JPH0110514Y2 - - Google Patents

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JPH0110514Y2
JPH0110514Y2 JP7485081U JP7485081U JPH0110514Y2 JP H0110514 Y2 JPH0110514 Y2 JP H0110514Y2 JP 7485081 U JP7485081 U JP 7485081U JP 7485081 U JP7485081 U JP 7485081U JP H0110514 Y2 JPH0110514 Y2 JP H0110514Y2
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JP
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belt
rubber
bundle
synthetic fiber
filament bundle
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は動力伝動用Vベルト、特に耐側圧性の
大きいローエツジタイプのVベルトに関するもの
である。
従来、動力伝動用Vベルトは、柔軟性のゴムで
構成されているため屈曲性は良好であるが、プー
ーリに巻掛けて駆動するとき耐側圧性を向上すべ
く、最近ではゴム層に短繊維群を横方向に配向し
たVベルトが採用されている。しかし、近時、高
馬力用のベルトに対する要求が高まり、その需要
が増大する傾向にあるが、前記のような短繊維配
合ゴムの使用では自動2輪車のトルクコンバータ
ー用伝動機構、大型農機のトルクコンバーターな
どの高馬力用ベルトを使用した場合には耐側圧性
において、必ずしも充分とはいい難い傾向を生じ
ている。
そこで、このような問題を解決すべく、本出願
人は先に合成樹脂モノフイラメントをゴム層に埋
設したVベルトを出願したが、合成樹脂モノフイ
ラメントは剛性が大きくVベルトに使用した場
合、耐側圧性があり、伝達力の向上には相当の効
果を発揮するもののゴムとの接着性に問題がある
ためベルトの耐久性に多少の難点があることが知
見された。
本考案は上記従来のVベルトの問題点に着目
し、これを解消すると共に前記先出願の難点を補
なうことを目的として考案されたもので、抗張体
の上下ゴム部内に剛性の大きい、かつゴムとの接
着良好な合成樹維フイラメント束を横方向に埋設
することにより耐側圧性、接着性を著しく向上せ
しめたVベルトを提供することを特徴とするもの
である。
以下、本考案に係るローエツジタイプのV形ベ
ルトについて添付図面を参照しつつ実施例を説明
する。
第1図は本考案に係るローエツジVベルトの部
分斜視図で、図においてaはVベルト本体、2は
NR(天然ゴム)、SBR(スチレン・ブタジエンゴ
ム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴ
ム)などの単一材又はこれらを適宜ブレンドした
ゴムからなる上部クツシヨンゴム層で、この上部
クツシヨンゴム層2の上部表面には経緯綿糸より
なるバイアス帆布もしくは広角度帆布4が1〜複
数層、通常は1〜3層積層貼着されている。
一方、3は下部圧縮ゴム層で、前記上部クツシ
ヨンゴム層2と同材質のゴムよりなり、前記クツ
シヨンゴム2とこの圧縮ゴム3の間にポリエステ
ル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、或い
はガラス繊維のような低伸度高強力のロープ抗張
体1が並列状に埋設され、更に圧縮ゴム3の下部
には上部帆布と同様な帆布もしくはウーリー加工
した捲縮ナイロン経糸と通常のナイロン緯糸で織
成した伸縮性帆布5が1〜複数層積層貼着されて
いる。
そして、上記の如き構成において、ロープ抗張
体1の上下部ゴム内には、本考案の特徴をなす合
成繊維フイラメント束6,6がベルト横方向に埋
設され、ベルトに対し横方向の剛性を付与してい
る。この合成繊維フイラメント束は通常、ポリエ
ステル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、
ポリビニールアリコール繊維などの直径21μ〜
30μのフイラメントを1800〜2300本程度集束して
マルチフイラメントを形成し、これを0.3〜2.5の
撚係数になるよう撚糸した後にエポキシ樹脂/イ
ソシアネート=0.5〜2.0重量比の配合で10〜25%
濃度のトルエン溶液に浸漬し、170℃〜240℃、60
〜120秒で熱処理することにより、剛性の大きい
直径1.0〜2mmのフイラメント束としたものであ
り、これには更に接着力を増大せしめるために上
記方法で得られたフイラメント束をRFL液(レ
ゾルシン・ホルマリン・ラテツクス)次いでゴム
糊中に浸漬し乾燥硬化して高剛性で、かつ接着性
良好なフイラメント束となしている。
かくして得られた合成繊維フイラメント束6,
6はこれをロープ抗張体1の上下部ゴム内に横方
向に埋設することによりベルトに対し耐側圧性、
接着性良好な性能を付与し、耐久性の長いローエ
ツジVベルトaを形成する。
又、圧縮ゴム層3のフイラメント束6の層は通
常は単層であるが、横方向剛性を更に更めるべく
第2図の如く複数層埋設することもでき、更に、
第3図の如くロープ抗張体1の上下圧縮ゴム層
2,3中に該フイラメント束6をランダムに埋設
することもできる。
このように本考案Vベルトは抗張体1の上下部
に横方向補強材として予め接着処理した各種合成
繊維フイラメント束層6,6を横方向に埋設した
構成よりなり、ベルトの耐側圧性を向上せしめる
と共に、ベルト駆動時の発熱による抗張体1の熱
収縮に起因するゴム中への落ち込み(配列乱れ)
を防止し、ベルト寿命を増大することができる。
