JPH05124402A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH05124402A JPH05124402A JP3288585A JP28858591A JPH05124402A JP H05124402 A JPH05124402 A JP H05124402A JP 3288585 A JP3288585 A JP 3288585A JP 28858591 A JP28858591 A JP 28858591A JP H05124402 A JPH05124402 A JP H05124402A
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- JP
- Japan
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- cross
- shape
- wire
- rectangle
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- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
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- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2001—Wires or filaments
- D07B2201/2002—Wires or filaments characterised by their cross-sectional shape
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
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- D—TEXTILES; PAPER
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- D07B2501/20—Application field related to ropes or cables
- D07B2501/2046—Tire cords
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 １×２構造のスチールコードから補強層を構
成する場合に、このスチールコードの素線間の線接触部
分を少なくすることにより、フレッティング現象を低減
してスチールコードの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性を
向上する。 【構成】 ２本の素線が撚り合わされた１×２構造のス
チーコードからなる補強層を設けた空気入りラジアルタ
イヤにおいて、前記素線のうち少なくとも１本を矩形断
面に圧延された素線にし、その矩形断面の長径ＤL と短
径ＤS との比ＤS／ＤL を、１本だけ矩形断面の場合は
０．５０〜０．９０にし、２本とも矩形断面の場合は
０．６５〜０．９０にする。
成する場合に、このスチールコードの素線間の線接触部
分を少なくすることにより、フレッティング現象を低減
してスチールコードの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性を
向上する。 【構成】 ２本の素線が撚り合わされた１×２構造のス
チーコードからなる補強層を設けた空気入りラジアルタ
イヤにおいて、前記素線のうち少なくとも１本を矩形断
面に圧延された素線にし、その矩形断面の長径ＤL と短
径ＤS との比ＤS／ＤL を、１本だけ矩形断面の場合は
０．５０〜０．９０にし、２本とも矩形断面の場合は
０．６５〜０．９０にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、１×２構造のスチール
コードからなる補強層を設けた空気入りラジアルタイヤ
に関する。
コードからなる補強層を設けた空気入りラジアルタイヤ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤの補強層には、
カーカス層、トレッド部のベルト層等のほか、チェーフ
ァー等があり、これら補強層に機械的強度と剛性に優れ
