JPH0110513Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0110513Y2 JPH0110513Y2 JP1981138574U JP13857481U JPH0110513Y2 JP H0110513 Y2 JPH0110513 Y2 JP H0110513Y2 JP 1981138574 U JP1981138574 U JP 1981138574U JP 13857481 U JP13857481 U JP 13857481U JP H0110513 Y2 JPH0110513 Y2 JP H0110513Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- rubber
- tensile
- rubber layer
- core rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 52
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 52
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 20
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 4
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 3
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 3
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 3
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 3
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 3
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 3
- 229920000297 Rayon Polymers 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229920001084 poly(chloroprene) Polymers 0.000 description 2
- 230000002028 premature Effects 0.000 description 2
- 239000002964 rayon Substances 0.000 description 2
- 229920003048 styrene butadiene rubber Polymers 0.000 description 2
- 239000004953 Aliphatic polyamide Substances 0.000 description 1
- 229920000271 Kevlar® Polymers 0.000 description 1
- 239000002174 Styrene-butadiene Substances 0.000 description 1
- IDCBOTIENDVCBQ-UHFFFAOYSA-N TEPP Chemical compound CCOP(=O)(OCC)OP(=O)(OCC)OCC IDCBOTIENDVCBQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002978 Vinylon Polymers 0.000 description 1
- 229920003231 aliphatic polyamide Polymers 0.000 description 1
- 239000004760 aramid Substances 0.000 description 1
- 229920003235 aromatic polyamide Polymers 0.000 description 1
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 239000004761 kevlar Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 1
- 238000003878 thermal aging Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/04—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber
- F16G5/06—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/249921—Web or sheet containing structurally defined element or component
- Y10T428/249924—Noninterengaged fiber-containing paper-free web or sheet which is not of specified porosity
