JP2978016B2 - ゴム補強用スチールコード - Google Patents
ゴム補強用スチールコードInfo
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- JP2978016B2 JP2978016B2 JP4272468A JP27246892A JP2978016B2 JP 2978016 B2 JP2978016 B2 JP 2978016B2 JP 4272468 A JP4272468 A JP 4272468A JP 27246892 A JP27246892 A JP 27246892A JP 2978016 B2 JP2978016 B2 JP 2978016B2
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- core strand
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
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- D07B5/00—Making ropes or cables from special materials or of particular form
- D07B5/007—Making ropes or cables from special materials or of particular form comprising postformed and thereby radially plastically deformed elements
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- D07B2201/2002—Wires or filaments characterised by their cross-sectional shape
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用タイヤや搬送用
ベルト等のゴム補強材として好適なゴム補強用スチール
コードに関するものである。
ベルト等のゴム補強材として好適なゴム補強用スチール
コードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラツクやバス用タイヤのベルト
層に使用されているゴム補強材には、図2に示すように
真鍮めつきした素線によつて製造され、芯素線11の線
径を側素線12よりも細くして、3本の芯素線11を撚
り合わせて形成した1×3構造の芯ストランド11a
と、その芯ストランド11aの周囲に6本の側素線12
を逆方向(S・Z撚り)又は同方向(S・S撚り)に撚
り合わせてその側素線12間に隙間を形成した外層12
aとからなる1×3+6構造のS・Z撚り又はS・S撚
りスチールコードが一般的になつている。
層に使用されているゴム補強材には、図2に示すように
真鍮めつきした素線によつて製造され、芯素線11の線
径を側素線12よりも細くして、3本の芯素線11を撚
り合わせて形成した1×3構造の芯ストランド11a
と、その芯ストランド11aの周囲に6本の側素線12
を逆方向(S・Z撚り)又は同方向(S・S撚り)に撚
り合わせてその側素線12間に隙間を形成した外層12
aとからなる1×3+6構造のS・Z撚り又はS・S撚
りスチールコードが一般的になつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の1×3+6構造
スチールコードにおいて、前記のように芯ストランドに
外層を逆方向に撚り合わせたS・Z撚りスチールコード
は、芯素線と側素線が点接触状態になり芯素線の細径化
と相まつてフレツティング摩耗し易く耐疲労性に問題が
あり、また、側素線間の隙間形成には有利であるが、芯
ストランドの中心部にゴムが浸透しない空間部が形成さ
れて、そのゴム浸透性、即ち耐蝕性に自ら限界がある。
芯ストランドに外層を同方向に撚り合わせたS・S撚り
スチールコードは、芯素線と側素線が線接触状態となり
比較的にフレツティング摩耗が低減されているが、芯素
線の細径化と相まつてその耐疲労性には自ら限界があ
り、また、コードがコンパクトに形成されてゴム浸透性
がさらに低下し耐蝕性に問題があるなど、耐疲労性とと
もに耐蝕性の改善が課題になつている。
スチールコードにおいて、前記のように芯ストランドに
外層を逆方向に撚り合わせたS・Z撚りスチールコード
は、芯素線と側素線が点接触状態になり芯素線の細径化
と相まつてフレツティング摩耗し易く耐疲労性に問題が
あり、また、側素線間の隙間形成には有利であるが、芯
ストランドの中心部にゴムが浸透しない空間部が形成さ
れて、そのゴム浸透性、即ち耐蝕性に自ら限界がある。
芯ストランドに外層を同方向に撚り合わせたS・S撚り
スチールコードは、芯素線と側素線が線接触状態となり
比較的にフレツティング摩耗が低減されているが、芯素
線の細径化と相まつてその耐疲労性には自ら限界があ
