JPS596278Y2 - Vベルト - Google Patents
VベルトInfo
- Publication number
- JPS596278Y2 JPS596278Y2 JP16930979U JP16930979U JPS596278Y2 JP S596278 Y2 JPS596278 Y2 JP S596278Y2 JP 16930979 U JP16930979 U JP 16930979U JP 16930979 U JP16930979 U JP 16930979U JP S596278 Y2 JPS596278 Y2 JP S596278Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- rubber
- layer
- canvas
- rubber layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は■ベルトの構造に関するもので、ゴム層の外周
面に短繊維群を横方向に配向せしめたゴム層からなる補
強層ならびにゴム付帆布を順次積層貼着せしめたVベル
トを提供することにより、従来のVベルトに比しベルト
側面の耐亀裂性を向上せしめると共に、ベルトの伸びを
減少せしめ、ベルトライフを著しく増大させることを目
的としたものである。
面に短繊維群を横方向に配向せしめたゴム層からなる補
強層ならびにゴム付帆布を順次積層貼着せしめたVベル
トを提供することにより、従来のVベルトに比しベルト
側面の耐亀裂性を向上せしめると共に、ベルトの伸びを
減少せしめ、ベルトライフを著しく増大させることを目
的としたものである。
従来のラツプド■ベルトは、通常第1図に示す如く上芯
ゴム2及び■芯ゴム3の間に抗張体ロープ1を長手方向
に埋設し、外周をゴム付帆布4(この場合2プライ)で
被覆して形威しているが、これをプーりに嵌合して駆動
すると走行中に第2図の如くプーIJ Pの上端とベル
ト側面の接触箇所Gにおいて帆布4の折り曲げ及び摩滅
が繰り返されることにより帆布4に接触箇所Gに沿って
長手方向の亀裂を生じる欠点がある。
ゴム2及び■芯ゴム3の間に抗張体ロープ1を長手方向
に埋設し、外周をゴム付帆布4(この場合2プライ)で
被覆して形威しているが、これをプーりに嵌合して駆動
すると走行中に第2図の如くプーIJ Pの上端とベル
ト側面の接触箇所Gにおいて帆布4の折り曲げ及び摩滅
が繰り返されることにより帆布4に接触箇所Gに沿って
長手方向の亀裂を生じる欠点がある。
これは柔軟性を有する内部ゴム層2,3とゴムでフリク
ション処理した帆布4からなるラツプドVベルトに固い
金属製のプーリPが接触することにより接触箇所Gに段
付きが生じるためである。
ション処理した帆布4からなるラツプドVベルトに固い
金属製のプーリPが接触することにより接触箇所Gに段
付きが生じるためである。
更に、従来の■ベルトは2個以上のプーりに巻掛けて駆
動すべき負荷に対して効率よく伝動せしめるためには適
当なベルト張力が必要であるが、一般にベルト駆動を続
けると合或繊維よりなる抗張体を有するベルトはクリー
プにより伸び生じるが、ベルトが伸びると張力が低下し
てスリップを生じ、伝動効率を低下せしめるばかりでな
く、プーリとベルトの発熱によりベルト側面の摩耗及び
亀裂の急激な戒長及びベルトの熱老化による底部よりの
クラツク等を生じ早期破損に至る。
動すべき負荷に対して効率よく伝動せしめるためには適
当なベルト張力が必要であるが、一般にベルト駆動を続
けると合或繊維よりなる抗張体を有するベルトはクリー
プにより伸び生じるが、ベルトが伸びると張力が低下し
てスリップを生じ、伝動効率を低下せしめるばかりでな
く、プーリとベルトの発熱によりベルト側面の摩耗及び
亀裂の急激な戒長及びベルトの熱老化による底部よりの
クラツク等を生じ早期破損に至る。
この伸びは抗張体の伸びとプーリへの落込みによって生
ずる。
ずる。
本考案は、叙上のような欠点を解消すべく種々試験の結
果考案されたものであり、■ベルトゴム層と外被カバー
布との間に適度の剛性、屈曲性を有する補強層を設ける
ことにより、ベルト側面の耐亀裂性を向上せしめ、同時
にベルトの伸びを減少せしめた構威を特徴とする。
果考案されたものであり、■ベルトゴム層と外被カバー
布との間に適度の剛性、屈曲性を有する補強層を設ける
ことにより、ベルト側面の耐亀裂性を向上せしめ、同時
にベルトの伸びを減少せしめた構威を特徴とする。
以下、本考案の具体的内容を更に添付図面を参照しつつ
説明する。
説明する。