なお、上記説明はローエツジタイプのVベルト
についてであるが、本考案Vベルトは、更に第4
図〜第7図に示す如きローエツジコグタイプのV
ベルトにも適用することができる。
即ち、この場合は、ベルト上面は前記実施例に
おけると同様であるが、下部の圧縮ゴム層3の下
面長手方向に沿つて一定ピツチのコグ部Gを設け
ており、この中第4図はコグ部Gに沿つて合成繊
維フイラメント束6を波形状に埋設した場合、第
5図はコグ部Gに合成繊維フイラメント束6,6
を複数層埋設した場合、第6図は抗張体1の上下
部にフイラメント束層6,6を各1層宛設け、か
つ、コグ部Gに同じフイラメント束層6,6を複
数層設けた場合ならびに第7図は抗張体1の上下
部に合成繊維フイラメント束6,6をランダムに
埋設した場合で、何れも横方向のフイラメント束
層を複数層設けている構成であるためベルト横方
向剛性、即ち耐側圧性を高め、同時にコグを形成
しているためベルト長手方向の屈曲性も増大する
ことができる特長を有している。
なお上記の各実施例において、埋設するフイラ
メント束は、同一の太さであつても、又異なる太
さのフイラメント束を適宜、混合して使用しても
よく、特に埋設する位置に合わせ、ベルトの剛
性、屈曲性を考慮して太さの異なるフイラメント
束を配置することは頗る有利である。
又、フイラメント束を形成する合成繊維フイラ
メントは単一のフイラメントに限らず、異種フイ
ラメントの混合束とすることも可能である。
以上の如く本考案Vベルトは適宜太さの各種合
成繊維のモノフイラメントを多数集束して接着処
理を施し、撚りをかけて硬化せしめたフイラメン
ト束を使用し、これを横方向に埋設したベルトで
あり、従来のベルトに対比し下記の如き種々の顕
著な効果を有している。
(1) ベルト横方向に埋設せるフイラメント束が剛
性が大きいためベルト横方向の変形が全くな
く、ベルト側面の耐側圧性、伝達力を著しく向
上せしめることができる。
(2) 埋設せるフイラメント束が細いフイラメント
を多数集束して接着処理してあるため、1本の
モノフイラメントの場合に比し接着液が集束フ
イラメントの内部間隙までよく浸透してフイラ
メント同志を強固に接着することになり、か
つ、集束フイラメント表面のゴムとの接着面積
が増大するためゴムとの接着も良好でベルトラ
イフを著しく増大することができる。
(3) 抗張体下面の横方向フイラメント束がベルト
駆動時の発熱による抗張体の熱収縮に起因する
ゴム中への落ち込み防止の機能を果し、抗張体
の配列乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るVベルトの一例を示す部
分横断斜視図、第2図乃至第7図は夫々同変形実
施例の部分横断斜視図である。 1……抗張体、2……上部クツシヨンゴム層、
3……下部圧縮ゴム、4……広角度帆布、5……
伸縮性帆布、6……フイラメント束、a……ベル
ト本体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 低伸度高強力のロープ抗張体をゴム中に並列
    状に埋設し、上下ゴム層表面に1〜複数層のゴ
    ム付帆布を積層貼着したローエツジタイプのV
    ベルトにおいて、前記抗張体上下部ゴム内に多
    数の合成繊維フイラメントを集束し撚糸して接
    着処理を施した合成繊維フイラメント束を横方
    向に埋設してなることを特徴とする動力伝動用
    Vベルト。 2 合成繊維フイラメント束がポリエステル繊
    維、脂肪族ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド
    繊維、ポリビニルアルコール繊維からなる群よ
    り選ばれたフイラメント束である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の動力伝動用Vベルト。
JP7485081U 1981-05-22 1981-05-22 Expired JPH0110514Y2 (ja)

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JP7485081U JPH0110514Y2 (ja) 1981-05-22 1981-05-22

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JP7485081U JPH0110514Y2 (ja) 1981-05-22 1981-05-22

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JPS57186735U JPS57186735U (ja) 1982-11-26
JPH0110514Y2 true JPH0110514Y2 (ja) 1989-03-27

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JP7485081U Expired JPH0110514Y2 (ja) 1981-05-22 1981-05-22

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59217034A (ja) * 1983-05-23 1984-12-07 Mitsuboshi Belting Ltd 伝動用ラツプドコグベルトの製造方法
JPH01164840A (ja) * 1987-12-16 1989-06-28 Mitsuboshi Belting Ltd 変速vベルト

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JPS57186735U (ja) 1982-11-26

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