JPH11336957A - 繊維強化成形体 - Google Patents
繊維強化成形体Info
- Publication number
- JPH11336957A JPH11336957A JP14688298A JP14688298A JPH11336957A JP H11336957 A JPH11336957 A JP H11336957A JP 14688298 A JP14688298 A JP 14688298A JP 14688298 A JP14688298 A JP 14688298A JP H11336957 A JPH11336957 A JP H11336957A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- cord
- belt
- aliphatic polyketone
- hose
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
繊維強化成形体として優れた特性を備える繊維強化成形
体を提供する。 【解決手段】 ホースの場合、補強層2を形成する繊維
コードが(1)式で表される構造を有し、nとmの関係
が1.05≧(n+m)/n≧1.00である脂肪族ポ
リケトン繊維を少なくとも含むコードからなり、該繊維
コードの強度が10g/d以上である。ベルトの場合、
補強層11のベルト長さ方向に配置される繊維コードが
(1)式で表される構造を有し、nとmの関係が1.0
5≧(n+m)/n≧1.00である脂肪族ポリケトン
繊維を少なくとも含むコードからなり、該繊維コードの
強度が10g/d以上、2.25g/d時の伸び率が
3.0%以下である。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基
Description
繊維を補強コードに用いたホース、ベルト及び無限軌道
帯からなる繊維強化成形体に関し、更に詳しくは、脂肪
族ポリケトン繊維の分子骨格とコード物性を特定するこ
とにより、軽量な脂肪族ポリケトン繊維を有効利用しな
がら各種の繊維強化成形体として優れた特性を発現する
ことを可能にした繊維強化成形体に関する。
ス、航空機用油圧ホ−ス、マリーンホース等の加圧流体
用ホ−スは、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)、水素化NBR、天然
ゴム、SBRゴム等の単独或いはブレンドからなるチュ
−ブゴムより構成される内管と、CR、クロロスルホン
化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチレンゴ
ム(CPE)、天然ゴム、SBRゴム等の単独或いはブ
レンドからなるカバ−ゴムより構成される外層との間に
補強コ−ドをブレ−ド状やスパイラル状に形成した補強
層を配置した構成となっている。
ン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の有機繊維
が用いられている。しかし、より高い圧力下で用いられ
るホ−スの場合には、これら有機繊維では十分な強度が
得られないために多数の補強層を配置する結果、ホース
の重量が増大するという問題や積層枚数が多いために生
産性が悪いという問題がある。補強層の枚数削減にはス
チ−ルワイヤを用いる方法もある。スチールワイヤを用
いることで積層枚数の削減は図れるが、スチ−ルワイヤ
はその比重が大きく、重量低減効果が小さいという欠点
がある。また、水分や腐食性ガスによって腐食が発生
し、ホ−スの寿命が大幅に低下するという欠点がある。
は、強度・弾性率に優れるアラミド繊維の利用が考えら
れる。しかしながら、アラミド繊維はゴムとの接着性が
低いという欠点がある。特に上述のようにホースはその
耐油性や耐熱性の要求から接着がより困難なエラストマ
ー組成物から構成されており、アラミド繊維の低接着性
と相まって単にアラミド繊維を用いて高い破壊圧力と耐
久性を有するホースを製造することは困難である。ま
た、アラミド繊維は耐磨耗性が低く、特にホース補強層
としてブレード構造(編み上げ)にした場合にフィブリ
ル化し易くホースの耐久性低下の原因となりやすい。ま
た、アラミド繊維は圧縮特性に劣りホースに金具を装着
した時に金具の締め率が高いとコード切断を起こしやす
いという欠点がある。
・弾性率や経済性に優れる新たな素材の開発が要望され
ていた。一方、ベルトには物品運搬用の所謂コンベヤベ
ルトと主に動力伝達用に用いられるVベルトなどがあ
る。図2に示すように、コンベヤベルト10は1層乃至
複数層の繊維補強層11をエラストマー組成物中に積層
して埋設することにより構成され、その表面がカバ−ゴ
ム層13で覆われている。このような繊維補強層11は
有機繊維に撚りを付与したコードを織物状(平織り、す
だれ織り、綾織り等)にしてゴムエラストマー中に埋設
しコンベヤベルト10の長手方向に配置してある。
は繊維コードを織物状にすることなくコードのままベル
ト中に連続的に複数回周回させた積層構造の繊維補強層
21をコートゴム層22に埋設し、これにカバーゴム層
23を積層してV字状断面に成形し、更に外皮布24で
被覆した構成になっている。従来、このような繊維補強
コ−ドとしてナイロン繊維、ポリエステル繊維等の有機
繊維が用いられている。しかし、より高い張力下で用い
られるベルトの場合には、これら有機繊維では十分な強
度が得られないため、また引張り弾性率が小さくベルト
の走行或いは駆動による寸法成長を抑制するために多数
の補強層を配置する結果、ベルトの重量が増大するとい
う問題や積層枚数が多いために生産性が悪いという問題
がある。補強層の枚数削減にはスチ−ルコードを用いる
方法もある。スチールコードを用いることで積層枚数の
低減は図れるが、スチ−ルコードはその比重が大きく、
重量低減効果が小さいという欠点がある。また、水分や
腐食性ガスによって腐食が発生しベルトの寿命が大幅に
低下するという欠点がある。
は、強度・弾性率に優れるアラミド繊維の利用が考えら
れる。しかしながら、アラミド繊維はゴムとの接着性が
低いという欠点がある。そのためにコンベヤベルトにお
いてはベルトエンドレス部での接着強度が低く、アラミ
ド繊維の引張り強度を十分に利用できないという問題が
ある。また、コンベヤベルトやVベルトは駆動プーリー
で曲げ変形を受けるが、アラミド繊維は圧縮疲労性がナ
イロン繊維やポリエステル繊維に劣るために耐久性を確
保するのが容易ではない。
の補強コードとして強度・弾性率や経済性に優れる新た
な素材の開発が要望されていた。また、無限軌道帯はス
ノーモビルなどに装着されるトラックベルト等として使
用される。例えば、図7に示すようにスノーモビルM
は、その車体31が前部をスキー部材32により支えら
れ、両側部に駆動輪35と遊動輪36とを備え、この駆
動輪35と遊動輪36とに懸架軌道部材33を介してエ
ンドレスのベルト状をなす無限軌道帯34が掛け回され
ている。そして、この無限軌道帯34の内周面には、駆
動輪35と噛み合って駆動力を無限軌道帯34に伝達す
るための駆動突起37が所定の間隔をおいて設けられ、
無限軌道帯34の外周面には雪面を蹴ってスノーモビル
Mを走行させるための牽引突起38が一定の間隔で配置
されている。
すように、3つに区分されたベルト部41が横剛性材4
2により連結されている。ベルト部41は、中心層とし
て補強抗張力芯体に接着処理を施してゴムまたは樹脂で
被覆した抗張力芯体層43を有し、芯体層43の外側に
