JP2002308164A - ゴムクローラおよびその製造方法 - Google Patents

ゴムクローラおよびその製造方法

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JP2002308164A JP2001110752A JP2001110752A JP2002308164A JP 2002308164 A JP2002308164 A JP 2002308164A JP 2001110752 A JP2001110752 A JP 2001110752A JP 2001110752 A JP2001110752 A JP 2001110752A JP 2002308164 A JP2002308164 A JP 2002308164A
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rubber
crawler
reinforcing
cord
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栄次 鶴
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/18Tracks
    • B62D55/24Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ジョイント部の屈曲剛性が低く回転の均一性
の維持による耐久性の確保はもとより、埋設されるメイ
ンコードの幅方向における配列の不均衡を解消して、直
進性能が高く、ゴム切れ等の虞れもないゴムクローラお
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 ゴムクローラ1内に埋設されたメインコ
ードを構成する多数の平行補強線条3の各両端部が互い
に差し込まれて無端ベルト状に接続される差込みジョイ
ント構造Sを有するゴムクローラ1において、前記多数
の補強線条3を幅方向に偶数(図示の例では2)分割す
るとともに、互いに差し込まれる前記両端部3A1〜3
A6および3B1〜3B6が前記分割線Lに対して互い
に線対称に配列されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムクローラ内に
埋設されたメインコードを構成する多数の平行補強線条
の各両端部が互いに差し込まれて無端ベルト状に接続さ
れる差込みジョイント構造を有するゴムクローラおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無端ベルト状のゴムクローラの
剛性を高めたり、耐駆動力を高めるために、ゴムクロー
ラ内の厚さ方向の略中間部に長さ方向に補強線条の多数
本が併設されてゴム引き等された補強コード(メインコ
ード)が埋設され、これらのメインコードは接地側の未
加硫外周ゴムと内周側の未加硫内周ゴムとの間に挟持さ
れて加温加硫されて無端状のゴムクローラが成型され
る。その際、通常は、図7に示すように、メインコード
33は所定長さのゴム引き帯状体の両端部33A、33
Bを重合させて重合接続部S’を形成して無端状に構成
している。このため、ゴムクローラ本体31への加張力
や駆動スプロケットへの懸回屈曲に起因して、メインコ
ード33における重合接続部S’の接地外周側先端が外
周側へ跳ね上がろうとする挙動を示し、集中応力が発生
し、クラックの発生とその急激な成長を招きかねないも
のであった。
【0003】そのため、このようなメインコード33の
重合接続部S’における集中応力の発生を防止するため
種々の技術が提案されている。例えば、図示は省略する
が、特開平9−249164号公報に開示されたものの
ように、スチールコードの重合接続部における末端部
を、所定の長さ撚りを解いて偏平状に形成し、ゴム材料
からなるクローラ本体内に一体的に埋設することによっ
て、スチールコードの末端部の屈曲剛性を低下させて未
接着部分の応力集中を分散させるとともに、跳上げ挙動
を低下させてスチールコードの末端部の耐久性を向上さ
せたものがある。
【0004】しかしながら、この従来のメインコードの
重合接続部の構造では、スチールコード等のメインコー
ドの末端部を、所定の長さ撚りを解いて偏平状に形成す
る必要があり、その工程に手間と時間を要する他、構成
コード間でのばらつきを生じがちであり、また、折角そ
のようにして構成したメインコードの末端部を適正に揃