り、また、コードがコンパクトに形成されてゴム浸透性
がさらに低下し耐蝕性に問題があるなど、耐疲労性とと
もに耐蝕性の改善が課題になつている。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、1
×3+6構造スチールコードにおいてその芯ストランド
を塑性加工して縮径化し、破断強度を高めるとともに耐
疲労性及び耐蝕性を向上したゴム補強用スチールコード
を提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、1
×3+6構造スチールコードにおいてその芯ストランド
を塑性加工して縮径化し、破断強度を高めるとともに耐
疲労性及び耐蝕性を向上したゴム補強用スチールコード
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、3本の芯素線
を撚つて形成されたストランドをダイスで塑性加工して
縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形に形成した芯スト
ランドと、芯ストランドの周囲に6本の側素線を撚り合
わせて側素線間に隙間を形成した外層を具備したことに
より、その芯ストランドの充填率を高めて緻密化し内部
空隙を解消して破断強度を高めるとともに、芯ストラン
ド外周の接触面積を拡大して側素線と線接触状とし、そ
のフレツティング摩耗を低減しかつゴム浸透性を高めて
いる。
を撚つて形成されたストランドをダイスで塑性加工して
縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形に形成した芯スト
ランドと、芯ストランドの周囲に6本の側素線を撚り合
わせて側素線間に隙間を形成した外層を具備したことに
より、その芯ストランドの充填率を高めて緻密化し内部
空隙を解消して破断強度を高めるとともに、芯ストラン
ド外周の接触面積を拡大して側素線と線接触状とし、そ
のフレツティング摩耗を低減しかつゴム浸透性を高めて
いる。
【0006】また、塑性加工前のストランドの外接円の
直径をD1 、及び塑性加工後の芯ストランドの外接円の
直径をD2 として、芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、縮径加工度Qを24%以上に構成し
たことにより、前記の作用、効果及び信頼性をさらに高
めている。
直径をD1 、及び塑性加工後の芯ストランドの外接円の
直径をD2 として、芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、縮径加工度Qを24%以上に構成し
たことにより、前記の作用、効果及び信頼性をさらに高
めている。
【0007】
【作用】1×3+6構造のゴム補強用スチールコードに
おいて、その芯ストランドは、3本の芯素線を撚つて形
成されたストランドをダイスで塑性加工して縮径しほぼ
円状あるいは楕円状断面形に形成され、充填率が著しく
高められて緻密化され内部空隙が殆んど解消されて破断
強度が効果的に高められるとともに、そのほぼ円状ある
いは楕円状断面形によつて外周の接触面積が著しく拡大
され各側素線と線接触状になり、フレツティング摩耗が
著しく低減されゴム浸透性が効果的に高められ、また、
塑性加工前の前記ストランドの外接円の直径をD1 、及
び塑性加工後の前記芯ストランドの外接円の直径をD2
として、前記芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、前記の縮径加工度Qを24%以上に
構成することにより、フレツティング摩耗がさらに低減
されゴム浸透性がさらに高められて、優れた耐疲労性、
耐蝕性が得られる。
おいて、その芯ストランドは、3本の芯素線を撚つて形
成されたストランドをダイスで塑性加工して縮径しほぼ
円状あるいは楕円状断面形に形成され、充填率が著しく
高められて緻密化され内部空隙が殆んど解消されて破断
強度が効果的に高められるとともに、そのほぼ円状ある
いは楕円状断面形によつて外周の接触面積が著しく拡大
され各側素線と線接触状になり、フレツティング摩耗が
著しく低減されゴム浸透性が効果的に高められ、また、
塑性加工前の前記ストランドの外接円の直径をD1 、及
び塑性加工後の前記芯ストランドの外接円の直径をD2
として、前記芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、前記の縮径加工度Qを24%以上に
構成することにより、フレツティング摩耗がさらに低減
されゴム浸透性がさらに高められて、優れた耐疲労性、
耐蝕性が得られる。
【0008】
【実施例】図1(A)(B)に本発明の一実施例を示
す。図中1は芯素線、1aは3本の芯素線1を撚り合わ
せて形成した1×3構造のストランド1a、2はストラ
ンド1aの塑性加工による縮径により異形断面に変形さ
れた異形素線、2aはストランド1aをダイス(図示省
略)で塑性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面
