶解した接着剤で処理し乾燥熱処理を加えた。この
後、処理済のストランド3本を用いて同様に撚り合わせ
補強コ−ドとした。また、ゴムラテックスを含まないエ
ポキシ樹脂とブロックドイソシアネ-トとの固形分比1:1の水溶
液を用いて同様に処理したストランドを用いて補強コ−
ドを作製した。これらの補強コ−ドの接着剤の付着量
は、前者が5重量%で後者は2重量%である。
【0044】これらの補強コ−ドを更にレゾルシン・ホ
ルムアルデヒド初期縮合物とゴムラテックスとの混合液
に浸漬し乾燥熱処理を施し、ゴムとの接着性を付与し
た。これら補強コ−ドを埋設したコンベヤベルトを用い
て同様に耐久性を測定した。その結果を表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】以上、表1〜5から明らかなように、ベル
ト本体に埋設される補強層の補強コ−ドを、15g/d
以上の引張強度を有する有機繊維フィラメント束複数
本を集めて撚り合わせヤ−ンを形成し、このヤ−ンを複
数本撚り合わせてストランドを形成し、さらにこのスト
ランドを複数撚り合わせた、下撚り、中撚り、上撚りの
3段撚り合わせ構造にすると共に、更にフィラメントを
補強コ−ドのコ−ド軸に対して±10°の範囲内で配向
するようにした本発明のコンベヤベルトは、比較例の他
のコ−ド状構造の補強コ−ドを用いたコンベヤベルトに
比較し、高い引張強度を与えるだけでなく優れた耐久性
を示す事が分かる。
【0047】また、本発明の補強コ−ドの上撚り係数K
が500〜1500の範囲内であるのが耐久性及び引張
強度の観点でより好ましい事がわかる。さらに本発明の
補強コ−ドの中心に補強コ−ドの総デニ−ル数の1〜1
5%のデニ−ル数を有する芯糸を挿入するのが耐久性上
より好ましい事がわかる。さらに、本発明の補強コ−ド
を形成する前に有機繊維フィラメント束または、該有機
繊維フィラメント束をを多数本撚り合わて形成されるヤ
−ンまたは、ヤ−ンを複数本撚り合わて形成されるスト
ランドの少なくともいずれかが、補強コ−ドに撚り合わ
される前に予めゴムラテックスを含む接着剤層で被覆さ
れたものを用いるのが耐久性上より好ましい事がわか
る。
【0048】
【発明の効果】上記のように本発明は、ベルト本体に埋
設された補強層の長手方向に沿って延びる引張強度が1
5g/d以上の有機繊維フィラメント束を撚り合わせて
なる引張強度10g/d以上、直径2〜15mmの補強
コ−ドを、前記有機繊維フィラメント束を多数本撚り合
わせてヤ−ンを形成し、このヤ−ンを複数本撚り合わせ
てランドを形成し、さらにこのストランドを複数撚り合
わせた下撚り、中撚り、上撚りの3段撚り合わせ構造に
すると共に、且つ前記有機繊維のフィラメントの配向方
向が補強コ−ドのコ−ド軸に対して±10度の範囲内に
配向するようにしたので、軽量で高張力を有し、かつ錆
の発生や廃棄の煩雑性もなく、耐久性に優れるととも
に、耐疲労強度を高めてよりコンベヤベルトの寿命を長
く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンベヤベルトの一部を切欠いた要部
断面斜視図である。
【図2】図1の補強コードを示す拡大説明図で、(a)
は要部側面図、(b)は(a)の断面図である。また、
図2の(c),(d),(e)は比較例の補強コードを
示す拡大説明図である。また、(c)′,(d)′,
(e)′は各々の断面図である。
【図3】補強コードにおけるフィラメントの配向方向を
示す説明図である。
【図4】図2の補強コードに張力が付加される前後の状
態を示す説明図で、(a)は張力が付加される前の断面
図、(b)は張力が付加された後の断面図である。
【図5】本発明のコンベヤベルトに使用される芯糸を設
けた補強コードの例を示す断面説明図である。
【図6】ベルト走行試験機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 コンベヤベルト 2 ベルト本体 3 補強層 3A 補強コード 3a ヤーン 3b ストランド 10 芯糸 c コード軸 f 有機繊維フィラメント束 f’フィラメント θ 配向角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 義之 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 首藤 洋一 愛知県蒲郡市豊岡町中村1−1 東京製綱 繊維ロープ株式会社内 (72)発明者 永福 貴之 愛知県蒲郡市豊岡町中村1−1 東京製綱 繊維ロープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のベルト本体と、このベルト本体内
    にその長手方向に沿って引張強度が15g/d以上の有
    機繊維フィラメント束を撚り合わせてなる引張強度10
    g/d以上、直径2〜15mmの補強コ−ドをベルト本
    体幅方向に所定の間隔で略平行に複数本埋設してなるコ
    ンベヤベルトにおいて、前記補強コ−ドが、有機繊維フ
    ィラメント束を複数本撚り合わせてヤ−ンを形成し、こ
    のヤ−ンを複数本撚り合わせてストランドを形成し、さ
    らにこのストランドを複数撚り合わせた下撚り、中撚
    り、上撚りの3段撚り合わせ構造にすると共に、且つ前
    記有機繊維のフィラメントの配向方向が補強コ−ドのコ
    −ド軸に対して±10度の範囲内に配向するようにした
    事を特徴とするコンベヤベルト。
  2. 【請求項2】 前記補強コ−ドの上撚り係数をK、上撚
    り数をT(回/10cm) 、補強コ−ドの総デニ−ル数をD
    とするとした時K=T・D1/2 で表される前記上撚り係
    数Kを500〜1500にした請求項1に記載のコンベ
    ヤベルト。
  3. 【請求項3】 前記補強コ−ドを、3本のストランドで
    撚り合わせた3本撚り構造にした請求項1乃至2に記載
    のコンベヤベルト。
  4. 【請求項4】 前記補強コ−ドの撚り合わせ中心部に、
    補強コ−ドの総デニ−ル数の1〜15%のデニ−ル数を
    有する芯糸を挿入し、且つ該芯糸を前記有機繊維フィラ
    メント束よりも伸びの大きい有機繊維フィラメント束か
    らなる芯糸から構成した請求項1乃至3に記載のコンベ
    ヤベルト。
  5. 【請求項5】 前記補強コ−ドを形成する有機繊維フィ
    ラメント束または、該有機繊維フィラメント束を複数本
    撚り合わせたヤ−ンまたは、ヤ−ンを複数本撚り合わて
    形成されるストランドの少なくともいずれかが、補強コ
    −ドに撚り合わされる前に予めゴムラテックスを含む接
    着剤層で被覆されたものから構成した請求項1乃至4に
    記載のコンベヤベルト。
JP12843495A 1995-05-26 1995-05-26 コンベヤベルト Pending JPH08324737A (ja)

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CA002170819A CA2170819A1 (en) 1995-05-26 1996-03-01 Conveyor belt
AU47958/96A AU695837B2 (en) 1995-05-26 1996-03-08 Conveyor belt
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274797A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The コンベヤベルト
JP2017538049A (ja) * 2014-12-09 2017-12-21 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン 少なくとも三重撚りを有するテキスタイルコード
JP2018500471A (ja) * 2014-12-09 2018-01-11 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン 少なくとも三重撚りを伴う高弾性率テキスタイルコード
WO2023115705A1 (zh) * 2021-12-21 2023-06-29 浙江双箭橡胶股份有限公司 一种小转弯高强度高延伸的输送带

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