えて未加硫ゴム間にセットしても、未加硫ゴムを加温加
硫する際のゴム流れによってメインコードの末端部がば
らけてしまう虞れもあった。その結果、加硫成型後のゴ
ムクローラにおける各構成コードが受ける引張り力(テ
ンション)にばらつきを生じて均一でなくなり、破断す
るコードが生じる虞れがあった。
【0005】そのようなことから、本件出願人は、重合
接続部を有するメインコードが埋設された無端ベルト状
のゴムクローラにおける重合接続部の屈曲剛性を低下さ
せて回転の均一性を確保するとともに耐久性を向上させ
るために、図8に示したようなゴムクローラを提案(特
願平11−160356号)した。これを簡単に説明す
ると、ゴムクローラに埋設されてメインコードを構成す
る多数の補強線条12が所定の螺旋方向に巻き付けられ
側面視で重合する重合接続部12−1、12−2を有す
る。したがって、最も手前の1条のものが、12−1の
始端部から12−2の終端部まで1周回して巻き付けら
れて配設され、重合接続部として側面視で重合される。
つまり、始端部12−1と終端部12−2とは略同一平
面内に納められる。以下、全ての各補強線条が同様に配
設される。これにより、多数の各メインコードが同一面
内にて互いに差し込まれて接続される差込みジョイント
構造により無端ベルト状のゴムクローラが構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このゴ
ムクローラの提案によって、多数の各メインコードが同
一面内にて互いに差し込まれて接続される差込みジョイ
ント構造により、メインコードの接続部の屈曲剛性を低
下させて回転の均一性を確保するとともに耐久性を向上
させることとなったものの、ゴムクローラに埋設されて
メインコードを構成する多数の各補強線条12は、所定
の螺旋方向に巻き付けられ側面視で同一面となるように
重合する差込みジョイント構造を有する特性から、図9
に示したように、補強線条12における互いに差し込ま
れる後部側端部12Aと前部側端部12Bとの間に幅方
向のずれが生じるのが避けられないものであった。
【0007】つまり、説明の簡素化のために3本の補強
線条12にて考察すると、各前部側端部12B3、12
B2、12B1のそれぞれの図面上上部に各後部側端部
12A3、12A2、12A1がそれぞれ差込み配設さ
れるため、この差込みジョイント部において最も外側の
補強線条12A1および12B3と、ゴムクローラ11
の両側縁との間の間隔(b1>b2)にずれを生じてし
まうことになり(通常、コード打込みピッチで1ピッチ
分のずれの結果)、クローラの高速での直進性能に支障
を来す虞れが生じる他、長期間の使用によってはゴムク
ローラの狭いほうの側縁に耳切れの虞れも生じた。
【0008】そこで本発明は、前記本件出願人の提案に
なるゴムクローラをさらに改良して、側面視で同一面と
なる差込みジョイント構造を有するゴムクローラの特性
を活用すべく、ジョイント部の屈曲剛性が低く回転の均
一性の維持による耐久性の確保はもとより、埋設される
メインコードの幅方向における配列の不均衡を解消し
て、直進性能が高く、ゴム切れ等の虞れもないゴムクロ
ーラおよびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ゴム
クローラ内に埋設されたメインコードを構成する多数の
平行補強線条の各両端部が互いに差し込まれて無端ベル
ト状に接続される差込みジョイント構造を有するゴムク
ローラにおいて、前記多数の補強線条を幅方向に偶数分
割するとともに、互いに差し込まれる前記両端部が前記
分割線に対して互いに線対称に配列されたことを特徴と
する。また本発明は、前記差込みジョイント構造が周方
向の複数か所に形成されたことを特徴とする。また本発
明は、ゴムクローラ内に埋設されるべくメインコードを
構成する多数の平行補強線条の各両端部が互いに差し込
まれて無端ベルト状に接続される差込みジョイント構造
を有するゴムクローラの製造方法において、予め幅方向
に偶数分割されて分割線の両側に線対称に配列された各
両端部を互いに差し込んで接続した後、ゴムクローラを
加硫成形するように構成したことを特徴とする。また本
発明は、周方向の複数か所に形成される前記差込みジョ
イント構造が順次あるいは同時に製造されることを特徴
とするもので、これらを課題解決のための手段とするも
のである。
【0010】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。図1〜図3は、本発明のゴムクロー