- Y10T428/249933—Fiber embedded in or on the surface of a natural or synthetic rubber matrix
- Y10T428/249934—Fibers are aligned substantially parallel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/249921—Web or sheet containing structurally defined element or component
- Y10T428/249924—Noninterengaged fiber-containing paper-free web or sheet which is not of specified porosity
- Y10T428/249933—Fiber embedded in or on the surface of a natural or synthetic rubber matrix
- Y10T428/249937—Fiber is precoated
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/31504—Composite [nonstructural laminate]
- Y10T428/31826—Of natural rubber
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本考案は動力伝動用Vベルトに係り、抗張体を
短繊維群を横方向に配向混入したクツシヨンレス
ゴム層に直接埋設することにより、高負荷時に於
けるベルトの変形及び変形のため抗張体周囲の応
力集中によつて生じるベルトの早期破損を防止
し、ベルトライフを著しく向上せしめることを目
的とするものである。 従来のラツプドVベルトは、通常第1図に示す
如く、クツシヨンゴム2′の間に抗張体ロープ
1′を埋設し、その上面に上芯ゴム3′、下面には
V芯ゴム4′を積層し、それらの外周をゴム付帆
布5′で被覆して構成され、VプーリPに嵌合し
て動力を伝動する機能を果すものであるが、高負
荷がかかつた場合には第2図に図示するようにベ
ルトが横方向に湾曲変形すると同時に抗張体1′
の周辺に応力が集中し、その結果、第3図矢印に
示す如く亀裂がベルト長手方向に沿つて抗張体
1′の周囲からクツシヨンゴム2′を経て上芯3′
及びV芯4′へ至る縦割れ現象として発生し、ベ
ルトの早期破損を起すことがある。 これはV芯ゴム4′が柔軟で変形し易く、上芯
ゴム3′及びV芯ゴム4′に亀裂が入つた時、亀裂
の成長が早いことに起因する。 また、Vベルトは2個以上のプーリに巻掛けら
れ駆動すべき負荷に対して効率よく伝動させるた
めには適切なベルト張力が必要であるが、一般に
駆動を続けるとベルトが伸びて張力が低下し、ス
リツプを生じ、その結果、伝動効率を低下せしめ
るばかりでなく、プーリとベルトの発熱によるベ
ルト側面の摩耗及び亀裂の急激な成長及びベルト
熱老化による底部よりのクラツク等を生じ早期破
損に至ることもある。 殊に、逆面げ走行にあつてはベルトが伸びると
逆曲げ角度が小さくなり底部クラツクにより早期
破損を起すことを避けられない。 このようなベルトにおける伸びは、抗張体の伸
びとプーリへのベルトの落込み(見掛け伸び)よ
りなり、ベルトの落込みはV芯ゴム4′及び帆布
5′の変形によるものであり、特に柔かいV芯ゴ
ムの場合はその変形が大きく、大きな要因となつ
ている。 そこでこのような問題の解決策として本出願人
は先に実願昭55−47933号(実開昭56−149153号
公報)を以て、抗張体を埋設したクツシヨンゴム
層の上面及び下面に短繊維群を横方向に配向混入
せしめたゴム層を設けたVベルトを提案した。 このVベルトは確かに以前のベルトに比較して
或程度の効果があり、改善されたものであるが、
更に厳しい高負荷条件ではクツシヨンゴムと抗張
体の動きとのズレが大きく、そのためクツシヨン
ゴムの劣化が大きく、抗張体がダンゴになり、即
ち抗張体間のクツシヨンゴム層に亀裂が入つて抗
張体がバラバラになり、時には隣接する抗張体同
志が重なり合う場合もあつて、抗張体劣化から早
期破損につながる問題を残している。 本考案は、上記の如き実状に鑑み、更にそれら
の問題を解消すべく考案されたものであり、Vベ
ルト抗張体をクツシヨンレスにして短繊維群を横
方向に配向混入せしめたゴム層中に直接埋設する
ことにより高負荷がかかつた場合でもベルトの変
形及び変形による抗張体のダンゴ状態を皆無に
し、早期破損を防止することを特徴としたもので
ある。 なお特にかかるVベルトは高負荷のかかる農業
用(芝刈機、除雪車)の標準Vベルト及び薄形V
ベルトに使用して有効である。 以下、本考案の具体的内容を更に添付図面に示
す実施例を参照しつつ詳細に説明する。 第4図は本考案に係るVベルトの1例を示す部
分切欠斜視図で、図において、1は第1図乃至第
3図における抗張体1′と同じく通常、ポリエス
テル、脂肪族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド
(商品名:ケブラー)などの高強力繊維からなる