補強織布44を配設し、その表層を外側カバーゴム層4
5で被覆し、また芯体層43の内側に補強織布46を配
設し、その表層を内側カバーゴム層47で被覆した構成
となっている。
それぞれ内側カバーゴム層47の表面及び外側カバーゴ
ム層45の表面に、無限軌道帯34の長手方向に沿って
一体的に設けられている。尚、48は懸架軌道部材33
を摺動可能に乗せるために、緩衝用ゴムを介して横剛性
材42に装着された金具である。そして、上記構成より
なる無限軌道帯34は、その抗張力芯体層43の抗張力
芯体が従来1500d/1/2或いは1500d/1/
3のポリエチレンテレフタレート繊維コードを所定の間
隔でスダレ織物状にして構成され、また外側及び内側補
強布44,46が平織り状のナイロン繊維織物やポリエ
ステル繊維織物から構成されている。
あっては、最近のスノーモビルの高速化、高馬力化に伴
い、走行による生ずる永久伸びなどの走行成長が大きく
なり、耐久性に劣るとともに、ラチェッテイング現象
(駆動輪と駆動突起とが噛み合わせ不良となり駆動力低
下や高騒音となる)が発生するという問題がある。上述
のような走行成長を低減する方法として引張り強度と初
期モジュラスに優れるアラミド繊維を抗張力芯体の補強
コードに用いる方法も考案されているが、アラミド繊維
はゴムとの接着性また屈曲疲労抵抗性に劣るという欠点
があり、該繊維を抗張力芯体に使用した無限軌道帯は、
耐久性が低いという問題がある。
用いてより太いコードにして抗張力芯体を形成し芯体の
引張り剛性を高めて、走行成長を抑制しようとする方法
も考案されている。しかしながら、ポリエチレンテレフ
タレート繊維は初期モジュラスがアラミド繊維に比較す
ると高くないために極めて太いコードにして用いる必要
があるので、重量が増大するという問題がある。また、
コードが太いと曲げ疲労性も低下しやすいという問題が
ある。更に、ポリエチレンテレフタレート繊維はアミン
や水分によって加水分解を受けるために、走行時の発熱
により化学劣化を受けやすいという問題がある。
度・弾性率・接着性・疲労抵抗性や経済性に優れる新た
な素材の開発が要望されていた。近年、特開平1−12
4617号公報、特開平2−112413号公報、米国
特許第5194210号公報、特開平9−324377
号公報で開示された脂肪族ポリケトン繊維は高強度で高
モジュラスな特性を有し、更にゴムとの接着性も良好で
あり、また、その原料も一酸化炭素とオレフィンを用い
るために安価であるためゴム補強用コードとしての可能
性が指摘されている。
をホース、ベルト及び無限軌道帯からなる繊維強化成形
体に適用するに当たって、その特性を有効に発揮するた
めの具体的な技術は全く開示されていない。
軽量で耐久性に優れたホ−スからなる繊維強化成形体を
提供することにある。本発明の第2目的は、軽量で耐久
性に優れ、しかも使用による成長が小さいベルトからな
る繊維強化成形体を提供することにある。
れ、しかも走行成長が小さい無限軌道帯からなる繊維強
化成形体を提供することにある。
ための本発明のホ−スからなる繊維強化成形体は、内管
と外管との間に1層乃至複数層の補強層を配置したホー
スにおいて、少なくとも1層の補強層を形成する繊維コ
ードが(1)式で表される構造を有し、nとmの関係が
1.05≧(n+m)/n≧1.00である脂肪族ポリ
ケトン繊維を少なくとも含むコードからなり、該繊維コ
ードの強度が10g/d以上であることを特徴とするも
のである。
−(R−CO)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 本発明者は、新規な脂肪族ポリケトン繊維が持つ高強
度、高弾性率という特性に着目し、これをホースの補強
層へ適用すべく検討した。その結果、特定の分子骨格を
有する脂肪族ポリケトン繊維がホース性能を高度にバラ
ンス可能であること、また該繊維を被覆するゴムの特性
を適正化することによって更に優れた耐久性のあるホー
ス性能を発現可能であることを見出し本発明をなすに至
ったのである。
明のベルトからなる繊維強化成形体は、1層乃至複数層
の繊維補強層からなるベルトにおいて、前記補強層のベ
ルト長さ方向に配置される繊維コードが(1)式で表さ
れる構造を有し、nとmの関係が1.05≧(n+m)
/n≧1.00である脂肪族ポリケトン繊維を少なくと
も含むコードからなり、該繊維コードの強度が10g/
d以上、2.25g/d時の伸び率が3.0%以下であ
ることを特徴とするものである。
−(R−CO)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 本発明者は、新規な脂肪族ポリケトン繊維が持つ高強
度、高弾性率という特性に着目し、これをベルトの補強
層へ適用すべく検討した。その結果、特定の分子骨格を
有する脂肪族ポリケトン繊維は耐久性が良好で成長の小
さいベルトを提供可能であること、また該繊維を被覆す
るゴムの特性を適正化することによって更に優れた耐久
性と低成長性を備えたベルトの実現が可能であることを
見出し本発明をなすに至ったのである。
明の無限軌道帯からなる繊維強化成形体は、抗張力芯体
の上下部を補強布で覆い、更にカバーゴムで被覆してな
る無限軌道帯において、前記抗張力芯体の長手方向に配
置される繊維コードが(1)式で表される構造を有し、
nとmの関係が1.05≧(n+m)/n≧1.00で
ある脂肪族ポリケトン繊維を少なくとも含むコードから
なり、該繊維コードの強度が10g/d以上、2.25
g/d時の伸び率が3.0%以下であることを特徴とす
るものである。
−(R−CO)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 本発明者は、新規な脂肪族ポリケトン繊維が持つ高強
度、高弾性率という特性に着目し、これを無限軌道帯の
抗張力芯体へ適用すべく検討した。その結果、特定の分
子骨格を有する脂肪族ポリケトン繊維は耐久性が良好で
走行成長の小さい無限軌道帯を提供可能であること、ま
た該繊維コードからなる抗張力芯体を被覆するゴムの特
性を適正化することによって更に優れた耐久性と低成長
性を備えた無限軌道帯の実現が可能であることを見出し
本発明をなすに至ったのである。
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなるホースを例示するものである。図1におい
て、ホ−ス5はチュ−ブゴムからなる内管1の外周上に
補強層2が形成され、更にその外周上に中間ゴム層4が
配置され、更にその外周上に最外補強層2が形成され、
更にその外周上に最外層としてカバーゴムからなる外管
3が配置されている。ここで、図1の補強層はブレード
構造で示してあるが、補強層はブレ−ド状に構成しても
スパイラル状に構成されても良い。また、図1では補強
層が2層の例を示してあるが、1層でも3層以上であっ
ても良い。また複数層の場合に各層間に中間ゴム層を配
置しても良い。
スにおいて少なくとも1層の補強層2を形成する繊維コ
ードが(1)式で表される構造を有し、nとmの関係が
1.05≧(n+m)/n≧1.00である脂肪族ポリ
ケトン繊維を少なくとも含むコードからなっている。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 ここで用いる脂肪族ポリケトン繊維は特開平1−124
617号公報、特開平2−112413号公報、米国特
許第5194210号公報、特開平9−324377号