たスチールコードを使用する場合がある。この補強層の
スチールコードは複数本の素線を撚り合わせて構成され
ているため、これら複数本の素線に囲まれた、コートゴ
ムの浸透を困難にする空間（隙間）部分が形成されるこ
とがあり、これが水分の浸入を許容して錆を生じせし
め、タイヤ寿命を低減させる原因になっていた。
カーカス層、トレッド部のベルト層等のほか、チェーフ
ァー等があり、これら補強層に機械的強度と剛性に優れ
たスチールコードを使用する場合がある。この補強層の
スチールコードは複数本の素線を撚り合わせて構成され
ているため、これら複数本の素線に囲まれた、コートゴ
ムの浸透を困難にする空間（隙間）部分が形成されるこ
とがあり、これが水分の浸入を許容して錆を生じせし
め、タイヤ寿命を低減させる原因になっていた。
【０００３】このような錆の発生の問題は、スチールコ
ードを構成する素線本数を２本にした１×２構造にする
ことによって、複数の素線に囲まれた隙間が形成されな
いようにし、コートゴムの被覆を容易にするため低減す
ることができる。しかし、上記１×２構造の場合にも、
２本の素線がその長さ方向に沿って線接触部分を形成す
るのことは避けられないので、その線接触部分にコート
ゴムで被覆されない部分が生じ、従来のスチールコード
よりは低減されるとはいえ、フレッティング現象を完全
に無くすことはできず、スチールコードの耐屈曲疲労
性、耐圧縮疲労性を低下させる原因になっていた。
ードを構成する素線本数を２本にした１×２構造にする
ことによって、複数の素線に囲まれた隙間が形成されな
いようにし、コートゴムの被覆を容易にするため低減す
ることができる。しかし、上記１×２構造の場合にも、
２本の素線がその長さ方向に沿って線接触部分を形成す
るのことは避けられないので、その線接触部分にコート
ゴムで被覆されない部分が生じ、従来のスチールコード
よりは低減されるとはいえ、フレッティング現象を完全
に無くすことはできず、スチールコードの耐屈曲疲労
性、耐圧縮疲労性を低下させる原因になっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、１×
２構造のスチールコードから補強層を構成する場合に、
このスチールコードの素線間の線接触部分を少なくする
ことにより、フレッティング現象を低減してスチールコ
ードの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性を向上した空気入
りラジアルタイヤを提供することにある。
２構造のスチールコードから補強層を構成する場合に、
このスチールコードの素線間の線接触部分を少なくする
ことにより、フレッティング現象を低減してスチールコ
ードの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性を向上した空気入
りラジアルタイヤを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、２本の素線が撚り合わされた１×２構造の
スチーコードからなる補強層を設けた空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記素線のうち少なくとも１本を矩形
断面に圧延された素線にし、その矩形断面の長径ＤL と
短径ＤS との比ＤS ／ＤL を１本だけ矩形断面の場合は
０．５０〜０．９０にし、２本とも矩形断面の場合は
０．６５〜０．９０にしたことを特徴とするものであ
る。
る本発明は、２本の素線が撚り合わされた１×２構造の
スチーコードからなる補強層を設けた空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記素線のうち少なくとも１本を矩形
断面に圧延された素線にし、その矩形断面の長径ＤL と
短径ＤS との比ＤS ／ＤL を１本だけ矩形断面の場合は
０．５０〜０．９０にし、２本とも矩形断面の場合は
０．６５〜０．９０にしたことを特徴とするものであ
る。
【０００６】このように１×２構造のスチールコードを
構成する２本の素線のうち少なくとも１本を矩形断面に
圧延された素線にすることにより、２本の素線が撚り合
わされるとき、その接触部分が長手方向に対し矩形断面
の長径部分と短径部分とが交互に入れかわりながら生ず
ることにより、素線同士の線接触部分が少なくなり、コ
ートゴムの被覆性を向上させることができるため、フレ