抗張体ロープ、2はNR(天然ゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)、NR/SBR(スチレン・ブタジエン
ゴム)ブレンドよりなる上芯ゴム層、3は前記上
芯ゴムと同材質の下芯ゴム層、4は同じく前記上
下芯ゴム2,3と同材質のV芯圧縮ゴムでこれら
抗張体ロープ1と各ゴム層2,3,4は構成一体
化されている。 そして前記上芯ゴム2及び下芯ゴム3はその中
に特に綿糸、レーヨン、ナイロン、テトロン(商
品名)、ビニロンなどの繊維フイラメントを1〜
20mm位にカツトした短繊維群6がゴム100重量部
に対して5〜50重量部の割合でベルト横方向に配
向埋設されていて表面硬度70〜90゜のゴム層より
なつている。 しかして、抗張体ロープは、通常は第1図、第
2図に示す如く、柔軟なクツシヨンゴム2′中に
埋設されているが、クツシヨンゴム2′は前述の
如き亀裂発生の問題を有しているため、本考案に
あつては、その特徴をなすものとして特にクツシ
ヨンゴム層を設けることなく、前記短繊維群6を
横方向に配向した上芯ゴム2、下芯ゴム3中に直
接埋設されている。そしてこのように構成された
Vベルト外周面は、更に経緯の綿糸、ナイロン混
紡糸、ポリエステル混紡糸を交差角90〜140゜の広
角度で織成した1〜複数層、図では1プライであ
るが、通常は1〜2プライ又はそれ以上のゴム付
帆布5でバイアス方向に積層覆着されている。し
かし、かかる被覆と異なり帆布を被覆しないロー
エツジタイプの場合もある。 なお前記短繊維入りゴム層2,3の硬質は短繊
維の混入量と関連しているが、通常、70゜以下で
は耐座屈性が劣り、かつ亀裂が入り易い問題が残
り、又90゜以上では固くなり過ぎて耐屈曲性が劣
り、発熱により亀裂が入り易くなるため前記70〜
90゜が最も好適である。 ここで硬度はJIS硬度計で測定した数値を示す。 以上は、所定長さにカツトされた短繊維群6を
上芯ゴム2、下芯ゴム3中に混入した場合につい
て説明してきたが、短繊維の代りに綿糸又はレー
ヨンもしくはナイロン、ポリエステルなどの紡績
糸又は撚糸よりなるスダレ布、帆布を埋設しても
よく、これも同様な効果を奏することができる。 第7図及び第8図は、前記本考案に係るVベル
トの変形例を示し、第7図では短繊維群を混入し
た上芯ゴム2の上に更に短繊維の存在しない通常
の上芯ゴム2aが設けられており、一方、第8図
では上芯ゴム2、下芯ゴム3の他に下面のV芯圧
縮ゴム4の部分にも短繊維群6が混入され、強化
されている。 これら各例の場合においても前述の場合と同
様、クツシヨンゴム層は介在せず、抗張体が短繊
維群を配向混入した芯ゴム中に埋設されており、
前記同様な効果を得ることができる。 次に、本考案に係るVベルトについて、従来の
Vベルトとの対比を実施例により説明する。 実施例 周長2500mmのB形Vベルト(幅16.5mm×高さ
11.0mm)及び周長1100mmのLB形Vベルト(幅16.5
mm×高さ9.5mm)について第5図イの如きクツシ
ヨンゴム2′を設け、短繊維6を上下に混入した
従来のVベルトと、第5図ロの如きクツシヨンゴ
ムのない短繊維ゴム層2,3に抗張体1を直接埋
設した本考案に係るVベルトとを第6図に示すよ
うな駆動プーリ(Dr)=114mmφ、従動プーリ
(Dn)=114mmφ、テンシヨンプーリ(Dp)=106
mmφ、テンシヨンプーリ(Dt)=152mmφで
1800rpmの試験条件をもつて図の如きリバースベ
ンド(逆曲げ)走行方式で走行試験を行いベルト
ライフを調べた。 その結果は第1表に示す如くであつた。
短繊維群を横方向に配向混入したクツシヨンレス
ゴム層に直接埋設することにより、高負荷時に於
けるベルトの変形及び変形のため抗張体周囲の応
力集中によつて生じるベルトの早期破損を防止
し、ベルトライフを著しく向上せしめることを目
的とするものである。 従来のラツプドVベルトは、通常第1図に示す
如く、クツシヨンゴム2′の間に抗張体ロープ
1′を埋設し、その上面に上芯ゴム3′、下面には
V芯ゴム4′を積層し、それらの外周をゴム付帆
布5′で被覆して構成され、VプーリPに嵌合し
て動力を伝動する機能を果すものであるが、高負
荷がかかつた場合には第2図に図示するようにベ
ルトが横方向に湾曲変形すると同時に抗張体1′
の周辺に応力が集中し、その結果、第3図矢印に
示す如く亀裂がベルト長手方向に沿つて抗張体
1′の周囲からクツシヨンゴム2′を経て上芯3′
及びV芯4′へ至る縦割れ現象として発生し、ベ
ルトの早期破損を起すことがある。 これはV芯ゴム4′が柔軟で変形し易く、上芯
ゴム3′及びV芯ゴム4′に亀裂が入つた時、亀裂
の成長が早いことに起因する。 また、Vベルトは2個以上のプーリに巻掛けら
れ駆動すべき負荷に対して効率よく伝動させるた
めには適切なベルト張力が必要であるが、一般に
駆動を続けるとベルトが伸びて張力が低下し、ス
リツプを生じ、その結果、伝動効率を低下せしめ
るばかりでなく、プーリとベルトの発熱によるベ
ルト側面の摩耗及び亀裂の急激な成長及びベルト
熱老化による底部よりのクラツク等を生じ早期破
損に至ることもある。 殊に、逆面げ走行にあつてはベルトが伸びると
逆曲げ角度が小さくなり底部クラツクにより早期
