JP2784848B2 - スチールコード - Google Patents

スチールコード

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JP2784848B2
JP2784848B2 JP2415000A JP41500090A JP2784848B2 JP 2784848 B2 JP2784848 B2 JP 2784848B2 JP 2415000 A JP2415000 A JP 2415000A JP 41500090 A JP41500090 A JP 41500090A JP 2784848 B2 JP2784848 B2 JP 2784848B2
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JP
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core
outer layer
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outermost layer
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JP2415000A
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JPH04257382A (ja
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薫 水間
民男 小原
裕 石母田
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Tokyo Seiko Co Ltd
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Tokyo Seiko Co Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0633Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration

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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のタイヤ、ベルト
等のゴム内に引き揃えて埋め込まれ補強材として適用さ
れるスチールコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バス、トラック用ラジアルタイヤのカー
カス部に適用されているスチールコードについて説明す
ると、図3に示すように3本の素線aを撚り合わせて形
成された芯部と、芯部の周囲に9本の素線bを同じ撚り
方向、異なる撚りピッチで巻き付けて形成された外層と
からなる2層に構成された3+9構造のスチールコード
(A)や、その外層の周囲にさらに15本の素線cを逆
撚り方向、異なる撚りピッチで巻き付けて最外層を形成
し3層に構成した3+9+15構造のスチールコード
(B)が使用されており、それらのスチールコードは、
外層、最外層の各素線b,cを殆ど隙間がないように整
然と平行に巻き付けて、素線の磨耗、損傷を低減した層
構成に特徴を有しているが、最外層の内側、外層の内側
さらに芯部の内部にゴム浸透性の悪い空間部が形成され
て、水分の浸入、伝播によるコード腐食、タイヤの寿命
低下等の原因になつている。
【0003】最近は、図4に示すように芯部の周囲に巻
き付けて形成される外層、最外層の素線b,c数を減ら
し、あるいはまた、必要に応じ異なる線径にして、例え
ば、前記芯部の周囲に8本の素線bを同じ撚り方向に巻
き付けて外層を形成し2層に構成した3+8構造のスチ
ールコード(A)や、その外層の周囲に13本の素線c
を逆撚り方向に巻き付けて最外層を形成し3層に構成し
た3+8+13構造のスチールコード(B)が開発さ
れ、外層、最外層の各素線間に隙間を形成して、各層内
側のゴム浸透性を高めた構成に特徴を有しているが、前
記芯部は、図5に示すように3本あるいは4本の素線a
を撚り合わせて構成され、その内部に形成された該空間
部sがコードのほぼ中心部に配置されて、ゴム浸透性の
抜本的な改善策にはなつていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す前記スチー
ルコードは、2,3層の構成としかつ各層の各素線間に
隙間を形成して、素線の磨耗、損傷を減少しゴム浸透性
が高められているが、外層の周囲に最外層が逆撚り方向
に巻き付けられて、層間の素線が点接触状になり磨耗、
損傷の原因となり、また、芯層内部に形成された空間部
がコードの中心部に配置されて、ゴム浸透性が悪くコー
ド腐食、タイヤの寿命低下等の原因になつているなどの
問題点がある。
【0005】本発明は、前記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、芯
部、外層及び最外層の各素線を線接触により磨耗、損傷
等を低減し、芯部の内部空間の解消と、最外層及び外層
の各側素線間の隙間拡大によりゴム浸透性(ゴム接着
性)、信頼性を高め、タイヤ寿命等を向上したスチール