公報などで開示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得る
ことができるが、上記(1)式で表される構造におい
て、nとmの関係が1.05≧(n+m)/n≧1.0
0である脂肪族ポリケトン繊維を用いることが本発明に
おいては必須である。
ンユニット)が増えると、該繊維の引張り強度が低下
し、該繊維からなるコードの強度も低下するため、軽量
性や経済性が低下する。更に、このような繊維をホース
に用いた場合にホース使用時の外径成長が大きくなり、
また耐久性も低下する。これは、紡糸繊維の結晶構造
が、mユニットの増加により変化し分子鎖間の二次結合
力が低下するためと考えられる。ここでより好ましくは
m=0である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからな
る交互共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊
維を製造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
ては、ホース中での該繊維コードの引張強度が10g/
d以上である繊維コードを用いることが必要である。こ
のコードの引張り強度が10g/d未満であるとコード
の太さを太くしたり補強層の枚数を増やす必要があるた
めに軽量化が達成できない。また、コードが太くなり過
ぎると特にブレード構造の場合に繊維コードの編み組み
交差部でコードの屈曲が大きくなり耐久性が低下する。
に用いられるエラストマ−組成物としては、特に限定さ
れるものではないが、NBR、CR、水素化NBR、C
SM、NR、SBR等が単独或いはブレンド物として用
いられる。また、熱可塑性エラストマ−や樹脂であって
も良い。更に、本発明においては、ホースにおいて内管
を構成するエラストマー組成物の100℃での50%モ
ジュラスが3.0MPa以上であることが好ましい。こ
れは、本発明で用いる脂肪族ポリケトン繊維はガラス転
移温度が低く、常温域からの温度上昇に伴って引張り弾
性率が低下してくる知見に基づくものである。また、該
繊維はより高温域で圧縮特性の低下やクリープ性が増大
してくるという知見に基づくものである。これら現象が
生じるのは、100℃強の温度域で該繊維の結晶構造の
転移が起こり分子鎖間の二次結合力が低下するからであ
ると考えられる。
の100℃でのモジュラスが3.0MPa未満の場合、
高温使用時の該繊維コードの引張り弾性率低下によるホ
ース寸法成長がより増大し耐久性が低下してしまう。但
し、エラストマー組成物の100℃での50%モジュラ
スはJIS(1995年度版)のK6301に記載の加
硫ゴム物理試験方法の引張試験に従って測定したもので
ある。
ードが脂肪族ポリケトン繊維とガラス転移温度が60℃
以上で、強度が8g/d以上、初期引張弾性率が100
g/d以上の繊維とを撚り合わせてなるコードを用いる
ことが好ましい。これは、上記のように脂肪族ポリケト
ン繊維の引張り弾性率が温度上昇によって低下してくる
知見に基づく。引張り強度が8g/d未満では撚り合わ
せたコードの引張り強度が十分高くなくホースの軽量化
が達成できない。また、引張り弾性率が100g/d未
満では撚り合わせたコードの引張り弾性率が低くホース
の寸法安定性が悪化する。
g/d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート繊維、ポリビニルアルコール繊
維、アラミド繊維などが挙げられる。また、これらの繊
維と脂肪族ポリケトン繊維とを撚り合わせる方法として
は、それぞれの繊維を先ず合わせて下撚りを加えたり、
両者を無撚り状態で混繊した後に撚りを加えるなどの方
法が用いられる。
場合、該ホースの最内層を除く補強層を形成する繊維コ
ードに本発明で用いられる脂肪族ポリケトン繊維コード
を使用するのが好ましい。自動車ホースなどにおいて
は、その内管中に比較的高温のオイルが流動する。本発
明に用いられる脂肪族ポリケトン繊維コードは上述した
ようにガラス転移温度が低いために他の繊維材料に比較
してより低い温度から引張り弾性率の低下が発生する。
従って、より高温雰囲気となる内層に配置すると引張り
弾性率の低下が大きくなり、ホース内圧変動による外径
成長によりホース内管で亀裂が発生しやすくなりホース
の耐久寿命が低下しやすくなる。
ードは、下記(2)式で表される撚り係数Kが150〜
800の範囲にあることが好ましい。 (2)式 K=T√D ここでDはコードの総デニール数、Tはコードの10c
m当たりの上撚り数、Kは撚り係数 撚り係数Kが150未満の場合には、繊維コ−ドの収束
性が低下し、接着低下やホ−ス補強層を形成する編組作
業等で繊維フィラメントに破断を生じやすい。また、8
00を超えると引張強度や引張弾性率の低下が大きくな
る。
ベルトを例示するものである。図4において、コンベヤ
ベルト10は1層の繊維織物からなる補強層11をエラ
ストマー組成物からなるコートゴム層12中に埋設し、
更にその上下両面をエラストマー組成物からなるカバー
ゴム層13で被覆した構成になっている。ここで、補強
層11は、平織物状であっても良いしスダレ織物状であ
っても良いが、図5に示すように補強層11の織物14
を形成するタテ糸15とヨコ糸16が互いに交差するこ
となく、タテ糸15の上下にそれぞれヨコ糸16が配置
され、かつヨコ糸16は別のバインダー糸17で絡めら
れた構造(ストレートワープ構造という)を用いるのが
本発明の繊維の強度や弾性率を有効に利用する上で好ま
しい。
ルトにおいてはヨコ糸を用いることなく本発明の繊維を
コードとしてそのまま用いるのが好ましい。そして、本
発明では、上述したようなベルトにおいて補強層を形成
するベルト長手方向に配置される繊維コードが(1)式
で表される構造を有し、nとmの関係が1.05≧(n
+m)/n≧1.00である脂肪族ポリケトン繊維を少
なくとも含むコードからなっている。
−(R−CO)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 ここで用いる脂肪族ポリケトン繊維は特開平1−124
617号公報、特開平2−112413号公報、米国特
許第5194210号公報、特開平9−324377号
公報などで開示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得る
ことができるが、上記(1)式で表される構造におい
て、nとmの関係が1.05≧(n+m)/n≧1.0
0である脂肪族ポリケトン繊維を用いることが本発明に
おいては必須である。
ンユニット)が増えると、該繊維の強度が低下し、該繊
維を用いたコードの強度も低下するため、軽量性が損な
われる。更に、ベルト走行時の成長が大きくなり、また
耐久性も低下する。これは、紡糸繊維の結晶構造が、m
ユニットの増加により変化し分子鎖間の二次結合力が低
下するためと考えられる。ここでより好ましくはm=0
である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからなる交互
共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊維を製
造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
ては、ベルト中での該繊維コードの引張強度が10g/
d以上、2.25g/d時の伸び率が3.0%以下の繊
維コードを用いることが必要である。この強度が10.