破損を起すことを避けられない。 このようなベルトにおける伸びは、抗張体の伸
びとプーリへのベルトの落込み(見掛け伸び)よ
りなり、ベルトの落込みはV芯ゴム4′及び帆布
5′の変形によるものであり、特に柔かいV芯ゴ
ムの場合はその変形が大きく、大きな要因となつ
ている。 そこでこのような問題の解決策として本出願人
は先に実願昭55−47933号(実開昭56−149153号
公報)を以て、抗張体を埋設したクツシヨンゴム
層の上面及び下面に短繊維群を横方向に配向混入
せしめたゴム層を設けたVベルトを提案した。 このVベルトは確かに以前のベルトに比較して
或程度の効果があり、改善されたものであるが、
更に厳しい高負荷条件ではクツシヨンゴムと抗張
体の動きとのズレが大きく、そのためクツシヨン
ゴムの劣化が大きく、抗張体がダンゴになり、即
ち抗張体間のクツシヨンゴム層に亀裂が入つて抗
張体がバラバラになり、時には隣接する抗張体同
志が重なり合う場合もあつて、抗張体劣化から早
期破損につながる問題を残している。 本考案は、上記の如き実状に鑑み、更にそれら
の問題を解消すべく考案されたものであり、Vベ
ルト抗張体をクツシヨンレスにして短繊維群を横
方向に配向混入せしめたゴム層中に直接埋設する
ことにより高負荷がかかつた場合でもベルトの変
形及び変形による抗張体のダンゴ状態を皆無に
し、早期破損を防止することを特徴としたもので
ある。 なお特にかかるVベルトは高負荷のかかる農業
用(芝刈機、除雪車)の標準Vベルト及び薄形V
ベルトに使用して有効である。 以下、本考案の具体的内容を更に添付図面に示
す実施例を参照しつつ詳細に説明する。 第4図は本考案に係るVベルトの1例を示す部
分切欠斜視図で、図において、1は第1図乃至第
3図における抗張体1′と同じく通常、ポリエス
テル、脂肪族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド
(商品名:ケブラー)などの高強力繊維からなる
抗張体ロープ、2はNR(天然ゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)、NR/SBR(スチレン・ブタジエン
ゴム)ブレンドよりなる上芯ゴム層、3は前記上
芯ゴムと同材質の下芯ゴム層、4は同じく前記上
下芯ゴム2,3と同材質のV芯圧縮ゴムでこれら
抗張体ロープ1と各ゴム層2,3,4は構成一体
化されている。 そして前記上芯ゴム2及び下芯ゴム3はその中
に特に綿糸、レーヨン、ナイロン、テトロン(商
品名)、ビニロンなどの繊維フイラメントを1〜
20mm位にカツトした短繊維群6がゴム100重量部
に対して5〜50重量部の割合でベルト横方向に配
向埋設されていて表面硬度70〜90゜のゴム層より
なつている。 しかして、抗張体ロープは、通常は第1図、第
2図に示す如く、柔軟なクツシヨンゴム2′中に
埋設されているが、クツシヨンゴム2′は前述の
如き亀裂発生の問題を有しているため、本考案に
あつては、その特徴をなすものとして特にクツシ
ヨンゴム層を設けることなく、前記短繊維群6を
横方向に配向した上芯ゴム2、下芯ゴム3中に直
接埋設されている。そしてこのように構成された
Vベルト外周面は、更に経緯の綿糸、ナイロン混
紡糸、ポリエステル混紡糸を交差角90〜140゜の広
角度で織成した1〜複数層、図では1プライであ
るが、通常は1〜2プライ又はそれ以上のゴム付
帆布5でバイアス方向に積層覆着されている。し
かし、かかる被覆と異なり帆布を被覆しないロー
エツジタイプの場合もある。 なお前記短繊維入りゴム層2,3の硬質は短繊
維の混入量と関連しているが、通常、70゜以下で
は耐座屈性が劣り、かつ亀裂が入り易い問題が残
り、又90゜以上では固くなり過ぎて耐屈曲性が劣
り、発熱により亀裂が入り易くなるため前記70〜
90゜が最も好適である。 ここで硬度はJIS硬度計で測定した数値を示す。 以上は、所定長さにカツトされた短繊維群6を
上芯ゴム2、下芯ゴム3中に混入した場合につい
て説明してきたが、短繊維の代りに綿糸又はレー
ヨンもしくはナイロン、ポリエステルなどの紡績
糸又は撚糸よりなるスダレ布、帆布を埋設しても
よく、これも同様な効果を奏することができる。 第7図及び第8図は、前記本考案に係るVベル
トの変形例を示し、第7図では短繊維群を混入し
た上芯ゴム2の上に更に短繊維の存在しない通常
の上芯ゴム2aが設けられており、一方、第8図
では上芯ゴム2、下芯ゴム3の他に下面のV芯圧
縮ゴム4の部分にも短繊維群6が混入され、強化
されている。 これら各例の場合においても前述の場合と同
様、クツシヨンゴム層は介在せず、抗張体が短繊
維群を配向混入した芯ゴム中に埋設されており、
前記同様な効果を得ることができる。 次に、本考案に係るVベルトについて、従来の
Vベルトとの対比を実施例により説明する。 実施例 周長2500mmのB形Vベルト(幅16.5mm×高さ
11.0mm)及び周長1100mmのLB形Vベルト(幅16.5
mm×高さ9.5mm)について第5図イの如きクツシ
ヨンゴム2′を設け、短繊維6を上下に混入した
従来のVベルトと、第5図ロの如きクツシヨンゴ
ムのない短繊維ゴム層2,3に抗張体1を直接埋
設した本考案に係るVベルトとを第6図に示すよ
うな駆動プーリ(Dr)=114mmφ、従動プーリ
(Dn)=114mmφ、テンシヨンプーリ(Dp)=106