第3図、第4図は夫々本考案に係るVベルトの横断面図
及び部分切欠斜視図であり、これら図において1は通常
、ポリエステル、ナイロン又は芳香族ポリアミド(商品
名・ケブラー)などの高強力繊維からなる抗張体ロープ
、2はNR (天然ゴム)、CR (クロロプレンゴム
)、NR−SBR(スチレン・ブタジエンゴム)ブレン
ドよりなる伸張部ゴム層(上芯ゴム)、3は前記伸張ゴ
ム層と同材質のゴムよりなる圧縮ゴム層(■芯ゴム)を
夫々示し、上記両ゴム層2,3によって■形芯ゴム層を
構或しており、これら抗張体ロープ1、伸張部ゴム層2
及び圧縮ゴム層3は前記第1図、第2図における抗張体
1、内部ゴム層2,3と同様である。
及び部分切欠斜視図であり、これら図において1は通常
、ポリエステル、ナイロン又は芳香族ポリアミド(商品
名・ケブラー)などの高強力繊維からなる抗張体ロープ
、2はNR (天然ゴム)、CR (クロロプレンゴム
)、NR−SBR(スチレン・ブタジエンゴム)ブレン
ドよりなる伸張部ゴム層(上芯ゴム)、3は前記伸張ゴ
ム層と同材質のゴムよりなる圧縮ゴム層(■芯ゴム)を
夫々示し、上記両ゴム層2,3によって■形芯ゴム層を
構或しており、これら抗張体ロープ1、伸張部ゴム層2
及び圧縮ゴム層3は前記第1図、第2図における抗張体
1、内部ゴム層2,3と同様である。
そして次に5は前記の如き構或において■形芯ゴム層、
即ち両ゴム層2,3の外周に被覆した本考案■ベルトの
特徴をなす補強層で、前記上芯ゴム2、■芯ゴム3と同
材質の一定厚みのゴム層7中に綿糸、レーヨン、ナイロ
ン、テトロン(商標名)、ビニロン、芳香族ポリアミド
などの繊維フィラメントを長さ1=20mm位にカット
した短繊維群6をゴム100重量部に対し5〜50重量
部の割合でベルト横方向に配向埋入した表面硬度70〜
85゜のゴムシート5よりなっている。
即ち両ゴム層2,3の外周に被覆した本考案■ベルトの
特徴をなす補強層で、前記上芯ゴム2、■芯ゴム3と同
材質の一定厚みのゴム層7中に綿糸、レーヨン、ナイロ
ン、テトロン(商標名)、ビニロン、芳香族ポリアミド
などの繊維フィラメントを長さ1=20mm位にカット
した短繊維群6をゴム100重量部に対し5〜50重量
部の割合でベルト横方向に配向埋入した表面硬度70〜
85゜のゴムシート5よりなっている。
このような短繊維群6を横方向に配向したゴムシ一ト5
で上芯ゴム2、■芯ゴム3よりなるV形芯ゴム層外周面
を被覆貼着し、更にその外周面を経緯の綿糸を交差角9
0〜140゜の広角度で織戊した1〜複数層、図では1
プライであるが、通常は1〜2プライ又はそれ以上のゴ
ム付帆布4をバイアス方向に積層貼着する。
で上芯ゴム2、■芯ゴム3よりなるV形芯ゴム層外周面
を被覆貼着し、更にその外周面を経緯の綿糸を交差角9
0〜140゜の広角度で織戊した1〜複数層、図では1
プライであるが、通常は1〜2プライ又はそれ以上のゴ
ム付帆布4をバイアス方向に積層貼着する。
ここでゴムシ一ト中に混入される短繊維の長さは1mm
以下では適当な補強効果が得られず、又、20 mm以
上では配向性に問題があるので、1〜20 mmが好適
である。
以下では適当な補強効果が得られず、又、20 mm以
上では配向性に問題があるので、1〜20 mmが好適
である。
又、混入される短繊維量は硬度に関連があり、適度な剛
性、屈曲性を有するゴムシ一トを得るには硬度70〜8
5のゴムシ一トが必要で、このような硬度にするには5
重量部以下では繊維量が少なくて柔軟性を有し、前記通
常の■ベルト同様、駆動中にプーりによる段付きを生じ
易く、又、50重量部以上混入すると剛性が高すぎて却
って脆くなる問題があるため、通常5〜50重量部の範
囲内で混入しなければならない。
性、屈曲性を有するゴムシ一トを得るには硬度70〜8
5のゴムシ一トが必要で、このような硬度にするには5
重量部以下では繊維量が少なくて柔軟性を有し、前記通
常の■ベルト同様、駆動中にプーりによる段付きを生じ
易く、又、50重量部以上混入すると剛性が高すぎて却
って脆くなる問題があるため、通常5〜50重量部の範
囲内で混入しなければならない。
しかして、この短繊維配向のゴム層を■ベルトに形或す
る場合には、製法上の問題から予め1〜複数の帆布4の
内側に短繊維群6を横方向に配向したゴムシ一ト層を貼
着しておき、これをベルトゴム層の外周面に被覆する。
る場合には、製法上の問題から予め1〜複数の帆布4の
内側に短繊維群6を横方向に配向したゴムシ一ト層を貼
着しておき、これをベルトゴム層の外周面に被覆する。
このような補強層5は適当な剛性、屈曲性を有している