ッティング現象を低減し、スチールコードの耐屈曲疲労
性及び耐圧縮疲労性を向上することができる。
構成する２本の素線のうち少なくとも１本を矩形断面に
圧延された素線にすることにより、２本の素線が撚り合
わされるとき、その接触部分が長手方向に対し矩形断面
の長径部分と短径部分とが交互に入れかわりながら生ず
ることにより、素線同士の線接触部分が少なくなり、コ
ートゴムの被覆性を向上させることができるため、フレ
ッティング現象を低減し、スチールコードの耐屈曲疲労
性及び耐圧縮疲労性を向上することができる。
【０００７】以下、図面を参照して本発明の構成につい
て具体的に説明する。図１に示す本発明タイヤの補強に
使用するスチールコード１は、２本の素線２，３から構
成され、円形断面の素線２と圧延された矩形断面の素線
３とが撚り合わされ、１×２構造に形成されている。ま
た、図２のように、素線を２本共に矩形断面にした素線
３，３’を撚り合わせて構成するようにしてもよい。
て具体的に説明する。図１に示す本発明タイヤの補強に
使用するスチールコード１は、２本の素線２，３から構
成され、円形断面の素線２と圧延された矩形断面の素線
３とが撚り合わされ、１×２構造に形成されている。ま
た、図２のように、素線を２本共に矩形断面にした素線
３，３’を撚り合わせて構成するようにしてもよい。
【０００８】この矩形断面に圧延された素線３は円形断
面の素線２又は同じく矩形断面に圧延された素線３’と
撚り合わせると、その長手方向（矢印）に沿って矩形断
面の長径ＤL と短径ＤS とが交互に入れかわりながら、
素線２と３又は素線３と３’との間の間隔（空間）が変
化しながら撚り合わされるため、線接触部分が少なくな
り、素線に対するコートゴムの被覆性を向上することが
できる。しかも、２本の素線の線接触部分では、素線２
の円弧部分が素線３の平坦面に接触するため、円と円と
が接触する場合に比べて単位長さ当たりの接触面積が大
きくなり、この部分に加わる接触圧を緩和することがで
きる。このため、素線同士の接触によるフレッティング
現象を低減し、タイヤ走行中の繰り返し屈曲や圧縮に対
する耐屈曲疲労性や耐圧縮疲労性が低減されるのであ
る。
面の素線２又は同じく矩形断面に圧延された素線３’と
撚り合わせると、その長手方向（矢印）に沿って矩形断
面の長径ＤL と短径ＤS とが交互に入れかわりながら、
素線２と３又は素線３と３’との間の間隔（空間）が変
化しながら撚り合わされるため、線接触部分が少なくな
り、素線に対するコートゴムの被覆性を向上することが
できる。しかも、２本の素線の線接触部分では、素線２
の円弧部分が素線３の平坦面に接触するため、円と円と
が接触する場合に比べて単位長さ当たりの接触面積が大
きくなり、この部分に加わる接触圧を緩和することがで
きる。このため、素線同士の接触によるフレッティング
現象を低減し、タイヤ走行中の繰り返し屈曲や圧縮に対
する耐屈曲疲労性や耐圧縮疲労性が低減されるのであ
る。
【０００９】本発明において、矩形断面の素線３の長径
ＤL と短径ＤSとの比ＤS ／ＤL は、円形断面の素線２
とを撚り合わせる場合は、０．５０〜０．９０にする必
要がある。この比ＤS ／ＤL を０．９０より大きくした
のでは、円形断面の素線同士の場合との効果の差が認め
られなくなる。また、矩形断面の素線では矩形ＤS 方向
の曲げ剛性が長径ＤL 方向のそれに比べて小さくなるた
め、上記比ＤS ／ＤLを０．５より小さくすると、スチ
ールコードとしての曲げ剛性が円形断面の素線同士のそ
れの８０％よりも小さくなり、ベルト層等に使用した場
合にはベルト剛性を低下させるため望ましくない。
ＤL と短径ＤSとの比ＤS ／ＤL は、円形断面の素線２
とを撚り合わせる場合は、０．５０〜０．９０にする必
要がある。この比ＤS ／ＤL を０．９０より大きくした
のでは、円形断面の素線同士の場合との効果の差が認め
られなくなる。また、矩形断面の素線では矩形ＤS 方向
の曲げ剛性が長径ＤL 方向のそれに比べて小さくなるた
め、上記比ＤS ／ＤLを０．５より小さくすると、スチ
ールコードとしての曲げ剛性が円形断面の素線同士のそ
れの８０％よりも小さくなり、ベルト層等に使用した場
合にはベルト剛性を低下させるため望ましくない。
【００１０】また、素線を２本共矩形断面にした場合
は、その長径ＤL と短径ＤS との比ＤS ／ＤL は０．６