mmφ、テンシヨンプーリ(Dt)=152mmφで
1800rpmの試験条件をもつて図の如きリバースベ
ンド(逆曲げ)走行方式で走行試験を行いベルト
ライフを調べた。 その結果は第1表に示す如くであつた。
【表】
即ち上記表より明らかな如く、短繊維混入ゴム
層中に抗張体を直接埋設した本考案Vベルトは、
クツシヨンゴム層中に抗張体を埋設した従来のV
ベルトに比し1.3〜4倍ベルトライフを増大して
いることが窺知された。 以上の如く、本考案Vベルトは、短繊維群を横
方向に配向した芯ゴム中に抗張体を直接埋設した
ことにより、高負荷時に於ても横方向短繊維群が
直交する抗張体の上下移動に対して障壁となり、
抗張体周囲から芯ゴム、V芯ゴムへの縦割れに対
して抵抗性を有し、抗張体の所謂ダンゴ現象を防
止して亀裂破損を大幅に改善し、その結果、ベル
トライフを著しく向上せしめることができ、伝動
ベルトとしてその性能ならびに経済性共に優れた
効果を発揮する利点がある。
層中に抗張体を直接埋設した本考案Vベルトは、
クツシヨンゴム層中に抗張体を埋設した従来のV
ベルトに比し1.3〜4倍ベルトライフを増大して
いることが窺知された。 以上の如く、本考案Vベルトは、短繊維群を横
方向に配向した芯ゴム中に抗張体を直接埋設した
ことにより、高負荷時に於ても横方向短繊維群が
直交する抗張体の上下移動に対して障壁となり、
抗張体周囲から芯ゴム、V芯ゴムへの縦割れに対
して抵抗性を有し、抗張体の所謂ダンゴ現象を防
止して亀裂破損を大幅に改善し、その結果、ベル
トライフを著しく向上せしめることができ、伝動
ベルトとしてその性能ならびに経済性共に優れた
効果を発揮する利点がある。
第1図は従来のVベルトの嵌合態様を示す横断
面図、第2図は従来のVベルトの変形した嵌合態
様を示す横断面図、第3図は第2図Vベルトの部
分拡大横断面図、第4図は本考案に係るVベルト
の部分横断斜視図、第5図イ,ロは実施例に使用
した従来のVベルトならびに本考案Vベルトの各
横断面図、第6図は実施例の試験態様を示す側面
図、第7図及び第8図は本考案に係るVベルトの
変形実施例を示す各横断面図である。 1……抗張体、2……上芯ゴム層、3……下芯
ゴム層、4……V芯圧縮ゴム層、5……帆布、6
……短繊維群。
面図、第2図は従来のVベルトの変形した嵌合態
様を示す横断面図、第3図は第2図Vベルトの部
分拡大横断面図、第4図は本考案に係るVベルト
の部分横断斜視図、第5図イ,ロは実施例に使用
した従来のVベルトならびに本考案Vベルトの各
横断面図、第6図は実施例の試験態様を示す側面
図、第7図及び第8図は本考案に係るVベルトの
変形実施例を示す各横断面図である。 1……抗張体、2……上芯ゴム層、3……下芯
ゴム層、4……V芯圧縮ゴム層、5……帆布、6
……短繊維群。
Claims (1)
- 抗張体を埋設したVベルトにおいて、前記抗張
体の周囲をクツシヨンレスにして短繊維群を横方
向に配向混入せしめた硬度70〜90゜のゴム層にて
構成し、該ゴム層に前記抗張体を直接埋設してな
ることを特徴とする動力伝動用Vベルト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981138574U JPS5842444U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | 動力伝動用vベルト |
US06/475,442 US4504258A (en) | 1981-09-17 | 1983-03-15 | Power transmission belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981138574U JPS5842444U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | 動力伝動用vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5842444U JPS5842444U (ja) | 1983-03-22 |
JPH0110513Y2 true JPH0110513Y2 (ja) | 1989-03-27 |
Family
ID=15225309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981138574U Granted JPS5842444U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | 動力伝動用vベルト |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4504258A (ja) |
JP (1) | JPS5842444U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013506099A (ja) * | 2009-09-24 | 2013-02-21 | ザ ゲイツ コーポレイション | Cvtベルト |