ため、ベルト側面の亀裂を防止すると共に、ベルトのプ
ーリへの落込みがなくなり、ベルトの伸びを減少するこ
とができる。
ため、ベルト側面の亀裂を防止すると共に、ベルトのプ
ーリへの落込みがなくなり、ベルトの伸びを減少するこ
とができる。
次に、本考案に係る■ベルトについて、従来の■ベルト
ならびに他の変形Vベルトとの対比を実施例により説明
する。
ならびに他の変形Vベルトとの対比を実施例により説明
する。
A形Vベルトについて、ゴム付帆布ならびに短繊維群を
横方向に配向したゴムシ一ト補強層を第5図a−dに示
すような各態様で被覆した■ベルトを試作し、4000
rpm, Wg 70 kg、プーり径;駆動側(D
r) 65mmφ、従動側(Dn) 65mmφのデ゛
ッドウェイト方式で走行試験を行ない、ベルトライフ及
びベルトの落込み(伸び)を調べたところ、後記第1表
の如き結果が得られた。
横方向に配向したゴムシ一ト補強層を第5図a−dに示
すような各態様で被覆した■ベルトを試作し、4000
rpm, Wg 70 kg、プーり径;駆動側(D
r) 65mmφ、従動側(Dn) 65mmφのデ゛
ッドウェイト方式で走行試験を行ない、ベルトライフ及
びベルトの落込み(伸び)を調べたところ、後記第1表
の如き結果が得られた。
但し、第5図中、
a:内側に短繊維配向ゴムシートを、外側をゴム付帆布
で被覆した本考案ベルト、 b:2プライのゴム付帆布のみで被覆した従来のベルト
、 C:内側をゴム付帆布、外側を短繊維配向ゴムシ一トで
被覆した比較ベルト、 d:2プライの短繊維配向ゴムシ一トのみで被覆した比
較ベルト、 上記表より明らかな如く、従来のラツプドVベルトb1
ならびに他の変形■ベルトC,dに較べて、本考案の■
ベル}aはベルト寿命、ベルト落込み共に遥かに優れて
おり、特に従来のベルトに対し寿命では1.5倍増、落
込みでは55%減となっている。
で被覆した本考案ベルト、 b:2プライのゴム付帆布のみで被覆した従来のベルト
、 C:内側をゴム付帆布、外側を短繊維配向ゴムシ一トで
被覆した比較ベルト、 d:2プライの短繊維配向ゴムシ一トのみで被覆した比
較ベルト、 上記表より明らかな如く、従来のラツプドVベルトb1
ならびに他の変形■ベルトC,dに較べて、本考案の■
ベル}aはベルト寿命、ベルト落込み共に遥かに優れて
おり、特に従来のベルトに対し寿命では1.5倍増、落
込みでは55%減となっている。
これはベルト側面の長手亀裂方向に対し直角方向の短繊
維群が埋設され帆布のバイアス角度よりも耐亀裂性に富
んでいるためであり、又、落込みは帆布より短繊維配向
ゴム層の剛性が大きくベルト変形が小さいためである。
維群が埋設され帆布のバイアス角度よりも耐亀裂性に富
んでいるためであり、又、落込みは帆布より短繊維配向
ゴム層の剛性が大きくベルト変形が小さいためである。
又、他の変形■ベルトではベルト外周面が短繊維配向ゴ
ム層で形成されているため帆布よりも摩耗し易いため寿
命、落込み共に本考案■ベルトより劣っている。
ム層で形成されているため帆布よりも摩耗し易いため寿
命、落込み共に本考案■ベルトより劣っている。
以上の如く、本考案Vベルトは、ゴム層の外周面に所定
量の短繊維群を横方向に配向せしめたゴム層を配し、そ
の外側に広角度のゴム付帆布を積層貼着せしめた構或で
あるため、従来のラップド■ベルトの欠点であったベル
ト側面の亀裂を防止し、かつ前記補強層の適度な剛性に
よりベルトの落込みによるベルトの伸びを減少し、ベル
トの張り直しを必要としないアジャストレスベルトとし
て使用することが可能で、ベルトライフを著しく増大せ
しめる顕著な特徴を有している。
量の短繊維群を横方向に配向せしめたゴム層を配し、そ
の外側に広角度のゴム付帆布を積層貼着せしめた構或で
あるため、従来のラップド■ベルトの欠点であったベル
ト側面の亀裂を防止し、かつ前記補強層の適度な剛性に
よりベルトの落込みによるベルトの伸びを減少し、ベル
トの張り直しを必要としないアジャストレスベルトとし
て使用することが可能で、ベルトライフを著しく増大せ
しめる顕著な特徴を有している。
第1図は従来のラツプド■ベルトの横断面図、第2図は
同第1図■ベルトのプーりとの嵌合状態を示す横断面図
、第3図は本考案に係る■ベルトの横断面図、第4図は
本考案に係る■ベルトの部分切欠斜視図、第5図a−d
は実施例における各種■ベルトの横断面図である。 1・・・・・・抗張体ロープ、2・・・・・・伸張部ゴ
ム層、3・・・・・・圧縮ゴム層、4・・・・・・ゴム
付帆布、5・・・・・・補強層。