５〜０．９０の範囲にする必要がある。理由は上述の場
合と同じであり、かつ下限については、２本とも矩形断
面の場合は、曲げ剛性に対する影響がそれだけ大きくな
るからである。これら素線は、さらに望ましくは、それ
ぞれ撚り合わせる前に型付け装置により個別に所定の型
付け量で螺旋状に予め型付けし、その螺旋方向とスチー
ルコードの撚り方向とが同じ方向になるように撚り合わ
せることが好ましい。このように予め型付けすると、線
接触部分をさらに少なくすることができるので、特に強
い繰り返し屈曲や圧縮を受け、外傷を受け易いトレッド
面に近接して配置されるベルト層を補強するスチールコ
ードとして好適である。
は、その長径ＤL と短径ＤS との比ＤS ／ＤL は０．６
５〜０．９０の範囲にする必要がある。理由は上述の場
合と同じであり、かつ下限については、２本とも矩形断
面の場合は、曲げ剛性に対する影響がそれだけ大きくな
るからである。これら素線は、さらに望ましくは、それ
ぞれ撚り合わせる前に型付け装置により個別に所定の型
付け量で螺旋状に予め型付けし、その螺旋方向とスチー
ルコードの撚り方向とが同じ方向になるように撚り合わ
せることが好ましい。このように予め型付けすると、線
接触部分をさらに少なくすることができるので、特に強
い繰り返し屈曲や圧縮を受け、外傷を受け易いトレッド
面に近接して配置されるベルト層を補強するスチールコ
ードとして好適である。
【００１１】本発明に使用する矩形断面の素線は、公知
の伸線加工装置で伸線した素線を圧延ロールで圧延加工
を施すことにより容易に製作することができる。また、
スチールコードは、２本の素線を公知の撚り合わせ装置
を用いて撚り合わせることにより製造することができ
る。本発明の空気入りラジアルタイヤは、上述のごとく
して製作したスチールコードをコートゴムで被覆し、こ
れを所定のエンド数でゴム中に埋設してシート状ゴム層
を作製し、このゴム層をベルト層、カーカス層、チェー
ファーとして他のタイヤ構成材料と一緒に組み合わせ積
層してグリーンタイヤを製作し、常法にしたがって成形
加硫することにより製造することができる。
の伸線加工装置で伸線した素線を圧延ロールで圧延加工
を施すことにより容易に製作することができる。また、
スチールコードは、２本の素線を公知の撚り合わせ装置
を用いて撚り合わせることにより製造することができ
る。本発明の空気入りラジアルタイヤは、上述のごとく
して製作したスチールコードをコートゴムで被覆し、こ
れを所定のエンド数でゴム中に埋設してシート状ゴム層
を作製し、このゴム層をベルト層、カーカス層、チェー
ファーとして他のタイヤ構成材料と一緒に組み合わせ積
層してグリーンタイヤを製作し、常法にしたがって成形
加硫することにより製造することができる。
【００１２】
【実施例】直径Ｄが０．３０ｍｍの円形断面の素線と、
表１に示すような短径ＤS 、長径ＤL 及び長径ＤL に対
する短径ＤS の比ＤS ／ＤL が異なる矩形断面に圧延さ
れた素線とを使用し、これら素線にそれぞれ予め型付け
した。次いで、これら素線の中から表１のような２本の
組み合わせで撚り合わせ、撚りピッチをいずれも同一の
１４ｍｍにした１×２構造のスチールコードを作製し
た。
表１に示すような短径ＤS 、長径ＤL 及び長径ＤL に対
する短径ＤS の比ＤS ／ＤL が異なる矩形断面に圧延さ
れた素線とを使用し、これら素線にそれぞれ予め型付け
した。次いで、これら素線の中から表１のような２本の
組み合わせで撚り合わせ、撚りピッチをいずれも同一の
１４ｍｍにした１×２構造のスチールコードを作製し
た。
【００１３】これら各スチールコードを５０ｍｍ幅当た
り４９本のエンド数とし、コートゴムで被覆したベルト
層を作り、このベルト層２枚がタイヤ周方向に対するコ
ード角度が２７°で互いにクロスするように、トレッド
部に積層した１１種類のラジアルタイヤ（タイヤサイズ
１９５／７０Ｒ１４）を製作した。これら１１種類のタ
イヤについて、下記の方法により、ベルト剛性、ゴム浸
透性、錆長さ、ワイヤ折れ性、フレッティング性、耐屈
曲疲労性及び耐圧縮疲労性を評価し、結果を表１に示し
た。ベルト剛性 ：三点曲げ試験により測定し、従来タイヤの
ベルト剛性を基準（１００）とする指数で示した。この
指数値が大きいほど剛性が高い。ゴム浸透性 ：製作したタイヤからスチールコードを取り
出し、スチールコードの素線の間を観察し、観察した長