コードを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本の素線を
撚り合わせて形成した芯部と、芯部の周囲に3〜5本の
素線を同じ撚り方向に異なる短い撚りピッチで巻き付け
て形成した外層と、外層の周囲に12本以下の素線を同
じ撚り方向に芯部と同じ撚りピッチで巻き付けて形成し
た最外層を具備し、最外層と外層の各素線間に芯部に連
通する隙間を形成して、各素線間の点接触をできるだけ
少なくし、芯部の内部空間を解消し、最外層及び外層の
各素線間の隙間を拡大して芯部に連通せしめている。即
ち、芯部を2本撚とした3層構造の各層の素線本数は、
各素線を同一線径にした場合、ロープ構造の計算式より
2+8+14(n+6)となるが、特に外層の本数を少
なくしてゴム浸入性、フレッテング減少の効果をねらっ
たものである。また、上記スチールコードにおいて、芯
部と外層及び最外層の各素線をほぼ同一の線径にして、
芯部、外層及び最外層の各素線を均等化して、コード強
度、寿命を高め、さらにまた、最外層の本数を10〜1
2本とし、芯部及び最外層の撚りピッチに対して外層の
撚りピッチを約半分に短く形成して、外層及び最外層に
おける各素線間の空間を効果的に拡大して芯部に連通せ
しめている。
【0007】
【作用】芯部、外層及び最外層の各素線が同じ撚り方向
で巻き付けられて磨耗、損傷が低減され、芯部が2本の
素線で撚り合わせて形成されて内部空間が解消されると
ともに、外層の素線を3〜5本に大幅に減少すること
で、最外層との間で点接触を起こす頻度を大幅に少なく
し、最外層の素線が12本以下に減少して巻き付けら
れ、外層及び最外層の各素線間の隙間が拡大され芯部の
各素線に連通されて、コード内部へのゴム浸透性、即
ち、芯部、外層及び最外層の各素線のゴム接着性、信頼
性が高められている。さらに、最外層と芯部の撚りピッ
チを同じくすることで、外層の素線数が少ないために生
じる最外層と芯部の接触が線接触となり、磨耗、損傷が
大幅に低減される。また、上記スチールコードにおい
て、芯部と外層及び最外層の各素線をほぼ同一の線径に
して、各素線を均等化してコード強度、寿命を高め、さ
らに、外層の撚りピッチを芯部と最外層の撚りピッチの
約半分に短く形成して、外層及び最外層の各素線間の隙
間を効率的に拡大し芯部との連通性を高めている。
【0008】
【実施例】図1及び図2に本発明の実施例を示し、図中
1a,b,cは素線、2は芯部、3は外層、4は最外層、Sb,c
は各素線間1b,1c に形成された隙間、Pa,cは芯部2及び
最外層4の撚りピッチ、Pbは外層3の撚りピッチであつ
て、本発明は、2本の素線1aを撚り合わせて形成した芯
部2と、芯部2の周囲に3〜5本の素線1bを同じ撚り方
向に異なる短い撚りピッチPbで巻き付けて形成した外層
3と、外層3の周囲に12本以下の素線1cを同じ撚り方
向に芯部2と同じ撚りピッチPa(Pc) で巻き付けて形成
した最外層4を具備し、最外層4と外層3の各素線間1
b,cに芯部2に連通する隙間Sb,cを形成したスチールコ
ードに構成される。また、前記スチールコードにおい
て、芯部2と外層3及び最外層4の各素線1a,b,cをほぼ
同一の線径に構成したスチールコードに構成され、さら
にまた、最外層4の素線1c本数を10〜12本とし、外
層3の撚りピッチPbを芯部2と最外層4の撚りピッチP
a,cの約半分に短く形成したスチールコードに構成され
る。
【0009】図1に示す実施例について詳述すると、2
本の素線1aを撚り合わせて形成した芯部2と、芯部2の
周囲に4本の素線1bを巻き付けて形成した外層3、及び
外層3の周囲に11本の素線1cを巻き付けて形成した外
層4を具備したスチールコード(表1に示す代表的な実
施例3)になつており、芯部2、外層3及び最外層4は
いずれも同じ撚り方向(S撚り)に巻き付けられる。ま
た、芯部2を2本撚りにして内部空間が解消されている
とともに、従来のスチールコード(図3,4参照)に比
べ、外層3の素線1bが4本に、最外層4の素線1cが11
本にそれぞれ大幅に減少され、さらに、芯部2と最外層
4の撚りピッチPa,cに対し外層3の撚りピッチPbが約半
分に短く形成されて、最外層4及び外層3の各素線1c,b
間に隙間Sb,cが効率的に拡大されて芯部2の各素線1aに
連通され、タイヤ、ベルト等のゴム内に埋設して加硫す
ると、ゴムが前記隙間Sc,bからコード内部へ良く浸透
し、ゴムが各素線1a,b,cの全周面に浸透して接着し、ゴ
ム浸透性、信頼性が格段に向上されている。また、図2
に示す実施例は、外層3を3本の素線1bで形成し、最外
層4を10本の素線1cで形成して、素線数を最少にして
隙間Pb,cを最大に構成した表1の実施例1に相当するス
チールコードである。また、図1,2に示すように各素
線1a,b,cは、同一の線径にするのが好ましく、各素線が
均等化されて強度、寿命が高められ、さらに、図示のよ
うに芯部2と最外層4の撚りピッチPa,cに対して、外層
3の撚りピッチPbを約半分にするのが好ましく、素線1
a,1c が程よい線接触状となり、各素線1b,c間に形成さ
れる隙間Sb,cが効果的に拡大されて作用効果がさらに高
められる。また、外層3の本数が少ないため、芯部と最
外層との間で起きる磨耗、損傷が大幅に減少されてい
る。