US9115784B2 (en) | 2006-03-07 | 2015-08-25 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Transmission belt |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4682973A (en) * | 1986-04-10 | 1987-07-28 | Mitsuboshi Belting Ltd. | V-belt for high load power transmission |
EP0328511A1 (en) * | 1988-02-09 | 1989-08-16 | Highland Industries, Inc. | Producing improved V-belt bare-back cover fabric |
JPH0786377B2 (ja) * | 1990-01-31 | 1995-09-20 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vベルト |
US5346731A (en) * | 1990-07-12 | 1994-09-13 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Fiber-reinforced rubber |
JP2935261B2 (ja) * | 1996-06-12 | 1999-08-16 | 三ツ星ベルト株式会社 | 動力伝動ベルトの残余寿命の推定方法 |
AU719570B2 (en) * | 1996-07-02 | 2000-05-11 | Yokohama Rubber Co., Ltd., The | Conveyor belt |
CA2313421A1 (en) | 1999-08-26 | 2001-02-26 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Power transmission belt |
WO2001025547A1 (en) * | 1999-10-05 | 2001-04-12 | Caterpillar Commercial Sarl | Dragline rigging system |
US6461264B1 (en) * | 2000-12-19 | 2002-10-08 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Power transmission belt having rubber coated fabric layer |
JP2002308164A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | Bridgestone Corp | ゴムクローラおよびその製造方法 |
JP3921603B2 (ja) * | 2002-01-18 | 2007-05-30 | ニッタ株式会社 | エレベータ駆動用ベルト |
US6858797B2 (en) * | 2002-11-22 | 2005-02-22 | Gore Enterprise Holdings, Inc. | Support member for an assembly |
US9222208B2 (en) * | 2005-12-29 | 2015-12-29 | Albany International Corp. | Elastic silicone rubber belt |
DE102007042917B4 (de) * | 2007-09-08 | 2020-06-18 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Biegeelastischer Antriebsriemen, oder Keilrippenriemen, mit einer Textilauflage auf seiner verschleißanfälligen Arbeitsseite |
JP4989556B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2012-08-01 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
CN102803787B (zh) * | 2009-04-06 | 2016-01-06 | 戴科欧洲有限公司 | 齿形带以及齿形带在机油混合物中的应用 |
WO2011027380A1 (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-10 | バンドー化学株式会社 | 平ベルト |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3122934A (en) * | 1964-03-03 | Power transmission belt | ||
US2446310A (en) * | 1945-01-16 | 1948-08-03 | Gates Rubber Co | V-type belt |
US3658108A (en) * | 1965-04-26 | 1972-04-25 | Owens Corning Fiberglass Corp | Tire construction with improved reinforcement |
