JP3386527B2 - 弾性クローラ用スチールコード - Google Patents
弾性クローラ用スチールコードInfo
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- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0613—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
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- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
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Description
各種運搬車等に使用される主としてゴムなどの弾性材料
からなる無端帯状の弾性クローラにおける補強材として
のスチールコードに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種弾性クローラ10は、図
6、図7に例示するように、ゴム製の無端状クローラ本
体11内に、補強材(伸長阻止体)として幅方向に多数
条のスチールコード12が周方向に延びて配列埋設さ
れ、該スチールコード12に、スプロケットホイル13
から伝達される駆動力を伝達すべくクローラ本体11の
長手方向(周方向)に間隔をおいて芯金14が埋設され
ている(例えば特公昭57−55625号公報参照)。
なお、15はラグ、16は案内突起である。 【0003】従来、前記各スチールコード12は、線径
0.1〜0.4mmの金属細線(心線及び側線)を撚り
合わせたコード径2mm程度以下の撚りコードから成っ
ており、典型的な構成が7(ストランド)×n(n=線
本数…12〜19)で、各ストランドの線径がすべて同
一となされ、該コード12をゴム付けし、所定幅に切断
したものがクローラ本体11内に埋設され、周方向両端
12A,12Bは所定寸法だけ重ね合わせてジョイント
されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、前記スチールコード12の両端断面から、コア
ストランドを形成している心線が、弾性クローラの走行
中に、クローラ本体11を突き破ってクローラ表面に飛
び出すという問題がある。本発明は、上述のような実状
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コ
アストランドの心線の飛び出し(芯抜け)を防止し、か
つ錆の進行を防止できる弾性クローラ用スチールコード
を提供するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、無端帯状の弾性材料製クローラ本体内に、幅方向
複数条のスチールコードが周方向に埋設されている弾性
クローラであり、前記スチールコードは、7本のストラ
ンドから構成され且つ1本のストランドを構成する心線
とその外周側に配置された側線との合計がn本である7
×nの構造とされ、このスチールコードのコアストラン
ドが1×nの構造、もしくは、1本の心線の回りに配置
された6本の側線と、この6本の側線の回りに配置され
た(n−7)本の側線とを備えてなる(1×7)+(n
−7)の構造とされ、前記nが12〜19である弾性ク
ローラ用スチールコードにおいて、コアストランドの外
周に複数の側ストランドが撚合されてなり、各ストラン
ドは心線とその外周の1又は複数の側線層とを有し、前
記コアストランドの心線は、これに接する側線の線径の
1.04倍以上の太線としたことを特徴としている。 【0006】なお、前記心線の線径を側線の線径の1.
04倍以上としたのは、1.03倍以下にすると芯抜け
防止効果が期待できないからであり、該線径は好ましく
は1.08〜1.30倍である。 【0007】 【作用】本発明によれば、コアストランドの心線径が側
線径よりも大きい太線のため、側線の心線への拘束力が
高くなり、クローラ走行中に心線が抜出すのを防止す
る。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1及び図2は本発明の第1実施例を示し、スチー
ルコード1は、1本のコアストランド2の外周に6本の
側ストランド3が撚合されてなり、各ストランド2,3
は、金属細線からなる3本の心線4とその外周に接触す
る9本の側線5層の計12本で構成されている。そし
て、コアストランド2の心線4の線径は、図2に示すよ
うに、側線5の線径の1.04倍以上とされている。ま
た、側ストランド3の心線4及び側線5は同線径とされ
ている。 【0009】なお、上記第1実施例において、コアスト
ランド2の心線4と側線5の線径比(%)を、100,
115及び125とした場合における心線4の芯抜け力
(指数%)は、表1のとおりである。 【0010】 【表1】 【0011】心線4の芯抜力の測定は、引張試験機によ
り引張速度10mm/分で行った。試験に供したスチー
ルコード1は、図3に示すように、スチールコード1の
撚りを解撚し、A部の心線4のみを切断した後、撚りを
元に戻して、A部を引張試験機の一方のチャックのつか
み代とし、他端はスチールコード1の撚りを解撚しB部
の心線4のみを残して全てを切断し、B部を試験機の他
方のチャックのつかみ代とした。表1から明らかなよう
に、心線4の芯抜力は、比較例(従来)に比して4.