0g/d未満の場合、コ−ドの打ち込み数や積層枚数を
増加させる必要があるため軽量化が達成できず、また生
産性が悪化する。一方、2.25g/d時の伸び率が
3.0%を超えると走行による成長が大きくなる。
ストマー組成物(被覆ゴム)としては、本発明では特に
限定されるものでなく、用途に応じてNR、SBR、C
R、NBR、EPR、NBR、水素化NBR、熱可塑性
エラストマー等が単独或いはブレンド物として適宜用い
られる。また、該エラストマー組成物を加硫するに際し
て添加される加硫促進剤や老化防止剤の種類や添加量
も、特に限定されるものではないが、本発明において
は、補強層を埋設する該コートエラストマー組成物の常
温(20℃)での100%モジュラスが3.0MPa以
上であることが好ましい。
繊維のガラス転移温度が低く、常温域からの温度上昇に
伴って引張り弾性率が低下してくる知見に基づくもので
ある。また、該繊維はより高温域で圧縮特性の低下やク
リープ性が増大してくるという知見に基づくものであ
る。これら現象が生じるのは、100℃強の温度域で該
繊維の結晶構造の転移が起こり分子鎖間の二次結合力が
低下するためであると考えられる。
の100%モジュラスが3.0MPa未満の場合、走行
による温度上昇に伴って該繊維コードの引張り弾性率低
下が低下し、またクリープ性が増加してベルト寸法成長
がより増大してしまう。但し、エラストマー組成物の常
温での100%モジュラスはJIS(1995年度版)
のK6301に記載の加硫ゴム物理試験方法の引張試験
に従って測定したものである。
向に配置される繊維コードが上記の脂肪族ポリケトン繊
維コードとガラス転移温度が60℃以上で、強度が8g
/d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維コ
ードの両者から構成されることが好ましい。ここで両者
から構成されるというのは、補強層が織物の場合、同一
織物の中のタテ糸として両者を織物の幅方向に適当に配
置し、より好ましくは両者を交互に配置するようにし、
或いは複数層の補強層から形成される場合には少なくと
も任意の1層の補強層の長手方向の補強コードをガラス
転移温度が60℃以上で、強度が8g/d以上、初期引
張弾性率が100g/d以上の繊維コードを用い、他の
補強層の長手方向の補強コードとして上記脂肪族ポリケ
トン繊維を用いることをいう。このようにすることで、
温度上昇による引張り弾性率の低下によるベルトの成長
がより抑制される。
肪族ポリケトン繊維とガラス転移温度が60℃以上で、
強度が8g/d以上、初期引張弾性率が100g/d以
上の繊維とを撚り合わせてなるコードを用いることが好
ましい。これは、上記のように脂肪族ポリケトン繊維の
引張り弾性率が温度上昇によって低下してくる知見に基
づく。引張り強度が8g/d未満では撚り合わせたコー
ドの引張り強度が十分高くなくベルトの軽量化が達成で
きない。また、引張り弾性率が100g/d未満では撚
り合わせたコードの引張り弾性率が低くベルトの寸法安
定性が悪化する。
g/d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン
2,6−ナフタレート繊維、ポリビニルアルコール繊
維、アラミド繊維などが挙げられる。また、これらの繊
維と脂肪族ポリケトン繊維とを撚り合わせる方法として
は、それぞれの繊維を先ず合わせて下撚りを加えたり、
両者を無撚り状態で混繊した後に撚りを加えるなどの方
法が用いられる。
ードは、下記(2)式で表される撚り係数Kが600〜
1600の範囲にあることが好ましい。 (2)式K=T√D ここでDはコードの総デニール数、Tはコードの10c
m当たりの上撚り数、Kは撚り係数
−ドの収束性が低下し、織物の製織加工性が低下するの
みならず、耐疲労性が低下し、このコードからなる繊維
補強層を有するベルトの耐久寿命が低下する。一方、1
600を超えると、繊維補強層のモジュラスや強度低下
が大きくなり軽量化が達成できず、またベルトの使用に
よる成長が大きくなる。
組成物に埋設する前にRFLなどの接着剤を用いて接着
熱処理を行う。図9は本発明の実施形態からなる無限軌
道帯を例示するものである。図9において、抗張力芯体
51aは補強繊維コードを1本乃至複数本引き揃えた状
態で、無限軌道帯50の長手方向に切断されることな
く、かつヨコ糸を使用することなく連続的に周回させて
形成されている。この抗張力芯体51aはコートゴム5
1bに埋設され、その上下部が補強布52,53で被覆
され、更にその外側がカバーゴム54,55により被覆
されている。また、カバーゴム55にはスプロケット駆
動を補助するラグゴム56が設けられている。上記抗張
力芯体51aは、第10図(a),(b)に示すよう
に、タイヤコードと同様に下撚り、上撚りが加えられた
補強繊維コードから構成されている。
軌道帯において抗張力芯体の長手方向に配置される補強
繊維コードが(1)式で表される構造を有し、nとmの
関係が1.05≧(n+m)/n≧1.00である脂肪
族ポリケトン繊維を少なくとも含むコードからなってい
る。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基
平1−124617号公報、特開平2−112413号
公報、米国特許第5194210号公報、特開平9−3
24377号公報などで開示された溶融紡糸や湿式紡糸
によって得ることができるが、上記(1)式で表される
構造において、nとmの関係が1.05≧(n+m)/
n≧1.00である脂肪族ポリケトン繊維を用いること
が本発明においては必須である。
ンユニット)が増えると、該繊維の強度が低下し、該繊
維を用いたコードの強度も低下し、多量のコードを用い
る必要が生じるため軽量性が損なわれる。更に、無限軌
道帯走行時の成長が大きくなり、また耐久性も低下す
る。これは、紡糸繊維の結晶構造が、mユニットの増加
により変化し分子鎖間の二次結合力が低下するためと考
えられる。ここでより好ましくはm=0である実質的に
エチレンと一酸化炭素だけからなる交互共重合ポリマー
を用いるのが良い。このような繊維を製造するには湿式
紡糸を用いるのが好適である。
としては、無限軌道帯中での該繊維コードの引張強度が
10g/d以上、2.25g/d時の伸び率が3.0%
以下の繊維コードを用いることが必要である。この強度
が10.0g/d未満の場合、コ−ドの打ち込み数やコ
ードの太さを増加させる必要があるため軽量化が達成で
きず、また生産性が悪化する。一方、2.25g/d時
の伸び率が3.0%を超えると走行による成長が大きく
なる。
ストマー組成物(被覆ゴム)としては、本発明では特に
限定されるものでなく、用途に応じてNR、SBR、C
R、NBR、EPR、NBR、水素化NBR、熱可塑性
エラストマー等が単独或いはブレンド物として適宜用い
られる。また,該エラストマー組成物を加硫するに際し
添加される加硫促進剤や老化防止剤の種類や添加量も、
特に限定されるものではないが、本発明においては、補
強層を埋設する該コートエラストマー組成物の60℃で
のtanδが0.20以下であることが好ましい。これ
は、本発明で用いる脂肪族ポリケトン繊維のガラス転移
温度が低く、常温域からの温度上昇に伴って引張り弾性
率が低下してくる知見に基づくものである。また、該繊
維はより高温域で圧縮特性の低下やクリープ性が増大し
てくるという知見に基づくものである。これら現象が生
じるのは、100℃強の温度域で該繊維の結晶構造の転
移が起こり分子鎖間の二次結合力が低下するためである
と考えられる。
でのtanδが0.20を超えると走行によりコートゴ
ム層の発熱が増大し、温度が上昇する。それに伴い抗張
力芯体を形成する該繊維コードの引張り弾性率が低下
し、またクリープ性が増加し無限軌道帯の成長がより増
大してしまう。但し、tanδが粘弾性スペクトロメー
ターを用いて初期歪み10%、動歪み±2%、周波数2
0Hz、温度60℃の条件で測定したものである。
限軌道帯の長手方向に配置される補強繊維コードが上記
脂肪族ポリケトン繊維からなる繊維コードとガラス転移
温度が60℃以上で、強度が8g/d以上、初期引張弾
性率が100g/d以上の繊維コードとの両者から構成
されることが好ましい。ここで両者から構成されるとい
うのは、抗張力芯体としてスダレ織物を用いる場合、同
一織物の中のタテ糸として両者を織物の幅方向に適当に
配置し、より好ましくは両者を交互に配置することをい
う。また、抗張力芯体が複数本の補強コードを無限軌道
帯の長手方向に切断することなく連続的に周回させて形
成される場合には、それぞれのコードを引き揃えて連続
的に周回させて抗張力芯体を形成すれば良い。このよう
にすることで、温度上昇による引張り弾性率の低下によ
る無限軌道帯の成長がより抑制される。
肪族ポリケトン繊維とガラス転移温度が60℃以上で、
強度が8g/d以上、初期引張弾性率が100g/d以
上の繊維とを撚り合わせてなる補強コードを抗張力芯体
に用いることもできる。これは、上記のように脂肪族ポ