さに対して素線が完全に被覆ゴムで覆われている長さの
比率をパーセント（％）で表示した。この値が大きいほ
どゴム浸透性に優れていることを示している。錆長さ ：予めトレッド面にベルト層に達する穴を、タイ
ヤ周上の１８０°対向する２カ所に開け、走行中に外部
から水が浸入できるようにして６万ｋｍ走行したタイヤ
について、前記穴の端からスチールコード方向に成長し
た錆の長さを測定して評価した。この長さが大きいほど
耐錆性が劣っている。
り４９本のエンド数とし、コートゴムで被覆したベルト
層を作り、このベルト層２枚がタイヤ周方向に対するコ
ード角度が２７°で互いにクロスするように、トレッド
部に積層した１１種類のラジアルタイヤ（タイヤサイズ
１９５／７０Ｒ１４）を製作した。これら１１種類のタ
イヤについて、下記の方法により、ベルト剛性、ゴム浸
透性、錆長さ、ワイヤ折れ性、フレッティング性、耐屈
曲疲労性及び耐圧縮疲労性を評価し、結果を表１に示し
た。ベルト剛性 ：三点曲げ試験により測定し、従来タイヤの
ベルト剛性を基準（１００）とする指数で示した。この
指数値が大きいほど剛性が高い。ゴム浸透性 ：製作したタイヤからスチールコードを取り
出し、スチールコードの素線の間を観察し、観察した長
さに対して素線が完全に被覆ゴムで覆われている長さの
比率をパーセント（％）で表示した。この値が大きいほ
どゴム浸透性に優れていることを示している。錆長さ ：予めトレッド面にベルト層に達する穴を、タイ
ヤ周上の１８０°対向する２カ所に開け、走行中に外部
から水が浸入できるようにして６万ｋｍ走行したタイヤ
について、前記穴の端からスチールコード方向に成長し
た錆の長さを測定して評価した。この長さが大きいほど
耐錆性が劣っている。
【００１４】ワイヤ折れ性：空気圧２ｋｇｆ／cm2にし
たタイヤを２０００ｃｃの試験車に装着して、一般路を
６万Ｋｍ走行した後のタイヤについて、そのベルト層の
スチールコードのワイヤ折れの有無を観察した。フレッティング性（指数） ：上記ワイヤ折れ性を評価し
たタイヤについて、そのベルト層のスチールコードのフ
レッティングの大きさを顕微鏡で観察し、従来タイヤの
フレッティングの大きさを基準（１００）とする指数で
示した。この指数が小さいほど耐フレッティング性が優
れている。
たタイヤを２０００ｃｃの試験車に装着して、一般路を
６万Ｋｍ走行した後のタイヤについて、そのベルト層の
スチールコードのワイヤ折れの有無を観察した。フレッティング性（指数） ：上記ワイヤ折れ性を評価し
たタイヤについて、そのベルト層のスチールコードのフ
レッティングの大きさを顕微鏡で観察し、従来タイヤの
フレッティングの大きさを基準（１００）とする指数で
示した。この指数が小さいほど耐フレッティング性が優
れている。
【００１５】 表１から判るように、本発明タイヤ１〜５は従来タイヤ
に比べ少なくとも８０％以上のベルト剛性を保持し、ゴ
ム浸透性、耐錆性、耐フレッティング性は、いずれも著
しく優れている。これに対し、比較タイヤ１，３はベル
ト剛性は保持するもののゴム浸透性、耐錆性、耐フレッ
ティング性がいずれも悪化し、ワイヤ折れが生じてい
た。比較タイヤ２は耐錆性は良好であるが、ベルト剛性
が低下し、かつ、ワイヤ折れが発生している。比較タイ
や３はワイヤ折れを生じており、ゴム浸透性、耐錆性、
耐フレッティング性が著しく悪かった。また、比較タイ
ヤ４，５は耐錆性は良好であるが、ベルト剛性、耐フレ
ッティング性が低下しており、ワイヤ折れが生じてい
た。
に比べ少なくとも８０％以上のベルト剛性を保持し、ゴ
ム浸透性、耐錆性、耐フレッティング性は、いずれも著
しく優れている。これに対し、比較タイヤ１，３はベル
ト剛性は保持するもののゴム浸透性、耐錆性、耐フレッ
ティング性がいずれも悪化し、ワイヤ折れが生じてい
た。比較タイヤ２は耐錆性は良好であるが、ベルト剛性
が低下し、かつ、ワイヤ折れが発生している。比較タイ
や３はワイヤ折れを生じており、ゴム浸透性、耐錆性、
耐フレッティング性が著しく悪かった。また、比較タイ
ヤ４，５は耐錆性は良好であるが、ベルト剛性、耐フレ
ッティング性が低下しており、ワイヤ折れが生じてい
た。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、このように１×２構造
のスチールコードを構成する２本の素線のうち少なくと
も１本を矩形断面に圧延された素線にすることにより、