形に形成された芯ストランド、3は側素線、3aは6本
の側素線3で形成された外層、D1 はストランド1aの
外接円の直径、D2 は芯ストランド2aの外接円の直
径、Sは側素線3間に形成された隙間であつて、図1に
示す本発明の実施例は、3本の芯素線1を撚つて形成さ
れたストランド1aをダイスで塑性加工して縮径しほぼ
円状あるいは楕円状断面形に形成した芯ストランド2a
と、芯ストランド2aの周囲に6本の側素線3を撚り合
わせて側素線3間に隙間Sを形成した外層3aを具備し
たゴム補強用スチールコードになつている。
す。図中1は芯素線、1aは3本の芯素線1を撚り合わ
せて形成した1×3構造のストランド1a、2はストラ
ンド1aの塑性加工による縮径により異形断面に変形さ
れた異形素線、2aはストランド1aをダイス(図示省
略)で塑性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面
形に形成された芯ストランド、3は側素線、3aは6本
の側素線3で形成された外層、D1 はストランド1aの
外接円の直径、D2 は芯ストランド2aの外接円の直
径、Sは側素線3間に形成された隙間であつて、図1に
示す本発明の実施例は、3本の芯素線1を撚つて形成さ
れたストランド1aをダイスで塑性加工して縮径しほぼ
円状あるいは楕円状断面形に形成した芯ストランド2a
と、芯ストランド2aの周囲に6本の側素線3を撚り合
わせて側素線3間に隙間Sを形成した外層3aを具備し
たゴム補強用スチールコードになつている。
【0009】また、前記のゴム補強用スチールコードに
おいて、塑性加工前のストランド1aの外接円の直径を
D1 、及び塑性加工後の芯ストランド2aの外接円の直
径をD2 として、芯ストランド2aの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、前記の縮径加工度Qを24%以上に
構成したことを特徴とするゴム補強用スチールコードに
なつている。
おいて、塑性加工前のストランド1aの外接円の直径を
D1 、及び塑性加工後の芯ストランド2aの外接円の直
径をD2 として、芯ストランド2aの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、前記の縮径加工度Qを24%以上に
構成したことを特徴とするゴム補強用スチールコードに
なつている。
【0010】さらに詳述すると、表1及び表2に示す実
施例の芯素線1には、側素線3よりも適度に細径、かつ
従来例に比べ縮径相当分だけ太い線径のものが採用さ
れ、側素線3間に適度の隙間Sが形成されるように設定
されて、図1(B)のように3本の芯素線1を撚り合わ
せて1×3構造のストランド1aに形成し、そのストラ
ンド1aを伸線用ダイスあるいは圧延ローラーダイス
(図示省略)等により塑性加工して縮径すると、各芯素
線1が図示のような異形断面の異形素線2に変形され
て、図示のようにほぼ円状あるいは楕円状断面形の芯ス
トランド2aに形成され、図1(A)のようにその芯ス
トランド2aの周囲に6本の側素線3を逆方向又は同方
向に撚り合わせて外層3aを形成した1×3+6構造の
S・Z撚り又はS・S撚りゴム補強用スチールコードに
構成されている。
施例の芯素線1には、側素線3よりも適度に細径、かつ
従来例に比べ縮径相当分だけ太い線径のものが採用さ
れ、側素線3間に適度の隙間Sが形成されるように設定
されて、図1(B)のように3本の芯素線1を撚り合わ
せて1×3構造のストランド1aに形成し、そのストラ
ンド1aを伸線用ダイスあるいは圧延ローラーダイス
(図示省略)等により塑性加工して縮径すると、各芯素
線1が図示のような異形断面の異形素線2に変形され
て、図示のようにほぼ円状あるいは楕円状断面形の芯ス
トランド2aに形成され、図1(A)のようにその芯ス
トランド2aの周囲に6本の側素線3を逆方向又は同方
向に撚り合わせて外層3aを形成した1×3+6構造の
S・Z撚り又はS・S撚りゴム補強用スチールコードに
構成されている。
【0011】また、図1(B)のように塑性加工前のス
トランド1aの外接円の直径をD1及び塑性加工後の芯
ストランド2aの外接円の直径をD2 とすると、芯スト
ランド2aの縮径加工度Qは Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わされ、その縮径加工度Qを24%以上に構
成すると、ほぼ円状あるいは楕円状断面形の芯ストラン
ド2aに形成されて、芯ストランド2aの充填率が著し
く高められ緻密化されて内部空隙が殆んどなくなり、破
断強度が効果的に高められるとともに、そのほぼ円状あ
るいは楕円状断面形により側素線3に接触する外周面が
著しく拡大されて、その芯ストランド2aと各側素線3
は長く接触して線接触状になり、S・Z撚りスチールコ
ード及びS・S撚りスチールコードのいずれもそのフレ
ツティング摩耗が著しく低減され、かつゴム浸透性が効
果的に高められて優れた耐疲労性、耐蝕性が得られる。
トランド1aの外接円の直径をD1及び塑性加工後の芯