リケトン繊維の引張り弾性率が温度上昇によって低下し
てくる知見に基づく。引張り強度が8g/d未満では撚
り合わせたコードの引張り強度が十分高くなくベルトの
軽量化が達成できない。また、引張り弾性率が100g
/d未満では撚り合わせたコードの引張り弾性率が低く
無限軌道帯の耐久性が悪化する。
g/d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート繊維、アラミド繊維などが挙げ
られる。また、これらの繊維と脂肪族ポリケトン繊維と
を撚り合わせる方法としては、それぞれの繊維を先ず合
わせて下撚りを加えたり、両者を無撚り状態で混繊した
後に撚りを加えるなどの方法が用いられる。
維コードは、下記(2)式で表される撚り係数Kが80
0〜1600の範囲にあることが好ましい。 (2)式 K=T√D ここでDはコードの総デニール数、Tはコードの10c
m当たりの上撚り数、Kは撚り係数 撚係数Kが800未満の場合には、繊維コ−ドの収束性
が低下し、耐疲労性が低下し無限軌道帯の耐久寿命が低
下する。一方、1600を超えると、抗張力芯体のモジ
ュラスや強度低下が大きくなり軽量化が達成できず、ま
た走行時の成長が大きくなる。
らせて評価を行った。ホ−スの内管チュ−ブゴムとして
NBR、中間ゴムとしてNBR、外管カバ−ゴムとして
CRを用いた。ホ−ス構造は図1に示す2層のブレ−ド
補強層を有する構造を用いた。また、各補強層は補強コ
−ドを3本引き揃えたものを24本用いて編組した。補
強コ−ドとしては以下のものを用いた。
を補強層に用いた例である。チューブゴムの100℃で
の50%モジュラスは2.5MPaである。比較例2は
原糸強度が22g/d、初期モジュラスが540g/d
のアラミド繊維の1000dを3本引き揃えて8回/1
0cmの撚りを加えた(撚り係数K=440)引張強さ
56Kgfのコードを用いた例である。チューブゴムは
比較例1と同じものを用いた。
(1)式の(n+m)/nが1.07であり、Rがプロ
ピレンユニットである脂肪族ポリケトン繊維(表中PO
K−1と略す)を用いた例である。該繊維の原糸強度は
13g/d、初期モジュラスは160g/dである。繊
維強度が低いので該繊維の1000Dを5本引き揃えて
6回/10cmの撚りを加えた(撚係数K=440)コ
−ドを準備した。該コ−ド1本の引張強さは57Kgf
であった。チューブゴムは比較例1と同じものを用い
た。
あるが(1)式の(n+m)/nが1.00である脂肪
族ポリケトン繊維コード(表中POK−2と略す)を用
いた例である。該繊維の原糸強度は18.5g/d、初
期モジュラスは240g/dである。該繊維の1000
Dを4本引き揃えて7回/10cmの撚りを加えた(撚
係数K=440)コ−ドを準備した。該コ−ド1本の引
張強さは63Kgfであった。チューブゴムは比較例1
と同じものを用いた。
0℃での50%モジュラスが4.5MPaのものを用い
た以外は実施例1と同じである。実施例3は、比較例1
に用いた1000Dのアラミド繊維2本と実施例1に用
いた1000Dの脂肪族ポリケトン繊維2本を互いに引
き揃えて7回/10cmの撚りを加えた(撚係数K=4
40)コ−ドを用いた例である。引張り強度は66Kg
fである。チューブゴムは実施例2と同じものを用い
た。
ド繊維1000d/3のコードを用い、外層に実施例1
と同じ脂肪族ポリケトン繊維コード1000d/4を配
置した。このように製作したホースにつき金具装着によ
る補強コードの損傷状況、ホース破壊圧力、ホース衝撃
圧力、補強層重量の評価を行い、その結果を表1に示し
た。各評価の方法は下記の通りである。尚、繊維コ−ド
の引張試験はJIS L1017に準拠した。
スを八方締め加締方式により、ホ−ス肉厚に対して圧縮
率を60%として金具を締めつけた後、金具を2つ割り
にして内部を確認し補強コ−ドの損傷状況を確認した。 破壊圧試験:JIS K6330の4.2.1(2)項
による試験法に従って測定し、比較例1の破壊圧力を1
00とする指数で表示した。この指数値が大きいほど耐
久性が優れている。
7項に準拠した衝撃圧力試験を実施した。試験油温度が
100℃で設計常用圧力の133%の圧力を最高圧力と
して、矩形波として繰り返し加え、破壊に至る回数を測
定し、比較例1を100とした場合の指数で表した。こ
の指数値が大きいほど耐久性が優れている。 補強層重量指数:ホ−スの軽量化を示すために、実際に
ホ−スに使用した補強コ−ドの重量をスチ−ルワイヤと
の重量対比で指数化した。この指数値が小さいほど軽量
である。
にアラミド繊維を用いるとスチールに比較して大幅に軽
量になるが、金具締め率が高いと外層補強コードに破断
が発生する。そのために強度利用率が低下し破壊圧力の
低下と衝撃寿命の低下を生ずる。また、比較例2では脂
肪族ポリケトン繊維を使用しているものの強度が不十分
であり、その強度を補うように補強コードの使用量を多
くするため軽量性が低下する。更に、該繊維はクリープ
性に劣るために衝撃圧力によってホースが成長し、内管
ゴムに亀裂が入りやすくなるため衝撃寿命に劣る結果と
なる。
ぼ同等の性能を示しかつ軽量性が確保できる。実施例2
によると、内管のゴムの100℃のモジュラスを上げる
ことでよりホースの耐久性が向上するのは、該繊維コー
ドの温度上昇による成長抑制効果があるためと考えられ
る。実施例3によると、脂肪族ポリケトン繊維をガラス
転移温度の高いアラミド繊維(ガラス転移温度500℃
以上)と撚り合せることにより、衝撃寿命が更に向上す
ることが判る。また、実施例4によると、外層にのみ上
記脂肪族ポリケトン繊維を用い、内層側にガラス転移温
度が80℃以上の繊維を配置することによっても衝撃寿
命の向上が図れることが判る。
を種々異ならせて評価を行った。コンベヤベルトの芯体
に用いる織物構造は図4に示すタテ糸と、ヨコ糸と、該
ヨコ糸をタテ糸に固定するバインダー糸とからなるスト
レートワープ構造を用いた。
繊維1500dに下撚りを20回/10cm加えたもの
を3本束ね、更に上撚りを20回/10cm加えた(撚
り係数K=1340)1500d/1/3のコードをタ
テ糸に用い、ヨコ糸には1260d/4(撚り数は10
回/10cmの片撚り)の66ナイロンを用い、更にバ
インダー糸として1500d/1(撚り数は14回/1
0cm)のポリエチレンテレフタレート繊維コードを用
いた。織物の密度は表に示す通りである。この織物を1
00%モジュラスが2.5MPaのゴムに埋設した後、
カバーゴムで被覆して加硫により所定厚みのコンベヤベ
ルトを準備した。
が、(1)式の(n+m)/nが1.07であり、Rが
プロピレンユニットからなる脂肪族ポリケトン繊維(表
中POK−1と称す)を用いた例である。該繊維の原糸
の強度は13.0g/d、初期モジュラスは160g/
dである。該繊維1000dに下撚りを25回/10c
m加えたものを3本束ね、更に上撚りを25回/10c
m加えた(撚り係数K=1340)1000d/1/3
のコードをタテ糸に用い、ヨコ糸には1260d/4
(撚り数は10回/10cmの片撚り)の66ナイロン
を用い、更にバインダー糸として1000d/1(撚り
数は17回/10cm)のタテ糸と同じ脂肪族ポリケト
ン繊維コードを用いた。織物の密度は表に示す通りであ
る。この織物を比較例11と同じ100%モジュラス
が、2.5MPaのゴムに埋設した後、カバーゴムで被
覆して加硫により所定厚みのコンベヤベルトを準備し
た。
であるが、(1)式の(n+m)/nが1.00である
脂肪族ポリケトン繊維(表中POK−2と称す)を用い
た例である。該繊維の原糸の強度は18.5g/d、初
期モジュラスは240g/dである。該繊維の原糸は強
度が比較例11より高いので1000dに下撚りを25
回/10cm加えたものを2本束ね、更に上撚りを30
回/10cm加えた(撚り係数K=1340)1000
d/1/2のコードをタテ糸に用い、ヨコ糸には126
0d/4(撚り数は10回/10cmの片撚り)の66
ナイロンを用い、更にバインダー糸として1000d/
1(撚り数は17回/10cm)のタテ糸と同じ脂肪族
ポリケトン繊維コードを用いた。織物の密度は表に示す
通りである。この織物を比較例1と同じ100%モジュ
ラスが2.5MPaのゴムに埋設した後、カバーゴムで
被覆して加硫により所定厚みのコンベヤベルトを準備し
た。
ているが、織物を埋設するゴムとして100%モジュラ
スが4.0MPaのものを用いている。実施例13は、
タテ糸として、ガラス転移温度が120℃、引張り強度
が9.2g/d、初期モジュラスが220g/dの特性
を持つポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維を10
00d/1/2(下撚り数25回/10cm、上撚り数
30回/10cm)のコードとしたものと、実施例11
で使用した1000d/1/2の脂肪族ポリケトン繊維
コードとを用い、タテ糸密度を前者:後者が1:2の割
合になるように構成した以外は実施例12と全く同様で