US3545293A (en) * | 1968-12-27 | 1970-12-08 | Owens Corning Fiberglass Corp | Industrial belt construction |
IT1063561B (it) * | 1976-05-07 | 1985-02-11 | Pirelli | Cinghia trapezoidale |
GB1574140A (en) * | 1976-12-20 | 1980-09-03 | Roulunds Fabriker As | V-belt |
US4127039A (en) * | 1977-01-31 | 1978-11-28 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt |
US4083261A (en) * | 1977-04-18 | 1978-04-11 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt |
JPS5757243Y2 (ja) * | 1979-02-08 | 1982-12-08 | ||
US4255147A (en) * | 1979-11-08 | 1981-03-10 | Dayco Corporation | Wrapped-molded V-belt and method of manufacture |
US4305714A (en) * | 1980-05-23 | 1981-12-15 | Dayco Corporation | Heavy duty laminated cogged belt |
US4355069A (en) * | 1981-03-17 | 1982-10-19 | Dayco Corporation | Flexible load-carrying cord, apparatus and polymeric construction utilizing same |
-
1981
- 1981-09-17 JP JP1981138574U patent/JPS5842444U/ja active Granted
-
1983
- 1983-03-15 US US06/475,442 patent/US4504258A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9115784B2 (en) | 2006-03-07 | 2015-08-25 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Transmission belt |
JP2013506099A (ja) * | 2009-09-24 | 2013-02-21 | ザ ゲイツ コーポレイション | Cvtベルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5842444U (ja) | 1983-03-22 |
US4504258A (en) | 1985-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0110513Y2 (ja) | ||
JPS626349Y2 (ja) | ||
US20050143209A1 (en) | Friction drive belt and method for fabricating the same | |
US5624338A (en) | Double V-ribbed belt | |
US5230668A (en) | V-ribbed belt | |
JPH03229041A (ja) | Vベルト | |
JPS6342194Y2 (ja) | ||
JPH0673498U (ja) | 動力伝動用vベルト | |
US4778437A (en) | Heavy duty V belt | |
EP0240629B1 (en) | V-belt for high load power transmission | |
JPS5919151Y2 (ja) | 動力伝動用vベルト | |
JPS6234043Y2 (ja) | ||
JPS596278Y2 (ja) | Vベルト | |
JPH0714680Y2 (ja) | 動力伝動用vベルト | |
JP2848513B2 (ja) | ダブルvリブドベルト | |
JPH0122992Y2 (ja) | ||
JP2848516B2 (ja) | Vリブドベルト | |
EP0119335B1 (en) | Power transmission belt | |
CA1213451A (en) | V-belt for power transmission | |
JP3011680U (ja) | シングルコグ付きダブルvリブドベルト | |
JPH04138143U (ja) | 動力伝動用vベルト | |
JPH0110514Y2 (ja) | ||
JPS627876Y2 (ja) | ||
JPS5824036Y2 (ja) | 多リブベルト | |
JP2000227144A (ja) | 伝動ベルト |