同第1図■ベルトのプーりとの嵌合状態を示す横断面図
、第3図は本考案に係る■ベルトの横断面図、第4図は
本考案に係る■ベルトの部分切欠斜視図、第5図a−d
は実施例における各種■ベルトの横断面図である。 1・・・・・・抗張体ロープ、2・・・・・・伸張部ゴ
ム層、3・・・・・・圧縮ゴム層、4・・・・・・ゴム
付帆布、5・・・・・・補強層。
Claims (1)
- 抗張体を埋設したV形芯ゴム層の外周全面にわたり所定
量の短繊維群をベルト横方向に配向埋入せしめた硬度7
0〜85゜のゴムシートからなる補強層を配し、更にそ
の外周全面に1〜複数プライのゴム付帆布を積層貼着せ
しめたことを特徴とする■ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16930979U JPS596278Y2 (ja) | 1979-12-05 | 1979-12-05 | Vベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16930979U JPS596278Y2 (ja) | 1979-12-05 | 1979-12-05 | Vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5685744U JPS5685744U (ja) | 1981-07-09 |
JPS596278Y2 true JPS596278Y2 (ja) | 1984-02-27 |
Family
ID=29680148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16930979U Expired JPS596278Y2 (ja) | 1979-12-05 | 1979-12-05 | Vベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS596278Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0122992Y2 (ja) * | 1984-12-25 | 1989-07-13 |
-
1979
- 1979-12-05 JP JP16930979U patent/JPS596278Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5685744U (ja) | 1981-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4694616B2 (ja) | 改良された荷重分担コードを有する無端ベルト | |
JPH0729330Y2 (ja) | 動力伝動用vベルト | |
JPS626349Y2 (ja) | ||
JPH0110513Y2 (ja) | ||
US20050143209A1 (en) | Friction drive belt and method for fabricating the same | |
KR910001826B1 (ko) | 로에지 톱니형 v-벨트 및 그 제조방법 | |
US5230668A (en) | V-ribbed belt | |
TWI297376B (en) | Banded power transmission v-belt | |
JPS6342194Y2 (ja) | ||
JPS596278Y2 (ja) | Vベルト | |
US4778437A (en) | Heavy duty V belt | |
US4682973A (en) | V-belt for high load power transmission | |
JPH0110514Y2 (ja) | ||
JPH0746828Y2 (ja) | Vリブドベルト | |
JPH10274290A (ja) | 動力伝動用ベルト | |
JP2848516B2 (ja) | Vリブドベルト | |
JPH1144347A (ja) | 動力伝動用ベルト | |
JPS6234043Y2 (ja) | ||
JPS5824037Y2 (ja) | 多リブベルト | |
JP2001263431A (ja) | ローエッジコグベルト | |
JPH0122992Y2 (ja) | ||
JPH0239659B2 (ja) | ||
JPH0544607Y2 (ja) | ||
JPS627876Y2 (ja) | ||
JPS5919151Y2 (ja) | 動力伝動用vベルト |