ある。
温度が120℃、引張り強度が9.2g/d、初期モジ
ュラスが220g/dの特性を持つポリエチレン−2,
6−ナフタレート繊維の1000dに下撚りを25回/
10cm加えた下撚り糸1本と、実施例11で使用した
脂肪族ポリケトン繊維の1000dに下撚りを25回/
10cm加えた下撚り糸2本とを合わせて、上撚りを2
5回/10cm加えた(撚り係数K=1340)100
0d/1/3のコードを用いた。ヨコ糸やバインダー糸
は実施例11と同じである。また、織物を埋設するゴム
としては実施例12と同じ物を用いている。
ほぼ等価となるように、タテ糸コードの打ち込み本数は
コードの引張り強さに合わせて変えてある。このように
して製作したコンベヤベルトにつき耐久性、成長性、重
量の評価を行い、その結果を表2に示した。尚、繊維コ
−ドの引張試験は織物からタテ糸を採取し、JIS L
1017に準拠した。
ベヤベルトをコンベアベルト走行試験機に掛け回して2
00万回走行させ、走行後の芯体織物のタテ糸コードの
残存強力を測定し走行前の強力に対する保持率を求め
た。図6において、10はコンベアベルトを示し、18
はロ−ルを示す。このロ−ル18の直径dは200mm
である。
して、走行後の伸びを測定し比較例11のコンベヤベル
トの成長量を100とする指数で表した。この指数値が
小さいほど成長が少ない。 補強層重量指数:ベルトの軽量化程度を示すために、実
際にベルトに使用した補強織物の重量を比較例11の重
量との対比で指数化した。この指数値が小さいほど軽量
である。
ンベアベルトは耐久性、低成長性に優れ、且つ従来のコ
ンベアベルトに比較して大幅な重量軽減が達成されてい
ることが判る。次に、無限軌道帯について抗張力芯体を
構成する補強コードを種々異ならせて評価を行った。
限軌道帯の抗張力芯体として補強繊維コードを所定の打
ち込み本数からなるスダレ織物を用いた例である。実施
例23〜25は補強繊維コードをスダレ織物にすること
なく、切断することなく連続的に無限軌道帯の長手方向
に周回させて抗張力芯体を形成したものである。抗張力
芯体の上下部に配置する補強織物は66ナイロンからな
る平織物を用いた。尚、いずれの例も抗張力芯体の所定
幅当たりの引張り強度は一定にしてある。
テレフタレート繊維1500dを3本合わせて下撚りを
12回/10cm加えたものを3本束ね、更に上撚りを
12回/10cm加えた(撚り係数K=1400)15
00d/3/3のコードをタテ糸に用い、ヨコ糸にはポ
リノジック20s/1を用いたスダレ織物としたものを
抗張力芯体とし、この芯体を60℃のtanδが0.2
5のゴムに埋設したものである。
トン繊維であるが、(1)式の(n+m)/nが1.0
7であり、Rがプロピレンユニットである脂肪族ポリケ
トン繊維(表中POK−1と略す)を用いた例である。
該繊維の原糸の強度は13.0g/d、初期モジュラス
は160g/dである。該繊維1000dを3本合わせ
て下撚りを15回/10cm加えたものを3本束ね、更
に上撚りを15回/10cm加えた(撚り係数K=14
00)1000d/3/3のコードをタテ糸に用い、ヨ
コ糸にはポリノジック20s/1を用いたスダレ織物と
したものを抗張力芯体とし、この芯体を60℃のtan
δが0.25のゴムに埋設したものである。
ポリケトン繊維であるが、(1)式の(n+m)/nが
1.00である脂肪族ポリケトン繊維(表中POK−2
と略す)を用いた例である。該繊維の原糸の強度は1
8.5g/d、初期モジュラスは240g/dである。
該繊維の原糸は強度が比較例21より高いので1000
dを2本合わせて下撚りを15回/10cm加えたもの
を3本束ね、更に上撚りを18回/10cm加えた(撚
り係数K=1400)1000d/2/3のコードをタ
テ糸に用い、ヨコ糸にはポリノジック20s/1を用い
たスダレ織物としたものを抗張力芯体とし、この芯体を
60℃のtanδが0.25のゴムに埋設したものであ
る。
同じスダレ織物を抗張力芯体として用いているが、抗張
力芯体を埋設するゴムとして60℃のtanδが0.1
5のゴムに埋設したものである。実施例23の無限軌道
帯は、実施例22の抗張力芯体に用いた補強繊維コード
を用いているが、スダレ織物にすることなく、無限軌道
帯の長手方向に補強繊維コードを切断することなく連続
的に周回させて抗張力芯体を形成したものである。その
他は実施例22と同様である。
同様に補強繊維コードを切断することなく連続的に無限
軌道帯の長手方向に周回させて抗張力芯体を形成したも
のであるが、補強繊維コードとして、ガラス転移温度が
120℃、引張り強度が9.2g/d、初期モジュラス
が220g/dの特性を持つポリエチレン−2,6−ナ
フタレート繊維を1000d/2/3(下撚り数15回
/10cm、上撚り数18回/10cm)のコードとし
たもの1本と、実施例22で使用した脂肪族ポリケトン
繊維コード1000d/2/3を2本準備し、それらを
引き揃え合計3本として、連続的に周回させて抗張力芯
体を形成したものである。
同様に補強繊維コードを切断することなく連続的に無限
軌道帯の長手方向に周回させて抗張力芯体を形成したも
のであるが、補強繊維コードとして、ガラス転移温度が
120℃、引張り強度が9.2g/d、初期モジュラス
が220g/dの特性を持つポリエチレン−2,6−ナ
フタレート繊維の1000dを2本合わせて下撚りを1
5回/10cm加えた下撚り糸1本と、実施例21で使
用した脂肪族ポリケトン繊維1000dを2本合わせて
下撚りを15回/10cm加えた下撚り糸2本との合計
3本を合わせて、上撚りを18回/10cm加えた(撚
り係数K=1400)1000d/2/(1+2)のコ
ードを用い、連続的に周回させて抗張力芯体を形成した
ものである。
耐久性、成長性、重量の評価を行い、その結果を表3に
示した。尚、繊維コ−ドのJIS L1017に準拠し
た。 耐久性の評価方法:無限軌道帯を室内走行試験機に装着
して、100Kgfの負荷を加えて100km/hrの
速度で15000Km走行させた後に、無限軌道帯を引
張試験機で引張り、未走行の無限軌道帯の引張強度に対
する強度保持率(%)を算出した。
試験機に装着し、所定荷重を加えて無限軌道帯のタワミ
量を求めた。次いで、無負荷の状態で160km/hr
の速度で走行させ、1000km走行後に同様にしてタ
ワミ量を測定した。そして、走行前のタワミ量に対する
走行後のタワミ量の比から伸び率を算出した。この伸び
量が少ないほうが成長性が小さく優れている。
程度を示すために、実際に抗張力芯体に使用した補強繊
維コードの重量を比較例21の重量との対比で指数化し
た。この指数値が小さいほど軽量である。
限軌道帯は耐久性、低成長性に優れ、且つ従来の無限軌
道帯に比較して大幅な重量軽減が達成されていることが
判る。
肪族ポリケトン繊維をホース、ベルト及び無限軌道帯か
らなる繊維強化成形体の補強コードに用い、該脂肪族ポ
リケトン繊維の分子骨格とコード物性を特定することに
より、軽量な脂肪族ポリケトン繊維を有効利用しながら
各種の繊維強化成形体として優れた特性を発現すること
ができる。
いて示す斜視断面図である。
図である。
す断面図である。
して示す側面図である。
る。
面図である。
示す斜視断面図である。
面図である。
帯における抗張力芯体の補強繊維コードを示す断面図で
ある。
Claims (16)
- 【請求項1】 内管と外管との間に1層乃至複数層の補
強層を配置したホースにおいて、少なくとも1層の補強
層を形成する繊維コードが(1)式で表される構造を有
し、nとmの関係が1.05≧(n+m)/n≧1.0
0である脂肪族ポリケトン繊維を少なくとも含むコード
からなり、該繊維コードの強度が10g/d以上である
ホースからなる繊維強化成形体。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 - 【請求項2】 前記内管を構成するエラストマー組成物
の100℃での50%モジュラスが3.0MPa以上で
ある請求項1に記載のホースからなる繊維強化成形体。 - 【請求項3】 前記繊維コードが前記脂肪族ポリケトン
繊維とガラス転移温度が60℃以上で、強度が8g/d
以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維とを撚
り合わせてなる請求項1又は請求項2に記載のホースか
らなる繊維強化成形体。 - 【請求項4】 2層以上の補強層を有するホースであっ
て、該ホースの最内層を除く補強層を形成する繊維コー
ドが前記脂肪族ポリケトン繊維コードを少なくとも含む
コードからなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載のホースからなる繊維強化成形体。 - 【請求項5】 前記繊維コードは下記(2)式で表され
る撚り係数Kが150〜800の範囲にある請求項1乃
至請求項4のいずれか1項に記載のホースからなる繊維