5,6.7倍となっており、飛び出し防止機能が大幅に
向上している。 【0012】図4,図5は本発明の第2実施例を示し、
第1実施例と異なるところは、各ストランド2,3が1
本の心線4と、その外周に接触する6本の側線5内層
と、該内層の外周に配された12本の側線6外層の計1
9本で構成されている点であり、各側線5,6の線径は
同一であるが、心線4の線径が各側線5,6の線径の
1.04倍以上とされている。第2実施例において、コ
アストランド2の心線4と側線5の線径比(%)を、1
00,110及び120とした場合における心線4の芯
抜力(指数%)は、表2のとおりである。なお、芯抜力
測定は、引張試験機により引張速度10mm/分で行
い、試験に供したスチールコード1の形態は、図3に示
すように、第1実施例の場合と同じにした。 【0013】 【表2】 【0014】表2から明らかなように、心線4の芯抜力
は、比較例(従来)に比して3.5,4.5倍となって
おり、心線4の飛び出し防止機能が格段に向上してい
る。上記各実施例における芯抜力の向上は、側線5層に
よる心線4への拘束力が高くなることによるものであ
り、弾性クローラの走行中に、心線4のジョイント部端
が、クローラ本体を突き破って飛び出すのを完全に防止
し、錆の発生を防止することができ、弾性クローラの耐
久性を大幅に向上させることができる。本発明に係る弾
性クローラ用スチールコードは、7本のストランドから
構成され且つ1本のストランドを構成する心線とその外
周側に配置された側線との合計がn本である7×nの構
造とされ、このスチールコードのコアストランドが1×
nの構造、もしくは、1本の心線の回りに配置された6
本の側線と、この6本の側線の回りに配置された(n−
7)本の側線とを備えてなる(1×7)+(n−7)の
構造とされ、前記nが12〜19であるものを対象とす
るものである。 【0015】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。 【0016】 【発明の効果】本発明は、上述のように、無端帯状の弾
性材料製クローラ本体内に、幅方向複数条のスチールコ
ードが周方向に埋設されている弾性クローラであり、前
記スチールコードは、7本のストランドから構成され且
つ1本のストランドを構成する 心線とその外周側に配置
された側線との合計がn本である7×nの構造とされ、
このスチールコードのコアストランドが1×nの構造、
もしくは、1本の心線の回りに配置された6本の側線
と、この6本の側線の回りに配置された(n−7)本の
側線とを備えてなる(1×7)+(n−7)の構造とさ
れ、前記nが12〜19である弾性クローラ用スチール
コードにおいて、コアストランドの外周に複数の側スト
ランドが撚合されてなり、各ストランドは心線とその外
周の1又は複数の側線層とを有し、前記コアストランド
の心線は、これに接する側線の線径の1.04倍以上の
太線としたことを特徴とするものであるから、心線の芯
抜力を大幅に向上させて、クローラ走行中における心線
の飛び出しを防止でき、また発錆を防止してクローラの
耐久性の向上を図ることができる。
ある。 【図2】同実施例におけるコアストランドの拡大断面図
である。 【図3】芯抜力測定試験に供するスチールコードの形態
説明図である。 【図4】本発明の第2実施例を示すコード断面拡大図で
ある。 【図5】同第2実施例におけるコアストランドの拡大断
面図である。 【図6】弾性クローラのジョイント部の縦断面図であ
る。 【図7】図6のA−A線断面拡大図である。 【符号の説明】 1 スチールコード 2 コアストランド 3 側ストランド 4 心線 5 側線 6 側線 10 弾性クローラ 11 クローラ本体
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 無端帯状の弾性材料製クローラ本体内
に、幅方向複数条のスチールコードが周方向に埋設され
ている弾性クローラであり、前記スチールコードは、7
本のストランドから構成され且つ1本のストランドを構
成する心線とその外周側に配置された側線との合計がn
本である7×nの構造とされ、このスチールコードのコ
アストランドが1×nの構造、もしくは、1本の心線の
回りに配置された6本の側線と、この6本の側線の回り
に配置された(n−7)本の側線とを備えてなる(1×
7)+(n−7)の構造とされ、前記nが12〜19で
ある弾性クローラ用スチールコードにおいて、 コアストランドの外周に複数の側ストランドが撚合され
てなり、各ストランドは心線とその外周の1又は複数の
側線層とを有し、前記コアストランドの心線は、これに
接する側線の線径の1.04倍以上の太線としたことを
特徴とする弾性クローラ用スチールコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21761993A JP3386527B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 弾性クローラ用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21761993A JP3386527B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 弾性クローラ用スチールコード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769253A JPH0769253A (ja) | 1995-03-14 |
JP3386527B2 true JP3386527B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=16707135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21761993A Expired - Lifetime JP3386527B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 弾性クローラ用スチールコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3386527B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6272830B1 (en) * | 2000-02-18 | 2001-08-14 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Steel cord for reinforcing elastomeric articles |
US6764143B2 (en) * | 2002-05-09 | 2004-07-20 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Endless elastomeric track with corrosion resistant cables |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21761993A patent/JP3386527B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0769253A (ja) | 1995-03-14 |
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