ストランド2aの外接円の直径をD2 とすると、芯スト
ランド2aの縮径加工度Qは Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わされ、その縮径加工度Qを24%以上に構
成すると、ほぼ円状あるいは楕円状断面形の芯ストラン
ド2aに形成されて、芯ストランド2aの充填率が著し
く高められ緻密化されて内部空隙が殆んどなくなり、破
断強度が効果的に高められるとともに、そのほぼ円状あ
るいは楕円状断面形により側素線3に接触する外周面が
著しく拡大されて、その芯ストランド2aと各側素線3
は長く接触して線接触状になり、S・Z撚りスチールコ
ード及びS・S撚りスチールコードのいずれもそのフレ
ツティング摩耗が著しく低減され、かつゴム浸透性が効
果的に高められて優れた耐疲労性、耐蝕性が得られる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】 なお、芯ストランド加工度はQ(%)、芯素線の直径は
塑性加工前のmm、側素線の直径はmm、コード径はmm、破
断荷重は kgf/mm2 、3ロール疲労試験は疲労破断まで
の回数、空気透過量はcc/minで表示している。
塑性加工前のmm、側素線の直径はmm、コード径はmm、破
断荷重は kgf/mm2 、3ロール疲労試験は疲労破断まで
の回数、空気透過量はcc/minで表示している。
【0014】表1及び表2に示す各試料は、1×3構造
の芯ストランドと、その周囲に6本の側素線を逆方向又
は同方向に撚り合わせて形成した外層からなる1×3+
6構造のS・Z撚り又はS・S撚りスチールコードを製
造して従来例1,2とし、異なる線径の芯素線により形
成した1×3構造のストランドを異なる縮径加工度で塑
性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形に形成
した芯ストランドと、その周囲に6本の側素線を逆方向
又は同方向に撚り合わせて形成した外層からなる1×3
+6構造のS・Z撚り又はS・S撚りスチールコードを
製造して比較例1,2及び実施例1〜6にして、それら
のスチールコードの破断荷重の測定、3ロール疲労試験
及び空気透過量の測定をして表示のような評価が得られ
た。
の芯ストランドと、その周囲に6本の側素線を逆方向又
は同方向に撚り合わせて形成した外層からなる1×3+
6構造のS・Z撚り又はS・S撚りスチールコードを製
造して従来例1,2とし、異なる線径の芯素線により形
成した1×3構造のストランドを異なる縮径加工度で塑
性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形に形成
した芯ストランドと、その周囲に6本の側素線を逆方向
又は同方向に撚り合わせて形成した外層からなる1×3
+6構造のS・Z撚り又はS・S撚りスチールコードを
製造して比較例1,2及び実施例1〜6にして、それら
のスチールコードの破断荷重の測定、3ロール疲労試験
及び空気透過量の測定をして表示のような評価が得られ
た。
【0015】なお、前記の3ロール疲労試験は、各試料
のスチールコードを長尺のゴムパウンドに埋め込み加硫
してゴムブロツクサンプルとし、3個組みロールにかけ
て繰り返し曲げ歪みを与えその疲労破断までの回数を計
測したものであり、また、空気透過量は、ゴムブロツク
サンプル(長さ14mm)を水中に配置して、その一端か
ら圧縮エアを送り込み他端から出るリークエア量を測定
したものである。
のスチールコードを長尺のゴムパウンドに埋め込み加硫
してゴムブロツクサンプルとし、3個組みロールにかけ
て繰り返し曲げ歪みを与えその疲労破断までの回数を計
測したものであり、また、空気透過量は、ゴムブロツク
サンプル(長さ14mm)を水中に配置して、その一端か
ら圧縮エアを送り込み他端から出るリークエア量を測定
したものである。
【0016】表示から明らかなように、各実施例1〜6
は、その芯ストランドの塑性加工による縮径化により、
その芯素線を従来例1,2に比べ縮径相当分だけ太い線
径にして同様なコード径に形成され、S・Z撚りスチー
ルコード及びS・S撚りスチールコードのいずれも、破
断強度が高められるとともに耐疲労性が著しく高められ
ている。さらに、芯ストランドの縮径加工度Qが24%
以上になると、空気透過が殆んどなくなり優れたゴム浸
透性が得られ耐蝕性、信頼性が効果的に高められてい
る。なお、前記説明では1×3+6構造のスチールコー
ドについて説明しているが、例えば、1×3+7構造、
1×3+8構造、1×3+9構造等の2層撚りスチール
コードや、1×3+9+15構造、1×3+8+13構
造、1×3+9+14構造等の3層撚りスチールコード
についても同様に適用され、同様な作用、効果が得られ
る。
は、その芯ストランドの塑性加工による縮径化により、
その芯素線を従来例1,2に比べ縮径相当分だけ太い線
径にして同様なコード径に形成され、S・Z撚りスチー
ルコード及びS・S撚りスチールコードのいずれも、破
断強度が高められるとともに耐疲労性が著しく高められ
ている。さらに、芯ストランドの縮径加工度Qが24%