強化成形体。 (2)式 K=T√D ここでDはコードの総デニール数、 Tはコードの10cm当たりの上撚り数、Kは撚り係数 - 【請求項6】 1層乃至複数層の繊維補強層を有するベ
ルトにおいて、前記補強層のベルト長さ方向に配置され
る繊維コードが(1)式で表される構造を有し、nとm
の関係が1.05≧(n+m)/n≧1.00である脂
肪族ポリケトン繊維を少なくとも含むコードからなり、
該繊維コードの強度が10g/d以上、2.25g/d
時の伸び率が3.0%以下であるベルトからなる繊維強
化成形体。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 - 【請求項7】 前記補強層を埋設するエラストマー組成
物の20℃における100%モジュラスが3.0MPa
以上である請求項6に記載のベルトからなる繊維強化成
形体。 - 【請求項8】 前記補強層のベルト長さ方向に配置され
る繊維コードが前記脂肪族ポリケトン繊維からなる繊維
コードとガラス転移温度が60℃以上で、強度が8g/
d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維コー
ドとの両者から構成される請求項6又は請求項7に記載
のベルトからなる繊維強化成形体。 - 【請求項9】 前記補強層のベルト長さ方向に配置され
る繊維コードが前記脂肪族ポリケトン繊維とガラス転移
温度が60℃以上で、強度が8g/d以上、初期引張弾
性率が100g/d以上の繊維とを撚り合わせてなる請
求項6又は請求項7に記載のベルトからなる繊維強化成
形体。 - 【請求項10】 前記繊維コードは下記(2)式で表さ
れる撚り係数Kが600〜1600の範囲にある請求項
6乃至請求項9のいずれか1項に記載のベルトからなる
繊維強化成形体。 (2)式 K=T√D ここでDはコードの総デニール数、 Tはコードの10cm当たりの上撚り数、Kは撚り係数 - 【請求項11】 抗張力芯体の上下部を補強布で覆い、
更にカバーゴムで被覆してなる無限軌道帯において、前
記抗張力芯体の長手方向に配置される繊維コードが
(1)式で表される構造を有し、nとmの関係が1.0
5≧(n+m)/n≧1.00である脂肪族ポリケトン
繊維を少なくとも含むコードからなり、該繊維コードの
強度が10g/d以上、2.25g/d時の伸び率が
3.0%以下である無限軌道帯からなる繊維強化成形
体。 (1)式 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−C
O)m− ここでRは炭素数が3以上のアルキレン基 - 【請求項12】 前記抗張力芯体を埋設するエラストマ
ー組成物の60℃でのtanδが0.20以下である請
求項11に記載の無限軌道帯からなる繊維強化成形体。 - 【請求項13】 前記抗張力芯体の長手方向に配置され
る繊維コードが前記脂肪族ポリケトン繊維からなる繊維
コードとガラス転移温度が60℃以上で、強度が8g/
d以上、初期引張弾性率が100g/d以上の繊維コー
ドとの両者から構成される請求項11又は請求項12に
記載の無限軌道帯からなる繊維強化成形体。 - 【請求項14】 前記抗張力芯体の長手方向に配置され
る繊維コードが前記脂肪族ポリケトン繊維とガラス転移
温度が60℃以上で、強度が8g/d以上、初期引張弾
性率が100g/d以上の繊維とを撚り合わせてなる請
求項11又は請求項12に記載の無限軌道帯からなる繊
維強化成形体。 - 【請求項15】 前記繊維コードは下記(2)式で表さ
れる撚り係数Kが800〜1600の範囲にある請求項
11乃至請求項14のいずれか1項に記載の無限軌道帯
からなる繊維強化成形体。 (2)式 K=T√D ここでDはコードの総デニール数、 Tはコードの10cm当たりの上撚り数、Kは撚り係数 - 【請求項16】 前記抗張力芯体の長手方向に配置され
る繊維コードが切断されることなく連続的に芯体を形成
している請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記
載の無限軌道帯からなる繊維強化成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14688298A JP4332682B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 繊維強化成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14688298A JP4332682B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 繊維強化成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336957A true JPH11336957A (ja) | 1999-12-07 |
JP4332682B2 JP4332682B2 (ja) | 2009-09-16 |
Family
ID=15417716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14688298A Expired - Fee Related JP4332682B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 繊維強化成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4332682B2 (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1111103A1 (en) * | 1999-12-20 | 2001-06-27 | Acordis Industrial Fibers BV | Dipped cord made of melt spun filament yarns of an alternating copolymer and a process for manufacturing said cord |
JP2001341504A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2002309442A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維、コード及びその製造方法 |
EP1260385A1 (en) * | 2000-05-30 | 2002-11-27 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Pneumatic tyre |
JP2002348789A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Asahi Kasei Corp | ロープ |
JP2003055855A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン交撚コード |
JP2003090466A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-03-28 | Hitachi Cable Ltd | 車両用ブレーキホース |
JP2007030365A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Bridgestone Corp | ホース及びその製造方法並びにプラスチックモールド加硫用積層体及びプラスチックモールド加硫用樹脂 |
JP2007045137A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-22 | Bridgestone Corp | ゴム製品及びその製造方法並びにラッピング加硫用巻付体及びラッピング加硫用締め付け布 |
JP2007055220A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Bridgestone Corp | 成型ホース |
JP2007055219A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Bridgestone Corp | オイルクーラーホース |
JP2007177022A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Bridgestone Corp | ホース用ゴム組成物及びホース |
WO2007122984A1 (ja) | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2008075219A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Asahi Kasei Fibers Corp | 組み紐 |