ラおよびその製造装置の第1実施の形態を示すもので、
図1は補強線条の配設状態を示したゴムクローラの差込
みジョイント部の要部平面図、図2は両端部の補強線条
を露出して示したゴムクローラの全体平面図および側面
図、図3は差込みジョイント部の製造方法の概略図であ
る。本発明は、ゴムクローラ1内に埋設されたメインコ
ードを構成する多数の平行補強線条3の各両端部が互い
に差し込まれて無端ベルト状に接続される差込みジョイ
ント構造Sを有するゴムクローラにおいて、前記多数の
補強線条3を幅方向に偶数分割するとともに、互いに差
し込まれる前記両端部が前記分割線Lに対して互いに線
対称に配列されたことを特徴とする。
【0011】以下に詳述すると、本実施の形態のもの
は、図1に示すように、ゴムクローラ1の長さ方向に延
びる中心線Lを分割線として、ゴム引きコード2を構成
する多数の補強線条3を幅方向に偶数分割(2分)し、
図面右側の前部側端部の補強線条3B1〜3B6を打込
みピッチそのままに配列し、図面左側の後部側端部の補
強線条3A1〜3A6のそれぞれを、分割線Lを中心と
して線対称になるように前記各補強線条3B1〜3B6
の幅方向の外側に配設したものである。つまり、前部側
の補強線条3Bの中の最も分割線Lに近い1組の補強線
条3B3、3B4のそれぞれの幅方向外側に後部側端部
の最も内側の1組の補強線条3A3、3A4を配設し、
順次、それらの外側に前後の端部の補強線条が互いに差
し込まれて差込みジョイント構造Sが形成される。
【0012】かくして、ジョイント部以外の本体部にお
ける補強線条が中心線である分割線Lに対して線対称に
構成できるのはもとより、差込みジョイント構造S部に
ついても、前部側端部3B、後部側端部3Aを線対称形
に構成することができ、補強線条の最も外側のもの3A
1、3A6とゴムクローラ1の両側縁との間の間隔bを
等しくして、埋設されるメインコードの幅方向における
配列の不均衡を解消できる。図2は両端部の補強線条を
露出して示したゴムクローラの全体平面図および側面図
で、図2(A)では、差込みジョイント構造S部を構成
する後部側端部の補強線条3Aが幅方向外側に開いて配
列され、前部側端部の補強線条3Bが打込みピッチその
ままに配列された状態が明瞭に示されている。図2
(B)の側面図では、補強線条3が埋設されたメインコ
ード2およびこれに積層されたブレーカ5と、これらを
挟んで内周側ゴム層1Aと接地ラグ1B、1B・・・と
からゴムクローラ1が構成されることが理解される。
【0013】図3は差込みジョイント部の製造方法の概
略図で、図3(A)は前部側端部3Bの横断面を、図3
(B)は後部側端部3Aの横断面を示しており、予め幅
方向に偶数(2)分割されて分割線Lの両側に線対称に
配列された各両端部3A、3B(それぞれの端部は未加
硫ゴムの板状体上にて、前部側端部では補強線条3Bが
打込みピッチそのままに未加硫ゴムで被覆配列されて構
成された前部側ゴム引きコード2Bとして予め製造さ
れ、後部側端部では補強線条3Aが幅方向の外側に開い
て未加硫ゴムで被覆配列されて構成された後部側ゴム引
きコード2Aとして予め製造される。)を、図3(C)
に示すように互いに差し込んで接続した後、加圧、加温
してゴムクローラを加硫成形する。なお、本実施の形態
では、幅方向の外側に開いて配列されることにより最も
内側の補強線条3A3、3A4(図1参照)間の間隔が
空いてしまうので、この部分にダミーリブ4が形成され
るとよい。
【0014】図4は本発明のゴムクローラおよびその製
造方法の第2実施の形態を示すもので、本実施の形態の
ものでは、差込みジョイント構造S部における補強線条
を中心線である分割線Lに対して線対称に構成する形態
として、図4(A)に示すように、前部側端部における
最も内側の1組の補強線条3B3、3B4を打込みピッ
チより小さく狭めて未加硫ゴムで被覆配列されて構成さ
れた前部側ゴム引きコード2Bとして予め製造し、図4
(B)に示すように、後部側端部においては最も内側の
1組の補強線条3A3、3A4間の間隔を、前記内側の
1組の補強線条3B3、3B4が過不足なく収納される
寸法として未加硫ゴムで被覆配列されて構成された前部
側ゴム引きコード2Aとして予め製造したものを、図4
(C)に示すように、互いに差し込んで接続した後、加
圧、加温してゴムクローラを加硫成形する。したがっ
て、本実施の形態のものでは前記実施の形態のもののよ
うなダミーリブを形成する必要がない。