２本の素線が撚り合わされるとき、その長手方向に対し
矩形断面の長径部分と短径部分とが交互に入れかわりな
がら接触部分が生ずるようにしたため、素線同士の線接
触部分が少なくなり、コートゴムの被覆性が向上する。
このため、フレッティング現象が低減してスチールコー
ドの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性が向上し、空気入り
ラジアルタイヤの耐久性を向上することができる。
のスチールコードを構成する２本の素線のうち少なくと
も１本を矩形断面に圧延された素線にすることにより、
２本の素線が撚り合わされるとき、その長手方向に対し
矩形断面の長径部分と短径部分とが交互に入れかわりな
がら接触部分が生ずるようにしたため、素線同士の線接
触部分が少なくなり、コートゴムの被覆性が向上する。
このため、フレッティング現象が低減してスチールコー
ドの耐屈曲疲労性及び耐圧縮疲労性が向上し、空気入り
ラジアルタイヤの耐久性を向上することができる。
【図１】本発明に使用するスチールコードの１例を示す
側面−断面対応図である。
側面−断面対応図である。
【図２】本発明に使用するスチールコードの他の例を示
す側面−断面対応図である。
す側面−断面対応図である。
１ スチールコード ２ 円形断面の
素線 ３，３’ 矩形断面に圧延された素線 ＤL 矩形断面の素線の長径 ＤS 矩形断面
の素線の短径
素線 ３，３’ 矩形断面に圧延された素線 ＤL 矩形断面の素線の長径 ＤS 矩形断面
の素線の短径
Claims (1)
- 【請求項１】 ２本の素線が撚り合わされた１×２構造
のスチーコードからなる補強層を設けた空気入りラジア
ルタイヤにおいて、前記素線のうち少なくとも１本を矩
形断面に圧延された素線にし、その矩形断面の長径ＤL
と短径ＤS との比ＤS ／ＤL を、１本だけ矩形断面の場
合は０．５０〜０．９０にし、２本とも矩形断面の場合
は０．６５〜０．９０にした空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3288585A JPH05124402A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3288585A JPH05124402A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05124402A true JPH05124402A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17732176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3288585A Pending JPH05124402A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05124402A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7188653B2 (en) * | 2000-10-12 | 2007-03-13 | Drahtcord Saar Gmbh & Co., Kg | Steel cord and method for producing a steel cord |
| JP2012201352A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| EP2801659A1 (en) * | 2013-05-06 | 2014-11-12 | NV Bekaert SA | Metal cord with round and non-round filaments |
| WO2019079989A1 (zh) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种用于加强橡胶制品的钢帘线及其橡胶制品 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP3288585A patent/JPH05124402A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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