以上になると、空気透過が殆んどなくなり優れたゴム浸
透性が得られ耐蝕性、信頼性が効果的に高められてい
る。なお、前記説明では1×3+6構造のスチールコー
ドについて説明しているが、例えば、1×3+7構造、
1×3+8構造、1×3+9構造等の2層撚りスチール
コードや、1×3+9+15構造、1×3+8+13構
造、1×3+9+14構造等の3層撚りスチールコード
についても同様に適用され、同様な作用、効果が得られ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は、前述のように1×3+6構造
ゴム補強用スチールコードにおいて、その芯ストランド
は、3本の芯素線を撚つて形成されたストランドをダイ
スで塑性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形
に形成され、充填率が高められて緻密化され内部空隙が
解消されて破断強度が高められるとともに、その円状あ
るいは楕円状断面形により接触面積が著しく拡大されて
各側素線と線接触状になり、フレツティング摩耗が著し
く低減されるとともにゴム浸透性が高められ、また、次
式で表される芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 24%以上に構成することにより、フレツティング摩耗
がさらに低減されゴム浸透性がさらに高められるなど、
優れた耐疲労性、耐蝕性が得られる。
ゴム補強用スチールコードにおいて、その芯ストランド
は、3本の芯素線を撚つて形成されたストランドをダイ
スで塑性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕円状断面形
に形成され、充填率が高められて緻密化され内部空隙が
解消されて破断強度が高められるとともに、その円状あ
るいは楕円状断面形により接触面積が著しく拡大されて
各側素線と線接触状になり、フレツティング摩耗が著し
く低減されるとともにゴム浸透性が高められ、また、次
式で表される芯ストランドの縮径加工度Qを Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 24%以上に構成することにより、フレツティング摩耗
がさらに低減されゴム浸透性がさらに高められるなど、
優れた耐疲労性、耐蝕性が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示すコード断面図(A)及
びその芯ストランドの断面変化図(B)
びその芯ストランドの断面変化図(B)
【図2】従来例のコード断面図である。
1 芯素線 1a ストランド 2a 芯ストランド 3 側素線 3a 外層 D1 外接円の直径(ストランド) D2 外接円の直径(芯ストランド) S 隙間(側素線) Q 縮径加工度(芯ストランド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D07B 1/06 B60C 9/00
Claims (2)
- 【請求項1】 3本の芯素線を撚つて形成されたストラ
ンドをダイスで塑性加工して縮径しほぼ円状あるいは楕
円状断面形に形成した芯ストランドと、芯ストランドの
周囲に6本の側素線を撚り合わせて側素線間に隙間を形
成した外層を具備したことを特徴とするゴム補強用スチ
ールコード。 - 【請求項2】 請求項1記載のゴム補強用スチールコー
ドにおいて、塑性加工前の前記ストランドの外接円の直
径をD1 、及び塑性加工後の前記芯ストランドの外接円
の直径をD2 として、前記芯ストランドの縮径加工度Q
を Q(%)=100×(D1 2 −D2 2 )/D1 2 上記式で表わすと、前記の縮径加工度Qを24%以上に
構成したことを特徴とするゴム補強用スチールコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4272468A JP2978016B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | ゴム補強用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4272468A JP2978016B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | ゴム補強用スチールコード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101181A JPH06101181A (ja) | 1994-04-12 |
JP2978016B2 true JP2978016B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17514343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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