【0015】図5は本発明のゴムクローラおよびその製
造方法の第3実施の形態を示すものである。本実施の形
態のものは、差込みジョイント構造が周方向の複数か所
(S1およびS2の2か所)に形成されたことを特徴と
する。また、本実施の形態のものは、多数の補強線条を
幅方向に4つの偶数に分割して、互いに差し込まれるよ
うに構成されたものである。つまり、前部側端部の補強
線条3B1〜3B8と、後部側端部の補強線条3A1〜
3A8とを中心線である分割線Lを中心として線対称に
2分割配列(3A1〜3A4および3B1〜3B4の群
と、3A5〜3A8および3B5〜3B8の群とに2分
割)するとともに、分割されたものをさらに2分割する
分割線L1、L2を中心線として線対称に2分割(3A
1〜3A4と3B1〜3B4との差込みジョイント構造
部S1、および3A5〜3A8と3B5〜3B8との差
込みジョイント構造部S2)して構成し、分割線L1に
て分割した第1の差込みジョイント構造S1と、分割線
L2にて分割した第2の差込みジョイント構造S2とを
周方向に隔てて配列したものである。このように構成し
たので、ジョイント部を周方向に分散することができ
て、ジョイント部の屈曲剛性を低くして回転の均一性が
維持されて耐久性が確保される。
【0016】図6は本発明のゴムクローラおよびその製
造方法の第4実施の形態を示すものである。本実施の形
態のものは、図6(A)(C)に示すように、ゴムクロ
ーラ1の本体部においては、多数の補強線条3を埋設し
たゴム引きコード2−1、2−2を、分割線としての中
心線Lを中心として補強線条3の2本分の間隔を置いて
2分割して構成したもので、図6(B)(D)に示すよ
うに、互いに差し込まれる両端部が前記分割線Lに対し
て互いに線対称に配列されるものとして、補強線条3の
各両端部が互いに差し込まれる差込みジョイント部で
は、後部側端部3Aに対して前部側端部3Bの中心線寄
りの2本が差し込まれるように構成したものである。こ
れにより、ゴム引きされているものの、差込みジョイン
ト部における補強線条3、3・・は互いにほぼ密接配置
され、ゴムクローラに長さ方向の牽引力が作用しても差
込みジョイント部における補強線条3同士が中心線L側
に寄ってしまうことを抑制することができる。また、好
適には、差し込みのために本体部から差込みジョイント
部にかけて傾斜させる補強線条3の傾斜角度を緩やかに
(充分な距離をかけて傾斜させる)すれば、長さ方向の
牽引力が作用しても補強線条3同士の局部的な中心線L
側への変位を防止することができる。
【0017】以上、本発明の実施の形態について詳述し
たが、本発明の趣旨の範囲内で、接地ラグの形状、数、
各コードの積層形態を含むゴムクローラの形状および材
質、メインコードおよびブレーカコードである補強コー
ドの撚り形式等の種類、材質およびゴム引き等の形式、
コードの本数、芯金タイプに適用する場合はその芯金と
コードとの関連構成、スプロケット等によるゴムクロー
ラの駆動形態、差込みジョイント部の各コードの配列形
態および配設形態(実施の形態のもののようにゴム板状
態にゴム被覆して位置決めするものの他、板状ゴム体に
溝を刻設して各コードを収容してもよい)、差込みジョ
イント部の加硫形態、補強線条の本数およびその分割数
等については適宜採用できるものである。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、ゴムクローラ内に埋設されたメインコードを構成す
る多数の平行補強線条の各両端部が互いに差し込まれて
無端ベルト状に接続される差込みジョイント構造を有す
るゴムクローラにおいて、前記多数の補強線条を幅方向
に偶数分割するとともに、互いに差し込まれる前記両端
部が前記分割線に対して互いに線対称に配列されたこと
により、側面視で同一面となる差込みジョイント構造を
有してジョイント部の屈曲剛性が低く回転の均一性の維
持が確保とともに、埋設されるメインコードの幅方向に
おける配列の不均衡が解消でき、直進性能が高く、ゴム
切れ等の虞れもなく耐久性をさらに向上させることが可
能となる。
【0019】また、前記差込みジョイント構造が周方向
の複数か所に形成された場合は、ジョイント部を周方向
に分散することにより接続部の屈曲剛性を低くして強度
を高くするとともに、回転の均一性がさらに向上して耐
久性が確保される。さらに、ゴムクローラ内に埋設され
るべくメインコードを構成する多数の平行補強線条の各
両端部が互いに差し込まれて無端ベルト状に接続される
差込みジョイント構造を有するゴムクローラの製造方法
において、予め幅方向に偶数分割されて分割線の両側に
線対称に配列された各両端部を互いに差し込んで接続し
た後、ゴムクローラを加硫成形するように構成したこと
により、未加硫状態にて予め各補強線条における接続端
部を製造装置によって適正な位置にセットすることも可
能となり、製造が迅速化するとともに品質が安定化す
る。
【0020】さらにまた、周方向の複数か所に形成され
る前記差込みジョイント構造が順次あるいは同時に製造
される場合は、ジョイント部を周方向に分散して、接続
部の屈曲剛性を低くして強度を高くするとともに、回転
の均一性と耐久性をさらに向上させる際に、周方向に分
散する互いの差込みジョイント構造部を幅方向に食い込
ませて配列することも可能となり、設計の自由度が向上
する。このように本発明によれば、側面視で同一面とな
る差込みジョイント構造を有するゴムクローラの特性を
活用すべく、ジョイント部の屈曲剛性が低く回転の均一
性の維持による耐久性の確保はもとより、埋設されるメ
インコードの幅方向における配列の不均衡を解消して、
直進性能が高く、ゴム切れ等の虞れもないゴムクローラ
およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムクローラおよびその製造装置の第
1実施の形態を示すもので、ゴムクローラの差込みジョ
イント部の要部平面図である。
【図2】同、両端部の補強線条を露出して示したゴムク
ローラの全体平面図および側面図である。
【図3】同、差込みジョイント部の製造方法の概略図で
ある。
【図4】本発明のゴムクローラおよびその製造方法の第
2実施の形態を示すもので、差込みジョイント部の製造
方法の概略図である。
【図5】本発明のゴムクローラおよびその製造方法の第
3実施の形態を示すもので、補強線条のみの差込みジョ
イント部の要部平面図である。
【図6】本発明のゴムクローラおよびその製造方法の第
4実施の形態を示すもので、本体部および差込みジョイ
ント部の横断面および要部平面図である。
【図7】従来のゴムクローラの接続部の断面図である。
【図8】本発明のゴムクローラおよびその製造方法の前
提技術である。
【図9】従来のゴムクローラの要部平面図である。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ 2 ゴム引きコード 2A 後部側ゴム引きコード 2B 前部側ゴム引きコード 3 メインコード(補強線条) 3A 後部側補強線条 3B 前部側補強線条 4 ダミーリブ 5 ブレーカ S 差込みジョイント部 S1 第1差込みジョイント部 S2 第2差込みジョイント部 L 分割線 L1 第1分割線 L2 第2分割線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムクローラ内に埋設されたメインコー
    ドを構成する多数の平行補強線条の各両端部が互いに差
    し込まれて無端ベルト状に接続される差込みジョイント
    構造を有するゴムクローラにおいて、前記多数の補強線
    条を幅方向に偶数分割するとともに、互いに差し込まれ
    る前記両端部が前記分割線に対して互いに線対称に配列
    されたことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 前記差込みジョイント構造が周方向の複
    数か所に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    ゴムクローラ。
  3. 【請求項3】 ゴムクローラ内に埋設されるべくメイン
    コードを構成する多数の平行補強線条の各両端部が互い
    に差し込まれて無端ベルト状に接続される差込みジョイ
    ント構造を有するゴムクローラの製造方法において、予
    め幅方向に偶数分割されて分割線の両側に線対称に配列
    された各両端部を互いに差し込んで接続した後、ゴムク
    ローラを加硫成形するように構成したことを特徴とする
    ゴムクローラの製造方法。
  4. 【請求項4】 周方向の複数か所に形成される前記差込
    みジョイント構造が順次あるいは同時に製造されること
    を特徴とする請求項3に記載のゴムクローラの製造方
    法。
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