JP2009242810A (ja) * | 2009-07-28 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Fibers Corp | 繊維強化複合材料及びその製造方法 |
JP2010173110A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 流体搬送用ホースの製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7163173B2 (ja) | 2018-12-26 | 2022-10-31 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14688298A patent/JP4332682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1111103A1 (en) * | 1999-12-20 | 2001-06-27 | Acordis Industrial Fibers BV | Dipped cord made of melt spun filament yarns of an alternating copolymer and a process for manufacturing said cord |
EP1260385A1 (en) * | 2000-05-30 | 2002-11-27 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Pneumatic tyre |
JP2001341504A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2002309442A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維、コード及びその製造方法 |
JP2002348789A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Asahi Kasei Corp | ロープ |
JP4660014B2 (ja) * | 2001-05-23 | 2011-03-30 | 旭化成せんい株式会社 | ロープ |
JP2003090466A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-03-28 | Hitachi Cable Ltd | 車両用ブレーキホース |
JP4563624B2 (ja) * | 2001-08-20 | 2010-10-13 | 旭化成せんい株式会社 | ポリケトン交撚コード |
JP2003055855A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン交撚コード |
JP2007045137A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-22 | Bridgestone Corp | ゴム製品及びその製造方法並びにラッピング加硫用巻付体及びラッピング加硫用締め付け布 |
JP2007055219A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Bridgestone Corp | オイルクーラーホース |
JP2007055220A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Bridgestone Corp | 成型ホース |
JP2007030365A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Bridgestone Corp | ホース及びその製造方法並びにプラスチックモールド加硫用積層体及びプラスチックモールド加硫用樹脂 |
JP4665648B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2011-04-06 | 株式会社ブリヂストン | ホースの製造方法並びにプラスチックモールド加硫用積層体 |
JP2007177022A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Bridgestone Corp | ホース用ゴム組成物及びホース |
WO2007122984A1 (ja) | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2008075219A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Asahi Kasei Fibers Corp | 組み紐 |
JP2010173110A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 流体搬送用ホースの製造方法 |
JP2009242810A (ja) * | 2009-07-28 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Fibers Corp | 繊維強化複合材料及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4332682B2 (ja) | 2009-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11336957A (ja) | 繊維強化成形体 | |
US7254934B2 (en) | Endless belt with improved load carrying cord | |
EP1916443B1 (en) | Power transmission belt | |
EP2167840B1 (en) | Power transmission belt | |
US3941005A (en) | Power transmission belt | |
KR20130131400A (ko) | 고 강인성 및 고 파단신율을 갖는 하이브리드 코드 | |
CN100387445C (zh) | 包括具有低捻度系数和改进压缩模量的有机纤维的复合材料 | |
JPH0772578B2 (ja) | アラミド繊維コード及びこれを用いた動力伝動用ベルト | |
EP2912218A2 (en) | Composite layer for reinforcement of objects such as tires or belts | |
KR20200091922A (ko) | 밴드 피복식 마찰 전동 벨트 | |
EP3835084A1 (en) | Shear belt package for a tire and method of manufacturing | |
KR100599154B1 (ko) | 저 모듈러스 벨트 | |
WO2014060819A1 (en) | A reinforcing belt package for radial vehicle tires | |
CN108367598A (zh) | 具有交替的尼龙6,6和pet帘线的新型冠带层条 | |
JP3982870B2 (ja) | コンベヤベルト | |
JPH0242230A (ja) | 歯付ベルト | |
US10605329B2 (en) | Drive belt | |
WO2024062669A1 (ja) | コンベヤベルトおよびその製造方法 | |
US6518207B1 (en) | Agricultural belting | |
JP6945323B2 (ja) | 極太ディップコード及びその製造方法 | |
JP2019533596A (ja) | 異なるナイロン6.6構成を持つ新規キャッププライストリップ | |
WO2003016181A1 (en) | Cloth-reinforced conveyor belt | |
JP2021175844A (ja) | 伝動ベルト用心線および伝動ベルトならびにそれらの製造方法 | |
WO2018230072A1 (ja) | コンベヤベルト用繊維補強層およびコンベヤベルト | |
JPH02114074A (ja) | 無限軌道帯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061228 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070116 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070330 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090609 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |