JP2546872Y2 - 金属コード - Google Patents
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- JP2546872Y2 JP2546872Y2 JP1991051378U JP5137891U JP2546872Y2 JP 2546872 Y2 JP2546872 Y2 JP 2546872Y2 JP 1991051378 U JP1991051378 U JP 1991051378U JP 5137891 U JP5137891 U JP 5137891U JP 2546872 Y2 JP2546872 Y2 JP 2546872Y2
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- filaments
- core
- filament
- intermediate layer
- layer
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- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
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- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
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- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0633—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
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- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
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- D07B2201/20—Rope or cable components
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- D07B2201/2037—Strands characterised by the use of different wires or filaments regarding the dimension of the wires or filaments
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- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2401/00—Aspects related to the problem to be solved or advantage
- D07B2401/20—Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
- D07B2401/208—Enabling filler penetration
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- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、各種車両のタイヤの補
強材として適用され、３層構造のコート特性を有しかつ
ゴム浸透性、信頼性等とともに耐久性を高めた金属コー
ドに関するものである。
強材として適用され、３層構造のコート特性を有しかつ
ゴム浸透性、信頼性等とともに耐久性を高めた金属コー
ドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ライトトラックやトラツク、バス
車両タイヤのカーカス部の補強に使用されている金属コ
ードは、図２に示すように３本のフイラメントを撚り合
せたコアａｏと、コアの周囲に同径で９本のフイラメン
トを同方向に密に（平行撚り）撚り合せた中間層ｂｏ
と、中間層の周囲に１５本のフイラメントを同方向に密
に撚り合せた外層ｃｏとを具備した３層構造（３＋９＋
１５）の金属コードが一般的になつているが、この金属
コードは、コアと中間層及び外層の各フイラメントが平
行撚りで撚り合わされ線接触しているため、タイヤ成形
時の加硫に際しゴムが外層と中間層の内部に浸入し難
く、タイヤ内に埋設されている金属コードの内部にゴム
で満たされてない空間部が形成されて、タイヤが損傷し
て金属コードに達するキズができると、雨水などが前記
空間部に浸入してコード長手方向に伝わりコードが腐食
してタイヤ寿命が大幅に低下する重大な欠陥がある。ま
た、細径で３本のフイラメントを撚り合せたコアの周囲
に大小径で複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで
撚り合せた中間層と、中間層の周囲に大径又は大小径の
複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで撚り合せた
外層とを具備した３層構造の金属コード（特開昭５４−
１３４１５６号公報）や、細径で３本のフイラメン１を
撚り合せ又は大径で１本のフイラメントからなるコア
と、コアの周囲に複数本のフイラメントを同方向の平行
撚りで間隔を置き撚り合せた中間層と、中間層の周囲に
異径又は大小径の複数本のフイラメントを同方向の平行
撚りで間隔を置き撚り合せた外層とを具備した３層構造
の金属コード（実開昭５２−５１４４３号公報）等が提
案されている。
車両タイヤのカーカス部の補強に使用されている金属コ
ードは、図２に示すように３本のフイラメントを撚り合
せたコアａｏと、コアの周囲に同径で９本のフイラメン
トを同方向に密に（平行撚り）撚り合せた中間層ｂｏ
と、中間層の周囲に１５本のフイラメントを同方向に密
に撚り合せた外層ｃｏとを具備した３層構造（３＋９＋
１５）の金属コードが一般的になつているが、この金属
コードは、コアと中間層及び外層の各フイラメントが平
行撚りで撚り合わされ線接触しているため、タイヤ成形
時の加硫に際しゴムが外層と中間層の内部に浸入し難
く、タイヤ内に埋設されている金属コードの内部にゴム
で満たされてない空間部が形成されて、タイヤが損傷し
て金属コードに達するキズができると、雨水などが前記
空間部に浸入してコード長手方向に伝わりコードが腐食
してタイヤ寿命が大幅に低下する重大な欠陥がある。ま
た、細径で３本のフイラメントを撚り合せたコアの周囲
に大小径で複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで
撚り合せた中間層と、中間層の周囲に大径又は大小径の
複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで撚り合せた
外層とを具備した３層構造の金属コード（特開昭５４−
１３４１５６号公報）や、細径で３本のフイラメン１を
撚り合せ又は大径で１本のフイラメントからなるコア
と、コアの周囲に複数本のフイラメントを同方向の平行
撚りで間隔を置き撚り合せた中間層と、中間層の周囲に
異径又は大小径の複数本のフイラメントを同方向の平行
撚りで間隔を置き撚り合せた外層とを具備した３層構造
の金属コード（実開昭５２−５１４４３号公報）等が提
案されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の３層構造の金属
コードは、いずれも基本的にコアに対し中間層及び外層
の複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで撚り合せ
て線接触させた構造になつているため、中間層の各フイ
ラメント間に外層の各フイラメントが嵌合状態になつて
中間層へのゴム浸透性が損なわれ柔軟性が低下されると
ともに、ゴム内に埋設し補強材として繰り返して曲げ応
力を受けると擦損し易い。また、各層のフイラメント径
を著しく変えると特定の層に引っ張り荷重が集中して強
度が低下するなど、総合的に耐蝕性や耐久性等に基本的
な課題がある。
コードは、いずれも基本的にコアに対し中間層及び外層
の複数本のフイラメントを同方向の平行撚りで撚り合せ
て線接触させた構造になつているため、中間層の各フイ
ラメント間に外層の各フイラメントが嵌合状態になつて
中間層へのゴム浸透性が損なわれ柔軟性が低下されると
ともに、ゴム内に埋設し補強材として繰り返して曲げ応
力を受けると擦損し易い。また、各層のフイラメント径
を著しく変えると特定の層に引っ張り荷重が集中して強
度が低下するなど、総合的に耐蝕性や耐久性等に基本的
な課題がある。
【０００４】本考案は、前記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、コ
アと中間層及び外層の各フイラメントにおける強度及び
伸び等のコード特性を均等化して３層構造の強度特性を
確保し、コア外周の中間層及び外層の各フイラメント間
に隙間を形成しかつ外層のフイラメントを逆方向に巻き
付けることにより、コード柔軟性とともにゴム浸透性、
信頼性を高め耐蝕性とともに耐疲労性等の耐久性を向上
した金属コードを提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、コ
アと中間層及び外層の各フイラメントにおける強度及び
伸び等のコード特性を均等化して３層構造の強度特性を
確保し、コア外周の中間層及び外層の各フイラメント間
に隙間を形成しかつ外層のフイラメントを逆方向に巻き
付けることにより、コード柔軟性とともにゴム浸透性、
信頼性を高め耐蝕性とともに耐疲労性等の耐久性を向上
した金属コードを提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、複数本のフイ
ラメントを撚り合せたコアと、コアのフイラメントと同
径で複数本のフイラメントに細径のフイラメントを交互
に配置しコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラ
メント間に隙間を形成した中間層と、コアのフイラメン
トと同径で複数本のフイラメントを中間層の外周に逆方
向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を
形成した外層とを具備した金属コードに特徴を有し、３
層楕造の強度特性を確保し柔軟性とともに中間層及び外
層の保形性能を高め、かつ中間層及び外層における隙間
及びその間の隙間連通性を高めてフイラメントの擦損を
防止するなど、３層構造のコード特性とともに耐蝕性や
耐疲労性等の耐久性を効果的に高めている。
ラメントを撚り合せたコアと、コアのフイラメントと同
径で複数本のフイラメントに細径のフイラメントを交互
に配置しコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラ
メント間に隙間を形成した中間層と、コアのフイラメン
トと同径で複数本のフイラメントを中間層の外周に逆方
向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を
形成した外層とを具備した金属コードに特徴を有し、３
層楕造の強度特性を確保し柔軟性とともに中間層及び外
層の保形性能を高め、かつ中間層及び外層における隙間
及びその間の隙間連通性を高めてフイラメントの擦損を
防止するなど、３層構造のコード特性とともに耐蝕性や
耐疲労性等の耐久性を効果的に高めている。
【０００６】また、複数本のフイラメントを撚り合せた
コアと、コアのフイラメントと同径で同数のフイラメン
トに細径のフイラメントを交互に配置しコアの外周にス
パイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成し
た中間層と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイ
ラメントに細径のフイラメントを交互に配置し中間層の
外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント
間に隙間を形成した外層とを具備したことにより、前記
の金属コードに比べ外層の隙間及び中間層との隙間連通
性をさらに高め、総合的には前記と同様な作用、効果を
得て３層構造のコード特性とともに耐蝕性や耐疲労性等
の耐久性を高めている。
コアと、コアのフイラメントと同径で同数のフイラメン
トに細径のフイラメントを交互に配置しコアの外周にス
パイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成し
た中間層と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイ
ラメントに細径のフイラメントを交互に配置し中間層の
外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント
間に隙間を形成した外層とを具備したことにより、前記
の金属コードに比べ外層の隙間及び中間層との隙間連通
性をさらに高め、総合的には前記と同様な作用、効果を
得て３層構造のコード特性とともに耐蝕性や耐疲労性等
の耐久性を高めている。
【０００７】また、複数本のフイラメントを撚り合せた
コアと、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメ
ントをコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラメ
ント間に隙間を形成した中間層と、コアのフイラメント
と同径で複数本のフイラメントに細いフイラメントを交
互に配置し中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き
付けてフイラメント間に隙間を形成した外層とを具備し
たことにより、前記の金属コードに比べ中間層の強度と
とに隙間形成性能をさらに高め、総合的には前記と同様
な作用、効果を得て３層構造のコード特性とともに耐蝕
性や耐疲労性等の耐久性を向上している。
コアと、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメ
ントをコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラメ
ント間に隙間を形成した中間層と、コアのフイラメント
と同径で複数本のフイラメントに細いフイラメントを交
互に配置し中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き
付けてフイラメント間に隙間を形成した外層とを具備し
たことにより、前記の金属コードに比べ中間層の強度と
とに隙間形成性能をさらに高め、総合的には前記と同様
な作用、効果を得て３層構造のコード特性とともに耐蝕
性や耐疲労性等の耐久性を向上している。
【０００８】
【作用】中間層の一部を構成するフイラメントのみ細径
とし、コアのフイラメントと中間層の一部のフイラメン
ト及び外層のフイラメントを同径に構成して、コアと中
間層及び外層の強度や伸びをほぼ均衡させて基本的に３
層構造の高強度を確保している。また、中間層は交互に
細径のフイラメントを介在させてフイラメント間に適度
の隙間を形成し、外層は、中間層の外周に複数本のフイ
ラメントを逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙
間を形成しているため、外層の各フイラメントは中間層
の一部のフイラメントに対し適度に交差して点接触し、
中間層及び外層の形状及び隙間が保形されて両隙間が効
果的に連通し、中間層の細径のフイラメントの擦損が防
止されるなど、３層構造であるにもかかわらず柔軟性を
有しかつコード内部へのゴム浸透性、信頼性が顕著にな
つて、総合的に強度とともに柔軟性、ゴム浸透性、信頼
性及び耐疲労性が大幅に高められタイヤ寿命が大幅に高
められている。
とし、コアのフイラメントと中間層の一部のフイラメン
ト及び外層のフイラメントを同径に構成して、コアと中
間層及び外層の強度や伸びをほぼ均衡させて基本的に３
層構造の高強度を確保している。また、中間層は交互に
細径のフイラメントを介在させてフイラメント間に適度
の隙間を形成し、外層は、中間層の外周に複数本のフイ
ラメントを逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙
間を形成しているため、外層の各フイラメントは中間層
の一部のフイラメントに対し適度に交差して点接触し、
中間層及び外層の形状及び隙間が保形されて両隙間が効
果的に連通し、中間層の細径のフイラメントの擦損が防
止されるなど、３層構造であるにもかかわらず柔軟性を
有しかつコード内部へのゴム浸透性、信頼性が顕著にな
つて、総合的に強度とともに柔軟性、ゴム浸透性、信頼
性及び耐疲労性が大幅に高められタイヤ寿命が大幅に高
められている。
【０００９】また、前記の金属コードに比べコア及び中
間層は同様な構造とし、コアのフイラメントと同径で複
数本のフイラメントに細いフイラメントを交互に配置し
中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント間に隙間を形成した外層を具備したことによつ
て、前の金属コードに比べると外層の隙間をさらに高め
て外層さらに中間層へのゴム浸透性をさらに高めるな
ど、総合的にも同様な作用、効果を発揮する。
間層は同様な構造とし、コアのフイラメントと同径で複
数本のフイラメントに細いフイラメントを交互に配置し
中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント間に隙間を形成した外層を具備したことによつ
て、前の金属コードに比べると外層の隙間をさらに高め
て外層さらに中間層へのゴム浸透性をさらに高めるな
ど、総合的にも同様な作用、効果を発揮する。
【００１０】また、前記の金属コードに比べコアのフイ
ラメントと同径で複数本のフイラメントをコアの外周に
スパイラル状に巻き付けフイラメント間に隙間を形成し
た中間層とし、同径で複数本のフイラメントに細径のフ
イラメントを交互に配置し中間層の外周にスパイラル状
に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成した外層を具
備したことによつて、前記の金属コードに比べると中間
層の強度を高めてこの隙間の保形性を高め、かつ外層の
隙間をさらに高めるなど、総合的には同様に作用、効果
を発揮する。
ラメントと同径で複数本のフイラメントをコアの外周に
スパイラル状に巻き付けフイラメント間に隙間を形成し
た中間層とし、同径で複数本のフイラメントに細径のフ
イラメントを交互に配置し中間層の外周にスパイラル状
に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成した外層を具
備したことによつて、前記の金属コードに比べると中間
層の強度を高めてこの隙間の保形性を高め、かつ外層の
隙間をさらに高めるなど、総合的には同様に作用、効果
を発揮する。
【００１１】
【実施例】図１Ａに本考案の第１実施例、図１Ｂに第２
実施例、図１Ｃに第３実施例を示している。図中１はコ
アａを形成したフイラメント、２，２ａは中間層ｂを形
成したフイラメント、３，３ａは外層ｃを形成したフイ
ラメント、Ｓ１，Ｓ４は中間層ｂのフイラメント間に形
成した隙間、Ｓ２，Ｓ３，Ｓ５は外層ｃのフイラメント
間に形成した隙間である。
実施例、図１Ｃに第３実施例を示している。図中１はコ
アａを形成したフイラメント、２，２ａは中間層ｂを形
成したフイラメント、３，３ａは外層ｃを形成したフイ
ラメント、Ｓ１，Ｓ４は中間層ｂのフイラメント間に形
成した隙間、Ｓ２，Ｓ３，Ｓ５は外層ｃのフイラメント
間に形成した隙間である。
【００１２】図１Ａに示す第１実施例は、複数本（図示
例３本）のフイラメント１を撚り合せたコアａと、コア
のフイラメント１と同径で複数本（図示例４本）のフイ
ラメント２に細径のフイラメント２ａを交互に配置しコ
アの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラメント２，
２ａ間に隙間Ｓ１を形成した中間層ｂと、コアのフイラ
メント１と同径で複数本（図示例１２本）のフイラメン
ト３を中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付け
てフイラメント３間に隙間Ｓ２を形成した外層ｃとを具
備したことを特徴とする金属コードになつている。
例３本）のフイラメント１を撚り合せたコアａと、コア
のフイラメント１と同径で複数本（図示例４本）のフイ
ラメント２に細径のフイラメント２ａを交互に配置しコ
アの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラメント２，
２ａ間に隙間Ｓ１を形成した中間層ｂと、コアのフイラ
メント１と同径で複数本（図示例１２本）のフイラメン
ト３を中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付け
てフイラメント３間に隙間Ｓ２を形成した外層ｃとを具
備したことを特徴とする金属コードになつている。
【００１３】図１Ｂに示す第２実施例は、複数本（図示
例３本）のフイラメント１を撚り合せたコアａと、コア
のフイラメント１と同径で同数のフイラメント２に細径
のフイラメント２ａを交互に配置しコアの外周にスパイ
ラル状に巻き付けてフイラメント２，２ａ間に隙間Ｓ１
を形成した中間層ｂと、コアのフイラメント１と同径で
複数本（図示例７本）のフイラメント３に細径のフイラ
メント３ａを交互に配置し中間層の外周に逆方向でスパ
イラル状に巻き付けてフイラメント３，３ａ間に隙間Ｓ
３を形成した外層ｃとを具備したことを特徴とする金属
コードになつている。
例３本）のフイラメント１を撚り合せたコアａと、コア
のフイラメント１と同径で同数のフイラメント２に細径
のフイラメント２ａを交互に配置しコアの外周にスパイ
ラル状に巻き付けてフイラメント２，２ａ間に隙間Ｓ１
を形成した中間層ｂと、コアのフイラメント１と同径で
複数本（図示例７本）のフイラメント３に細径のフイラ
メント３ａを交互に配置し中間層の外周に逆方向でスパ
イラル状に巻き付けてフイラメント３，３ａ間に隙間Ｓ
３を形成した外層ｃとを具備したことを特徴とする金属
コードになつている。
【００１４】図１Ｃに示す第３実施例は、複数本（図示
例３本）のフイラメントを撚り合せたコアａと、コアの
フイラメント１と同径で複数本（図示例８本）のフイラ
メント２をコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント２間に隙間Ｓ４を形成した中間層ｂと、コアの
フイラメント１と同径で複数本（図示例は７本）のフイ
ラメント３に細いフイラメント３ａを交互に配置し中間
層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメ
ント３，３ａ間に隙間Ｓ５を形成した外層ｃとを具備し
たことを特徴とする金属コードになつている。
例３本）のフイラメントを撚り合せたコアａと、コアの
フイラメント１と同径で複数本（図示例８本）のフイラ
メント２をコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント２間に隙間Ｓ４を形成した中間層ｂと、コアの
フイラメント１と同径で複数本（図示例は７本）のフイ
ラメント３に細いフイラメント３ａを交互に配置し中間
層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメ
ント３，３ａ間に隙間Ｓ５を形成した外層ｃとを具備し
たことを特徴とする金属コードになつている。
【００１５】第１実施例の金属コード（図１Ａ参照）
は、前記のように中間層ｂの一部を構成するフイラメン
ト２ａのみ細径とし、コアａのフイラメント１と中間層
ｂの一部のフイラメント２及び外層ｃのフイラメント３
を同径に構成して、コアと中間層及び外層の強度や伸び
をほぼ均衡させて基本的に３層構造の高強度が確保して
いる。また、中間層ｂは交互に細径のフイラメント２ａ
を介在させてフイラメント２，２ａ間に適度の隙間Ｓ１
を形成し、外層ｃは、中間層の外周に複数本のフイラメ
ント３を逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙間
Ｓ２を形成しているため、外層ｃの各フイラメント３は
中間層ｂの各フイラメント２のみに対し適度に交差して
点接触し、中間層の細径のフイラメント２ａの擦損とと
もに各フイラメント２，３の擦損が防止され、中間層ｂ
及び外層ｃの形状及び隙間Ｓ１及びＳ２が保形されて隙
間Ｓ１とＳ２が効果的に連通されるなど、３層構造であ
るにもかかわらず柔軟性が高められ、しかもコード内部
へのゴム浸透性、信頼性が顕著になり、総合的に３層構
造の強度特性が確保されるとともに柔軟性、ゴム浸透
性、信頼性や耐疲労性等が大幅に高められて耐久性が大
幅に向上されている。
は、前記のように中間層ｂの一部を構成するフイラメン
ト２ａのみ細径とし、コアａのフイラメント１と中間層
ｂの一部のフイラメント２及び外層ｃのフイラメント３
を同径に構成して、コアと中間層及び外層の強度や伸び
をほぼ均衡させて基本的に３層構造の高強度が確保して
いる。また、中間層ｂは交互に細径のフイラメント２ａ
を介在させてフイラメント２，２ａ間に適度の隙間Ｓ１
を形成し、外層ｃは、中間層の外周に複数本のフイラメ
ント３を逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙間
Ｓ２を形成しているため、外層ｃの各フイラメント３は
中間層ｂの各フイラメント２のみに対し適度に交差して
点接触し、中間層の細径のフイラメント２ａの擦損とと
もに各フイラメント２，３の擦損が防止され、中間層ｂ
及び外層ｃの形状及び隙間Ｓ１及びＳ２が保形されて隙
間Ｓ１とＳ２が効果的に連通されるなど、３層構造であ
るにもかかわらず柔軟性が高められ、しかもコード内部
へのゴム浸透性、信頼性が顕著になり、総合的に３層構
造の強度特性が確保されるとともに柔軟性、ゴム浸透
性、信頼性や耐疲労性等が大幅に高められて耐久性が大
幅に向上されている。
【００１６】図１Ｂに示す第２実施例は、第１実施例の
金属コードに比べコアａ及び中間層ｂは同様な構造にな
つており、コアａのフイラメント１と同径で複数本（図
示例は７本）のフイラメント３に細いフイラメント３ａ
を交互に配置し中間層の外周に逆方向でスパイラル状に
巻き付けてフイラメント３，３ａ間に隙間Ｓ５を形成し
た外層ｃに特徴を有し、第１実施例の金属コードに比べ
ると外層ｃの隙間Ｓ５がさらに高められ、外層ｃさらに
中間層ｃへのゴム浸透性がさらに高められている。ま
た、総合的には第１実施例と同様に作用、効果を有す
る。
金属コードに比べコアａ及び中間層ｂは同様な構造にな
つており、コアａのフイラメント１と同径で複数本（図
示例は７本）のフイラメント３に細いフイラメント３ａ
を交互に配置し中間層の外周に逆方向でスパイラル状に
巻き付けてフイラメント３，３ａ間に隙間Ｓ５を形成し
た外層ｃに特徴を有し、第１実施例の金属コードに比べ
ると外層ｃの隙間Ｓ５がさらに高められ、外層ｃさらに
中間層ｃへのゴム浸透性がさらに高められている。ま
た、総合的には第１実施例と同様に作用、効果を有す
る。
【００１７】図１Ｃに示す第３実施例は、図１Ａに示す
金属コードにおいて、コアａのフイラメント１と同径の
数本（図示例は７本）のフイラメント３に細径のフイラ
メント３ａを交互に配置し外層ｂの外周にスパイラル状
に巻き付けてフイラメント間に隙間Ｓ４を形成してなる
最外層ｃを具備した３層構造の金属コードになつてお
り、第２実施例に比べると、細径のフイラメント３ａに
より最外層ｃにも隙間Ｓ４がさらに効果的に形成され
て、最外層ｃと外層ｂの各フイラメント間、及び最外層
ｃと外層ｂ間及びコアａ間の各フイラメント間の隙間が
効果的に形成され、前記作用、効果がさらに向上されて
いる。
金属コードにおいて、コアａのフイラメント１と同径の
数本（図示例は７本）のフイラメント３に細径のフイラ
メント３ａを交互に配置し外層ｂの外周にスパイラル状
に巻き付けてフイラメント間に隙間Ｓ４を形成してなる
最外層ｃを具備した３層構造の金属コードになつてお
り、第２実施例に比べると、細径のフイラメント３ａに
より最外層ｃにも隙間Ｓ４がさらに効果的に形成され
て、最外層ｃと外層ｂの各フイラメント間、及び最外層
ｃと外層ｂ間及びコアａ間の各フイラメント間の隙間が
効果的に形成され、前記作用、効果がさらに向上されて
いる。
【００１８】
【表１】
【００１９】表１に示す試料において、実施例１は第１
実施例（図１Ａ）、実施例２は第２実施例（図１Ｂ）及
び実施例３は第３実施例（図１Ｃ）にそれぞれ該当する
３層構造の各金属コードであり、また、従来例１は３層
構造の金属コードの従来例であつて、これらの各試料の
金属コードをゴム内に埋設して加硫し、３個のロール
（２５．４ｍｍφ）上で繰り返し引張圧縮曲げを与えて
コート破断までの繰返数で耐久値を求めた耐久性テスト
と、金属コードが埋設されているゴムブロツクが水中
で、ゴムブロック中の金属コード内部隙間を通過する空
気量を一定時間測定する空気透過量テストを行なつて、
表２のような結果が得られた。従来例１の指数を１００
として評価している。
実施例（図１Ａ）、実施例２は第２実施例（図１Ｂ）及
び実施例３は第３実施例（図１Ｃ）にそれぞれ該当する
３層構造の各金属コードであり、また、従来例１は３層
構造の金属コードの従来例であつて、これらの各試料の
金属コードをゴム内に埋設して加硫し、３個のロール
（２５．４ｍｍφ）上で繰り返し引張圧縮曲げを与えて
コート破断までの繰返数で耐久値を求めた耐久性テスト
と、金属コードが埋設されているゴムブロツクが水中
で、ゴムブロック中の金属コード内部隙間を通過する空
気量を一定時間測定する空気透過量テストを行なつて、
表２のような結果が得られた。従来例１の指数を１００
として評価している。
【００１９】
【表２】
【００２０】表２から明らかなように、３層楕造の金属
コードにおいて各実施例１、２、３は、従来例１に比べ
空気透過量が著しく減少され、また、耐久性指数も顕著
に高められており、金属コード内へのゴム浸入が増加さ
れコード内の残存空間が減少されて、耐蝕性、耐疲労性
が大幅に向上されている。なお、前記の各実施例におい
て、これらのコア、中間層及び外層の各フイラメント本
数、径等は図示例に限らず適宜に変更可能である。
コードにおいて各実施例１、２、３は、従来例１に比べ
空気透過量が著しく減少され、また、耐久性指数も顕著
に高められており、金属コード内へのゴム浸入が増加さ
れコード内の残存空間が減少されて、耐蝕性、耐疲労性
が大幅に向上されている。なお、前記の各実施例におい
て、これらのコア、中間層及び外層の各フイラメント本
数、径等は図示例に限らず適宜に変更可能である。
【００２１】
【考案の効果】本考案は、上述のような構成からなり、
中間層の一部を構成するフイラメントのみ細径とし、コ
アのフイラメントと中間層の一部のフイラメント及び外
層のフイラメントを同径に構成して、コアと中間層及び
外層の強度や伸びをほぼ均衡させて基本的に３層構造の
高強度を確保している。また、中間層は交互に細径のフ
イラメントを介在させてフイラメント間に適度の隙間を
形成し、外層は、中間層の外周に複数本のフイラメント
を逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙間を形成
しているため、外層の各フイラメントは中間層の一部の
フイラメントに対し適度に交差して点接触し、中間層及
び外層の形状及び隙間か保形されて両隙間が効果的に連
通し、中間層のフイラメントの擦損及び外層のフイラメ
ントの擦損も防止され、３層構造であるにもかかわらず
柔軟性を有しかつコード内部へのゴム浸透性、信頼性が
顕著になるなど総合的に強度とともに柔軟性、ゴム浸透
性、信頼性及び耐疲労性が大幅に高められ耐久性が著し
く向上されている。
中間層の一部を構成するフイラメントのみ細径とし、コ
アのフイラメントと中間層の一部のフイラメント及び外
層のフイラメントを同径に構成して、コアと中間層及び
外層の強度や伸びをほぼ均衡させて基本的に３層構造の
高強度を確保している。また、中間層は交互に細径のフ
イラメントを介在させてフイラメント間に適度の隙間を
形成し、外層は、中間層の外周に複数本のフイラメント
を逆方向にスパイラル状に巻き付けて適度の隙間を形成
しているため、外層の各フイラメントは中間層の一部の
フイラメントに対し適度に交差して点接触し、中間層及
び外層の形状及び隙間か保形されて両隙間が効果的に連
通し、中間層のフイラメントの擦損及び外層のフイラメ
ントの擦損も防止され、３層構造であるにもかかわらず
柔軟性を有しかつコード内部へのゴム浸透性、信頼性が
顕著になるなど総合的に強度とともに柔軟性、ゴム浸透
性、信頼性及び耐疲労性が大幅に高められ耐久性が著し
く向上されている。
【００２２】また、コア及び中間層は前記と同様な構造
とし、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメン
トに細いフイラメントを交互に配置し中間層の外周に逆
方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間
を形成した外層を具備したことにより、外層の隙間及び
外層と中間層との隙間連通性をさらに高めてゴム浸透性
を高めるなど、総合的にも同様な作用、効果が得られ
る。
とし、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメン
トに細いフイラメントを交互に配置し中間層の外周に逆
方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間
を形成した外層を具備したことにより、外層の隙間及び
外層と中間層との隙間連通性をさらに高めてゴム浸透性
を高めるなど、総合的にも同様な作用、効果が得られ
る。
【００２３】また、前記のコアのフイラメントと同径で
複数本のフイラメントをコアの外周にスパイラル状に巻
き付けフイラメント間に隙間を形成した中間層とし、同
径で複数本のフイラメントに細径のフイラメントを交互
に配置し中間層の外周にスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント間に隙間を形成した外層を具備したことによ
り、中間層の強度を高めて隙間の保形性、及び外層の隙
間をさらに高めるなど、総合的に同様に作用、効果を発
揮することができる。
複数本のフイラメントをコアの外周にスパイラル状に巻
き付けフイラメント間に隙間を形成した中間層とし、同
径で複数本のフイラメントに細径のフイラメントを交互
に配置し中間層の外周にスパイラル状に巻き付けてフイ
ラメント間に隙間を形成した外層を具備したことによ
り、中間層の強度を高めて隙間の保形性、及び外層の隙
間をさらに高めるなど、総合的に同様に作用、効果を発