【0010】本発明の前記スチールコードは、最初に芯
部2の2本の素線1aを平行に並べて、その周囲に中間層
3の素線1bを巻き付け、次ぎに、バンチャー型撚線機に
よりさらにその周囲に最外層4の素線1cを同じ方向に巻
き付けて形成され、芯部2と最外層4は同じ撚りピッチ
に、外層3は約半分の撚りピッチに形成されて、従来の
一般的な3層構造と異なり、2工程で精度良く高能率で
製造される。上記のような製法によつて表1に示す構造
の実施例1〜5、比較例1〜4の各スチールコードを製
造し、従来例1,2の各スチールコードを製造した。表
1に示す各例のスチールコード試料は、さらに、スチー
ルコード長さを100mm としゴム被覆して加硫した後、最
外層の素線を除いて外層との間のゴム浸入割合を測定
し、さらに外層と芯部間のゴム浸入割合を測定したゴム
浸透性テスト、細長くゴム被覆した各スチールコードを
ハンター式曲げ疲労機にて低応力で500 万回回転させた
後、素線相互の接触による磨耗の程度を比較(具体的に
はスチールコード長さ100mm の最外層の内側部分の磨耗
程度)した磨耗テスト、さらに、ゴム加硫後、湿熱雰囲
気中に2週間放置し、引抜試験をしてゴム付着率を比較
して湿熱接着テストをした結果、表2に示すような評価
が得られた。表2から明らかなように、実施例1〜5の
各スチールコードは、比較例1〜4、従来例1,2のス
チールコードに比べ、ゴム浸透性、磨耗(低い方が良
好)、及び湿熱接着時のゴム付着性について顕著な好結
果が得れた。表2から明らかなように、外層は3〜5本
の素線、最外層は10〜12本の素線で形成するのが好
適である。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の効果】本発明は、前述のような構成になつてお
り、芯部を2本撚りにして内部空間を解消するととも
に、外層の素線数の大幅な減少と外層の撚りピッチ短縮
により、各層の各素線間の隙間を効果的に拡大して、芯
部の各素線に連通せしめゴム浸透性、ゴム接着性、信頼
性を高め、また、芯部と外層及び最外層の各素線をほぼ
同一の線径にして、各素線を均等化してコード強度を高
め、さらに、芯部と最外層の撚りピッチを同じくするこ
とで外層の素線数を大幅に減少したことによる、芯部と
最外層の素線の接触を線接触として、磨耗、損傷を大幅
に低減して寿命を高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部断面で示す斜視図
【図2】他実施例を1撚りピッチ間の各横断位置(A)
〜(D)で示す各横断面図
【図3】2層構成(A)と3層構成(B)の従来例を示
す各横断面図
【図4】2層構成(A)と3層構成(B)の他の従来例
を示す各横断面図
【図5】芯部の従来例(A),(B)を示す各横断面図
である。
【符号の説明】
1a,b,c 素線 2 芯部 3 外層 4 最外層 Sb,c 隙間 Pa,b,c 撚りピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−352887(JP,A) 特開 昭61−84233(JP,A) 特開 昭63−50587(JP,A) 特開 昭61−119403(JP,A) 特開 昭64−20392(JP,A) 実開 昭63−127999(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D07B 1/06 B60C 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の素線を撚り合わせて形成した芯部
    と、同芯部の周囲に3〜5本の素線を同じ撚り方向に異
    なる短い撚りピッチで巻き付けて形成した外層と、同外
    層の周囲に12本以下の素線を同じ撚り方向に前記芯部
    と同じ撚りピッチで巻き付けて形成した最外層を具備
    し、前記最外層及び前記外層の各素線間に前記芯部に連
    通する隙間を形成したことを特徴とするスチールコー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1のスチールコードにおいて、芯
    部と外層及び最外層の各素線をほぼ同一の線径にしたこ
    とを特徴とするスチールコード。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のスチールコードにおい
    て、最外層の素線本数を10〜12本とし、芯部及び最
    外層の撚りピッチに対して外層の撚りピッチを約半分に
    短く形成したことを特徴とするスチールコード。
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JP3220318B2 (ja) * 1993-12-28 2001-10-22 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコード、その製造方法およびそれを使用した空気入りラジアルタイヤ
KR100369616B1 (ko) * 2000-07-19 2003-01-30 금호산업 주식회사 고하중용 트럭 및 버스 타이어의 스틸코드

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