揮することができる。
【図１】本考案の各実施例を示す３層構造の横断面図
（Ａ）と（Ｂ）及び（Ｃ）
（Ａ）と（Ｂ）及び（Ｃ）
【図２】従来例を示す３層構造の各横断面図である。
１，２，２ａ，３，３ａ フイラメント Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ５ 隙間 ａ コア ｂ 中間層 ｃ 外層
Claims (3)
- 【請求項１】 複数本のフイラメントを撚り合せたコア
と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメント
に細径のフイラメントを交互に配置しコアの外周にスパ
イラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成した
中間層と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラ
メントを中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付
けてフイラメント間に隙間を形成した外層とを具備した
ことを特徴とする金属コード。 - 【請求項２】 複数本のフイラメントを撚り合せたコア
と、コアのフイラメントと同径で同数のフイラメントに
細径のフイラメントを交互に配置しコアの外周にスパイ
ラル状に巻き付けてフイラメント間に隙間を形成した中
間層と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメ
ントに細径のフイラメントを交互に配置し中間層の外周
に逆方向でスパイラル状に巻き付けてフイラメント間に
隙間を形成した外層とを具備したことを特徴とする金属
コード。 - 【請求項３】 複数本のフイラメントを撚り合せたコア
と、コアのフイラメントと同径で複数本のフイラメント
をコアの外周にスパイラル状に巻き付けてフイラメント
間に隙間を形成した中間層と、コアのフイラメントと同
径で複数本のフイラメントに細いフイラメントを交互に
配置し中間層の外周に逆方向でスパイラル状に巻き付け
てフイラメント間に隙間を形成した外層とを具備したこ
とを特徴とする金属コード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991051378U JP2546872Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 金属コード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991051378U JP2546872Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 金属コード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0581298U JPH0581298U (ja) | 1993-11-05 |
| JP2546872Y2 true JP2546872Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=12885289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991051378U Expired - Lifetime JP2546872Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 金属コード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2546872Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5595688B2 (ja) * | 2009-07-31 | 2014-09-24 | 株式会社ブリヂストン | ゴム物品補強用スチールコードおよびタイヤ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5251443U (ja) * | 1975-10-02 | 1977-04-13 | ||
| JPS583069B2 (ja) * | 1977-12-30 | 1983-01-19 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム物品等の補強用スチ−ルコ−ド |
| JPH0640625Y2 (ja) * | 1987-12-11 | 1994-10-26 | 金井 宏之 | スチールコード |
-
1991
- 1991-06-10 JP JP1991051378U patent/JP2546872Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0581298U (ja) | 1993-11-05 |
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